阪神藤浪晋太郎投手(25)が「嗅覚」異常を訴え、新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性反応が出たことが26日、分かった。日本プロ野球機構(NPB)の選手の感染は初めて。3月14日に藤浪と食事をともにした2選手も「味覚障がい」に類似した症状を申し出ているという。球団は最低1週間の活動休止を決定し、チームは事実上の解散状態。矢野監督や選手らは自宅待機を命じられ、目指す4月24日開幕にも大きな影響が出そうな非常事態に陥った。
以下は12球団のコロナウイルス拡散に対する対応状況。
ロッテ佐々木朗希投手が、27日にプロ入り後2度目のフリー打撃での打撃投手を務める。24日には158キロをマーク。今回は変化球を解禁する。
「風でどのような変化をするのかも、感じることができればと思っています。(ZOZOマリンは)ホームなので、風を味方にできる投手になりたいです」と慣れを重ねていく。4月3日にはシート打撃で登板する予定だ。
ロッテのドラフト4位右腕・横山陸人投手(18)が「対打者」に向けて準備を進めている。26日、ロッテ浦和球場のブルペンで44球を投げた。
サイドスローからの直球は、最速で140キロ台後半をマークする。ドラフト1位・佐々木朗希投手(18)が目立っているが、横山も専大松戸(千葉)時代は関東屈指の右腕として名高い存在だった。
石垣島キャンプ中の2月13日には、佐々木朗と並んでプロ入り初ブルペンへ。見守った吉井投手コーチが「佐々木の陰に隠れて、みんな見てなかったと思いますけど、横山もすごい球を投げてました」とコメントしたほど、球威には光るものがある。
この日は変化球も全て試し、そのままブルペンで牽制球の練習も行った。順調ならば、来週中には「対打者」の段階に入る見込みだ。
阪神藤浪が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性となり、プロ野球が目標としていた4月24日の開幕が暗礁に乗り上げる可能性が出てきた。
専門家チームからは「陽性者が1人出たら全員が自宅待機になるかは個々のケースで考えていく」とされていた。感染者が出てもチームはすぐに活動停止にはならず、濃厚接触者の自宅待機や厳正な健康チェックなどで対応し、試合や練習を行う方向となっていた。だが東京都が「感染爆発の重大局面」を迎え、国内での危機感も高まる一方。その中でついに球界からも未知のウイルスに対する罹患者が出てしまった。その衝撃度は大きく、23日に決議したばかりの「4・24開幕」は揺らぐことになった。
Jリーグとの新型コロナ対策連絡会議で感染疑いが出た場合の対応について協議してきた。37度5分以上の発熱が2日以上続いた場合はチームドクターに報告。地域アドバイザーの専門家の助言に基づき、濃厚接触者の洗い出しに務め、症状に応じてPCR検査を受ける。検査を受けることが決まれば、その時点で名前を公表し、後に結果も明かす方針も固めていた。
NPBの選手では初めての感染疑いの事例に、26日の昼すぎに井原敦事務局長は「昨日(25日)から連絡はいただいていた。地域アドバイザーの先生とも連絡を取りながら、阪神の方で進めました」と冷静に対処していると説明した。一方で藤浪が訴えた嗅覚異常については12日に発表された意見書には書かれていなかった。最近になって感染者が嗅覚や味覚を失ったとの報告が世界各地で相次いでいる。謎が多い新型コロナウイルスに、球界初の感染者が重なり、プロ野球の出発が再び不透明になってきた。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、NPBと12球団の応援団担当者が会議を行った。各球団と応援団との話し合いの状況を確認。
専門家の提言で鳴り物応援などは感染リスクが高いとされ、開幕しても従来の応援に制限がかかる。NPBの井原事務局長は「応援団も提言の内容は理解してくれている、という声が多かった」と話した。
パシフィックリーグマーケティング社はパ・リーグ6球団と手洗いを啓発するキャンペーン「#SAFEHandsパ(セーフハンズパ)」を実施する。
第1弾は選手のプレーシーンなどをまとめた感染症予防に効果的とされる30秒の動画を公開。
ロッテD1位・佐々木朗(大船渡高)が27日にフリー打撃で登板する。初めてフリー打撃に登板した前回24日は最速157キロをマーク。2度目となる打者との対戦に向けて、「24日のフリー打撃登板では力んでしまった部分があった。27日はもっとリラックスして投げたい」と課題を口にした。順調にいけば、4月3日にはシート打撃に登板する。
プロ野球関係者から初めて新型コロナウイルス感染者が出たことは、4月24日の公式戦開幕を目指す関係者に暗い影を落とした。日本野球機構(NPB)は「4・24」に向けて準備を進めているものの、感染をめぐる社会状況は日ごとに悪化。4月中どころか、開幕がいつになるのか分からなくなった。
26日午後、阪神・藤浪が新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査を受けることになったことについて、NPBの井原敦事務局長は「(12球団関係者で)初めてですね」と神妙な表情で語った。
NPBは23日の12球団代表者会議で、4月24日の開幕を目指すことを決めたが、それから3日間で社会状況は一変した。25日は東京都で1日では過去最多となる41人の感染者が判明し、小池百合子知事が今週末の不要不急の外出自粛を要請。この日は新たに47人の感染が確認され、隣接各県の知事が今週末の都内への移動自粛を呼びかけるなど、終息どころか、悪化の一途をたどっている。追い打ちをかけるように、阪神は今後1週間、選手やスタッフの自宅待機を決定。練習にも支障が出てきた。さらに26日深夜、藤浪に陽性反応が出たことが分かった。
NPBでは24日に東京五輪の1年程度の延期が決定したことを受け、五輪による中断期間中に公式戦を組み入れる新たな日程作成を進めている。この日は、12球団の応援団担当者が東京都内で会議を開いた。観客を入れた試合の実施には、Jリーグと連携する「新型コロナウイルス対策連絡会議」で感染症の専門家チームから提言された、ジェット風船や鳴り物など感染リスクが高い応援スタイルを自粛することが不可欠。応援団との交渉内容などの情報を共有することが目的だった。
政府はこの日、新型コロナウイルスの感染拡大に備える改正特別措置法に基づき、対策本部を設置。対策本部を設置したことで、私権制限につながる「緊急事態宣言」の発令が可能になり、都道府県知事が外出自粛や休校措置を要請できる。
今後、政府では4月2日に専門家会議が新たな見解を発表する見通し。NPBは翌3日に開催する連絡会議で専門家チームから4・24開幕への意見を聞き、12球団代表者会議を開いて協議する。
井原事務局長はこの日も「(4月24日開幕を目指すことに)変わりはない」とした。だが、あと1、2週間で劇的な状況改善は望めそうもない。さらなる延期どころか、開幕がいつになるか、見通しは不透明だ。
日本野球機構(NPB)は26日、新型コロナウイルスの感染予防のため応援スタイルの変更が求められていることを受けて12球団の担当者による会議を開き、各チームの応援団との調整の状況を確認した。
サッカーのJリーグと連携して設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の感染症の専門家チームから、ジェット風船や鳴り物の応援など感染リスクが高いものは見直すよう提言を受けている。NPBの井原敦事務局長は「応援団も提言の内容は理解してくれているという声が多かった」と話した。
阪神・藤浪晋太郎投手(25)が新型コロナウイルスの有無を判定するPCR検査を受けることになり、日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は26日、「昨日(25日)のうちに球団から連絡がきた」と明かし、「12球団で(PCR検査を受けるのは)初めてです」と語った。
Jリーグと連携して感染症の専門家チームから意見を聞く「新型コロナウイルス対策連絡会議」では、選手および家族を含めたチーム関係者に感染の疑いが出た場合の対応について、提言が行われている。同事務局長は今後について、「検査結果が出たら、まず球団で対応する。濃厚接触者の抽出、確認など、色々な作業がある」と提言に沿って対応をとると説明した。
マリンの風使いになる!ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)が、27日にZOZOマリンスタジアムで行われる全体練習で自身2度目となるフリー打撃に登板し、変化球を解禁する。同球場は10メートル以上の強風が名物で、変化球に及ぼす影響は大。最速163キロ右腕が持ち球の変化量などを早期に把握すれば、最強エースへの近道となる。
敵とするか、味方とするか…。ZOZOマリンスタジアムを本拠とする佐々木朗にとっては名物である海風との付き合い方は重要だ。プロ入り後初めて打者に対して投球した24日のフリー打撃登板はオール直球で25球を投じ、最速157キロ。変化球を解禁する27日の登板に向けては「次はもっとリラックスして投げたい。質のいい球を投げることがテーマ」と意気込む。
変化球を投じる上で最大のテーマは風の影響による変化量の把握だ。風速10メートル以上は日常茶飯事。同球場ではバックスクリーンから吹き下ろす風がバックネットに当たり、マウンドの投手には向かい風となることが多い。実際、佐々木朗も「風が強く、バランスを取るのがちょっと難しかった」と24日のフリー打撃登板を振り返る。
現在の基本的な変化球はスライダーとフォークの2種類。高校時代は100キロ台のスローカーブも投げていた。向かい風に乗って直球は伸び、変化球は鋭く落ちる。カーブはよりブレーキが利くこともあり、緩急差が生まれる。今後、スローカーブを投じるようになれば剛速球との球速差が60キロ以上となる可能性も。「(直球は)先輩方が言っているように風でボールが少し浮かび上がっている感じがした。今度は変化球も投げる。風でどのような変化をするかも感じることができれば」と目を輝かせる。
前回打撃投手は投球時間5分だったが、今回は8分となる。井口監督は「段階的にクリアできれば…」と4月上旬の実戦デビューも視野に入れる。「この球場では風との付き合い方が大事だと色んな人から言われる。早く慣れて風が強い日も、しっかりと投げられるようになりたい」と佐々木朗。最速163キロ右腕が風を味方につければ、無敵のエースになれる。
果たして球音は予定通り響くのか…。プロ野球の斉藤惇コミッショナー(80)が4・24開幕を目指すと宣言してからわずか3日。ついに選手から感染者が出た。
この日、阪神は藤浪がPCR検査を受けることが決まり、同僚の他2選手も同様の症状を訴えていると公表。それを受けて日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は「濃厚接触者の抽出、確認という作業になる。地域アドバイザーの先生に助言をもらい作業していく」と新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家チームからの提言に沿って対処する方針を示していた。そして、夜になって3選手に陽性反応が出たことが判明。球界内でのさらなる感染拡大の懸念も高まってきた。
この2日間、東京都では新たな感染者が連日40人以上出るなど首都圏の状況も深刻だ。東京都、神奈川県などが今週末の不要不急の外出自粛を要請。首都圏には5球団が本拠を構える。今後、首都封鎖の緊急事態にも発展すれば開幕日への影響も避けられない。
東京五輪が延期され約3週間の中断期間を公式戦に使えるため、5月以降に開幕がずれ込んだ場合でも全日程を消化できる可能性はある。斉藤コミッショナーは23日に「今の状況、あるいはそれが改善するという前提で24日を決めた」と話した。ところが、コロナ禍は終息に向かうどころか、最悪の結果に。4・24開幕は厳しい情勢となってきた。
イースタン・リーグの運営会議が行われ、日本ハムと楽天を除く5球団が出席した。現在、2軍は公式戦で予定していたカードを無観客の練習試合で実施。今週末、首都圏で不要不急の外出自粛が要請されたが、現状では試合、練習とも継続する方針だ。
ただ発令レベルが上がれば中止することなども確認。27日はセ・リーグが臨時の理事会を開き、開幕への準備や初の感染例となった阪神・藤浪らへの対応などを協議する。
ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)が26日、“風の使い手”になることを誓った。27日のZOZOでの全体練習で2度目の打撃投手を務め、変化球を解禁する予定。「風でどのような変化をするのかも感じることが出来れば。ホームなので風を味方に出来る投手になりたいです」と意気込んだ。
24日の初の打撃投手では最速157キロを計測して周囲の度肝を抜いたが、マリン球場特有の風速10メートルの中での投球を「先輩方がよく言っているように風でボールが少し浮かび上がっている感じがしました。風が強く、ちょっとバランスを取るのが難しかったです」と振り返る。
それでも、バックスクリーンから吹き込む風はバックネットで跳ね返るため、向かい風での投球で変化球がよく曲がるとされる。最速163キロの直球に加え、風を利用してスライダーなどの曲がり幅も大きくなれば、相手にとっては脅威となる。チームメートからも風への対応の重要性を聞いており「早く慣れて、風が強い日も風とうまく付き合いながら、しっかりと投げられるようになりたい」とうなずいた。
休養日のこの日は寮で静養。「(前は)力んでしまった部分があったので、もっとリラックスして投げたい」。本拠地特有の浜風も味方につけ、エース道を歩んでいく。
東京都の小池知事が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、週末に不要不急の外出を避けるよう要請したことに伴い、首都圏に本拠地を置く5球団が26日、都内で緊急協議した。この日になって埼玉など近隣県も週末の外出自粛を要請。緊急事態宣言が出るなど、今後さらに状況が変わった場合に備え、巨人、ヤクルト、DeNA、西武、ロッテが対応を話し合った。
在京球団の幹部は「動きが出る可能性があるので足並みだけはそろえておかないと。(2軍戦に影響?)出るでしょう」と説明。状況次第では、28、29日に予定されている2軍練習試合のヤクルト・日本ハム戦(戸田)、西武・ロッテ(メットライフ)を中止にするなどの対応をとることになりそうだ。
ロッテのドラフト1位ルーキー、佐々木朗希投手(18)=大船渡=が27日に本拠地・ZOZOマリンスタジアムで自身2度目のフリー打撃登板を務めることが26日、分かった。
24日に初登板した際に気付いたのはマリンスタジアム名物の強風。球の軌道に影響を及ぼすほか、投球フォームを保つのにも一苦労した。
この日は練習がなく、さいたま市の球団寮で過ごした佐々木朗は「この球場では風との付き合い方が大事だと言われる。風を味方にできる投手になりたい」と球団を通じてコメント。
前回は直球オンリーで25球。次回は40球程度となる見通しで、スライダーやフォークを交えることになるという。
「(24日は)先輩方がよく言っているように風でボールが少し浮き上がっている感じがした。(次回は)変化球を投げるので、風でどのような変化をするのかも感じることができれば」と登板を心待ちにした。
日本野球機構(NPB)は26日、新型コロナウイルスの感染予防のため応援スタイルの変更が求められていることを受けて12球団の担当者による会議を開き、各チームの応援団との調整の状況を確認した。
サッカーのJリーグと連携して設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の感染症の専門家チームから、ジェット風船や鳴り物の応援など感染リスクが高いものは見直すよう提言を受けている。NPBの井原敦事務局長は「応援団も提言の内容は理解してくれているという声が多かった」と話した。