わたしはかもめ2021年鴎の便り(4月)

便

4月3日

北海道日本ハム5−6千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが開幕5連敗後に3連勝した。1−2の7回、2死から鳥谷の四球を足場につくった好機で藤原の2点二塁打と中村奨の3点二塁打で一挙5点を奪って逆転した。日本ハムは上沢が7回途中5失点と踏ん張れず4連敗を喫した。

123456789R
千葉ロッテ0100005006
北海道日本ハム0010100305

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ロッテ藤原の一振りで逆転3連勝「明日も勝ちたい」[ニッカン]

ロッテ藤原恭大外野手(20)の一振りが逆転3連勝を呼んだ。1点を追う7回2死一、二塁で左翼ポール際への2点二塁打。日本ハム上沢が2走者とも四球で出していたことから「甘い球を投げてくるんじゃないかなというのが頭にあった」と強振した。

オープン戦では1、2番を任されていたが、開幕戦で告げられたオーダーは9番。もちろん悔しい。一方で納得している自分もいる。「実力不足は1番分かってますし、自分よりオギさん(荻野)やマーティンが立っている方が打撃の強さがある。まだまだ入れる力はない」。打率1割台と苦しみながら、4月に入って3試合連続打点と結果が伴ってきている。

チームは今季初めて接戦を制し、5連敗からの3連勝で4位タイに浮上した。2打点は、先輩たちが好機で回してくれたから付いたもの。「向上心を持って上位に座れる打撃、技術を身に着けていきたい。もっともっと自分発信で。打って守って明日も勝ちたい」。自分の力で信頼をつかむ。

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ロッテ鳥谷が1000得点「色んな人のおかげ」[ニッカン]

ロッテ鳥谷敬内野手(39)がプロ野球史上44人目の通算1000得点を記録した。

1点を追う7回2死走者なしから四球を選んで出塁。続く田村の四球で二塁に進むと、藤原の2点二塁打で同点のホームを踏んだ。18年目で到達した記録に「ホームランバッターじゃないので、自分で打って自分でかえってくる数は非常に少ない。自分が出て、色んな人にかえしてもらった積み重ねが1000得点。色んな人のおかげでこの数字がある」と感謝。ベンチ前で記念ボードを掲げると、スタンドから拍手が送られた。

39歳にして遊撃の開幕スタメンを務めた。「1番得意なポジションですし、少しでもチームのために貢献できるように考えてやりたい」。ここまで8試合中5試合で先発。新外国人エチェバリアの来日遅れ、ルーキー小川のケガ、藤岡の不振が重なったチームを支えている。「元々というか、内野手は1つでも相手の塁を抑えるのが仕事。攻撃の時はその反対が仕事なので、1つでも多く(進塁)と考えてやっています」。表裏一体の守りと走りでベストを尽くす。

2回2死走者なしでは安打を、無死二塁の8回には進塁打を放った。「塁に出るとか、その場面、場面で自分の仕事をはっきり考えながらやっている。(球が)見えているというより、それなりにちゃんとやれていると思う」。チームは開幕5連敗からの3連勝で4位タイに浮上した。「毎日が大事な試合。瞬間、瞬間で自分の仕事は変わってくる。それに合わせて準備をしていきたい」と気を引き締めた。

通算1000得点=鳥谷(ロッテ)
3日の日本ハム2回戦(札幌ドーム)の7回に得点して達成。プロ野球44人目。初得点は阪神時代の04年4月2日の巨人1回戦(東京ドーム)。2218試合での達成は、91年大島(日本ハム)の2347試合に次ぐ史上2位のスロー記録。

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沢村「いいスタート切れた」上原氏使用登場曲で登板[ニッカン]

レッドソックス沢村拓一投手(32)が、悪天候で1日遅れとなった開幕戦に登板。1回1安打無失点1奪三振の好投で、メジャーデビューを飾った。

0−3と3点リードされた9回。かつてレッドソックスのクローザーを務めた上原浩治氏も使用していた登場曲「サンドストーム」が流れる中、右中間後方のブルペンからマウンドへ向かった。「高揚感はありましたが、変な緊張感もなく、すんなり入れたと思います」。まずは6番ヘイズをスプリットで空振り三振、7番フランコを三ゴロ。8番ガルビスには左中間二塁打を浴びたものの、9番セベリーノを二ゴロに仕留め、メジャー1年目のスタートを切った。

最速は96マイル(約155キロ)を計測したほか、93マイル(約150キロ)のスプリットで空振り三振を奪うなど、オープン戦で感じていた課題を着実に修正。「ゼロで終われたというところだけ、いいスタートが切れたのかなと思います」。チームは完封負けを喫したものの、コーラ監督は「今日は今までで最もいいスプリットだった。見ていて楽しかった」と、沢村の期待通りの投球に満足そうだった。

念願の初登板を果たした一方、周囲への感謝も忘れなかった。「この地、この国で、フェンウェイのマウンドに立つことができたのは、監督やコーチ、スタッフのおかげで投げられたと思います。家族や仲間の後押しがあって、ここで勝負できているので感謝しています」。スタートラインに立った沢村は、好発進後、あらためて表情を引き締めるように言った。

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ロッテ・鳥谷、通算1000得点!7回一挙5点の逆転劇につなげた[サンスポ]

鳥谷がチームの開幕5連敗からの3連勝、4位浮上を呼び込んだ。1−2の7回2死無走者。上沢を打ちあぐねていた中で打席に立ち「粘りながら塁に出たい」と7球を見極めて四球を選び、出塁した。次打者も四球を選んで二塁に進むと、続く藤原の鋭い打球が左翼手の前ぎりぎりに落ち、ためらうことなく一気に生還。一挙5点の逆転劇につなげた。通算1000得点を達成してベンチ前でボードを掲げ「積み重ね。色んな人のおかげ」と喜んだ。6月で40歳になるが打率.313と好調だ。

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ロッテ・藤原が逆転打「自分で決めてやる気持ちがあった」[サンスポ]

ロッテの藤原が逆転の2点二塁打を放ち、3連勝に貢献した。1−2の7回2死一、二塁で上沢の甘く入った速球を捉えて左翼手の前にぎりぎり落とし「自分で決めてやる気持ちがあった。何とか走者をかえしたいと思った」と喜んだ。

3年目の今季、中堅手として定位置をつかみつつある。チームも開幕5連敗から息を吹き返し、オリックスと並んで4位に浮上。「いい流れで来ている。打って、守って勝ちたい」と意気込んだ。

井口監督(逆転の足場をつくった鳥谷に)
「きっちりと仕事をしてくれた。チームのためにやってくれている。」
中村奨(7回に走者一掃の二塁打)
「逆転してくれた後だったので、流れに乗って打つことができた。」

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[メジャー初登板一問一答]沢村「自分の球を疑うことなく打者と勝負できたら」[サンスポ]

大リーグ、レッドソックスの沢村拓一投手(32)は2日(日本時間3日)、本拠地マサチューセッツ州ボストンのフェンウェイパークで行われたオリオールズとの今季開幕戦でメジャー初登板。0−3とリードされた9回に5番手で登場し、1回を投げ1安打無失点1三振とデビュー戦を無失点で飾った。

試合後に行われたオンライン会見の主な一問一答は以下の通り。

◇米メディア

≫今日メジャーデビュー?
沢村
「特に緊張することはなかったです、1人1人、まず自分の球をまずしっかり投げ込むこと、そのことだけにとても集中していました。」
≫スプリット93マイル、いつもそのくらい出ているか?
沢村
「日本では平均か平均よりちょっと低いくらいでした。」
≫スプリットは大リーグの打者に対しても効果的だと思うが?
沢村
「まだ僕のことを知らない打者の方が圧倒的に多い訳ですから、それでも自分の球を疑うことなく打者と勝負できたらと思っています。」
≫歴史あるフェンウェイパークで登板できたことは?
沢村
「良いスタートラインには立てたと思いますけど、僕がしなくちゃいけないのは、ボストンが勝ち続けるために、強くあるために自分がやるべきことをしっかりやることなので。マウンドに上がってどんどん打者と勝負していくところは変わらないし、そのことだけはしっかりやっていきたいと思っています。」

◇日本メディア

≫デビュー戦を終えた心境?
沢村
「もちろんまだ始まったばかりにすぎないですけど、この地、この国のあのフェンウェイパークのマウンドに立つまでに、もちろんボストンの監督、コーチ、選手、全スタッフのおかげで投げられたと思っていますし、日本でも家族だったり仲間だったりそういう人達の後押しがあって僕はここで勝負ができているので皆さんに感謝しています。」
≫今日の内容振り返り?
沢村
「納得いかない部分だったり、投げ方は『何か違うのにな』っていうところはありますけど、ゼロで終われたっていうところはいいスタートがきれたなと思っていますし、汗を一滴もかかなかったので、何とかもっと対応していきたいなと思っています。」
≫暖かいキャンプ地からボストンでは気温差大きい?
沢村
「課題はありますけど、あまり神経質になりすぎずに表現できたらなと思っています。」
≫ルーキーの仕事でリュックを背負っていたが?
沢村
「32、33歳といえどもルーキーなんで、そういうのはどんどん自分から、かって出ようと思っています。」
≫今季の目標?
沢村
「ボストンが強くあるために、ボストンが勝ち続けるためにしっかり1日1日無駄にすることなく過ごしていきます、やっていきます。」
≫出番がきた9回、呼ばれた時の心境?
沢村
「どんな場面でも、チームが求める所で投げるのは変わらないですし、それが仕事なので特別なことはなかったです。」
≫デビュー戦終え、気持ちが引き締まったか?
沢村
「自分がテレビだったりYouTubeでしか見ていない世界で投げた訳ですから、日本では感じられない高揚感だったり緊張感だったりていうのはありましたけど。そういうことよりもやっぱり、(捕手)クリスチャンのサインに対してしっかり自分の球を投げ切る、その1点しか本当に考えていなかったので。ああじゃない、こうじゃないと考えてもよくないですし、自分が1番しなくちゃいけないのはどんどんストライクゾーンに球を投げていく、で打者と勝負していく。シンプルにそこだけなので、それが今日はできたんでよかったなと思っています。」

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ロッテ猛打の3連勝!藤原逆転V撃、6点奪いここ3戦合計38点、2、3、4番が打撃3部門トップ[スポニチ]

開幕5連敗を喫したのは、随分と前のように感じる。ロッテ打線は今季初勝利を飾った1日の楽天戦で16得点と大爆発すると、3日の日本ハム戦も16点を挙げた。3試合連続2桁得点とはならなかったが、1点差の接戦を制し、井口監督は「今日はストライクゾーンが厳しめだったのを、選手達もよく分かっていた。しっかりと塁に出て、しっかりと点を奪ってくれた」と笑った。

1−2の7回2死から一挙5点を奪った。鳥谷、田村が連続四球で出塁し、9番・藤原が左前へ逆転の2点適時打。「(左翼手に)捕られそうだったので心配したけど、何とか落ちてくれてホッとしました」。さらに荻野とマーティンも四死球で、3番・中村奨が「流れに乗って打つことができた」と走者一掃の右中間二塁打をマークした。

これでチームは3連勝とし、4位タイに浮上。この3試合で打線は計36安打を放ち、計38点を奪った。打撃部門の成績を見ると爽快だ。最近3試合で12打数8安打をマークする中村奨が打率.500。マーティンはここまで3本塁打を放ち、安田も10打点と4番の役割を果たしている。ロッテの2、3、4番打者が主要3部門のトップを独占。いかに攻撃がつながっているかが分かる。

「もう1点入ってくれれば、楽な展開になったが、昨日までの2試合を大量点で勝っていたので、こういう試合をものにするのが大事」。チームスローガン「この1点を、つかみ取る。」を実践する戦いぶりに、井口監督は納得の表情だった。

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ロッテ・鳥谷、史上44人目の1000得点達成「色んな人に還してもらった積み重ね」[スポニチ]

ロッテの鳥谷が、プロ18年目で史上44人目となる通算1000得点を記録した。1−2の7回2死から四球を選んで出塁。続く田村の四球で二塁に進み、藤原の2点二塁打で同点のホームを踏んだ。ベンチ前で記念ボードを掲げると、スタンドから大きな拍手が送られた。

「ホームランバッターじゃないので、自分で打って自分で還ってくる数は非常に少ない。色んな人に還してもらった積み重ねが1000得点」。

昨年は所属先が決まらず、春季キャンプを過ごせなかったが、今季は2軍キャンプで体を鍛え、遊撃手として開幕スタメン出場も果たした。「1番得意なポジションだし、少しでもチームに貢献できるようにと常に考えてやりたい」。ここまで7試合に出場し、打率.313。ベテラン健在である。

鳥谷(ロッテ)通算1000得点
3日の日本ハム2回戦(札幌ドーム)の7回に達成。プロ野球44人目。初得点は阪神時代の04年4月2日の巨人戦。

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ロッテ鳥谷、史上44人目の1000得点、7回に四球を選び同点ホームを踏んで逆転に貢献[スポニチ]

ロッテ・鳥谷敬内野手が1−2の7回2死から四球を選んで出塁し、田村の四球で二塁に進むと、藤原の左前適時打で同点のホームを踏んだ。

18年目の鳥谷にとっては、これで通算1000得点。史上44人目の記録となる。

鳥谷(7回2死から四球を選んで同点の生還)
「まあ、2死だったのでなんとか流れ的にも3人で終わるよりも、粘りながら塁に出たいなと思っていた。ホームラン打者でないので、自分で打って生還する数は非常に少ないので、自分が塁に出て、色んなひとに打って還してもらった積み重ねが1000得点となった。色んな人のおかげでこの数字がある。」

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レッドソックス・沢村、満点デビュー1回1K零封「とてもいい時間だった」[スポニチ]

「朝から投げたかった。とてもいい時間だった」−。レッドソックス・沢村が満点デビューを飾った。本拠フェンウェイパークのマウンドに上がったのは0−3の9回。気温3度の極寒ながらユニホームは半袖で「日本では感じられない高揚感はあったけど、変な緊張感はなく、すんなりと試合に入れた」と満足げに振り返った。

先頭ヘイズを93マイル(約150キロ)のスプリットで空振り三振。次打者も三ゴロに仕留めた。直後に二塁打でピンチを背負うも、最後はセベリーノを二ゴロ。1回1安打無失点で最速は96マイル(約155キロ)だった。記念の1球目と三振を奪ったボールを球団から贈られて「帰国したら栃木の実家にでも持っていこうかな」と感謝した。

登場曲は「サンダーストーム」。巨人の先輩で、かつてレ軍で世界一に輝いた上原浩治氏と同じ曲だ。米移籍で親身に相談に乗ってくれた恩人も現役時代はスプリットが武器だった。日本時間3日は上原氏、そして自身の33歳の誕生日。オールドルーキーは「テレビやYouTubeでしか見ていない世界。いいスタートが切れた」と先を見据えた。

レッドソックス・アレックス・コーラ監督
「今日のスプリットはこれまでで1番良かったんじゃないか。彼がメジャーの舞台を経験するのは見ていて楽しかった。」

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レッドソックス・沢村、メジャー初登板は1回1安打1三振で無失点[スポニチ]

レッドソックスの沢村拓一投手(32)が2日(日本時間3日)、マサチューセッツ州ボストンの本拠地フェンウェイパークで行われた今季開幕戦のオリオールズ戦でメジャー初登板した。

沢村は0−3とリードされた9回表に5番手として登場。1イニングを1安打無失点1三振に抑えた。6番打者のヘイズはカウント1−2と追い込んだ後、インコースのスプリットで空振り三振。続くフランコもスプリットで3塁ゴロに仕留めた。8番のガルビスには7球目の4シームを左中間二塁打にされたが、その後のセベリーノは2−2から95マイル(約153キロ)の4シームで二ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。沢村は21球を投げ、13球がストライクだった。

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今季初のカード勝ち越し、井口監督「こういう試合をものにするのは大事」[報知]

ロッテが今季初の接戦をものにし、カード勝ち越しを決めた。

1点を追う7回2死一、二塁から9番・藤原が上沢の変化球を捉え左翼前へと運ぶ2点二塁打。「四球で出てたので甘い球投げてくるんじゃないかなと頭の中にあったので。1球目から出ようという気持ちでやりました」と逆転に成功すると、さらに荻野、岡の連続四死球でなおも2死満塁。続く中村奨が右中間の頭上を越える走者一掃の適時二塁打でこの回一挙5得点を奪い、6−2と突き放した。その後8回に登板した小野が3点を奪われ1点差に迫られるも、最後は守護神益田が締め今季初セーブを挙げた。

「この2試合大量得点で勝ってたのでこういう試合をものにするというのは大事」と井口監督。開幕から1点差ゲームを3試合落としていたロッテがようやく接戦を勝ちきり、今季初のカード勝ち越しを決めた。

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鳥谷敬が通算1000得点達成、プロ野球44人目[報知]

ロッテの鳥谷敬内野手(39)がプロ野球44人目となる通算1000得点を達成した。

1000得点へあと「1」と王手をかけて臨んだこの試合は「7番・遊撃」と3試合連続のスタメン出場。1点を追う7回2死から鳥谷、田村が連続四球で2死一、二塁とすると、9番・藤原が変化球を捉え左翼前へと運ぶ勝ち越し二塁打。鳥谷は二塁から生還し、1000得点を達成した。ベンチ前で記念パネルを掲げると、球場の観客からは大きな拍手が送られた。

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沢村拓一1回無失点メジャーデビュー…実況アナ大騒ぎ「今のはスプリット?えげつない!」[報知]

レッドソックスは2日(日本時間3日)、本拠地でオリオールズとの開幕戦を行い、新加入の沢村拓一投手(32)が0−3で迎えた9回から5番手で救援。1回を投げ、1安打無失点でメジャーデビューを飾った。

先頭のヘイズを超高速スプリットで空振り三振に仕留め、続くフランコを三ゴロ。ガルビスに左中間二塁打を許すも、最後はセベリーノを二ゴロに打ち取った。試合は0−3で敗れた。

沢村は8回から抑え候補のバーンズと並んでブルペンで投球練習を開始。元レ軍の守護神・上原浩治氏の登場曲だった「サンドストーム」が鳴り響く中、背番号「19」がマウンドに。先頭のヘイズを空振り三振に打ち取った瞬間、地元テレビ局の実況アナウンサーは「ちょっと待て!今のはスプリット?えげつない!」と大騒ぎ。噂の超高速スプリットが聖地でベールを脱いだ瞬間だった。

「朝から投げたかった。打者と勝負がしたかった。(捕手の)サインに対して、自分のボールを投げ切ること。シンプルにそこだけを考え、それができたのは良かった」。

1日の開幕戦が雨天中止となり、仕切り直した一戦。試合開始時の気温は3度。体感はマイナス1度の寒さの中、半袖で腕を振った。ビザ取得のため、キャンプ合流が約2週間遅れ、オープン戦は制球に苦しんだが、きっちり修正し、本来の力を発揮。威力あるスプリットに、切れ味鋭いスライダーを織り交ぜ、直球の最速は96マイル(約154キロ)をマークした。通算390セーブを挙げ、殿堂入りしているデニス・エカーズリー氏は「彼の持ち球が気に入った。いいモノを見た」とテレビ解説で絶賛。

史上最長審判歴45年のジョー・ウエスト審判が球審を務めた開幕戦で、熱投21球。コロナ禍の入場制限で4452人に限られた観客の前で、名刺代わりのパフォーマンスをみせ、「ゼロで終われて、いいスタートが切れた。いい時間だった」と充実感をにじませる一方、「後押しがあって、僕はここで勝負できている。皆さんに感謝している」と、球団スタッフや家族を始め、これまで関わった人々への思いを口にした。

「3点差で勝つチャンスはあった。今日のスプリットは今まで見た中で1番良かった。メジャーの水に足を漬けて祝福されたね」とコーラ監督。メジャー第1投とメジャー初奪三振のボールを記念として贈られ、「栃木の実家に持って行きます」と微笑んだ。

レ軍は、オリオールズの先発左腕ミーンズに初回のヘルナンデスの右前打1本に抑えられるなど、試合を通じても2安打と打線が沈黙。1976年以来45年ぶりに開幕戦で完封負け。黒星発進となったが、シーズンはここから。沢村のメジャー人生が今、幕を開けた。

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ロッテ逆転勝ちで3連勝、井口監督「いい攻撃ができた」[デイリー]

ロッテが逆転勝ちで3連勝を飾った。1点を追う7回2死から鳥谷、田村が四球で出塁。藤原の左2点二塁打で逆転。さらに中村奨が2死満塁から右中間を破る2点適時二塁打。最後は益田が締めた。井口監督は「恭大もしっかり打ってくれましたしいい攻撃ができたと思います。しっかりと塁に出て、ためてね」。

今季初めての1点差勝利。チームスローガンの「この1点を、つかみ取る。」を実践できた勝利に「今年初めての接戦で勝ったので、みんなとりあえずいい形いけたと思います」と納得した。

開幕5連敗となった3月から一転、4月は3連勝。開幕3連戦は昨年まで2年連続で勝ち越していたソフトバンクに3連敗したが、敵地で2連勝し今季初のスイープも見えてきた。井口監督は「せっかく2つ勝って、3つ勝てるようにしたい」と3タテへ前を向いた。

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ロッテ・鳥谷が通算1000得点で勝利貢献「色んな人に返してもらった」敵地も拍手[デイリー]

ロッテの鳥谷敬内野手が「7番・遊撃」でスタメン出場し、通算1000得点を達成した。7回2死。スリーツーからの7球目の内角直球を見送り四球で出塁。続く田村の四球で一、二塁となり、藤原が左線へ二塁打。二塁走者の鳥谷は本塁に生還し、史上44人目の通算1000得点を達成。本塁生還後、記念ボードを掲げると、札幌ドームのファンから大きな拍手が起こった。

鳥谷の2死からの四球が起点となり一挙5点を奪い逆転。3連勝後、報道陣に応対した鳥谷は「ホームランバッターではないので、自分で打って自分で返ってくるという数というのは非常に少ないので、そういう意味では自分が塁に出て色んな人に返してもらった積み重ねが1000得点。色んな人のおかげで数字があるので感謝しています」と話した。

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レッドソックス沢村「自分の力出せた」メジャー初登板1回無失点、2つの記念球に笑顔[デイリー]

レッドソックスの沢村拓一投手(32)がメジャーデビューを果たした。0−3の9回から5番手で登板し、1回1安打無失点。先頭打者を150キロのスプリットで空振り三振に仕留めるなど、上々の初登板だった。

試合後にオンライン取材に応じた沢村は夢の舞台に立った心境を「高揚感はありましたけど、ヘンな緊張感とかなく、すんなり試合に入れたと思う」と表現。「1人1人に自分のボールをしっかり投げ込むことだけに集中していました」と21球を振り返った。

米メディアからは先頭打者を斬った150キロスプリットの質問を受けた。「まだ僕のことを知らない打者の方が圧倒的に多い訳ですから、自分のボールを疑うことなく、しっかり打者と勝負できたらなと思ってます」と謙虚に話した。

試合後はメジャー第1球153キロのストレートを投じたボールと、スプリットで初三振を奪ったボール、2つのボールをプレゼントされた。「帰国した時に栃木の実家に持って行こうかなと思ってます」と言って笑みをこぼした。

会見ではチーム、首脳陣、選手、球団スタッフ、さらには日本の家族や仲間にも言及し、「そういう方達の後押しがあって僕はここで勝負できているので、皆さんに感謝しています」と沢村。「いいスタートラインに立てたと思いますけど、僕はボストンが勝ち続けるために、強くあるために自分のやるべきことをしっかりやることなので、マウンドに上がれば自分ができること、どんどんどんどん打者と勝負していくところは変わらないし、そこだけはしっかりやっていきたいなと思います」と気持ちを引き締めた。

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沢村、メジャー初登板1回無失点、150キロスプリット初三振に実況驚く「ワオ!」[デイリー]

レッドソックスの沢村拓一投手(32)がメジャーデビューを果たした。0−3の9回から5番手で登板し、1回1安打無失点。先頭打者を150キロのスプリットで空振り三振に仕留めるなど、上々の初登板だった。

気温2度、体感温度マイナス2度。極寒の本拠地のマウンドに半袖姿の沢村が立った。3点ビハインドの9回。先頭ヘイズに投じた初球の153キロ直球は外角低めに外れたが、135キロスライダーを外角低めコーナーに決めてカウント1−1。内角低めの138キロスライダーを空振りさせて追い込むと、最後は宝刀150キロスプリットでバットに空を切らせた。

日本で磨いてきた高速スプリット。地元中継局の解説は「今のは遅めの真っ直ぐですかね?いや、ちょっと待って。ハードスプリットですね。素晴らしいツーシームかと思いましたが、スプリットでしたね。ワオ!」と驚きの声を上げた。

続くフランコには初球154キロ直球が低めに外れた後、153キロ直球でファウルを打たせ、さらに内角低めへの138キロスライダーを空振りさせて追い込む。150キロスプリットが内角低めのボールとなってカウント2−2とし、5球目148キロ速球で三ゴロに打ち取った。

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ピンチで火消し、頼りになるロッテ・田中靖洋の存在[BASEBALL KING]

◇今季初勝利

1点ビハインドの6回途中から登板したロッテの田中靖洋が、今季初勝利を挙げた。

1−2の6回、先発・美馬学は先頭の浅間大基にセンター前に弾き返されたが、樋口龍之介を空振り三振、清水優心を三ゴロで2死とこぎつけた。しかし、中島卓也にレフト前に運ばれ、一、三塁とピンチは広がり、打席には3回に適時三塁打を浴びるなどこの日2本の安打を打たれていた西川遥輝。ここでマリーンズベンチは球数も116球となっていた美馬から田中靖にスイッチした。

田中靖は、1ボールからの2球目に一塁走者の中島卓に二塁盗塁を決められるも、西川を続く3球目のカットボールで投手ゴロに打ち取り、ピンチを脱した。

直後の7回に打線は2死走者なしから鳥谷敬、田村龍弘の連続四球で一、二塁と好機を作ると、藤原恭大の2点適時打、さらにキャプテン・中村奨吾の走者一掃の3点適時二塁打が飛び出し、5点を奪い逆転に成功。4点リードの8回に登板した小野郁が3点を失ったものの、1点リードの9回に守護神・益田直也が締めて逃げ切り、6回のピンチをしのいだ田中靖が今季初勝利をマークした。

◇ここまで3試合全てピンチで登板

田中靖は今季ここまで3試合に登板しているが、いずれも得点圏に走者を背負った場面、流れが相手に傾きかけている難しい局面でのマウンドだ。

今季初登板となった3月26日のソフトバンク戦は、1−3の6回に先発・二木康太が柳田悠岐に2ラン、グラシアルにレフトへ二塁打を打たれたところで二木に代わって登板した。ホークス押せ押せムードの中、田中靖は中村晃を初球で一直、続くデスパイネをカットボールで空振り三振、栗原陵矢をシュートで遊ゴロと、わずか9球で嫌な流れを断ち切った。

3月31日の楽天戦は0−0の6回に先発・岩下大輝が満塁から茂木栄五郎に先制の2点適時打を許し、なお一、二塁という場面で登板。このピンチに鈴木大地を遊ゴロに仕留めた。

田中靖は2019年の取材でビハインドゲームでは「まずはストライク先行を意識して、守備のリズムを作れる意識で投げています」と話しているが、今季もストライク先行の投球で打者を打ち取っている。

先発陣がピンチの場面でマウンドを降り、これ以上失点を許したくないというところを、ここまでは見事な火消しを見せる。そして、3日の日本ハム戦では直後の7回に逆転に成功した。セットアッパーやクローザーに比べると、やや地味なポジションではあるが、田中靖のような存在がいるからこそ、先発陣を救い、逆転劇に繋がっていくのだろう。シーズン通して、安定した投球を披露し、チームのピンチを数多く救って欲しいところだ。

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