わたしはかもめ2019年鴎の便り(12月)

便

12月31日

佐々木朗希新春インタビュー、先輩達が「教えて」[ニッカン]

最速163キロを誇るロッテのドラフト1位右腕、大船渡・佐々木朗希投手(18)が、いよいよプロ野球へ羽ばたく。野球以外はいまだ謎多き18歳に、球界も興味津々だ。注目のルーキーに迫る2020年新春インタビューは、題して「教えて!!朗希くん」。ロッテの先輩達からの質問に“令和の怪物”はどう答えたか。その正体は意外にもおちゃめだった。

≫どうやったらそんな速い球が投げられるの〈益田直也投手〉

ド直球から入ると、「いやぁ…」と照れくさそうに苦笑いした。

佐々木
「僕は身長が高かったので、おかげで少しは物理的に速く投げられるようになったのかなと。小さい時にいっぱい食べていっぱい寝て大きくなって、今につながっているのかなと思います。」

背を伸ばすため母陽子さんが早寝教育を実践。毎晩8時には横になった。学校でテレビドラマ「怪物くん」の話についていけず、自分が令和の怪物になった。

≫直球以外に極めたい球種は〈柳沼強スカウト〉
佐々木
「スライダーとフォークを磨いて、どんな打者にも通用する球にしたい。スライダーはひじに負担が来る球なので、高校でも夏の大会までなるべく投げないようにしました。」
≫好きな女優は〈田村龍弘捕手〉
佐々木
「最近、あんまりテレビ見ないんで、うーん。甲乙つけがたい、と言いますか。」

悪気ゼロの天然上から目線に、大人達が笑う。お笑い芸人ではどのあたりがツボなのだろう。

佐々木
「サンドウィッチマンさんとか。ばかげているというか、現実じゃやらないようなことをやったりするネタ、あるじゃないですか。そういうおかしいのが好きですね。」

幼少期は「エンタの神様」で、運命のドラフト前夜は「リンカーン」でリラックス。年越しは「笑ってはいけない」派だそうだ。

≫今の高校生ではどんなものがはやっているの〈清田育宏外野手〉
佐々木
「うーん、何ですかね。僕はそんなにはやりに敏感じゃないので。学校ではやっているのはポケモンですかね。」

ポケモン!?!?

佐々木
「ニンテンドースイッチのゲームです。ソードとシールド、兄弟で2つ、買いました。」

想像がつかない…。

佐々木
「あとはパワプロくんとか、ツムツムも。」

パワプロでは、やっぱりサクセス(オリジナル選手作成モード)で自分の分身を作っちゃったり?

佐々木
「はい。チームメートとかも。球速ですか?スピードだけ160何キロとかにしちゃうと他の能力が落ちちゃうので、そこは考えながら。」

案外、バランス重視。

佐々木
「僕、けっこうハマっちゃうタイプなので抑制していかないと。ゲームで時間削られちゃうのもあれなので。」
≫座右の銘は〈安田尚憲内野手〉
佐々木
「“継続は力なり”とか“気持ち”とかそういうところですかね。」

何か昔から継続していたりするのだろうか。佐々木から「ないですね」と食い気味に返事が来た。そして意外な告白が続いた。

佐々木
「中学校まで練習しない派だったので。学校の練習だけ頑張るようにして、家では何もしたくなかった。中3でケガをして、そこから色々続けるようになって、結果が出て。続けることが大事なんだなと感じました。」

逆に、こんな生き方はしたくない−。そんな哲学はあるのだろうか。

佐々木
「与えられた、というか誰かが敷いたレールだけを歩むというか…。自分の意志を大切にして生きるというか、自分なりの生き方をしたいです。」
≫朝ご飯は大切だと思いますが、普段はどんな感じ〈田村次夫寮長〉
佐々木
「僕、一応、小食なので…。頑張れば食べられますけど、意識しないと。食べるのも遅いので、限られた時間で食べられるかも少し心配です。」

意外な一面だ。

佐々木
「効率的に体重を増やせるように、必要な分だけは最低限とるようにしています。体重の目標ですか?90キロ…はまだいかなくてもいいのかなと思っていて。相談しながらベストの体重になれるようにしたいなと思います。」

朝食は何派だろう。

佐々木
「昔は納豆、ご飯、みそ汁みたいな感じだったんですけど、最近は卵系とかおかずを入れてもらうようにしています。朝はすごく大事だと思うんですが、やっぱり品数とか減りがちなので、種類を多くしていければと。」

夏の大会終了後、栄養学も勉強したらしい。

佐々木
「知識はあった方が絶対にいいと思うので。好きというか、知りたいなと思います。」

身長はどうなったのだろう。夏の大会前は190センチと言っていた。

佐々木
「(伸びが)止まってはいない感じで。」
≫まさか191センチ?
佐々木
「191にはまだなってないですね〜。テン…8とか。」

190.8センチ、あと2ミリで191センチ!「髪の毛次第だ!」なんてツッコミが球団関係者から入った。佐々木、お笑いが好きなだけあって間合いも絶妙だ。必要最小限の言葉で的確に笑わせてくる。キャラクターも浮かび始め、ますます本業の野球も楽しみになってくる。

≫1年目の明確な数字の目標は〈球団OB里崎智也氏(日刊スポーツ評論家)〉
佐々木
「どういう使われ方をするのか分からないですけど、最低でも1軍で1勝したいです。1軍でなるべく多く投げられるように頑張りたいです。」

ファンや先輩達に支えられ、いよいよ船出の時が来た。

佐々木
「1年目からどれだけ活躍できるか分からないですけど、チームのために精いっぱい自分ができることを与えられた立場でこなしたいと思っています。チームの一員として優勝に貢献できるよう頑張りたいです。」

球団公式YouTube動画が人気を博す中、ロッテ梶原球団広報からは「もし動画作成を任されたらどんな動画を作りたい」と質問が。佐々木が「うーん、僕とかを撮ってる梶原さんを撮りたいです」と答えると「じゃ、どうぞ」の展開に。無邪気に笑う佐々木「記者」から梶原広報への質問は「好きな食べ物は何ですか」だった。

佐々木朗希(ささき・ろうき)
2001年(平13)11月3日、岩手県陸前高田市生まれ。11年の東日本大震災で被災。直後の少年野球大会「リアスリーグ」ではロッテの本拠地QVCマリン(当時)でも登板した。昨年4月、U18高校日本代表候補合宿の紅白戦で国内高校生史上最速163キロをマーク。高校時代に甲子園出場はなし。昨秋ドラフト会議では1位指名で4球団競合の末、ロッテが交渉権を獲得した。家族は母、兄、弟。右投げ右打ち。

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純粋に楽しかった佐々木朗希との30分/取材後記[ニッカン]

最速163キロを誇るロッテのドラフト1位右腕、大船渡・佐々木朗希投手(18)が、いよいよプロ野球へ羽ばたく。野球以外はいまだ謎多き18歳に、球界も興味津々だ。2020年新春インタビューで注目のルーキーに迫った記者の感想は。

やっと佐々木朗希に追いついた気がした。

昨年はアマチュア野球担当として、9ヶ月間、総移動距離2万5000キロ超にわたって「大船渡・佐々木」を取材してきた。とはいえ学校の取材規制方針もあり、1対1で話せたのは3月末の7〜8分間のみ。質問への返答は、ほぼ想定内。言葉もたくさん濁した。仲間といる時の笑顔は報道陣にはまず見せない。実像が捉えきれない高校生だった。

それがいきなり「ポケモン、パワプロ、ツムツム」のほのぼの3点セット。大事な元旦インタビュー、ちゃんと話してくれるかな…。眠れぬ前夜をどうしてくれるんだ。本人の言葉を借りれば、自分でレールを敷き始めた−。今はそんな感じなのだろうか。

30分の取材時間が終了。休日なのに応じてくれた佐々木と、セッティングしてくれた球団広報担当。2人がいるのに思わず「30分、短いな〜」と口に出た。ごめんなさい、悪気は200%ありません。“本当の佐々木朗希”と話して、ただただ純粋に楽しかった。

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ロッテ、石垣島キャンプ限定オリジナルグッズ発売、ドラ1・藤原も「家族にお土産として渡したい」[スポニチ]

ロッテは31日、2月1日から「2019マリーンズ石垣島キャンプ限定オリジナルグッズ」を石垣市中央運動公園野球場前マリーンズグッズ販売ブース、マリーンズオンラインストアで発売すると発表した。販売期間は2月1日〜11日。

初のキャンプになるドラフト1位・藤原は「キャンプオリジナルグッズがこんなにあるなんて知りませんでした。ボクもぜひ家族にお土産として渡したいです」とコメントした。

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ロッテ藤原、環境の違いに戸惑い、緊張で靴下逆、打撃練習も思うようにならず[スポニチ]

ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭=は31日、石垣市中央運動公園野球場で行われた合同自主トレに参加したが、初体験の緊張からか靴下を左右逆にはき、先輩・田村に指摘される一幕があった。

「靴下が逆だったので(田村から)言われました。いつもよく、やってしまいます」。

混雑した室内練習場では打撃練習が思ったようにできず「自分の練習ができなかった。実戦が欲しいです。部屋は十分過ぎるスペースがあるので、ホテルへ帰ってやろうと思います」と環境の違いに戸惑っていた。

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