ロッテが4連勝を飾った。二木が7回を投げ5安打1失点と好投し3勝目。打線はつながり良く5回までに9得点。鈴木が3安打2打点をマークした。ソフトバンクは3連敗。先発武田が四回途中10安打8失点の乱調だった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 3 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 |
福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
ロッテの2番鈴木大地内野手が流れを呼び込んだ。ソフトバンクに13安打9得点で大勝。チームに勢いをつけたのは、6日の日本ハム戦から2番に座る鈴木だ。初回、先頭の荻野が四球で出塁するとすかさずエンドランを仕掛け、一、二塁間を抜く右前打。無死一、三塁とし先制点につなげた。「僕は引っ張りですし、エンドランだったんでタイミングよくいいところに飛んでくれた」。その後も2回、5回と適時打を続けた。
2番に座って以降の4試合で打率は3割7分5厘。選手会長の好調とともにチームは4連勝と波に乗る。「今やれることを全力で100%やろうと。目先の目標は立ててないので、今日1日、1試合しっかりやりきろうと思ってやっている。また明日もしっかりやりきろうと思う」。チームは開幕戦以来の貯金で2位タイに浮上した。今季ソフトバンク相手に6勝1敗と相性がいい。
ロッテは10日、了徳寺大学スペシャルナイターとして行われる16日のオリックス戦(ZOZOマリン=午後6時15分開始)で、柔道家で19年柔道全日本選手権優勝のウルフ・アロン選手(了徳寺大学職員)が始球式を行うと発表した。
ウルフは「始球式ではストライクゾーンから外れても肩は外さないように気をつけます。(8月に東京にて開催される)世界柔道選手権大会では去年、悔しい思いをしたので今年は王座奪還します」と力強く宣言した。
本塁打はゼロだったが、こつこつと13安打を放って9得点で快勝。首位・ソフトバンクに6勝1敗とし、2位タイに浮上した。6日から2番に座る鈴木が3安打2打点。1回は無死一塁からのエンドランで右前に転がし、一、三塁と好機を拡大。先制点につなげ「いいところに飛んでくれた」。2回と5回には適時打。チームは4連勝で、待望の貯金生活に突入し「いい戦い方ができている」とうなずいた。
ロッテの二木は味方の大量援護にも助けられ、7回を5安打1失点で3勝目を挙げた。92球で今季最長のイニングを投げ、ソフトバンク戦は3戦3勝。「首位のチームに勝てているのは、自分もそうだし、チームにとってもいいこと」と満足そうだった。
打ち気にはやるソフトバンク打線に対し「泳がせたり、真っ直ぐで詰まらせたりできた」と緩急をうまく使い、フライアウトを重ねた。「点差があったので、ストライクゾーンで勝負していった」と打線に感謝した。
ロッテは今季好相性のソフトバンクに対し、序盤から攻勢に出た。1回無死一、三塁から角中の一ゴロで先制すると、2回は荻野、鈴木の連続適時打と角中の犠飛で3点を追加。フルカウントから武田のグラブをはじく、適時内野安打を放った荻野は「バットに当てることだけを考えていった」と力を込めた。
4回には井上、レアード、中村奨に3者続けて適時打が飛び出し、4点を加えた。前回4月18日の対戦でも、3回で5点を奪った武田を再びKO。不振で6番に打順を下げている中村奨は、スライダーを中前に運んで2点適時打とし、実に21打席ぶりの安打となった。復調が待たれる好打者は「頑張るだけ。1打席1打席、しっかり集中してやるだけ」と必死の思いを口にした。
ロッテが速攻で4連勝だ。2回までに4得点。4回2死一、二塁では井上、レアードの連続適時打で6−0とした。なお、2死二、三塁。不振で6番に落ちた中村奨が、トンネルを抜ける。武田のスライダーを中前へとダメ押しの2点適時打。4日の日本ハム戦(ZOZOマリン)以来5試合21打席ぶりの安打だった。
「迷惑をかけているので、1本1本打っていくしかないです」 。
打率.205の中村奨に笑顔はないが、この安打でチームは今季初の3試合連続2桁安打。大きかったのは序盤の大量点だった。
10日間で9試合を戦ったゴールデンウイーク明けの西武2連戦は8、9日に前橋、大宮と地方の転戦。いずれも試合後、2時間弱のバス移動を強いられた。9日はこの日の福岡移動ゲームに備え羽田空港泊まり。疲労はピークだが、大量点で9日は休養の田村と指名打者の鈴木以外の7人は途中交代できた。
今季2度目の4連勝。3月29日の開幕戦以来42日ぶり貯金1で2位タイに浮上。5月以降の2位は16年7月7日以来3年ぶりだ。ソフトバンク戦も13年以来6年ぶり4連勝で6勝1敗とタカをカモメがカモにする。「自信になる」と井口監督。その差は射程圏の2.5ゲーム。後ろ姿がはっきり見えてきた。
ロッテのドラフト7位ルーキー・松田(Honda)が、昇格したその日にプロ初打席に立った。
守備で途中出場すると8回無死一塁で迎えた「プロ初打席」は右翼フェンス手前まで飛ばした右飛。あと一伸びだっただけに「2軍でやってきたことを出そうと思った。あれがヒットになれば最高でした」と24歳は苦笑いだった。
ロッテ先発の二木がソフトバンク相手に7回5安打1失点の好投で3勝目。今季3勝全てソフトバンクからで3戦3勝と相性の良さを発揮したが本人は「たまたまです」と謙遜。チームは開幕以来の貯金1となったが喜びも控えめにファンの声援に応えていた。
二木は試合後「変化球がちょっと良かったかなっていうぐらいでまだまだです」と冷静にコメント。7回グラシアルに一発を浴び完封を逃し「もうちょっとイニング行きたかったですけど力不足です」と反省した。
それでも「借金がなくなって1番最初の試合だったので何としても勝って貯金作ろうと思ってマウンドに上がったので勝てて良かったです」と笑顔。チームは4連勝となり「すごいいい流れできてるので、あと2つ勝っていきたいです」と意気込んだ。
ロッテが9−1の大勝で4連勝。開幕以来の貯金1とした。先発の二木が打線の大量援護もあり7回5安打1失点の好投で3勝目。ソフトバンク戦は今季3戦3勝という相性の良さを見せつけた。
ロッテは初回、1死一、三塁から角中の一ゴロの間に1点を先制。2回には再び1死一、三塁から荻野が投手強襲の内野安打で1点を追加。さらに鈴木が右前適時打。続く角中が左犠飛を放ち、この回3点を追加しリードを4点に広げた。
4回には2死一、二塁から井上が右前適時打。続くレアードが左線へ適時二塁打。2死二、三塁となったところで中村奨が中前適時打でさらに2点を追加。この回一挙4得点でソフトバンク先発の武田を降板へと追い込んだ。
二木はグラシアルに一発を浴びるも打たせてとる投球で7回1失点。連勝中のチームの勢いに乗り3勝目を手にした。
ソフトバンクは先発の武田が3回2/3を10安打8失点と誤算。今季2度目の3連敗となった。
ウルフは「始球式(ファーストピッチセレモニー)ではストライクゾーンから外れても肩は外さないように気をつけます。(8月の)世界柔道選手権大会は昨年、悔しい想いをしたので今年は王座奪還します」と意気込んだ。
投打がかみ合った完勝劇に井口監督の表情も緩んだ。先発・二木が7回1失点の好投。打線も5回までに11安打で9点を奪い圧倒した。「二木も抑えてくれましたし、打つ方も序盤に点を取ってくれた。良い形で勝てた」。6年ぶりのソフトバンク戦4連勝には「たまたまかもしれないですけど」と前置きした上で、「良い勝ち方ができたのは自信になる」と、うなずいた。
二木は最速144キロながら、カーブ、スライダーとフォークを低めに集めて凡打の山を築いた。今季挙げた3勝全てがソフトバンクからで“タカ・キラー”ぶりを発揮した右腕は「100%、奇跡です。首位相手にしっかり勝てているのはチームにとってもいいこと」と納得の表情を浮かべた。
開幕戦以来の貯金生活に突入し、楽天と並んで5月以降では16年7月7日以来、1037日ぶりの2位に浮上。勢いそのまま、2.5差に迫った首位まで突っ走っていく。
ロッテ・鈴木大地内野手(29)が「2番・DH」で出場し今季3度目の猛打賞と2打点でチームの4連勝に貢献した。開幕はベンチスタートだった男が不屈の魂で牽引している。
高々と舞い上がった打球は勢いよく伸びて中堅フェンス手前で弾んだ。鈴木は勢いよく一塁を蹴って楽々と二塁に到達した。8−0と大量リードで迎えた5回2死二塁で左腕・川原の直球を捉え、この日2打点目。左翼席から沸き起こる「ダイチ・コール」に右手を挙げて応えた。
初回にも先頭の荻野が四球を選んで出塁すると右前打で一、三塁とチャンスを広げて先取点につなげた。「エンドランのサインでタイミングよく打てました。結果に的に点も入ってくれた。その後の(4回の)四球もですけど全員、調子がいいのでつなげば何とかなる」と強調した。
2回1死一、二塁の場面では武田のスライダーを振り抜き右前に運び、3点目を挙げた。
今季はレアードと新助っ人・バルガスの加入で開幕戦の出場機会がなく、15年から続いていた連続試合出場は「532」でストップした。チームは楽天に逆転勝ち。試合後、他の選手たちは興奮冷めやらぬ“お祭りモード”だったが、背番号7は悔しさを押し殺してバットを持って室内練習場へと直行。「いつか出番が来る時」に備えて黙々と打撃マシンを向き合った。
開幕前には出場機会を増やすために外野手用のグラブを用意。首脳陣に「どこでもやります」と決意を示した。4月中旬からは試合前の練習で左翼の守備にも挑戦し献身的なプレーでチームを支える。打っては今季3度目の猛打賞で打率は2割9分8厘にまで浮上した。
「スタートした時からそうですけど、今やれることを全力で100%やろうと思っている。目先の目標は立てていない。1日、1試合、1打席をやり切ろうという気持ち。心を折らないでここまでやって積み重ねてこられている」と大地。これからもひたむきに突き進む。
ロッテは序盤の安打攻勢で得たリードを守り、快勝。対ソフトバンク戦4連勝は2013年8月以来、6年ぶり。5月以降では2016年7月7日以来、1037日ぶりとなる2位に浮上した。井口資仁監督(44)は「二木も抑えてくれましたし、打う方も序盤に点を取ってくれた。いい形で勝てたと思います」とナインを褒めたたえた。
先発・二木康太投手(23)が7回5安打1失点の好投で3勝目。今季挙げた白星全てがソフトバンクからのもの。“タカ・キラー”ぶりを発揮した。
打線は5回までに11安打を浴びせ9点を奪い、二木を援護した。
ロッテの荻野貴司外野手(33)と鈴木大地内野手(29)の1、2番コンビが躍動した。
初回先頭の荻野が四球を選んで出塁。続く鈴木が一、二塁間を破る右前打で一、三塁とチャンスを拡大。角中の一ゴロの間に荻野が生還し先取点を挙げた。
2回にも1死一、三塁の好機で荻野が武田のフォークに食らいつき、投手強襲の適時内野安打で2点目を奪った。「フルカウントだったのでバットに当てることだけを考えていきました」と執念の一打。さらに鈴木も右前適時打を放ち3点目。角中にも左犠飛が飛び出し4点目を挙げた。
井口監督はオーダーについて「戦力的なことを考えながら決めている」と説明。荻野が1番に定着して以降は2番に加藤、細谷、藤岡、清田、鈴木、角中を置いている。今季の1、2番は10通りある中で現在3連勝中の“オギ・スズ”コンビがこの日も強烈な輝きを見せた。
ロッテのドラフト7位・松田進内野手(24)が、初昇格した。「ヤフオクドームに来るのも初めて」というルーキーは途中出場に備えて「緊張すると思いますけど、打席に立ったら1本出したいですね」と言葉に力を込めた。先発ローテの岩下が登板機会がなく、野手の枠が増えたため「色々と経験させたい」という井口監督の意向で昇格。国学院久我山高の大先輩の前で“恩返し”のプロ初安打を放ちたいところだ。
ロッテは10日、「了徳寺大学スペシャルナイター」として行う16日のオリックス戦(ZOZO)で男子柔道100キロ級のウルフ・アロン(23、了徳寺大学職員)が試合前のファーストピッチセレモニーを務めると発表した。
男子柔道界の若手のホープは「始球式(ファーストピッチセレモニー)ではストライクゾーンから外れても肩は外さないように気をつけます。(8月に東京で開催される)世界柔道選手権大会では去年、悔しい思いをしたので今年は王座奪還します」と意気込みを語った。
首位チームに大勝して、帰りのバスに向かうロッテナインの足取りは軽かった。1回、荻野を一塁に置いて鈴木がエンドランを決めて一、三塁。角中の一ゴロで先制すると、打線が面白いようにつながった。
一発こそなかったが、5回まで単打9本、二塁打2本で9点を奪った。井口監督は「序盤でしっかり点を取ってくれた」と話し、こう続けた。「いい勝ち方で自信になる」。
前夜は西武相手に接戦をものにした。そしてこの日の快勝。3安打、1打点の井上は「チーム全体で勝って、みんな乗っている」と振り返った。
今季3度目の4連勝で貯金1。リーダーの鈴木が言った。「反省すべきは反省して明日の試合が大事になってきます」。今季初の5連勝を成し遂げ、連日の軽い足取りは見られるか。
ロッテは10日、今季限りの現役引退を発表した福浦和也2軍打撃コーチ兼内野手(43)の地元・習志野市で開催される5月11日のイースタンリーグ・ヤクルト戦(第1カッター球場)の当日券として内野・外野自由席(共通券)300枚を発売すると発表した。
販売予定枚数終了時点で満員となりチケット販売は終了する。
また、販売開始時間は11時を予定しているが、状況によっては開始予定時間を早める可能性がある。
当日は福浦の凱旋ピッチセレモニーを12時半から行う。福浦と習志野高校野球部同級生16人でマウンドへ。投げ終わった後、同級生達とマウンド付近で写真撮影。12時38分終了予定。