日本ハムが逆転勝ちした。0−3の4回に清宮の2点二塁打と中島の一ゴロで追い付き、5回に王柏融の遊ゴロで勝ち越した。金子は6回途中まで3失点と粘って4月18日以来の勝ち星となる2勝目。ロッテは涌井が踏ん張れなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉ロッテ | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | x | 4 |
ロッテは逆転負けで、連勝は2で止まった。井上の2試合連続の8号ソロ、清田の6試合連続打点となる適時打で序盤3点のリードを奪ったが、4、5回にともに二遊間への併殺崩れで得点を許し逆転された。
井口資仁監督(44)は「野手でエラーのつかないミスがあり、ピッチャーの足を引っ張っているのかなと思う。これは二遊間の責任なんでしっかりと練習からやっていきたいと思います」と改善を求めた。
逆転負けで連勝が止まった。1点リードの4回1死一、三塁で併殺を狙った遊撃手・平沢の一塁悪送球で同点。5回1死一、三塁では遊ゴロを処理した平沢の二塁送球が遅れ、再び併殺崩れで勝ち越しを許した。ミスの続出に井口監督は「ゲッツーが取れるところ。もう少し急いでやらないと」と厳しい表情だった。
ロッテ・三木亮内野手が、29日に出場選手登録される。22日のオリックス戦(京セラ)で走塁中に送球を顎に受け、脳振とう特例措置で24日に抹消されていた。
ロッテは拙守で3点のリードを守れなかった。4回、1点差とされてなお1死一、三塁で一ゴロ併殺を狙ったが、遊撃手の平沢の一塁への送球がそれて同点。5回1死一、三塁でも遊ゴロで併殺を完成させられず勝ち越し点を許した。
藤岡が負傷して離脱後、先発出場が続く平沢は「技術的なことは反省して、次頑張ります」と言葉を絞り出した。井口監督は「エラーの付かないミスで投手の足を引っ張っている。(5回の失点は)二遊間の責任。しっかり練習からやらせたい」と話した。
豪快に左中間最深部へほうり込んだ。ロッテの4番・井上晴哉内野手(29)が28日、日本ハム9回戦(札幌ドーム)の2回、2試合連発となる先制の8号ソロを放った。
「変化球が多い投手なのでなんとか食らいついた。ポイントもジャストだった」。
0−0の2回先頭。カウント2−2と追い込まれてから、日本ハム先発・金子のチェンジアップ、スライダー、シュートとあらゆる変化球に対してファウルで粘り「今季初めて見るので、打ちにいって前に飛ばなかったことで、気持ちを切り替えられた」。11球目の高めに浮いたスライダーをスタンドへ運んだ。
昨季オリックスに所属していた金子には、打率.125(8打数1安打)、0本塁打と沈黙。だが今季は初対戦でいきなりの豪快なアーチをお見舞いした。
前を打つ3番・清田も21日のオリックス戦から自身初の4試合連続本塁打を放つなど好調。「清田さんにはかないませんが、ちょっとずつ状態を上げていければ」と頼もしい主軸の打棒で、再び巻き返しを目指す。
ロッテは28日、日本ハム9回戦(札幌ドーム)に3−4と逆転負け。連勝が2でストップした。
1点リードの4回1死一、三塁。一ゴロの送球を受けた遊撃手・平沢が併殺を狙って一塁へ送球も、大きく右にそれて同点。5回1死一、三塁では、遊ゴロを処理した平沢の二塁へのトスが遅れ併殺を奪えず、2度の併殺崩れで逆転を許した。
井口監督は「ゲッツーを取れるところ。余裕を持ったのか分からないですけど、もう少し急いでやらないといけないプレー。しっかり練習からやらせていきたい」と厳しい表情を浮かべた。
ユーティリティープレーヤーで、24日に脳振とう特例措置で抹消されていた三木が、29日にも再登録される。
ロッテの4番井上が2試合連続の本塁打となる8号ソロを放った。2回、先頭で金子の11球目のスライダーをバックスクリーン左に運んだ。粘りが好結果を生み「とにかく先に点を取りたいという気持ちが強かった。結果的にホームランになってくれた」と喜んだ。
26日のソフトバンク戦では、6回の第4打席に3ランを放って勝利に貢献した。2戦連発は今季初めてだ。開幕直後は不振で2軍落ちも経験した主砲が、ようやく調子を上げてきた。
ロッテの清田育宏外野手(33)が28日、日本ハム9回戦(札幌ドーム)に「3番・右翼」で出場。3回に中前適時打を放ち、6試合連続打点をマークした。
「打ったのはカット(ボール)かスライダーだと思う。三塁ランナーが荻野だったので、前に飛ばせば何とかなると思っていた。結果的に間を抜けてくれて、ヒットで返せることができてよかったです」。
1−0の3回。無死一塁から1番・荻野の三塁線を破る二塁打で二、三塁のチャンスをつくり、2番・鈴木の二ゴロの間に追加点。なお1死三塁から、続く清田が日本ハム先発・金子の初球をはじき返した。
プロ10年目のベテランは、21日のオリックス戦から自身初の4試合連続本塁打を放つなど絶好調。連続本塁打は26日に止まったが、これで7試合連続安打。まだまだ勢いは止まらない。
3−3の5回1死一、三塁。日本ハム・王柏融(ワンボーロン)の打球は遊撃の正面へ。ロッテは遊撃の平沢から二塁・中村奨へ転送し、遊ゴロ併殺打のはずだった。ただ、俊足ではない王柏融が、一塁セーフ。生還した三塁走者が、決勝点になった。小さいミスの積み重ねがあった。
「ゲッツー取れると余裕こいたのかもしれないけど、これは二遊間の責任です」と井口監督は厳しかった。
一見、ただの併殺崩れだが、1つは平沢の捕球位置。打球は二塁ベースやや横の平沢の正面だった。守備側には絶好の打球。ただ、ベース後方で待った結果、ロスが生まれた。「それ(待ったこと)もあるし、ポジショニングもある。奨吾(中村)の打者の足の決めつけもあった」と鳥越ヘッドコーチは二塁・中村奨も含めた「油断」だと振り返った。
4回1死一、三塁は送球ミスで併殺崩れとなり、同点とされた平沢は「技術は反省し、次に向かいたい」と唇をかみしめていた。
ロッテ・涌井は6回9安打4失点で今季2敗目を喫した。味方の拙守に足を引っ張られるシーンもあったが、エースが口にしたのは自らの責任だった。
「先頭をとっても三者凡退がなかった」。
3回までは全て先頭を打ち取ったが、3人では終われなかった。打線にリズムを与えることも考えつつ、投球を組み立てる。この日、唯一の「三者凡退」はリードを許した6回だったが「そこは流れが落ち着いていた。もっと早く作らなければいけなかったです」と振り返っていた。
ロッテは先発の涌井秀章投手(32)が6回114球を投げ9安打4失点で2敗目。交流戦前最後の登板で白星はつかめなかった。4回の3点目と5回の勝ち越し点を守備のミスで奪われた形となったが、言い訳はしなかったエースは「勝負球がボール1個分、高かったり、甘くなったり。それがヒットになって。3者凡退が取れなくてリズムが作れなかった」と反省を口にした。
次回登板は交流戦開幕となる6月4日の阪神戦(ZOZO)。歴代2位タイの通算24勝をマークしている右腕は「どんどん振ってくる。普段対戦しないから甘い球は打ってくると思う。しっかり真っ直ぐで押していかないと自分も苦しくなる。もうボール1個分低くいくという点をこの1週間やっていきたい」と巻き返しを誓った。
ロッテは先発の涌井秀章投手(32)が6回114球を投げ9安打4失点で2敗目。打線が井上晴哉内野手(29)の先制ソロなどで3点を奪ったが守備のミスが響いて3連勝を逃した。井口資仁監督(44)は「涌井は制球はあんまりよくなかったですけど、野手でエラーのつかないミスが出て投手の足を引っ張っている」と指摘した。
涌井は序盤から制球に苦しみ3回までに63球を費やすと3−0の4回につかまった。先頭の中田と王に連打を浴びると1死二、三塁で清宮と対峙した。2ストライクに追い込んでから1球、高めの直球を見せ球にする予定の球がシュート回転し外角へ。この“悪球”を右中間に運ばれ2点二塁打となった。さらに清水の中前打で一、三塁とされると、中島の一塁ゴロを鈴木が捕球し、二塁に転送。遊撃手・平沢が一塁へ送球し、併殺を狙ったが、一塁はセーフとなり三塁走者・清宮が生還し同点とされた。
井口監督は「ああいうところとその後の4点目も余裕を持ちすぎたのか、もう少し急いでやらないといけないプレーだった。あれで併殺が取れないのは厳しい。これは二遊間の責任」と苦言を呈した。3−3の5回1死一、三塁で王の遊ゴロをさばいた平沢が二塁に入った中村奨への送球が遅れ、一塁がセーフ。これが決勝点となっただけに、二遊間の守備力向上を求めた。
ロッテ・井上晴哉内野手(29)が今季初となる2試合連続本塁打をマークした。
0−0の2回先頭。金子の外角スライダーを強振。打球はぐんぐん伸びて左中間スタンド最前列に届いた。26日のソフトバンク戦(ZOZO)に続く8号ソソロに「とにかく先に点を取りたいという気持ちが強かったんですけど、結果的にホームランになってくれた感じです。先制できてよかったです」と喜んだ。
脳震とう特例措置で出場選手登録を抹消中のロッテ・三木亮内野手(27)が29日の日本ハム戦(札幌D)で再登録される見込みとなった。28日の試合前の全体練習に合流。ノックでも軽快な動きを見せて回復ぶりをアピールした。22日のオリックス戦(京セラD)の8回に暴投で三塁から本塁へのヘッドスライディングを試みた際に捕手からの送球があごに直撃し離脱していた。井口監督は「(三木)本人も大丈夫と言ってますので」と話した。
3連勝は逃したが、ロッテ・井上が“粘り腰”を発揮した。2回、日本ハム・金子から先制となる8号ソロを中堅左に。「(今季)初めて見るし、何とか食らいついた」と言う通り、2−2から4球続けてファウル。最後はフルカウントからの11球目、スライダーを捉えた。
パワーに加えて「ポイントでジャストミートできた」と今季初の2試合連続弾を振り返った。
2連勝中のロッテが序盤で日本ハムの先発・金子を攻略した。
1回は三者凡退だったが、2回の先頭打者・井上が粘り、フルカウントからの11球目、135キロスライダーをバックスクリーン左に運んだ。
先制の8号ソロ弾。井上は「とにかく先に点を取りたいという気持ちが強かった。結果的にホームランになった感じです」と振り返った。
3回は先頭の江村が四球で歩くと、荻野が三塁線突破の二塁打で二、三塁。鈴木の二ゴロ間に江村が生還。1死三塁となり清田が中前に適時打を運んだ。
清田は「三塁ランナーが荻野だったので、前に飛ばせば何とかなると思った。結果的に間を抜けてくれた」と話した。
3回までに計3点を奪った。