ロッテが逆転勝ち。1−3の7回に代打鳥谷の適時打で1点差に迫り、8回はマーティンが逆転の15号2ラン、レアードが適時二塁打を放った。3番手の佐々木千が4勝目。阪神は6回に追加点機を逃し、8回は岩崎と岩貞が打たれた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 5 |
阪神 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
レジェンドはやはり、甲子園球場に愛された。2年ぶりに開催された「日本生命セ・パ交流戦」で、2年前は阪神の顔だったロッテ鳥谷敬内野手(39)が一振りで輝いた。603日ぶりの聖地で、2点を追う7回1死一、二塁、8番佐藤都の代打として登場。大勢の虎党からも応援される中、西勇からの右前適時打で今季初打点を挙げた。勢いに乗ったチームは、8回にマーティンが逆転15号2ラン。鳥谷がセ首位に立つ古巣撃破への道しるべになった。
鳥谷が甲子園でヒットを打った。二塁走者が生還し、万雷の拍手が鳴る。野球ファンが見慣れた光景はしかし、阪神の歓喜の時ではなかった。「打った後は久しぶりにこの声援の中で、というのを感じました」。黒いユニホーム、赤の打撃用手袋。ロッテ鳥谷として甲子園で勝利に貢献し、懐かしい感覚を思い出した。
603日ぶりに黒土を踏んだ。7回、三塁側ベンチを出て代打準備を始めても、最初は誰も気付かない。徐々に球場の空気が変わり、懐かしいシルエットに気付く。「代打鳥谷」のアナウンスで銀傘に約80デシベルの拍手が響いた。「向こうにしてみればピンチの場面なので、そこで声援を送ってもらうというのもなかなかないですし、そういう意味では結果として応えられて良かったです」と温かさへの感謝を口にした。
公式戦924試合目にして初のビジター甲子園だ。「お客さんが入ってる中で練習することもないですし、ビジターのロッカーの広さとかも感じることできないので。練習の時間帯も全然違うので、いい経験になったと思います」。練習中にはファンが手に持つ背番号1のユニホームやタオルが、目に飛び込んできた。
今季初打点で1点差に迫ると、一塁ベース上で「ヨッシャー!」と叫んだ。阪神時代はめったに感情を出さなかっただけに、特別な思いがあったのか。鳥谷が打線を勢いづけ、8回にはマーティンの逆転弾が右翼席へ。「最終的にはチームが勝てるのが1番なので」と喜びに浸った。交流戦での安打332本は歴代1位。6月には40歳になるがまだまだ衰えない。役割も分かっている。
「交流戦でDHがない試合が多いので、代打の重要性というのは特に、試合の中ではDHでやっている時よりも出てくるので、そこの役割をしっかり果たせたらなと思います」。
フォア・ザ・チームに徹しながら、主役のような結果がついてくる。鳥谷敬のひたむきさと華やかさから、若手達も多くを吸収する。交流戦の初戦、ロッテに大きな勢いがついた。
ロッテ、レオネス・マーティン外野手(33)の15号逆転2ランが試合を決めた。1点差の8回無死一塁、岩崎のスライダーを右翼へ高々と上げた。「打った瞬間ファウルかなと思った。風が吹いていた。風に助けられた。神様のおかげでもあるなと思います」と西からの風で右翼ポール際中段まで飛んだ。「この球場でプレーするのはうれしいです。日本に来てからずっと甲子園でプレーしたかった」と、自身の活躍も含めて聖地で興奮していた。
レジェンドはやはり、甲子園球場に愛された。2年ぶりに開催された「日本生命セ・パ交流戦」で、2年前は阪神の顔だったロッテ鳥谷敬内野手(39)がひと振りで輝いた。
603日ぶりの聖地で、2点を追う7回1死一、二塁、8番佐藤都の代打として登場。大勢の虎党からも応援される中、西勇輝からの右前適時打で今季初打点を挙げた。勢いに乗ったチームは、8回にマーティンが逆転15号2ラン。鳥谷がセ首位に立つ古巣撃破への道しるべになった。
チームは逆転勝利を収めたものの、ロッテ二木康太投手(25)がぴりっとしない。
この日は3回に阪神マルテ、サンズに2被弾し3失点。2戦連続で4回でマウンドを降りた。
被本塁打は12球団ワーストの10本に。「短いイニングしか投げられずに、チームにも中継ぎの投手にも申し訳ないです」と言葉少なだった。井口監督は「高く浮いたところで1発を打たれているケースが非常に多いので、配球も含めて、また次回の登板にしっかりと。コントロールミスしちゃいけない投手なので」と次回の改善を促した。
24日に出場選手登録を抹消された石川歩投手(33)が、右肘の違和感による抹消だったこともこの日、明らかになった。石川と同じように3連戦初戦の先発を任されてきた開幕投手二木の復調が、これまで以上に求められることになる。
レジェンドはやはり、甲子園球場に愛された。
2年ぶりに開催された「日本生命セ・パ交流戦」で、2年前は阪神の顔だったロッテ鳥谷敬内野手(39)が一振りで輝いた。
603日ぶりの聖地で、7回に代打で登場。大勢の虎党からも応援される中、見事な適時打で今季初打点を挙げた。勢いに乗ったチームは、8回にレオネス・マーティン外野手(33)が逆転15号2ラン。鳥谷がセ首位に立つ古巣撃破への道しるべになった。
鳥谷が甲子園でヒットを打った。二塁走者が生還し、万雷の拍手が鳴る。野球ファンが見慣れた光景はしかし、阪神の歓喜の時ではなかった。「打った後は久しぶりにこの声援の中で、というのを感じました」。黒いユニホーム、赤の打撃用手袋。ロッテ鳥谷として甲子園で勝利に貢献し、懐かしい感覚を思い出した。
603日ぶりに黒土を踏んだ。7回、三塁側ベンチを出て代打準備を始めても、最初は誰も気付かない。徐々に球場の空気が変わり、懐かしいシルエットに気付く。「代打鳥谷」のアナウンスで銀傘に約80デシベルの拍手が響いた。「向こうにしてみればピンチの場面なので、そこで声援を送ってもらうというのもなかなかないですし、そういう意味では結果として応えられて良かったです」と温かさへの感謝を口にした。
公式戦923試合をホームで過ごし、924試合目にして初のビジター甲子園だ。「お客さんが入ってる中で練習することもないですし、ビジターのロッカーの広さとかも感じることできないので。練習の時間帯も全然違うので、いい経験になったと思います」と三塁側からの景色を味わった。練習中にはファンが手に持つ背番号1のユニホームやタオルが、たくさん目に飛び込んできた。
一振りで1点差に迫ると、8回にマーティンの逆転弾が浜風に負けじと夜空へ飛んでいった。「最終的にはチームが勝てるのが一番なので」と喜びに浸る。交流戦での安打332本は歴代1位。6月には40歳になるがまだまだ衰えない。役割も分かっている。
「交流戦でDHがない試合が多いので、代打の重要性というのは特に、試合の中ではDHでやっている時よりも出てくるので、そこの役割をしっかり果たせたらなと思います」。
フォア・ザ・チームに徹しながら、主役のような結果がついてくる。鳥谷敬のひたむきさと華やかさから、若手達も多くを吸収する。交流戦の初戦、ロッテに大きな勢いがついた。
ロッテは1回、阪神西勇の牽制悪送球で1点を先制。阪神は3回にマルテの9号2ランで逆転、サンズの11号ソロで加点した。
阪神先発の西勇は2回以降立ち直り、6回まで点を与えない。ロッテは二木を4回で代え、継投で阪神の攻撃を防ぐ。
ロッテは8回にマーティンの15号2ランで逆転。さらに1点を加え、逃げ切った。阪神は2番手岩崎が誤算だった。
ロッテ鳥谷敬内野手(39)が甲子園に帰ってきた。
古巣阪神との対決で、7回1死一、二塁のチャンスで8番佐藤都の代打で登場。「代打鳥谷」がアナウンスされると、7000人超の観客から約80デシベルの拍手が鳴り響いた。右翼席では、鳥谷の阪神時代のユニホームやタオルを掲げるファンがあふれていた。
阪神西勇の3球目の130キロチェンジアップを捉えると、見事にライト前への適時打になり、甲子園はまた大きな拍手に包まれた。球団広報を通じ「つなぐ気持ちを持って打席に入った結果、打つことができました。久しぶりの甲子園で、甲子園のファンの前で打つことができてよかったです」とコメントした。
鳥谷は19年オフに阪神を退団し、20年3月にロッテへの入団が決定。甲子園でのプレーは19年9月30日の中日戦以来、603日ぶりとなった。
ロッテ鳥谷敬内野手(39)が、公式戦で初めて古巣阪神と対決する。この日はベンチスタートとなった。
阪神の試合前練習開始時にグラウンドに姿を見せ、梅野や秋山、青柳らかつてのチームメート達と笑顔で挨拶をかわしていた。
鳥谷は19年オフに阪神を退団し、20年3月にロッテへの入団が決定。昨季は交流戦がなかったため、2年ぶりの聖地となった。
試合前にセンターのビジョンにベンチ前で整列する鳥谷の姿が映し出され、右翼席の一部の阪神ファンから拍手が起こる一幕もあった。
ロッテ佐々木朗希投手(19)が25日、試合前練習で初めて甲子園球場の土を踏んだ。
27日の阪神3回戦に先発予定で、この日はまだ出場選手登録はされていないものの、1軍練習で汗を流した。
午後3時18分、左足からグラウンドに入った佐々木朗は、ウオーミングアップの準備の手伝いを終えると、バックスクリーン方向を向きながら入念にストレッチを行った。その後、小池ブルペン捕手と軽めのキャッチボール。午後4時前には室内ブルペンへ向かった。ブルペンで変化球を交え32球を投げた後、再びグラウンドに姿を見せ、外野での投手陣調整に加わった。
最速163キロをマークし注目を集めた岩手・大船渡高時代には、甲子園出場はなかった。
ロッテ鳥谷敬内野手(39)が甲子園に帰ってきた。
阪神の試合前練習開始時にグラウンドに姿を見せると、かつてのチームメート達と笑顔で挨拶を交わした。青柳とタッチし、坂本、秋山、江越、近本、梅野…。阪神ナインは次々に鳥谷のもとへ集まった。
鳥谷は19年オフに阪神を退団し、ロッテに移籍。昨季は交流戦がなかったため2年ぶりの聖地となった。ともに戦ってきた仲間達から、温かい歓迎を受けていた。
ロッテは28日からのセパ交流戦・広島戦(ZOZOマリン)から広島東洋カープとのコラボグッズを販売すると発表した。
「マーくん×カープ坊や」「謎の魚×スライリー」の組み合わせで両球団とのマスコットがデザインされている。
ラインアップはアクリルキーホルダー、フェイスタオル、ドデカ缶バッジ(オンライン受注販売限定)など。マリーンズストアミュージアム店とスタジアム店で28日から販売する。オンラインストアでは28日から6月6日まで受注販売し、7月下旬以降の発送予定。
球団広報室は「いよいよ交流戦が始まります。マリーンズはここまで通算184勝156敗14分けの勝率5割4分1厘と交流戦を得意としています。何よりも05年初代交流戦チャンピオンです。05年、06年以来の交流戦優勝目指して頑張る中で、このようなコラボグッズで盛り上がることができればと思っています」とPRした。
ロッテ佐々木朗希投手(19)が、27日のセパ交流戦・阪神戦(甲子園)に先発することが24日までに決まった。最速163キロ右腕として注目されるスター候補が、プロ2年目の春に初めての聖地へ。岩手・大船渡高時代はあと1勝で届かなかった「甲子園への道」を3回に分けて振り返る。今回は前編。
佐々木朗希の噂は、中3の秋頃には港町の草野球プレーヤー達に広まっていた。すごくデカい中学生。140キロ投げるらしい。被災して引っ越してきた。私立じゃなくて大高(大船渡高校の略称)に行きたがっているらしい−。「ドラフト5位でも6位でもいいから、プロ野球選手になって欲しいよな〜。まだ気が早いか」。
大人達の願いは決して絵空事ではなく、中学時点でその動向をチェックするNPB球団もあった。噂通り、佐々木は強豪私立校の誘いを断り、大船渡高校への進学を決意。野球仲間も誘った。晴れて一般受験で合格した。
類いまれな潜在能力を示したのが、1年夏の県大会だった。金ケ崎町野球場で行われた2回戦、盛岡北戦。両校関係者以外は、観客や報道陣もまばらだった試合。8回のピンチで救援登板すると「3年生のためにも0点に抑えたかった」とエンジン全開。1回3分の1を無安打無失点、3奪三振で締めた。常時140キロ台、最速は147キロをマークした。
日刊スポーツ東北版はまるまる1ページを使い「衝撃デビュー!」と報じた。日刊スポーツの取材に「中学の野球が楽しくて。その仲間と一緒に甲子園に行きたい」と地元校への進学理由をあらためて説明。将来のプロ希望については「今は考えていません。まずは甲子園に行くことです」と力強い返答をしていた。大会は次戦で登板なく敗れ「体を作って、甲子園を狙いたい」と悔しさをにじませながらも涙はなかった。
1年秋は県大会1回戦で敗退。佐々木は出場しなかった。就任直後の国保陽平監督は「試合を作るという意味では、現時点で2年生の方が上だった」としている。2年夏は県大会初戦の盛岡三戦で154キロをマークするなど、着実な成長をアピール。しかし「1番中堅」で出場した西和賀との3回戦で逆転負け。「あと甲子園のチャンスは2回あるので、自分で引っ張って甲子園に導きます」と決意していた。
2年秋は県大会3位決定戦で惜敗し、東北大会出場を逃した。それまでに全4試合を完投。左股関節痛をこらえながら、8回途中から懸命にリリーフした。この大会で157キロをマーク。左足を高く上げる現在のフォームにより近づいた。県大会4位で終わるも、21世紀枠としての翌春センバツ出場に可能性を残した。しかし県の候補校には推薦されず、甲子園出場のチャンスは残り1回となった。(つづく)
プロ野球の「日本生命セ・パ交流戦」は25日に開幕し、5試合が行われた。ロッテは阪神1回戦(甲子園)に5−3で逆転勝ち。鳥谷敬内野手(39)が2点を追う7回に代打で右前適時打を放ち、反撃の口火を切った。2019年まで16年プレーした古巣との初対戦。愛着が深い甲子園で611日ぶりの安打を放ち、今季初打点を挙げた。チームはセ・リーグ首位の阪神を下し、好発進した。
2点を追う7回1死一、二塁。「代打・鳥谷」の場内アナウンスが響くと、7086人の観衆から大きな声援が起こった。カウント1−1からのチェンジアップを捉えた打球は、右前で弾む。虎党も拍手を惜しまない反撃のタイムリーとなった。
「向こうにしてみればピンチの場面なので、そこで声援を送ってもらうのもなかなかない。応えられて良かったです」。
ロッテ移籍2年目の今季、古巣との初対戦で最高の結果を出した。甲子園でのプレーは阪神時代の2019年9月30日の中日戦以来。安打、打点とも同年9月22日のDeNA戦以来、611日ぶりだった。鳥谷の今季初打点が呼び水となり、直後の8回にはマーティンが右越えに15号逆転アーチ。ロッテが交流戦の初戦に逆転勝ちした。
通算2000安打も達成し、18年に途切れるまでの連続試合出場は衣笠祥雄(広島)に次ぐプロ野球歴代2位の1939試合と、長年チームを支えた鳥谷は、試合前から甲子園を支配していた。
鳥谷がグラウンドに姿を見せたのは、阪神の打撃練習すら始まっていない午後2時。ビジター球団の選手としては異例の早さだ。打撃ケージ後方で新井打撃コーチと談笑すると梅野、大山ら選手が集まり、鳥谷を中心に輪ができた。矢野監督にも挨拶し「一緒にやった仲間はたくさんいる。監督、コーチも。去年はコロナで(交流戦が)できなかった。会えて良かった」と2年ぶりの再会を力に変えた。
スタンドには阪神時代の背番号1のユニホームを着たファンの姿が目立った。試合前の国歌斉唱時に鳥谷の姿が大型スクリーンに映し出されると、盛大な拍手が起こった。両軍ファンが注目する中、交流戦1位の試合数を339、安打数を332本に伸ばした。
井口監督が「お手本として動いてくれている。まだまだできる」と褒める働き。来月26日に40歳を迎える鳥谷は「最終的にはチームが勝てるのが1番なので、その中の1点を取れて良かった」と存在感を放った。
ロッテのマーティンが2−3の8回無死一塁で、この回に登板したサウスポーの岩崎から右翼ポール際へ逆転本塁打を放った。2試合連続の一発で勝利に貢献。15本塁打、37打点はともにリーグトップと勢いに乗っている。
今季はここまで全試合に出場して力強く打線を牽引。「常に本塁打を狙っているわけではない。常にチームのために何ができるかを探している」と謙虚に話した。
ロッテの鳥谷が阪神から移籍後初の甲子園で快打を放った。1−3の7回1死一、二塁で代打で登場。古巣のファンからも大きな拍手を浴びた左打者は、西勇の変化球を鋭いスイングで右前に打ち返して適時打とし「甲子園のファンの前で打つことができて良かった」と一塁ベース上でも興奮した様子を見せた。
2019年まで在籍した阪神では巧打と好守の遊撃手として活躍。通算2千安打も達成し、18年に途切れるまでの連続試合出場は衣笠祥雄(広島)に次ぐプロ野球歴代2位の1939試合と、長年チームを支えた。
2年ぶりに開催された交流戦の初戦で、ファン期待の出番が実現。今季初打点となり「つなぐ気持ちを持って打席に入った結果、打つことができた」と振り返った。
ロッテ・鳥谷敬内野手(39)が1−3の7回1死一、二塁の場面に代打で登場し、カウント1−1から阪神先発・西勇のチェンジアップを捉えて追撃の右前適時打を放った。
一昨年まで阪神で16年プレー。古巣との初対戦で甲子園の観衆7086人を沸かせ「つなぐ気持ちを持って打席に入った結果、打つことができました。久しぶりの甲子園で、甲子園のファンの前で打つことができてよかったです」と快打を振り返った。
26日の阪神戦(甲子園)に先発するロッテ・岩下大輝投手(24)が交流戦のマウンドについて「「なかなか対戦することがないチームなので、できる限り自分のピッチングを優先的にしっかり投げたいと思います」とセ・リーグ首位との対戦に意欲をみせた。
プロ7年目の今季は、7試合先発でチームトップの4勝(2敗)を挙げている。星稜高(石川)時代に2、3年夏と甲子園に2度出場し、3年夏はベスト16に入った。
プロ入り後は初の甲子園登板。「高校生のときは(甲子園に)憧れてたので(選手権大会に)出場したときの感覚とはまた違った感じですが、やっぱりいい場所だなと思います」と星稜での活躍を思い出し、阪神戦の好投を脳裏に描いた。
ロッテは25日、交流戦5月28日の広島戦(17時45分、ZOZOマリン)から、広島東洋カープコラボグッズをマリーンズストア各店で販売すると発表した。
グッズは両チームのマスコット同士がコラボしている2種類。「マーくん×カープ坊や」は、マーくんとカープ坊やが対戦しているデザイン。「謎の魚×スライリー」は、マリーンズ公式キャラクター謎の魚とスライリーが仲良く一緒に収まっている。商品詳細は以下の通り(価格は全て税込)。
販売はマリーンズストアミュージアム店とスタジアム店で、広島戦初戦の5月28日から開始(一部商品は海浜幕張駅での取扱いなし)。オンラインストアでは5月28日午前10時から6月6日午後11時59分まで、受注販売を受け付け中(7月下旬〜8月上旬に到着予定)。
ロッテ・鳥谷敬内野手(39)がチームの練習開始時間より1時間半以上も早い、午後2時すぎに甲子園のグラウンドに姿をみせた。
ちょうど阪神の打撃練習が始まる前で、マウンド付近で、新井打撃コーチと談笑。外野でアップ中だった梅野はダッシュで駆け寄ってグータッチ。鳥谷は矢野監督、コーチ、大山、近本ら大半のナインと笑顔で挨拶。その後は、1人でトレーニングを開始。チームの到着を待った。
阪神在籍時、甲子園でナイターの試合が行われるときでも、午前中に球場視察でウエートトレーニング。超早出出勤のスタイルは、ロッテに移籍しても変わらない?
「日本生命セ・パ交流戦」が25日、各地で5試合が行われて開幕した。昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年ぶりの開催。ロッテは鳥谷敬内野手(39)が阪神戦で1−3の7回、反撃の右前適時打を放ち、逆転勝利に貢献した。19年まで16年間所属した古巣相手との初対戦で、交流戦最多出場、最多安打を誇るベテランが輝いた。
代打がコールされた瞬間、4万人の大歓声に負けない拍手が起こった。敵も味方もない。1−3の7回1死一、二塁、鳥谷は西勇の3球目のチェンジアップを捉え右前適時打。かつての「虎の背番号1」が一塁に達すると、スタンディングオベーションが送られた。
「久しぶりの甲子園で、甲子園のファンの前で打つことができてよかった」。
自身の持つ交流戦の歴代最多出場を「339」、最多安打を「332」に更新。甲子園での安打は阪神時代の19年9月22日・DeNA戦以来611日ぶりだった。コロナ下で7086人と寂しいスタンドが、満席のような熱気に包まれた。
鳥谷の今季初打点が空気を変え、8回に逆転。阪神の6回終了時にリードしていた試合での連勝を21で止めた。「(代打は)1点でも欲しい場面だったのでよかった」と振り返ったベテランの仕事に、井口監督も「本人としてもいい1本だったんじゃないかな」と感謝した。
19年オフに事実上の戦力外通告で16年在籍した阪神を退団し、翌年の開幕を控えた3月にロッテ移籍。2年ぶりの凱旋となったこの日の試合前、鳥谷はチームの練習時間より1時間半以上も早い、午後2時すぎにグラウンドに現れた。阪神ベンチ前で矢野監督、梅野、大山、近本らと次々に笑顔で挨拶。「一緒にやった仲間なんで」と旧交を温めた。
元同僚も粋な演出。梅野が2回登場曲で流したのは普段使用するBigfumiの「Life」ではなく、Redfooの「Let's Get Ridiculous」。鳥谷の阪神時代の登場曲だった。
昨年12月、18年目を迎える契約更改の席で「プロに入った時に40歳でショートを守りたいと思っていた」と言った鳥谷。6月26日に40歳を迎えるが、余分な糖分を取らない肉体はプロ入り当時と変わらない。自分に厳しい姿勢の積み重ねである2098本目の安打を、新旧のチームメートに見せた。
鳥谷(ロ)が阪神戦に代打で初出場し適時打。交流戦の出場数は339、安打は332となり、自身が持つ両部門の交流戦歴代最多記録を更新。交流戦初年度の05年から今季までの16シーズン連続出場(昨季は中止)は内川(ヤ)と2人だけ。
ロッテのマーティンが2−3の8回無死一塁から、岩崎のスライダーを右翼ポール際へ逆転2ラン。「神様のおかげ」と両リーグトップの15号を振り返った。
鳥谷の適時打で勢いに乗り打点37も楽天・島内と並ぶリーグトップ。マーティンは「チームのために何ができるかを探している」と好調の要因を明かした。
27日の阪神戦に先発するロッテの佐々木朗が、甲子園のブルペンで変化球を交えて32球の投球練習を行った。
岩手・大船渡では聖地を踏めなかった右腕はグラウンドに入ると、アルプス席やオーロラビジョンを眺めながら入念にストレッチ。阪神のドラフト1位・佐藤輝の打撃練習中には、三塁線付近でブルペン捕手を相手にキャッチボールを行った。
1−3の7回1死一、二塁の場面で代打で送った鳥谷の右前適時打で1点差とし、8回にはマーティンの15号2ランで逆転。さらにレアードの左線適時二塁打でダメ押し。ロッテが交流戦初戦を勝利した。
鳥谷の代打起用の場面について、井口監督は「山口もいたが、繋いで欲しい場面だった」と鳥谷の起用を決断。その采配がどんぴしゃりで、「しっかりと仕事してくれた。相手(古巣・阪神)も相手なので本人としてもいい1本だったんじゃないかな」と期待に応えたベテランの活躍に感謝した。
鳥谷の甲子園安打は阪神時代の19年9月22日・DeNA戦以来611日ぶり。自身の持つ交流戦最多安打も「332」に更新した。
ロッテ・鳥谷が1−3の7回1死一、二塁の場面で代打で登場。古巣・甲子園のスタンドに大きな拍手で迎えられると、西勇の3球目のチェンジアップを見事に右前に弾き返した。
1点差に詰め寄る適時打に球場の阪神ファンまで大歓声。その後、併殺でチェンジとなってベンチに戻る際はスタンディングオベーションも起きた。
ユニホームが変っても鳥谷が愛される存在であることの証明となった。
27日の阪神戦に先発するロッテ・佐々木朗希投手(19)が、甲子園球場のグラウンドについに足を踏み入れた。
阪神の試合前練習中にグラウンド入りした「令和の怪物」は登板2日前のため、チームの全体ウォームアップとは別メニュー調整。佐々木朗は三塁ベンチ前で、ときおり高校野球中継でも有名なオーロラビジョンに目をやりながら入念にストレッチ。阪神の怪物ルーキー・佐藤輝の打撃練習とほぼ同時に三塁コーチボックス付近でブルペン捕手を相手にキャッチボールを開始した。
その距離わずか20メートルで思わぬ「怪物」同士の競演。27日には聖地では、ついに直接対決が実現する。
ロッテは28日の広島戦(ZOZOマリン)から、広島とのコラボグッズをマリーンズストア各店にて販売すると発表した。
グッズは両チームのマスコット同士がコラボしている2種類のデザインが用意されている。「マーくん×カープ坊や」デザインはマーくんとカープ坊やが対戦しているデザインに、「謎の魚×スライリー」デザインはマリーンズ公式キャラクター謎の魚とスライリーが仲良く一緒に収まっているデザイン。
広島東洋カープコラボグッズの詳細は次の通り。
全商品において「マーくん×カープ坊や」デザイン、「謎の魚×スライリー」デザインの2種類展開で、値段は全て税込。販売はマリーンズストアミュージアム店とスタジアム店で広島戦初戦の28日から。オンラインストアでは28日午前10時から6月6日午後11時59分まで受注販売を受け付ける。球団広報室は「マリーンズはここまで通算184勝156敗14分けの勝率.541と交流戦を得意としています。何よりも05年初代交流戦チャンピオンです。05年、06年以来の交流戦優勝目指して頑張る中で、このようなコラボグッズで盛り上がることが出来ればと思っています。ぜひお買い求めください」とコメントした。
ロッテ移籍後初めて古巣・阪神戦を戦う鳥谷敬内野手(39)が、早くも阪神の練習開始前に甲子園のグラウンドに姿を見せ、かつてのチームメートに挨拶した。
阪神の選手達は外野グラウンドでストレッチし、まだ打撃練習の準備が行われている段階で、鳥谷がマウンド付近へ歩み、栗山通訳へ挨拶。そこへ外野グラウンドから梅野、大山、近本らかつての同僚が続々とマウンド付近へ向かい、鳥谷へ挨拶。野手陣だけでなく、青柳や秋山など投手陣もかつての虎の背番号1の元へ駆け寄り、再会を喜んだ。
「よっしゃあ!」。鳥谷は一塁上で叫んだ。2点を追う7回1死一、二塁に代打で登場。西勇のチェンジアップを振り抜き右前へ運ぶ適時打で1点差に迫った。「1点が欲しい場面で代打で行ったので、1点差につながるヒットが打てて良かった」。チームに流れを呼び込み、8回にマーティンの15号2ランで逆転した。
“感謝”を1打席に込めた。19年8月31日に阪神から事実上の戦力外通告を受け、20年3月にロッテに入団した。甲子園は19年9月30日・中日戦以来のプレーとなる鳥谷を、阪神ファンもタオルやユニホームを着て歓迎。試合前には鳥谷が練習する三塁側ベンチ上にファンが集まり、警備員に注意される場面もあった。
交流戦首位332H、代打でコールされた際も大歓声に包まれ「向こうにしてみればピンチの場面。そこで声援を送ってもらうというのはなかなかないことなので、結果として応えられて良かった」。甲子園での打点は19年9月22日のDeNA戦以来で今季初打点。トップの交流戦通算安打も332本に伸ばした。
井口監督は「しっかり仕事をしてくれた。まだまだできる」と称賛。最近はベンチ要員の鳥谷も「チームが勝つために僕の役割をしっかりやっていきます」と決意を新たにした。
土壇場で試合をひっくり返した。1点を追う8回無死一塁。ロッテのマーティン外野手が岩崎の変化球を豪快に振り抜いた。打球は高く弧を描き飛距離十分で右翼席中段に着弾する15号2ランで4−3と逆転に成功。本塁打数リーグトップを独走する助っ人が土壇場で試合をひっくり返した。
ロッテの攻撃で阪神ファンが湧いた。2点を追う7回1死一、二塁。捕手・佐藤に変わりコールされたのは代打・鳥谷敬内野手。古巣での出場に阪神ファンは大きな拍手で迎えた。
その3球目だった。鳥谷が西勇の変化球を捉え、右前へと運ぶ適時打。鳥谷は一塁上で「よっしゃあ!」と叫び、鳥谷の一打で1点差に。続く代打山口は遊併打に終わり反撃とはならなかったが、甲子園は大歓声に包まれた。
先発の二木康太投手が交流戦初戦で4回5安打3失点。前回登板の18日・オリックス戦(京セラドーム大阪)に引き続き今季最短タイの4イニングで降板した。
この日は変化球がさえず、初回から得点圏に走者を背負うも後続を断ち切りなんとかピンチを切り抜けた。だが3回1死から中野に右前安打を許すと続くマルテにフォークを捉えられバックスクリーン左への逆転2ラン。さらに2死からはサンズにスライダーを捉えられマルテと同じバックスクリーン左へ131メートルの特大11号ソロを浴び3失点。思わず天を仰いだ。「短いイニングしか投げられずに、チームにも中継ぎのピッチャーにも申し訳ないです」と肩を落とした二木。
4回は3者凡退で抑えるも5回からは大嶺がマウンドへ。計62球、今季最短タイの4イニングでマウンドを降りた。
ロッテの最速163キロ右腕。佐々木朗希投手が25日、甲子園球場に乗り込み、初めて甲子園の土を踏んだ。
数秒間ベンチでセンター方向を見つめながらグラウンドに登場した佐々木朗は阪神の選手が行う打撃練習の横でストレッチ、アップ、平地でのキャッチボールを済ませると吉井コーチらとともに三塁側ブルペンへと向かった。その後はグラウンドに戻り体幹などで調整した。
大船渡高時代は3年夏の岩手県大会決勝で登板せずに終わり、甲子園出場を逃した右腕。夢に見た聖地でついに27日(阪神戦)マウンドに上がる。
ロッテは25日、本拠地で行われる28日の広島戦から「広島東洋カープコラボグッズ」をマリーンズストア各店で販売することを発表した。
同グッズは両チームのマスコット同士がコラボしており、「マーくん×カープ坊や」デザインと「謎の魚×スライリー」デザインの2種類。アイテムはアクリルキーホルダー(700円)やTシャツ(3800円)、フェースタオル(2200円)など全7アイテム(全て税込み)で販売はマリーンズストアミュージアム店とスタジアム店で広島戦初戦の28日から。オンラインストアでは6月6日午後11時59分まで受注販売を受付している。
球団広報は「いよいよ交流戦が始まります。マリーンズはここまで通算184勝156敗14分けの勝率.541と交流戦を得意としています。何よりも2005年初代交流戦チャンピオンです。05年、06年以来の交流戦優勝目指して頑張る中で、このようなコラボグッズで盛り上がることが出来ればと思っています。ぜひお買い求めください」とコメントした。
ロッテ・鳥谷敬内野手が25日、甲子園球場にがい旋、阪神の大山悠輔内野手や近本光司外野手らと笑顔で挨拶を交わした。
古巣阪神の打撃練習前にグラウンドに姿を現した鳥谷。甲子園は2019年9月30日以来の中日戦以来で、ロッテ移籍後は初めてとなる。マウンドで新井打撃コーチと談笑したのをはじめ、背中の張りによる選手登録抹消からこの日1軍の合流した大山や、陽川、近本らが続々とマウンドへ駆け寄り挨拶した。
帰ってきたロッテ・鳥谷が、古巣への強烈な恩返しを果たした。縦じまのユニホームを着ていた19年9月30日以来の甲子園凱旋。7回に代打適時打を放ち、そこからチームは逆転勝利を果たした。
阪神ファンの声援を受けた中での価値ある適時打。「向こう(阪神)はピンチの場面なのに、声援を送ってもらうというのもなかなかないですし、久しぶりの甲子園で、甲子園のファンの前で打つことができてよかったです」と、感謝した。
打席に向かうと、敵味方関係なくこの日、1番の大きな拍手が湧き起こった。「鳥谷タオル」を掲げた阪神ファンも大きな声援を送った中での7回1死一、二塁。西勇の外角球を引っ張り、右前へ。交流戦歴代安打数1位を更新する332安打目は今季初の適時打で初打点。阪神時代はクールに振る舞うことが多かったベテランは、一塁上で右拳をベンチに突き出し、「ヨッシャー」と叫び、喜びを爆発させた。
久々に訪れた甲子園は、試合前から鳥谷の“独壇場”だった。チーム本隊とは別に、球場に早入りすると阪神の練習中にグラウンドへ。大山、近本、青柳、秋山ら元チームメートが駆けより挨拶を受け「嬉しいというか一緒にやった仲間なので。去年は(交流戦が)できなかったので、会えたのはよかった」と力をもらった。
移籍2年目。今季は開幕から1軍にフル帯同し、若手にもアドバイスを送る。スタメン、代打でも活躍する姿に井口監督は「まだまだできますね」と6月に40歳を迎えるベテランに最敬礼。甲子園での残り2試合。まだまだ元気なプレーで応えてくれるはずだ。
ロッテの佐々木朗が25日、人生初めて甲子園の土を踏んだ。グラウンドでキャッチボールなどで体を動かした後は、先発する27日の第3戦へ向けてブルペン入り。変化球を交えて32球を投げた。
初先発した5月16日・西武戦では5回4失点で勝敗がつかず、高校時代に届かなかった聖地で初勝利を目指す。
ロッテのマーティンが持ち前のパワーをさく裂させ、値千金の決勝2ランを放った。
1点を追う8回無死一塁。岩崎のスライダーを振り抜き、逆転2ランを右翼席中段へ突き刺した。23日の楽天戦ではZOZOマリンで推定飛距離142メートルの一発を放っており、2試合連続リーグトップの15号となった。
ヒーローインタビューでは「日本に来てからずっと甲子園でプレーしたかった。去年は残念ながらできていなかったけど、目標はパリーグ優勝」と上機嫌で豪語した。
ロッテの鳥谷が移籍後初めて甲子園に帰還し、1点を追う7回に代打で今季初適時打を放った。この一打でチームは息を吹き返して逆転勝利。試合後は両チームのファンからの大歓声に迎えられた打席を、感慨深そうに振り返った。
「向こうにしてみればピンチの場面なので、そこで声援を送ってもらうというのもなかなかないですし、そういう意味では結果として応えられて良かったです」と喜びを語った。
2点を追う7回1死一、二塁だった。2019年9月30日の中日戦以来603日ぶりとなる甲子園の打席へ。名前がコールされるとスタンドは大きく沸いた。「おかえり」というボードを掲げるファンの姿もあった。
カウント1ボール1ストライクから西勇のチェンジアップをミート。1点差に迫る右前適時打を放つと、一塁で「よっしゃー」と声を上げた。両チームのファンも大歓声でたたえた。
試合中には広報を通じて「つなぐ気持ちを持って打席に入った結果、打つことができました。久しぶりの甲子園で、甲子園のファンの前で打つことができてよかったです」とコメント。
これで交流戦通算339試合目の出場、332安打目となり、いずれも自身が持つ交流戦最多記録を更新。「それはもう積み重ねなので、始まった時からずっと試合に出てるというのがその数になってるので、相手投手というよりは交流戦の試合のある期間に常にグラウンドに立ててたのが要因だと思います」と話した。
また、試合前には元チームメートから挨拶を受けており、「嬉しさというか、一緒にやった仲間はたくさんいますし、監督コーチもそうですし、そこらへんは去年はコロナでできなかったので、そういう意味では会えたのは良かったです」と振り返った。
ロッテの鳥谷が移籍後初の甲子園で今季初適時打を放った。
2点を追う7回1死一、二塁。代打で2019年9月30日・中日戦以来603日ぶりとなる甲子園の打席へ。
名前がアナウンスされるとスタンドは大きく沸いた。スタンドには「おかえり」というボードを掲げる阪神ファンもいた。
カウント1ボール1ストライクから西勇のチェンジアップをミート。1点差に迫る右前適時打を放つと、一塁上で「よっしゃー」と声を上げた。両チームのファンも大歓声で称えた。
「つなぐ気持ちを持って打席に入った結果、打つことができました。久しぶりの甲子園で、甲子園のファンの前で打つことができてよかったです」。
これで鳥谷は交流戦通算339試合目の出場、332安打目となり、いずれも自身が持つ交流戦最多記録を更新した。
しかし、1死一、三塁で代打・山口が遊ゴロ併殺に打ち取られ、同点とはならなかった。
プロ野球の日本生命セ・パ交流戦は25日、各地で5試合が行われて開幕した。昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年ぶりの開催。感染者が相次いだ広島は25、26日の西武戦を延期にした。
セ首位の阪神はロッテと対戦。パ1位のソフトバンクは中日と顔を合わせた。
各チームが18試合を戦い、セ、パの同一リーグ内の対戦は6月18日に再開する。17日までに全日程を終えられない場合は、その時点で優勝チームを決める。
25日からの阪神3連戦に臨むロッテの佐々木朗希投手(19)が25日、人生で初めて甲子園の土を踏んだ。
大船渡高では3年夏に岩手大会決勝まで進んだが、決勝戦は登板を回避して甲子園出場はかなわなかった。
初めて聖地に立つと、まず阪神の打撃練習を見つめた。その後、三塁ファウルゾーンではストレッチや軽めのランニング。ウォームアップ後は、三塁側のブルペンへ向かい、先発する27日・阪神戦(甲子園)へ向けて調整した。
ロッテは25日、28日からの広島戦(ZOZOマリンスタジアム、17時45分試合開始)で、広島とのコラボグッズをマリーンズストア各店で発売すると発表した。
カープコラボグッズには両チームのマスコット同士がコラボしている2種類のデザインが用意されている。「マーくん×カープ坊や」デザインはマーくんとカープ坊やが対戦しているデザインに、「謎の魚×スライリー」デザインはマリーンズ公式キャラクター謎の魚とスライリーが仲良く一緒に収まっている。
ロッテ広報室は「いよいよ交流戦が始まります。マリーンズはここまで通算184勝156敗14分けの勝率.541と交流戦を得意としています。なによりも05年初代交流戦チャンピオンです。05年、06年以来の交流戦優勝目指して頑張る中で、このようなコラボグッズで盛り上がることが出来ればと思っています。ぜひお買い求めください」とコメントした。
商品詳細は以下の通り。
12球団トップの220得点を誇るマリーンズ打線。先発が早いイニングでマウンドを降りても、リリーフ陣が無失点に抑えれば、逆転を呼び込むことができる。そう実感させる交流戦初戦だった。
マリーンズは、首位・阪神から先制点を奪いながらも3回に先発・二木康太がマルテ、サンズに一発を浴び、逆転を許す。二木は5回に打席が回ってきたところで代打が送られ、4回3失点で降板した。二木の後を受けて登板した大嶺祐太が、阪神に流れを渡さなかった。
1−3の5回からマウンドにあがった大嶺祐太は、1番・近本光司から始まる打順も近本を投手ゴロ、2番・中野拓夢を二ゴロ、3番・マルテを一飛でリズム良く3人で抑える。2イニング目となった6回も、先頭の4番・大山悠輔を初球で右飛に打ち取った。続くサンズにレフト前に運ばれるも、佐藤輝明を投手ゴロのダブルプレーで打ち取ったかに思われたが、これを大嶺が二塁へ悪送球。一塁走者のサンズを三塁へ進めてしまう。それでも、得点圏打率セ・リーグトップを誇る梅野隆太郎を二併に仕留め、ピンチを脱した。
すると7回に1死走者なしから角中勝也、藤岡裕大の連打で一、二塁とし、代打・鳥谷敬がライト前に適時打を放ち1点を返す。なお一、三塁と好機は続いたが、代打・山口航輝が遊併に倒れた。
1度掴みかけた流れを再び阪神に渡してしまうのかと思われたが、7回から登板した佐々木千隼がその裏、小幡竜平を右飛、糸井嘉男を中飛、近本光司を一ゴロと、わずか8球、三者凡退に抑える最高の投球を披露。
直後の8回、マリーンズ打線はこの回からマウンドにあがった阪神のセットアッパー・岩崎優から先頭の荻野が左安で出塁し、2番・マーティンが値千金の逆転2ラン。さらにレアードにも適時二塁打が飛び出し、この回3点を奪い5−3と逆転に成功した。
こうなれば、唐川侑己、益田直也の“勝利の方程式”で逃げ切るだけ。唐川が走者を出しながらも無失点で切り抜けると、最終回は益田が危なげなく3人で打ち取り試合を締めた。
逆転勝利につながったのも、5回から登板した大嶺が2イニングを無失点に抑えたこと、そして1点を返した直後の7回に佐々木が簡単に3人で阪神打線を片付けたことも大きいだろう。
冒頭にも述べたように、今季のマリーンズ打線は12球団トップの得点数を誇り、1、2点のビハインドであれば、試合終盤に十分逆転が可能。今季はリードを許した展開でも、リリーフ陣が踏ん張り逆転勝利、引き分けに持ち込んだ試合は多い。
その中でも、ビハインドゲームで登板したときの佐々木千隼の存在感は抜群だ。佐々木は先発の岩下大輝と並びチーム最多タイの4勝を挙げているが、そのうち3度がリードを許す展開で登板し、その後に味方が逆転し白星を手にしている。
今季初勝利を手にした4月18日のオリックス戦は、1−2の8回から登板し、わずか10球で三者凡退に抑えると、直後の9回にチームは逆転し勝利。2勝目を挙げた4月21日の日本ハム戦も、4−5の9回から登板し、三者凡退に仕留め、その裏に岡大海の逆転2ランでサヨナラ勝ち。そして、25日の阪神戦も三者凡退に抑えた直後の8回にマーティンの逆転2ランが飛び出し、4勝目を手にした。
佐々木は4月に行ったオンライン取材で「ビハインドだったらできる限り傷口を広げないように、そのあと逆転できるように流れが持ってこれるようなピッチングができたらいいなと思って心がけています。ただ、そんなに簡単ではないので、結果的にそうなればいいなと思います」と、ビハインドゲームでの心構えを明かしていた。
佐々木が登板したゲームではないが、5月14日の西武戦では、2−4とリードを許す展開も7回・小野郁、8回・河村説人、9回・土居豪人がそれぞれ無失点に抑え、9回にレアードが同点2ランを放ち、負けゲームを引き分けに持ち込んだこともあった。
今年のマリーンズ打線は昨季までとは異なり、得点が取れる。勝てるゲームをしっかりとモノにし、25日のように負けている展開でもリリーフ陣が踏ん張り、試合終盤に打線が得点を奪い逆転勝ちする試合が増えていけば、白星は自ずと増えていくはずだ。