ロッテ石垣島キャンプ初日は、午後5時11分に終わった。居残り練習を終え、松中信彦臨時コーチ(47)が「まだ初日、初日」と笑う。安田尚憲内野手(21)と藤原恭大外野手(20)の2人も笑いながら、足腰はフラフラだった。
現役時代をともにした井口監督は「とにかく練習する人だったので。おそらくキャンプでもだいぶ振らされると思います」と予言していた。見事に的中。福田光や高部も含めた居残り練習。5秒間、1本足状態にしてからのティー打撃、そこからのロングティー。若者達は声にならない声を上げながら、しっかり踏ん張って振り続けた。
これには井口監督もニヤリ。「思っていた通りです。下の使い方とか、すごく指導してくれる」。指揮官は「どうしても上体で打っている打者が多い」と感じていたという。ロングティーの終盤、藤原は急に緩いトスを上げられた。タイミングを崩しながら、足腰で耐えた。クールな藤原が「うおー、粘った!」と叫びながら右翼席へ運んだ。早くも素質を示した門下生達。松中コーチが「湯船つからんと、明日パンパンやで」とねぎらい、長い初日が終わった。
ロッテの育成外国人、サンディ・サントス外野手(26)が1日、石垣島キャンプでフリー打撃を行った。
ドミニカ共和国出身で、昨季はBC・富山でプレー。38試合の出場ながら打率3割9分6厘、11本塁打、46打点をマークした右打者だ。このキャンプでは1軍に抜てきされている。
この日は48スイングで安打性の当たりは17本。タイミングがずれることもあったが、左翼フェンス直撃の弾丸ライナーも2本。コンパクトなスイングで、潜在能力の高さを示した。
ロッテ佐々木朗希投手(19)のプロ2年目が始まった。
1日、石垣島キャンプ初日にブルペンに入り、捕手が中腰の状態で直球のみ37球を投げた。「時期の問題もありますし、何点とかは分からないですけど、ある程度よかったと思います」と振り返った。
二木康太投手(25)、岩下大輝投手(24)ら先発陣が仕上がりの早さを示した直後に、ブルペンに入った。フォームを変えた最速163キロ右腕の球は、まだうなりを上げるに至らない。「タイミングですね」とチェックポイントを挙げ、確認しながら腕を振った。
12月の契約更改。キャンプイン時の目標を問われると「もちろん理想は100ですけど」と言い「シーズンの頭に間に合えば」と続けた。最速163キロも、プロ野球公式戦での数字は全てゼロ。それでも己を強く持つ。高校時代の終わりに「自分の意思を大切に生きたい」と口にした。2年目の飛躍をイメージしながら、慌てず積み重ねる。
吉井理人1軍投手コーチ(55)も取り組みを見守る。「本当は座って投げて欲しかった」としながら「気分よく投げていたのでいいかな」と、次回3日に予定されるブルペンでの進化に期待した。11日の紅白戦は、井口資仁監督(46)も「無理して合わせる必要はない」と話しており、実戦デビューは13日以降、沖縄本島などでの練習試合になりそうだ。そこまで入念に進める。「去年とは気持ちが全然違うなということを、まず感じました」。内面はしっかりたかぶっている。
ロッテのドラフト1位・鈴木昭汰投手(22=法大)が1日、沖縄・石垣島キャンプの初日からブルペンに入った。
柿沼友哉捕手(27)を相手に29球。持ち球を全て投げ、直球が約7割を占めた。「いつもより気合が入って、いい状態で投げられました」とし「70点、80点くらいです」と自己採点した。
第2クールの11日には紅白戦が予定されている。「アピールする場だと思っていますし、そこに照準を合わせていい状態で入っていければ」と意気込んでいた。
ロッテは1日、マリーンズ消毒用アルコールディスペンサーの販売開始を発表した。マリーンズストアで販売される。
株式会社ケミテック(本社=千葉県野田市)とのオフィシャルスポンサー契約締結に伴うもので、石垣島キャンプでもキャンプ地各所に設置されている。
ロッテ佐々木朗希投手(19)が1日、石垣島キャンプ初日からブルペンで投球を行った。
唐川侑己投手(31)とキャッチボールを行い、投内連係をこなした後、ブルペンへ。吉田裕太捕手(29)が立った状態で直球を37球を投げた。「開幕に向けてしっかりどんどん投球の精度、球の強さを上げていければいいかなと思っています」と振り返った。
吉井理人1軍投手コーチ(55)は佐々木朗について「立ち投げだったので。気分よく投げてたからいいかなと思います」としながら「戦力として考えているので、本当は(捕手が)座って投げて欲しかったんですけど」とも明かした。
11日予定の紅白戦については「今日座って投げていなかったので、もしかしたら間に合わないかもしれません」と見通しを話した。
2月1日午前7時25分、沖縄・石垣島に大きな朝日が昇った。
各球団がキャンプインする2月1日は"野球界のお正月"とも呼ばれる。南の島でも美しい初日の出となった。島の南東部にある白保海岸は、情緒的な雰囲気から最近では「石垣のウユニ」と呼ばれたりもする。
1年前の早朝、私は白保海岸で1人で歌っていた。キャンプ初日、選手ら球団関係者全員の前で自己紹介をするのがロッテの伝統らしい。歌うことにした。朝から大自然で声を出して臨んだが、球場での本番は、もうそれはそれは。
気恥ずかしい思い出も、遠い昔のよう。誰もが予想だにしない1年間を過ごした。今年はチーム関係者と報道陣の導線は完全に分けられるキャンプになる。定期的なPCR検査を行った上で、対面取材も限られる。井口監督は「逼迫している状況の中、石垣島でキャンプをさせていただくということで、我々も万全の対策をしながら過ごしたいと思います」と話した。私も、離島の石垣島に滞在できるだけでありがたいと思う。
遠征好きで知られるロッテファンにも、少し寂しい球春となった。本来なら美しい朝日から1日が始まり、キャンプを見て、夜は石垣牛…そんな「毎年のこと」もかなわない。入島し、取材を許された立場として、チームの今をできる限り伝えたい。12球団の多くのファンがペナントレースに訪れ、応援歌を心置きなく歌い、いつものキャンプに戻れる日常になることを願って。新年あけましておめでとうございます。
ロッテ・佐々木朗希投手(19)が1日、石垣島キャンプ初日にブルペン入りし、捕手を立たせて37球を投げた。東日本大震災から10年を迎える3月11日は、楽天とのオープン戦(静岡)。昨年より12日早くブルペン入りした岩手・陸前高田市出身の右腕は、『3・11』登板に意欲をみせた。
セットポジションから左足を柔らかく跳ね上げると、ボールは糸を引くように捕手のミットに納まった。
「しっかりと色々な練習をしながら、去年とは全然気持ちが違うと感じました」。
昨季は石垣島キャンプ最終日の13日に初ブルペンだったが、プロ2年目は初日にブルペン入り。快晴の下、捕手を立たせて37球を投げた。
今年3月11日は東日本大震災から10年を迎える。ロッテは静岡で楽天とのオープン戦。岩手・陸前高田市で被災した最速163キロ右腕は3月11日の登板について「僕が1軍にいたらですけど。1軍に行けるように頑張りたいなと思います」と控えめながら意欲をみせた。
この日のテーマは190センチ、85キロの体を大きく使って投げること。吉井投手コーチは「去年は高卒ルーキーだった。(今年は)即戦力として考えています。現時点では順調だと思う」と上々の滑り出しに好感触を得た。11日に予定されている紅白戦の登板については「間に合わないかも」と慎重な姿勢を示しており、今後は1日おきに投球練習を行う。
「開幕に向けてどんどん投球の精度、球の強さを上げていければいいかなと思います」と佐々木朗。昨季は1、2軍戦未登板だった。今季は先発ローテ入りを目指して、開幕に照準を定める。
ロッテ・佐々木朗希投手(19)が沖縄・石垣島キャンプ初日の1日、ブルペンで捕手を立たせてセットポジションから37球の投球練習を行った。プロ1年目の昨季は2月13日に初ブルペン。2年目の今季は初日からブルペンに入った。
「しっかりと色々な練習をしながら、去年とは全然気持ちが違うと感じました。開幕に向けてしっかり、どんどん投球の精度、球の強さを上げていければいいかなと思います」。
午前9時からウオーミングアップ、キャッチボール、フィールディングと二塁牽制球の練習を行った後、吉田裕太捕手(30)の構えるミットへ直球を投げ続けた。
注意した点は「タイミングです。体重移動も大事ですけど、今はタイミングです」。吉井理人投手コーチ(55)は「体を大きく使って投げることをテーマにした。去年は高卒ルーキー。(今年は)即戦力として考えています。本当は(捕手が)座って投げてほしかった。現時点では順調だと思う」と話し、上々な滑り出しに好感触だ。
今後は1日おきに投球練習を行う。同コーチは11日の紅白戦登板について「今日(捕手を)座らせて投げてなかったんで、もしかしたら間に合わないかも」と慎重な姿勢をみせた。
東日本大震災発生から節目の10年となる3月11日は、静岡で楽天とオープン戦。最速163キロを誇る令和の怪物は『3・11』登板に「僕が1軍にいたらですけど。1軍に行けるように頑張りたいなと思います」と控えめながら前向きだった。
ロッテは1日、マリーンズ消毒用アルコールディスペンサーの販売をマリーンズストアで開始したと発表した。同ディスペンサーは株式会社ケミテック(本社千葉県野田市)とのオフィシャルスポンサー契約締結にともなって販売。石垣島春季キャンプでは各所に設置している。価格は1430円(税込み)。
ロッテ・佐々木朗希投手(19)が沖縄・石垣島キャンプ初日の1日、ブルペンで捕手を立たせてセットポジションから37球のピッチングを行った。プロ1年目の昨季は2月13日に初ブルペン。2年目の今季は初日からブルペンに入った。
午前9時からウオーミングアップ、キャッチボール、フィールディングと二塁牽制球の練習を行った後、吉田裕太捕手(30)の構えるミットへ直球を投げ続けた。
ロッテ石垣島キャンプのキャンプインセレモニーが1日、メイン球場で行われた。千葉ロッテマリーンズ石垣島協力会会長の石垣市・中山義隆市長は「コロナの影響で無観客キャンプですが、石垣市民と全国のマリーンズファンは全力でバックアップする気持ちを大きく打ち出していきたいです」と挨拶した。
井口資仁監督は「我々も、しっかりと感染予防対策しながら(キャンプを)行っていきたいと思います」と新型コロナウイルスに感染しない充実のキャンプを誓った。石垣島キャンプは12日まで。2軍は25日まで。
今年で14年目の石垣島キャンプ。午前7時半からの関係者受付ではPCR検査の陰性証明の提出があり、体温を測って手指の消毒を徹底するなどした。
ロッテ・佐々木朗の2年目の変化について、槙原寛己氏(57=スポニチ本紙評論家)が映像と連続写真を基に分析した。昨季との比較では左足の上げ幅が狭まり、テークバックを大きく使ったフォームに変わっていると指摘。最大出力で「恐ろしい球威のボールを投げる」と予想した。
昨年との大きな違いは2つ。左足の上げ幅と、テークバックした右腕の使い方だ。この2つの動きは実は連動している。
順番に見ていくと、軸足の右膝を折り曲げていたのが、今年はスッと直立している。膝を曲げるより脱力感があって、非常にいい形だ。そこから左足を上げるのだが、昨年は足を高々とはね上げる反動を使ってフォームに勢いをつけていた。今年は上げ幅が小さい。この動きをコンパクトにした分、右腕を大きく使っている。
連続写真では体に隠れて分かりづらいが、映像でも確認した。テークバックを大きくとればボールが指にかかってタイミングが合った時には佐々木朗なら恐ろしい球威が出るはずだ。もちろん160キロオーバー。全部の動きを大きくしてしまうと上半身と下半身のタイミングを合わせるのに苦労する。今年の佐々木朗は左足より右腕の動きを優先したのだろう。
ただデメリットもある。腕を大きく振るだけに、ボールが抜けたり制球に難があることだ。私も新人王を獲った翌年の84年、堀内恒夫さんに助言されてテークバックの小さいフォームに改造した。そうすると球筋が変わり、抜け球がなくなって制球が安定した。肩、肘への負担も少ない。佐々木朗はまだ2年目。確率を求めるなら後ろは小さい方がいいが、コンパクトなフォームより、まずは大器を大きく育てようとの首脳陣の意図も感じる。
以降はあまり変化がなく、肘の使い方など相変わらずいいフォームだ。体自体も全体的に芯が入ったように見え、1年で大きく成長した。ニュー朗希の実戦登板も大いに注目したい。
プロ野球は1日、各地で一斉にキャンプイン。コロナ下で政府だけでなく宮崎、沖縄両県の緊急事態宣言も出される中、3月26日の開幕に向けて無観客でスタートした。沖縄・石垣島でキャンプを行うロッテの佐々木朗希投手(19)はいきなりブルペン入り。最速163キロを誇る岩手出身の2年目右腕は東日本大震災から10年となる3月11日の楽天とのオープン戦(静岡)への登板に意欲を見せた。
ファンの視線はない。歓声もない。異例のキャンプインとなったが、佐々木朗は自分のやるべきことに徹した。大半の選手が捕手を座らせる中で自分のペースを崩さず、中腰の捕手・吉田に対し投球。「令和の怪物」の2年目がスタートした。
「(まだキャンプ初日という)時期の問題もあるし、気持ちの入り方も試合とは違うけど、ボールはある程度、よかったのかなと思います。今は自分のタイミングで投げることを意識しています」。
オール直球で37球。20球を超えるとエンジンの回転数も上がった。吉田からは「ナイスボール!」の掛け声も飛ぶ。高卒1年目だった昨春はキャンプ打ち上げの13日が初ブルペンだったが、今年は初日からブルペン入り。しかも1年前とは明らかに異なる姿だった。
テークバックを大きく使う投げ方は、昨季最多奪三振王に輝いたオリックス・山本のよう。自主トレでは、その山本の練習法で有名なやり投げ「ジャベリックスロー」も取り入れた。理由については「好奇心」と多くを語らなかったが、2年目の進化のため、貪欲な姿勢を示している。
強い思いがある。11年3月11日の東日本大震災から今年で10年。津波で父も亡くしている岩手出身の右腕にとって3・11は特別な日だ。今年は場所は静岡ながら東北を本拠とする楽天とのオープン戦。「そこで投げたいか?」との問いに「そうですね」とうなずき「僕が1軍にいたらですけど、1軍にいられるように頑張りたいと思います」と続けた。忌まわしき震災を風化させず、被災者に勇気を届ける。それが自身の宿命であると考える。
楽天には「東北の英雄」でもある田中将が復帰。昨季は右肘の違和感で実戦登板はなかったが、体づくりに専念して2021年の下地は出来上がっただけに井口監督も「(練習試合、オープン戦で)朗希がしっかりと投げてくれれば…」と夢の投げ合いが実現する可能性も示唆している。
佐々木朗は「開幕に向けてどんどん投球の精度、球の強さを上げていければ」と言葉に力を込める。3・11まであと37日。鎮魂のマウンドを目指し、調整を続ける。
ロッテ・佐々木朗は11日の紅白戦は登板しない見込みだ。吉井投手コーチが「もしかしたら間に合わないかもしれない」と明かした。コンディションに問題はなく「今年は戦力として考えている。本当ならば今日も捕手を座らせて投げてほしかった」とも口にした。
また、井口監督は投手陣の練習を視察せず。「仕上がっていない段階でプレッシャーをかけても仕方ない。(佐々木朗の投球は)映像を見ます」と説明した。
平成唯一の3冠王である、ロッテの松中信彦臨時コーチは初日から精力的に動いた。
同じ左打ちの安田、藤原の打撃練習では身振り手振りを交え熱血指導。全体練習後も2年目の佐藤都らに体の使い方などを教え込んだ。
ダイエー(現ソフトバンク)で同期入団だった井口監督は「下半身の使い方を指導してくれている。そこがチームの課題だった」と期待した。
ロッテのドラフト1位左腕の鈴木(法大)は捕手を座らせて29球を投げた。カーブ、スライダー、チェンジアップ、ツーシーム、スプリットも交え「持ち球を全部投げました。いつもより気合が入った。70、80点ぐらい」と笑顔。
即戦力と期待される153キロ左腕で11日の紅白戦についても「アピールする場だと思っている。そこに照準を絞っていい状態で入っていければ」と意気込んだ。
ロッテの練習開始前にメイン球場でセレモニーが行われたが、簡素な形で5分程度で終了。記念品贈呈は行われず、石垣市関係者とチームは分散退場するなどの措置が取られた。
離島でのキャンプインとなり、球団は徹底した感染対策を取っている。井口監督も「このような状況の中でキャンプを受け入れていただき本当に感謝している。感染予防対策をしながらキャンプを行う」と挨拶した。
ロッテの沖縄・石垣島春季キャンプで、元ソフトバンクの松中信彦臨時コーチが1日、本格始動を開始した。
フリー打撃では、期待の藤原に身振り手振りを交えて熱血指導。ユニホームのズボンに、上はジャージという姿だったが、平成唯一の3冠王らしく、その存在感は十分だった。
ロッテは1日、マリーンズ消毒用アルコールディスペンサーの販売をマリーンズストアで開始したと発表した。マリーンズ消毒用アルコールディスペンサーは株式会社ケミテック(本社:千葉県野田市)とのオフィシャルスポンサー契約締結に伴って販売することになった。
なお、石垣島春季キャンプでも株式会社ケミテックより600本の提供があり、キャンプ地各所に設置している。
ロッテ・鳥谷敬内野手は1日、石垣島キャンプでプロ18年目をスタートさせた。
昨年は所属未定だったため、2年ぶりのキャンプとなる。1軍と隣接するサブ球場で、2軍メンバーとして精力的に体を動かした。ノックでは遊撃の守備位置にもついた。
ロッテ・佐々木朗希投手が1日、石垣島キャンプ初日からブルペン入りした。捕手・吉田が中腰になった状態で37球。20球を超えたあたりから力も入り、「ナイスボール」と大きな声をかけられるシーンもあった。
ルーキーだった昨季も1軍キャンプに同行したが、ブルペン投球を行ったのは最終日の2月13日だった。
なお、ドラフト1位・鈴木昭汰投手(法大)もブルペン入りし、捕手を座らせて投球を行った。
ロッテのドラフト1位・鈴木昭汰=法大=は"野球手帳"を持参して、春季キャンプでの成長を誓う。「毎日、その日気づいたことなどを書くように心掛けています。大学時代も書いていたので、これからも続けていこうと思っています」。
即戦力として期待も高く、この日はブルペン入りして座った捕手に持ち球6種(直球、ツーシーム、スプリット、カーブ、スライダー、チェンジアップ)の計29球を投げ込んだ。「気合が入って良い状態で投げられた。70〜80点くらい」。残りの20点は何が足りないのか―。先発ローテをつかむためにペンを走らせ、キャンプでは手帳と投球の厚みを増していく。
ミットをたたく音、捕手の「ナイスボール」がブルペンに響いた。ロッテの佐々木朗希投手(19)が1日、初日からブルペン入り。午前10時40分、気温25度の石垣島で新フォームの感覚を確かめるように、中腰で構える捕手のミットに37球を投げ込んだ。
「時期の問題もありますし気持ちの入り方も試合と違うので何点とかは分からないですけど、ある程度は良かったと思います」。
投げるタイミング、体のバランスに気をつけながら、オール直球。あまり力を入れずに悠々とした表情で投げきった。受けた吉田は「回転がきれいでキレのあるボールがきてた。これからさらに強度を上げていくと思う」と期待した。
昨季は1軍に帯同しながら主に体づくりに専念。体も一回り大きくなり、下半身が安定した。1月25日に沖縄・石垣市に入ってから2度ブルペン入り。徐々に状態はアップしている。左つま先部分を高く上げず、テイクバックも変化させた新フォームも形になってきた。今後も他の投手同様、中1日でブルペン入りする予定だ。
ただ、見守った吉井投手コーチは11日に予定されている紅白戦の登板には「間に合わないかもしれない。戦力として考えているので。本当は座って欲しかった」と本音を吐露した。井口監督も「まだ座る段階まできていない」と心配した。本人は状態が上がっていることを主張しており「しっかりブルペン投球の精度、球の強さも上げていければいいかな」と冷静だった。
真価が問われる2年目。背番号17は「去年とは気持ちは全然違う」と明かした。岩手県出身の右腕にとって、東日本大震災から10年を迎える特別なシーズンになる。開幕ローテへ、今後の仕上がりに注目が集まる。
佐々木朗が3月11日のオープン戦・楽天戦(静岡)登板に意欲を見せた。当日は東日本大震災からちょうど10年。当時9歳だった朗希は岩手・陸前高田市で被災し、父・功太さん(享年37)と祖父母を亡くした。絶対忘れない日に東北の球団と試合が行われるだけに「僕が1軍にいたらですけど。1軍にいけるように頑張りたいと思います」と力を込めた。
ロッテの松中信彦臨時コーチ(47)が1日、キャンプ初日から熱血指導を行った。
フリーバッティングを終え、最初に松中臨時コーチの"ご褒美"をもらったのは佐藤都志也捕手(23)。足を大きく開き、重心を低くしたまま連続20スイングを3セット。同コーチ自らトス役を務めた。足をバットが力強く振れる最大限に開くことで、かなりの負荷がかかる。疲れてくると浮いてくる重心やスイングが弱ってくる様子に「重心低く!足広げて!」とゲキを飛ばしながら指導。20スイングを終える頃には疲れ果てて言葉も発することができない佐藤に「毎日やるぞ!まだ初日やで〜!」と笑顔で鼓舞した。
最後は安田、藤原の2人。約1時間超の特打を終え疲労がたまった後の最後のメニューは、佐藤に続く鬼の20連続スイング3セット。重心を低くしながら「(土を)削れ!」と左足の使い方を重点的に指導。藤原と安田も疲れ果てて声すら出すことができず、安田は20スイングを終えた瞬間、あまりのつらさにバットを放り投げるなど、初日からメニューは盛りだくさん。松中臨時コーチの練習のシメの"デザート"は愛情たっぷりの特打で初日を終えた。
ロッテは1日、マリーンズオンラインストアで、マリーンズ消毒用アルコールディスペンサーの販売を開始したことを発表した。
同商品は株式会社ケミテック(本社:千葉県野田市)とのオフィシャルスポンサー契約締結に伴い販売が決定。石垣島春季キャンプにおいても600本の提供があり、キャンプ地各所に設置。価格は1430円(税込み)で、アルコール除菌剤で塩化ベンザルコニウムを配合。アルコールによる手、指の肌荒れ予防の為、保湿剤グリセリンも配合している。日本製アルコールを使用し、アルコール濃度は75%となっている。
ロッテの佐々木朗希投手(19)が1日、沖縄・石垣島でブルペン入り。捕手を立たせて37球を投げ込んだ。
ウォーミングアップや、ノックを終え午前10時37分にブルペン入り。捕手は吉田が務め、約13分間37球を投げ込んだ。ブルペンでは河合オーナー代行や吉井投手コーチなどが見守った。
ロッテの春季キャンプが1日、沖縄・石垣市中央運動公園野球場でスタートした。
練習前にはキャンプインセレモニーが行われ、中山義隆石垣市長が挨拶。「昨シーズンは最終盤まで優勝争いを繰り広げていただき我々石垣市民はドキドキワクワクさせていただきました。今年こそは日本一奪還へ向け頑張って下さい。石垣市民、そして全国の全力でバックアップいたします」などと激励した。これを受け井口監督は「この状況の中キャンプを受け入れて下さり感謝しています。感染対策を万全にして行っていきます。(スローガンの)『この1点を、つかみ取る。』これを全員で協力してキャンプインさせていただきます。よろしくお願いいたします」と挨拶した。
選手は午前9時頃からランニングやウオーミングアップなどを開始。朝方から気温21度と暖かい日差しの中、いよいよ石垣島キャンプがスタートした。
ロッテの佐々木朗希投手(19)が、キャンプ初日からブルペン入り。捕手を立たせての37球で、今後もスローペース調整を示唆するなど、11日の紅白戦登板は微妙な状況だ。
スピンの利いたキレのあるボールを投じるも、令和の怪物の力はこんなものじゃない。ドラフト1位・鈴木(法大)らローテ競争組が捕手を座らせて投げる中、全力投球とはほど遠い内容だった。「ある程度はよかった。ブルペンに入れてよかった」と口にしながらも、捕手を座らせての投球については「コーチと相談して決めます」と冷静に話した。
2度の立ち投げを行った合同自主トレ同様、キャンプ初日もゆったり。吉井投手コーチは「戦力として考えているので、本当は座って投げて欲しかった」と話し、ローテ競争組が登板する11日の紅白戦についても「座らせてないので、もしかしたら間に合わないかも」と明かした。
昨年は2月13日に初ブルペンで、捕手を座らせた投球は27日だった。「去年とは気持ちが全然違う」と進歩を強調も、最短での今季初登板お披露目は不透明だ。
ロッテの松中臨時コーチが、初日から熱血指導した。1軍野手陣が帰宿した後も、居残り特打を行った藤原、安田には付きっきりでアドバイスを送った。
平成唯一の三冠王の密着ぶりに、招へいした井口監督は「自分が思っていた通りです。下半身の使い方とかしっかり指導してくれる。彼らに色々な引き出しを与えてくれると思う」と喜んだ。
ロッテの2年目の佐々木朗希がキャンプ初日からブルペンに入った。捕手を立たせたままながら一球一球、フォームを確認しながら37球。きれいな球筋で切れのある球がミットにテンポ良く収まり「しっかりブルペンに入れて良かった。ある程度良かったと思う」と安堵した表情をのぞかせた。
1月25日に沖縄県石垣市に入った後、31日までに2度ブルペンに入った。昨年はキャンプ最終日の2月13日に初めて入ったのに比べると仕上がりは早い。
ただ、新人だった昨季と違い今季は先発入りを争う立場。まだ本格的な投球練習ができず、11日に予定されている紅白戦の登板を見送る可能性が出てきた。
ロッテの佐々木朗希投手がキャンプ初日からブルペン入りし、捕手を立たせて37球を投じた。
2年目は順調なスタートを切り、「去年とは気持ちが全然違うと感じました」と手応え。ゆったりとしたフォームから直球を投じ、捕手のミットに心地よい音を響かせた。
デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「あれだけの大きな体をバランス良く、なめらかに使えるのは天性としか言えない」と、改めて"令和の怪物"に期待。元巨人2軍投手コーチの視点から「この連続写真を見ても左足を高く上げた、きれいなフォームは相変わらず。あごが上がったり、胸が反っくり返ったりということは全くない。多くの球界関係者が衝撃を受けた、昨年の印象そのままと言えるだろう。やはり魅力ある存在なのは間違いない」とした。
最速163キロの看板を引っさげて入団した昨季は、2月13日に立ち投げ。本格的な投球は2月27日だった。その後、コンディション不良もあり、シーズンを通して実戦での登板がないまま終わった。
今季こそ、そのベールを脱ぐ時は来るのか。関本氏は「自分のコーチ時代も巨人の橋本清など高卒1、2年目の体の大きい選手はまだ背が伸びていたり、体ができあがっていなかったりという選手はいた」と体力面の不安を指摘。その上で、「去年、1軍に帯同させながらどこまで体を強くすることができたのか。無理はさせず、段階を踏みながらやっていくとは思うが、今年はその答えも少し出るのではないか」と語った。
ロッテは1日、マリーンズ消毒用アルコールディスペンサーの販売をマリーンズストアにて開始したと発表した。
マリーンズ消毒用アルコールディスペンサーは株式会社ケミテックとのオフィシャルスポンサー契約締結に伴って販売。なお、石垣島春季キャンプにおいても株式会社ケミテックより600本提供され、キャンプ地各所に設置している。
マリーンズ消毒用アルコールディスペンサーは
ロッテの佐々木朗希投手が、キャンプ初のブルペン入りし、捕手を立たせて37球、投じた。
ゆったりとしたフォームから直球を投じ、捕手のミットに心地よい音を響かせた。「ある程度よかったと思います」と手応え。ルーキーイヤーの昨季は2月13日に立ち投げ、本格的な投球は2月27日だった。「去年とは気持ちが全然違うと感じました」。まだ、立ち投げながら、昨季よりも段違いの初日を終え、前向きだった。
ロッテの藤原恭大外野手が、フリー打撃で右へ左へ快音を響かせた。
3年目の今季は1番候補にも挙がる背番号2は約60スイングで柵越えこそなかったもの、鋭い打球を連発。持ち前の思い切りのいいスイングを披露した。松中臨時打撃コーチに身ぶり手ぶりを交え熱血指導を受けるなど、初日から精力的に動いた。
ロッテの佐々木朗希投手がキャンプ初日にブルペン入りし、捕手を立たせて37球を投じた。
サブグラウンドでキャッチボール、ゴロ捕球後、ついにブルペンへ。ゆったりとしたフォームから直球を投じ、捕手のミットに心地よい音を響かせた。
石垣島合同自主トレ中では2度のブルペン入り。「ある程度順調にきている」と話していたが、好スタートをきった。
石垣島キャンプが無観客でスタートした。練習前にはメイン球場で歓迎セレモニーが行われた。
歓迎挨拶で中山義隆市長は「今年は新型コロナウイルスの影響もありまして、無観客でのキャンプという形になりますが、私達石垣市民、ファンの気持ちはマリーンズを全力で応援するバックアップすることを大きく打ち出していきたい」と挨拶した。
井口監督は「このような状況下の中で、キャンプをしていただき感謝しています。我々もしっかりと感染予防対策をしながら、こなしていきたいと思います」と決意を込めた。
マリーンズ石垣島キャンプ協力会からはサーターアンダギー、マンゴージュース、まぐろなど沖縄名産が送られることになったが、感染防止対策の観点からセレモニー中の贈呈は見送られた。
いつもより早く午後10時に寝て、まだ太陽が昇る前の午前6時に目を覚ました。2月1日。それは野球人にとってはお正月と呼ばれるぐらい特別な日。千葉ロッテマリーンズを指揮して4年目のシーズンを迎える井口資仁監督にとっても、やはり特別な感情が心の内から湧き上がってきた。だから、いつもより早くベッドに入り、目覚まし時計で起こされることもなく目は覚めた。
「何年経ってもキャンプインはワクワクドキドキ。久しぶりにユニホームを着てグラウンドに出れる。久し振りだから、何か忘れ物をしていないかとソワソワしてしまう」と笑う。
キャンプイン前日はホテルの自室でゆっくりと過ごした。部屋を整理し、頼まれていたサイン色紙に筆を走らせ、明日からの準備をした。身の回りを整頓しながら、これから始まる日々に想いを馳せた。
初日の練習。選手達の動きに目を細めた。「みんな予想以上に仕上がっている。もう第2クールぐらいの状態だね」。気温25度、快晴の空の下、活発に動き回る選手達をジッと見つめ手応えを口にした。例年ならブルペンにも足を運ぶが今年は我慢した。
「オレが行くとプレッシャーになるし力んでしまう。ピッチャーを見るのは第2クールからにする」。
投手の調整状態は気になるがコーチ陣に任せ、メイングラウンドでじっくりと打撃練習を見守った。新型コロナウイルス感染症予防の観点から無観客で行われる石垣島キャンプ。「迎え入れていただき、ここまで準備をしていただいたことに感謝。後は自分達がしっかりと身体をつくり上げて、結果を出すことで恩返しがしたい」と無人のスタンドを見渡しながら腕をぶした。特別な1年が始まった。閉塞感が漂う今だからこそプロ野球は、マリーンズは明るい話題をファンに提供したい。強い想いを胸にキャンプインした。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)