ロッテは遊撃の定位置を狙う平沢が二塁打を含む3安打1打点と存在を示した。新人の藤原は3回に中前打を放ち、2試合連続安打でアピール。中日は今季から主将の高橋が2安打3打点と好調で、京田も2安打と元気が良かった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 9 |
中日 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
ロッテの正遊撃手を争う平沢が猛打賞をマークした。4回に低めの球を巧みに左翼線へ適時二塁打、6回無死一、二塁もバスターを決めて左前打で好機を広げた。
2月までは対外試合で2本塁打も打率2割と確実性を欠いたが、前日2日の中日戦も2安打。故障で出遅れている昨季正遊撃手の藤岡も週明けから1軍合流するが「自分がやれることをやって結果を求めたい」と地に足がついていた。
ロッテのドラフト1位藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)が、開幕投手候補から価値ある一打を放った。
3回1死二塁、中日の左腕ロメロの151キロ直球に対し、糸を引くような当たりで中前へ。1打席目で2ボールからの直球を二ゴロに仕留め損ね「最短で(振ること)しか意識していない。力入ったり遠回りしないように。(2打席目は)だいぶポイントを前にしたので結果につながったのかな」と高卒新人から1段階上の修正力を示した。
中村の左中間突破の二塁打で快足を飛ばして本塁へ生還。「高校の時よりリードは1歩多いです。(以前は)あまり考えていなかった」。50メートル5秒7の天賦の才にプロ仕様の技術が加味された。親友の広島小園がオープン戦1号を放った。「すごい。自分にはまだ打てないです」。だが、このスーパールーキーも1発以上の魅力を見せている。
ロッテ藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)がオープン戦2戦連続安打を放った。2番中堅で先発。3回1死二塁、中日ロメロの151キロの外角直球をセンター前に美しくはじき返した。
当たりが良すぎて二塁走者は生還できなかったが、開幕投手候補にも挙がる助っ人左腕からの価値ある一打となった。
技ありの一打が三遊間を抜けた。6回無死一、二塁でロッテ・平沢大河内野手(21)が、1ストライク1ボールからの3球目をバスター。左前にはじき返し、猛打賞(1試合3安打以上)をマークした。
「しっかり振れているし、やることができているので、これからも継続していきたい」。第1打席で中前打、第2打席は低めの難しいボールをエンドランから左翼線へ運び、適時二塁打とした。
ドラフト1位・藤原(大阪桐蔭高)が大きな注目を集める中、仙台育英高出身の4年目内野手は、遊撃の定位置奪取に向けて奮闘を続ける。
今季最初の対外試合となった2月9日の台湾ラミゴ戦(石垣島)では1本塁打3打点と好スタートを切った。そこから11試合で打率.192と苦戦していたが、練習からライナー性の打球を意識し復調。オープン戦では前日の2安打1打点に続く活躍で打率.556(9打数5安打)と猛アピールしている。
右膝の故障で2軍調整していた昨季の正遊撃手、藤岡が9日(対中日、ZOZOマリン)にも合流予定。最終盤を迎える競争へ、平沢は「しっかりアピールできれば」と力強く誓った。
ロッテは3日、中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)を行い、15安打を放って9−3で快勝。オープン戦連勝スタートを飾った。
「打線がしっかり点をとってくれた」と井口監督。キャンプから「競争」をテーマに掲げるチームにおいて、この日も開幕スタメンを目指す岡大海外野手(27)が4打数3安打3打点で1盗塁、平沢大河内野手も3安打1打点と猛アピールを見せ「(岡が)出て走れるというのは大きい。流れをつくれるのは、1番では大事。(平沢も)調子が上がりつつあるので、楽しみではある」と評価した。
チームは1月30日の沖縄・石垣島入りから春季キャンプ、そして那覇、高知、宮崎、名古屋と移動しながら対外試合12試合を戦った。関東へ戻り、いよいよ開幕スタメン争いが激化する。平沢の競争相手で、昨季の正遊撃手、藤岡は右膝の故障で出遅れ2軍調整を続けていたが、9日(中日戦、ZOZOマリン)にも1軍に合流する。
三塁のレギュラーを争いも激しい。この日3打数2安打の鈴木、5打数0安打に終わったが、実戦でチームトップタイの3本塁打とアピールを続けてきた安田。さらに新外国人のレアードも6日(日本ハム戦、鎌ケ谷)から出場予定だ。
レアードはこの日、雨天中止となった教育リーグ・ヤクルト戦(ロッテ浦和)に左翼での先発が予定されていた。本職の三塁だけでなく、外野の競争にもレアードが加わるとなれば、同じく6日から合流予定の荻野、その先で合流が予定される角中とともに高い壁となる。
1軍生き残りを目指すD1位・藤原(大阪桐蔭高)もオープン戦2試合連続安打を放ち、井口監督は「しっかり結果も残して、みんなのいい刺激になっている」と目を細めた。競争をさらに活性化させ、厚みの増したチームでシーズンを戦う。
ロッテのドラフト1位新人藤原(大阪桐蔭高)が2戦連続安打をマークした。3回に中日の新外国人ロメロが投じた151キロの速球を、教科書通りに中前へ。「真っ直ぐ1本で待っていた。何とかバットに当てようと思っていた」と必死の思いを口にした。
沖縄県石垣市でのキャンプから1軍に同行し続け、1ヶ月以上の遠征が終わった。「プロの球を見ることができて、徐々にはじき返せるようになってきた。だいぶ慣れてきた」と自らの成長を分析した。
ロッテは3日、中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)を行い、「2番・中堅」で先発したドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=が1−2の3回、1死二塁の第2打席に中前打を放ち、オープン戦2試合連続安打を記録した。
中日先発・ロメロに対して、2ストライク1ボールと追い込まれてからの4球目の151キロの速球を鮮やかにセンター前に運んだ。
続く3番・中村の左中間二塁打の間に、50メートル走5秒7(手動計測)の快足を飛ばして一塁から一気に本塁へ。逆転のホームを踏んだ。
ロッテは3日、中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)を行った。
1回、先頭の岡大海外野手(27)が四球で出塁すると、すかさず2番・藤原への2球目に二盗に成功した。岡は前日2日の中日戦でも2盗塁を記録しており、2日で3盗塁目。開幕スタメンを目指す岡が、足でアピールし、チャンスを演出した。
藤原は二ゴロに倒れたが、その間に岡が三塁へ進塁。続く3番・中村が初球を振り抜き、左犠飛で岡が生還した。試合開始わずか4分、8球の先制劇だった。
ロッテと中日のオープン戦(ナゴヤドーム)のスターティングメンバーが3日、発表された。ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=は「2番・中堅」で4試合連続のスタメン出場となった。
両軍のスタメンは以下の通り。
1点を追う3回1死一、三塁。ロッテのドラフト1位・藤原(大阪桐蔭)は一塁走者だった。中村奨の左中間二塁打は目視できる。「抜けるかなと思いました」。スピードを緩めずフェンスに当たった時には二塁ベースを蹴っていた。50メートル5秒7。本塁クロスプレーにさえならなかった。
視界には入っているが、遠ざかっていく打球だけに距離感はつかみづらく、決断力が求められるプレーだ。「加速力は凄い。スピードだけならすぐにも通用する」と大塚外野守備走塁コーチ。ただ、決勝の生還を果たせたのは加速力や決断力だけではなかった。
「リードは一歩分広がりました」。一塁ベースからアンツーカーの端まで約4メートルだが、藤原の両足は完全に出ていた。高校時代のリードは約3.5メートル。キャンプを通じたプロの練習で50センチも広げ「一歩分」がフェンスに当たったときに二塁を回っていた理由でもある。
この出塁は中日・ロメロの151キロ直球を捉えた中前打。「プロの球を徐々にはじき返せてきました」。自信のある走塁に加え、打撃でも成長している。
ロッテの外野争いが、例年にない「激戦区」となっている。3日、中日戦(ナゴヤドーム)では1番・右翼の岡が3安打3打点。2日の同カードと合わせ、6打数4安打の打率.667。さらに3四死球もあり、出塁率は.778と好調だ。
「続けて結果を出さないといけない立場。初球からしっかり打つことができたのはよかったです」。
岡だけではない。ドラフト1位ルーキーの藤原(大阪桐蔭)は2試合連続安打を記録。1軍帯同メンバーには清田、加藤もおり、6日の日本ハム戦(鎌ケ谷)で荻野、9日の中日戦(ZOZOマリン)では角中が合流する予定だ。
9日の中日戦からは右膝裏の故障で出遅れていた遊撃レギュラーの藤岡が復帰予定。現時点では遊撃を任される平沢は「レギュラーを取りたいとすごく、思っています」とこだわりを口にする。ただ、昨季は外野手で1軍に定着しただけに、外野争いに加わってくる可能性も。オープン戦2試合で5安打と好調な打撃の背番号13が参戦となれば、より、ハイレベルな戦いが繰り広げられそうだ。
コンパクトな振りで放った藤原の打球は、中前で勢いよく弾んだ。「(待ち球は)真っ直ぐ1本。球も速かったので、とにかく当てようと思った」。1−2の3回1死二塁。左腕・ロメロの真ん中低めに来た151キロの直球にバットを内側から最短距離で出す「インサイドアウト」で完璧に捉え一、三塁とチャンスを拡大した。オープン戦初戦から球団の高卒新人が2戦連続で安打を放つのは54年ぶりでドラフト制後は初だ。
さらに見せ場は続いた。3番・中村奨の左中間への打球に視線を向けると「抜けるかなと思ったので全力で走りました」と一塁のハーフウェーからホームを狙ってスタートを切った。大阪桐蔭高の「陸上部の誰よりも速い」と称された俊足。加速度を増して一気に三塁を蹴ってホームへと滑り込み、決勝点を挙げた。三塁のコーチスボックスにいた大塚外野守備走塁コーチは「スピードに乗ったら速いよ。(1軍でも)通用する。行く気が満々だから助かるよね」とスピードスターとしての素質を絶賛した。
枚方ボーイズのチームメートでもあった、広島のドラ1・小園が一発を放ったことを聞くと「すごいですね。自分にはまだ打てない」と素直にライバルの活躍をたたえたが「連絡はしないです」と負けん気の強さものぞかせた。5日からはベテランの荻野が合流し、外野の定位置争いは一層激しくなる。対外試合14試合で打率2割9厘のルーキーは「できることを100%やって、持っている力を出していきたい」とギアアップを宣言した。
実績のある荻野、角中は中堅と左翼のレギュラー本命。藤原は残り1枠をベテラン・清田、俊足と長打力が持ち味の岡、両打ちの加藤、社会人出身の2年目・菅野、昨季は右翼を中心に112試合に出場した平沢らと争う。三塁を守るレアードが左翼を守るプランもあり、競争は激しさを増す。黄金ルーキーは開幕1軍に向けてさらなる結果を求められる。
ロッテ・鈴木大地内野手(29)が2戦連続マルチ安打をマークした。
1−0の2回1死一塁で右前打を放つと、5−2の6回無死二塁でチャンスを拡大する左前打。その後の岡の左越え2点二塁打で生還し、7点目のホームでダメ押しした。
2月23日の練習試合・西武戦(春野)から1軍に合流し、実戦7試合で19打数7安打、打率3割6分8厘、1本塁打、1打点とアピールを続ける。
8−2の6回には一塁の守備に就き、1死二、三塁から高橋の放った一、二塁間の打球を横っ飛びで好捕。一ゴロに仕留めた。失点を最少限にとどめるファインプレーを見せ、守備でも存在感を示した。
3年連続全試合出場と実績はあるものの、今季は三塁に前日本ハム・レアード、高卒2年目・安田との競争を強いられている。そのなかで「例えどういう1年になったとしても結果だけじゃなく、やり切ったと思えるようなシーズンにしたい」と一瞬、一瞬を大切に過ごすつもりで戦っている。
ベンチスタートの時でもベンチから身を乗り出して声でナインを鼓舞するチームリーダーは「僕のなかで(この時期は)調整という文字はない。千葉に帰ったら競争相手も増える。1秒でも多くアピールできるようにしたい」と力強く結んだ。
ロッテ・岡大海外野手(27)が2本の長打を含む4打数3安打3打点の活躍を見せた。外野の一角を狙うこの日のリードオフマンは、得点圏に走者を置いた4回と6回にいずれも初球打ちで二塁打を放つなど猛打賞の大当たり。
足でも初回に四球で出塁し、続く藤原の初球に二盗をするなど存在感を見せつけた。オープン戦2戦で打率6割6分7厘と、好スタートを切った岡は「続けて結果を出していかないといけない立場。藤原に限らず他の選手にも刺激を受けてます。開幕スタメンだけでなく、その後も出られるように」と定位置奪取への思いを口にした。
ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=が「2番・中堅」でスタメン出場し、2戦連続安打をマークした。
1−2の3回2死二塁の場面で左腕・ロメロの真ん中低めの151キロ直球を中前にはじき返し、一、三塁とチャンスを拡大した。さらに、続く中村奨の左中間フェンス直撃の二塁打で猛ダッシュ。一塁から一気に三塁を蹴ってホームへと滑り込み、生還。勝ち越しに成功した。
藤原は前日2日の同カード(ナゴヤD)でも4打数1安打。球団の高卒新人がオープン戦初戦で安打を放つのは1965年3月10日の中日戦(浜松)で山崎裕之=上尾高=が2安打して以来54年ぶり。ドラフト制後では初の快挙で球団史に名を刻んでいた。
ドラフト1位の藤原(大阪桐蔭)が2戦連続安打をマークした。3回に中日の新外国人ロメロが投じた151キロの速球を、教科書通りに中前へ。「真っ直ぐ1本で待っていた。何とかバットに当てようと思っていた」と必死の思いを口にした。