30日からロッテ球団史上最速で「いただきマーティン丼」が販売される。
レオネス・マーティン外野手はデビュー戦となった26日の楽天戦の9回にタッチアップを試みた相手走者を本塁で刺した。そのプレーに飲食担当が感動し急遽製作。販売価格は1100円で、強肩で走者を刺した場合100円の値引きを実施する予定。
マーティンはロコモコ丼風の新商品を食べ「パイナップルも好きだし、ピリ辛も大好き、まさに自分にピッタリだ。いただきマーティン」とご満悦だった。
ロッテの主催試合で場内アナウンスを担当する谷保恵美さんの1軍公式戦担当試合数が29日現在、1799試合となり、30日のオリックス戦で1800試合に到達する。
谷保さんは91年8月9日の日本ハム戦(川崎球場)で、場内アナウンス担当1軍デビューを果たした。連続試合担当は96年10月1日の近鉄25回戦から続いており、現在1軍公式戦での連続試合担当は1593試合を数える。
谷保さんは「入社30年目でここまで29年間、プロ野球の場内アナウンスを担当をさせていただいている日々に感謝をしながら、明日30日、1800試合目の節目の試合も初心を忘れずマイクに向かい、アナウンスの準備に務めさせていただきます」と意気込みを口にした。
ロッテが29日、20年主催の公式戦として9月8日の日本ハム戦をノーブルホームスタジアム水戸で開催すると発表した。
試合開始時間は後日発表される。ロッテが同球場で公式戦を開催するのは初。
山室晋也球団社長は「長い歴史と様々な魅力にあふれる水戸で千葉ロッテマリーンズ主催の公式戦を開催することが正式に決まりましたことを大変嬉しく感じています。公式戦を行う事になりました茨城県のメインスタジアムであるノーブルホームスタジアム水戸は昨年、球場改修を行っておりそれ以降、初の1軍公式戦となるとお聞きしています。記念すべき試合が来場される皆様にとってプロ野球の魅力、楽しさを存分に感じていただけるものとなり、心に残るものにしたいと考えています。この機会に茨城県民の皆様をはじめ多くの方にノーブルホームスタジアム水戸にご来場いただき、千葉ロッテマリーンズの応援をしていただくキッカケになればと願っています」とコメントした。
茨城出身選手のコメントは以下の通り。
ロッテが29日、20年主催の公式戦として6月30日のソフトバンク戦を富山市民球場アルペンスタジアムで開催すると発表した。試合開始時間は後日発表される。ロッテの富山での公式戦開催は18年以来。
富山県出身選手の関連コメントは次の通り。
ロッテは、30日のオリックス戦(ZOZOマリン)から、新外国人のレオネス・マーティン外野手(31)のフードメニュー「いただきマーティン丼」を緊急発売する。
ピリ辛のチリソースが効いたハンバーグとパイナップルがメイン。26日のデビューからわずか4日でのフードメニューの発売は、21日かかったデスパイネ(現ソフトバンク)を上回る“スピード記録”。キューバ出身の助っ人は29日、「まさに自分にピッタリ。いただきマーティン」と歓迎した。
26日の楽天戦で来日初出場し、翌27日に初安打と初本塁打をマーク。外野守備では両日ともにレーザービームで補殺を記録した。
マーティン丼の価格は1100円(税込み)で、マーティンが補殺を記録した場合は100円引きにする企画を検討中という。
ロッテの主催試合で場内アナウンス担当を務める谷保恵美さんが、1軍公式戦での場内アナウンス担当試合数が、明日7月30日のオリックス戦(ZOZOマリン、午後6時15分開始)にも、通算1800試合に到達する。
現在1軍公式戦での担当試合数は通算1799試合で、1996年10月1日の近鉄戦(現ZOZOマリンスタジアム)から1593試合連続担当中だ。場内アナウンス担当1軍デビューは、91年8月9日の日本ハム戦(川崎球場)。
谷保さんは「入社30年目でここまで29年間、プロ野球の場内アナウンスを担当をさせていただいている日々に感謝をしながら、明日30日、1800試合目の節目の試合も初心を忘れずマイクに向かい、アナウンスの準備に務めさせていただきます」とコメントした。
パ・リーグは29日、2020年の公式戦日程を発表した。ロッテは主催の公式戦として9月8日の日本ハム戦を茨城・水戸にて開催することが決定した。試合開始時間は後日、発表となる。
ロッテが、ノーブルホームスタジアム水戸(水戸市民球場)で公式戦を開催するのは初めて。水戸市民球場での1軍公式戦は、1992年4月25日の日本ハム対オリックス戦以来となる。
ロッテの山室晋也球団社長は「長い歴史と様々な魅力にあふれる水戸で、主催の公式戦を開催することが正式に決まり、大変嬉しく感じています。茨城県のメーンスタジアムである『ノーブルホームスタジアム水戸』は昨年、球場改修を行っており、それ以降では、初の1軍公式戦。記念すべき試合が、来場される皆さまにとって、プロ野球の魅力・楽しさを存分に感じていただけるものとなり、心に残るものにしたいと考えています」とコメントした。
今季途中に阪神からロッテにトレードで移籍した茨城県出身の石崎剛投手(28)は「生まれ育った茨城で試合があるのはとても楽しみ。しっかりと結果を出してその日を1軍で迎えたい。ここまで育ててくれた地。自分を応援してくれている人もたくさんいる。その人達のためにも投げることができれば」と意気込んだ。
同じく茨城県出身の柿沼友哉捕手(26)は「自分も茨城に住んでいた子供の時に、プロ野球を見たことがなかったので、この機会に1人でも多くの人に見に来てもらってプロ野球、そしてマリーンズの魅力を知ってもらえたらと思う。その日はスタメンでマスクを被り、石崎さんとバッテリーを組みたい」と“茨城バッテリー”結成を熱望した。
パ・リーグは29日、2020年の公式戦日程を発表した。ロッテは6月30日のソフトバンク戦を富山にて主催することが決まった。試合開始時間は後日、発表となる。
ロッテの富山での公式戦主催試合は、18年5月15日のオリックス戦以来となる。その試合では、地元・富山出身の石川歩投手(31)が先発したが、6回5失点KOという悔しい結果に終わった。右腕は「地元、富山で再び公式戦が開催されると聞いてとても嬉しい。昨年は地元の皆さまに大きなご声援をいただいたにも関わらず、期待に応えることができませんでした。来年こそはリベンジの気持ちで、自分の投球でチームを勝利に導けるよう、一生懸命頑張ります」と雪辱を誓った。
また、同じく富山出身の西野勇士投手(28)も「昨年の試合では登板することができずに大変悔しい思いをした。来年こそは富山でお世話になった方、家族、友人に投げる姿を見せたい」と凱旋登板に意欲を見せた。
ロッテは6日の楽天戦でデビューした新外国人マーティンの「いただきマーティン丼」(1100円、税込み)が、30日のオリックス戦(ZOZOマリン)から発売されることが決まった。ハンバーグにチリソースを効かせ、目玉焼きとパイナップル、野菜がふんだんにのっている。
最速95マイル(約153キロ)を誇る自慢の肩で補殺を完成させた場合、その瞬間から100円引きの「強肩割」も導入する。「ビームをたくさん見せるように頑張るよ!ニックネームが、IKADI(イカディ)だからイカビームだよ!」と助っ人もやる気満々だった。
ロッテは来年、本拠地ZOZOマリン横の幕張メッセで開催されるパラリンピック競技「ゴールボール」への影響を考え「花火ナイト」など騒音の出るイベントの自粛や変更の検討に入る。同競技は全選手が目隠しをし、鈴の入ったボールの音だけを頼りに相手ゴールへ決めるものだ。
開催は来年8月26日から9月4日。期間中にZOZOマリンでの公式戦は6試合組まれている。今年8月は本拠地全試合など、32試合開催する夏場の「花火ナイター」は集客力の高いコンテンツだが、同競技は「無音」が最も必要とされるだけに「騒音を考えれば花火はさすがに難しい。できる限り協力する」と球団幹部。今後、必要があれば鳴り物応援の影響も調査する。
ロッテの主催試合で場内アナウンスを担当する谷保恵美さんの場内アナウンス1軍公式戦担当試合数が現在1799試合で、7月30日のオリックス戦(ZOZOマリン、午後6時15分開始)で通算1800試合に到達する。
1軍公式戦での連続試合担当は1593試合。場内アナウンス担当1軍デビューは91年8月9日の日本ハム戦(川崎球場)。連続試合担当は1996年10月1日の近鉄戦(千葉マリン)から継続している。
谷保さんは「入社30年目でここまで29年間、プロ野球の場内アナウンスを担当をさせていただいている日々に感謝をしながら30日、1800試合目の節目も初心を忘れずマイクに向かい、アナウンスの準備に務めさせていただきます」と控え目に語った。
ロッテが61年ぶりに水戸開催を復活させる。2020年9月8日に「ロッテ−日本ハム」が、ノーブルホームスタジアム水戸(水戸市民球場)で行われることが決まった。
ノーブルホームスタジアム水戸は昨年、球場改修を行い、それ以上では初の1軍公式戦となる。ロッテが同球場で公式戦を開催するのは史上初だが、前身の毎日、大毎は県営水戸球場で4試合行っており、1959年5月9日の大毎−阪急以来61年ぶりだ。
山室晋也球団社長は「長い歴史と様々な魅力に溢れる水戸で主催公式戦を開催することが、正式に決まりましたことを大変嬉しく感じています。この機会に茨城県民の皆様をはじめ多くの方に来場いただき、千葉ロッテマリーンズの応援をしていただくきっかけになればと願っています」とコメントした。
また、茨城県出身の石崎は「生まれ育った茨城で試合があるのはとても楽しみです。ここまで育ててくれた地。自分を応援してくれている人も沢山います。その人達のためにも投げることが出来ればと思います」とコメント。柿沼も「茨城に住んでいた子供の時にプロ野球を見たことがないので、この機会に1人でも多くの人に見に来てもらいたい。その日はスタメンでマスクをかぶり、同じ茨城出身の石崎さんとバッテリーを組みたいです」と意気込んだ。
ロッテが来季2年ぶりに「富山開催」を復活することが29日、決定した。20年6月30日に「ロッテ―ソフトバンク」が開催される。試合開始時間は後日、発表となる。
ロッテが富山で公式戦を開催するのは2018年以来。昨季、地元・富山で先発したが、白星を挙げられなかった石川は「地元・富山で再び公式戦が開催されると聞いてとても嬉しいです。昨年は富山で先発をさせていただき、地元の皆さまに大きなご声援をいただいたにも関らず、期待に応えることができませんでした。来年こそはリベンジの気持ちで、自分の投球でチームを勝利に導けるよう、一生懸命頑張ります」とコメント。西野も「来年こそは富山でお世話になった方、家族、友人に投げる姿を見せたいと思います」と意気込んでいた。
ロッテの新外国人、レオネス・マーティン外野手(31)のフードメニュー「いただきマーティン丼」(1100円)が30日のオリックス戦(ZOZO)で緊急発売されることが29日、判明した。
過去に所属していた助っ人ではデスパイネ(現ソフトバンク)が14年7月29日にデビューし、8月19日に「デスパインいいね!丼」を発売された例があるが、それを超える球団助っ人史上最速となるデビュー5日後のフード発売となる。
デビュー戦となった26日の楽天戦(ZOZO)と同27日の同カード(ZOZO)では2日連続で右翼からのレーザービームを披露し、観衆の度肝を抜いた。球団は「−マーティン丼」の発売後、マーティンが強肩で走者を刺した場合に当日限定で100円の値引きをする方針だ。
自身の名前が冠となった新メニューを実食したマーティンは「早速試食させてもらったよ。とても美味しいネ!パイナップルも好きだし、ピリ辛も大好きでまさに自分にピッタリだ。いただきマーティンだよ。ファンのみんなにも是非食べて欲しいね!よろしくお願いしマーティン!」と興奮している様子。続けて「ランナーを刺せば割引きになる?レーザービームをたくさん見せられるように頑張るよ!あだ名がIKADI(イカディ)だから“イカビーム”って名付けたいんだ」とファンに呼び掛けた。
ロッテは29日、2020年の主催公式戦で9月8日の日本ハム戦を水戸で開催すると発表した。試合開始時間は後日、発表される。
ロッテがノーブルホームスタジアム水戸(水戸市民球場)で公式戦を開催するのは初めてで、同球場での1軍公式戦は1992年4月25日の日本ハム対オリックス以来となる。
茨城県出身選手のコメントは以下の通り。
ロッテは29日、主催試合で場内アナウンスを担当する谷保恵美さんの1軍公式戦担当試合数が現在、1799試合で、30日のオリックス戦(ZOZO)で1800試合に到達すると発表した。
谷保さんは91年8月9日の日本ハム戦(川崎)で1軍担当デビュー。1軍公式戦の連続試合担当は1593試合で、96年10月1日の近鉄戦(千葉マリン)から継続中だ。
「入社30年目でここまで29年間、プロ野球の場内アナウンスを担当をさせていただいている日々に感謝をしながら明日30日、1800試合目の節目の試合も初心を忘れずマイクに向かい、アナウンスの準備に務めさせていただきます」と意気込んだ。
ロッテは2020年の主催公式戦として6月30日のソフトバンク戦を富山で開催すると29日、発表した。試合開始時間は後日、発表される。
ロッテが富山で公式戦を開催するのは昨年2018年以来2年ぶり。
富山出身の石川歩投手(31)は「地元富山で再び公式戦が開催されると聞いてとても嬉しいです」と感慨深い様子。昨季、地元で凱旋登板したが、勝ち星は挙げられなかっただけに「昨年は富山で先発をさせていただき、地元の皆さまに大きなご声援をいただいたにもかかわらず、期待に応えることができませんでした。来年こそはリベンジの気持ちで、自分の投球でチームを勝利に導けるよう、一生懸命頑張ります」とコメントした。
同じく富山出身の西野勇士投手(28)は「昨年の試合では登板することができずに大変悔しい思いをしました。来年こそは富山で、お世話になった方、家族、友人に投げる姿を見せたいと思います」と意気込みを口にした。
ロッテは29日、新外国人、マーティン外野手のフードメニュー「いただきマーティン丼」を緊急発売すると発表した。30日のオリックス戦から発売する。
27日の楽天戦で勝ち越し1号を放つなどの大活躍に、急遽の製作・販売となった。
ロッテは29日、2020年ロッテ主催の公式戦として6月30日のソフトバンク戦を富山で開催することが決まったと発表した。試合開始時間は後日発表となる。
ロッテが富山が公式戦を開催するのは昨年18年以来。
富山県出身選手の石川歩投手は「地元富山で再び公式戦が開催されると聞いてとても嬉しいです。昨年は富山で先発をさせていただき、地元の皆さまに大きなご声援をいただいたにも関わらず、期待に応えることができませんでした。来年こそはリベンジの気持ちで、自分の投球でチームを勝利に導けるよう、一生懸命頑張ります」と話した。
また、西野勇士投手は「昨年の試合では登板することができずに大変悔しい思いをしました。来年こそは富山でお世話になった方、家族、友人に投げる姿を見せたいと思います」と好投を誓った。
ロッテは29日、2020年ロッテ主催の公式戦として9月8日の日本ハム戦を茨城県・水戸で開催すると発表した。試合開始時間は後日発表。
ロッテがノーブルホームスタジアム水戸(水戸市民球場)で公式戦を開催するのは初となる。
水戸市民球場での1軍公式戦は92年4月25日の日本ハム対オリックス戦以来。オープン戦は96年3月14日の巨人対日本ハム戦が最後となっている。
イースタン・リーグは09年9月13日にロッテ対巨人を行っており、今年8月14、15日にはヤクルト対巨人が行われる。
山室晋也球団社長は「来場される皆さまにとってプロ野球の魅力・楽しさを存分に感じていただけるものとなり、心に残るものにしたいと考えています。ロッテの応援をしていただくきっかけになればと願っています」と話した。
茨城県出身の石崎剛投手は「生まれ育った茨城で試合があるのはとても楽しみです。しっかりと結果を出してその日を1軍で迎えたいと思います」と力強くコメントすれば、柿沼友哉捕手は「この機会に1人でも多くの人に見に来てもらってプロ野球、そして千葉ロッテマリーンズの魅力を知ってもらえたらと思います。しっかりと結果を出して、その日はスタメンでマスクをかぶりたいです。そして同じ茨城出身の石崎さんとバッテリーを組みたいです」と気合を入れ直していた。
ロッテの主催試合で場内アナウンス担当を務める谷保恵美さんの場内アナウンス1軍公式戦担当試合数が30日のオリックス戦で1800試合に到達する。
現在、1799試合となっており、1軍公式戦での連続試合担当は1593試合。
谷保さんの場内アナウンス担当1軍デビューは91年8月9日の日本ハム戦(川崎球場)。連続試合担当は96年10月1日の近鉄戦(現ZOZOマリンスタジアム)から続いている。
谷保さんは「入社30年目でここまで29年間、プロ野球の場内アナウンスを担当をさせていただいている日々に感謝をしながら明日30日、1800試合目の節目の試合も初心を忘れずマイクに向かい、アナウンスの準備に務めさせていただきます」と気持ちを込めて話していた。
明らかに場違いな雰囲気を感じながら若者は集合場所に向かった。7月12日、東京ドームで行われたオールスター第1戦。打撃投手として今年からマリーンズの一員となった中臺(なかだい)淳志は、ある使命を帯びて三塁側パ・リーグロッカーに向かった。試合前のホームランダービーに出場するブランドン・レアード内野手の投手役に指名されたのである。
「レアード選手から『投げてみないか』と声を掛けてもらいました。え、ボクでいいの?というのが最初の感想。正直、冗談と思っていました。でも、実際にこの日を迎えた。光栄ですし、とても嬉しい。なかなか経験できることではないと思います」。
中臺は登板前、声を震わせながら、口にした。地元千葉出身で名門銚子商高から四国アイランドリーグplus徳島での選手経験を経て今年2月の春季キャンプから左腕の打撃投手としてマリーンズに加わった。最初は軽快に打者相手に投げ込んだ。しかし、少しずつズレが生じると悩みは深まった。打者に気持ちよく打ってもらうのが仕事。誰もが1度は通る道ではあるが、制球に苦しみだすと深い迷いが生じ、スランプに陥る。中臺は石垣島キャンプを打ち上げた時期から打撃投手の試練にぶつかった。
「打ちやすいボールをもっと投げないといけない、とより意識するようになってからボールが抜けるようになった。そこから抜けないように意識して投げるとボールが引っかかるようになった。引っかかるのが嫌で投げたら抜ける。打者の方々に迷惑を掛けてしまいました」。
克服しようと必死に練習をした。練習前と試合後には1人、シャドーピッチングを繰り返した。下半身を安定させるためウエートトレーニングや走り込みも積極的に行った。そんな悩み苦しむ若者の姿を見ていたのがレアードだった。福岡遠征の際、食事に誘われた。寿司かと思ったがイタリアンだった。それから事あるごとに声を掛けてもらった。主力打者が気に掛けてくれていることがありがたく、身に染みた。
ある時、「オールスターでホームランダービーに出場することになれば、打撃投手をやって欲しい。テストをしよう」と提案された。冗談だと思っていたがオールスターの数日前にグラウンドで対峙することになった。「もう少しテンポよく速く投げてくれたらそれで十分だ。合格だよ」と握手を求められ、ホームランダービー出場が決まった。
オールスター当日。出番を目前に控え、緊張する中臺にレアードは語り掛けた。「この空間を楽しめ。なかなかできる経験ではない。エンジョイだよ」。そしてある約束をした。「もしホームランダービーが始まってキミが緊張をしているような雰囲気があれば、オレはニヤッと笑う。それを見たら肩の力を抜け」。そして本番。東京ドームのスタンドを埋め尽くす観客。両ベンチではスター選手達が、打つレアードと投げる中臺だけを注視していた。テレビ中継も行われている。緊張のあまり、最初の練習として行われた3球はストライクゾーンには入らなかった。すると打席のレアードが笑った。ニヤリと大きく笑った。その笑顔で肩の力が抜けた。一生に1度しかないかもしれない舞台。楽しむことを決めた。2分半の持ちタイムで本塁打は2本。トーナメント制のホームランダービーにおいて1回戦負けとなってしまったレアードはそれでも笑顔で握手を求めてきた。
レアードは言う。「マリーンズに今シーズンから入団し、彼がこれまで一生懸命努力しているその姿を見て、ぜひ今回のオールスターに連れて行こうと決めた。彼が楽しんで、また良い経験をしたことを嬉しく思う。ホームランダービーは1回戦で負けたが自分も初めての参戦を楽しめた。だから良かった」。
心優しき助っ人はずっと見ていた。中臺の悩む姿と克服しようと努力する姿を。だからオールスターのホームランダービーという大きな舞台を経験させたいと考えた。大観衆が見守る中での体験がきっと若者にとって良い経験となり、将来に生きるはずだと思った。本気で優勝を狙うのであれば熟練の制球力のあるスタッフはたくさんいた。その中であえて最も制球に苦しむ若者を、キッカケになればと指名したのだ。
後半戦の練習後、中臺はレアードに声を掛けられた。「ホームランダービーでもそれくらいの球を投げて欲しかったな」。ウインクをしながら、掛けられた言葉。それが褒め言葉であることをロッカーに戻ってから気が付いた。
「裏を返せば『今までより良くなっているよ』ということだと思いました。あの舞台は僕自身にとっていいステップアップの機会にしないといけない。もっともっといい球を投げるようになってレアード選手に恩返しがしたいです。本当にやってよかったと思っています。レアード選手には感謝しかない」。
暑い日々が続く。中臺はいつも通り入念に準備をして仕事に就く。まだ全てを克服したとまではいかないが、明らかに今までと違う成長の跡がうかがえる。助っ人が準備した夢舞台が若者にとって大きなプレゼントになった事は間違いない。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)