わたしはかもめ2019年鴎の便り(11月)

便

11月4日

ロッテ鳥越ヘッド「絶対うまくなる」守備の基本指導[ニッカン]

来季からロッテ内野守備コーチを兼務する鳥越裕介ヘッドコーチが、今秋季キャンプ初のシートノックを行った。

「個々のレベルを上げるため、2軍の選手が多いので現状を把握しようと」。午後は特守で香月らを指導。19年目で初のゴールデングラブ賞を手にしたソフトバンク内川の例を挙げ「まずは基本。それができてからテクニック。守備は絶対にうまくなる」と基本練習をくり返した。

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ロッテ・平沢、今季の成績「悔しかった」、来季プロ5年目の飛躍誓う[デイリー]

鴨川秋季キャンプのメンバーから漏れたロッテ・平沢が4日、浦和で黙々と打ち込んだ。

昨季は112試合に出場したが、今季は51試合にとどまり「悔しかったです」。「下半身を使ってしっかりと振りたい」と課題を見据える。来季はプロ5年目。新人時代から体重は6キロ増となり「継続してやっていきます」と飛躍を誓った。

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[千葉魂]二木、弱さ向き合い成長へ、最終戦の悔恨胸に[千葉日報]

心の傷はなかなか癒えることはなかった。マリーンズにとっての2019年公式戦最終戦となった9月24日のライオンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)で先発のマウンドに上がった二木康太投手は、その数時間後には敗戦投手となっていた。「飛ばしていこう」と挑んだ初回は三者凡退で上々の立ち上がり。しかし2回は悪夢のような展開が待っていた。相手はリーグ屈指の山賊打線。「厳しいところを狙わないといけないという想いがあった」と際どいゾーンを狙った結果、四球や死球が絡み、塁が埋まったところで長打を浴び、一挙5失点。イニングの途中でマウンドを降りた。試合は4−12の大敗。このゲームでマリーンズのシーズンは幕を閉じた。3位争いを繰り広げていたイーグルスが勝利したため4位が確定した。目の前でライオンズがリーグ優勝を決めた。その瞬間を、KO降板した二木はベンチでただぼう然と見つめた。

「初めて目の前で胴上げを見ました。目の前で本当に悔しかった。そしてうらやましかった。一生忘れることのない試合となった。自分が投げた試合で目の前で優勝を決められて、Bクラスが決まって、シーズンが終わって、色々な悔しい事があった1日でした」。

この試合をもってシーズンが終わったことで選手達には、しばしの休息が与えられた。心に傷を負った二木は気持ちを切り替えようと試みたが、何をしてもあの日のマウンドが頭を駆け巡った。知り合いと会っても心が落ち着くことはなかった。「1年間、お疲れさま」。労いの言葉すら受け入れられない自分がいた。「お疲れさま」。その言葉に何度も自問自答を繰り返した。

「お疲れさまという言葉がなにか引っかかった。自分があの試合を頑張っていれば、終わっていなかった訳ですから。まだまだチームの2019年の野球は続いていた可能性があった。自分にはお疲れさまという言葉は値しないのではないかと思えてしまった」。

引きずる気持ちを切り替えるにはやはり体を動かすしかなかった。だから二木は走った。これまでも大炎上し早い回で降板をしたことはあった。不甲斐ない試合に叱責を受けたこともあった。ただ、そのどれとも比較が出来ないほどの悔しさと悔いを今年は残してしまった。2度と味わいたくない想い。来年は絶対に気持ちよく1年を終わるようにしたい。徐々に気持ちは2020年に向かった。

「目の前で優勝を見て、なにか優勝というものが現実のものと考えられるようになりました。自分達もあんな風に喜びたいと思いました」。

1日から始まった秋季キャンプでは体力強化をテーマに掲げている。毎年、夏場にバテてしまう傾向を打破するため年間を通じて意識的に走る量を増やすことを決めた。そして映像による動体解析を行いながらフォームを見つめ直し、球速アップに挑む。

「今までと同じことをやっていたらダメ。同じことの繰り返しになるだけ。調整法や練習法を大きく変える1年にします」。

二木は屈辱の日から自問自答を繰り返した。現実から逃げるのではなくあえて冷静に見つめ直すことを選んだ。見えてきたのは自分の弱さ、弱みだった。若者は自分の弱さと向き合い直視した事で、何かを変えないといけないと決断をした。まだ24歳。成長途上の次代のエースは最終戦で無残に敗れた弱い自分を認めることで大きく成長をするきっかけを掴みつつある。1日から始まった鴨川秋季キャンプ。初日は汗ばむほどの快晴に包まれた。グラウンドでは自分の限界を超えるように走り続ける若者の姿があった。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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