楽天が投打がかみ合い快勝した。2回に浅村の1号ソロで先制すると、6回には浅村の適時打と茂木の3ランで4点を加えた。岸は緩急を巧みに使って三塁を踏ませず、8安打完封で今季初勝利を挙げた。ロッテは開幕4連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東北楽天 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 5 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ロッテが17年以来の開幕4連敗を喫した。楽天岸に対して積極的に振ったが、初球でのポップフライも目立った。糸口をつかめず、得点圏が2度のみの無四球完封負け。昨季からの岸との対戦打率は1割6分7厘に落ち込んだ。井口監督は「色々な作戦を立てながらいった結果ですけど、去年も3試合ずっとやられていますし…」と声を落とした。
ロッテ小島和哉投手(24)が6回に崩れ、チームは開幕4連敗となった。
2回に昨季苦手とした浅村に先制ソロを浴びたものの、5回までは走者が出てもしのぎ、3安打1失点と試合をつくった。
ところが6回1死、カウント0−2と追い込んだ1番辰己に3球目を二塁打とされると、2死後に浅村に適時打を許し、さらに5番茂木に3ランを浴びた。「辰己選手に追い込んでから長打を打たれたあの回(6回)が1番もったいなかったです」と反省した。
オフのトレーニングの成果で球速が上がった。特に「曲げるというより、切るイメージが強いです」というカットボールは、昨季の130キロ少々から、この日は最速で137キロに達した。初回も1、2番を続けてカットボールで空振り三振にするなど、成長の跡をみせた。
それだけに6回が悔やまれる。「長いイニングを投げられず、中継ぎの方に申し訳ないです」と肩を落とした。
女優で歌手の森七菜(19)が始球式を行った。背番号「7」のユニホームを身にまとい、リリーフカーで登場。マウンドへ駆け寄ると、セットポジションからの投球で見事に大役を果たした。登板後には「緊張しましたが、しっかり思いを込めて投げさせていただきました。マリーンズの勝利を願っています」とコメントした。
ロッテは30日、ZOZOマリンでの主催公式戦の試合開始予定時間の変更を発表した。
対象は4月20日からの日本ハム3連戦、同23日のソフトバンク戦で、いずれも午後5時45分試合開始に変更となった。
ロッテは本拠地の開幕戦で白星を挙げられず、2017年以来4年ぶりの開幕4連敗を喫した。今季初先発の小島が、浅村と茂木に本塁打を浴びて降板し、6回6安打5失点。何とか開幕4連敗は阻止しようとマウンドに上がったが「長いイニングを投げられず、中継ぎの方に申し訳ないです」と悔しがった。
打線は楽天先発の岸から8安打を放ったが、三塁を踏めずに今季初の零封負け。昨季も楽天戦は8勝15敗で岸には3敗を喫した。今季も悔しいスタートとなった。
光明もある。開幕4試合目で1軍に合流したレアードが「5番・DH」でスタメン出場し、3打席目に今季初安打を放った。7回2死で楽天先発の岸から中前打。2回は遊ゴロ、5回は左飛に倒れたが、7回に快音を響かせた。
来日7年目(日本ハム4年、ロッテ3年目)の助っ人。昨季は腰痛で8月中旬に帰国し、10月下旬に腰の手術を受けた。2月の春季キャンプから2軍で調整。シーズン開幕を2軍で迎えたが、3月下旬にイースタン・リーグ4試合に出場して10打数4安打(2本塁打)3打点と復調し、この日に出場選手登録された。
井口監督は「打線がつながらなかった。色んな攻略を立てながらいったが…。また次回、しっかりと対策を立てたい」と無四球に抑えられた一戦を振り返った。シーズン初勝利が待ち遠しい。
パ・リーグは30日、ロッテが4月20日から23日までZOZOマリンスタジアムで行う日本ハム3連戦とソフトバンク戦の計4試合の開始時間を15分繰り上げて午後5時45分に変更すると発表した。
ロッテは29日、1万人の入場者数制限で開催するホーム開幕戦3月30日の楽天戦(17時45分、ZOZOマリン)から「NPB新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」を参考にした新型コロナウイルス感染拡大防止対策を実施すると発表した。昨年実施した対策を継続実施する上で、追加対策として行う内容は以下の通り。
ロッテは29日、ホーム開幕戦となる3月30日の楽天戦(17時45分、ZOZOマリン)のチケットが完売になったと発表。チケット販売は新型コロナウイルス感染拡大防止のため1万人の入場者数制限とし、座席ごとに一定の間隔を空けた全席指定席として、3月18日から順次販売していた。
ロッテ打線は8安打を放ちながら、岸の前に三塁すら踏めず零敗。これで17年以来となる開幕4連敗を喫した。本拠地開幕も白星で飾れなかった井口監督は「打線はつながらなかったし、仕掛けるまでにもいかなかった」と振り返った。
昨秋、腰の手術を受けた影響で、開幕2軍だったレアードを昇格させると、即5番で起用。7回に中前打をマークし、指揮官は「いい形で2軍から上がってきた」と唯一の収穫を挙げた。
女優でロッテ新CMキャラクターに就任する森七菜がロッテ対楽天戦で始球式を務めた。「MORI」の名前と背番号7を背負った小柄なサウスポーはファンに手を振りながらリリーフカーに乗って登場。
セットポジションから3バウンドの投球となったが「緊張しましたが、しっかり思いを込めて投げさせていただきました。マリーンズの勝利を願っています」と笑顔で語った。
ロッテが17年以来となる開幕4連敗を喫した。
打線は8安打をマークしたが、岸の前に三塁すら踏めず完封負け。井口監督は「打線がつながらなかったですね」と振り返った。先発・小島は5回まで浅村のソロによる1点を要所を締めたが、6回に浅村の適時打、茂木の3ランを浴びた。
6回6安打5失点で今季初黒星となった3年目左腕も「(6回の先頭)辰巳選手に追い込んでから長打を打たれたあの回が1番もったいなかったです。長いイニングを投げれず中継ぎの方に申し訳ないです。状態としては悪くなかったです」と悔しそうだった。
人気女優の森七菜(19)がロッテ−楽天戦(ZOZOマリン)で始球式を行った。ロッテのユニホームに袖を通し、背中には「MORI」の名前と背番号7。リリーフカーに乗って登場した小柄なサウスポーは、セットポジションから3バウンドの投球となったが、スタンドからは大きな拍手がわき起こった。
ロッテの新CMキャラクターに就任することが決定した女優で歌手の森七菜(19)が本拠地開幕戦の始球式に登場した。
背番号「7」のユニホームを身にまといリリーフカーで登場した森。やや緊張した面持ちで投じたサウスポーの一球はスリーバウンドで捕手のミットへ収まった。「緊張しましたが、しっかり想いを込めて投げさせていただきました。マリーンズの勝利を願っています」と球団を通じコメント。スタンドからは大きな拍手が送られた。
この日は始球式を務めた森の名前から連想し、木のパッケージが使われているコアラのマーチやパイの実などのお菓子が来場者全員に配られた。
ロッテが相手を上回る8安打放ちながら完封負け。2017年以来4年ぶりの開幕4連敗を喫した。
先発の小島は5回まで被安打3、浅村のソロによる1点に抑えていたが、6回、辰己の二塁打と四球で2死一、二塁のピンチを招き、浅村の左前適時打、茂木の左中間への1号3ランで4点を失った。小島は6回6安打5失点だった。
打線は楽天先発・岸の前に8安打しながら完封負け。7回まで二塁も踏めない展開。8回、2死から藤原、荻野の連打で初めて一、二塁の好機をつかんだが、マーティンが見逃し三振に倒れた。9回も中村奨、菅野の安打で2死一、二塁としたが角中が凡退した。
ロッテはソフトバンクとの開幕戦は大敗。2戦目はサヨナラ負け、3戦目は逆転サヨナラ負けを喫して3連敗。仕切り直しを誓ったホーム開幕戦でも勝利は遠かった。
試合前の始球式を女優で歌手の森七菜が務めた。
自身の代表曲「スマイル」が場内に流れる中、リリーフカーに乗って登場した森。サウスポーのきれいなフォームから投じられたボールは投手プレートとホームベースの中間あたりでバウンドしたが、笑顔でガッツポーズも見せ、場内からは温かい拍手が注がれた。
森は2001年8月31日生まれ。大分県出身。WebCMのオーディションに合格し芸能活動をスタート。2019年、NTV「3年A組−今から皆さんは、人質です−」などに出演後、同年に公開された映画「天気の子」で、ヒロインの声優に抜擢され注目を浴びる。その後も、映画「最初の晩餐」(19)、映画「ラストレター」(20)、NHK連続テレビ小説「エール」(20)など話題作に立て続けに出演。2020年には、TBS「この恋あたためますか」で連続テレビドラマ初主演を果たした。2021年2月「ライアー×ライアー」(主演)が公開されている。
ついにプロのマウンドに上がった。3月28日、ペイペイドームのホークス戦。ドラフト1位ルーキーの鈴木昭汰投手が先発登板を果たした。
開幕からチームが連敗して迎えた出番。対するは日本シリーズ4連覇の強力ホークス打線。投げ合うはホークスの大ベテラン左腕の和田毅投手。しかし、決して臆することはなかった。前日はしっかりと7時間、睡眠を取って備えた。さすがに試合開始直前は緊張感が全身を覆ったが、先にマウンドに上がった憧れの投手の姿を目にして冷静になれた。
「前日は全然、緊張感はなかったけど球場に着いてからメチャクチャ緊張しました。ただ和田さんのピッチングを見て落ち着くことができました」。
通算270試合に登板をして138勝を挙げている和田は初回無失点に抑えた。ふと、ずっと憧れていた大投手と投げ合う現実が不思議に思えてきた。あれは常総学院時代の高校3年生の時。夏前の東北遠征の帰りに仙台でプロ野球を見る機会があった。その時、マウンドにいたのが和田。イーグルスの則本昂大投手との投げ合いは圧巻だった。プロを夢見ていた鈴木の若い心が揺さぶられた。
「初めて見た時の衝撃は強かった。ストレートの切れに絶妙なコントロール。スタンドから見た景色は今も鮮明に覚えています。同じ左腕として、ずっと憧れていたし大きな目標。その人と投げ合う日が来るなんて少し前の自分には想像もできなかった。しかもプロ初登板で実現した。この巡り合わせ、縁に感謝をしないといけないと思いました。緊張をしているのはもったいないと思うと、すごく冷静になれましたし燃えるものがありました」。
憧れの投手が投げ終わったばかりのマウンドに上がった。踏み込んだ足の跡がクッキリと残っていた。踏み出した足幅は、ほぼ一緒だった。初回、好調の今宮健太内野手をインコースギリギリ一杯に入るストレートで見逃し三振に仕留めるなど三者凡退で飾った。「自分の中でもストレートが冴えていると感じた」と直球でどんどん押した。MAX150キロ。勢いあるボールでホークス打線に真っ向勝負を挑み、抑え込んでいった。
スタンドも、どよめく迫力あるマウンドさばきだった。ただ「もったいなかった」と振り返るのは2回2死一塁で栗原陵矢捕手を迎えた場面。外のストレートの要求にボールが甘く真ん中に入り、ライトスタンドに運ばれてしまった。「もっと丁寧にいかないといけない場面。プロではああいうのを見逃してくれない」と唇をかんだ。
それでも打たれたヒットはその1本だけ。勝ち負けはつかなかったが5回1安打の堂々のデビュー戦となった。試合後、手元には今宮から初三振を奪った時のボールが届けられた。「次は絶対に初勝利のボールを手に入れたいと思います。そしてまた和田さんと投げ合える日を願い、頑張ります」。40歳の和田と今年23歳となる鈴木は同じプロの世界でこれからも戦う。そこには年齢もこれまでの実績も関係はない。相手よりも1点でも少なく抑えた方が勝ち投手の権利を手にすることになる。
「あの年であれだけの切れのあるボールが投げられるのは本当に憧れ。プロ初先発で和田さんと投げ合うことができたことは、これからも忘れないですし生かしていきたいと思います。今日は何かの運命。野球の神様からのメッセージが込められているのかなあと思います」と鈴木。試合はホークスのサヨナラ勝利に終わった。ホークスの選手達とファンの歓声に包まれるグラウンドをいつまでもじっと見つめていた。そして、ホークスの背番号「21」のように息の長い現役生活を送り、いつまでも切れのあるボールを投げファンを沸かせる投手になることを誓った。
かくして背番号「35」がプロの第一歩を踏み出した。ここから始まる長い物語。その最初の1ページは残念ながら勝ち星が付かず悔しい形となったが、子供の頃から憧れた左腕との投げ合いでスタートした。鈴木は高校時代に和田の投球をスタンドで見てプロに憧れた。そしてくしくもプロ初登板初先発で投げ合った。どちらも鈴木の野球人生において忘れられないゲームとなった。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)