阪神が逃げ切った。3回に近本の適時二塁打と中野の犠飛で2点を先制し、5回は中野の適時二塁打で加点した。秋山は無四球と持ち前の制球力を発揮して8回1失点で4勝目。ロッテは岩下が踏ん張れず、終盤の反撃も実らなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 |
阪神 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | x | 3 |
ロッテ鳥谷敬内野手の2試合連続安打はならなかった。
7回裏の三塁守備から、3年ぶりに甲子園の三塁守備に就くと連日の大歓声。巡ってきた9回先頭でスアレスと対峙した。3ボールから2球見逃しのあと、150キロ台後半の真っすぐに食らいついてファウル2連発。最後は160キロをたたき、高いバウンドの遊ゴロに全力疾走した。
前日は逆転につながる代打タイムリー。阪神ファンはこの日も元スターの奮闘を大きな拍手でたたえていた。
甲子園球場を整備する阪神園芸も、ロッテの剛腕佐々木朗希投手の甲子園デビュー戦となる猛虎打線との対決へ向け、万全の態勢を取った。
26日の試合後、鮮やかなオレンジ色のシートを内野全面に敷き、ファウルグラウンドまですっぽりと覆った。球場がある兵庫・西宮市はこの日夜から27日午前中まで、まとまった雨が降り、午後からは晴れと予報されている。
ロッテのサイドスロー右腕・横山陸人投手(19)が1軍デビューした。6回裏に登板し、1安打無失点。
「ホッとした気持ちがまずはあります。デビューしたこともそうですし、無失点で抑えられたということも自分の中ではすごく良かったなと思っています」と振り返った。
0−3の6回だった。先発岩下の2番手として、憧れの場所に向かった。「緊張しててあまり覚えてないんですけど…」。捕手佐藤都としっかり打ち合わせて、1度きりのデビュー戦に臨んだ。
相手はいきなり阪神の4番大山。初球は外れたが、2球目の高め149キロは大山を空振りさせた。捕邪飛に打ち取ると、5番サンズも147キロで押し込んで中飛に。6番佐藤輝には右中間二塁打を打たれたが、7番梅野は一ゴロで無失点で切り抜けた。梅野からも高め直球で空振りを奪った。
「自分の球が1軍の中軸にどれだけ通じるかっていうのを試すというか、挑戦できたので、自分の中ではすごくいい経験になったかなって思います」。
サイドスローから平均約147.5キロの直球で押し込んだ。ボール球は全15球中3球のみで、乱れることもなかった。井口監督も「非常にいいボールを投げていましたし、また次、楽しみです」とたたえた。
専大松戸(千葉)時代も関東屈指の投手として注目されたが、甲子園出場には縁がなかった。「人生で1回は投げてみたい場所だったので、投げられてすごく良かったです」。佐々木朗と同じ19年ドラフトで、横山は4位指名で入団。最速163キロを誇る同期が注目される中、横山もプロ1年目にしっかり鍛え上げ、現在はサイドスローから最速で153キロを投げるまでに成長した。
試合は2−3で惜敗したが、横山の力強いデビューは、27日に甲子園デビューを控える佐々木朗にも勢いをつけた。近未来のセットアッパー候補は「勝ちパターンで投げさせてもらえる投手を目指して頑張ります」と堂々と口にした。甲子園に届かなかった若者が、甲子園からプロ野球人生を歩み出した。
ロッテ横山陸人投手(19)が、高校時代にたどり着けなかった甲子園でプロ初登板を果たした。
0−3とリードされた6回にマウンドへ。4番大山を捕邪飛、5番サンズを中飛で2死を奪うも、6番佐藤輝には内角低め148キロ直球を完璧に打ち返され、右中間二塁打に。ピンチを迎えるも、7番梅野を一塁ゴロにし、1回を無失点で抑えきった。大山と梅野からは高め直球で空振りも奪った。
専大松戸(千葉)から19年ドラフト4位で入団。27日に先発する佐々木朗と高卒同期になる。高校時代は細身だったが、ビルドアップに成功し、サイドスローからの直球は最速153キロに到達。将来のセットアッパー候補として期待されている。聖地のマウンドで堂々デビューし、27日に先発する佐々木朗にも勢いをつけた。
ロッテ佐々木朗希投手が27日の阪神戦でプロ2度目の先発マウンドに上がる。
16日のプロ初登板から中10日。「しっかり試合に投げられるレベルまで回復できているので、頑張りたいなと思います」と気持ちを新たにした。「戦力となれるように、5回までしっかり投げきりたいなと思います」。岩手・大船渡高時代には出場がかなわなかった甲子園でプロ初勝利を目指す。
ロッテは26日、「NPB新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」を参考に、28日の広島戦(ZOZOマリン)から、二酸化炭素(CO2)濃度測定器を導入すると発表した。
二酸化炭素(CO2)濃度1000ppm以下を維持するための換気徹底を目的に、マリーンズストアスタジアム店やサントリーマスターズドリームシートなどの来場ファン向け屋内施設、ロッカールームや監督室、記者室など球場内43カ所に設置する。
測定数値は球団事務所からリアルタイムで遠隔監視されるとともに、一部設置箇所ではモニターやタブレットで表示される。
28日からはこれ以外にも入場ゲートへのモニター付きサーモグラフィーカメラの導入や、入場前手洗いの推奨のため、球場外周への仮設手洗い場の設置などの追加対策も実施される。
レジェンドはやはり、甲子園球場に愛された。2年ぶりに開催された「日本生命セ・パ交流戦」で、2年前は阪神の顔だったロッテ鳥谷敬内野手(39)が一振りで輝いた。603日ぶりの聖地で、7回に代打で登場。大勢の虎党からも応援される中、見事な適時打で今季初打点を挙げた。勢いに乗ったチームは、8回にレオネス・マーティン外野手(33)が逆転15号2ラン。鳥谷がセ首位に立つ古巣撃破への道しるべになった。
鳥谷はロッテに電撃入団した直後の20年3月、12歳下の藤岡に伝えている。
「レギュラーはオマエなんだからな。だから焦ったりせずに、オレをうまく使ってくれ」。
突然の遊撃レギュラー争いに後輩が戸惑わぬよう、丁寧にかけた言葉からも決意が見え隠れした。
「自分だけが良くても仕方がない。チームを勝たせるために入ったのに、チームをかき回したくない」。
それは偽らざる本心に聞こえた。
ロッテとの入団交渉が最終局面に突入していたころ、レジェンドは球団側に申し出ている。
「もし競争させてもらって必要ないとなれば、1年間、2軍でも構いません」。
チームに貢献できるのであれば、どんな役割も全うする覚悟がある。久方ぶりの甲子園。もちろん、勝利に勝る喜びはないはずだ。
ロッテ佐々木朗希投手(19)が、27日のセパ交流戦・阪神戦(甲子園)に先発することが24日までに決まった。最速163キロ右腕として注目されるスター候補が、プロ2年目の春に初めての聖地へ。岩手・大船渡高時代はあと1勝で届かなかった「甲子園への道」を3回に分けて振り返る。今回は中編。
高校最後の1年が始まったが、大船渡の冬は寒い。年明け後、初めて報道対応した3月27日にブルペン入りについて尋ねた。
「まだ入っていないです。体が大きくなって動きにくくなるかなと思ったら、それはなくて安心しました。キャッチボール自体もまだ数回です。大船渡はおとといも雪でしたし」。
そう答えた翌28日に、千葉県内でグラウンドコートを着ながら初のブルペン投球。同30日にはブルペンで151キロを出し、同31日には作新学院(栃木)との練習試合で156キロ。後に本人が高3時のベストピッチと振り返っている。
試合後に「160キロ以上」と夏までの目標を掲げたわずか6日後に、日本代表候補合宿で163キロを出した。報道規制も敷かれ、取り巻く世界がガラッと変わっていった。
4月20日、仙台育英(宮城)との練習試合は、今は試合で投げていないカーブをはじめ、変化球主体だった。ひじに負担がかかるスライダーは極力減らした。国保陽平監督は4月中旬に骨密度測定を行ったとし「まだ大人の体になっていない。スピードに耐えられる体じゃない」と明かした。
ストレッチを重点的に行いながら、レベルアップを目指した。セーブしながらも練習試合での登板は行った。週末のたびに早起きし、東北各地への遠征に向かった。甲子園出場をかなえるため、県内の高校との対戦はなるべく避けておきたかった。部員の父親が大型免許を取得し、四国4県とほぼ同じ広さの岩手県を飛び出し、秋田や青森、宮城などをバスで駆けめぐった。ナインも、応援に駆けつけた保護者同士も、そうやって絆を深めていった。
夏が近づき、佐々木のマウンドも増えてきた。開幕直前には大会を想定しての連投も行った。土曜日に柏木農(青森)戦で5回70球を投げると、翌日の日曜日に盛岡一(岩手)戦で9回140球を投げた。2日間で打者53人から30個の三振を奪い、上向きの状態で最後の大会を迎えた。
大船渡高は例年、夏の大会中は盛岡近郊で合宿を行ってきた。この年も温泉地に宿泊し、疲労回復も含めて万全の態勢を整えた。雨天順延もあったが、2回戦(初戦)の遠野緑峰戦は先発し2回無安打無失点、3回戦の一戸戦も6回無安打無失点。文句なしのスタートで、悲願の甲子園へ勢いをつけた。
一戸戦では各球団スカウト陣が、高校野球ファン達とともに早朝5時から花巻球場の開門を待って長い行列を作った。後に入団するロッテからは、松本球団本部長も初視察を行い「ものが違います。トップレベルであることは間違いない。高校生で入ってすぐ活躍できる投手はスライダーがいいんですが、彼にはそのスライダーもある」と絶賛していた。(つづく)
27日の阪神戦(甲子園)で2試合目の1軍戦登板を果たすロッテの2年目、佐々木朗希投手(19)は26日、キャッチボールなどで入念にフォームを確認し「しっかり投げられるレベルまで回復できている。頑張りたいなと思います」とプロ初勝利へ意欲を示した。
大船渡高3年夏には岩手大会決勝に進出したが、故障防止を理由に登板を回避。チームは敗れ、甲子園の舞台に立つことはできなかった。この日は聖地への特別な思いは口にせず、静かに闘志を燃やした。
プロ初登板した前回16日の西武戦(ZOZOマリン)は、5回6安打4失点。降板後に追い付かれ、初勝利は持ち越しとなった。「前回の反省を生かしながら、いいピッチングができるように」と佐々木朗。最速163キロ右腕が、猛虎打線と相対する。
打線が先発・秋山に対し、7回まで1安打と沈黙。9回に1点を返して一打同点まで追い詰めたが、2死二塁で代打・エチェバリアが中飛に倒れて敗れた。千葉・専大松戸高から入団2年目のロッテ・横山は6回にプロ初登板し、1回を1安打無失点。最速153キロを誇る横手投げ右腕は「いい経験になった。勝ちパターンで投げさせてもらえる投手を目指します」と初々しく抱負を口にした。
ロッテは岩下が踏ん張れなかった。5回3失点で4月22日以来の3敗目。「先に点を与えてしまうと投げるイニングも短くなる。要所で粘りたかった」と悔やんだ。
先頭の8番小幡に四球を与えた3回に近本の適時二塁打などで2点を先制された。5回も小幡の安打からピンチを招き、2死までこぎつけてから中野に適時二塁打。中軸を抑えたものの脇役に攻略を許した。6回に代打を送られ、70球で降板した。
ロッテ・鳥谷敬内野手(39)が、7回の守備から出場。「三塁・鳥谷」のアナウンスに、7115人の観衆から声援が沸き起こった。
前日25日は代打で出場し、甲子園で611日ぶりの安打で今季初打点をマークしていた。聖地を大歓声に包んでいた。タテジマのユニホームで16年間プレーし、愛着の深い甲子園を、この日も鳥谷が沸かした。
ロッテ・横山陸人投手(19)が6回にプロ初登板を果たし、1回を1安打無失点に抑えた。
専大松戸高(千葉)から2020年ドラフト4位で入団した2年目の横手右腕。0−3の六回から登板して先頭の大山を捕邪飛、サンズを中飛に打ち取った。ルーキー佐藤輝に右中間二塁打を浴びてプロ初被安打を喫したが、梅野を一ゴロに抑えて上々のデビュー戦だった。
5月22日に待望のプロ初昇格。イースタン・リーグでは中継ぎで11試合に登板し、1勝0敗で防御率0.00と好投を続けていた。速球は最速148キロをマーク。スライダー、チェンジアップなどの変化球も駆使し、今後に期待を抱かせる15球だった。
27日の阪神戦(甲子園)に先発でプロ2度目の登板を果たすロッテ・佐々木朗希投手(19)が、練習後に会見し「しっかり投げられるレベルまで回復できている。頑張りたいなと思います」とプロ初勝利へ意欲を口にした。
前回のプロ初登板は5月16日の西武戦(ZOZOマリン)。5回を6安打4失点で、勝ち負けはつかなかった。今回は中10日のマウンド。阪神打線について「パワーヒッターが多い印象なので、長打に気をつけながらしっかりコントロールを意識しながら投げたい」と猛虎打線を警戒した。
26日の試合前は、外野で軽いキャッチボールなどを行った。
ロッテは26日、「NPB新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」を参考に、5月28日の広島戦(17時45分、ZOZOマリン)からスタジアムにおける新型コロナウイルス感染拡大防止の追加対策として、二酸化炭素(CO2)濃度測定器を導入すると発表した。
CO2濃度測定器は、適切な空気環境の基準として提示されているCO2濃度1000ppm以下を維持するための換気徹底を目的に設置。マリーンズストアスタジアム店やサントリーマスターズドリームシートなど、来場するファン向けの屋内施設や、ロッカールームや監督室などのチーム関連諸室、記者室やインタビュールームなど、その他、43箇所に設置する。
CO2濃度測定器の数値は球団事務所からリアルタイムで遠隔監視されるとともに、一部箇所においては測定器に併設されるモニターやタブレットで表示される。
28日の広島戦からはCO2濃度測定器の導入だけでなく、入場ゲートへのモニター付きサーモグラフィカメラも導入。入場前手洗いを推奨するため、球場外周への仮設手洗い場設置などの追加対策も実施される。
ロッテ・佐々木朗が27日の阪神戦で甲子園のマウンドに上がる。5回4失点で勝敗がつかなかった16日の西武戦から中10日で臨むプロ2度目の先発。「パワーヒッターが多い印象なので長打に気をつけ、しっかり制球を意識して投げたいです」と意気込んだ。
大船渡時代に甲子園出場はなし。高3夏の県大会は決勝で登板せず、チームも敗れた。前日に初めて聖地入り。憧れの甲子園の印象を問われて「ええ、ちょっと分からないですけど」と笑ってごまかしたが、練習後には球場名物として知られる「甲子園カレー」を食べる様子が球団の公式ツイッターで紹介されるなど、リラックスした表情も見せていた。
令和の新時代を象徴する怪物ルーキー・佐藤輝との対戦もファンの注目を集めそうだが「対戦が楽しみな相手は?」との質問にも「いないです」とキッパリ。「前回よりいい投球を見せたい」という最速163キロ右腕が、プロ初勝利が懸かる聖地のマウンドに上がる。
ロッテは1点差で敗れたが新戦力が存在を示した。0−3の6回に2番手で高卒2年目の横山がプロ初登板。2死から佐藤輝に初球の148キロ直球で右中間二塁打を浴びたが、後続は斬って無失点で切り抜けた。
佐々木朗の同期で昨季のドラフト4位。2軍で11試合で防御率0.00と結果を残して1軍切符をつかんだ右腕は「中軸に挑戦できたのはいい経験」と手応えをにじませた。井口監督も「次も楽しみ。勝ちパターンで投げる投手に」と期待した。
阪神・秋山の前に打線が沈黙を続けた。
7回までレアードの中前への幸運なポテンヒット1本に抑えられた。8回に1死から角中、藤岡の連打で1点を奪ったが、続く代打・井上は遊ゴロ併殺。1勝1敗となった井口監督は「丁寧に丁寧に放られた。なかなか(点を)取れなかった」と秋山の好投にお手上げの様子だった。
ロッテ・佐々木朗希投手(19)が27日の阪神戦で甲子園のマウンドに上がる。プロ2度目の先発はセ・リーグ首位チームが相手だが「パワーヒッターが多い印象なので、長打に気をつけながら、しっかり制球を意識して投げたい」と意気込んだ。
大船渡高時代の19年夏は岩手大会決勝戦で蓄積疲労のために登板を回避。甲子園出場も逃した。あと1歩で届かなかった憧れの聖地だが、「ええ、ちょっと分からないですけど」と苦笑いでかわした。
怪物ルーキー・佐藤輝や大山、マルテ、サンズら強打者が揃う打線にも対戦が楽しみな打者は「いない」と意識しない。プロデビュー戦の16日・西武戦は5回4失点。「戦力となれるように5回までしっかり投げたい」と、プロ2戦目に挑む。
ロッテが新型コロナウイルス感染拡大防止の追加対策として、28日の広島戦からZOZOマリンスタジアムに二酸化炭素(CO2)濃度測定器を導入すると発表した。
CO2濃度測定器は適切な空気環境の基準として提示されているCO2濃度1000ppm以下を維持するための換気を徹底することを目的に、マリーンズストアスタジアム店やサントリーマスターズドリームシート等の来場するファン向けの屋内施設や、ロッカールームや監督室等のチーム関連諸室、記者室やインタビュールーム等その他諸室など計43箇所に設置する。
CO2濃度測定器の数値は球団事務所からリアルタイムで遠隔監視されるとともに、一部箇所においては測定器に併設されるモニターやタブレットで表示される。
また、入場ゲートへのモニター付きサーモグラフィカメラの導入や入場前手洗いを推奨するために球場外周への仮設手洗い場の設置等の追加対策も実施する。
ロッテの最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(19)が27日の阪神戦(甲子園)で憧れのマウンドに立つ。「2度目なのでしっかり戦力となれるように5回まで投げきりたい」。前回登板の16日・西武戦から中10日での登板で、この日は軽めのキャッチボールなどで最終調整。当日は100球が目安とされている。
大船渡高3年夏には岩手大会準決勝で9回計129球を投げ決勝進出を決めるも決勝では登板せずに敗退。甲子園出場はかなわなかった。この日、自分にとって甲子園はどういう場所かについて聞かれると「ちょっと分からないです…」と苦笑いしたが、阪神打線については「パワーヒッターが多い印象なので強弱つけながらコントロールを意識してやりたいです」と話した。
練習後には球団ツイッターで朗希が甲子園名物「甲子園カレー」を堪能する様子がアップされ、エネルギーは十分。夢に見た甲子園のマウンドでプロ初勝利を目指す。
ロッテの高卒2年目サイド右腕・横山陸人投手がプロ初登板。先発・岩下に変わり3点ビハインドの6回からマウンドに上がった。
「デビューしたこともそうですし、無失点で抑えられたということもすごい自分の中では良かったなと思っています」。
プロ初登板で最初の対戦相手が中軸だった。マウンド上で大きく深呼吸すると先頭の4番・大山を捕邪飛、サンズを中飛に打ち取り早くも2死。続く佐藤輝には初球を右中間へと運ばれ「佐藤輝選手に打たれて改めて左打者に対しての攻め方を考えないといけないと思った」と横山。プロ初被安打で2死二塁と得点圏に走者を背負うも、続く梅野を134キロのスライダーで一ゴロに打ち取り堂々の無失点デビュー。専大松戸高時代には届かなかった憧れの甲子園でのデビュー戦に「緊張しててあまり覚えてないんですけど、すごいいいところだなと思います。人生で1回は投げてみたかった場所なので、投げれて良かった」とホッとした表情を見せた。
19年ドラフト4位でロッテに入団。27日の阪神戦(甲子園)では同期でドラフト1位の佐々木朗がマウンドに上がる。「僕より全然良い投手なので。そうですね、頑張って欲しいです」とエールを送った。
ロッテは26日、「NPB新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」を参考に28日・広島戦(ZOZOマリン)から二酸化炭素(CO2)濃度測定器を導入することを発表した。
適切な空気環境の基準とされているCO2濃度1000ppm以下を維持するための換気徹底を目的に、マリーンズストアスタジアム店や来場するファン向けの屋内施設、ロッカールームや監督室等のチーム関連諸室など計43か所に設置。CO2濃度測定器の数値は球団事務所からリアルタイムで遠隔監視されるとともに、一部では測定器に併設されるモニターやタブレットで表示される。
またCO2濃度測定器の導入以外にも、入場ゲートへのモニター付きサーモグラフィカメラの導入や、手洗いを推奨するため球場外周への仮設手洗い場の設置等の対策も追加される。
ロッテ・佐々木朗が26日、2度目の先発となる27日・阪神戦に向けて甲子園で最終調整した。
中10日で人生初の聖地のマウンドに上がる右腕は「投げられるレベルにまで回復できているので頑張りたい」と決意。阪神打線については「パワーヒッターが多い印象なので、長打を気をつけながら、投げていきたい」と警戒した。
終盤の追い上げもむなしく1点差で敗れた。ロッテ・井口監督は8回3安打1失点の好投を許した秋山に「ミーティングはしましたけど、丁寧に放られた。なかなか捉えきれなかった」と脱帽するしかなかった。
前夜の逆転勝ちの勢いも、相手先発に封じ込められた。5回までわずか1安打。6回の攻撃前に円陣を組んだが、3点差の8回に藤岡の左前適時打で1点を返すのがやっと。9回にスアレスから1点を奪ったが、秋山攻略が遅すぎた。
1勝1敗で迎える第3戦は佐々木朗が2度目の先発を果たす。高3夏は岩手大会決勝で登板せず敗退。最速163キロ右腕が自身初めて甲子園のマウンドに立つ。井口監督は「朗希らしいピッチングをまた、期待したい」と、初勝利と阪神戦勝ち越しを託した。
ロッテが8、9回に1点ずつ返し追い上げたが、あと1点届かず交流戦初黒星を喫した。
前夜の逆転勝ちの勢いも阪神先発の秋山の前に打線が沈黙した。2回以外は7回まで三者凡退に抑えられ手も足もでず。ようやく8回に1死から角中の二塁打後、藤岡の左前適時打で1点を返したが反撃は遅し。井口監督は「色々ミーティングはしましたけど、丁寧に放られてなかなか捉えきれなかった」と秋山の好投に脱帽した。
第3戦は2年目の佐々木朗が先発。「らしいピッチングを期待したい」と勝ち越しを最速163キロ右腕に託した。
プロ野球は26日、27日の予告先発を発表した。ロッテは佐々木朗希投手(19)が阪神戦でプロ2度目の先発登板。自身初めて甲子園のマウンドに立つ。
大船渡高では3年夏に岩手大会決勝まで進んだが、決勝戦は登板を回避して甲子園出場はかなわなかった。
甲子園で調整している佐々木朗は25日にはブルペン入りし、変化球を交えて32球を投げた。この日はダッシュやキャッチボールなどで最終調整した。
初先発した5月16日・西武戦では5回4失点で勝敗がつかず、高校時代に届かなかった聖地での初勝利を目指す。
ロッテは26日、「NPB新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」を参考に5月28日広島戦(ZOZOマリンスタジアム)からスタジアムにおける新型コロナウイルス感染拡大防止の追加対策として、二酸化炭素(CO2)濃度測定器を導入すると発表した。
CO2濃度測定器は適切な空気環境の基準として提示されているCO2濃度1000ppm以下を維持するための換気を徹底することを目的に、マリーンズストアスタジアム店やサントリーマスターズドリームシート等の来場するファン向けの屋内施設や、ロッカールームや監督室等のチーム関連諸室、記者室やインタビュールーム等その他諸室など計43箇所に設置する。
CO2濃度測定器の数値は球団事務所からリアルタイムで遠隔監視されるとともに、一部箇所においては測定器に併設されるモニターやタブレットで表示される。
なお、5月28日広島戦からCO2濃度測定器の導入以外にも、入場ゲートへのモニター付きサーモグラフィカメラの導入や入場前手洗いを推奨するため球場外周への仮設手洗い場の設置等の追加対策も実施される。
交流戦初戦をセ・リーグ首位の阪神相手に快勝したロッテ。今季はここまでドラフト1位ルーキーの鈴木昭汰投手が既に10試合に登板するなど若手投手の台頭が著しいが、2軍にも登板機会を虎視眈々と狙う有望投手が多い。左肘故障からの復帰を目指す5年目左腕・土肥星也投手もその1人だ。
少しずつだが、しっかりと1軍のマウンドへ歩を進めている。失意の1年を経た左腕が現状を次のように説明した。「痛みもなく、不安なく投げられています。ここからはもっと(ボールに)強さを出していきたいですね」。
尽誠学園から大阪ガスを経てドラフト4位で入団した左腕。ルーキーイヤーの2017年に救援で18試合に登板し、先発に配置転換された2年目には2勝をマークした。しかし、1軍で6試合に登板(1勝0敗)してプロ3年目を終えた2019年10月に左肘の関節鏡視下クリーニング術を行い、昨季は2軍でも登板機会がなかった。「高校時代から肘には不安があって、いよいよ曲げ伸ばしもできない状況になって手術に踏み切りました」。
捲土重来を期した今季も、春季キャンプで上半身のコンディション不良のため出遅れてしまったが、その後は回復。2軍で徐々に投球数を増やし、5月14日の巨人戦では今季最多の62球を投げて5回を6安打3失点で勝利投手になった。
直球とチェンジアップのコンビネーションを武器にする左腕。「去年は不安ばかりでしたが、今は試合で投げられるのが楽しい。ようやく試合勘も出てきて、打者との駆け引き、打者を見ながら投げられるようになってきました」。ここまで直球の最速は141キロで「もう少しいけるかなという感じ」と手応えを口にする。
苦しんだ1年間も決して無駄にはならず「ここが張ったら痛みが出てくるとか色々、体のことを考えるようになった。これまでは肘に違和感が出てから対処していましたが、準備やケアをしっかりするようになった」と語る。
見据えるのは今季中の1軍での登板。先発陣は二木、美馬、岩下、小島、石川、鈴木ら層は厚いが、そこに割って入るつもりだ。「ウチの先発は安定していますが、連戦の時とか1試合でもチャンスを得てしっかり結果を残せるようにしたい。そのためにも2軍で任された試合は全部勝つつもりで投げたい」。
小野、大隣両2軍投手コーチからは「まだ球速もコントロールも物足りない」と指摘されているという左腕。課題をクリアした時、2年ぶり1軍マウンドが現実のものとなる。