わたしはかもめ2021年鴎の便り(5月)

便

5月17日

ロッテ二木「飛ばす能力ある」チーム全体で被弾6のオリックス杉本を警戒[ニッカン]

ロッテはチーム全体で6本塁打されているオリックス杉本裕太郎外野手へのマークを強める連戦になる。

18日は二木康太投手が先発する。引き分けに終わった4月16日の試合では第1打席に本塁打され、第2打席にも安打を許した。「飛ばす能力もすごくありますし、気をつけなければいけないバッターだと思います」と警戒していた。

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[記録室から]V字回復ロッテと自力V消滅危機DeNA、開幕ダッシュ失敗の両軍に明暗[ニッカン]

開幕6連敗したDeNAは14日に自力Vが消滅。翌日に自力Vは復活も、17日現在で借金15の最下位。開幕5連敗のロッテは首位楽天から1ゲーム差の3位と、開幕から連敗した2チームの明暗が分かれた。

DeNAは6連敗後も調子が上がらず、4月9〜22日には10連敗。4月の月間成績がリーグ最低の6勝17敗3分けで、5月5日に開幕から36試合目でようやく10勝へ到達した。一方、4月のロッテは14勝8敗4分け、勝率6割3分6厘。3月の0勝5敗から立ち直り、4月の月間勝率はリーグトップ。5月も勝ち越しており、4月以降の成績だけならば楽天に3ゲーム差をつけた1位だ。

過去に開幕5連敗以上したチームの最終順位を調べると、やはり低迷したチームが多い。リーグ戦が始まった36年秋以降、開幕5連敗以上は過去に45チームあったが、全体の82%に当たる37チームが4位以下に終わり、約半数の23チームは1度も勝率5割に届かなかった。最下位が17チームに対し、優勝したのは開幕6連敗の60年大洋と開幕5連敗の08年巨人だけ。2位も68年阪神しかない。「開幕5連敗」のハンディは想像以上に重い。というよりも、戦力が整わないチームだから、いきなり開幕から大型連敗をしてしまうのかもしれない。

◇開幕5連敗以上したチームの最終順位

順位5連敗6連敗7連敗8連敗以上
1位1回1回0回0回
2位1回0回0回0回
3位3回2回0回0回
4位3回2回1回1回
5位5回2回1回1回
6位9回6回0回2回
7位1回1回0回0回
8位1回0回0回1回

優勝は2チームだけだが、首位に立ったケースも少ない。優勝した60年大洋と08年巨人を除くと、54年毎日と73年広島しかない。開幕5連敗した54年毎日は4月に5連勝と6連勝を記録し、30試合目の5月6日に首位へ浮上。開幕6連敗の73年広島は33試合目の6月5日に首位へ立ったが、9月には1〜6が3ゲーム差の大混戦となり、最終的には最下位へ逆戻りしてしまった。

◇開幕5連敗から首位に立ったチーム

チーム連敗首位浮上最終順位
1954毎日5連敗5月6日30試合目3位
1960大洋6連敗7月3日66試合目優勝
1973広島5連敗6月5日33試合目6位
2008巨人5連敗9月21日131試合目優勝

今季のロッテが首位に立てば史上5チーム目で、パ・リーグでは67年ぶりになる。21日からは首位楽天との3連戦。ロッテが開幕5連敗のハンディをはねのけて首位に立てるか、今週の戦いを注目したい。

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「神スイング」稲村亜美が23日ロッテ始球式「壁当てして肩を温めていく」[ニッカン]

ロッテは17日、「神スイング」で知られるタレント稲村亜美(25)が23日の楽天戦(ZOZOマリン)で始球式を務めると発表した。

始球式は当日開催される大正製薬株式会社の冠協賛試合イベント「ファイトイッパーツ!リポビタンデー」のファーストピッチセレモニーとして開催される。球団を通じ「約3年ぶりの登板となるので、とても緊張しています。壁当てをして肩を温めていくので皆さんよろしくお願いします!」とコメントを寄せた。

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球場2階席から見た佐々木朗希デビュー、印象的な2球と衝撃の出来事[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)が16日、西武戦で1軍デビューを果たした。ZOZOマリンのフロア4(2階席)にある記者席から取材した。

日刊スポーツに割り振られた取材席は、マウンドと本塁を結ぶ直線の延長線上にある。グラウンドより約25メートル高い場所にあるため、投球がストライクかボールか、少なくとも左右での見極めはかなりしやすい。

佐々木朗が投げた107球のうち、強く印象に残る球が2球あった。初回、西武山川を空振りさせた3球目のスライダーと、4回に愛斗を空振りさせた初球のスライダーだ。

同じスライダーでも、後方25メートルの高さから見ると、違いは一目瞭然だった。山川へのスライダーは、リリースの直後は直球だと思った。本塁寸前で回転軸が急に90度変わるような、カットボールのごとき1球。球速は141キロだった。

一方、愛斗へのスライダーは135キロで大きく曲がり、空振りさせる意図を強く感じた。昨年11月8日、CS進出がかかる大一番の西武戦(ZOZOマリン)で、大きなスライダーが特徴的な東條大樹投手(29)が愛斗に対して3球連続スライダーを空振りさせた。バッテリーがそれを意識したかは未取材のため不明ながら、想起させるような攻めだった。

佐々木朗は高校3年時のベストピッチに作新学院(栃木)との練習試合を挙げ「思うようにボールを操れたので」と話している。その試合は、愛斗に投げたような130キロ中盤のスライダーで面白いようにストライクを取っていった。

肉体強化の成果か、現在はスライダーもフォークも最速で140キロ台中盤に迫っている。今後、この130キロ台の変化球をどう使っていくか注目したい。

もう1つ、高さ25メートルでの取材ならではの出来事があった。4回、スパンジェンバーグへの2−2からの5球目が、ネット裏へのファウルになった。記者席よりさらに上の天井にぶつかった。

ロッテ担当記者になり、ZOZOマリンでの試合取材も100試合に迫る。ネット裏後方の2階席最上段の記者席まで届くファウルは、記憶の限り1球もなかった。佐々木朗の150キロとスパンジェンバーグの強振が生んだファウルは、記者席どころかさらに約5メートル高い場所までいった。快速球と強振の衝突で、いかに強いスピンがかかったかの証しともいえる。

ソフトバンク柳田にオリックス吉田正…今後パが誇る強打者達と対決していく中で、どんな強烈なファウルが飛んでくるのだろう。警戒を強めたい。

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“神スイング”でおなじみの稲村亜美、約3年ぶりにZOZOマリンで始球式、5・23楽天戦[サンスポ]

ロッテは17日、神スイングでおなじみのタレント・稲村亜美(25)が5月23日の楽天戦(14時、ZOZOマリン)で始球式を行うと発表した。

なお、始球式は当日開催される大正製薬株式会社の冠協賛試合イベント「ファイトイッパーツ!リポビタンデー」のファーストピッチセレモニーとして、13時50分頃から行われる。

ZOZOマリンでは、2018年7月8日のロッテ対日本ハム戦以来の始球式。約3年ぶりの登板を控え「とても緊張しています!壁当てをして肩を温めていくので、皆さんよろしくお願いします!」と球団を通じてコメントした。

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ロッテ・佐々木朗、登録外れる、次回は状態見極め判断[サンスポ]

ロッテの佐々木朗希投手が17日、出場選手登録から外れた。16日の西武戦でプロ初登板を果たし、最速154キロをマークするなど5回6安打4失点で勝敗は付かなかった。試合後に井口監督は登録を一度外す方針を示していた。次回登板は状態を見て決める。

球団は新人だった昨季は体づくりに専念させるなど、佐々木朗の育成を慎重に進めている。

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ロッテ・二木が今季ロッテ戦6本塁打“ラオウ”杉本を退治、18日のオリックス戦先発[サンスポ]

18日のオリックス戦(京セラドーム)に先発するロッテ・二木康太投手(25)が17日、敵地での“ラオウ退治”に名乗りをあげた。

“ラオウ”とはリーグ2位の8本塁打を放っているオリックス・杉本裕太郎外野手(30)。二木は4月16日(京セラドーム)に2号ソロを浴びており「同じバッターに2回も連続で打たせる訳にはいかない。抑えられるようにしたい」と勢いを封じ込める。

杉本はプロ6年目の今季、ついに長打力を開花させた。本塁打だけでなくリーグ4位の打率.303。漫画『北斗の拳』に登場する“ラオウ”の呼び名が浸透し、特にロッテ戦9試合で6本塁打と打ちまくっている。

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ロッテ・朗希、走者置いた状態での投球、課題克服へ1軍で突貫修正[スポニチ]

1軍で課題の突貫修正だ。16日の西武戦でプロ初登板したロッテ・佐々木朗は17日に出場選手登録を抹消されたが、今後も1軍に同行し次回登板へ備える。

18日からはオリックス戦(京セラドーム)。首脳陣は高卒2年目右腕の修正を1軍で行う選択をした。初登板では最速154キロを計測し5回4失点。だが、5盗塁を許すなど走者を置いた場面で課題が出た。「クイックの速さだけではないと思う」と佐々木朗。複数いるスコアラー陣の目で、フォームの分析なども可能で、1軍の試合を生観戦することも修正に生きる。

次回登板は最短で27日の阪神戦(甲子園)から再登録可能だが、翌28日からの広島3連戦は再び本拠地。短期間で修正し、初白星を目指す。

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パ・リーグ代打成績、打率1位はオリックス、最悪楽天はここまでわずか1安打[スポニチ]

◇Weekly Data展望

パ・リーグのチーム代打成績は明暗がくっきり。17日現在、打率1位はオリックスで.269。本塁打もT−岡田2本、中川圭、ロメロ各1本の4本とリーグで最も多い。中でもT−岡田は今月9日ロッテ戦、12日の日本ハム戦と代打で2打席連続本塁打。過去4人しかいない代打3打席連続本塁打に王手をかけている。T−岡田は代打率も .625と高く、登録抹消中のジョーンズ(.600)とともに6割台をキープ。最近3試合は先発で出場しているが、代打起用で結果を残している。

一方、楽天は代打率が.032とリーグワースト。安打は7日の日本ハム戦で田中和が放った1本だけ。打点はいまだに0と機能していない。2リーグ制後、チーム代打率の最低記録は57年中日の.127。パでは55年大映の.142となっており、ワースト更新は避けたい。ここまで楽天は規定打席以上が6人と、主力打者がほぼ固定。試合も9回で打ち切られるため、代打起用が活発ではない。ただし、今季の楽天は1〜5回のチーム打率.253が、6〜9回は.202までダウン。先発野手の負担は軽くない。さらに来週の25日からはセ・パ交流戦が始まる。半数の9試合はセの主催で、DH制がなく投手に打順が回る。交流戦も見据え、代打陣の強化を図りたい。

◇今季パ各球団の代打成績

球団起用回数打数安打打点打率個人別最高打率
オリックス625214410.269T−岡田.625
ソフトバンク52441007.227長谷川.308
ロッテ6051826.176鳥谷.500
西武2521201.095岡田.250
日本ハム6556504.089樋口.500
楽天3431100.032田中和.250

※個人別最高打率は起用回数4以上。

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5・23ロッテVS楽天で稲村亜美が3年ぶり始球式[スポニチ]

ロッテは5月23日の楽天戦(ZOZOマリン)に「神スイング」でお馴染みのタレント・稲村亜美が始球式を行うことを発表した。

なお、始球式は当日開催される大正製薬の冠協賛試合イベント「ファイトイッパーツ!リポビタンデー」のファーストピッチセレモニーとして13時50分頃から開催される。

稲村は「約3年ぶりの登板となるのでとても緊張しています!壁当てをして肩を温めていくので皆さんよろしくお願いします!」とコメントした。なお、前回は2018年7月8日、ロッテVS日本ハム戦だった。

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二木康太が18日のオリックス戦に先発、“ラオウ”封じへ「連続で打たせる訳にはいかない」[報知]

ロッテの二木康太投手が18日のオリックス戦に先発する。

ここまで2勝2敗、防御率2.68の右腕がキーマンに挙げたのは、リーグ4位の打率3割3厘を残し、8本塁打を放っている“ラオウ”こと杉本。チームは杉本に9試合で6発を浴びており、二木自身も4月16日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で2号ソロを浴びている。「やり返したいというか、同じバッターに2回も連続で打たせる訳にはいかないというのもありますし。何とか抑えられるようにしたいです」と右腕。大事なカード初戦を白星で飾りチームに勢いを呼び込む。

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稲村亜美が23日楽天戦で3年ぶりの始球式[報知]

ロッテは17日、本拠地で開催する23日の楽天戦で、タレントの稲村亜美さん(25)が始球式を務めることを発表した。

当日は大正製薬株式会社の冠協賛試合イベント「ファイトイッパーツ! リポビタンデー」のファーストピッチセレモニーとして始球式を開催。稲村さんは「約3年ぶりの登板となるのでとても緊張しています! 壁当てをして肩を温めていくので皆さんよろしくお願いします!」とコメント。過去には2018年7月8日の日本ハム戦でも始球式を務めている。

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ロッテ・二木、オリックス・杉本へのリベンジへ意気込み「やり返したい」[デイリー]

ロッテの二木康太投手(25)が17日、先発する18日のオリックス戦で大砲・杉本裕太郎(30)へのリベンジを誓った。

前回対戦した4月16日は、杉本にソロ本塁打を被弾。7回3失点と好投したが、手痛い一発を浴び、勝利投手を逃した。それだけに「やり返したいというか、同じバッターに2回も連続で打たせる訳にはいかない。何とか抑えられるようにしたい」と力を込めた。

チームにとっても天敵である。杉本の今季8本塁打のうち6本塁打を献上。「すごい飛ばす能力もあるし、気をつけないといけないバッター」と警戒した。

今季は8年目で初の開幕投手を務め、勝ち頭として期待される右腕。首位・楽天とは1ゲーム差の3位。カード初戦を勝利に導き、チームに弾みをつける。

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ロッテ・佐々木朗に感じる底知れぬ才能とさらなる体づくりの必要性、若生智男氏が指摘[デイリー]

ロッテの大型右腕・佐々木朗希投手(19)がプロ初登板初先発を果たし、5回を6安打4失点。プロ初勝利は逃したが、大毎オリオンズ時代、主戦投手として活躍し、通算121勝を挙げた球団OBでデイリースポーツ評論家の若生智男氏は、佐々木朗の初陣をどう評価したのか聞いた。

結論から言うと、底知れぬ将来性を感じると同時に、まだまだ成長途上で体づくりに励むことの必要性を指摘した。最速は154キロをマークし、2回にスパンジェンバーグから直球で空振りを奪うシーンもあった。若生氏は「指にかかったボールは威力もあって、いい球がくる。バランスよく投げているときは素晴らしいほれぼれする真っ直ぐがいく」と高く評価した。

一方で、リリースポイントが一定していないことを課題の1つとして挙げた。四球は2つだけだったが、シュート回転するボールもあったと指摘。「ワンツー、ツーツーで勝負したい」と球に力があるだけに、3ボールが多かったことを残念がった。

現役時代、通算17完封勝利を挙げた若生氏は、佐々木朗に将来、完投型のエースになることを期待している。当初、球数のめどとしていた85球を越えた5回の投球については、序盤のころと比べ、若干球速が落ちていた。「故障につながるのが心配なのだろうが、故障につながらない程度に投げ込んで欲しいね。投げ込んでスタミナもつけたいし、下半身をつくっていって、フォームを固めていくことも大事。投げないときもシャドーピッチングで固めていってもらいたい」と投げ込み不足を指摘した。

1年目の昨季から体づくりに取り組んできたが、まだ19歳。「下半身ができてくれば、腕の振りももっともっと強くなっていく」と若生氏。将来、球界を背負うエースとなる逸材として、さらなる鍛錬で磨かれていくことを期待していた。

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稲村亜美、23日・ZOZOのロッテ戦で3年ぶり始球式「肩を温めていきます」[デイリー]

ロッテは17日、ZOZOマリンスタジアムで23日行われる楽天戦(14時開始)に“神スイング”でおなじみのタレント・稲村亜美が始球式に登場すると発表した。

なお、始球式は当日開催される大正製薬株式会社の冠協賛試合イベント「ファイトイッパーツ! リポビタンデー」のファーストピッチセレモニーとして13時50分頃から開催される。

稲村は球団を通じ、「約3年ぶりの登板となるのでとても緊張しています!壁当てをして肩を温めていくので皆さんよろしくお願いします!」とコメントした。ZOZOマリンでの始球式は18年7月8日以来となる。

稲村亜美
1996年、東京都出身。2014年に講談社主催アイドルオーディション「Miss iD2014」に選ばれる。2015年4月、自動車会社のwebCMでの豪快なバッティングが“神スイング”として話題となる。現在、バラエティーやスポーツ番組、CM出演など幅広く活躍中。

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ロッテの佐々木朗希、登録外れる次回登板は状態見極め判断[デイリー]

ロッテの佐々木朗希投手が17日、出場選手登録から外れた。16日の西武戦でプロ初登板を果たし、最速154キロをマークするなど5回6安打4失点で勝敗は付かなかった。試合後に井口監督は登録を1度外す方針を示していた。次回登板は状態を見て決める。

球団は新人だった昨季は体づくりに専念させるなど、佐々木朗の育成を慎重に進めている。

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[千葉魂]令和の怪物ついにデビュー、佐々木朗緊張の中、5回4失点[千葉日報]

午前5時に目が覚めた。1軍デビュー戦の朝、佐々木朗希選手は起床予定時刻より、はるかに早い時間にベッドから出た。

「もっとゆっくりしようと思っていたのですけど、目がさえた。緊張ではないのですけど、独特の雰囲気があった。気が張っていたというか」。

球場入りした佐々木朗希はそう言って笑った。8時間以上の睡眠を大事にしている19歳の若者にとっては珍しいことだった。それほどプロ初の舞台は特別だったのだろう。

試合開始前、投球練習に備えてキャッチボールを行うためグラウンドに姿を現すと、自然発生的な拍手がスタジアムを包んだ。今まで味わったことがない温かい雰囲気にさらに気持ちは高ぶった。初めての感覚だった。

「拍手の中、送り出していただいて、嬉しかったですね。ファンの皆さまの優しさというか期待というか、後押しをしてくれるということを全身で感じた気がしました」と佐々木朗希。

立ち上がりにいきなり1死一、三塁のピンチをつくるが、ホームラン王2回の山川穂高内野手を空振り三振に仕留めると続く栗山巧外野手を左飛に打ち取り、無失点に切り抜けた。2回は三者凡退。平均150キロを超えるストレートに140キロ台のスライダー、フォークが決まった。上々のスタートだった。結果的にはMAX154キロで5回を投げて4失点(自責は2点)。残念ながら勝ち星はつくことなく、試合には引き分けた。デビュー戦を終えた背番号「17」は少し疲れた表情を見せた。

「疲れましたね。今までにない疲れ。1球1球にすごく疲れました。まるで9回、投げたような感覚です」と静かに振り返った。

相当、気が張り、無心で投げていたのだろう。誰からプロ初三振を奪ったのか。いくつ三振を奪ったのかについて「全然、覚えていない」と苦笑いを浮かべる。そしてマスコミ対応などを終えた第一声は「お腹がすきました」だった。エネルギーを振り絞り、マウンドに立っていた19歳は素直な想いを口にした。

帰る間際、一塁側ベンチに姿を現した。そこから見えるグラウンドは同じ場所とは思えないほど、静けさを取り戻し、熱は引いていた。もう誰もいない。漆黒の闇が広がっていた。すると少しずつ、プロ初マウンドの記憶がよみがえってきた。

「ここに来るまでにプロ入りした去年からたくさんの人達にサポートをしてもらった。支えてもらった。その人達のためにも、まずはこの舞台で投げることができて良かったと思います。次はもっとファンの皆さまの期待に応えられる投球をしたい。色々と精度を上げて相手を圧倒するような投球ができる投手になりたいです」と佐々木朗希は胸を張った。

5月16日、令和の怪物と呼ばれマリーンズファンのみならず全国の野球ファンの注目を集める2年目右腕が1軍デビューを果たした。プロ初勝利こそならなかったが、確かな一歩を踏み出した。周囲から求められているものは高い。そして自分自身が求めている目標も高く尊い。目指すものと期待値が高ければ高いほど道は険しくなるが、その道のりは孤独ではない。ファンの応援があり、周囲のサポートがある。打って守ってくれる仲間達がいる。多くの人に見守られ支えられ、背番号「17」の伝説が始まった。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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“令和の怪物”ロッテ・佐々木朗希の2つの課題!? 大先輩から愛のあるエールも[BASEBALL KING]

◇勝ち投手にならなくて良かった!?

ロッテの怪物右腕・佐々木朗希投手(19)が16日、ついにベールを脱いだ。本拠地・ZOZOマリンで行われた西武戦に先発登板し、5回を107球、4失点で降板。打線も援護もあり勝ち投手の権利を得ていたが、救援陣がリードを守りきれず、プロ初勝利はお預けとなった。

16日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた江本孟紀さんは、佐々木朗のピッチングについて言及。「立ち上がりはストレートでガンガン押して、勝負球でフォークを使っていたが、やっぱりちょっと高い。高低の落差があるので、低めにショートバウンドぐらいの球を投げるとバッターはほとんど振るんじゃないかと思う」と述べ、対応されることも多かったフォークの高さを課題の1つに挙げた。

また、同放送に電話解説で出演していた達川光男さんも「若いけどオーラというか、雰囲気を持っている」と評価しつつ、「奥川にしても佐々木にしても、勝利投手の権利をもらいながら勝ち投手になれなかったけど、5回、6回で勝ち投手にならなくて良かった。勝ち投手になるなら、最低でも7回、8回を投げてクローザーに直接繋ぐくらいじゃないと。やっぱり先発完投できるような大きな選手になってもらいたい」とコメント。同日に先発した同期のヤクルト・奥川の名前も挙げ、今後の日本球界を代表するような右腕になる可能性を秘めたふたりにエールを送った。

また、江本さんは、この試合で西武打線に5つの盗塁を許したことについても触れ、「あれだけ走られるということは、どっかに原因がある。佐々木の場合はセットでも走者がいなくても足を上げて投げるピッチャー。クイックもやっているが、少し遅い。(足の)上げる幅が小さいだけで、タイミングはやっぱり大きい」と指摘。これには、達川さんも「軸足の方まで左足がくるようなスライドステップでは、ちょっと今の野球ではアウトにならない」と同調し、もう1つの課題にクイックモーションを挙げていた。

ロッテの井口監督は「いいボールを投げていた」と評価し、「次回もどこかでチャンスを見つけられたら」と、登録抹消を示唆したが、ストレートはほぼ150キロオーバーで、マウンド上での落ち着きも上々。そのポテンシャルを十分に感じさせた令和の怪物は、今後どのような成長を見せていくのか、引き続き注目だ。

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「最近の若い投手」とは違う変化球…、プロ初登板で見えた佐々木朗希の“本当の凄さ”[Full-Count]

◇17日にいったん抹消「今季何勝できるかは重要でない」

最速163キロを誇るロッテの佐々木朗希投手が16日、プロ2年目にしてついに1軍デビューを果たした。本拠地・ZOZOマリンスタジアムでの西武戦に先発し、5回107球、6安打5奪三振4失点(自責点2)。降板後に4番手の唐川侑己投手が2点リードを追いつかれ、試合は6−6で引き分けた。プロ初白星こそお預けとなったが、見せつけた実力の片鱗。元プロが目を見張った“令和の怪物”の本当に凄い所とは−。

「ストレートはさすがに力強い。完璧にとらえられた真っ直ぐは1球もなかった。一級品の素材であることは間違いない」。現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜(現DeNA)で計21年間捕手として活躍した野球評論家、野口寿浩氏は佐々木朗の投球をこう評した。

球種はストレート、フォーク、スライダーの3つ。2回2死走者なしでは、スパンジェンバーグをカウント2−2からこの日のMAX154キロで空振り三振に仕留めた。「150キロを下回るストレートがほとんどなかったのは凄いこと」と野口氏は言う。

実際、4回までにストレートの球速表示が150キロに達しなかったのは1球のみ。4回2死二塁で若林に対し、カウント3−0から真ん中でストライクを取った球が149キロだった。5回を迎えるとさすがに「149キロ」の表示が増え、最後の打者の呉を中飛に打ち取ったストレートは147キロだったが、それでもスピード感は十分だった。

フォークの威力は予想以上だ。5奪三振のうち4つのウイニングショット(空振り2、見送り2)となった。「最近の若い投手は、スピードがあって落差の小さいスプリット系のフォークを投げる傾向が強く、その中で佐々木朗の落差の大きいフォークは珍しい。低めに投げて空振りを取るだけでなく、高めのボールゾーンからストライクゾーンに落とせるのも強み」と野口氏は指摘する。5回1死三塁のピンチでは、4番・山川に対してカウント1−2から内角高めにフォークを投じ、バットを出させず見逃し三振に切って取った。

19歳の肉体はまだまだ発展途上で、起用は慎重を要する。野口氏も「今年中に中6日で投げることはないでしょう。今季何勝できるかは重要でないし、本人も井口監督も気にしていないと思う。来年なのか再来年になるかは分からないが、近い将来、開幕投手を務めて1年間先発ローテを守り、きっちりチームの勝ち頭になるための準備を始めたばかりの段階です」と見る。ファンが確信を持ってその日を待つに値する内容を、佐々木朗は1軍初登板で見せてくれた。

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