最速163キロ右腕のロッテ佐々木朗希投手(19)が2日、沖縄・石垣島キャンプで日刊スポーツのオンラインインタビューに応じた。南国で迎えた節分。いま退治したい鬼は自分だった。「心と体のコントロール」が、19歳が真っ向から取り組む難問。精神的な成長を己に求め、公式戦デビューが期待される2021年の日常テーマを「自分との約束を守る」に定めた。3日もブルペンに入る予定。来るべき時へ高めていく。
佐々木家3兄弟が大きくなった最近では、恵方巻きが季節の変わり目だった。「おにはそと」で盛り上がった幼少期が懐かしい。遠く北東の方角にある冬の大船渡を思いながら、南の島で汗を流す朗希には今、何よりも退治したい鬼がいる。
「心と体をコントロールすることです」。
プロ2年目にあたって、克服すべき最大の課題に挙げた。昨年12月の契約更改で、ロッテにはこの「心と体」のフレーズを口にする若手が多かった。仲間たちと同じように「重点的にやっていきたい」と、自身と正面から向き合っていた。
パフォーマンスの再現性を高めるため、第3者への説明が難しい"感覚"の自己理解を深める。大きくなった肉体で、新しいフォームにも着手する。さらに「心は本当に大事だと思うので」と続けた。
「調子が良かったら次はどう臨むのか、悪かったら次はどうするか。心のコントロールをできないと、投手なのですぐボールに出ちゃうと思うので」。
不安と書かれた甘い球を、猛者達は見逃してくれない。ずっと三陸で暮らしてきた若者が上京し、プロ野球の世界をつぶさに目撃してきた。1軍にほぼフルで同行し、肉体強化に励んだ。年末には「来年から試合に投げるにあたってすごくいい経験だったなと思います」と振り返っていた。開幕戦の高揚感と緊迫感、先発投手の試合への入り方…時に外国人選手達にも、英語を懸命に使って積極的に質問した。外から眺めたプロ野球、内からのプロ野球。どんな部分が特に印象に残っているのだろう。
「試合に投げていないのでまだ分からないところもあるんですけど、プレッシャーと闘うことだったりとか。あとは見ていて思ったのは、状態が悪くても試合に臨まなきゃいけないですし、その中でやっぱり結果を残していかなくちゃいけないので、そういうところが大変そうだなと思いました」。
前例のない高卒ルーキーの英才教育を、疑問視する声もあった。今もある。それらにも向き合いながら、先発投手として活躍する日を夢見てきた。
今年11月に20歳の誕生日を迎える。「そんな、特にないですけど」。成人することに強い感慨はない。上京し1年間、自身の変化もまだよく分からない。オフには大船渡ナインとも再会した。小、中、高と同じ港町でずっと一緒に過ごしてきた気心知れた仲間たち。髪はすっかり伸びていても「成長はあまり感じなかったです」と笑い「でも、みんな、彼らなりに苦労している感じでした」と表情に少し影を作った。19歳、自分が分かるようで分からない、大人の入り口にいる。
不慣れだらけの1年間を過ごし、新しい居場所を見つけ、進むべき先も見えてきた。10年前は震災直後。遠い未来や、大人になった自分など、想像もできなかっただろう。乗り越えてここまで来た。今なら「佐々木朗希、30歳」への道筋もイメージできる。
「もちろん選手としてもやっぱり、今より肉体的にも技術的にも、精神的にもレベルアップしたいですし、何より、人としてももっと成長したいと思うので。もっと野球がうまくなった時に、人としても成長したなって思える10年後でいたいと思いますね」。
未来図を実直に描いた。理想の10年後への1歩目になる2021年。当然、野球で騒がれることも多くなるだろう。それ以前に、1人の青年としてはどんな年でありたいか。
「去年は何となく、少し、ワガママだったように思うので…。今年はしっかり自分と向き合って、自分との約束は守るようにしたいですね」。
ワガママ、自分との約束−。内面と誠実に向き合わなければ、出てこない言葉だ。質問をしっかりかみ砕いてから答えることも多いのに、印象的なフレーズが2つもすっと並び出た。
「例えば『今日帰ったら掃除する』とか、他人とするような約束を自分の中でもするじゃないですか。自分とする約束は、自分にしか分からないので、別にやらなくてもいいことが多いと思います。だから結構逃げがちというか、サボるというか、やらないことも多いので…」。
自分との約束を破ることを、ワガママと表現した。根っからの負けず嫌い。佐々木朗希は、佐々木朗希に負けることも悔しい。「今年は絶対に、自分との約束を守るようにしたいです」と、見えそうで見えない相手に強く誓う。
自分とはいつも、どんな約束を交わしているのか。「チームの練習メニューは毎日ありますけれど、それ以外に個人で何をやるかだとか。今日は何時までに寝るとか、明日は何時に起きるとか。ケータイを見過ぎないとか」。
3日にも、中1日でブルペンに入る。首脳陣は開幕ローテーション候補と期待し、結果も求めていく。十分に自覚し「去年とは気持ちが全然違います」と奮い立つ。ブルペンでの強度やシチュエーションは、日に日に実戦に近づいていくだろう。求められていることも、やるべきことも分かっている。ケータイもほどほどに、明かりを消す。
ロッテは2日、2021年石垣島春季キャンプの受注販売を開始したと発表した。
ラインアップはTシャツ、高性能マスク、サンダルなど。球団オンラインストア限定で今月14日まで販売する。発送は3月中旬以降の予定。
球団広報室は「今年は石垣島春季キャンプが無観客開催のため、恒例のキャンプグッズも残念ながら現地販売することはできませんが、毎年お楽しみいただいているファンの皆さまのために、受注販売としてご用意させていただきました。キャンプロゴを使用したグッズや、マーくんや謎の魚が石垣島を旅しているイメージのグッズになっています」とコメントした。
ロッテのレオネス・マーティン外野手(32)が成田着のアメリカン航空で2日に来日。PCR検査は陰性。3日から2週間、自宅待機となる。
フリー打撃を行うロッテ・安田。右は松中臨時コーチ=石垣市中央運動公園(入魂の84発!4年目を迎えたロッテ・安田尚憲内野手(21)が2日、沖縄・石垣島キャンプで初の特打を行い、約250スイングで84本の柵越えを放った。元ソフトバンク・松中信彦臨時打撃コーチ(47)の指導で飛距離アップ。「4番・三塁」定着を目指す。
「これまでのキャンプで1番バットを振り込んでいます。最後はヘトヘトになりましたが、いい練習ができました」。
三冠王のスイングが手本になった。午後に打撃用マシンの変化球を打ち続けた。直前にはソフトバンク退団から6年がたつ松中コーチが打撃投手を相手に、軽いスイングで3本の柵越え。安田は目の色を変え、強振するたびに柵越えの数と飛距離を伸ばした。
受けた指導は「下半身の内側を使ったスイング」。松中氏は「遠くへ飛ばすのは、振る筋力が大事。彼を追い込んでいきたい」と長距離砲に育てようと意気込んだ。
午前はフリー打撃、午後は特打、ロングティーとティー打撃。1日のスイング数は、約700に及んだ。「どんどん変わっていけるように頑張りたい」。背番号5は飛躍を誓った。
ロッテは2日、茶谷が沖縄県石垣市内の病院で右太もも裏の肉離れと診断されたと発表した。1軍でキャンプインし初日の練習中に痛めた。
ロッテは2日、マーティンが来日したと発表した。来日前と到着時に新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査を行い、ともに陰性だった。3日から2週間、自宅待機となる。
また育成のアコスタが沖縄県石垣市の2軍キャンプに合流した。入国後の自宅待機を終えて、1日にキャンプ地に入っていた。
2004年に三冠王に輝き、キャンプで臨時コーチを務める元ソフトバンクの松中氏が精力的に指導した。安田、藤原らに打撃での下半身の使い方などを助言し「若い選手に教えるのは楽しい」と声を弾ませた。
ダイエー(現ソフトバンク)時代に同僚だった井口監督に請われて臨時コーチが実現。練習の合間には実際に打席に入って柵越えを放ち「言葉より打った方が伝わる。生で見た方が選手にプラスになる」と笑顔で話した。
入魂84発!ロッテ・安田尚憲内野手(21)が2日、沖縄・石垣島キャンプで初の特打を行い、約250スイングで84本を柵越えを放った。元ソフトバンク・松中信彦臨時打撃コーチ(47)の指導の下、力感あふれる強振。いわゆる"松中道場"で主砲候補がレギュラー奪取へ目の色を変えた。
圧巻は174スイング目からの5連発。振れば振るほど本塁打と飛距離が増した。松中コーチの指導には、真剣な表情で耳を傾けた。
井口資仁監督(46)は「疲れてきたときに下半身を使わないと打てないんで。そういう意図の中で、しっかり目的を持ってやってくれた」と話した。さらに「(安田は)体は強いです。いくら練習してもへこたれない。その中で技術さえ身につけてくれれば1年間(レギュラーで)しっかりやってくれると思う」と大きな期待を寄せた。
ロッテは2日、マリーンズオンラインストア限定で、2021年石垣島春季キャンプグッズの受注販売を開始したと発表した。期間は2月14日まで。主な商品は以下の通り。
全て税込。マリーンズオンラインストアで、14日午後11時59分まで受注している。商品の到着は3月中旬から下旬頃を予定。
ロッテのホセ・アコスタ投手(27)が2日、2週間の自宅待機を経て沖縄・石垣島キャンプに合流した。育成契約2年目の同投手は、ドミニカ共和国から1月17日に来日。来日前と来日時のPCR検査はいずれも陰性で、18日から2週間、自宅で待機していた。
ロッテ・安田尚憲内野手(21)が2日、沖縄・石垣島キャンプでフリー打撃を行い、松中信彦臨時打撃コーチ(47)の見守る中、計59スイングで12本の柵越えを放った。
主砲候補として期待される今季4年目の左打者は、まず右投手相手に30スイング中7本。続いて左投手相手に29スイング中5本の内容だった。
今季達成が予想される記録 | |||||
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選手名 | 達成記録 | 現在 | あと | 昨季 | 過去 |
鳥谷敬 | 1000得点 | 997 | 3 | 5 | 43人 |
〃 | 150本塁打 | 138 | 12 | 0 | 176人 |
〃 | 3000塁打 | 2952 | 48 | 7 | 61人 |
清田育宏 | 1000試合出場 | 919 | 81 | 70 | 508人 |
レアード | 200本塁打 | 169 | 31 | 6 | 109人 |
井上晴哉 | 100本塁打 | 67 | 33 | 15 | 298人 |
荻野貴司 | 250盗塁 | 220 | 30 | 19 | 46人 |
石川歩 | 1000投球回 | 983 2/3 | 16 1/3 | 133 1/3 | 357人 |
益田直也 | 150セーブ | 119 | 31 | 31 | 15人 |
西野勇士 | 100セーブ | 88 | 12 | - | 34人 |
ロッテの荻野は通算250盗塁まであと30。自身シーズン最多は19年の28盗塁で達成は十分可能だ。通算の盗塁死は41で成功率は.843と高い。
盗塁企図数300以上の成功率3傑は(1)西川遥輝(日).864(2)広瀬叔功(南海).829(3)松井稼頭央(西).819。荻野は今季中に39度試みれば企図数300に到達。西川に次ぐ歴代2位でランクインしそうだ。
もっとも、プロ11年間で盗塁王とは無縁。通算250盗塁以上は46人いるが、1度も盗塁王がないのは8人。ロッテでは有藤道世(282盗塁)しかおらず、今季は初タイトルも狙いたい。
石垣島に鬼が現れた。平成唯一の3冠王に輝いた現役時代に「練習の鬼」として名をはせたロッテの松中信彦臨時コーチだ。安田に両足を大きく開かせ、重心を低くさせると容赦なくトスを上げ続けた。連続30回を3セットの予定だったが、最後はおまけで50回。21歳が地べたに倒れ込むと、うれしそうだった。
「若い選手に教えるのは、凄く楽しい。松中はどんな指導をするのか、と思っていたかもしれないが、色んな引き出しを少しずつ出しながら楽しくやらせてもらっている」。
ソフトバンクを15年限りで退団し、現役を引退。昨季は四国アイランドリーグ・香川でGM兼総監督を務めたが、古巣と激突した昨年のCSを見て、安田、藤原、和田、佐藤都−、若くて才能のある左打者が多いことは知っていた。そんな中で気になったことが1つ。47歳は「上体で打つ選手が多かった。下半身の使い方、そのへんを重点的に教えていきたい」と連日の熱血指導を見せている。
フリー打撃の合間には、自らバットを手にした。わずか10スイング程度で大きなアーチを右翼席へ3度かけた。「僕もまだ、ちょっと打てる。言葉よりも、軸足をこうやって動かすんだとか、実際に打った方が伝わる。もっと飛ばせるように僕も練習したい」。3冠打法を実演し、お手本も見せた。
これに刺激を受けたのか。安田はフリー打撃で12発を放ち、ランチ後の特打では84発の柵越えを見舞った。「4回目のキャンプだが、1番バットを振っている。下半身の張りも強いが、打球の飛距離は出ている」。オフの自主トレではソフトバンク・柳田に師事。今キャンプでは松中道場に弟子入りした効果を口にする。松中コーチにとっても、安田は強化指定選手だ。「いきなり3冠王は難しいけど、4番として全試合出場して欲しい」。12日の打ち上げまで、遠慮なくしごくつもりだ。
臨時コーチとしてフリー打撃で実演したのは、松井秀喜氏だ。14年の巨人宮崎春季キャンプでランチ特打を行い、22スイングで5本の柵越え。サンマリン宮崎の右翼席中段に叩き込む130メートルの特大弾も放ち、3万7000人の観衆を沸かせた。
見守った選手に「何か(ヒントが)あったことを祈りたい」と話し、打撃投手を務めた阿部(現2軍監督)は「(バットに当たった時の)音が凄いよね」と驚いた。12年12月の引退表明から1年以上のブランクを感じさせず、松井氏は桃井恒和球団社長に「契約しますか?」と得意のジョークも飛ばしていた。
ロッテの安田尚憲内野手が2日、石垣島キャンプでランチ後に特打を行い、84発の柵越えをマークした。
佐藤都とペアになって回し打ちをし、1時間50分間も交代しながらバットを振り続けた。実に249スイングだった。
ロッテの松中信彦臨時コーチが2日、石垣島キャンプのフリー打撃前に、自らバットを持って力強いスイングを披露した。
練習の合間とあって、見ている選手は少なかったが、柵越えも3発をマーク。2015年限りで現役引退したが、遠くへ飛ばす技術は健在だった。
ロッテの安田尚憲内野手は2日、石垣島キャンプでフリー打撃を行い、59スイング中12本の柵越えをマークした。松中臨時コーチが見守る中で、中堅方向への大きな飛球を連発した。
また、藤原恭大外野手は49スイングで3本のアーチを放った。
ロッテは2月14日までマリーンズオンラインストア限定で2021年石垣島春季キャンプグッズの受注販売を開始した。
ハイブリッドフェイスタオル:2200円、マリーンズ春季キャンプキャップ2021(キャップ、フリーサイズ、数量限定):5500円、M×海人 石垣キャンプ魂2021Tシャツ(サイズ:S、M、L、XL、数量限定):3200円、高性能マスク(カラー:ブラック、ホワイト):1650円など。
球団広報室は「今年は石垣島春季キャンプが無観客開催のため恒例のキャンプグッズも残念ながら現地販売することはできませんが、毎年お楽しみいただいているファンの皆さまのために受注販売としてご用意させていただきました。2021年石垣島春季キャンプロゴを使用したグッズやマーくんや謎の魚が石垣島を旅しているイメージのグッズになっていますのでぜひお買い求めください」とPRした。
ロッテは2日、ホセ・アコスタ投手(27)が石垣島キャンプに合流したことを発表した。日本に入国してから2週間の自宅待機を経て、1日に沖縄・石垣島に入りした。
ロッテの安田尚憲内野手(21)が2日、石垣島キャンプで連日の特打を行い、249スイング中84発のサク越えを披露。"松中塾"で4番奪取に闘志を燃やした。「いい内容の濃い練習ができているし、これまでのキャンプの中で1番バットも振り込めている」と充実しているようだ。
2時間、松中臨時コーチのもと、佐藤と交代しながら振り続けた。2日目にして既に手のひらのマメは潰れ、ずるむけ状態。特打の最後には足を大きく開いて重心を低くし、連続50スイングのトスバッティング。安田はその場に崩れ落ちた。同コーチは「飛ばす技術はある」と太鼓判を押した。
「本塁打を打つためには強い打球、強いスイングが必要。そういう打球がもっと増えるように」と安田。「どっしり4番として全試合出場して欲しい」という松中臨時コーチの願いを背負い、真の4番へ成長を誓った。
ロッテは2日、育成のホセ・アコスタ投手(27)が入国後2週間の自宅待機を経て、石垣キャンプ(2軍)に合流したことを発表した。
ドミニカ共和国出身のアコスタは入団2年目の右腕。速球が武器で、自己最速は164キロ。
ロッテは2日、マリーンズオンラインストア限定で「2021年石垣島春季キャンプグッズ」の受注販売を開始したことを発表した。
主な商品ハイブリッドフェイスタオル(2200円)、マリーンズ春季キャンプキャップ2021(フリーサイズ、5500円)、高性能マスク(1650円)など9アイテム(いずれも税込み)。販売はマリーンズオンラインストアで14日午後11時59分まで受注している。
球団広報は「今年は石垣島春季キャンプが無観客開催のため恒例のキャンプグッズも残念ながら現地販売することはできませんが、毎年お楽しみいただいているファンの皆さまのために受注販売としてご用意させていただきました。2021年石垣島春季キャンプロゴを使用したグッズやマーくんや謎の魚が石垣島を旅しているイメージのグッズになっていますのでぜひお買い求めください」とコメントした。
ロッテの安田尚憲内野手(21)が2日、沖縄・石垣島キャンプ2日目のフリー打撃で快音を響かせた。
キャンプ初日から1時間超えの居残り打撃練習を行うなど、松中臨時コーチの指導を受けながら、バットを振った若き主砲。この日は右投手に対し30スイング中、7本、左投手に対し29スイング中5本の柵越え。途中にはバックスクリーン直撃の特大弾など、開幕4番奪取へとアピールした。藤原は計49スイング中3本の柵越え、高部は60スイング中4本の柵越えだった。
キャンプ2日目も松中臨時コーチが若手中心に打撃を徹底指導。午前10時30分頃、石垣島は突然の豪雨にも見舞われたが、選手はバットを振り続けている。
ロッテの安田尚憲内野手(21)が2日、フリー打撃と居残り特打で計96発の柵越えを披露。松中臨時コーチが付きっきりで見守る中、圧巻の飛距離で応えてみせた。
振れば打球は飛んでいく。フリーでは中堅バックスクリーン直撃弾など、59スイングで12発。昼食後の居残り特打では、マシンを相手に約250スイングで84発の柵越えを放った。打ち始めから1時間が過ぎても勢いは衰えず、逆にそこから5連発とエンジン全開。右翼芝生席後方の防球ネットに次々と白球を突き刺し、最後は3連発で締めた。
4年目で1番の手応えをつかんでいる。
「これまでで1番振りこめている。最後はヘトヘトになりましたけど、いい練習ができています」。
平成の三冠王・松中臨時コーチが藤原とともに強化指定選手と位置づけ、初日から身振り手振りを交えてのアドバイスを送る。下半身でしっかり振ることを意識づけ。左の軸足に体重を乗せるよう徹底的に教え込まれている。「これまでにない下半身の内側を使ったスイングをしている」。左内転筋の奥に初めてできた張りは進化の証しでもある。
「誰もができるものではない遠くに飛ばす武器を持っている。今年はどっしりと4番として全試合に出場して欲しい」と松中コーチ。三冠打法を身につけて本塁打量産へ−。今は黙々とバットを振る。
鬼と化した。沖縄県石垣市で春季キャンプを行っているロッテの臨時コーチを努める松中信彦氏(47)である。
2日、夕暮れ迫るグラウンドでティーバッティングをする安田にげきを飛ばしながらトスをあげた。大股を開いて重心を落とし、ハイピッチでバットを振る安田は苦しさのあまりうなり声を上げる。最後の1球を打ち終えてグラウンドに倒れ込むと、松中臨時コーチは赤ら顔で大爆笑だ。
キャンプ初日から安田と藤原を熱血指導し、長時間のロングティーを打たせるなど、連日の猛特訓。「育ててもらったNPBに恩返しをしていかないといけない」と意気込む"鬼コーチ"である。節分の鬼とはワケが違う。
ロッテキャンプで野手を指導している松中信彦臨時コーチが練習の合間にフリー打撃を行い3本の柵越えを放った。
若手野手陣はティー打撃を黙々とこなしている最中で、右翼席へ気持ちよく放り込み。「3ついきました。風もありますけどね。楽しいです」と平成の三冠王の打撃を見せつけた。
松中氏は言葉よりも実際にお手本を示す打撃も心がけているという。「時間が空いたときにはどんどん打っていこうかと」と"実技指導"へ意欲をみせた。
ロッテの安田尚憲内野手が、連日の居残り特打を行った。
フリー打撃では59スイングで12発の柵越え。さらに通常の練習後、松中臨時コーチが見守る中、マシン打撃での約250スイングで、5連発を含む84発の柵越えを放った。午後は北風が吹く肌寒さの中、半袖でパワフルなスイングを全快させた。
ロッテの安田尚憲内野手がフリー打撃で柵越えを連発した。
初日から午後5時過ぎまで居残り特打をした若武者。この日は右投手から中堅、スコアボードにぶち当てると、左投手からは右翼防球ネットに突き刺す特大弾。
昨年はシーズン途中から4番を任された。松中臨時コーチに身振り手振りを交え指導を受ける若き大砲が開幕4番へ小雨が降る中で、雨を切り裂く鋭い打球も見せていた。
ロッテは2日、2月14日までマリーンズオンラインストア限定で2021年石垣島春季キャンプグッズの受注販売を開始した。
2021石垣島春季キャンプグッズの主な商品は、
ロッテ広報室は「今年は石垣島春季キャンプが無観客開催のため恒例のキャンプグッズも残念ながら現地販売することはできませんが、毎年お楽しみいただいているファンの皆さまのために受注販売としてご用意させていただきました。2021年石垣島春季キャンプロゴを使用したグッズやマーくんや謎の魚が石垣島を旅しているイメージのグッズになっていますのでぜひお買い求めください」とコメントした。
「今年は勝負の年だと思ってやっています」。
オンラインで約1年ぶりにロッテ・山口航輝を取材して、言葉だけでなく、その表情から今季にかける思いがひしひしと伝わってきた。
プロ1年目はキャンプ初日の紅白戦で、センターの頭を越す二塁打を放つも、その後の1、2軍のメンバー振り分けで2軍となり、2年目の昨季は『左足距骨後方骨折』により2軍スタートだった。プロ3年目で初めて、春季キャンプ1軍スタートとなった。
1軍の首脳陣が見守る中で初めての1軍キャンプ。「いつもと変わらないようにやろうと思って練習していますが、(1軍首脳陣に)見られているというのもありますし、少し気持ちが入るというか、(気持ちが)変わってはいけないですけど、力が入ったりすることは多少あるのかなと思います」と話す。
このキャンプでは「バッティング、長打力でアピールしようと思ってやっています。そこをしっかりアピールしたい」と力を込めた。
昨季はファームでチームトップタイの7本塁打を放った。ただ昨季のファーム映像を見ると左足をすり足気味に打っていた構えが、フェニックス・リーグでは左足をあげて打っているように見えた。
それについて山口は「フェニックスから打撃フォームを変えて、足をあげて打つようになりましたね。タイミングというのは、しっかり取れているなというのはあります。新しい形でフェニックスに入って、1ヶ月しっかり打てたと思うので、よかったかなと思います」と手応えを掴む。
左足をあげて打つようになったきっかけについては「自分の中で飛ばしたいというのがありました。そのなかで、長打というのを増やしたいと考えたときに、何か変えてみようと思い、今まで野球を始めた頃からすり足で打っていたのを、足をあげて打ってみようかなと。少し練習してフェニックスに入って、そのなかでいい形で打てました」と教えてくれた。
山口といえば、外野手登録ではあるが、「両方守れた方が選手としての幅が広がる」と首脳陣から言われ、昨年11月のフェニックス・リーグからファーストでも出場している。
そのファーストの守備については「高校のときに少し守ったことがありますけど、そんなに甘くないですし、難しい。分からないことだらけなんですけど、やるからにはいっぱい練習したい」と口にする。
外野のポジション争いが“熾烈”なだけに、ファーストを守れれば出場機会も増える。昨年は和田康士朗が代走で活躍すれば、藤原恭大も10月に新型コロナウイルス感染で離脱した選手の代替選手として1軍に昇格し、先頭打者本塁打を2本放つなど存在感を見せ、そのまま1軍に定着した。他の選手達が1軍昇格、1軍練習に参加する中で、山口は1軍昇格することができなかった。
当時の心境について「活躍していてすごいなというのは見ていて思いましたし、悔しい思いの方が強かった。あの時期に上がれなかったというのが、今まで野球してきたなかで1番悔しいといっていいくらい悔しかった。試合を見ていても出たいなという気持ちもありましたし、もっと練習して自分のレベルをあげないと、と思いました」と振り返る。
だからこそ、今年こそはという思いは強い。「オフに入るときに2、3キロ落としてキャンプインしようと決めていた」と、オフは怪我をしないからだを作るために体脂肪を落として筋肉量をあげ、体重を92、3キロにした。自主トレを続けるなかで、1軍キャンプの知らせが届き、「そこでも気合が入りましたし、本当にこの1年が自分のなかで勝負だなとも思います」と語った。
ただ、ファーストには井上晴哉、外野もレギュラー候補が多く、競争に勝ちポジションをモノにするのは至難の技。他の選手と“差”をつけるためにも、やはり山口は「今のところではバッティングですかね。守備とかも経験が浅いですし、色んなことがわかっていない状態。本当にバッティングでアピールして勝つしかない。バッティングで勝負したいなと思います」と決意を述べた。
チームを見渡しても主力に左打者が多く、右打者は貴重な存在。それに加えて昨季は25歳以下の右打者は、パ・リーグ6球団のなかで唯一0本塁打だった。“右”打者不足、“右”の長距離砲不在、この2つの課題を克服するためにも、山口の成長は絶対に欠かせない。
「左が多くて右打者が少ないというのがあって、チャンスかなというのもありますし、右バッターとしてチームを引っ張っていけたらなと思います」。
“3年目を飛躍のシーズン”にするためにも、春季キャンプ、練習試合、オープン戦で結果を残していく必要がある。昨年は和田が育成選手でありながら、楽天モンキーズとの国際交流戦で本塁打を放つと、その後の練習試合、オープン戦では持ち味の“足”で存分にアピールし1軍の切符をつかんだ。
「今年に関してはそこ(1軍)を目標にやっているので、開幕からいけるように。そのためにも、オープン戦が大事になってくる。そこでしっかり結果出して、その先に開幕1軍があればいいなと思います」。山口が話すように、打って打って打ちまくれば、開幕1軍も見えてくる。
ロッテのサイド右腕・横山陸人投手は、2年目の春季キャンプを順調に滑り出した。「順調には来ているかなと思います。ピッチングで多少コントロールにばらつきはあったんですけど、思った通りの強い球を投げられました」。2日目の練習を終え、19歳は軽くうなずく。
ルーキーイヤーの昨季は1軍デビューが遠く、2軍で11試合に登板。マウンドで見つけたのは課題だらけだった。「自分は結構打たれることが多かったので、あらためて1軍で投げている投手は凄いなと思いました」。イースタン・リーグで15イニングを投げ、10失点。高卒で飛び込んだプロの世界で、自分のボールが通用しなかった。
今季の課題は、変化球の精度。「悪いカウントにしたときに、変化球でカウントがとれれば武器になる。しっかりと変化球でも腕を振るっていうところから始めて、ベース盤の上にどんな状況でも投げきれるのを目指してやっています」と目標を定めている。
サイドスローから投げ込む最速148キロの直球を買われ、2019年のドラフト4位で入団。ファウルを取れる球の強さが、プロ人生の生命線にもなる。そんな最大の武器は、専大松戸高時代の“ムチャ振り”によって培われた。
高校1年の冬、持丸修一監督に突然アンダースロー転向を命じられた。特に理由は聞かされず、2年の春まで続けた。「正直、アンダースローにしている時は、上手くいかないことが多くて、だいぶ苦しかったです」。自身は暗中模索だったが、持丸監督には確固たる狙いがあった。
元々硬かった肘の柔らかさやしなりを出すためのアンダースロー。数か月経て横手投げに戻すと、球速は6キロアップして136キロに。「直してみたら、自分の中で納得する球が投げられるようになったので、良かったなと思っています」。高校3年時には148キロまで伸び、プロ入りの切符を手に入れた。
同期のドラフト1位は佐々木朗希投手。同い年ということもあり、仲もいい。どうしても比較されてしまうが「横山は横山だと思ってもらえるくらい、いいピッチャーになりたいなと思います」と決意を口にする。中学時代は全国大会の決勝で奥川恭伸投手(ヤクルト)と投げあい、敗れた経験も。「完成度が凄く高いというか、変化球のキレだったり、打たれたりもしたので、走攻守揃った選手だなと思いました」と当時の印象を振り返る。
世代を代表する投手達から刺激を受けながらも、自らの道を邁進するつもり。目標とする選手は、チームメートの益田直也投手。「昨年(間近で)見てきた中で、凄いポジションをされているなと思う。変化球の精度、キレがとても凄いので、そこを見習ってきたい」と今キャンプでも貪欲に質問の機会をうかがう。
「まずは中継ぎで重要な場面を任されるようになってから、最終回を任されるようになっていきたい」。ロッテの1軍リリーフ陣は、東條、ハーマン、唐川、澤村、益田と層は厚い。まずは1軍キャンプでアピールし、今季こそ1軍デビューを−。その先の将来に、守護神の座を思い描いている。
キャンプ初日を終えたロッテの福田光輝内野手は、バットを手に持ったままインタビューの場に現れた。バッティング中心の練習メニューを終え「振り込むことができました」。2年目のスタートに充実感を漂わせる。
「とにかく公式戦で結果を出すことだけ意識して、毎日練習しています」。
プロ1年目の昨季はオープン戦で3本の本塁打を放つなど存在感を見せ、開幕1軍をつかみ取ったが、プロの世界は甘くなかった。シーズンが終わってみれば1軍15試合出場にとどまり、23打数2安打で、打率.087。学生時代とは全く違う“プロの投手”に翻弄された。
「球どうこうというより、自分のスイングをさせてもらえなかったです」。
オリックス・山本由伸や、日本ハム・有原航平(レンジャーズ)、楽天・岸孝之ら各チームのエースと対戦したが、全く歯が立たなかった。大阪桐蔭時代には2年夏に甲子園優勝を経験。その後、法大での4年間をへてドラフト5位でプロ入り。アマ球界ではエリート街道を歩んできたが、国内最高峰の壁は高かった。
「いいピッチャーを打つには、自分がちゃんと考えてバッティングをしていかないと。このまま自分の野球人生終わってしまうなと思いました」。まだ2年目でも、危機感が募る。今は見つめ直す時間に充てている。
「上半身でバッティングをしてしまっていたので、どんな球も追っかけてしまって、自分のスイングができなくなることが多かった」と昨季の自身を振り返る。課題を整理し、オフの段階から「下半身を使って打つ」と呪文のように反芻しながら取り組んできた。
首脳陣から助言も受けた。昨年はロッテのレジェンド・福浦和也2軍ヘッド兼打撃コーチからもアドバイスをもらった。「2000本(の安打)を打たれた方なので、質問しましたし、やっぱり福浦さんも『下半身で打つことが大事』と言っていました。そこを細かく、何で下半身が大事なのか、どうやって下半身を使っていくのか。今まで自分が考えていなかったことを教えていただきました」。
井口資仁監督や河野亮1軍打撃コーチからは「打席での考え方」を教わった。これまでは初球から積極的に振りに行くスタイルで、「2ストライクからでも何も考えずやっていました」と振り返る。2人の言葉から「シンプルかもしれないですけど、(追い込まれてからは)逆方向にも狙っていくとか、考え方の部分で話をしてもらいました」と基礎を積み重ねていく。
福田光が打ち克つべき相手は“自分自身”。「そんなに上手くいくことはないと思っていたので、1年目は自分の感覚を信じて、いけるだけいってみようという感じでした。今年は考え方からしっかり自分のものを持ってやろうって決めたので、そこはたくさん考えて、たくさん練習して、自分のものにしていけたらなと思います」。感覚だけでプレーしていた自分から脱却し、昨季の経験を糧に成長することを誓う。
「この世界に来た以上は、活躍して誰もが知っている人になりたいです」。
壁を破るには、振るしかない。まだまだ、振り足りない−。インタビューを終えた福田光は、ずっと握り締めていたバットを手に再び練習場へ戻って行った。
カッと目を見開いた。凄みのある表情だった。1月31日。石垣島春季キャンプを前に1、2軍全選手とコーチが集まっての全体ミーティングが行われた。例年は宿舎の食事会場スペースで行っていたが新型コロナウイルス感染症予防対策の一環として室内練習場に会場を移すことで大きくスペースを取り、周囲の窓を全て開いて行われた。場所も変わったが雰囲気も違った。指揮官はいつも以上に熱く、強い口調で選手達に語り掛けた。
「今年は1点をみんなで深堀りしていく。去年は走者三塁でランナーを返せない場面も多かった。見逃し三振も目立った。色々な細かいミスもあった。小さなミスの積み重ねは大きな差となっていく。今年は1点を全員で取りに行く。全力で1点を取って、1点を守る。これは1軍だけではなく2軍も含めて全員でしっかりと共有していく」。
井口監督が壇上に立つ前にチームスローガンが発表となっていた。「この1点を、つかみ取る。」。指揮官の想いを組んだスローガンだった。昨年、1点リードを維持し粘って勝利するチームスタイルを見せた。一方で1点差負けも14試合を数えた。特にホークスと優勝争いを繰り広げながらも失速した10月は1点差負けが6試合。あと1点を取れずに結果的に大きなチャンスをつかみ取れなかった悔しさが心の奥深くに残った。
悔しさと反省を具現化し、チームとしての道標となるスローガン。シンプルだが、ハッキリと目指すべきスタイルが込められた言葉が出来上がった。「1点の大事さは昨シーズンを振り返った時の大きな課題であると認識している。その部分を全員で共有し、考えて答えを導き出し実現していくという想い」。出来上がったスローガンについて井口監督は満足そうに口にしていた。
目指すべき野球はハッキリした。一方で実現のためには厳しさを求める。指揮官の口調はここからさらに強まった。手を交えてのジェスチャー。井口監督のスピーチでは珍しい光景。1点への想いは熱を帯びていった。
「当然その方針に沿うようなプレーができない選手、意識のない選手には容赦なく入れ替えをさせてもらう。今までよりも1ランク、2ランク意識を上げてもらわないといけない。求めるものは高くなる。去年の成績でレギュラーはいない。強い覚悟をもってこの1年、挑んで欲しい」。
マリーンズの監督に就任して4年目。これまで以上に凛とした空気が選手達を包み込んだ。誰もが演説を聞き入り、心が吸い込まれていた。キャンプインを前に厳しい日々が始まる事の覚悟を決め、明確な目標に向かって心を1つにした。
2021年。千葉ロッテマリーンズは「この1点を、つかみ取る。」というスローガンの下、1974年以来となるリーグ優勝を目指す。4年連続日本一のホークスは確かに強い。しかし、マリーンズも負けない。1つのプレーを大切にして1点を積み重ね、1点でも失点を少なくしのぎ、勝ちを重ねていく。ど派手さはないかもしれない。しかし、マリーンズの戦い方は143試合、ブレない。1、2軍全員で明確なビジョンを共有しホークスに全力でぶつかっていく。その先にはまだ誰も見たことがない大きな夢が広がっている。2月1日。プロ野球はキャンプインした。新しい挑戦の日々が始まった。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)
振って振って振りまくる。2日、メイン球場では若手野手が貪欲にバットを振っていた。途中、スコールのような雨が押し寄せるも練習は止むことはない。雨が降っていることすら気が付かないぐらいの熱量。ひたすら打ち続けフルスイングを繰り返した。その光景に井口資仁監督は懐かしい光景を思い出していた。
「いつも小久保さんと松中さんはキャンプで日が暮れるまで打っていた。いつも競うかのように打っていた。その光景は今も記憶に焼き付いている」。
若手選手が妥協なくスイングをする横にいるのが、今年の春季キャンプで招聘された松中信彦臨時打撃コーチだった。指揮官のホークス時代のチームメートでもある。「とにかく練習量が凄い人だった。技術はもちろん、そういった部分も選手達に教えて欲しいと思っていた」とオファーをした理由を語る。
まだホークスがダイエーホークスだった時代。小久保裕紀氏(現ホークスヘッドコーチ)と松中臨時打撃コーチはいつも競うように全体練習後に特打を行っていた。2人で刺激し合い、相乗効果が生まれた。指揮官もまた城島健司氏(現ホークス球団会長付特別アドバイザー)と競うように練習をした。競う相手、ライバルがいてレベルアップをした。その土台に誰にも負けない練習量があった。
「メインで打って、その後は室内で打って。だいぶ振り込んでいるな」。井口監督はニヤリと笑い球場を後にした。若手が松中臨時打撃コーチの熱血指導の下、打ち込む姿を見ていたい気持ちをあえて抑え込んだ。明日もまた朝から妥協なき練習が待っている。一晩で成長を見せる若者達。井口監督の狙い通りのキャンプ2日目となった。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)