わたしはかもめ2021年鴎の便り(1月)

便

1月6日

ロッテ中村奨吾「誇りに」早大同級生有原の米移籍[ニッカン]

ロッテ中村奨吾内野手(28)が6日、ZOZOマリンでの自主トレ後、報道陣のオンライン取材に対応した。

早大時代の同級生、有原航平投手(28)が日本ハムから米大リーグ・レンジャーズに移籍することに「すごく嬉しく思いますし、同級生として誇りに思ってます」と喜んだ。コロナ禍ということもあり、LINEでお祝いを伝えたという。

昨季の直接対決は14打数4安打1打点、3三振。対戦を「すごく特別だったので、対戦できなくなることは寂しいです」としながら「メジャーで頑張って欲しいと思います。活躍は刺激になるので」と期待した。

自身も今季はキャプテンに就任し、心機一転の1年になる。8日からは広島田中広輔内野手(31)らと沖縄県内で自主トレを行う予定となっている。

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ロッテ謎の魚CDデビュー正式決定「紅白目指す」[ニッカン]

ロッテの公式キャラ「謎の魚」がエイベックス・エンタテインメント株式会社からCDデビューすることが6日、正式決定した。タイトルなど詳細は後日に発表される。

同社のレーベル事業本部の猪野丈也取締役本部長は「今回、謎の魚氏と契約した理由は、ビジュアルはもちろん言動1つ1つが表現者としてオリジナリティーにあふれ、何か新しいものを生み出すことができるのではないかと感じたからです。閉塞感のある世界に明るい何かを届けられたら嬉しく思います。スポーツの熱と音楽の力で、日本を、世界を元気に!謎の魚、期待してます」とコメントを寄せた。

デビュー志願から1年たって夢をかなえた謎の魚は「日本レコード大賞、紅白歌合戦の司会を目指して頑張ります。我が輩の辞書に不可能という文字はない。グフフフ」と、なぜか司会抜擢も視野に入れたコメント。昨年末の紅白歌合戦は途中で寝落ちしたことをSNSで白状しており、改心ぶりも注目されることになりそうだ。

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ロッテ・中村奨が自主トレ、早大の同級生、有原のメジャー移籍を祝福[サンスポ]

ロッテ・中村奨吾内野手(28)が6日、千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアムで自主トレを行った。

プロ7年目の今季はキャプテン。ランニング、体幹トレ、キャッチボール、軽い打撃練習など行い「(オフが)短い中でも、練習の部分はしっかりできた。このままキャンプでしっかり動けるようにしたい」と心地よい汗を流した。7日に沖縄入り。8日から広島・田中広輔内野手(31)らと合同自主トレを行う。

早大の同級生にあたる有原航平投手(28)が、日本ハムから米大リーグのテキサス・レンジャーズへ移る。中村は有原とラインで連絡を取り合う仲で「すごく嬉しく思いますし、同級生として誇りに思う。刺激になります。これからは一ファンとして応援したい」と盟友を祝福し、メジャーでの活躍を願った。

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エイベックス・エンタテイメントがロッテ「謎の魚」のCDデビュー正式発表[サンスポ]

エイベックス・エンタテインメント株式会社が6日、ロッテの球団キャラクター「謎の魚」のCDデビューを正式発表した。

同社レーベル事業本部の猪野丈也取締役本部長は「閉塞感のある世界に明るい何かを届けられたら嬉しく思います。スポーツの熱と音楽の力で日本を、世界を元気に!」とコメントした。

楽曲タイトル、発売日などの詳細については後日発表を予定。なお、既にレコーディングとミュージックビデオの撮影は終了している。

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ロッテ・中村奨、新外国人エチェバリアとの二遊間で「チームを引っ張りたい」[スポニチ]

今季から主将を務めるロッテの中村奨がZOZOマリンで自主トレを行い、「センターラインが中心となってチームを引っ張りたい」と意気込みを語った。

キューバ出身の新外国人エチェバリアは遊撃手を中心にメジャー通算922試合出場を誇る。二遊間を組む機会も多くなるが「何かの記事でスペイン語しか話せないと書いてあった。マーティンもキューバ人なので、間に入ってもらいながらコミュニケーションを取りたい」と対話も重視していく。

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斉藤コミッショナー、2月春季キャンプ「粛々と」、外国人選手来日見通せず[スポニチ]

斉藤惇コミッショナーは2月のキャンプについて、緊急事態宣言が出された場合でも「よほど状況が悪化しない限り、粛々とやっていきたい」と話している。「1、2、3月で改善するとは思っていなかった。しっかり準備をしたつもり」と各自治体や医療関係者と入念な調整を続けてきた。

公式戦は3月26日に開幕し、全143試合を予定。一方で新規入国の停止措置などを受け、外国人選手の来日は予定が見通せない。

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ロッテ中村奨「対戦できなくなるのは寂しい」、早大同級生・有原のレンジャーズ移籍祝福も[スポニチ]

ロッテ・中村奨吾内野手(28)が6日、ZOZOマリンでの自主トレ後、オンラインで報道陣の取材に対応した。

この日はランニング、ダッシュ、キャッチボールなど軽めの内容。8日からは毎年恒例となっている広島・田中との沖縄合同自主トレに参加し、「コロナも流行っているので、細心の注意を払ってやっていきたい」と体作りに加え、体調管理の重要性も口にした。

早大の同級生である有原のメジャー挑戦も刺激になっている。日本ハムからレンジャーズに移籍する報告も受け、「対戦できなくなるのは寂しいが、同級生として誇りに思ってます」と喜んでいた。

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ドラ4河村説人、年男ルーキー「むかわ町に恩返し」地元初のプロ野球選手[報知]

ドラフト4位でロッテ入りする河村説人(ときと)投手(23)=星槎道都大=が感謝を胸にプロの世界に飛び込む。7日にさいたま市の選手寮に入寮する。北海道むかわ町から初のプロ野球選手になったうし年生まれの年男ルーキーは一歩一歩着実に前進して、原点の故郷への恩返しを誓った。

≫ドラフト会議で指名されてから約2ヶ月半。どのように過ごしてますか?
河村
「シーズン中の体重は87キロでしたがこの間に90キロになりました。もっと体を大きくしたいので冬は増やしながら自主トレをしてます。」
≫勝負となる最終学年の昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、大変な1年でした。
河村
「アピールの場と考えていた春季リーグ戦が中止に。不安もあったけど開き直って自分と向き合った。ブレずにしっかりできたのが良かったと思います。」
≫その状況でプロ入りできた河村選手の好きな言葉は「感謝」。どんな思いが込められてますか?
河村
「中学まではむかわ町、高校は白樺学園、大学は星槎道都大。それぞれの場所で本当に色んな方々に支えていただいた。出会った方が全て良い方で感謝しかないです。」
≫センバツに3度出場の鵡川高があるむかわ町で生まれ育ちました。野球人生に与える影響は大きかったですか?
河村
「大きかったです。自分が小さい頃は札幌円山球場まで毎回観戦に行きましたし、町の応援団も駆けつける。熱心な方が多くて野球の町と感じます。」
≫小学5年の時には鵡川高がセンバツに出場しました。
河村
「応援ツアーがあって家族、友達と一緒に甲子園に行きました。その時の相手が花巻東の菊池雄星投手(現・マリナーズ)。ノーヒットノーランになりかけて鵡川は負けてしまいましたが、すごい投手だなと衝撃はありましたね。」
≫その後の鵡川高とのつながりは?
河村
「亜大を退学した時に色々とお世話になりました。当時、夏で引退した3年生の練習に入らせていただき、自主トレとは違うきついメニューをこなすことができた。大会の結果も気になりますし、母校ではないけど特別な関係です。」
≫2018年9月6日、胆振東部地震でむかわ町は震度6強を記録して甚大な被害を受けました。
河村
「家族にケガはなかったですが実家のタンスは全部倒れて、食器はほぼ割れました。」
≫故郷への思いは?
河村
「むかわ町の野球に何かの形で還元したいですね。今は人口自体もそうだけど野球をやる子供達も少なくなっていると聞きます。明るいニュースを届けて、子供達に夢を与えたら嬉しいと思います。自分の活躍で町も注目されて特産品のシシャモ、和牛などを全国の方に知ってもらえたらと思います。」
≫7日に入寮して、いよいよプロ野球選手の生活が始まります。ルーキーイヤーの目標は。
河村
「球速は現在の最速150キロから155キロを出したいです。自分にはまだまだ足りない部分が多いと思う。プロに通用する体を作ってシーズンの後半までには1軍で先発、中継ぎのどちらかで登板したいです。」
≫ZOZOマリンスタジアムの印象は?
河村
「きれいで観客席と距離感が近い素晴らしい球場。硬いマウンドも自分には合ってると思いました。風が強いので持ち球のフォークボールが有効に使えるかなとイメージしてます。背番号は58ですが、将来は若い背番号を背負えるように頑張ります!。」
河村説人(かわむら・ときと)
1997年6月18日、むかわ町生まれ。23歳。鵡川中央小3年から鵡川ジュニアファイターズで投手として野球を始める。鵡川中では軟式野球部。白樺学園高では1年夏からベンチ入りし、3年夏の甲子園出場。卒業後は亜大に進学も1年で退学し翌年星槎道都大に再入学。2年春からベンチ入り、4年秋は最高殊勲選手賞を受賞。通算7勝1敗。3年時には大学日本代表候補に選出された。192センチ、90キロ。足のサイズは30センチ。家族は両親と兄、姉。

◇取材後記

1枚の色紙から河村選手の人柄とむかわ町の温かさを感じた。別件の取材で鵡川高野球部の寮を訪れる機会があった。リビングには河村選手のサインが飾られていた。鬼海将一監督(36)は「ドラフト直後に来て書いてくれたんですよ」。星槎道都大に再入学する前の“浪人時代”は練習参加し、その後も帰郷した時は顔を出すなど交流が続く。ドラフト会議で指名されると喜んだ部員は寮近くの実家に花を届けたという。

鬼海監督は「部員と一緒に食事してくれたり良い時間を過ごせた。義理堅い人間ですよ」。OBではないが、出身という事で生まれたこの関係は珍しい。野球に対して熱い人間が集まるむかわ町で育ったからこそプロへの道を開けたと思った。

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ロッテ・中村奨、新助っ人から学ぶ、名手エチェバリアと黄金二遊間だ[デイリー]

ロッテ・中村奨吾内野手(28)が6日、ZOZOマリンスタジアムでの自主トレ後、オンライン取材に応じ、新外国人・エチェバリアから守備の極意を学ぶ意欲を明かした。

昨季、正二塁手として120試合にフル出場し、今季は主将に就く。メジャー時代に守備の名手として鳴らした新助っ人について「色々勉強になると思うし、教えてもらいたい。コミュニケーションを取っていきたい」。今季、二遊間を組む可能性もあり、積極的に話す方針だ。

8日からは広島・田中広らとともに沖縄県内で自主トレを行う。「基礎練習を徹底して、しっかり技術を上げていきたい。キャンプ初日からしっかり動けるように準備していきたい」。コロナ禍でも念入りに体作りに励む。

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ロッテ中村奨吾、主将として決意3年連続、全試合出場中[デイリー]

ロッテの中村奨吾内野手が6日、ZOZOマリンスタジアムで練習後にオンラインでの取材に応じ、新主将に就く今季に向け「今まで以上に積極的に話し掛けていく。周りを見ていければ」と決意を語った。

昨季まで3年連続で全試合出場を果たしており、今季も中心打者として期待される。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中でのオフにも「練習はしっかりできている。キャンプ初日から動けるように準備していく」と頼もしかった。

日本ハムから米大リーグのレンジャーズに移籍した有原は早大時代の同期。「頑張って欲しいし刺激になる。一ファンとして応援したい」と嬉しそうに話した。

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ロッテ、謎の魚のCDデビュー正式決定「紅白歌合戦の司会を目指して頑張ります」[デイリー]

ロッテのオフィシャルキャラクター「謎の魚」が、エイベックス・エンタテインメント株式会社からCDをリリースする事が6日、正式に決まった。

すでにレコーディング、ミュージックビデオの撮影は終了。念願のCDデビューが決まった謎の魚は「日本レコード大賞、そして紅白歌合戦の司会を目指して頑張ります。吾輩の辞書に不可能という文字はない。グフフフ」と喜んだ。

エイベックス・エンタテインメント株式会社 レーベル事業本部 取締役本部長 猪野丈也氏は「今回、謎の魚氏と契約した理由は、ビジュアルはもちろん言動1つ1つが表現者としてオリジナリティーにあふれ、何か新しいモノを生み出すことが出来るのではないかと感じたからです。閉塞感のある世界に明るいなにかを届けられたら嬉しく思います。スポーツの熱と音楽の力で、日本を、世界を元気に!謎の魚、期待してます!」とコメント。なお、楽曲タイトル、発売日などの詳細については後日、発表を予定している。

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ロッテ・中村、新外国人エチェバリアとの二遊間に期待感「色々勉強になる」[デイリー]

ロッテ中村奨吾内野手が6日、ZOZOマリンスタジアムでの自主トレ後、オンライン取材に応じた。

昨年は不動の二塁手として120試合にフル出場。守備の名手の新外国人エチェバリアと多くの試合で二遊間を組む可能性もあり「色々勉強になるし、教えてもらいながらやっていけたら。マーティン(外野手)がキューバ出身なので、マーティンを介しながらコミュニケーションを取っていきたい」と意気込んだ。

早大時代の同級生、日本ハム・有原が日本ハムから米大リーグ・レンジャーズに移籍することにも言及。「すごく嬉しく思いますし、同級生として誇りに思ってます。メジャーで頑張って欲しい」とLINEで祝福したことを伝えた。

この日はキャッチボール、ダッシュ、ランニングなどで調整。新型コロナウイルス感染者が増加傾向にあり人混みも避ける生活を続けている。「(初詣は)こういう状況なので、なるべくいかないようにしています」。8日からは広島・田中らと沖縄県内で自主トレを行う中村は「自主トレも気をつけながらやっていきたい」と、密を避けながら準備を進める。

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リーグVを目指すロッテ、先発陣の安定が必須!?[BASEBALL KING]

◇優勝球団の先発投手成績は

昨季13年ぶりの2位で4年ぶりにAクラス入りを果たしたマリーンズ。今季は1974年以来の勝率1位でのリーグ優勝、2010年以来の日本一を目指す。

リーグ制覇するためには、昨季チーム打率リーグワースト.235、リーグワースト2位の461得点の打線の強化も必要になってくるが、それと同様に昨季以上に強固な投手陣を作っていく必要があるだろう。

昨季は新型コロナウイルス感染拡大によりプロ野球の開幕が3ヶ月遅れ、120試合制に短縮されたが、今季は再び143試合行われる予定となっている。143試合制となった15年以降、優勝チームの先発陣に注目してみると、その年ごとに状況が違うため単純に比較はできないが、優勝しているチームということもあり16年の日本ハム以外は、先発の勝ち星は全て1位となっている。チーム防御率2年連続リーグワーストで2連覇した西武も、チーム先発防御率は18年がリーグ5位、19年がリーグワーストながら、打線が強力だったこともあり、先発の白星が伸びた。チーム先発防御率が悪いので、早いイニングで先発投手がマウンド降りていると思いきや、18年、19年ともに先発の投球回数はリーグトップの数字だった。

“打”の西武以外の優勝したチームの先発成績を見ると、チーム防御率は1位と2位しかない。不安定な投手陣を補うだけの打線があれば西武のようにリーグ連覇できるが、基本的には先発陣が試合を作り、安定した投球を見せていく必要があるだろう。

◇優勝球団の先発投手成績

()はリーグ順位

2015 ソフトバンク
67勝38敗 911回1/3 防3.31(勝利:1位、投球回:1位、防御率:1位)
[主な先発]
武田翔太:13勝6敗164回2/3 振163 防3.17
スタンリッジ:10勝7敗144回1/3 振81 防3.74
摂津正:10勝7敗134回 振92 防3.22
中田賢一:9勝7敗155回1/3 振130 防3.24
2016 日本ハム
61勝40敗 849回1/3 防3.25(勝利:2位、投球回:4位、防御率:2位)
[主な先発]
有原航平:11勝9敗156回 振103 防2.94
大谷翔平:10勝4敗140回 振174 防1.86
2017 ソフトバンク
68勝37敗 833回1/3 防3.46(勝利:1位、投球回:4位、防御率:2位)
[主な先発]
東浜巨:16勝5敗160回 振139 防2.64
バンデンハーク:13勝7敗153回 振162 防3.24
千賀滉大:13勝4敗143回 振151 防2.64
2018 西武
65勝39敗 858回1/3 防4.17(勝利:1位、投球回:1位、防御率:5位)
[主な先発]
多和田真三郎:16勝5敗172回2/3 振102 防3.81
菊池雄星:14勝4敗163回2/3 振153 防3.08
榎田大樹:11勝4敗132回2/3 振98 防3.32
2019 西武
54勝44敗 809回 防4.64(勝利:1位、投球回:1位、防御率:6位)
[主な先発]
ニール:12勝1敗100回1/3 振51 防2.87
高橋光成:10勝6敗123回2/3 振90 防4.51
今井達也:7勝9敗135回1/3 振105 防4.32
松本航:7勝4敗 85回1/3 振65 防4.54
2020 ソフトバンク
57勝28敗 678回 防3.11(勝利:1位、投球回:2位、防御率:1位)
[主な先発]
千賀滉大:11勝6敗121回 振149 防2.16
石川柊太:11勝3敗111回2/3 振103 防2.42
東浜巨:9勝2敗119回 振102 防2.34
和田毅:8勝1敗 85回2/3 振75 防2.94

◇マリーンズの先発陣

話を再びマリーンズに戻すと先発陣は昨季、石川歩が21試合中19試合で6イニング以上投げたように、基本的に長いイニングを投げる傾向にある。先発陣が昨季投げた700回2/3はパ・リーグトップ。

そのため、先発投手の指標の1つにあたるQSも、リーグトップの62だった。石川がリーグトップタイの14QS。美馬学、二木康太、小島和哉の3人も10QSを達成し、10QSを4人以上達成したパ・リーグのチームは、マリーンズだけである。

制球の良い先発が多く、規定投球回に到達した投手のなかで美馬が最も少ない25与四球、石川が次いで26与四球、規定投球回に届かなかったものの二木康太が92回2/3を投げて14与四球と、202与四球はリーグ最少ということも、長いイニングを投げられた要因の1つではないだろうか。

リーグ優勝するためには、チーム防御率をもう少し改善させる必要がありそうだ。マリーンズの昨季先発防御率はリーグ4位の「4.07」。規定投球回に到達した美馬の防御率3.95、石川が4.25だった。18年と19年の西武を除くと、優勝チームの先発防御率は3点台前半にまとめている。昨季までのように長いイニングを投げつつ、今季は失点数を減らしていきたい。

“勝ち頭”と呼ばれる投手も必要になってくる。昨季マリーンズは8月(.667)と9月(.577)と月間トップの勝率を誇ったが、その時に石川は7月31日の楽天戦から9月4日のソフトバンク戦にかけて6連勝。8月は4試合に登板して、4勝0敗、防御率3.46で月間MVPにも輝いた。美馬も8月11日の日本ハム戦から10月4日の西武戦にかけて自身7連勝している。過去の優勝チームを見ても、1人の投手で貯金を10近く作っているケースが多い。8月、9月のように勝ち星を挙げられる投手が年間通して2人、もしくは時期によって勝てる投手が出てくることが望ましい。

そういった意味でも、二木に期待したい。昨季は開幕直後に不安定な投球で2軍落ちしたが、再昇格した8月以降は同月29日のオリックス戦から10月16日の日本ハム戦にかけて自身6連勝。8月以降は9勝2敗、防御率2.63という成績を残した。

二木は19年の前半戦、威力のあるストレートに、落差のあるフォークで安定した投球を見せていたが、後半はストレートを弾き返され、力強いストレートをシーズン通して投げられなかった過去がある。昨季もそうだが、“力強いストレート”が投げ込めれば、結果を残すことをここ数年で証明してきた。シーズン通して“力強いストレート”を投げ込むことができれば、自身初の2桁勝利も夢ではない。王者・ソフトバンクに相性が良く、19年から7連勝中で、昨季も3勝を挙げるなど非常に頼もしい。二木が美馬、石川を脅かす存在になってくれば、相乗効果で小島、岩下大輝といった他の若手先発陣の上積みに期待がもてそうだ。

現時点で不安点があるとすれば、昨季終盤に加入し4戦4QSを達成したチェン・ウェインが阪神へ移籍し、種市篤暉、西野勇士が右肘手術で開幕から投げられないことに加え、先発投手陣に不調、故障者が出た場合のことを考えると、6番手以降がやや手薄なことか。ここをチャンスと捉え、19年にプロ初勝利を含むチーム最多タイの8勝を挙げた種市篤暉のように、一気に先発ローテーションを掴む投手が出現することを願いたい。

チーム状況やその時のパ・リーグ全体の野球などの違いがあるとはいえ、先発陣の安定はリーグ制覇する上では条件の1つ。21年シーズン、マリーンズ先発陣がどんな投球を見せるか注目だ。

◇主な先発陣の昨季成績(※成績は先発のみ)

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