わたしはかもめ2021年鴎の便り(3月)

便

3月2日

オリックス6−6千葉ロッテ(京セラドーム)

ロッテは3年目の山口が思い切りのいい打撃で二塁打2本と4番起用に応え、新人の小川が2安打2盗塁。オリックスは田嶋が4回1失点と順調な調整ぶりを披露し、頓宮が2ラン、佐野皓が2点二塁打と定位置獲得へ存在感を示した。

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千葉ロッテ0001221006
オリックス0300021006

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ロッテ4番山口「いいとこ見せたい」地元で2二塁打[ニッカン]

「4番山口」がマルチ長打でオープン戦のスタートを切った。ロッテ山口航輝外野手が4番一塁でフル出場。4回にはオリックス田嶋から、左中間へ豪快なフェンス直撃二塁打。7回無死一塁でも、山田から今度は右中間を割る適時二塁打を放った。「調子がいい時は右に大きい当たりが飛ぶ。そこはよかった」とうなずいた。

2月の練習試合10試合で打率3割をクリア。これで3試合連続の4番起用。全てで安打したが、いずれも単打だった。「長打を狙わずに、やるべきことを考えて打席に立てば自然と打球も上がってくる」とコツコツ打ち続け、確実に打球の角度を増してきた。

京セラドーム大阪は地元。「友達とか親とか、高校の先輩も見に来てくれてたんで、いいとこ見せたいなと思って頑張りました」。幼少期にはロッテ戦も頻繁に観戦に来た。当時スタンドから見ていた荻野や角中は、憧れから同僚になった。

井口監督は「どんどんレベルが上がってきている」と右の大砲候補の成長に目を細める。本職でない一塁守備もきっちり務めた。6日から1軍に合流するレアードや、井上が上がってきてからが本当の競争。山口は「いい場面で回ってくるのが4番。いかに1本でも多くチームに貢献する打撃をするか。負けずに、ファーストのレギュラーをとりにいく気持ちを持ってやりたい」。真っ向から挑む。

藤原(6回に一時勝ち越しとなる2点二塁打を放ち、開幕スタメンへアピール)
「真っ直ぐを逆方向にしっかり打てたのでよかったです。同い年の山口も頑張っているので、一緒に最後まで1軍に残れるよう頑張ります。」
山口航輝(やまぐち・こうき)
2000年(平12)8月18日、大阪市生まれ。明桜では1年春の東北大会からベンチ入り。3年夏の県大会は吉田輝星を擁する金足農との決勝に敗れ、甲子園出場なし。18年ドラフト4位でロッテ入団。20年は2軍で全70試合に出場し、チーム最多の7本塁打、30打点。今季推定年俸560万円。183センチ、97キロ。右投げ右打ち。

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ロッテ石川1軍本隊外れる「下半身が…」吉井コーチ[ニッカン]

ロッテ開幕ローテに当確していた石川歩投手が1軍本隊を外れた。順当ならばこの日のオリックス戦に登板予定だったが、試合前練習に姿はなかった。

吉井投手コーチは「トレーナーの報告によると足が、下半身がちょっと具合悪いみたいなんで、ちょっと様子を見てます」と説明。開幕に影響するかも含めて、登板を飛ばして状態を確認する。

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ロッテ佐々木朗希12日登板を首脳示唆「マリンで」[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手が1日、1軍に合流した。2日のオリックス戦前に京セラドーム大阪でブルペンに入り、変化球を交えて31球を投げた。

井口監督は「僕はちょっと見られなかったんですけども、かなり状態はいいっていうことなので。今度の練習日にシート打撃をやる予定になってます」と、5日にZOZOマリンでシート打撃に登板すると予告した。

石垣島2軍キャンプでも2月24日にシートで投げ、内容が良かったための1軍合流。試合登板日は、5日の球数や投げ終わりのコンディションを見てあらためて決定する。ブルペン投球を見守った吉井コーチは「順調にいったらそうですね。せっかくなんでマリンで投げてもらいたいと思ってます」。最速で12日、中日とのオープン戦での本拠地デビューを示唆した。

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ロッテ中村稔弥4回3失点「課題は低めの制球」[ニッカン]

先発したロッテ中村稔弥投手は4回を4安打5奪三振で3失点だった。

2回先頭のオリックス・モヤに右中間を割る二塁打とされると、続くジョーンズに外角低めを中前へ転がされて1失点。ここからT−岡田と紅林を変化球で2者連続空振り三振に仕留めたが、8番頓宮に高めへのツーシームを左中間スタンドへ運ばれた。

「四球を出さなかったところはよかったですが、変化球は低めに集めていかないとホームランになってしまうので、そこは次の課題として低めに制球できるようにやっていきたいです」と反省。先発ローテ入りをかけて2回、3回、4回と投球回をのばしてきている。

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ロッテ公式ファンメディアをプレオープン[ニッカン]

ロッテは2日、公式ファンメディア「Marines Plus(マリーンズプラス)」をプレオープンした。

月額770円で加入できるデジタルサービス。契約者限定でオリジナル動画コンテンツやコラム、フォトギャラリーなどを配信する。

31日までのプレオープンでは、石垣島春季キャンプ中に撮影した広報カメラ動画のリメーク版や、オフィシャルライターの限定ブログ、オフィシャルカメラマンの撮影写真などを公開。一部を除くコンテンツを無料公開する。

グランドオープンは4月1日。広報室は「マリーンズファン必見の新たなデジタルサービスを開始することになりました。ファンにはたまらない、様々な動画や写真、情報などが見られますので、プレオープン期間にぜひお試しいただければと思います」とアピールした。

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ロッテ、教育リーグ4試合と練習試合の無観客を発表[ニッカン]

ロッテは2日、新型コロナウイルス感染症対策のため、同日から浦和球場で行われている教育リーグ全4試合と練習試合を無観客で行うと発表した。

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ロッテが公式ファンメディア「Marines Plus(マリーンズプラス)」をプレオープン[サンスポ]

ロッテは2日、公式ファンメディア「Marines Plus(マリーンズプラス)」を午後3時にプレオープンしたと発表した。

Marines Plusは月額770円(税込)で加入可能なマリーンズファン必見のデジタルサービス。契約者限定でオリジナル動画コンテンツやコラム、フォトギャラリーなどなどを配信する。

2日のプレオープンでは、2月の石垣島キャンプ中に撮影した広報カメラ動画のリメーク版、オフィシャルライターが執筆した限定ブログ、オフィシャルカメラマンが撮影した写真などを公開。3月31日までのプレオープン期間中は、Marines Plusのコンテンツを無料公開する(一部除く)。サービス詳細は以下の通り。

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ロッテ新4番、1軍未経験・山口航輝挨拶代わり2二塁打!![サンスポ]

プロ野球は2日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で当初の予定より1週間遅れて、有観客開催でオープン戦がスタートした。ロッテはオリックス戦(京セラ)に「4番・一塁」で出場した山口航輝外野手(20)が二塁打2本で長打力をアピール。明桜高(秋田)から入団3年目を迎えた右の大砲が、4番定着に意欲をみせた。オープン戦は21日まで行われ、セ、パ両リーグの公式戦は26日に開幕する。

◇高卒3年目・右の大砲

有観客でスタートしたオープン戦。敵地がロッテの“新4番”の一振りにどよめいた。5−5の同点で迎えた7回無死一塁。高卒3年目の山口がフルスイングした打球は右中間を真っ二つに破った。一走が生還したのを確認すると、二塁ベース上で胸を張った。

「(4番は)やっていて楽しいです。いかに1本でも多く、チームに貢献するバッティングができるかが大事です」。

◇「(4番は)やっていて楽しい」

3点を追う4回1死では左中間フェンス直撃の二塁打でチャンスを演出した。左へ追撃打、右へ勝ち越し打。秋田・明桜高(現ノースアジア大明桜高)出身で「落合さん(秋田工高出)のようになりたい」という右の大砲が、大先輩のような広角打法を披露した。

◇2月の練習試合は3割マーク

2月の練習試合では、29打数9安打(.310)、4打点。27、28日の西武との練習試合(春野)から4番に座り、1安打ずつを放った。昨季4番の安田は7番起用。井口監督の期待は大きい。高校通算25本塁打のスラッガーは「単打を打っておけば、自然と打球が上がってくると思っていた」と微笑んだ。

1、2年目は1軍出場なし。ファームでじっくりと鍛え上げられ、昨季は主にDHで2軍戦の全70試合に出場した。いずれもチーム1位の7本塁打、30打点をマーク。今春は初の1軍キャンプで、松中臨時コーチ(元ソフトバンク)にマンツーマン指導を受けた。連日の厳しい振り込みで、手のひらは皮がむけ、膝はがくがく。歯を食いしばり、元三冠王の熱血指導に耐え抜いた。

◇出身地・大阪で家族、友人に雄姿

大阪市出身で、スタンドに観客を入れたこの日は、家族と友人が観戦に訪れていた。今後は6日に合流するレアードや、2軍調整中の井上らと4番争いを繰り広げる。

「ファーストのレギュラーを取りにいくつもりでやりたい」と山口。堂々と「4番・一塁」の座を奪いにいく。

◇山口航輝(やまぐち・こうき)という男

生まれ
2000(平成12)年8月18日生まれ、20歳。大阪府出身。
球歴
秋田・明桜(現ノースアジア大明桜)高2年夏に甲子園出場(初戦敗退、写真)。19年ドラフト4位でロッテ入団。
ライバルは日本ハム・吉田!?
高校時代は同学年の金足農高・吉田としのぎを削った。夏の秋田大会では2年連続決勝で激突。2年時は互いに先発登板し、山口が5回無失点に抑え優勝。翌年は山口が野手で出場し、完封勝利の吉田に4打数無安打と完敗。
プロでは
公式戦で1軍出場はなく、昨季は2軍戦で70試合に出場、打率.258、チームトップタイの7本塁打と同トップの30打点。通算184試合で打率.247、13本塁打、59打点。
特技は俳句
13歳のときに「おーいお茶 新俳句大賞」で応募した俳句が佳作特別賞受賞。今キャンプでは居残り特打の後に「下半身 鍛えまくって 膝笑う」と詠んだ。
サイズなど
183センチ、97キロ。右投げ右打ち。独身。年俸560万円。背番号51。

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ロッテ・佐々木朗の登板は12日以降、1軍合流、調整は順調[サンスポ]

ロッテの井口監督は2日、佐々木朗希投手の実戦初登板が12日以降になる見通しを明かした。6、7日の西武戦で投げる可能性が浮上していたが、「そこは間違いなく無理。(11日までの)静岡帰りくらいで試合をとなっている」とした。オープン戦はZOZOマリンスタジアムで12、13日は中日戦、14日はソフトバンク戦が組まれている。

佐々木朗は2日、1軍に合流。京セラドーム大阪でのオリックス戦前の練習に参加し、ブルペンで変化球を交えて31球を投げた。調整は順調で、5日にシート打撃に登板する予定。吉井投手コーチは「強度が上がって反動がどう出るか。それを見て考える」と話した。

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ロッテ・石川が下半身不調で離脱、先発陣の一角、開幕へ影響も[サンスポ]

ロッテの石川が下半身の不調のためにチームを離れた。井口監督は2日、「(予定された登板機会を)飛ばして様子を見ながらいきたい」と説明した。昨季は7勝(6敗)を挙げ、今季も先発陣の一角と目されていた中、開幕へ影響が懸念される状況となった。

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ロッテ・中村稔、開幕ローテへ課題、井口監督「追い込んでから高めに浮く」[サンスポ]

3年目で初の開幕ローテーション入りを狙うロッテの中村稔は、オープン戦初戦から主力打者が並んだ相手に4回を4安打3失点だった。2回に頓宮に一発を浴び「変化球は低めに集めていかないと」と反省したが、ツーシームを操り、5奪三振。無四球と持ち味も見せた。

先発の一角と見込んだ石川の離脱もあり、期待のサウスポーには一層の奮起が求められる。井口監督が「追い込んでから高めに浮く。その辺がずっと彼の課題」と手厳しかったのも、先発構想に含んでいるからのようだ。

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ロッテのドラフト3位・小川が代打でオープン戦初打席初安打[サンスポ]

ロッテのドラフト3位・小川龍成内野手(22)=国学院大=が、3−3で迎えた6回2死二塁の場面で代打で出場し、オープン戦初打席初安打となる右前打で出塁した。

2月の沖縄・石垣島キャンプからショートのレギュラー争い。同じ遊撃手で前打者の藤岡裕大内野手(27)が右中間二塁打で出塁したことに刺激を受けたのか、オリックス2番手・荒西祐大投手(28)の投じた外角高め145キロ直球を弾き返した。

小川は直後に二盗。続く藤原恭大外野手(20)の左翼線2点適時二塁打で生還した。

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ロッテ・朗希、実戦初登板は12日以降の見通し、吉井コーチ「せっかくならマリンで投げてもらいたい」[スポニチ]

ロッテ・佐々木朗のプロ初の実戦登板が12日以降になる見通しとなった。この日から1軍に合流し、オリックス戦前にブルペンで31球の投球練習。報告を受けた井口監督はZOZOマリンでの練習日となる5日に2年目右腕をシート打撃登板させる方針を示した。6、7日の西武戦で投げる可能性も浮上していたが「そこは間違いなく無理。(11日までの)静岡帰りくらいで試合で投げられたらと思っている」と語った。

投球をチェックした吉井投手コーチは「強度が上がって反動がどう出るか。それを見て(日程は)考える。せっかくならば、マリンで投げてもらいたい」。本拠地のオープン戦は12、13日が中日戦、14日はソフトバンク戦が予定されている。

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ロッテ・山口、二塁打2本で存在感アピール!「自分が思ったよりも飛んでいました」[スポニチ]

プロ野球は2日、当初の予定より1週間遅れて、オープン戦が開幕した。2月23日にキャンプ地の沖縄で開幕予定だったが、コロナ下の緊急事態宣言などで2月に同地で組まれていたカードは全て無観客練習試合に変更。オリックス−ロッテ戦(京セラドーム)では4番に座ったロッテの山口航輝外野手(20)が二塁打2本を放つなど、存在感をアピールした。

スイングに迷いはなかった。4回だ。オープン戦初戦の4番を任された山口が、豪快にバットを振った。強烈なライナーが左中間を襲い、フェンスに直撃した打球で球場には「ドーン」という衝撃音が響いた。

「自分が思ったよりも飛んでいました。(ワンバウンドでフェンスに当たる)ワン直ぐらいかなと思った」。

左腕・田嶋の直球を完璧に捉え、左中間フェンス最上部にぶつけた。今季実戦11試合目で10安打目が、ついに初長打。5−5の7回無死一塁では、一時は勝ち越しとなる右中間適時二塁打を放った。

藤原と同じ高卒3年目。実戦では34打数11安打、打率.324と好調で、3戦連続となる4番を、オープン戦初戦でも任された。「単打をずっと打っていれば、いつか打球は上がる」。石垣島キャンプでは、松中臨時コーチと連日特訓。安田、藤原ら左打者が強化指定だったが、平成唯一の3冠王から可能性を買われた右打者だ。

明桜(現ノースアジア大明桜、秋田)時代はエース兼主砲。金足農・吉田輝星(現日本ハム)のライバルとして高校通算25本塁打をマークしたが、出身は大阪だ。京セラドームは幼少時代から何度も観戦に訪れ、ベースランニングのイベントに参加した思い出もある。

過去2年は1軍出場なし。外野手登録も井口監督に主軸候補の期待を受け、一塁起用が続く。レアード、井上の4番候補は6日以降の合流予定。「アピールし続けて、レギュラーを獲りにいく気持ちでやりたい」と鼻息も荒い。中学時代には伊藤園「お〜いお茶」の川柳で佳作特別賞に選ばれた異色の経歴を持つ。安田、藤原に負けじと、若武者がアピールを続ける。

◇山口の明桜時代

1年夏から投手でベンチ入りし、2年時には146キロ計測。吉田擁する金足農とは、夏の秋田大会決勝で2年連続対戦した。2年時は背番号11ながら先発。吉田と投げ合いも、5回の攻撃中、牽制帰塁の際に利き腕の右肩を負傷。亜脱臼の疑いで負傷交代。5−1で勝ち、甲子園出場も登板せず。3年時はともにエースで吉田が4安打完封。4番も務めた山口は4打数無安打3三振で、試合も敗れた。

山口航輝(やまぐち・こうき)
2000年(平12)8月18日生まれ、大阪出身の20歳。秋田・明桜では投手として2年夏に吉田擁する金足農を秋田大会決勝で破り甲子園出場。3年夏の決勝でも金足農と再戦し敗れた。投手では最速146キロ、打者で高校通算25本塁打。18年ドラフト4位でロッテ入り。昨季はイースタン・リーグで同期入団の藤原と並びチームトップの7本塁打。1メートル83、97キロ。右投げ右打ち。
藤原(6回に一時勝ち越しとなる左線2点二塁打)
「真っ直ぐを逆方向にしっかり打てたので良かった。同い年の山口も頑張っているので一緒に最後まで1軍に残れるよう頑張ります。」

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ロッテ朗希、5日にシート打撃登板、12、13日の中日戦で実戦デビューか[スポニチ]

ロッテの佐々木朗希投手が2日のオリックス戦(京セラドーム)から1軍合流し、試合前にブルペン投球を行った。吉井投手コーチらが見守る前で31球。井口監督は直接視察をしなかったが「かなりよかったみたいなので、今度の練習日にシート打撃登板します」と明かし、5日のZOZOマリンで打者相手に投球することを予告した。

吉井投手コーチは「せっかくなのでマリンで投げてもらいたい」と話しており、静岡遠征後となる12日以降の中日2連戦で実戦デビューとなる可能性が高そうだ。

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ロッテ・中村稔、4回5K3失点「低めに集めないと…」[スポニチ]

ロッテ・中村稔弥投手がオープン戦初戦のマウンドに上がり、4回4安打3失点だった。5三振を奪った一方で、頓宮に一発も浴びた。

「四球を出さなかった所は良かったですが、変化球は低めに集めていかないとホームランになってしまう。そこは次の課題として低めに制球できるようにやっていきたいです」。

昨季は先発&中継ぎでフル回転し、2勝をマークした。今季は先発6番目の候補の1人となっている。

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ロッテ、公式ファンメディア「Marines Plus」がプレオープン[スポニチ]

ロッテは公式ファンメディア「Marines Plus(マリーンズプラス)」を2日午後3時からプレオープンする。

Marines Plusは月額770円(税込)で加入可能なマリーンズファン必見のデジタルサービスで、契約者限定でオリジナル動画コンテンツやコラム、フォトギャラリーなどを配信する。

プレオープンでは石垣島春季キャンプ期間中に撮影した広報カメラ動画のリメイク版やオフィシャルライターが執筆した限定ブログ、オフィシャルカメラマンが撮影した写真などを公開する。

なお、3月31日までのプレオープン期間中はMarines Plusのコンテンツを無料公開する。

球団広報室は「マリーンズファン必見の新たなデジタルサービスを開始することになりました。ファンにはたまらない動画や写真、情報などが見られますのでプレオープン期間にぜひお試しいただければと思います」とPRしている。

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ロッテ・山口、あとわずかでフェンスオーバー…オープン戦初戦4番でフェン直二塁打[スポニチ]

オープン戦初戦の4番に起用されたロッテ・山口航輝が4回1死から左中間フェンスの上部を直撃する二塁打を放った。

右の大砲として期待される高卒3年目は、この試合前までの実戦で打率3割以上を残していたが、全て単打だった。惜しくも本塁打とはならなかったが、これが今季初長打となった。

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佐々木朗希、12日or13日デビュー[報知]

ロッテの最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(19)が、早ければ12、13日の本拠地・中日戦で実戦デビューする方針であることを2日、井口監督が明かした。

この日1軍に再合流した佐々木朗は試合前、吉井投手コーチが見守る中、ブルペンで31球、変化球を交えながら約10分間の投球練習を行った。報告を受けた指揮官は「かなり状態はいい。5日の練習でシート打撃をやる予定」とし、当初予定していた6日か7日の実戦登板を延期した。朗希単独でシートで投げ、順調なら12、13日の中日戦(ZOZOマリン)でのデビューに方向転換。吉井投手コーチは「せっかくだからマリンで投げてもらいたいと思っている」と強調した。

2月19日には石垣島での2軍キャンプで今年初のフリー打撃に登板し、同24日にはシート打撃に登板。スライダーやフォークなど変化球も試しつつ、直球では最速149キロをマークした。朗希自身も「しっかりボールをコントロールできた」と手応えを感じており、吉井コーチも「投げれば投げるほど感覚が上がってきている」とうなずいた。

「自分のペースだけは崩さないように、確実に行けるように今年は頑張ります」と話していた右腕。昨季から先送りが続いたが、2年目で真価を発揮する時がきた。朗希の言う“確実”がいよいよ目の前まで来た。

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公式ファンメディア「Marines Plus」をプレオープン[報知]

ロッテは2日、公式ファンメディア「Marines Plus(マリーンズプラス)」を午後3時からプレオープンすることを発表した。

「Marines Plus」は月額770円(税込み)で加入可能なロッテファン必見のデジタルサービス。契約者限定でオリジナル動画コンテンツやコラム、フォトギャラリー等を配信している。この日のプレオープンでは石垣島春季キャンプ期間中に撮影した広報カメラ動画のリメイク版や、オフィシャルライターが執筆した限定ブログ、オフィシャルカメラマンが撮影した写真などを公開。プレオープン期間となる31日までは無料公開する予定。詳しくは球団公式ホームページを要確認。

球団広報は「マリーンズファン必見の新たなデジタルサービスを開始することになりました。ファンにはたまらない様々な動画や写真、情報などが見れますのでプレオープン期間にぜひお試しいただければと思います」とコメントした。

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石川歩が下半身のコンディション不良、吉井コーチ「様子見る」[報知]

開幕投手候補でもあるロッテの石川歩投手(32)が下半身のコンディション不良により1軍を外れたことを2日、吉井投手コーチが明かした。

2月23日の宮崎遠征で登板後、その後の高知遠征から姿がなかった右腕。この日の試合前練習でも姿はなく吉井投手コーチは「トレーナーの報告によると下半身が具合悪いみたいなのでちょっと様子見てます。そこまで詳しい報告は来てないです」と説明。大きなケガなどではないようで、状態を見ながら合流する方針だが、「(開幕に間に合うかどうかは)そこもまだ分からないです」と話すにとどめた。

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中村稔弥が4回4安打3失点「変化球は低めに集めていかないと」[報知]

ロッテの中村稔弥投手(24)がオープン戦初戦に先発し4回4安打3失点だった。

初回は3者凡退でスタートするも2回無死二塁からジョーンズの中前適時打で先制点を許し、なおも2死一塁から頓宮に左翼席への2ランを浴び3失点。「フォアボールを出さなかった所は良かったですが、変化球は低めに集めて行かないとホームランになってしまうので、そこは次の課題として低めに制球できるようにやっていきたいです」と振り返った。

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ロッテ育成ドラ2・小沼、阪神のキャンプアルバイトから念願のプロ野球選手へ[デイリー]

プロ野球キャンプのアルバイトから、プロ野球選手へ−。ロッテの育成ドラフト2位・小沼健太投手(22)=BC茨城=は19年からの2年間、阪神の宜野座キャンプで打撃投手のアルバイトを務めていた。報酬だけではなく、一流選手との出会いが財産となってプロ入りの切符をつかんだ右腕。早期の支配下登録を勝ち取り、1軍での活躍を目指す。


念願のプロ入りをかなえる転機となったのは19、20年の阪神宜野座キャンプだった。BC武蔵在籍時に当時のGMにキャンプ補助のアルバイトを紹介されて実現。小沼はタテジマのユニホームを身にまとい、打撃投手、ティー打撃の補助や球拾いをした。「キャンプを体験して、NPBにいきたいという気持ちが高まったので、アルバイトができてよかったです」と振り返る。

裏方として虎戦士から多くのことを学んだ。打撃投手では、近本、大山といった若虎を相手に投げた。「衝撃を受けました。皆さん、初球から100の状態でしっかり振ってくる。悪いボールはバーンと軽々とはじき返されるますし、独立リーグとは違うなと思いました」。

最初は当ててはいけないと恐る恐る投げていたが、徐々に慣れ、時にはぶつけてしまうこともあったという。「近本さんは厳しい内角の球もコンパクトにはじき返されました。パンチ力だったら大山さんですね。力のないボールだったら、軽々と柵越えされました」。この時、NPBの第一線で活躍する選手と同じ舞台に立ち、抑えたい気持ちが芽生えた。

その貴重な時間は今に生きている。当時ティー打撃の際にトスすることが多かった福留(現中日)に気に入られ、肩慣らしのキャッチボール中に声をかけられることも多かった。「フォームで悪い点があった時に色々教えてくれました。僕のために時間を割いてくれて感謝の思いでいっぱいです」。宿舎は選手とは別だったが、グラウンドでの会話は大きな財産となった。

BCリーグ時代には福祉関係やお菓子工場のアルバイトもしたが、阪神のキャンプは破格の報酬だったという。「キャンプ期間で20万円前後ですね。結構、もらえました」と笑う。現在は育成枠のため年俸は300万円。ここで満足する訳にはいかない。「今度は支配下登録を目指してしっかりやっていきたい」と力を込める。

「独立リーグの時はお金がない中で『今日のご飯はどうしよう』とか考えながら練習をしていました。そういうストレスがかからずに野球だけできるので、すごくありがたいです」。

石垣島キャンプではフリー打撃に登板。「打者に向かっていいボールが投げられた」と手応えを感じている。アルバイトで得られた貴重な経験−。これを糧に稼げる選手へと成長してみせる。

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ロッテ・佐々木朗、デビューお預け、お披露目は12日以降へ[デイリー]

ロッテの佐々木朗希投手(19)のプロ初登板が12、13日に本拠地のZOZOマリンスタジアムで行われる中日とのオープン戦になる可能性が高まった。佐々木朗は2日、1軍に合流。今季初のオープン戦となったオリックス戦(京セラドーム大阪)の試合前にブルペンで31球を投げ、ひとまず5日に本拠地で行われる練習で実戦形式のシート打撃に登板することが決まった。

井口監督は「僕は(ブルペンを)見なかったが、かなり状態がいいということなんで。シート打撃で良ければ、球数にもよるが、静岡(9〜11日の楽天戦)の帰りくらいに、試合で」と話した。ブルペン投球を見守った吉井投手コーチも「現時点では順調。良かったと思う。投げれば、投げるほど感覚が上がってくる感じ」と評価した。

当初は実戦デビュー戦が6、7日に本拠地で今年初開催される西武とのオープン戦になるとされていたが、5日にシート打撃の登板が入ったことで、その可能性が消滅。吉井コーチも「順調にいけば、せっかくなんでマリンで投げてもらいたい」としており、オープン戦では2度目の本拠地カードとなる中日戦へ調整していくことになりそうだ。

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ロッテ、公式ファンメディア「Marines Plus」がプレオープン[デイリー]

ロッテは、公式ファンメディアMarines Plus(マリーンズプラス)」を2日からプレオープンしたと発表した。

Marines Plusは月額770円(税込)で加入可能なマリーンズファン必見のデジタルサービス。契約者限定でオリジナル動画コンテンツやコラム、フォトギャラリー等を配信する。

この日のプレオープンでは石垣島春季キャンプ期間中に撮影した広報カメラ動画のリメイク版やオフィシャルライターが執筆した限定ブログ、オフィシャルカメラマンが撮影した写真などを公開。3月31日までのプレオープン期間中はMarines Plusのコンテンツを無料公開する(一部除く)。

Marines Plusのサービス詳細は次の通り。Marines Plus サービス詳細。サイトURL:(https://plus.marines.co.jp/)。

ロッテマリーンズ広報室は「マリーンズファン必見の新たなデジタルサービスを開始することになりました。ファンにはたまらない様々な動画や写真、情報などが見れますのでプレオープン期間にぜひお試しいただければと思います」とコメントした。

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ロッテ・安田尚憲インタビュー、苦しみの光 「飛距離じゃない。今は打球の質を見ているんです」[挑む男2021][週刊ベースボールONLINE]

追い求めるものは何なのか−。12球団の誰もが強い思いを胸に秘め、飛躍を期して挑む新シーズン。そんな男達に焦点を当てる新連載第1回はロッテの若き主砲に迫る。4番を任され、もがき、苦しんだ昨季。苦悩の先に見えたものは、自らが進むべき確かな道だった。

◇質を高めて仕留める

攻守で向上を期すロッテ・安田。泥にまみれたユニフォームは、練習の意味や狙いの表れだ

沖縄・石垣島の夜の一幕が、本気度を物語る。ブン、ブン−。夜風を切り裂くスイング。グラウンドでティー、ロングティー、フリーと続くメニュー、さらに、その合間にもスイングを繰り返し、手の皮がむけ、ボロボロになるまで振り込むも、宿舎の夜もバットを離すことはない。原動力は昨季、四番を任されながら打率.221、6本塁打、54打点に終わった悔しさに尽きる。

「4度目のキャンプですが、とにかく振り込み量は今までで1番。今年のキャンプはバッティングを中心に取り組んでいこうと思っていたので。とにかく振り込みました。昨年、初めて1年間1軍でプレーさせていただきましたが、実力不足を痛感しましたから。残した成績も全然、まだまだ。本当に悔しい1年だった」。

ティー打撃は地面に倒れ込むまで続くなど、日中のハードな練習を終えてもなおバットを振り、朝を迎えれば、左太もも内転筋の奥に張りを感じている。これが1つの成果。2004年のダイエー時代に三冠王を獲得した松中信彦氏が今キャンプから臨時コーチを務め、グラウンドでは「削れ!削れ!!」の声を飛ばしたのは「下半身を意識する。下を使って打つため」。意識の徹底ぶりは、体が応えている。

「バットを振らない日はない。グラウンドでもとことん振っています。でも、だからと言って、結果が出るというほど簡単な世界ではないのは分かっています」。

鋭さが増しているのは、スイングだけではない。その目つきからも、決して“数勝負”ではないことが伝わってくるように意識は明確だ。キャンプ3日目の2月3日。フリー打撃では59スイングで12本のサク超え。バックスクリーン直撃弾もあった。さらに、マシンを相手にした居残り特打では、約250スイングで84発−。グングンと伸びる打球、圧倒的な飛距離に、周囲の期待は膨らむばかりだが、当の本人は意に介さない。

「飛距離は、そこまで関係ないかな、って。追い風の日もあるし、そこまで参考にするものではないと思っています。それよりも、打球の質。1番はボールのスピン、回転です。バックスピンを利かせて良い打球を多く打てるようにする。打球で見ているのは、そこなんです」“打球の質”が飛距離に結びつく。この意識も昨季の経験から生まれれたものにほかならない。打率.221は「打たされているというか、引っ掛けた打球が多かった」ことを一因に挙げる。

「肩が開いて、バットの先に当たることが多くて、引っ掛けてしまっていたんです。ポイントが前になっていて。そうなると変化球に対応できなくなる。そこが改善点なんです」。

だからこそ求める理想の打球軌道がある。右手を左に曲げながら伸ばして言う。

「こういう打球を打ちたいんです。ボールの内側を強くたたいて、少しフェードのかかった打球を」。

強くたたき、スピンを利かせた打球は、失速することなく伸びていく。ポール際の打球も切れにくい。本塁打増、打率アップにつながる打球を放つため、質にこだわりバットを振り続けるのは、やはり昨季の経験が生んだ意識にほかならない。ただ、最も強く意識するのは「ストレートを1球で仕留めること」。

昨季のパ・リーグは開幕から約2ヶ月は6連戦の変則日程だった。先発ローテの投手と一回り対戦する中で「対応ができなかった。その技術がなかった」と身につけなければならないことを痛感した。

「カウントを取りにきた真っ直ぐを仕留められなくて。ことごとくファウルになった。打ち損じが多かったんですよね。甘いボールは1打席に何球も来るものではない。今年は、カウントを取りにきた甘いストレートをはじき返さないと。そうすれば、率も残ると思うし、長打力も上がるはず。昨年はホームランが6本で終わっているので、その数も増やしていきたいんです」。

昨季、安田に投じられた全1946球のうち、1000球以上が直球。対して、直球をとらえた安打は43で打率.234と課題は数字にも表れている。

だから、開幕へ向けて実戦に移る今もテーマは変わらない。2月12日にキャンプを打ち上げ、13日から沖縄本島の那覇、そして宮崎、高知を経て3月のオープン戦に進む中でも「真っすぐを仕留められるように。キャンプで意識的に取り組んできたことを、試合の中で出せるか。限られた1打席の中でしっかりと対応していきたい」と打席に向かい続ける。

◇誓うのは“不動心”

見つかった課題は、技術だけではない。主砲・レアードが故障離脱した昨年7月から4番に座ると、結果を追い求め、試行錯誤を繰り返した。スタンスの幅を変え、グリップ位置の高さを微調整−。足を上げる高さも微妙に変えた。「本当にコロコロ変えていたんです」と形をなくしたフォームは「好不調の波がある中で、精神的にも不安定になっていたんです」の象徴だった。

それでも結果が出ない悪循環は、やがて打席での“攻めの姿勢”を奪っていく。中でも「あの打席が」というのが10月1日の日本ハム戦(札幌ドーム)だ。

1点を追う9回表。2死満塁で打席に立つとフルカウントに。宮西尚生が投じた外角低めの直球を「ボールだと思った」と見送るも判定はストライク。決定機を逃して敗戦を喫すると、その後にチームは失速し、3位・西武に猛追された。

「迷いはなかった。自信を持って見送ったんです。でも、際どいボールだったのは確か。何で、見切って手を出せなかったんだろう。そう考えると、攻めの気持ちが足りなかったんだと思います。『自分が決める』。そう強く思っていたら、きっとボール球と判断せず、打ちにいけたと思うんです」。

のしかかる四番の重圧。気持ちを悟った井口資仁監督は「楽なところで打たせたい」と、10月31日から打順を下げ、11月5日には九番に。ベンチから“4番”を見ると痛感させられた。

「やっぱり勝負どころで回ってくる打席が多いなって、あらためて思いました」。

そうして視野を広げると、1人の打者に興味がわいてきた。

「パ・リーグの左バッターで一番だと思う。(ソフトバンクの)柳田(柳田悠岐)さんは、どうやって打って、どんな気持ちで打席に立っているのだろう。何でもいいから吸収したい」。

すぐに行動に出た。試合前練習で柳田に歩みより願い出る。「自主トレ、一緒にやらせてもらえませんか」。昨季、ソフトバンクからFA加入したチームの先輩・福田秀平にも頼み、1月に実現させた自主トレで技術、パワー、練習法など一流の姿を肌で感じた。何より学んだのは気持ちの面だったという。

「自分は打てない時期に、どうしても気持ちが揺らいでしまっていた。そういう打てないときに、どうすればいいのか、柳田さんに聞いたんです。返ってきたのは『深く考え過ぎずに“1年を通して戦う”と思うこと。チャレンジ精神を持っていけばいいんじゃないか』。とにかく明るく、ポジティブに−。自分に足りないのは、これだなって」。

“チャレンジ精神”と“試行錯誤”は似て非なるもの。だから、ハードな練習を送ったキャンプ中に安田は明るく言った。

「打球の質、ストレートをはじき返すなど、色々と意識していますが、もう1つ、今年のテーマが『自分の軸をしっかり作る』なんです。少々、結果が出なくても、練習をしてきたことを信じてやっていこう。そう思っています」。

迷いを消して前に進む。打撃だけでなく、特守を受け続けたのも、確かな狙いがあったから。「昨年は取れるアウトをしっかり取ることを目標にしていたけど、今年は守備範囲を広げたい。そのために一歩目を早く切る。守れないと試合に出られないので」。泥にまみれたユニフォームは三塁線の打球に飛び込み続けたため、何より向上した打撃を披露する場を得るためだ。

そして、再び王者に挑むためでもある。CS敗戦後、日本シリーズをテレビ観戦すると「ホークスの強さ」を感じずにはいられなかった。「打撃陣もレベルが高いし、投手陣もスピード、変化球のキレ、制球力、全てが高い。あれを打ち返さないと、上にはいけないし、何より自分が生き残っていけない」。

2021年シーズンは敵地・福岡でのソフトバンクとの3連戦で幕を開ける。「まずは開幕スタメンで出られるように、しっかりとアピールしていかないといけない。打順に関係なく『ここで打って欲しい』という場面で結果を残せるように。今年は、そういう打者になりたい。勝負どころで打てる選手になりたい」。

苦しみの中で見つけた光を頼りに、前に進んだ先にあるのが“真の4番”。そう信じているから迷いは、もうない。

攻守ともにレベルアップを期す21歳が、“真の4番”へ歩み始めている。

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[千葉魂]ロッテ山口、未来の大砲“夢”に挑む、吉田と誓った1軍対決[千葉日報]

新星誕生の予感が漂う。プロ3年目の山口航輝外野手だ。石垣島での春季キャンプで1軍に抜てきされアピールすると、そのまま練習試合も1軍同行。そして2月27日、28日の高知・春野で行われたライオンズとの練習試合では4番に指名された。大事にしている言葉は『夢なきものに成功なし』。中学時代にふと聞いていた曲のフレーズが耳に残り、「確かにその通りだなと思った!」と以降、心の中に留めている。

そんな山口の夢は大きい。「プロに入ったからにはホームラン王のタイトルを取りたいです。色々なタイトルがある中で1番、魅力を感じる。強い気持ちを持って高い壁に挑みたいと思います」とキラキラと目を輝かせる。ドラフト当時、カープの中心打者・鈴木誠也外野手のような選手イメージであったことから鈴木が入団当初、付けていた背番号「51」を与えられマリーンズ入りした未来の大砲はしっかりと夢を見据えている。

ライバルと約束した誓いがある。ファイターズの吉田輝星投手。高校時代、同じ秋田の高校で同じ学年という事もあり何度も対戦したライバルだ。記憶に新しいのは3年生だった2018年夏の秋田大会決勝の金足農対明桜戦。4番レフトで出場した山口は金足農高のエース、吉田の前に4打数ノーヒット、3三振に倒れ、敗れた。

「自分が打たなかったから負けた。悔いはないけど、今でも自分のせいで負けたと思っている。(吉田)輝星は3年夏に急にストレートが良くなったイメージ。強いボールが来ていた。甲子園での活躍はやっぱりという感じ。ただ悔しくてアイツの投げている試合は見ていない」と今でも当時の話になると唇を噛む。

そんな吉田とは昨年は3度対戦。3打数1安打(中前打、三振、右飛)となっている。

「今でも強く意識する相手。負けたくない。自然と力が入る。どんなピッチャーよりも意識するし、それはこれからも変わらないと思う」と山口。

お互いパ・リーグのチームに入った今でも誕生日の時や新年にLINEなどを通じてやりとりをしている。今年の新年には「今年は1軍で対戦しよう!」と誓い合った。

「輝星と1軍の舞台で対戦したいといつも話をしている。今年こそは自分も1軍に上がって、打ちたい。打って勝ちたい。強い気持ちでアピールします」。

高校時代、秋田でしのぎを削ったライバル2人の対決はいよいよ舞台をプロ野球の1軍に移すこととなる。高校時代のリベンジに燃える山口。そしてその先にはホームランキングという大目標がある。マリーンズの未来の主砲候補はたくさんの確固たる夢を胸に首脳陣にアピールし続ける毎日を送っている。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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「パ・リーグだから」の理由で客は来ず。そこから始まった集客大作戦[webスポルティーバ]

◇特集『セ・パの実力格差を多角的に考える』第15回:球場の拡大と、人気上昇で変わったパ・リーグ野球@横山健一インタビュー(前編)

2020年の日本シリーズで、パ・リーグ覇者の福岡ソフトバンクホークスが、セ・リーグ覇者の読売ジャイアンツを圧倒。前年の同カード同様、4勝0敗で日本一に輝いた。

それ以降、プロ野球OB・解説者らによるリーグ間の格差が議論されて久しいが、グラウンドの外からパ・リーグの野球を見ていた者の視点はどうなのか。ロッテオリオンズの元内野応援団員で、ロッテ本社での営業職を経て球団職員として2015年まで22年間勤務した横山健一氏に、広くなっていったパ・リーグの球場、応援によるリーグのイメージアップがもたらした、野球の変化について聞いた。

≫横山さんが応援団員をしていた頃から球場も随分と変わりました。それに伴う野球の変化をどう見ていましたか?
横山氏
「パ・リーグでは、1992年にロッテが千葉マリンスタジアム(現在はZOZOマリンスタジアム)に本拠地を移してからですね。マリンスタジアムは両翼が99.5mで、それまでの川崎球場(両翼89m)に比べると特に左中間・右中間がとんでもなく広くなった。翌年には福岡ドームがオープンし、そのあとも(2004年に東京ドームから本拠地を移転した)日本ハムの札幌ドームなど、一時は球場がどんどん広くなっていきました。
同じ飛距離ではホームランにならなくなったものもあり、守備も含めて、必然的にスピードとパワーが求められるようになりました。そうしないと、選手達はチーム内の競争で勝てなくなった訳です。同時期にセ・リーグも球場が広くなっていきましたが、それに伴って野球が変わっていった気がします。」
≫ホームランも減りましたか?
横山氏
「言い方は悪いかもしれませんが、"変なホームラン"は出なくなりました。ロッテの本拠地が川崎球場だった頃には、打球が高く上がると、そのままスタンドに届いてしまうこともありましたから。ホームランの価値も変わったように思います。」
≫ロッテが千葉に移転した当時の、印象に残っている選手は?
横山氏
「ロッテでは、マリンスタジアムでホームランを多く打てる選手がいなかったことから獲得した、(メル・)ホールはよく覚えています。いざという時のパワーとスピードは魅力的でしたね。DHで活躍した他チームの助っ人では、近鉄の(ラルフ・)ブライアントや、2000年代に入ってからは西武の(アレックス・)カブレラなどが印象深いです。」
≫近年は、DH制が打者のレベルを上げたと盛んに言われるようになりましたが。
横山氏
「セ・リーグのように投手交代の際の代打といった出場機会がない訳ですから、控えの選手が試合に出るためにはレギュラーの選手と同等の実力をつけないといけない、という側面はあるかもしれません。ただ、DH制が導入されたのは1975年ですし、当然それだけが原因ではないでしょう。セ・リーグでは、チャンスでの代打を出すかどうかというところの面白さがありますからね。『そういうのが野球の醍醐味だろ!』という意見は、パ・リーグにDH制が導入された当時も多かったですよ。」
≫DH制は、パ・リーグの人気を高める狙いもあってのことですが、当初はあまり効果的ではなかったようですね。
横山氏
「南海ホークスの門田(博光)さんがすごい打球を飛ばしても、スタンドに来るお客さんは少なかった。当時のロッテのDHはリー兄弟(レロン・リー、レオン・リー)で、有藤(道世)さんや落合(博満)さんもいました。でも、落合さんが山田(久志)さんと痺れる対決をしていても、足を運ぶファンは一握りでしたから。
球場の環境の悪さや、パ・リーグのチームの知名度が低いといっても、『三冠王』の落合さんのバッティングを生で見たいはずですよね?でも、あれだけの成績を残してメディアで取り上げられても、『パ・リーグだから』『ロッテだから』と理由づけられてしまう時代。仮に、現球界のスター選手であるソフトバンクの柳田(悠岐)のような選手がいても…どうだったかは分からない時代ですね。」
≫パ・リーグ人気を高めたきっかけとして、横山さんも関わりが深い「応援」も大きな要素だったと思います。応援のパワーがチームに与える影響についてどう考えていますか?
横山氏
「昨シーズンは以前のような応援ができなくて、その力が強いと思われていたロッテについて『めちゃくちゃ弱くなるんじゃない?』と言っていた人も開幕前にはいましたね。結果はそうじゃなくて(ロッテは13年ぶりのリーグ2位)、(応援に)効果がないと言ってしまうと身も蓋もありませんが…。選手の立場からすると、『あの声援を受けて打ってみたい、投げてみたい』と思うことは、力になるはずです。
応援は、チームを強くしていくための1つのパーツじゃないかと。選手はもちろん、応援が気持ちよければ、初めて球場に来た人も心を掴まれる。様々な努力と相まってお客さんの数が増えたことが、チームを強くすることに役立っているのかもしれません。」
≫パ・リーグは昔から応援も独特な印象があります。シーズン最後の試合で互いのチームの応援歌を歌う「エール交換」もその1つですね。
横山氏
「競い合うチームとのエール交換については、賛否両輪があることも知っています。ただ、それを楽しみにしているファンも多いんじゃないでしょうか。その究極の形が、パ・リーグの6球団を、東軍と西軍に分けて試合をしていた『パ・リーグオールスター東西対抗』(1981年〜2006年)。その時はライバル球団の選手の応援歌を演奏して歌ったり、試合後は球場外に皆で集まって2次会で盛り上がったりしていました。パ・リーグの場合は、試合が終われば"ノーサイド"というか、ファンの一体感はあると思います。」
≫応援の盛り上がりが、パ・リーグの人気の高まりにつながった実感はありますか?
横山氏
「大きな要因の1つだと思います。球団も、ファンの皆さんをとても大切にしてくれます。今の若いファンや球団職員の人達に昔の話をすると『大変だったんですね』と驚かれるし、マリンスタジアムはガラガラだったと言っても『本当ですか!?』といった受け取り方をされますよ。
つい最近まではそんな感じだったんですけどね。ロッテも2010年に日本一になったのに、翌年の開幕戦も満員にならない。スタッフ達も、『開幕戦ぐらい死ぬ気で満員にしようぜ』『でも、どうやって埋めるんだよ』って言っていた。それが現在、チケットを買えないという状況になったことは、球団職員だった自分にとってもすごく嬉しいです。」
≫ロッテもそうですが、昔のパ・リーグはドラフトで指名した選手から入団交渉を拒否されるなど不遇の時代がありました。それが近年では甲子園で活躍した選手が続々と入団し、2019年のドラフトでは4球団競合の末に佐々木朗希投手がチームに加わりました。
横山氏
「今では考えられないことですね。当時のドラフト候補選手の間では、『在京セ・リーグ球団がいい』というのが合い言葉のようになっていましたから。」
≫しかしパ・リーグの人気上昇と共にその傾向もなくなり、1990年代後半からは斉藤和巳、松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大など、日本を代表する好投手がパ・リーグで活躍するようになりました。
横山氏
「そういう投手がリーグで活躍するようになり、打者が感化された面もあると思います。特に西武は、中村(剛也)選手が中心選手になった頃から、重量打線のイメージが強くなりました。西武については、根本(陸夫)さん達のチーム作りが土台にあり、V9時代の巨人の時のメンバーだった廣岡(達朗)さんや森(祇晶)さんが指揮官として黄金時代を作った流れがありますけどね。
黄金時代の西武は、V9の巨人をさらに進化させたようなチームでした。その西武で活躍した秋山(幸二)さんや工藤(公康)さんが、選手や指揮官としてダイエーやソフトバンクを強くした。そういった、チームが強くなる"流れ"もあると思います。今度は力をつけたパ・リーグの野球を取り入れることにより、セ・リーグが強くなっていく流れもできていくんじゃないでしょうか。」

(後編につづく)

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「頭を下げる」常識からの改革。ダイエーとオリックスがパのビジネスを変えた[webスポルティーバ]

◇特集『セ・パの実力格差を多角的に考える』第16回:セ・リーグ人気に追いつくために行なった改革@横山健一インタビュー(後編)

かつては閑古鳥が鳴いていたパ・リーグの球場。近年の隆盛を迎えるまで、パ・リーグの各球団は一心同体で取り組み、苦況を乗り越えてきた。ロッテオリオンズの元内野応援団員で、ロッテ球団職員も務めた横山健一氏に、ビジネスの観点からパ・リーグの変遷について話を聞いた。

≫パ・リーグが変わり始めたという感覚はいつ頃からありましたか?
横山氏
「私がロッテの球団職員になる前の1980年代まで、パ・リーグで球団を持つということは、赤字が出ても仕方がないという雰囲気でした。それを大きく変えたのが、1989年からプロ野球に参入したダイエー(元南海)とオリックス(元阪急)。ロッテも1991年に重光昭夫さんがオーナー代行になってからですかね。
それまでもパ・リーグ全体での広報活動などリーグ振興策は色々やっていたのですが、"ビジネス"の側面がより強くなった。見る側からすると『ロマンがなくなってしまう』という感覚もあったと思いますが、利益をしっかり意識して、新しいことをやっていこうという動きが出てきました。」
≫パ・リーグでは、1980年代半ばから清原和博、1990年代半ばからはイチローらが登場し、スーパースターを目当てにファンが球場に詰めかけるようになりましたね。
横山氏
「西武は一時期、地方でもお客さんを集められる球団になりましたね。イチローさんがいたオリックス戦もスタンドにはファンが多かったけど、イチローさんがメジャーに行ってからはまた厳しくなりました。ただ、オリックスがとても先進的だったのは、現在『ボールパーク』と言われているような球場を初めて作り始めたこと。『グリーンスタジアム神戸』は芝もキレイで、ファウルグラウンドに迫り出した臨場感のあるフィールドシートを初めて設置した。フェンスを低くし始めたのもグリーンスタジアム神戸が先駆けでした。」
≫参考にした取り組みなどはありましたか?
横山氏
「例えば、神戸の市営地下鉄の車両に、オリックスのマスコットのペットマークがついていたんです。それを見たロッテ球団職員時代の僕は、『市営地下鉄はオリックスの持ちものではないから、市民の方々に応援してもらうために、頼み込んでつけてもらったんだろうな』と思ったんですが、オリックスの関係者に聞いたら『市営地下鉄から肖像権を取っている』と言うんですよ。
頭を下げて"やってもらう"のがそれまでの常識だったんですが、お金をもらっていることに驚きました。そういうものをパ・リーグに持ち込んだのがオリックスと、ダイエーもそうでしたね。大阪から福岡ドームに移転した時から地域のファンを獲得するためのサービスをやってきて、今では連日超満員ですから。そういった経営の安定、地元での盛り上がりが人気選手の入団にもつながり、チーム力アップに大きく影響していると思います。」
≫地域密着の観点で見ると、パ・リーグのチームが全国各地に分散していったことが大きな動きでしたね。
横山氏
「首都圏だけでも日本ハム、西武、ロッテがあって、本当の意味でのフランチャイズを確立できていませんでした。セ・リーグの人気に対抗できるのは西武くらいでしたが、2008年に球団名に『埼玉』とつけて地域密着感を押し出すようになりましたね。
ロッテについては、ファンの方達から『ファンサービスが地域密着でいいね』と言われ始めたのは2000年頃でしょうか。僕も球団職員としてそれに関わっていたので、ノウハウを取り入れようとするいくつかのセ・リーグ球団から呼ばれて、色々なアドバイスをさせていただきました。ヤクルトさんには、『(東京には巨人があるため)東京ローカルでいきましょうよ』と言ったんですが、最初は頭から否定されて。それでも2006年に『東京ヤクルト』と地域密着型の球団として動き出し、それから来場するファンも増えたように感じます。」
≫パ・リーグになかなか観客が入らない時代、セ・リーグの人気をどう見ていましたか?
横山氏
「先ほどセ・リーグ人気と言いましたが、極論をいえば、リーグに巨人があるかないかの違いですけどね。僕の感覚では、当時は野球ファンが100人いたら70人が巨人ファン。残りの10何人かが阪神ファンで、他の球団のファンは少なかった印象があります。ロッテに関わっていた私からすると『営業などをしなくても球場にファンが詰めかけるんだろうな』と思っていました。逆にそれが、リーグ一体で何かに取り組む妨げになったのかもしれませんね。
一方のパ・リーグはマイナー視されていたし、その見方は今でも残っていると思います。少し前に、里崎(智也)さんがどこかのメディアで発言していましたが、自身のYouTubeチャンネルでセ・リーグを取り上げた時と、パ・リーグを取り上げた時では、パ・リーグのほうが再生回数は少ないそうです。球団がある地域ではファンが多くても、全国的にはまだまだセ・リーグのほうがファンの数は多い。コアファンだけでなく、全国にファンを増やすために、パ・リーグは色々なことに取り組んできましたし、今後もその姿勢は変わらないでしょう。」
≫セ・リーグの試合がなかった月曜日に試合を行なう「マンデーパ・リーグ」などもそうですね。
横山氏
「そうですね。他にも、「予告先発」(※)や、水島(新司)さんの野球漫画を使わせてもらって『パ・リーグマガジン』という冊子を作って球場で配ったりもしました。かつてはファンクラブに入っている人は、ビジターでも割引があったり子供は無料入場ができたりしましたね。とにかくお客さんが入らないから、パ・リーグ全体で協力したあらゆることをやりました。そういう“一心同体”なところはセ・リーグよりあるかもしれません。
若い選手の情報発信も、パ・リーグのほうが積極的だったように思います。ファンは、アイドルファンで言うところの“推し”というんですかね。そんな選手を入団当初から追いかけている方も多い。そういう情報の発信は少なかったように思いますが、ファンの気持ちに寄り添ってどんどん出していくようになった。"推し"の選手が成長して、レギュラーになって…。そうした将来のことまで考えて発信をしていたのは、パ・リーグが先だったように思います。」

※1985年からパ・リーグが毎週日曜日の公式戦を対象に実施。1994年以降はパ・リーグの公式戦全てが対象になり、セ・リーグでは2012年以降に全公式戦で採用。

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