ロッテは3回に荻野の適時二塁打などで2点を先制し、4回に井上の1号3ランで加点。5−4の7回はレアードの2点二塁打で突き放した。石川は7回4失点で2勝目。オリックスは山岡が5失点して苦しい展開となった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 1 | 5 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | x | 7 |
21打席目で待望の1発が出た。2点リードの4回無死一、二塁。ロッテ井上晴哉内野手(31)が捉えたやや内寄りの直球は、逆方向へ伸びて右中間ホームランラグーンに届いた。
昨季まで3年間で63本塁打した主砲が今季は開幕2軍スタート。5月の1号に“ごっちゃし”パフォーマンスも控えめ。お立ち台も今季初で「登場が遅くなって申し訳ありません。階級でいうと序ノ口なので、昇格目指して頑張っていきます」。遅れてやってきたヒーロー。本数を重ねて横綱まで駆け上がる。
日本野球機構(NPB)は31日まで緊急事態宣言が延長されることが7日に決定したことを受け、8日に臨時実行委員会を開き、今後の対応を協議する。
宣言対象地域では4月27日から無観客で実施してきたが、政府の新たな方針に準ずるとプロ野球は12日から上限5000人に緩和され、開催時間も午後9時までを要請される。ただオリックスが本拠地に置く大阪が無観客を要請する一方で、隣県の兵庫は対応が異なり、阪神は甲子園で有観客が認められる。巨人、ヤクルトの東京も緩和された。愛知、福岡も宣言対象地域に追加され、中日、ソフトバンクが該当し、上限5000人となる。日本ハムが本拠地に置く北海道は、まん延防止等重点措置に加わった。
ロッテは8日オリックス戦をスマートフォン向け位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」とのコラボ試合として開催することを受け、コラボグッズをマリーンズストア各店で販売すると7日、発表した。
今季中にパ・リーグ各球団1試合ずつのコラボ試合が予定されており、8日オリックス戦が第1弾となる。来場者全員へのスラミチボード配布や、アレンジされたビジョン演出の実施などを予定。グッズは以下の通り。
販売はマリーンズストアミュージアム店とスタジアム店で8日から。オンラインストアでは9日まで受注を受け付ける。
広報室は「ハイブリッドフェースタオルには、ドラゴンクエストのタイトルロゴ風にデザインされたマリーンズ文字ロゴと、マリーンズキャップをかぶったスラミチがデザインされています。様々なグッズを発売しますのでマリーンズファン、そしてドラゴンクエストファンの皆様、マリーンズファンでドラゴンクエストファンの皆様、ぜひお買い求めください」とアピールした。
ロッテは石川歩投手で4カードぶりに初戦を取る。7日のオリックス戦先発は、4日に予定されていた日本ハム戦で登板予定だった石川。
3連戦がなくなって登板も3日ずれたが「まあまあ、大丈夫かなと思います。どれだけずれても変わらない気がする」と、調整に不安はない。直近3カード連続で初戦を落とし、2カード連続負け越し中。井口監督は「頭を必ず取りたい」と白星発進に力を込めた。
ロッテ・井上晴哉内野手(31)が待望の1号をマーク。今季初めて“ごっちゃし”ポーズを披露した。
「ここ最近、当たっていなかったので、久々にいい感触だった」。
2−0の4回無死一、二塁で右中間越えにへ3ランを放った。“ごっちゃし”はやや控えめ。チーム34試合目、自身21打席目の初本塁打では、派手に喜べなかった。
入団8年目の今季は開幕2軍スタート。4月25日に初昇格したが、打率.111(18打数2安打)と苦しんでいた。コロナ禍で5月3日からの日本ハム3連戦が延期になると、5日に特打で汗を流した。この日は早出特打し、状態のよさを感じた井口監督がスタメンで起用。指揮官の期待に一発回答した。
「まだ1本目。段階でいうと序の口。これから昇格目指して頑張る」。安田、山口ら若手が台頭する中、アジャもチーム5日ぶりの試合で勝利に貢献し、健在をアピールした。
ロッテの石川は2本塁打で4点を失ったが、7回までリードを守り救援につないだ。新型コロナウイルス集団感染が判明した日本ハムとの3連戦が中止となり、中9日で臨んだマウンドで今季2勝目をつかんだ
4回までは無安打無失点と危なげなかったが、5−0の5回2死で太田に3ランを浴び、7回には杉本のソロで1点差に迫られた。投球内容には納得がいかないようで、「1本目のホームランがもったいなかった。あれで流れが変わってしまった。自分の弱さが出た」と反省の弁を並べた。
同一カード3連戦の初戦で7回を投げて勝利をもたらし、先発としての責任は果たした。井口監督は「ゲームはしっかりつくってくれた」と及第点を与えた。
ロッテの井上が今季初本塁打となる3ランを放った。2−0の4回無死一、二塁で、山岡の内寄りの速球を右中間へ打ち返した。逆方向への当たりが外野スタンドの前にせり出したホームランラグーンに飛び込み「ランナーを進めるつもりで打ちにいったが、結果としてホームランになってくれて良かった」と振り返った。
オープン戦から調子が上がらず、開幕は2軍で迎えた。4月25日に1軍に昇格した後も不振が続き、同29日の西武戦を最後に安打が出ていなかった。苦しんだ末に今季21打席目で飛び出した待望の一発。ようやく自慢の長打力を披露し「感触も良かった。やっと1本出てくれた」と胸をなで下ろした。
ロッテ・井上晴哉内野手(31)が2−0の4回無死一、二塁で右中間へ1号3ランを放った。今季21打席目に飛び出した一発で悠々とダイヤモンドを1周。一塁側ベンチ前で“エア握手”の後、やや控えめに“ごっちゃし”ポーズをとった。
今季は開幕2軍スタート。4月25日に今季初めて出場選手登録された。7日は今季8試合目の出場。「7番・一塁」で5度目のスタメン出場を果たし、1打席目は右飛に倒れ、2打席目に今季初本塁打をマークした。
ロッテは5月8日のオリックス戦(14時、ZOZOマリン)を、スマートフォン向け位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」とのコラボ試合として開催することを受け、コラボグッズをマリーンズストア各店で販売する。7日発表した。
ドラゴンクエストウォークとのコラボレーションはパ・リーグ6球団での企画で、今季中に各球団1試合ずつのコラボ試合開催が予定されている。5月8日のロッテ対オリックスがコラボ試合の第1弾で、来場者全員へのスラミチボード(ゲーム内でガイド役を務めるキャラクターのスラミチが描かれた紙製のボード)の配布や、ドラゴンクエストウォーク風にアレンジされたビジョン演出の実施などを予定している。商品の詳細は以下の通り。価格は全て税込み。
販売はマリーンズストアミュージアム店とスタジアム店で5月8日から開始する(海浜幕張駅前店でも一部商品を取り扱い)。オンラインストアでは、5月9日午後11時59分まで受注販売を受付(商品は6月中旬から下旬に到着予定)。
114キロの巨漢。ロッテ・井上は相撲の番付で現状を表現した。「まだ序ノ口。次は幕下を狙っていく」。34試合目、自身21打席目で飛び出した1号3ラン。ベンチ前では遠慮気味に「ごっちゃし」のポーズを披露した。
2点リードの4回無死一、二塁で山岡の直球を右中間へ運んだ。ベースを回りながら「もう5月かあ〜」と思った。18、19年に24本塁打を放った主砲は今季、オープン戦で調子が上がらず、開幕を2軍で迎えた。4月25日に1軍昇格も、その間に3年目の山口が台頭し、この日も1週間ぶりのスタメンだった。
3〜5日の日本ハム戦は相手のコロナ感染で中止。5日ぶりの試合となったが、その間は井上も若手に交じって特打を行った。井口監督は「今朝の(打撃練習も)良かったのでスタート(先発)にした」と言う。2連勝で貯金2。「若い子に先に行かれているので、ここから積み上げていきたい」。井上の言葉に力強さが戻ってきた。
緊急事態宣言が31日まで延長されたことを受け、プロ野球は8日に臨時実行委員会を開催し、対応を協議する。大規模イベントに関しては、オリックスの本拠・京セラドーム大阪がある大阪府が原則無観客を継続するのに対し、東京、愛知、京都、兵庫、福岡の5都府県は入場者を5000人か定員に対する収容率50%の少ない方を上限に認める方針。また、政府は開催時間は午後9時までとするよう要請している。
新型コロナウイルスの影響で、3〜5日の日本ハム戦が中止。5日ぶりの試合を制したロッテ・井口監督は「3試合流れて、試合の入りが大事と選手に伝えていた。早い回に点を取れたのが良かった」と振り返った。
その期間はチーム練習を組み入れて調整した。「ずっと試合に出ている選手に関しては休養含めてコンディショニングを整えてもらって、若い選手はしっかりと打ち込みができた」と有効活用。その中で、井上にも今季1号アーチが出た。
指揮官は、井上を1週間ぶりとなるスタメンで起用した舞台裏を明かした。「今朝も特打して、かなり良かったのでスタートで行こうとなった。練習ではどの方向にもしっかりスタンドインしていた。彼は方向決めなくてもどこでも入る」。和製大砲の復調に目を細めていた。
ロッテ・井上晴哉内野手が待望の今季1号アーチを放った。
2点リードの4回無死一、二塁から山岡の直球を右中間へはじき返した。昨年11月9日の日本ハム戦以来となる3ランに、「打った球種は分かりません。ランナーを進めるつもりで思い切って打ちにいって、結果としてホームランになってくれてよかったです」と振り返った。
ベースを1周すると、ベンチ前で久々の「ごっちゃし」のポーズも決め、「やっと1本出てくれました」と嬉しそうだった。
ロッテは5月8日のオリックス戦(ZOZOマリン)をスマートフォン向け位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」とのコラボ試合として開催するのを受け、コラボグッズをマリーンズストア各店で販売する。
ドラゴンクエストウォークとのコラボレーションはパ・リーグ6球団での企画であり、今季中に各球団1試合ずつのコラボ試合開催が予定されている。
5月8日がコラボ試合の第一弾で、来場者全員へのスラミチボード(ゲーム内でガイド役を務めるキャラクターのスラミチが描かれた紙製のボード)の配布やドラゴンクエストウォーク風にアレンジされたビジョン演出の実施等を予定している。
球団広報室は「ドラゴンクエストウォークコラボハイブリッドフェイスタオルにはドラゴンクエストのタイトルロゴ風にデザインされたマリーンズ(MARINES)の文字ロゴとマリーンズキャップを被ったスラミチ(ゲーム内でガイド役を務めているキャラクター)がデザインされています。その他、様々なグッズを発売しますのでマリーンズファン、そしてドラゴンクエストファンの皆様、マリーンズファンでドラゴンクエストファンの皆様、ぜひお買い求めください」とコメントした。
試合勘は鈍っていなかった。新型コロナウイルスの影響による日本ハム戦延期で2日の楽天戦(楽天生命)以来、5日ぶりの実戦に勝利。2−0の4回、右中間席に1号3ランを放ち、ベンチ前で“ごっちゃし”ポーズを決めた井上が34試合目で初のお立ち台に上がり「登場が遅くなり申し訳ありません。序ノ口なので、昇格を目指して頑張っていきます」と自虐ネタで盛り上げた。
8年目の今季は状態が上向かず2軍スタートだったが、山口ら1軍で活躍する後輩を「みんな仲間なので応援していた」という。焦るどころかテレビで1軍の試合を見て「勉強する時間がいっぱいあった」と視野が広がった。
試合前の打撃練習で快音を連発する姿を見て「今日はスタメンでいこう」と決断した“親方”の井口監督もしてやったりの表情。まだ3位だが、ここから番付を上げていく。
降りしきる雨を切り裂いて飛んだ井上の強烈な打球が、右中間のフェンスを越えた。4回無死一、二塁の好機で1号3ラン。今季21打席目で放った一発の余韻を味わうようにダイヤモンドを1周すると、一塁ベンチ前で控えめに手刀ホームランパフォーマンスの“ごっちゃし”ポーズを決めた。
「まだ1本目なので。これが逆転アーチとかだったら、盛大にやってもいいのですが、まだ1本目だから。階級でいうと序の口なので、これから昇格を目指して頑張っていきます」。
新型コロナウイルスの影響による日本ハム戦延期で、チームは2日の楽天戦以来、5日ぶりとなる実戦。“空白”の4日間は、井口監督の「いい期間にしたい。まだまだ若手が伸び悩んでるので、しっかりと打ち込みをして、オリックス戦に備えたい」という考えのもと、実戦感覚を保つため、5日にはシート打撃を行った。そこで3打数2安打とアピールし「状態は悪くない。与えられたところでいかにできるかだと思う」との言葉通り、4月30日の楽天戦以来のスタメン起用に応えた。
昨季は15本塁打にとどまったが、今季はごっちゃし30回を目指している。2軍スタートでやや出遅れたが、まだ番付を上げるチャンスは残っている。
8日のオリックス戦(ZOZO)をスマートフォン向け位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」との“コラボ試合”として開催するロッテは7日、コラボグッズをマリーンズストア各店で販売すると発表した。
ドラゴンクエストウォークとのコラボはパ・リーグ6球団の企画で、今季中に各球団1試合ずつのコラボ試合開催が予定されている。8日のオリックス戦が“コラボ試合”の第1弾で、来場者全員へのスラミチボード(ゲーム内でガイド役を務めるキャラクターのスラミチが描かれた紙製のボード)の配布や、ドラゴンクエストウォーク風にアレンジされたビジョン演出の実施等を予定している。
全て税込。販売はマリーンズストアミュージアム店とスタジアム店で8日から開始(海浜幕張駅前店でも一部商品を取扱い)。
オンラインストアでは9日23時59分まで受注販売を受付中(6月中旬〜下旬配送予定)。球団広報室は「ドラゴンクエストウォークコラボハイブリッドフェイスタオルにはドラゴンクエストのタイトルロゴ風にデザインされたマリーンズ(MARINES)の文字ロゴと、マリーンズキャップを被ったスラミチ(ゲーム内でガイド役を務めているキャラクター)がデザインされています。その他、様々なグッズを発売しますのでマリーンズファン、そしてドラゴンクエストファンの皆様、マリーンズファンでドラゴンクエストファンの皆様、ぜひお買い求めください」とアピールした。
1軍昇格後、21打席目に出た今季1号。ロッテ・井上はダイヤモンドを1周後、控え目に「ごっちゃんし」と、相撲のそんきょポーズで祝った。「階級でいうと序ノ口。これから昇格を目指して頑張ります」。もっと打たなければいけない立場と、謙虚に喜んだ。
日本ハム戦の中止を受けてチームは2日の楽天戦以来、5日ぶりの公式戦。実戦感覚が心配されたが、延期期間中、井上も黙々と打ち込んできた。難敵の山岡から逆方向の右中間へ突き刺した巨体を生かしての一発だ。
必死だった。昨年は右の和製大砲として113試合に出場も今季は開幕2軍スタート。「若い子に追いつかないといけない」。安田らの台頭で危機感をもっての、8年目だ。
この日も早出特打で振りこみ、打球の鋭さにスタメンを決断した井口監督も「かなりよかった。もっと打ってほしい」とさらなるアーチ量産を期待。4カードぶりにカード初戦勝利。マリーンズ打線の役者がそろってきた。
ロッテは2日の楽天戦以来、5日ぶりの試合で打線が奮起し、2連勝とした。
3回に荻野、中村奨の適時打で2点を奪うと、4回には井上が今季1号3ラン。難敵の山岡を5回8安打5失点KOと攻略するなど、打線が9安打7得点を奪い、4カードぶりに初戦を勝利した。
前カードの日本ハム3連戦がコロナ禍の影響で延期となり、その期間は本拠地ZOZOマリンスタジアムでシート打撃などを敢行し打ち込んできた。
井口監督は「ずっと試合に出ている選手に関しては休養をも含めてコンディショニングを整えてもらって、若い選手もしっかりと打ち込みができましたし、いい期間になった」とプラスに働いたと喜んでいた。
ロッテの井上晴哉内野手(31)が謙虚に今季1号を祝った。
4回無死一、二塁。山岡の直球を右中間へ今季1号3ラン。今季は4月25日に1軍初昇格後、21打席目にでた一発だった。
ベンチに戻り控え目に「ごっちゃんし」と、相撲のそんきょポーズで祝う。今季初のヒーローインタビューに「だいぶ、シーズンも進んできて、登場が遅くなってしまいました。申し訳ありません」とファンにお詫び後、「まだ、1本目だから。階級でいうと序の口なので、これから昇格を目指して頑張っていきます」と、さらなるアーチ量産を誓った。
ロッテは5月8日のオリックス戦(ZOZOマリンスタジアム、14時試合開始)をスマートフォン向け位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」とのコラボ試合として開催するのを受けて、コラボグッズをマリーンズストア各店で販売すると発表した。
ドラゴンクエストウォークとのコラボレーションはパ・リーグ6球団での企画であり、今季中に各球団1試合ずつのコラボ試合開催が予定されている。5月8日オリックス戦がコラボ試合の第一弾で、来場者全員へのスラミチボード(ゲーム内でガイド役を務めるキャラクターのスラミチが描かれた紙製のボード)の配布やドラゴンクエストウォーク風にアレンジされたビジョン演出の実施等を予定している。
ロッテ広報室は「ドラゴンクエストウォークコラボハイブリッドフェイスタオルにはドラゴンクエストのタイトルロゴ風にデザインされたマリーンズ(MARINES)の文字ロゴとマリーンズキャップを被ったスラミチ(ゲーム内でガイド役を務めているキャラクター)がデザインされています。その他、様々なグッズを発売しますのでマリーンズファン、そしてドラゴンクエストファンの皆様、マリーンズファンでドラゴンクエストファンの皆様、ぜひお買い求めください」とコメントした。
現役時代に注目を集め、今もチームを支える元選手を紹介する「裏方はスゴ腕」。第7回はロッテのマリーンズ・ベースボール・アカデミー(MBA)の小林宏之コーチ(42)。ロッテでは05年にローテの一角として日本一に貢献し、11年から2年間は阪神でプレーした。現在は千葉県内で小学生を指導し、未来のプロ野球選手育成に尽力している。
現役時代に愛称「コバヒロ」で親しまれた小林さんは今、野球の底辺拡大に尽力している。17年11月からMBAコーチに就任し、月〜金まで小学生を指導。楽しさを実感してもらえるように、レッスン前は入念なミーティングを行った上で練習メニューを作成する。
「言葉でニュアンスを伝えるのは大変。どうやってかみ砕いて分かりやすく伝えたらいいか。そこが1番、難しいですね」。指導者4年目となっても模索を続けている。
現役時代はロッテ、阪神、西武でプレー。独立リーグも経験した。全てが財産だ。ロッテ時代は05年の日本一が「1番の思い出」という。ただ、選手人生は順風満帆ではなかった。10年オフにFA権を行使。夢だったメジャー挑戦はかなわず阪神へ移籍。新天地で過ごした11年からの2年間は苦労が多かった。
「不甲斐ない投球しかできなかった。心と体が一致しないシーズンが続いた感じで。よくなりたいと思い、色んな練習をしたけど何もはまらなかった」。
当時はファンの厳しい言葉も漏れ伝わってきた。「きついことを言われたのも、野球人生で初めてでした」と苦笑いで振り返るが、試行錯誤した経験は、指導者として過ごす今につながっている。
阪神投手陣には感謝が尽きないという。ブルペンでは藤川球児、久保田智之らと議論。「球児は『ヒロさん、こんなふうに投げてました』とか、よく見てくれていました。相談したり、アドバイスをしてもらったり」と懐かしそうに振り返る。
14年に西武で引退するまで、18年間の現役生活はかけがえのない経験をした。だからこそ、多くの子に野球の楽しさを知ってもらいたいという。「いい思いをさせてもらった恩返しがしたい」。遠投で遠くへ投げられるようになった子は褒めまくる。「成功体験を作ってあげたい。楽しさを覚えたら、長く続けられるのではないかなと」。優しい眼差しで、次世代を担う選手育成に取り組んでいる。