日本野球機構(NPB)は12日、公式ホームページに20年シーズンの新型コロナウイルスに対する取り組みをまとめた総括を掲載した。
定期検査数や陽性事例などのデータを公開している。キャンプ地の宮崎県は8日から独自の緊急事態宣言が解除となったが、井原事務局長は「宮崎県も解除はするが無観客で、という話なので、その通りにします」とキャンプ中は無観客が継続されるとした。
ロッテ松中信彦臨時コーチの“延泊”が決まった。1軍石垣島キャンプはこの日で打ち上げ。当初はここまでの指導予定だったが、沖縄本島での練習試合遠征にも同行することが決まった。キャンプでは安田、藤原、山口らを鍛え上げた。
「選手のスイング量が減ってくるので、試合に出ない場合は室内練習場で打たせたり。試合での反応も見て、次のアプローチを考えたい」と話していた。
ロッテのフランク・ハーマン投手(36)が12日、石垣島2軍キャンプに合流した。
来日後2週間の自宅待機を経て、11日に石垣島入りしていた。この日は2軍本隊に挨拶。ブルペンで美馬学投手(34)らの投球を見守るシーンもあった。
昨季は38試合に登板し、3勝2敗1セーブ23ホールドをマーク。防御率は2.15で、セットアッパーとしてチームのCS進出に貢献した。
ロッテの石垣島1軍キャンプが12日、打ち上げとなった。広い円陣の中心で、益田直也選手会長(31)が「みんなで同じ方向を向いて、チーム一丸となり、井口監督を胴上げできるよう頑張っていきましょう」と声を上げ、一本締めを行った。
キャンプ前に「この1点を、つかみ取る。」という今季スローガンを発表した。井口資仁監督(46)は「しっかり全員で共有しながら練習をできたと思いますし、チームが同じ意識を持ってやっていきたい」と話した。
松中信彦臨時コーチ(47)が指導したキャンプでもあった。安田尚憲内野手(21)藤原恭大外野手(20)山口航輝外野手(20)ら若手打者たちが連日の居残り練習で、下半身を使った打撃を磨いた。チームは13日から沖縄本島での練習試合遠征に入り、同臨時コーチも同行する。
投手陣の仕上がりについては吉井投手コーチも「順調です。キャンプ前からしっかり調整してくれていた」と満足げ。この日も美馬学投手(34)がブルペンで80球を投げ込むなど、ベテラン陣も開幕に向けてしっかり進めている。主力投手陣や、今季デビューを目指す佐々木朗希投手(19)らは石垣島に残留し、2軍キャンプで調整していく。
13日の1軍練習試合・楽天戦は、先発ローテーション入りを目指す左腕・中村稔弥投手(24)が先発予定となっている。
ロッテは12日、ライズTOKYO株式会社と健康睡眠パートナー契約を結んだことを発表した。
これに伴い、同社のマットレス「スリープオアシス アスリートモデルマットレス」と枕がチームに導入される。首脳陣、選手にはマットレスと枕が提供される。枕は4種あり、個人の好みで選択できることになった。
球団広報室は「キャンプ地宿舎にマットレスと枕のサンプルが届き、選手達も好みの枕を選んだり、マットレスに試しに横になってみたりしていましたが『とても寝心地がいい』との声が上がっていました。アスリートにとって睡眠は非常に大事ですので、マリーンズにとって大変ありがたいパートナー契約になります」とコメントを寄せた。
ロッテ石垣島キャンプは12日、最終日を迎えた。
投手陣では石川歩投手、美馬学投手、唐川侑己投手らがブルペン入りする予定。
13日からは沖縄本島で練習試合に入る。13日楽天、14日ヤクルト、16日広島、17日日本ハム…と実戦が続き、開幕に向けて選手間競争も本格化していく。
DeNA宜野湾キャンプでは、プロ初の打撃投手としてドラフト1位の入江大生投手(22=明大)、ドラフト5位の池谷蒼大投手(21=ヤマハ)が登板予定。開幕投手候補の大貫晋一投手、平良拳太郎投手も登板し、いよいよ実戦モードに入っていく。
ロッテが12日、沖縄・石垣島キャンプを打ち上げた。藤原恭大外野手(20)は松中信彦臨時コーチ(47)の指導で下半身主導のスイングを会得した。
「右足を意識的に上げて、打つときに左足を右足にぶつけるくらいの気持ちで。軸足をずらして打ちにいきます」。
大阪桐蔭高で2018年に春夏連覇を経験した左打者は、同コーチから『強化指定選手』に指名された12日間で、新打法に取り組み続けた。
右足を上げて左の軸足に強く重心を乗せた後、踏み出す右足に力を込めて強振する。今キャンプでは、右足を上げた状態で5秒近く静止するティー打撃を繰り返した。
レギュラー争いの激しい外野陣。今季3年目の成長株は「ここからが本当に大事。使ってもらえるように走攻守でアピールしたい」。13日から始まる練習試合(対楽天、金武)で結果を示し、開幕スタメンを奪う。
ロッテが13日から対外試合を開始する。13日の楽天戦(13時、金武町)に先発する中村稔弥投手(24)は「チームも、自分にとっても今年初めての試合になるので、しっかり気持ちを入れて自分のピッチングをしていきたいと思います」と意欲をみせた。
亜大から2019年ドラフト5位で入団した3年目の左腕。昨季は16試合に登板して2勝5敗、防御率4.78だった。2軍キャンプが続く石垣島に残留する石川、美馬、二木、小島、岩下が先発ローテ入り5人。先発定着を目指す中村稔は、残り一枠に入ろうと結果にこだわり続ける。
日本野球機構(NPB)は12日、新型コロナウイルス影響下における取り組みをまとめた「NPB2020年シーズン総括」を公式サイトで公表した。
球団関係者、審判員の感染の有無を調べる定期検査の実績は1万1552件。チーム関係者の陽性事例は12件で、陽性者は計39人(選手22、コーチ2、スタッフ13、球団職員1、審判員1)。選手は22人のうち13人が有症状、9人が無症状だった。
選手から感染者、濃厚接触者が発生した場合、選手の異動をスムーズに行うために設けられた「特例2020」は2球団、のべ23選手に適用された。
ロッテは12日、ハーマンが沖縄県石垣市で行われている2軍キャンプに合流したと発表した。入国後の自宅待機を終えて11日にキャンプ地に入っていた。
ロッテが12日、沖縄・石垣島キャンプを打ち上げた。午前練習終了後、選手会長の益田直也投手(31)が「今年こそは必ずリーグ優勝して日本一になれるよう、みんなで力を合わせていきましょう。チーム一丸となって井口監督を胴上げしましょう」と締めの挨拶を行った。
井口資仁監督(46)はコロナ禍のキャンプについて「やることは変わらなかった」と話しながらも、感染者が出なかったことに一安心。今キャンプに招かれた元ソフトバンクの松中信彦臨時コーチは「NPBは6年ぶりでしたが、楽しく指導できていい12日間だった」と充実の表情だ。練習試合が始まる13日以降も、基本的なチームに帯同して指導を続ける。
松中臨時コーチから「強化指定選手」に指名されたのが安田尚憲内野手(21)、藤原恭大外野手(20)、山口航輝外野手(20)の3人。藤原は「ここからが本当に大事です。走攻守でアピールしたい」と3年目の飛躍へ目の色を変えた。
ロッテ・松中臨時コーチが「強化指定選手」に安田、藤原、山口の若手3人を指名。12日で石垣島キャンプは打ち上げとなったが実戦を重ねる沖縄本島でもチームに同行することが決まっており「松中塾」は継続する。
特に安田への期待は高い。昨季87試合で4番を務め、6本塁打をマークした若き主砲だが、直球を捉えたアーチは1度もなかった。それだけに平成唯一の3冠王でもある松中コーチは「いかに直球を打ち返すかが彼の課題。泳がされようが、ポイントを前に置いて打つことを追求して欲しい」と明確な宿題を与えている。
13日は楽天との練習試合。今季の初実戦で4番で出場する見込みの安田は「2月の間はそういうテーマを持っていい時期。しっかり直球を狙っていきたい」と意気込んだ。
ロッテの12日間の石垣島キャンプは益田選手会長の一本締めで終了。11日の紅白戦こそ雨天中止となったが、トータルでは天候にも恵まれ、井口監督は「しっかり練習できた」と振り返った。
今季スローガンは「この1点を、つかみ取る。」でもあり、今後の実戦に向け「対外試合はチームが1つになることをやっていきたい。練習試合は早くから作戦を使っていきたい」と表情を引き締めた。
ロッテは12日、石垣島キャンプを選手会長・益田直也投手の一本締めで打ち上げた。
13日から沖縄本島で練習試合を行う。松中信彦臨時コーチも、チームに同行することが決定。「安田、藤原、山口が僕の強化指定選手」と明かし、今後も松中塾でみっちりと鍛えていく方針だ。
ロッテはライズTOKYO(本社:東京都港区、代表取締役社長 宮崎誠司)と健康睡眠パートナー契約を結ぶことを12日、発表した。
健康睡眠パートナー契約の締結にともない、ライズTOKYOのマットレス「スリープオアシス アスリートモデルマットレス」と枕(4種のうち1種)をチームに導入し、睡眠環境をサポートしてもらう。
球団広報室は「キャンプ地宿舎でマットレスと枕のサンプルが届き、選手達も好みの枕を選んだり、マットレスに試しに横になってみたりしていましたが、『とても寝心地がいい』との声が上がっていました。アスリートにとって睡眠は非常に大事ですのでマリーンズにとって大変ありがたいパートナー契約になります」とコメントした。
ロッテは12日、フランク・ハーマン投手が来日から2週間の自宅待機を経て、11日に沖縄・石垣島入りし、この日から2軍キャンプに合流したと発表した。
なお、1軍キャンプはこの日で打ち上げ、今後は沖縄本島に移動して練習試合を行っていく。
ロッテの石垣島キャンプで臨時コーチを務めた松中信彦氏(47)が、13日からの沖縄本島での練習試合にも帯同することが12日、決定した。
キャンプ初日から安田、藤原、山口らを“強化指定選手”とし、連日の特打など猛練習を敢行。「平成唯一の3冠王」の練習に、選手は食らいついてきた。井口監督は「打撃の面では、しっかり下を使うということが共通している。この1年通して色々な形でアドバイスをもらえたら」と帯同を要望し、延長が実現した。
チームはこの日、キャンプを打ち上げ、13日以降は練習試合に臨むメンバーと石垣島残留組に分かれる。松中コーチは「実戦に入ると振る量が減ってくるけど、室内(練習場)も使えるので打たせていきたい」と猛練習の継続を予告した。
熱血指導でキャンプを活気づけている松中臨時コーチ。昨年との違いを、ロッテ担当2年目の小田原実穂記者が「見た」。
松中臨時コーチの練習には驚かされた。昨年のキャンプで練習が終了したのは午後4時過ぎ。今年は初日から午後6時頃まで続いた。
昼食後の個別練習では選手のコンディションによってメニューが考えられているためか、選手の指定はほとんどなし。だが松中コーチらが担当する打撃部門には「打撃・5(安田)、51(山口)」など“ご指名”が毎日入っていた。昨季はリーグ2位ながら打率は2割3分5厘と最下位。総得点も461で5位だった。昨季の勝負強さに打撃面が底上げされれば「優勝」の2文字が近づいてくる。
体力が限界の中でも選手が食らいついていくのは、指導方法にもあると感じた。トスを上げながら「足開け!」「軸足!」「なんや、その打ち方!」とグラウンドにゲキが響く。一方で選手が少しコツをつかむと「いいね!」「そう!」「つかんだな!」と褒める姿が印象的だった。私は学生時代にバスケットボールに打ち込んでいたが、厳しい指導者に褒められると大きなモチベーションになると思う。
13日からは安田、藤原ら若手中心で対外試合へ挑む。強化指定選手として鍛えられた安田は「キャンプでやってきたことを信じて、自分の成績と結果で4番に戻ってきたい」と開幕スタメンに意欲。若いチームに活気があふれている。
ロッテは12日、フランク・ハーマン投手(36)が石垣島キャンプに合流したことを発表した。
入国後2週間の自宅待機を経て、11日に石垣島入り。この日から2軍本隊に合流した。
ロッテは12日、ライズTOKYO株式会社と健康睡眠パートナー契約を締結したことを発表した。
契約の締結にともない、同社のマットレス「スリープオアシス アスリートモデルマットレス」と枕一種をチームに導入しサポートを受ける。スリープオアシス アスリートモデルマットレスは高反発と高弾力で全身を支え、自然な寝姿勢をサポート。優れた通気性&清潔性能を兼ね備えている。球団広報は「選手達も好みの枕を選んだり、マットレスに試しに横になってみたりしていましたが、『とても寝心地がいい』との声が上がっていました。アスリートにとって睡眠は非常に大事ですのでマリーンズにとって大変ありがたいパートナー契約になります」とコメントした。
ロッテの井口資仁監督(46)が1軍キャンプ打ち上げのこの日、ここまでの1、2軍キャンプを総括。野手最年長の鳥谷敬内野手(39)をキャンプ“MVP”の1人に指名した。
2軍キャンプの視察にも度々訪れていた指揮官にも、レジェンドが精力的に動く姿は目にとまった。「鳥谷、角中あたりがしっかり声を出してやってくれている。ものすごい動きもいい。いい形で報われるシーズンになるんじゃないですか」。今季の活躍にまで期待を膨らませた。
昨年のこの時期は去就が決まらず、1人で練習していた。今季は整った環境のもと、2年ぶりにキャンプに参加。遊撃のポジションでノックを受け、若手にもアドバイス。フリー打撃で場外柵越えも放ち、衰え知らずの体力を示した。
13日から1軍は対外試合を行うが、今後は石垣島2軍キャンプに残留しシート打撃などの実戦形式にも参加予定。早ければ3月上旬のオープン戦で1軍合流の可能性もある。キャンプ前「40歳まで普通にできると思っていなかった。体もしっかり動ける状態でこの年を迎えられたのもよかった」と手応えを明かしていた鳥谷。6月に40歳を迎えるレジェンドは1軍合流へ、さらにシーズンもMVP級の活躍をするため温暖な地で鍛え抜く。
日本野球機構(NPB)は12日、昨季の新型コロナウイルスへの対応を取りまとめた「NPB2020年シーズン総括」を公式サイトで公開した。プロ野球関係者で陽性となったのは選手22人、コーチ2人を含む39人だった。
陽性者の中で何らかの症状があったのは24人、無症状は15人だった。最も多かった症状は発熱の18人で、喉の痛みや違和感が6人、倦怠感が5人と続いた。
試合観戦後に陽性となったという観客からの報告は5件あり、発症のタイミングなどからそのうち2件が保健所の調査の対象となったが、球場内での感染はなかったとした。
ロッテのキャンプで臨時コーチを務めていた元ソフトバンクの松中信彦氏は12日、沖縄県石垣市での1軍キャンプの打ち上げを迎え「若い選手と一緒に練習できて、楽しく指導できた」と笑みを浮かべた。当初はキャンプ終了までの予定だったが、本島に移動後の13、14日に予定されている練習試合にも同行する。
自身と同じ左打者の安田と藤原を「強化指定選手」と位置付けて指導。安田は「すごく勉強になった」と感謝した。
球団はシーズン中も継続的な指導を希望している。松中氏は「試合の中でどういう反応をしているかを見たい。次のアプローチを考えながらやっていきたい」と意欲十分に話した。
ロッテが石垣島1軍キャンプを打ち上げた。益田選手会長が「石垣島の皆さんにこのような環境を提供していただきありがとうございます。チーム一丸となって井口監督を胴上げできるように頑張っていきましょう」と挨拶。最後は一本締めで締めた。
1、2軍を精力的に見てまわった井口監督は充実のキャンプを振り返り「MVPは全員です。全員、本当によく頑張ってくれた」と明かした。
鳥谷、角中といった実績のあるベテランも精力的に動く姿には「中堅、ベテランが本当によく動いてくれてましたし、鳥谷、角中あたりがしっかり声を出してくれていました。今年のキャンプはあんまり1、2軍という感じで捉えていなかったですけど」とレジェンドを評価していた。
ロッテは12日、ライズTOKYO株式会社と健康睡眠パートナー契約を結んだと発表した。健康睡眠パートナー契約の締結にともない、ライズTOKYO株式会社のマットレス「スリープオアシス アスリートモデルマットレス」と枕(4種のうち1種)をチームに導入。睡眠環境に関してサポートされる。
監督、コーチ、選手に提供されるマットレスと枕(枕は4種類のうち好きな1種)は次の通り。
広報室は「キャンプ地宿舎でマットレスと枕のサンプルが届き、選手達も好みの枕を選んだり、マットレスに試しに横になってみたりしていましたが、『とても寝心地がいい』との声が上がっていました。アスリートにとって睡眠は非常に大事ですのでマリーンズにとって大変ありがたいパートナー契約になります」とコメントした。
ロッテはフランク・ハーマン投手が石垣島2軍キャンプに合流したと発表した。入国後、2週間の自宅待機をへて11日に宮崎入りしていた。
ハーマンは昨季、38試合に登板し3勝2敗1セーブ、23ホールド、防御率2.15をマークした。
ロッテの山口航輝内野手は沖縄・石垣島に降り注ぐ日差しを浴び、こんがりと日焼けしていた。「悔しさ」を胸に臨んでいる初の1軍キャンプ。昨季はファームで全70試合に出場。8月下旬以降は4番に定着し、打率2割5分8厘、7本塁打をマークしたが、決して満足いくシーズンではなかった。
昨年、チーム内に新型コロナウイルスが流行し大量入れ替えとなった際に、同級生の藤原恭大外野手らが昇格しブレーク。しかし山口が1軍に呼ばれることはなかった。
1軍の舞台で活躍する若手の選手達を見て凄いなと思った半面、悔しさも大きかった。その悔しさを胸にオフのトレーニングに取り組んできた。
「上がれなかった悔しさだけをずっと持ってやってきました。下半身や体幹を鍛えて体づくりをしてきました」。
昨年は左足手術の影響もあり、キャンプは2軍スタート。高校時代も怪我で投手を諦めた経験があるだけに、怪我をしない体づくりの大切さは身に染みて分かっている。
「今年はまず怪我をせずに、1年間野球をするのが目標。その次に1年間1軍で戦うっていうのがあります」。
キャンプでは松中信彦臨時打撃コーチからも指導を受けている。「コースに目付をして、一発で仕留めにいくというのを教わりました。自分は上半身だけで打ってしまうことが多かったので、股割りティーをして下半身の使い方を練習しました」。
“松中塾”の効果もあってか、第2クールの打撃練習ではドラフト1位鈴木昭汰投手らから柵越えを連発するなど、猛アピールを見せている。
「(松中氏に)教えてもらってからバッティングの内容も変わってきていると思います。下半身も使えて打球も飛ぶようになった。きついですけど、自分の為なので」と手応えを口にした。
これまでは外野手でとして出場してきたが、昨年のフェニックスリーグからは一塁にも挑戦している。「まずしっかりとれるアウトは取らないと、迷惑をかけるので…」。キャンプでは守備力アップにも取り組んでいる。
11日の紅白戦は雨天中止となったが、事前に発表されていたスタメン表には白組の「4番・一塁」に山口の名前があった。12日からの1軍の那覇遠征メンバーにも選ばれた。首脳陣からの期待の高さも伺える。
「今年は勝負なんで、まずは打つ方でアピールして1軍に残れるようにしたいと思います」。プロ3年目の弱冠20歳、期待の右の大砲候補が1軍の舞台で花を咲かせる日は近い。
出発の時を迎えた。井口資仁監督はバスに乗り込むと窓から外の景色をずっと見つめていた。きれいな海岸が広がっていた。空も海も青く美しかった。
「いい練習ができた。みんな、みっちりと身体をつくってくれた。このキャンプでやってきた成果を明日からの練習試合では出して欲しい。若い選手達が実戦でどういうアプローチをしてくれるか楽しみにしている」。
2月1日から始まった石垣島でのキャンプを振り返り、そして頭の中はすでに次なるステージへと向けた。振り返ると晴天に恵まれたキャンプだった。紅白戦が行われる予定だった11日こそ雨天となったが、それ以外は快晴の中、汗を流した。例年、雨に見舞われることも少なくない中で異例ともいえる晴天続きだった。
「大体、毎年、半日ほど雨でメニューをつぶすことが数日、続くことがあった。そんな中、今年は完璧な天気だった。恵まれたキャンプだったね」と井口監督。空に感謝し、手応えを口にした。
「この1点を、つかみ取る。」。2021年のマリーンズのチームスローガンである。1点を大切にし、1点でも多く点を取り、1点でも少なく抑える。その想いを全員が腹落ちし共有し戦う。13日から始まる実戦では1点に対する姿勢を見つめ直し、細かい野球を追い求めることになる。
「1点をどういう風に防ぎ、1点をどう奪うか。バントだけが選択肢ではない。色々な作戦を活用し、どん欲に1点を狙いにいく。1点取ったら、さらに1点を奪いにいく。特に競った場面でどういう形で1点を取りにいくかを実戦の中でしっかりとつくり上げていきたい」。
キャンプ最終日の朝。晴れ間が広がる中、霧のような雨が舞った。何とも不思議な現象だった。指揮官が球場につくと今度は虹が出る。コーチ陣と話し合いをする真後ろに虹が広がった。井口監督は横目で虹を確認するとニヤリと笑顔をのぞかせた。石垣島キャンプは打ち上がった。明確な方向性を示したチームスローガン。そして選手達の仕上がり、状態の良さ。心は1つとなっている。最高の機運の中、2021年のマリーンズは那覇へと移動した。チームの新しい形を見せる時が来た。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)