わたしはかもめ2021年鴎の便り(4月)

便

4月6日

千葉ロッテ3−3オリックス(ZOZOマリン)

オリックスが引き分けに持ち込んだ。1−3の4回に紅林が中前適時打を放ち、6回に頓宮の2号ソロで追い付いた。田嶋は7回を投げ、失点をマーティンの3ランだけでしのいだ。ロッテは小島が要所で粘れなかった。

123456789R
オリックス0101010003
千葉ロッテ0030000003

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ロッテ極端な内野シフト「相手にもプレッシャーに」[ニッカン]

ロッテが今季、打者によって極端な内野シフトを敷いている。

オリックス戦では3番吉田尚に対し、全体的に右に寄った。三塁安田は遊撃の定位置近くに。遊撃鳥谷は二塁ベースの後方近くに守った。二塁中村奨は強い打球に備え、かなり深いところを守った。

井口監督は石垣島キャンプ時から「今年は守備位置の大きな動きもやっていきたいなと思っているので」と話していた。昨季とそれ以前のデータも含め、相手打者の打球傾向を分析している。「シフトを敷くことで相手にもプレッシャーになると思います」。

この日は遊撃近くを守る三塁安田が、吉田尚の打球を2つさばいた。うち1つは、シフトを敷いていなければ三遊間を抜かれた可能性が高い。指揮官は「そこはね、結果だけなんでね、最終的には」と話すにとどめたが、結果的にはピンチの芽をつんでいる。

逆をつかれるリスクもはらむが、この日は見事に2度はまった。同じ吉田尚の打席でも二遊間の位置は微妙に変えるなど、運用に弾力性もある。今後のバリエーションも注目される。

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ロッテ・マーティン4号3ラン「神様に感謝ですね」[ニッカン]

ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が、一時は逆転となる4号3ランを放った。

3回2死一、二塁。オリックス田嶋からこの日初めて作ったチャンスで、低めスライダーを引っ張り、右翼席まで運んだ。1打席目は変化球に空振り三振。「スライダーが来るかなと思ってたんで、1本出て神様に感謝ですね」と振り返った。

今季から複数年契約を結び、来日3年目となる。コロナ禍でのオフは「家族とも過ごせましたし、ちょっと短いのがね、残念だったんですけど」と寂しそうにしながら、体はしっかりと作ってきた。

10戦で4発放った。一方で打率はまだ1割台。「正直、悪いとも言えない数字ですし、ただ絶好調とも言えない数字なので、何とも言えないですけど、ホームランが出ているのはいいことですよね」と前を向く。「やっぱり1番大事なのはチームの勝利なので」と、満足はしない。

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井口監督「中継ぎに負担が」マーティン弾も引き分け[ニッカン]

ロッテは3回のマーティンの一時逆転3ランもむなしく、引き分けに持ち込まれた。9回は守護神益田が3者凡退に抑えた。今季10試合を消化し、すでに6試合に登板。「3連投は基本NG」などリリーフの運用ルールは昨季と同じ。

井口監督は「もっと打つ方が打たないと中継ぎに負担がかかってきますし、決して中継ぎも今、調子がいい訳じゃないですから」と打線の奮起を促していた。

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ロッテ謎の魚1015日ぶり進化、ついに最終形態か[ニッカン]

ロッテの公式キャラ「謎の魚」が真の姿を見せた!? 前回の第5形態への進化から実に1015日ぶりの進化で、今回で最終形態とみられる。

この日の5回裏終了後、2度の予告通りにバックスクリーン下からフィールドに登場。1分ほど踊ると触覚が外れ、中から真の姿が登場。歌手デビューを控えており、触覚をマイク代わりに歌うようなしぐさ。最後に「センキュー」と声を出すと、場内がどよめいた。2分近いアクションに疲れたのか「はぁはぁ…」と息切れしたような声も響いた。

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ロッテ石川2軍戦で6回1失点「来週どこかで」監督[ニッカン]

ロッテ石川歩投手(32)が6日、イースタン・リーグ巨人戦(ジャイアンツ)で先発し、6回3安打1失点の投球をみせた。

石川は下半身のコンディション不良で、2月末から1軍から離れていた。この日の登板で2軍では3試合目。井口資仁監督(46)は6日の1軍オリックス戦(ZOZOマリン)前に報道陣に対応し「順調にいけば、来週どこかで(1軍に)上がって投げるんじゃないかなと思います」との見通しを示した。

現時点での1軍先発陣は二木、美馬、鈴木、小島、岩下、本前のローテーションになっている。

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ロッテ本拠地グルメ「恭大のオレンジモクテル」など[ニッカン]

ロッテは6日、選手プロデュースメニューをZOZOマリンで発売すると発表した。

柿沼友哉捕手(27)の「柿沼選手の牛タンオムシチュー」が内野1塁側の店舗「エースで4番」で、安田尚憲内野手(21)の「ヤスの唐揚げ&フリッター」と藤原恭大外野手(20)の「恭大のオレンジモクテル」は内野1塁側店舗「選手の台所」で、それぞれ発売される。いずれも選手の好きな食べ物や飲み物をヒアリングして開発された。

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ロッテ・小島、詰め甘く白星逃す「リードを守れず悔しい」[サンスポ]

ロッテの小島は詰めが甘く、6回6安打3失点で今季初勝利を逃した。3−1の4回2死一、三塁では9番紅林を追い込みながら、勝負球が高く浮いて適時打された。6回も2死から頓宮に甘く入った変化球を捉えられ、本塁打で追い付かれ「リードを守れず悔しい。野手の方に申し訳ない」と肩を落とした。

井口監督は昨季7勝の実績から6連戦の初戦となる火曜日の試合を託している。それだけに「内容的には全然。彼らしい投球はしていない」と手厳しかった。

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「謎の魚」が最終形態に進化、軽快に踊り「サンキュー」[サンスポ]

ロッテ公式キャラクター「謎の魚」が6日のオリックス戦(ZOZOマリンスタジアム)の五回終わりに最終形態に進化した。

謎の魚は可変キャラクターとして17年に登場。同年5月26日に第一形態が登場し、同28日に第二形態。6月11日に第三形態となった。翌18年6月12日に第四形態。同26日に第五形態となり、その後は進化が止まったかと思われていたが、この度最終形態に進化した。

これまでの形態で顔が最も小さいサイズに。より人間に近づいた「謎の魚」は、球場に響く音楽に乗り軽快にダンス。最後は「サンキュー」と声を発して、スタンドをどよめかせた。

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イースタン・リーグで好投のロッテ・石川が来週にも今季初の1軍昇格、井口監督が示唆[サンスポ]

ロッテ・井口資仁監督(46)が6日、イースタン・リーグの巨人戦(ジャイアンツ球場)で好投した石川歩投手(32)について「順調にいけば来週どっか(1軍に)上がって投げるんじゃないかと思います」と今季初の1軍昇格を示唆した。

石川は下半身の不調で3月以降、1軍を離れて2軍で調整している。同リーグ3月23日の日本ハム戦(浦和)で途中登板し、1回2安打で自責点数1。28日の楽天戦(浦和)で先発し、3回2安打で自責1。4月6日は先発し、6回3安打で自責1だった。

井口監督は「まだ映像を見ていないんで」としながらも、昨季まで2年連続開幕投手を務めた右腕の1日も早い復帰登板に期待している。

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ロッテがZOZOマリンで柿沼、安田、藤原プロデュースの球場グルメメニュー販売[サンスポ]

ロッテ6日は柿沼友哉捕手(27)、安田尚憲内野手(21)、藤原恭大外野手(20)のZOZOマリンスタジアム選手プロデュースメニューを初めて開発し、販売を開始したと発表した。選手プロデュースメニューとは、選手の好きな食べ物や飲み物をヒアリングして開発した球場グルメメニュー。

「柿沼選手の牛タンオムシチュー」
柿沼の大好きな牛タンとオムライスで作った本格的なオムシチュー。価格は1100円(税込)。販売店舗はエースで4番(フロア4内野1塁側、406通路付近)
「ヤスの唐揚げ&フリッター」
唐揚げ大好き安田の初プロデュースメニューで、食べやすいように串に刺して提供。価格は750円(税込)、販売店舗は選手の台所(フロア2内野3塁側、211通路付近)、選手の台所ワゴン(フロア2内野1塁側、204通路付近)
「恭大のオレンジモクテル」
藤原が大好きなオレンジジュースをファジーネーブル風にアレンジしたノンアルコールドリンク。価格は650円(税込)、販売店舗は選手の台所(フロア2内野3塁側フロア、211通路付近)、選手の台所ワゴン(フロア2内野1塁側、204通路付近)

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マーティン、パ・リーグトップ4号も…ロッテ2戦連続ドロー[スポニチ]

ロッテは同点の9回2死一、二塁も生かせず、2試合連続の引き分けとなった。1点を追う3回、マーティンのリーグトップとなる右越え4号3ランで逆転。だが、先発の小島が6回3失点で追いつかれた。

「リードを守れずに悔しい」とした左腕に井口監督も「四球だったり、自分の制球をできていない。もったいない」と奮起を促した。ただ、開幕5連敗の後、3連勝を含め5戦負けなし。指揮官は「いい形で攻撃はできていた」と前を向いた。

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ギョギョギョ〜!ロッテ公式キャラ「謎の魚」が最終形態へ進化[スポニチ]

ロッテの公式キャラクター「謎の魚」が5回終了後、最終形態へと進化。「桜が舞い散り、いよいよ私は最終形態に進化を遂げます。皆さん、見てちょ。グフフフ」と予告していた姿は、頭が「魚」そのものという、まさかのスタイル。さらにマスコットながらマイクを持って「サンキュー!」と言葉を発し、球場をざわつかせた。謎の魚は17年に登場し、第五形態まで進化していた。

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ロッテは今季2度目の9回ドロー、井口監督「もったいない」[スポニチ]

9回2死一、二塁のサヨナラ好機を生かせず、今季2度目の引き分けに終わった。

井口監督は「いい形で攻撃は出来ていた。小島が四球だったり、自分の投球じゃなかった。もったいない」と振り返った。

1点を追う3回2死一、二塁で、マーティンが田嶋の121キロのカットボールを右翼席に叩き込んだ。「いつも通り。しっかり自分のスイングができた」と会心の一発は、この時点でリーグトップとなる4号3ランとなった。

援護をもらった先発の小島だったが、4回に紅林に中前適時打を許すと、6回には2死から投じたカットボールで頓宮に同点の左越えソロを浴びた。「中継ぎの人を休ませるため長いイニングを投げたい」と話していた左腕だが、6回3失点での降板となった。

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ロッテ・謎の魚がついに最終形態へ進化、タブー破りマイクを持って「サンキュー!」[スポニチ]

ロッテの公式キャラクター謎の魚が6日のオリックス戦(ZOZOマリン)の5回終了後、ついに最終形態へと進化した姿を披露した。「4月から新生活を始めた魚です。新しい環境に戸惑っています。グフフフ。ちなみに桜が舞い散り、いよいよ私は最終形態に進化を遂げます。皆さん、見てちょ。グフフフ」と、予告していた。

その姿は頭が「魚」そのものという、まさかのスタイル。さらにマイクを持ってグラウンド上で「サンキュー!」と言葉を発するマスコット界のタブーまで破った。

謎の魚は可変キャラクターとして17年に登場。同5月26日に第一形態が登場し5月28日に第二形態。同6月11日に第三形態となりました。翌18年6月12日に第四形態。同6月26日に第五形態。その後は進化が止まったかと思われましたが、ついに最終形態に進化した。

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ZOZOマリンにロッテ・柿沼、安田、藤原プロデュースのメニューが登場[スポニチ]

ロッテは柿沼友哉捕手、安田尚憲内野手、藤原恭大外野手がプロデュースしたグルメメニューをZOZOマリンスタジアムで販売開始したと発表。選手の好きな食べ物や飲み物を中心に開発した球場メニューで、柿沼は「柿沼選手の牛タンオムシチュー」、安田は「ヤスの唐揚げ&フリッター」、藤原は「恭大のオレンジモクテル」となっている。

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マーティン3ランも2戦連続ドロー…井口資仁監督「内容的にも全然」[報知]

同点のまま9回2死一、二塁とサヨナラのチャンスを作るも田村が投ゴロに倒れ2試合連続の引き分け。先発の小島も6回3失点3四球と粘れず、井口監督は「内容的にも全然。全く自分の制球ができてない」と厳しい表情を見せた。

マーティンの4号3ランで一時逆転に成功した打線も後半はつながらなかった。昨季は本拠地でオリックスに6連勝し、そこから波に乗ったロッテだが今季は引き分けスタートとなった。

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2試合連続の引き分け、井口監督「打つ方も打たないと」[報知]

同点で迎えた9回2死一、二塁。サヨナラのチャンスで田村を迎えたが投ゴロに終わりチャンスを生かせず。2試合連続の引き分けに終わった。

3回にはマーティンの一時逆転3ランが飛び出すも、先発の小島は味方のエラーも重なり6回6安打3失点と粘れず。「内容的にも全然だなと。もったいないフォアボールあって全く自分の制球できてないのでそういう意味では彼らしいピッチングはしてないなと。もったいないですね」と振り返った井口監督。

打線も単打でつながらず4番・安田やこの日7試合ぶりにスタメン復帰した6番・山口は無安打。指揮官は「打つ方も打たないと中継ぎにも負担かかってきますから。決して中継ぎも調子いい訳じゃないのでその辺もっと点取れるようにしていきたい」と打線の奮起も促した。

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謎の魚が最終形態に進化[報知]

ロッテの公式キャラクター「謎の魚」が6日のオリックス戦(ZOZOマリン)の5回終了後、最終形態へと進化を遂げた。

大きな魚の胴体を真っ二つに割り脱ぎ捨てると、顔が魚になった新たな姿で登場。ダンスを終えると頭の上に付いている触覚をマイク代わりに「サンキュー」と言葉を発し、球場には笑いが起きた。

最終形態へと進化を遂げた謎の魚は「すいません。寒さのあまり手がかじかんで、変身に失敗をしてしまった魚です。100点満点でいうと50点です。不甲斐ないです。悔しいです。明日、もう1度だけチャンスをください。お願いします!」とコメント。

それに対し球団広報は「あれだけ何度もリハーサルをしたのに、ああ、やっちゃったなあという感じでした。残念です。チャンスは何度もあるものではないと思います。まあ失笑は漏れていたのでいいんじゃないですかね」とコメントした。

謎の魚は可変キャラクターとして2017年に登場。5月26日に第一形態が登場し2018年6月26日にまでに第五形態まで進化。その後は止まっていたがこの日最終形態へと進化した。

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柿沼、安田、藤原の初となる「選手プロデュースメニュー」を販売開始[報知]

ロッテは6日、柿沼友哉捕手(27)、安田尚憲内野手(21)、藤原恭大外野手(20)の「選手プロデュースメニュー」を始めて開発し、ZOZOマリンで販売開始したことを発表した。

選手プロデュースメニューは選手の好きな食べ物や飲み物をヒアリングして開発した球場グルメ。3選手がプロデュースしたメニューは「柿沼選手の牛タンオムシチュー」(1100円)、「ヤスの唐揚げ&フリッター」(750円)、「恭大のオレンジモクテル」(650円)の3種類。

販売店舗は以下の通り。

球団広報は「柿沼選手の大好きな牛タンとオムライスで作った本格的なオムシチューに、唐揚げ大好き安田選手のメニュー。さらに藤原選手が大好きなオレンジジュースをファジーネーブル風にアレンジしたノンアルコールドリンクをご用意しました。ファンの皆様もぜひZOZOマリンスタジアムにお越しの際は1度、お召し上がりください」とコメントした。

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ロッテ・小島、被弾6回6安打3失点、今季初星逃す[デイリー]

ロッテ・小島は詰めが甘く、6回6安打3失点で今季初勝利を逃した。

3−1の4回2死一、三塁では紅林を追い込みながら、勝負球が高く浮いて適時打された。6回も2死から頓宮に甘く入った変化球を捉えられ、本塁打で追い付かれ「リードを守れず悔しい。野手の方に申し訳ない」と肩を落とした。

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ロッテ、安田、藤原ら選手プロデュースメニュー発売[デイリー]

ロッテは6日、安田尚憲内野手、藤原恭大外野手、柿沼友哉捕手のZOZOマリンスタジアム選手プロデュースメニューを初めて開発し、販売開始したと発表した。

選手プロデュースメニューは選手の好きな食べ物や飲み物をヒアリングして開発した球場グルメメニューであり、3選手のメニューは柿沼友哉捕手「柿沼選手の牛タンオムシチュー」、安田尚憲内野手「ヤスの唐揚げ&フリッター」、藤原恭大外野手「恭大のオレンジモクテル」となっている。

ロッテマリーンズ広報室は「柿沼選手の大好きな牛タンとオムライスで作った本格的なオムシチューに、唐揚げ大好き安田選手のメニュー。さらに藤原選手が大好きなオレンジジュースをファジーネーブル風にアレンジしたノンアルコールドリンクをご用意しました。ファンの皆様もぜひZOZOマリンスタジアムにお越しの際は1度、お召し上がりください」とコメントした。

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[千葉魂]ロッテ開幕5連敗、試練越える、つなぐ打線、破壊力見せ初勝利[千葉日報]

いきなりの試練だった。開幕からまさかの5連敗。スタートダッシュを狙い臨んだ福岡でのホークス3連戦は3連敗スタート。本拠地ZOZOマリンスタジアムに戻っても勝ちには恵まれなかった。それでも井口資仁監督は動じることはなかった。ここまでつくり上げたチームを信じた。

「自分達の野球さえできれば勝てる」と言い切った。そして、なかなかつながりを見せない打線についても「外すのは簡単なこと。でもそれでは根本的な解決にはならない。未来は見えない」と目先の結果ではなく信念を貫いた。

5連敗で迎えたZOZOマリンスタジアムでのイーグルス戦。試合前の円陣では的場直樹戦略コーチ兼バッテリーコーチ補佐が最後の声出しに名乗りを上げると「行くぞ、行くぞ、行くぞ!勝つぞ、勝つぞ、勝つぞ!」と顔を真っ赤にして叫んだ。場がドッと沸いた。指揮官はベンチ内の雰囲気の変化を機敏に感じ取った。緊張からか開幕から少し地に足がついていないような雰囲気があったが、いつものマリーンズらしい明るさを取り戻した。

初回に先制をするも2回に逆転を許す嫌な展開。しかし、この日はここからが違った。2回裏の攻撃。1死から怒濤の攻撃を見せ一挙、9得点。みんながつないでの猛攻。指揮官が求めていた攻撃スタイルだった。

開幕2日前、福岡で行われた全体練習。井口監督は選手達を集め、訓示を行った。伝えたいことはたくさんあったが、言葉を選んだ。まずはチームスローガン「この1点を、つかみ取る。」という野球スタイルへの想い。「1年間、調子がいい時ばかりではない。自分が調子の悪い時にチームにどう貢献できるかを考えながらやって欲しい。ヒットを打つだけが仕事ではない。ゴロを打っての1点もあるし、色々な貢献の仕方がある」と伝えた。連敗でもがくチームは泥臭い攻撃、集中力に満ちた攻めを見せ今季初勝利を呼び込んだ。

今季初勝利はパ・リーグで1番最後となった。苦しい船出である。しかし、これも指揮官が開幕前に選手達に話をしたことに通じる。「オレの経験上、ペナントレースはいいことの方が少ない。はるかに少ない。思うようにいかないことばかりだ。その。中でどう立ち振る舞うか。1年間、自分に厳しく冷静に自分を分析してやって欲しい」。

苦しみの中で選手たちはもがき苦しみながらも光明を探し、必死に前に進んだ。その結果、12安打16点。ヒット数よりも多い得点を挙げて快勝した。これこそが2021年型マリーンズの攻撃の形。恐るべき破壊力を備えた打線であることをイーグルス相手に見せつけた。

再び、指揮官の訓示に戻る。最後にこう締めた。「3月から4月。4月から5月と成長するチームであろう。そうすれば必ず優勝する。本当にいい形で急激にチームは強くなっている。本当に強いチームだ。優勝できるチームになっている。全員の想いが最後まで途切れることなく最後までやっていけば絶対にマリーンズは優勝する」。両目に力を込め、力強い言葉を並べて締めた。聞いていた誰もが息をのむ迫力があり、説得力あふれるスピーチだった。

一瞬の静寂ののちに最後はキャプテンに指名をした中村奨吾内野手の名を挙げた。「なあ、奨吾。キャプテンだ!チームを引っ張ってくれ。頼むぞ」。

キャプテンはスタートダッシュにつまずき、もがくチームにあって声を出し、攻守でチームを引っ張り鼓舞し続けた。連敗を脱した時、誰よりもうれしそうな表情を見せた。

マリーンズは自他共に認める令和の常勝軍団になることを目指す。2021年はその起点でもある。厳しいスタートとなったが先は長いとばかりに誰も諦めない。勝負の世界に簡単な勝ちなどないのである。前を向き、勝つために必要なことをそれぞれが考え1つとなり進んでいる。連敗から始まったからこそ連敗脱出を機にマリーンズ野球の輝きと魅力が、より鮮明に鮮やかに映った。「ナイスゲーム」。井口監督は頼もしそうな表情を浮かべ、ベンチに戻ってくる選手たちをねぎらった。空は青く澄み渡っていた。いざ、頂点へ。長いシーズンはかくして始まった。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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