わたしはかもめ2021年鴎の便り(5月)

便

5月27日

阪神4−6千葉ロッテ(甲子園)

ロッテの佐々木朗が5回を7安打4失点でプロ初勝利。伸びのある速球を軸に粘った。2−4の6回に角中の2点二塁打で同点、藤岡の内野安打が失策を誘って勝ち越した。8回はマーティンが一発。阪神はアルカンタラが6回に崩れた。

123456789R
千葉ロッテ1000130106
阪神0210100004

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[評論家コラム]山田久志:佐々木朗希にあえて進言するなら、もう1つ球種をマスター[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)がプロ初勝利を挙げた。日刊スポーツ評論家の山田久志氏(72)がプロ2年目の怪物右腕の投球を解説した。


プロ初勝利をあげた佐々木朗が日本球界を代表する投手に育つ可能性を秘めているのは確かだ。また今後も取り組むべき課題が多いのが分かったマウンドでもあった。

佐々木朗をみたのは1年前の2月27日、オリックス宮崎清武キャンプでのこと。オリックス臨時コーチを務めていたわたしは、ロッテが練習試合に訪れたブルペンで投球をみた。

初めて捕手を座らせて投げた日で、フォームに無駄な動きがなく、ボールさばきが良かった。この日、甲子園で阪神戦に先発した佐々木朗のフォームは、1年前に受けた印象と変わりはなかった。

現段階で投球フォームに欠点は見当たらない。6回を投げて4失点。1点リードの2回裏には、阪神のルーキー佐藤輝に左前に同点打を浴びる。この一打をはじめ許した7安打は、全てストレートだった。

「投手対打者」の勝負からいうと、私がみていてもロッテバッテリーの配球の9割方は読めたから阪神サイドの狙い打ちでもあった。ここは受け手がベテラン捕手であればリードも違っていただろう。

ただ打者との駆け引きはさておき、佐々木朗だけにスポットを当てると、変化球を投げる際に体の開きが早くなるのが目についた。またそれが右打者のインコース、左打者の外角に力が伝わりにくい要因だろう。

この点を修正するには体幹を鍛えながら、スタミナをつけることだ。それはダルビッシュも、田中、大谷もたどってきた道。体が出来上がってくれば、打者から見るボールも隠れて、さらに強い球を投げることができる。

現時点であえて進言するとしたら、今後はもう1つ球種をマスターすることを視野に入れるべきだ。次の段階に向けて新たな球種に取り組むか、それとも持ち球の精度をさらに上げるかだ。

首脳陣はどこかでまた休ませながら修正させるのだろう。今はバランスを考えて投げているようだが、1つずつハードルをクリアしながらレベルアップして欲しい。本人の努力次第だが楽しみな素材であるのは間違いない。

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初勝利佐々木朗希が大切な大船渡チームメートに話した「強くなれた理由」[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)がついにプロ1勝目をつかんだ。舞台は甲子園。岩手・大船渡高時代は「あと1勝」で届かなかった聖地に、運命が重なった。「日本生命セ・パ交流戦」は阪神打線に5回7安打4失点も、最速154キロ直球を軸に5三振も奪うなど、鍛え上げた能力を発揮した。涙に暮れた東日本大震災から10年2ヶ月。仲間達との野球に支えられた少年が、立派な青年として1つの節目を堂々やり遂げた。


初勝利の瞬間、佐々木朗希の周りにはやっぱり、仲間達がいた。思わず万歳した両手を下げると、先輩達の祝福が続く幸せな時間に。お立ち台で「嬉しいです!」といつになく声を張った。「楽しかったです!」。純粋な思いが次々にわき出た。

午後6時8分、甲子園で第1球を投げた。剛速球とフルスイングが、銀傘に強い音を響かせる。どよめきの中、本人は必死だった。「高校生にとっては特別な場所だとは思うんですけど、今の僕にとってはそうではないので」。役目を果たすべく投げた。「自分の納得いく球は投げられなかった」と言う。2回に3連打で2失点。猛虎のすごみを感じながら、諦めずに5回を粘り抜いた。

高校時代があって今がある。「ずっと野球をやってきた仲間と、一緒に甲子園に行きたかったから」と、強豪私立の誘いを断った。大船渡と陸前高田。複雑な海岸線をはさんで隣り合う街で、グラウンド上の顔ぶれは味方も相手もほとんど同じまま育った。

東晃生、及川恵介、大和田健人、小嶋啓介、木下大洋、熊谷温人、熊谷萌々、熊谷優成、今野聡太、佐川侑希、佐藤良樹、柴田貴広、清水聡太、鈴木蓮、立花綾都、田中友輝、千葉宗幸、新沼紳、三上陽暉、村上泰宗、吉田夏希、和田吟太。佐々木朗希は青春を共有した3年生22人と一緒に、甲子園を夢見た。「何が何でも行きたい」とはるか聖地での大団円を求めた。

505日前、上京の朝。玄関のドアを開けたら皆の笑顔があった。小雪が舞う中、万歳三唱での出発式に「すごく感動しました」。彼らには12月、野球部のバット納めで思いを語っていた。100人以上が見守る中、同級生や後輩達に壇上で感謝を伝え、そのまま「自分事になるんですけど」と続けた。

「僕は最初、陸前高田市で生まれて、震災があって父と祖父と祖母を亡くして。そこで多分、人生で1番泣いたし、つらい思いをしました。小中高と野球をやる中でもずっと…悲しくて。そういう思いがあったから、これから後悔しないように頑張ろうって思えたし、そういう後悔があって強くなったのかなって思います。だからみんなには、後悔したことを大切にして強くなって欲しいです」。

仲間と家族の支えで、涙に暮れた少年は強くなった。その証しの大事なウイニングボール。「両親に渡したいと思います」。700キロ以上離れた三陸で緊張に耐え切った母は、息子の愛に号泣した。故郷に眠る父も、きっと。

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佐々木朗希163キロで亡き父友が奮い立つ、懐かし鍋が故郷陸前高田に復活[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)がプロ初勝利を挙げた。希代の快速球には人々を胸躍らせ、奮い立たせるパワーがある。故郷の岩手・陸前高田市で中華料理店「四海楼」を営む長田正広さん(55)も、163キロに立ち上がった1人。11年3月の東日本大震災で亡くなった朗希の父功太さん(享年37)とは大の仲良しだった。友の忘れ形見の立派な姿に涙し“伝説の担々鍋”の復活へ腕を振るった。


朗希が身をかがめて店に入ってきた。表情が自然と緩む。「やっぱ、めんこいよなぁ」。昨年末の帰省時に寄ってくれた。琉希、朗希、怜希の佐々木家3兄弟は、長田さんには大事な仲間の忘れ形見だ。感慨深くなりながら、1杯のラーメンを出した。

あの頃が懐かしい。ご近所さん同士。特に夏祭り前後は町内会の一体感が最高潮になる。飲み会で、長田さんはよくオリジナルの担々鍋を差し入れした。絶品ぶりが口コミで広がり、やがて佐々木家の大晦日の定番になった。「鍋を持ってくとさ、夜8時頃かな、功太が『御礼にこれどうぞ!』ってアワビの刺し身を持ってきてくれて」。除夜の鐘はいつも幸せを引き立てる音だった。

大津波が全てを壊した。「何人も亡くなったよ。功太だけじゃない。一緒に飲み会してたケイタも、マサルも。悔しい。悔しいよ。全部流された」。

四海楼は人気店だった。再開を願う声に押され、震災8ヶ月後に仮設店舗で再出発。さらに7年後の19年4月3日、盛り土で10メートル以上かさ上げされた新しい町に新店舗を開いた。「だから、朗希はオープンしてすぐ来てくれたんだな」。

4月6日に日本代表候補合宿で163キロを出した数日後、母陽子さんが「連れてきたよ」と時の人と一緒にやって来た。佐々木家は震災後直後に大船渡に移り住んでいた。久しぶりの再会。「本当にあの功太の息子なんだよな?」と問いかけた。「息子です」。そっくりの顔で笑っていた。

親子を見送り、目を潤ませながら誓った。もう1回、あれを作る−。記憶をたどって試作を繰り返す。仕込みが結構大変で、震災以降の多忙な日々に担々鍋を作ることは1度もなかった。タレだけだとちょっとしつこいから、鶏がらスープと割って、〆はマーボー豆腐とラーメンかな…。

故郷から巣立つ前にどうしても食べて欲しかった。19年12月末。三陸から上京する直前のドラフト1位右腕が家族全員でやって来た。「頑張ってこいよ!」と、テーブルに担々鍋を置いた。湯気と熱気に包まれた幸せな時間。佐々木家の年の瀬に、実に9年ぶりに懐かしい味が戻った。

旅立ちから1年。ますます大きくなって戻ってきた朗希に「こんなの作ってみたんだ。店でも出してみようかなと思ってさ」と、担々鍋の〆を再現したラーメンを出した。朗希は辛いものが苦手だ。「でも、担々鍋だけはちょっと違うんですよ。本当に美味しいんです」と言う。新作も「うまいです!」と夢中ですすった。会う度に大きくなる。懐かしい仲間の笑顔に、ますます近づいてくる。

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「目標にした甲子園のマウンド」佐々木朗希を大船渡時代チームメイトも祝福[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)がプロ初勝利を挙げた。地元岩手の関係者達も喜びに包まれた。


大船渡高時代のチームメート達も“エース”の初勝利に心を震わせた。 中学、高校と同じチームで投手として高め合った和田吟太さん(20)は「角度のあるボールで打ち取っていて、良い形で試合展開していて、とても良かったです」と、見慣れた朗希の好投に笑顔。「初勝利して一安心しました」とホッとしていた。

岩手大会決勝で先発した柴田貴広さん(20)は「今まで色々苦しいこととか、色々言われてしんどいこととかあったと思うけど、そんな中、自分のペースで頑張ってきた成果だと思います。おめでとう」と思いやった。

投手仲間の大和田健人さん(19)は「高校の時に届かなかった甲子園球場のマウンドに朗希が立っているのを見られて嬉しかったですし、うらやましかったです。自分も頑張らないとと思いました」と刺激を受けていた。

捕手として剛速球や鋭い変化球を受け続けた及川恵介さん(20)は「初勝利、本当におめでとう。これからもっといい投球して、チームの勝利に貢献できるように頑張って。機会があったらプロ初安打、楽しみにしてます」と打棒爆発にも期待を寄せた。

同期のムードメーカー役・村上泰宗さん(19)は「チームみんなで目標にした甲子園のマウンドに、形は違えど登板して、しかも初勝利で、感慨深かったです。これからもどんどん活躍して欲しいです」と友の飛躍を楽しみにしていた。

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佐々木朗希初勝利ロッテ先輩強烈プッシュ、荻野またも先制弾&マーティン弾[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)の初勝利を先輩達が強烈プッシュした。

初回、荻野が初球先制弾。6回には角中が2点適時二塁打を放ち「最高です。嬉しいです」とベンチを沸かせた。マーティンが8回に16号ソロで突き放せば、前回に佐々木朗初白星を消した唐川が、今回は無失点救援。未来のエースの初勝利で、交流戦最初のカードを勝ち越した。

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佐々木朗希プロ1勝、奥川、宮城、西純「全員日本の宝」日大三島・永田監督[ニッカン]

U18高校日本代表の元監督で日大三島(静岡)の永田裕治監督(57)が27日、指揮を執った19年のU18W杯に高校日本代表で出場し、阪神戦でプロ初勝利を飾ったロッテ佐々木朗希投手(19)に祝福のコメントを寄せた。

「プロ初勝利、おめでとうございます。今日はヤクルトの奥川も勝ちましたが、いつも願うのは『ケガだけには気をつけて欲しい』ということです。昨日はオリックスの宮城が5勝目を挙げ、先日は阪神の西(純)が初勝利と当時の仲間が、1軍の舞台で活躍しています。全員が日本の宝だと思いながら接していましたし、今、2軍で鍛錬を積んでいる子達ももちろん、大学、社会人、それぞれの舞台でみんなが頑張ってくれることが嬉しいです」。

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令和の怪物対決「すごい角度、力強い球」阪神佐藤輝明、佐々木朗希を語る[ニッカン]

令和の怪物対決に、甲子園が沸いた。「日本生命セ・パ交流戦」のロッテ戦で、阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)が2回無死一、三塁の好機で、ロッテ佐々木朗希投手と初対決。直球を流し打ち、左前に一時同点とするタイムリーを放った。3回の打席は中飛、5回は申告敬遠で、注目の対戦は2打数1安打1打点。佐々木朗にプロ初勝利を献上したが、虎の怪物ルーキーは力勝負で1歩も引かなかった。


低いライナーで鮮やかに三遊間を破った。令和の怪物対決が甲子園で実現した。2回無死一、三塁。佐藤輝が佐々木朗の内角低め152キロに体を開くようにしながら逆方向へ。捕手は外角に構えていた逆球だったが、決して簡単な球ではなかった。「内寄りだった。速い真っすぐに対して、しっかり自分のスイングができた。チャンスで1本打ててよかった」と一塁側ベンチに向かって小さくガッツポーズを見せた。

3回2死一塁での2度目の対決は内角152キロで中飛に。2点リードで迎えた5回2死二塁での3打席目は、申告敬遠となりスタンドからは7061人とは思えない大きなため息がもれた。佐藤輝は「すごい角度もありますし、力強い球を投げていた。すごくいいボールだなと思いました」。将来の球界を背負うであろう右腕の実力を肌で感じた。1打席目は4球全て直球。2打席目も初球はフォークだったが、2球目の直球で打ち取られた。「向こうも真っ直ぐで抑えたいと思うんで、しっかりはじき返せるように」。逆転負けでプロ初勝利を献上したが、虎のドラフト1位も1歩も引かない。今後の真剣勝負を早くも楽しみにした。

近大時代、12球団OKでドラフトを待つ中で「どちらかというとパ・リーグに行きたいですね。見ていてもパの方が面白いと今は感じますね」と力と力の対決に魅力を感じていた。4球団競合の末に阪神入団。ここまで全45試合に出場し、チームトップの33打点を挙げ、セ・リーグを代表するスラッガーという立場で初めての交流戦に挑んでいる。

開幕カードのロッテ戦は10打数3安打の打率3割、1打点。28日からは敵地メットライフドームで西武との3連戦。初戦の先発はオープン戦で本塁打を放った高橋が相手だ。「やることは変わらず、しっかりと自分のするべきことをするだけなんで、いい意味でいつも通りいきたい」とマイペースを貫くが、剛腕達と対決する18試合で、さらに手のつけられない強打者に成長する。

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ウイニングボール「両親に渡したい」、ロッテ佐々木朗希甲子園でプロ初勝利[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)が念願のプロ初勝利を挙げた。9回2死、最後の打者の投直が守護神益田のグラブに収まると、ベンチで思わず両手を上げた。お立ち台でも「嬉しいです!」と声を張り上げた。

「僕の中ではすごく長かったんですけど、たくさんの方々に支えられて、こうやって勝つことができてよかったです」。

噛み締めるように話し、余韻に浸った。大船渡高時代は踏めなかった甲子園のグラウンド。今は違う。「高校生にとっては特別な場所だとは思うんですけど、今のぼくにとってはそうではないので」。ペナントレースで優勝を狙うロッテの1軍投手として、責任を感じながら投げた。

初回は3者凡退に抑えるも、2回には3連打をきっかけに2点を奪われた。佐藤輝にも低め152キロを、強くレフト前へ流された。「まずは、自分の納得いくボールをあまり投げられなかったので。そこを投げられるようになってから(対策も)しっかり考えたいです」と今後への反省を忘れなかった。

岩手・大船渡高時代には国内高校生歴代最速の163キロをマークしているが、現在は150キロ台前半〜中盤が主体。「心と体のコントロールをすること」をテーマに、長いペナントレースを視野に入れたスタイルを作り上げてきた。この日の最速は154キロも、平均球速は150キロ超。痛打もあったが、ファウルも多く「勝てる投手」「1年間投げ抜ける投手」を目指してスタイルを作り上げた。

11年3月の東日本大震災で被災。父と祖父母を亡くし、家も流された。お立ち台でウイニングボールの行き先を聞かれ「両親に渡したいと思います」と、孝行息子は話した。

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「朗希も愛されキャラ」佐々木朗希亡き父友人・陸前高田市の戸羽太市長[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)がプロ初勝利を挙げた。地元岩手の関係者達も喜びに包まれた。


佐々木朗の出身地である岩手・陸前高田市の戸羽太市長(56)は「本当におめでとうございます。ヒヤヒヤしましたが、1つ勝てたので、これを自信にしてどんどん大きくなって欲しいです」と喜んだ。

戸羽市長は、東日本大震災で亡くなった朗希の父・功太さん(享年37)とも付き合いが深かった。「有言実行の人。一緒にやろうという仲間作りが上手な人でした。気さくで行動力があって。先輩も後輩もみんなが付いていって」と懐かしむ。

ある日、功太さんに会いに行くと、小学校低学年の朗希とキャッチボールをしていた。「功太のやつ、朗希君に真剣に投げていたんですよ」。思わず「バカッ」と怒ったが、功太さんは当時から「朗希はすごい選手になる」と話していたという。

予言は実現し、ついにプロ野球の世界で勝利投手になった。「被災地から、ああやって逆境から活躍してくれて、みんなに目に見えない力を与えてくれる存在です」。市街地が壊滅的被害を受けた陸前高田市では、震災から10年強が過ぎ、かさ上げされた新しい大地の上にようやく新市庁舎が開かれた。「今日も昼間の市役所は、朗希君の話題が結構あったんですよ」。復興の象徴として、ますますの活躍を祈念する。

最後に「そういえば」と付け足した。「周りの野手の皆さんからも、すごい“勝たせてあげたい”空気を見ていて感じました。朗希も愛されキャラなんですね」。亡き友人と重ね合わせていた。

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「両親にと言ってくれたのが、本当に嬉しかった」佐々木朗希の母陽子さん[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)がプロ初勝利を挙げた。地元岩手の関係者達も喜びに包まれた。


佐々木朗の母陽子さんは球団を通じ「ヒーローインタビューでウイニングボールをどうするのかと聞かれて『両親にプレゼントします』と言ってくれたことが嬉しくて、号泣しました。私だけではなくて両親にと言ってくれたのが、本当に嬉しかったです。援護をしてくれた先輩方に感謝です。そしてこのような舞台を用意してくださった首脳陣の皆様、暖かく見守り応援をしていただいているファンの皆様に感謝の気持ちで一杯です。今日は本当に嬉しい1日となりました」と喜びのコメントを寄せた。

陽子さんは11年3月の東日本大震災で夫の功太さん(享年37)を亡くして以降、親族のサポートも得ながら朗希ら3兄弟を育ててきた。

2000年代後半に、岩手県の教育界・スポーツ界で「早寝する子は育つ」という説が口コミで広がっていた。早寝だと、成長ホルモンが抑制されにくくなるとされている。

地元の保育士から「子供の背を伸ばしたいなら、夜9時には寝かせないと」とアドバイスされた陽子さんは、すぐに実践。夜8時には就寝の準備をし、明かりを消していた。そのかいあってか、朗希は功太さんの181センチをはるかに超えるまでに大きくなった。

朗希も「小さい時に、いっぱい食べていっぱい寝たので、それで大きくなったので」と早寝効果の高さを認めている。栄養面でも全力でサポートしてくれた。昨年の母の日に、朗希は「今、こうやってプロ野球で野球ができているのは母のおかげだと思っています。本当に感謝をしています」と思いを寄せていた。

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[評論家コラム]上原浩治:佐々木朗希、1軍は育成の場所ではないが19歳の資質文句なし[ニッカン]

2度目の先発で、ロッテ佐々木朗希投手は初勝利をマーク。高卒2年目で勝つのだから大したもの。しかし勝ったという以外の数字は、5イニングで4失点。初対戦は投手が圧倒的に有利なだけに、1軍で投げるローテーション投手の内容としては、今一つとも言える。現状で評価するのが難しい結果であり、内容でもあった。

まず、19歳の投手としての資質は文句なし。軽く投げているように見えて、150キロを超えるのだから、素晴らしいポテンシャルを持っている。変化球を見てもフォークの落差はあるし、スライダーにもキレがある。単純に勝利だけを考えたら、変化球の比重を多くするだけで勝てるだろう。

ただ昨年、プロ入り1年目のシート打撃を視察した際のピッチングは、ド肝を抜かれた。後ろから見ていても怖いぐらいの迫力があり、「将来はどんな投手になるのだろう」と衝撃を受けた。それに比べると、まとまりは出てきたが、物足りない印象を受けるというのが正直な感想だった。

個人的に思うのは、1軍のマウンドは育成の場所ではない。そういう目で見ると、まだまだ勝ちを想定して送り出せるほどの内容ではない。3回裏2死二塁、サンズに対して初球が捕逸になった。外角を狙ったスライダーが逆球になり、変化の軌道も正反対に曲がったもの。捕手の立場で言うと、フォーク、スライダーの軌道が一定せず、捕球が難しい。これでは弱点のある打者を打ち取る計算が立たない。

真っ直ぐにも課題がある。5回1死、マルテの3球目は内角を狙って投げた真っ直ぐがワンバウンド。右打者の内角には、外を狙った真っ直ぐが抜け気味の逆球で内角にいくぐらい。捕手も要求していなかったように、ほとんど投げられていなかった。その反面、3回無死フルカウントから左打者の中野に投げた内角の真っ直ぐは素晴らしかった。判定はボールで四球になったが、あれは打者が手が出なかっただけ。見逃し三振でもよかった。この真っ直ぐがコンスタントに投げられれば、左打者の攻略が楽になるだろう。

厳しい言い方になるが、1軍は結果を残してナンボの世界だと思っている。先に触れたように、佐々木朗は現時点での実力でも変化球の比重を多くしたり、真っ直ぐを右打者の内角へ投げられるようになるだけで勝つ確率は上がると思う。ただし、目先の勝利にとらわれ、小手先のピッチングをする投手にはなって欲しくない。スケールの大きな投手になって欲しい。

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阪神がロッテ佐々木朗希にプロ初勝利献上、両リーグ最速30勝は持ち越し[ニッカン]

阪神が逆転負けで、ロッテの「令和の怪物」佐々木朗希投手(19)にプロ初勝利を献上した。

序盤から点の取り合いとなった。初回、荻野貴司外野手(35)の通算8本目となる先頭打者弾でロッテが先制。阪神は2回に大山悠輔内野手(26)とジェリー・サンズ外野手(33)の連打で無死一、三塁とし、佐藤輝明外野手(22)とラウル・アルカンタラ投手(28)の適時打で2点を挙げて逆転した。3回にもサンズの適時打で3点目を追加し、序盤で先発の佐々木朗を攻略した。

5回にロッテはアデイニー・エチェバリア内野手(32)の犠飛で1点差に迫るも、阪神はその裏にサンズの3本目の適時打で4点目を奪った。佐々木朗は5回4失点で降板した。

だが6回にロッテ打線が奮起。2死無走者からの四球と安打で一、二塁の好機をつくり、逆転に成功した。角中勝也外野手(34)が左中間を破る同点の適時二塁打。さらに藤岡裕大内野手(27)の一、二塁間への打球を一塁のジェフリー・マルテ内野手(29)が好捕したが、一塁への送球が悪送球になり、角中が勝ち越しのホームを踏んだ。

ロッテは8回にもレオネス・マーティン外野手(33)の16号でリードを2点に広げた。

阪神は6回以降、ロッテの継投にかわされ、両リーグ最速の30勝到達は持ち越しとなった。

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[データ]佐々木朗希プロ初勝利、甲子園10代白星ダル、大谷につぎ3人目[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)が高校時代にたどり着けなかった甲子園で、念願のプロ初勝利を挙げた。

最速154キロの直球を主体に、セ・リーグ首位を走る阪神打線に立ち向かった。5回を投げて7安打4失点(自責3)。強い打球を打たれることも多かった一方、三振を5個奪うなど能力の高さも示した。5回に降板するも、6回表にチームが逆転し、勝利投手の権利が舞い込んだ。

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ロッテ佐々木朗希、念願の甲子園でプロ初勝利!最速154キロ5回4失点[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)が高校時代にたどり着けなかった甲子園で、念願のプロ初勝利を挙げた。

最速154キロの直球を主体に、セ・リーグ首位を走る阪神打線に立ち向かった。5回を投げて7安打4失点(自責3)。強い打球を打たれることも多かった一方、三振を5個奪うなど能力の高さも示した。5回に降板するも、6回表にチームが逆転し、勝利投手の権利が舞い込んだ。

19年ドラフト会議ではパ・リーグの4球団が1位競合した末に、ロッテ井口資仁監督(46)が引き当てた。プロ1年目の昨季は肉体強化のため、実戦登板はなし。2年目の今季、2軍で計画通りに実戦を重ね、5月16日の西武戦(ZOZOマリン)でデビューを果たしていた。

岩手・大船渡高時代には国内高校生歴代最速の163キロをマークしているが、現在は150キロ台前半〜中盤が主体。「心と体のコントロールをすること」をテーマに、長いペナントレースを視野に入れたスタイルを作り上げてきた。

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佐々木朗希、甲子園初登板は5回4失点5K、プロ初勝利の権利得て見守る[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)が岩手・大船渡高時代にたどり着けなかった甲子園で、プロ2度目の先発マウンドに上がった。

最速154キロの直球を主体に、セ・リーグ首位を走る阪神打線に立ち向かった。5回を投げて7安打4失点(自責3)。強い打球を打たれることも多かったが、一方で三振を5個奪うなど能力の高さも示した。投球数は94。その約65パーセントを占めた直球の平均球速は約150.7キロで、2試合連続で平均150キロを超えた。

6回の攻撃中に投球練習はしなかったものの、打線が3点を奪って逆転。プロ初勝利の権利を得て、ベンチで見守った。試合中には球団広報を通じ「要所要所でタイムリーを打たれてしまって、少しもったいないところがあったので、次はしっかり修正していきたいと思います」とコメントを寄せた。

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ロッテ安田尚憲、今季初スタメン外、三塁藤岡裕大、遊撃エチェバリア[ニッカン]

ロッテ安田尚憲内野手(22)が今季初めてスタメンを外れた。

開幕から48試合連続で「4番三塁」でスタメン出場し、33打点をマークしているものの、打率は2割1分6厘と低迷。三塁守備でもミスが出ていた。安田のスタメン落ちは昨年7月5日以来。

安田に代わって、普段は遊撃を守る藤岡裕大内野手(27)が三塁でスタメン。遊撃にはアデイニー・エチェバリア内野手(32)が入った。

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ロッテ佐々木朗希VS猛虎打線、阪神園芸が前夜からの甲子園「神整備」[ニッカン]

阪神園芸が前夜からの「神整備」を披露した。

26日深夜からこの日の午前中にかけての降雨を想定し、26日の試合後には内野とファウルグラウンド全面を、オレンジ色のシートですっぽり覆っていた。

この日は雨がやんだ午後から、専用の機械でシートを順番に巻き上げていった。シートが巻き終わると、たまった大量の雨水がグラウンド際の排水溝へと流れていく仕組み。全てのシートがはがされると、現れたのはきれいに守られた黒土の内野グラウンド。その後、2台の整備車で円を描くように、熟練の技でならしていった。

この日はロッテの剛腕佐々木朗希投手(19)の甲子園デビュー戦。猛虎打線との注目の対決に向けて、阪神園芸も最善を尽くした。

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ロッテ29日からブラックサマーユニホーム&キャップの予約販売開始[ニッカン]

ロッテは27日、BLACK SUMMER(ブラックサマー)ユニホームのレプリカユニホームとレプリカキャップの予約販売を29日に開始すると発表した。

球団オンラインストアで29日に受け付けを開始し、7月1日着までの発送を予定。レプリカユニホームは佐々木朗、二木、唐川、鈴木、益田、佐藤都、鳥谷、藤岡、安田、荻野、藤原、山口、和田、マーティン、中村奨吾(キャプテンマーク付き、10,500円)のネーム入りが用意される(中村奨はキャプテンマーク付きも販売)。

同ユニホームは7月2日からの楽天3連戦、同9日からの日本ハム3連戦、8月13日からのオリックス3連戦(いずれもZOZOマリン)で選手達が着用する。チームカラーのブラックをベースとし、球団ロゴや背番号、胸の「MARINES」の文字などに夏らしいミントグリーンを使用したデザインになっている。

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佐々木朗希世代の今を分析、勝ち頭は宮城大弥、西純矢と奥川恭伸は1勝[ニッカン]

2年目のロッテ佐々木朗希投手(19)が、27日のセ・パ交流戦の阪神戦(甲子園)に先発する。大船渡(岩手)時代はあと1勝で届かなかった聖地で、プロ初勝利はなるか。

プロ同期生のヤクルト奥川恭伸投手(20)も同日の日本ハム戦(神宮)に先発。佐々木朗より先に白星を挙げた、新人王資格も持つ「朗希世代」の今を分析する。

◇オリックス宮城大弥(5勝0敗、防御率2.32=興南)

「朗希世代」の圧倒的勝ち頭。防御率もリーグ1位。26日は6回4安打3失点でチームトップの5勝目を挙げた。球団の開幕5連勝左腕は68年ぶり2人目で、10代では初。最速151キロの直球と最遅99キロのカーブの緩急で翻弄した。ロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川らに対しては「同級生を引っ張っていく存在が彼らだと思う。僕は今も追う存在」と謙虚。

◇阪神西純矢(1勝0敗、防御率0.00=創志学園)

19日の甲子園デビュー戦で、5回無安打無失点でプロ初勝利。阪神のドラフト最上位入団の投手がプロ初先発で白星を挙げたのは、球団初。記念のウイニングボールは、母美江さんに贈る。高校1年の時にこの世を去った父雅和さんも「見てくれてるんじゃないかなと思ってます」と、力になってくれたと信じた。

◇ヤクルト奥川(1勝1敗、防御率5.00=星稜)

4月8日の広島戦で5回10安打5失点でプロ初勝利。1回に4失点したが、雷雨による54分の中断もへて、打線が逆転。同16日の20歳の誕生日前に白星をつかんだ。「先輩達が何度も追いついてくれて勝ち越してくれた。その気持ちに乗せられて、腕を振ることができた」。

◇ロッテ佐々木朗(0勝0敗、防御率3.60=大船渡)

とんねるず石橋貴明が始球式を行った16日の西武戦でプロ初先発。最速154キロをマークして5回6安打4失点で降板。勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りたが、8回に追い付かれた。「真っ直ぐはある程度はコントロールできたんですけど、変化球が抜けてしまう球が多くて、カウントも不利になってしまった。修正していきたい」。

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ロッテ佐々木朗希、球団2人目の交流戦10代勝利なるか/交流戦見どころ[ニッカン]

19歳のロッテ佐々木朗希投手(19)がプロ2度目の先発。過去に交流戦で白星を挙げたロッテの10代投手は、プロ2年目の09年5月19日横浜戦で完投勝利を記録した唐川だけ。チーム2人目の交流戦10代勝利なるか。

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[プロ野球番記者コラム]ロッテ二木康太、福岡11連敗阻止でも「忘れてはいけない試合」[ニッカン]

そういえばロッテ、福岡で最近勝ってないのでは?と思って黒星を数えたら10連敗。気付いたのが11日のソフトバンク−ロッテ7回戦の前だった。夜、二木康太投手(25)が6回1失点の好投で連敗を止めた。

二木は開幕戦でソフトバンクに3被弾し、敗れていた。「リベンジできましたか?」と聞いた。「それはありました。けど」と続いた。「今日勝ったからよかったではなく、野球をやっているうちはずっと忘れない、忘れてはいけない試合だと思います」。自身初の開幕戦。チームはそこから5連敗した。自分史に刻まれる大きな負けだった。1度やり返したからそれで補填、なんて単純なものではない。安直に聞いたことを少し後悔した。

二木と開幕戦で思い出すのが、井口監督就任直後の17年11月。納会で、お酌に来た先発投手陣が次々に「開幕投手をやりたい」と願い出たと聞いた。翌日のイベントに二木が出席していたので真偽を尋ねた。「僕はそこまではっきりは…」と控えめな反応。だがその年初めて規定投球回をクリアしており、改めて聞くと「井口監督になって最初の公式戦で自分が投げたい。軽い気持ちでは言えないです」と答えた。気持ちを前面に出すタイプではなかった。結果が伴ってきて言葉にできるようになったと、監督は喜んでいた。

結局翌年の開幕投手は涌井だった。その次の年は石川。その次も石川。なので今季は二木と聞いた時「ついに」と思った。しかも過去2年で10戦7勝無敗のソフトバンク戦。いいスタートが切れそうな気がした。

しかしこれも防御率は3に乗っていて、本人は「投げづらい打者しかいない」と言っていた。2年間負けなかったから、今年も負けない訳じゃない。安直に「得意のソフトバンク戦ですね」なんて聞いてはいけないなと思って見ていた。

開幕戦は負けたが、連敗を止めたのは二木。連敗前最後の勝利投手も二木だった。それが昨年10月9日。覚えているか聞いたら「ああ、コロナの時…」と返ってきた。コロナ禍で大量離脱に見舞われた直後のチームを支えた。決して大きなことは言わないけれど、いいところで、堂々たる姿を見せている。控えめだった背番号64とはもう違うんだなと、ふと思った福岡出張だった。

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27日に聖地登板、ロッテ佐々木朗希「甲子園への道」を振り返る/後編[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(19)が、27日のセパ交流戦・阪神戦(甲子園)に先発する。最速163キロ右腕として注目されるスター候補が、プロ2年目の春に初めての聖地へ。岩手・大船渡高時代はあと1勝で届かなかった「甲子園への道」を3回に分けて振り返る。今回は後編。


夏の岩手大会は、7月21日の4回戦から岩手県営野球場(盛岡市)に舞台が移った。かつては花巻東・大谷翔平投手が160キロをマークした。球場の設備担当者も「スピードガンの調子は万全です」と、密かに大台を心待ちにした。

トーナメント決定時から、この4回戦・盛岡四戦が1つのヤマ場とみられていた。投打にレベルが高く、春の県大会では準優勝している。先発した佐々木は初回こそ粘られながら3者凡退にするも、2回、3回と続けて連打を浴びた。それでも完投を意識しながら、球速は極力セーブした。

4回に今野聡太一塁手(3年)が守備中に負傷交代するアクシデントもありながら、佐々木は奮闘。6回に熊谷温人外野手(3年)の適時打などで2点を先制し、試合は終盤へ。8回2死、相手の3番打者に投じた3球目の外角直球が160キロをマーク(判定はボール)。球場中がどよめき、大きな拍手が起きた。

2−0のまま9回へ。しかし佐々木は四球、二塁打でピンチを作り、6番打者にフルカウントからの159キロをはじき返された。同点とされ、その後さらに2死満塁。絶体絶命に追い詰められながら、何とかしのいだ。延長12回には自身が右翼席へ2ランを放ち決着をつけた。194球完投で、校歌を歌いながら号泣。試合後は涙をぬぐうと「さぁ、切り替えよう」と笑い、仲間を盛り上げた。

翌22日の準々決勝・久慈戦は出場しなかった。「朗希をもう1度マウンドへ」と仲間達が奮闘し、延長11回の激闘を制した。勝利の瞬間、佐々木はベンチからガッツポーズで飛び出した。24日の準決勝・一関工戦は129球で15奪三振の完封勝利。157キロもマークし、危なげない投球で決勝進出を決めた。

7月25日、運命の日。朝の練習で、ホワイトボードにあったスタメンにチームがざわついた。先発は佐々木ではなかった。打者出場でもなかった。作新学院(栃木)や仙台育英(宮城)との練習試合でも好投した実績があるサイド右腕の柴田貴広投手(3年)が、花巻東との決勝戦の先発に抜てきされた。しかし、のみ込まれた。打線も粘ったが追いつけなかった。出場のなかった佐々木は花巻東の歓喜を、ベンチ後列から目を赤くして見届けた。

試合後、国保監督は「故障を防ぐためです」と説明した。「未来があるので。甲子園はもちろん素晴らしい舞台で、勝てば待っているのは分かっていたのですが、3年間朗希を見てきて、これは壊れる可能性が高いのかなと私には決断できました。佐々木朗希が投げなくても勝利を目指せると思いましたが(相手の)守備で封じられてしまった」とコメント。「とても大きな決断。一生心に残る決断。そこは大人が、と思いました」と明かした。

佐々木は決勝戦後に「高校野球をやっている以上、試合に出たい、投げたい、というのはありました。甲子園は遠かったなと思います。行けなかったことは残念です」と気丈に話した。「負けたことに悔いはある。自分が投げたから勝てたという訳じゃない。自分がここまで成長できた仲間に感謝です」とした。

まさかの結末を迎えた夏から約1年10ヶ月。球友達の思いも背負いながら、千葉ロッテマリーンズの投手として、甲子園のマウンドに立つ。

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[若松勉 芯打ち登場]佐々木朗希の課題は…内角攻めと緩い変化球[サンスポ]

佐々木朗が好素材なのは間違いない。それだけに、勝ち星を伸ばしていくための課題を挙げさせてもらう。

最大の魅力であるストレートは、ほとんど150キロ台をマークしていた。それでいて、打たれた7安打は全てストレート。プロの打者は当然、速球に合わせて打席に入る訳だし、速球を打つ経験値もある。従って、速球をより生かす道を探りたい。

まずは、内角を突くことだ。ストレートの荒れ球がない分、打者に怖さを与えないため、カウントを追い込む前に、速球をさほど苦もなく打ち返されている。インハイで打者を起こしてからなら、簡単に踏み込まれることもないだろうし、外角の速球でも、小さな変化球でも、打ち取りやすくなるはずだ。

ただし、それ以前に、緩急をつけるため、緩い変化球が欲しい。スライダー系とフォークボールだけの現状では、投球の幅も狭まり、楽には勝てないだろう。

バッテリーを組む佐藤都も、年齢こそ23歳と上ながら、同じプロ2年生。2人で配球を研究してもらいたい。また、佐々木朗も遠慮することはない。もっとサインに首を振り、自分の投げたい球にこだわっていいと思う。

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ロッテ・佐々木朗希、高校時代踏めなかった甲子園でプロ初勝利「楽しかった」[サンスポ]

プロ2年目のロッテ・佐々木朗希投手(19)が27日、阪神最終戦(甲子園)に先発し、5回7安打4失点。6回に打線が逆転して勝ち投手の権利が転がり込み、2度目の登板でプロ初勝利を挙げた。岩手・大船渡高時代に踏めなかった甲子園のマウンドで6−4の勝利に貢献。ヒーローインタビューに臨んだ令和の怪物≠ヘ、記念球を母・陽子さんと2011年3月11日の東日本大震災で亡くなった父・功太さん(享年37)に捧げることを明かした。

三塁側ベンチで勝利の瞬間を迎え、黒いマスクに隠れていない佐々木朗の目は穏やかだった。

「初めての甲子園だったので、雰囲気を感じながら一生懸命投げたいと思いました。楽しかったです」。

勝敗が付かなかった16日の初登板から中10日。セ・リーグ首位の阪神打線と対峙し、1回から150キロ台を連発して三者凡退で発進した。2回に佐藤輝らに打たれて逆転されても崩れない。鋭く落ちる球で空振り三振を取るなど5奪三振。追加点を許した3回は失策や捕逸が絡み、最速154キロの球速が落ちても5回4失点でまとめた。

19歳の力投に応えるように、打線が2点を追う6回に3得点して逆転。プロ初黒星が消えたどころか、勝利投手の権利が生まれ「びっくりしました」。最速154キロを計測するなど94球。高校時代にあと一歩届かなかった聖地で輝きを放った。

小3で野球を始め、4年生になる直前の2011年3月11日に東日本大震災が発生。父・功太さん(当時37歳)と祖父母を失い、岩手・陸前高田市の自宅は津波で流された。大船渡市に移ってからの野球人生は、節々で悔し涙を流した。

大船渡一中の軟式野球部在籍時に腰を疲労骨折。3年夏の大会直前、将来性を優先した指導者に起用しないと告げられて悔し泣き。将来はプロ野球選手でなく、スポーツトレーナーを志そうと考えた時期もあった。

最速163キロを計測した大船渡高時代は3年時の2019年夏の岩手大会決勝(対花巻東)で、故障を未然に防ぐ指導者の判断で登板せず。「地元のみんなで行きたい」と目標にしてきた甲子園出場を目前に敗退し、涙を流した。

令和の怪物の話題性をさらに高めることになったが、甲子園は「高校生にとっては特別な場所だとは思うが、今の僕にとってはそうではない」。過去を思い返すよりも前を向き、プロで開花できる下地をつくった。

1年目の昨季は2軍でも試合に投げず、体づくりに専念。「色々な過程を踏みながら、今年に入っても投げながら本当にいい経験ができて、環境を用意してくれた球団に感謝しています。僕の中では長かったです」と道のりを振り返った。

記念の白球にも感謝の気持ちを込める。「ウイニングボールは両親に渡したい。1番感謝しなくてはいけない」。佐々木朗を含む3兄弟を女手1つで育てた母・陽子さんと、天国の父に捧げることを明らかにした。

もう、涙はない。プロ入り同期のヤクルト・奥川が同日にプロ2勝目を挙げた。佐々木朗は同世代のライバルとしのぎを削り、令和の球界でファンを魅了し続ける。

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ロッテ・佐々木朗が所属した猪川野球クラブスポーツ少年団佐々木会長「日本を代表するエースに」[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)が小4から所属した岩手・大船渡市の猪川野球クラブスポーツ少年団で父母会会長を務めた佐々木秀さん(44)は27日、当時を振り返りながら初勝利を祝福した。

猪川野球クラブスポーツ少年団の父母会会長として佐々木朗と接した佐々木さんは「甲子園のマウンドは、自分でもぎ取ったと思います」と好投に目を細めた。

小4時に岩手・陸前高田市から大船渡市に転居し、チームに加入した朗希少年は「負けず嫌いだけど、すごくいい子。礼儀正しい。お父さんを亡くしたと聞いていましたが、一生懸命で前向きだった」と鮮明に記憶している。

震災直後、ほとんどの野球グラウンドに仮設住宅が建ち、練習場所の確保もままならない環境の中で朗希少年は野球に励んだ。ゴツゴツした石ばかりの河川敷、犬のふんが散らばっている小さな原っぱなどでボールを追い、たまにグラウンドを借りられれば、40〜50分ほどの距離もいとわず歩いて通ったという。

小6時、ZOZOマリン(当時QVCマリン)で行われた岩手沿岸被災地域の学童のための「リアスリーグ」第1回大会決勝でプレー。マウンドにも立った。「ロッテに入ったのは、やはり運命だったんだなと。日本を代表するエースになって海外を見据えて欲しい」と壮大な野球人生を応援し続ける。

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ロッテ・佐々木朗の母、陽子さん号泣、ウイニングボールを「両親に、と言ってくれたのが本当に嬉しかった」[サンスポ]

プロ野球ロッテの佐々木朗希投手がプロ初勝利を挙げた27日、母陽子さん(48)は岩手県大船渡市の自宅でテレビ観戦で19歳の投球を見守った。

佐々木朗は小学3年時に東日本大震災で父を亡くした。試合後のヒーローインタビューでウイニングボールを両親に渡すと話した姿に、陽子さんは「号泣した。わたしだけでなくて両親に、と言ってくれたのが本当に嬉しかった」と球団を通じて喜びを伝えた。

陽子さんは、佐々木朗を含む3兄弟を女手1つで育てた。つらい経験を乗り越え、昨年からプロの世界に入り、親元を離れて暮らしている息子の活躍を願ってきた。震災から10年を迎えた節目の年に白星をつかんだことに感慨を口にし「本当に嬉しい1日になった。皆さまに感謝の気持ちでいっぱい」と話した。

佐々木朗は両親への思いを聞かれ「1番感謝しなくてはいけないのかなと思う」と語った。

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[ヒーロートーク]ロッテ・佐々木朗が甲子園でプロ初勝利!ウイニングボールは「両親に渡したい」[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)が5回を投げ、打者25人に94球。7安打4失点(自責3)に抑えて、プロ初勝利を飾った。ヒーローインタビューの内容は以下の通り。

≫プロ初勝利。
佐々木朗
「嬉しいです。」
≫初めて甲子園で投げた。
佐々木朗
「初めての甲子園なので雰囲気を噛み締めながら投げたいと思っていました。」
≫楽しめたか。
佐々木朗
「楽しかったです。内容はまだまだ反省点が多いんですけど、次に修正していけたらと思います。」
≫5回まで投げた。
佐々木朗
「投げさせてもらった形だったんですけど、結果的に投げてよかったと思います。」
≫6回に打線が勝ち越した。
佐々木朗
「びっくりしました。ベンチで見ていました。」
≫ここまでの道程は。
佐々木朗
「僕の中ではすごく長かったんですけど、たくさんの方々に支えてもらって、勝つことが出来てよかったです。もっと内容も改善できると思うので、次いいピッチングができるようにしたいと思います。」
≫ウイニングボールは。
佐々木朗
「両親に渡したいと思います。」
≫次回に向けて。
佐々木朗
「もっといいピッチングできるように頑張ります。」

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ロッテ・佐々木朗希がプロ初勝利、5回7安打4失点[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)が今季2度目の登板で5回7安打4失点。6回の攻撃で打線が逆転し、プロ2年目で念願の初勝利を挙げた。

「要所要所でタイムリーを打たれてしまって、少しもったいなかったところがあったので、次はしっかり修正していきたいと思います」。

ようやくたどり着いた甲子園のマウンドだった。大船渡高3年時は夏の岩手大会決勝で、登板を回避して敗退。悔し涙を流した夏から1年10ヶ月後、憧れのマウンドに立った。1回は三者凡退に抑えたが、1−0で迎えた2回に3連打を含む4安打で2失点。3、5回にはいずれもサンズに適時打を浴びた。3四球5奪三振で、打者25人に対して94球を投げた。この日の最速は154キロ。1回に対戦したマルテに2球を投じた。

5回終了時で2−4。ところが、直後の6回表に打線が3点を返して逆転した。佐々木朗に負けがつかず、逆に勝利投手の権利を得た。

初登板となった今月16日の西武戦は5回6安打4失点。勝利投手の権利を得たが、中継ぎがリードを守れずに勝敗がつかなかった。

この日は5−4の8回にマーティンの16号ソロが飛び出し、さらに佐々木朗を援護射撃。体づくりに専念したプロ1年目を経て2年目で令和の怪物≠ェ大きく花開いた。

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ロッテ・佐々木朗、5回4失点で勝利投手の権利持って降板、最速は154キロ[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)がプロ2度目の登板で5回を投げ5三振を奪うなど7安打4失点で降板した。打者25人に94球を投げ、3四球。5回終了時は2−4だったが、ロッテ打線が6回表に3点を返して5−4と逆転。佐々木朗に負けはつかず、逆に勝利投手の権利を得てマウンドを降りた。

甲子園でのマウンド。1−0で迎えた2回に3連打を含む4安打を浴びて2失点。3、5回にはいずれもサンズに適時打を浴びた。

最速はプロ初登板の5月16日の西武戦(ZOZOマリン)と同じ154キロ。1回に打者マルテのときに2球計測した。

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ロッテ・佐々木朗、5回は1失点で2−4[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)が2−3で5回を迎え、先頭の中野を二ゴロ、マルテを遊ゴロに抑えたが、大山を四球で出塁させ、次打者サンズのときに暴投。2死二塁となり、サンズに右越え適時二塁打を浴びて1失点した。続く佐藤輝は申告敬遠で一、二塁。梅野を遊ゴロに抑えてチェンジとなった。

佐々木朗は5回を投げた時点で打者24人と対戦し、7安打4失点で94球を投じた。

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ロッテ先発の佐々木朗、4回は無失点でスコアは1−3[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)が1−3で4回を迎え、先頭の梅野を見逃し三振。小幡に左前打を浴び、アルカンタラの2球目に二盗を許し、アルカンタラの捕前犠打で三進。だが、近本を右飛に抑えて無失点だった。佐々木朗は1回を三者凡退に抑えたが、2回と3回に連続失点を喫し、4回終了時でロッテが1−3とリードされている。

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ロッテ・佐々木朗は3回、阪神・サンズに右前適時打浴びる[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)が1−2で3回を迎え、先頭の中野に四球。続くマルテの初球の前に一塁牽制球を投じたが、一塁手・レアードの失策で無死二塁。マルテを見逃し三振、大山を遊ゴロに抑えた。

続くサンズの2球目を捕手・佐藤都が捕逸で二塁走者が三進。直後の151キロの直球を右前適時打で弾き返され、3失点目を喫した。佐藤輝を中飛に抑えてチェンジとなったが、序盤の3イニングを投げ、打者15人に5安打3失点。4三振を奪っている。

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ロッテ・佐々木朗が2回に甲子園初失点、令和の怪物初対決≠ナ佐藤輝に左前適時打浴びる[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)がプロ2度目の先発で、2回は大山に右中間二塁打を浴び、初安打を喫し、続くサンズの遊撃内野安打で一、三塁のピンチを迎えた。

続いて令和の怪物¥苑ホ決となった佐藤輝に左前適時打を浴び、1−1の同点に追いつかれた。梅野、小幡を連続空振り三振で2死としたが、投手のアルカンタラに右前適時打を浴びて逆転された。

なおも一、三塁のピンチだったが、近本を二ゴロに打ち取った。2回は3連打を含む4安打で2失点。1回は三者凡退に抑え、3番のマルテから1個目の三振を奪った。

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ロッテ・佐々木朗、プロ初打席は1球も振らず見逃し三振、投手に専念[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)は「9番」に入り、1−2の3回1死でプロ初打席に立った。交流戦でセ・リーグ主催のため打席に入り、2回にタイムリーを浴びたアルカンタラと対戦したが、3球全て見逃して三振。投球に専念するため、あえてバットを振らなかったようだ。

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ロッテ・佐々木朗がプロ2度目の登板、先発で1回を三者凡退[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)がプロ2試合目の先発で、1回に近本を左飛、中野を遊ゴロ、マルテを空振り三振に抑えた。1回の最速は、プロ初登板を果たした5月16日の西武戦(ZOZOマリン)で最速だった154キロ。マルテのときに2度計測した。

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ロッテ・荻野が佐々木朗の先発した2試合でいずれも先頭打者本塁打[サンスポ]

ロッテ・荻野貴司外野手(35)が1回、先発・アルカンタラから初球を左翼席へ運び、今季2本目の先頭打者本塁打を放った。前回は佐々木朗希投手(19)がプロ初登板を果たした5月16日の西武戦(ZOZOマリン)。甲子園初登板の佐々木朗を2試合続けて援護射撃した。

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ロッテがBLACK SUMMERユニホームのレプリカユニホーム、レプリカキャップ予約販売を開始、5月29日から[サンスポ]

ロッテは27日、マリーンズオンラインストア限定でBLACK SUMMER(ブラックサマー)ユニホームのレプリカユニホームと、レプリカキャップの予約販売を5月29日から開始すると発表した。29日午前10時から予約受付を開始し、イベント開催前日の7月1日までの商品到着を予定している。

BLACK SUMMERユニホームは「魅惑のボールパークで自由に遊ぶ、特別な夏」をコンセプトにした夏の特別イベント「BLACK SUMMER WEEKEND(ブラックサマーウイークエンド) supported by Coolish」が開催される7月2〜4日楽天戦、7月9〜11日の日本ハム戦、8月13〜15日オリックス戦(全てZOZOマリン)の計9試合で着用される。

マリーンズカラーのブラックをベースとして、球団ロゴや背番号、胸の「MARINES」の文字などに夏らしいミントグリーンを使用したデザインとなっている。商品詳細は以下の通り。

レプリカユニホーム
レプリカキャップ

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ロッテ・朗希、亡き父と育ててくれた母に贈る感謝のウイニングボール、憧れ甲子園でプロ初勝利[スポニチ]

ロッテの佐々木朗希投手(19)が27日の阪神戦に先発し、プロ2度目の登板で初勝利を挙げた。5回7安打4失点。打線が2−4の6回に逆転し、白星が転がり込んだ。大船渡3年時の夏に岩手大会決勝で登板を回避。最速163キロで「令和の怪物」と呼ばれた高卒2年目右腕は出場できなかった甲子園のマウンドに初めて立ち、最速154キロの直球を投げ込み、ウイニングボールを手にした。

少年時代から憧れた甲子園でつかんだ初めてのウイニングボール。佐々木朗は「両親に渡したい」と自然に言葉が出た。女手1つで育ててくれた母・陽子さんだけではない。10年前の東日本大震災で亡くなった父・功太さん(享年37)にも感謝の気持ちを込めた。

運命だろう。中学時代、強豪校からの誘いを断り「一緒に甲子園に行こう!」と仲間に呼び掛け、地元・大船渡へ進学した。3年夏の岩手大会決勝では故障防止を理由に登板を回避。甲子園で投げる夢はかなわなかったが、プロ2度目のマウンドが聖地となった。

「初めてだったので甲子園の雰囲気を感じながら一生懸命投げたいと思った」。直球の最速は154キロを計測し、5三振を奪った。5回は2点差とされ、なお2死一、二塁。最後の力を振り絞り、梅野を147キロで遊ゴロに仕留めた。94球目だった。甲子園の神様がほほ笑む。直後の6回に打線が逆転し「びっくりした」と喜んだ。

昨年1月に、さいたま市内の寮に入る際、大船渡の同期生が寄せ書きしてくれた高校時代のユニホームを持ち込んだ。「小中高とたくさんのチームメートと野球をやって、ここまで来られた」。小学生の頃はマウンドで泣くこともあった。中学時代はケガで試合に出られない悔しさをかみしめた。津波で父、祖父母を奪われ、少年時代からやるせない感情を抱えてきたが、仲間と白球を追いかける時は夢中になれた。

「高校生にとっては特別な場所。今の僕にはそうではないけど、高校時代に来られなかった場所で投げられて、勝つことができてよかった」。みんなの夢だった甲子園。そんな舞台で投げる姿を見てくれた仲間達が喜んでくれれば、それだけでよかった。

肌寒い甲子園の夜風も心地よかった。「この1勝で終わらないように、どんどん積み重ねていきたい」。そう言って思い浮かべたのは故郷・岩手の家族、仲間、そして支えてくれた人達の顔だった。

母・陽子さん(大船渡市の自宅でテレビ観戦)
「ヒーローインタビューでウイニングボールをどうするのかと聞かれて『両親にプレゼントします』と言ってくれたことが嬉しくて、号泣しました。私だけではなくて両親にと言ってくれたのが嬉しかったです。」
井口監督
「打線が(佐々木朗を)しっかりと援護できた。(甲子園での先発は)ただ単にこの日になっただけ。予定通りです。」
吉井投手コーチ
「細かいことはたくさんあるけれど、これからの選手なので。これから体も強くなってくるので、球の質も変わってくる。スピードもコントロールももっとよくなってくる。」

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ロッテ・朗希のプロ1勝を柳沼担当スカウトが祝福「おめでとう。1年間、よく辛抱した」[スポニチ]

19年10月17日のドラフト会議。ロッテの井口監督が4球団による抽選で佐々木朗の当たりくじを引いた瞬間、担当の柳沼強スカウト(46)は喜びを爆発させた。あれから588日。1年目にデビューできなかった19歳を、「球界の父」として支えてきた同スカウトが率直な思いを明かした。

初勝利おめでとう。1年間、よく辛抱したと思いますよ。みんなが「凄い」と言っても、昨年のあいつは何もしていない。全然投げていないから、自分が思い描いていた世界とどう違うかも感じられない。精神的につらかったと思いますよ。

連絡は月に1、2回以上、LINEは入団からずっとしています。相談というより、話し相手。僕の長男が朗希と同い年で、感覚が似ている。メッセージを5行打っても、1行で返ってくる。「俺がこれだけ打っているのに短いな!」と言っても「あっ、すみません」ぐらいですよ。

自分の中では朗希は息子みたいなもの。僕が2軍のある浦和に行くと、みんなから「朗希、お父さんが来たぞ!」とちゃかされています。天国に本当のお父さんはいるけど、そんな雰囲気なので中に入りやすい。普段は僕のことをからかったりしながらメッセージのやりとりをするけれど、会った時はニコニコと話してくれる。だから、これでいいんです。

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ロッテ・朗希「怪物の原点」、小学3年生ですでに投手の素質“デビュー戦”で1イニング3人ピシャリ[スポニチ]

「怪物の原点」を知る人物がいる。岩手県の陸前高田市役所に勤務する村上知幸さん(51)で、ロッテ・佐々木朗が高田小3年時に入団した高田野球スポーツ少年団の元監督だ。2011年の東日本大震災後、大船渡市に引っ越した朗希少年だが、別々のチームになっても成長する姿も見守ってきた。

小学3年春に朗希少年が入団したとき、村上さんはコーチだった。「(朗希は)まだ3年生で練習するより、校庭の端で野球で遊んでいたという感じだった」と懐かしむ。

面影はプロ野球選手になっても残る。「6年生の兄貴と違い、次男らしく同級生と何かでいつも言い争っている感じ。だからといって、ベラベラ話すタイプでもない。(テレビで見る)今の姿と同じですね」。6月に監督就任。その頃から朗希少年も高学年と一緒にキャッチボールをするようになった。

11月の東北地方は寒い。「バット納め」という行事があった。冬のトレーニングに切り替える節目だ。「そのちょっと前に最後の練習試合をやったんです。そこで、まだ3年生だったけど(朗希に)投手をさせた。試合で投げたのは、これが初めて。鮮明に覚えています」。投手・佐々木朗の誕生だった。

「最初から投手をやりたいと言っていたし、キャッチボールを見れば、投手もできると思っていた。1イニングだけだったけど、打者3人で抑えた」。上から投げる奇麗なフォーム。こちらも面影は残る。同学年にも上手な子が多かった。「2年後が楽しみ。県大会で優勝も狙える」と思ったが、翌年3月に東日本大震災に襲われた。

父、祖父母を亡くした朗希少年は大船渡市へ引っ越した。当時は転校した子供達が何人もいた。村上さんも次男を亡くした。それでも野球が折れそうな心を支えてくれた。「みんな、転校先で野球を続けてくれた。(朗希も)球が速くなって、中心選手になっていた。震災がなければ…と思ったりしたが、楽しくやっている姿を見られるのは嬉しかった」と振り返る。

仕事で大船渡を訪問した際、佐々木朗と再会した。「私も身長1メートル83あるが、(1メートル90の朗希には)はるかに超えられた。日本を代表する投手になって欲しいけど、どちらかというとケガをしないようにと心配しながら応援しています」。佐々木朗を見守る気持ちは、今も昔も変わらない。

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ロッテ・朗希、ゲームから現実へ…幼なじみと“泣きの1回”重ねた甲子園で初勝利[スポニチ]

◇Hero's File

ロッテ・佐々木朗にとって、甲子園は幼なじみと熱戦を重ねた舞台だ。菊地広翔(ひろと)さん(20)は保育園から中学まで同じで別の高校に進学後も自主練習をともにした仲。2人の趣味はテレビゲームの「実況パワフルプロ野球」。ゲーム内に自身をモデルにした選手をつくって対決する「伝統の一戦」は高校卒業まで続いた。

佐々木朗は必ず甲子園を選んだ。ゲーム内では自身の最速を155キロに設定。聖地のマウンドで親友との名勝負を数え、負ければ本気で悔しがり「甲子園で投げることをイメージしていたと思います」と菊地さん。「お互いに負けず嫌いで“泣きの1回”が何度もありました」と笑う。

高校3年の夏。佐々木朗はゲーム内の自身を超える163キロを投じたが、甲子園出場の夢はかなわなかった。プロ野球選手となり、現実の甲子園で投げた親友に菊地さんは「朗希にとって甲子園は特別なのかなと思う。今日は“泣きの1回”がない中で、勝って嬉しい」と喜んだ。

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朗希が投げれば打つ!ロッテ・荻野が今季2度目の先頭打者弾[スポニチ]

ロッテ・荻野が初回に今季2度目の先頭打者本塁打となる3号ソロを放った。「早い回に点を取りたかった」とアルカンタラの初球を左翼席へ運んだ。

16日の西武戦に続き今季の先頭弾は全て、佐々木朗の先発試合となった。同戦で2発を放ったマーティンも、8回に貴重な左中間への16号ソロ。「自分のスイングができた」と振り返った。

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佐々木朗希に聞く甲子園でのプロ初勝利、「高校時代は来られなかったけど」「甲子園は投げやすかった」[スポニチ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)が、27日の阪神戦に先発。プロ2試合目の登板で、自身初の甲子園のマウンドに立ち5回、94球を投げ7安打4失点(自責点3)でプロ初勝利を挙げた。5回を投げ終え2−4だったが、6回に打線が3点を挙げ逆転、5投手の継投でセ・リーグ首位の阪神を下した。

佐々木投手との一問一答は以下の通り。

≫初勝利おめでとうございます。実感は?
佐々木朗
「嬉しいです。」
≫甲子園への思いは?
佐々木朗
「高校時代は来られなかったけど。そういうところで投げることできて、勝つことできてよかった。」
≫投球を振り返るとどうだった?
佐々木朗
「走者を背負った場面でいいところで一本打たれた。そこはしっかり改善して次もっと良くなるように頑張る。」
≫6回以降はどんな気持ちだった?
佐々木朗
「自分の中で少し反省しながら試合を見ていて、野手の方がたくさん点を取ってくれて、自分でもびっくりした。」
≫サンズには直球が合っていた?
佐々木朗
「そうですね。自分のボールをまずしっかり投げられるように。自分でも納得できるボールがなかったので、その中で抑えていかなきゃいけなかった。」
≫甲子園のマウンドはどうだったか?
佐々木朗
「投げやすかったです。」
≫ここを目指した高校3年間はどんな3年間だった?
佐々木朗
「充実した、僕にとってはすごく良かった思い出。」
≫元チームメートに伝えたいことは?
佐々木朗
「甲子園で投げたとかはそんなに…。初勝利したことを伝えられれば僕はいいかなと思う。」
≫1年間長かったか?
佐々木朗
「色々な経験ができたので、色々な過程を踏みながら今年に入っても投げながら、本当にいい経験ができて、そういう環境を用意してくれた球団には本当に感謝しています。」
≫同世代の奥川、宮城も勝っている。
佐々木朗
「自分のペースで、タイミングがあると思うので、しっかり自分が活躍できるときにできるような準備をしていけたらなと思います。」
≫次への意気込みは?
佐々木朗
「チャンスがあったら、しっかり今回の反省をいかして、もっといい投球ができるように頑張りたい。」

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ロッテ・佐々木朗の母・陽子さん勝利球を「“両親に”と言ってくれたことが嬉しくて、号泣しました」[スポニチ]

ロッテ佐々木朗希投手(19)が27日、甲子園で行なわれた阪神戦に先発し、5回4失点でプロ初勝利を挙げた。

大船渡市の自宅でテレビ観戦していた母・陽子さんは球団を通じ「ヒーローインタビューでウイニングボールをどうするのかと聞かれて『両親にプレゼントします』と言ってくれたことが嬉しくて、号泣しました。私だけではなくて両親にと言ってくれたのが、本当に嬉しかったです。援護をしてくれた先輩方に感謝です。そしてこのような舞台を用意してくださった首脳陣の皆さま、温かく見守り応援をしていただいているファンの皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。今日は本当に嬉しい1日となりました」とコメントした。

佐々木朗は、小学校3年時に岩手県陸前高田市で東日本大震災に被災し、父・功太さん(享年37)を津波で失った。それまでは陸前高田市に住んでいたが、陽子さんの親族がいる大船渡市に引っ越した。

陽子さんは、親族とともに朗希ら3兄弟を育ててきた。大船渡時代は、二人三脚で体づくりに取り組み、1年夏から1日6合のご飯を食べさせ、1年間で10キロの増量に成功。昨夏、U18W杯が行われた韓国にも駆けつけ、キムチやニンニク料理が苦手な息子のために「何か食べられるものを」とカップラーメンやカルピスを差し入れただけに、嬉しいプロ初勝利となった。

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プロ初勝利のロッテ・佐々木朗希「両親に渡したい」、ウイニングボールは亡き父、そして母への感謝[スポニチ]

プロ初勝利を挙げたロッテの佐々木朗希投手(19)は、悔しそうな表情を見せていたマウンドとは打って変わってお立ち台では笑顔を見せ、初勝利の感想を聞かれ「嬉しいです」と語った。

大船渡時代に甲子園出場はなし。高校時代には上がることができなかった甲子園のマウンドで5回、94球を投げ7安打4失点(自責点3)。初の甲子園は「初めての甲子園だったので、甲子園の雰囲気を感じながら投げたいと思いました」とし「楽しかったです」とうなずいた。また、プロ2年目、そしてプロ2戦目での初勝利については「僕の中ではすごく長かったですけど、沢山の方々に支えてもらって、今日、こうやって勝つことが出来てよかったです」と噛み締めるように語り、ウイニングボールは「両親に渡したい」と答えた。

5回を終え2−4。だが6回に打線が3点を挙げた逆転したことで勝ち投手の権利を手に入れる強運を見せたが、打線の援護には「びっくりしました」と驚きを隠さなかった。

高校時代には163キロを記録したが、この日も最速は154キロ。注目の阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝との対戦ではタイムリーを打たれる内容に「まだまだ反省点が多いんですけど、次に修正できたらいいかな、と思います」と語り、5回まで投げたことについても「投げさせてもらったという形になったと思うんですけど、結果的に投げられてよかったです」とし「もっと内容も改善できると思うので、次いいピッチングができるように頑張りたいと思います」と誓っていた。

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サンテレビが異例の朗希ヒーローインタビュー、虎党にも若き剛腕の“第一声”届けた[スポニチ]

阪神−ロッテ戦を中継していたサンテレビがプロ初勝利をマークしたロッテ・佐々木朗の敵地でのヒーローインタビューを放送した。

試合終了まで完全中継し虎党からも愛される番組「サンテレビ ボックス席」だが、タイガースが敗れた試合で相手チームのインタビューを放送するのは異例。記念すべきプロ1勝を手にしたロッテの若き豪腕の“第一声”を関西の視聴者にも届けた。

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ロッテ・佐々木朗希、5回7安打4失点でプロ初勝利!甲子園で輝いた最速154キロ、94球[スポニチ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)が、27日の阪神戦に先発。プロ2試合目の登板で、自身初の甲子園のマウンドに立ち5回、94球を投げ7安打4失点(自責点3)でプロ初勝利を挙げた。5回を投げ終え2−4だったが、6回に打線が3点を挙げ逆転、5投手の継投でセ・リーグ首位の阪神を下した。

初回に荻野の先頭打者弾で1点の援護をもらってマウンドに上がった佐々木朗は、初回は3番・マルテを空振り三振に仕留めるなど3人で切り抜けた。だが2回に首位・阪神のクリーンアップにつかまった。先頭の4番・大山に中越え二塁打を許し、続くサンズは遊撃内野安打の無死一、三塁でドラフト1位ルーキー・佐藤輝に左前へ同点タイムリーを打たれた。梅野、小幡をともにフォークで空振り三振としたが、投手のアルカンタラに右前打を打たれた。二塁走者のサンズがホームへ滑り込み逆転を許した。井口監督はリクエストしたが、判定は覆らなかった。

3回には先頭の中野に四球を与え、牽制で一塁手・レアード捕球ができず、また捕手のパスボールもあって三塁に進まれ、サンズの右前タイムリーで1点を失った。5回に味方打線が1点を返し、2−3で迎えたその裏には2死から大山に四球を与え、暴投で二塁に進まれた後、サンズにフルカウントからストレートを右越えへ適時打され4点目を失った。最速は前回登板と同じ154キロ、奪三振は5つだった。

打線は1−3で迎えた5回にエチェバリアの中犠飛で1点を返し、6回には2死から中村が四球、レアードが中前打の一、二塁で角中がレフトへタイムリー二塁打を放ち同点。さらに藤岡の内野安打とマルテの悪送球の間に逆転に成功した。8回にもマーティンの16号ソロで突き放した。

佐々木朗の後を受けて登板した佐々木千、ハーマン、唐川、益田が無失点で阪神打線を封じ、佐々木朗にプロ初勝利を贈った。益田は13セーブ目。

今月16日、本拠地の西武戦で1軍デビュー。先発で5回6安打4失点。107球を投じて最速は154キロをマークした。5回に同点に追いつかれたが、直後にマーティンがこの日2本目となる2ランで勝ち越した。プロ初勝利の権利を持って降板も、8回から登板した4番手・唐川が同点に追いつかれて初勝利はならず。試合は6−6で引き分けていた。

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ロッテ・朗希、プロ初勝利なるか!? 初の甲子園で5回4失点、勝ち投手の権利持って交代[スポニチ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)が、27日の阪神戦に先発。プロ2試合目の登板で、自身初の甲子園のマウンドに立ち5回、94球を投げ7安打4失点(自責点3)。最速は前回登板と同じ154キロ、奪三振は5つだった。6回に打線が3点を挙げて逆転に成功し、勝ち投手の権利を持って交代。「要所要所でタイムリーを打たれてしまって、少しもったいなかったところがあったので次はしっかり修正していきたいと思います」とコメントした。

初回に荻野の先頭打者弾で1点の援護をもらってマウンドに上がった佐々木朗は、初回は3番・マルテを空振り三振に仕留めるなど3人で切り抜けた。だが2回に首位・阪神のクリーンアップにつかまった。先頭の4番・大山に中越え二塁打を許し、続くサンズは遊撃内野安打の無死一、三塁でドラフト1位ルーキー・佐藤輝に左前へ同点タイムリーを打たれた。梅野、小幡をともにフォークで空振り三振としたが、投手のアルカンタラに右前打を打たれた。二塁走者のサンズがホームへ滑り込み逆転を許した。井口監督はリクエストしたが、判定は覆らなかった。

3回には先頭の中野に四球を与え、牽制で一塁手・レアード捕球ができず、また捕手のパスボールもあって三塁に進まれ、サンズの右前タイムリーで1点を失った。5回に味方打線が1点を返し、2−3で迎えたその裏には2死から大山に四球を与え、暴投で二塁に進まれた後、サンズにフルカウントからストレートを右越えへ適時打され4点目を失った。

だが、6回に味方打線が3点を挙げて逆転に成功。佐々木朗に勝ち投手の権利が転がり込んだ。

今月16日、本拠地の西武戦で1軍デビューした時には先発で5回6安打4失点。107球を投じて最速は154キロをマークした。5回に同点に追いつかれたが、直後にマーティンがこの日2本目となる2ランで勝ち越した。プロ初勝利の権利を持って降板も、8回から登板した4番手・唐川が同点に追いつかれて初勝利はならず。試合は6−6で引き分けていた。

また、1−2出迎えた3回にプロ初の打席に立ったが、アルカンタラと対戦したが、3球とも直球を見逃して三振。5回の2死一塁ではバットを振る場面もあったが、空振り三振だった。

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ロッテ・荻野、今季2本目先頭打者弾でまた朗希援護!自身3本目プレーボール弾[スポニチ]

ロッテの荻野貴司外野手(35)が、またまた佐々木朗を援護する先頭打者本塁打を放った。

初回表、先頭打者として打席に立った荻野は、阪神の先発・アルカンタラの150キロのストレートを振り抜き、左翼席に叩き込む先制の3号本塁打を放った。

荻野は今月16日、佐々木朗が本拠地の西武戦で1軍デビューした試合でも先頭打者アーチを放つなど3安打2打点と援護していた。

荻野にとって通算8本目の先頭打者弾だが、初回表、初球の“プレーボール弾”は今季両リーグ初で、荻野にとっても19年7月3日のオリックス戦以来3本目となった。

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ロッテ・佐々木朗希、自身初の甲子園マウンドに立った、阪神戦に先発[スポニチ]

ロッテ・佐々木朗希投手(19)が、27日の阪神戦に先発。プロ2試合目の登板で、自身初の甲子園のマウンドに立ち、150キロ台の速球を連発した。

先頭の近本への初球から8球連続直球で、3番・マルテにはプロ初登板だった16日に出した最速に並ぶ154キロも記録。マルテには変化球も投げ、空振り三振に仕留めるなど、3者凡退の立ち上がりだった。

大船渡(岩手)時代は2年生ながら日本代表候補入りした逸材で、3年4月の代表候補合宿で高校生最速となる163キロをマーク。3年夏の岩手大会決勝では登板を回避し、敗退。あと一歩で聖地のマウンドには届かなかった。

この回避について当時大きな議論も巻き起こったほどで、19年ドラフトでは4球団から1位指名を受けた。ロッテに入団し、昨季はコンディションが整わず、体づくりに専念してきたが、今季は開幕から2軍で実戦登板。5試合に登板し、1勝0敗、防御率0.45と順調に調整を進めてきていた。

今月16日、本拠地の西武戦で1軍デビュー。先発で5回6安打4失点。107球を投じて最速は154キロをマークした。5回に同点に追いつかれたが、直後にマーティンがこの日2本目となる2ランで勝ち越した。プロ初勝利の権利を持って降板も、8回から登板した4番手・唐川が同点に追いつかれて初勝利はならず。試合は6−6で引き分けていた。

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ロッテ安田、今季49試合目でスタメン落ち、最近9試合で打率.094と低迷[スポニチ]

ロッテ・安田尚憲内野手が27日の阪神戦(甲子園)でスタメンから外れた。今季49試合目で初めてベンチスタートとなった。スタメン落ちは、昨年7月5日の楽天以来となる。4番にはレアードが入った。

今季の安田は開幕からここまで全試合4番出場も、打率.213。33打点をマークし、勝負強さこそ発揮してきたが、最近9試合は32打数3安打、打率.094と苦しんでいた。

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ロッテ、大反響のブラックサマーユニホーム予約販売へ[スポニチ]

ロッテはマリーンズオンラインストア限定でBLACK SUMMER(ブラックサマー)ユニホームのレプリカユニホームとレプリカキャップの予約販売を5月29日から開始することを発表した。

BLACK SUMMERユニホームは「BLACK SUMMER WEEKEND(ブラックサマーウィークエンド) supported by Coolish」が開催される7月2〜4日楽天戦、7月9〜11日日本ハム戦、8月13〜15日オリックス戦(いずれもZOZOマリンスタジアム)の計9試合で着用される。

マリーンズカラーのブラックをベースとし、球団ロゴや背番号、胸の「MARINES」の文字などに夏らしいミントグリーンを使用したデザインとなっている。

販売はマリーンズオンラインストアで5月29日午前10時から予約受付を開始。球団広報室は「ブラックサマーユニホームはデザイン発表したタイミングからカッコいいと大反響をいただいておりました。特にユニホームが欲しいという声が多いことから今回もたくさんの方からの予約が入ることが予想されています。ご購入を検討されています方は、ぜひお早めにオンラインにて予約をしていただければと思います」とPRしている。

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堀内恒夫氏、ロッテ・佐々木朗希は「いい投手」と認めるからこそ少しがっかり…空振り取れないボールの質[報知]

ロッテの高卒2年目右腕・佐々木朗希投手(19)が夢に見た甲子園でプロ初勝利を挙げた。セ首位の阪神に5回7安打4失点(自責3)も、6回に角中の2点適時二塁打と敵失で逆転に成功。プロ2度目の登板で初白星をつかんだ。94球を投げ、最速は154キロ。聖地で“令和の怪物”に勝利の女神が微笑んだ。


佐々木朗には、いつも厳しい見方をしてしまう。それは、私が彼のことを「いい投手」と認め、期待するものが大きいからだ。だから、この日のような投球には少しがっかりする。

ストレートは152キロ前後を表示しているのに、空振りが取れない。なぜか。ボールの質が悪いからだ。かつての江川卓を例に挙げる。球速は150キロ前後だった。しかし、江川はストレートで空振りが取れた。ボールの“持ち”がよく、スピンが利いていて、打者が頭に描く球道の上をボールが通るからだ。

今の佐々木朗にはそれがない。バットに当てられるから球数が増えていく。5回、ストレートが150キロを割るようになり、それまで低めに決まっていたフォークを再三たたきつけた。疲労ではないだろうか。

高校時代に160キロを投げていた投手が、なぜこうなったのか。スピードを抑え、コントロールを重視したからだろう。ボールを最後に“切る”感じがない。大げさに言うと「置きにいく球」だ。今の球の質では150キロの球でも主力級には通用しない。

160キロ近い球なら「その辺に投げる意識」さえあれば打たれない。佐々木朗には目標をもっと高いところに置いてもらいたい。君はそれだけの素質を持った投手なのだから。

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安藤統男氏「ただ者ではない」…阪神・佐藤輝明VSロッテ・佐々木朗希2人の再戦楽しみ[報知]

佐々木朗はストレートもフォークも一級品のものを持っている。だが、課題が多く発展途上だ。投球術、クイック、牽制などマウンドさばきを磨けば、球界を代表する投手になれる。

配球面は経験の浅い2年目捕手の佐藤都とともに反省が必要だ。5回2死二塁では内角に弱点があるサンズに対して外角一辺倒で、フルカウントからのストレートを右越え適時二塁打された。サンズに限らず、150キロ超えのストレートでもっとインハイを突くべきだった。変化球もフォーク以外にカウントを稼げる球種が欲しい。

それでも前回登板で西武に5盗塁を許したクイックは改善の傾向が見られた。何より運も実力のうち。援護に恵まれたが、2戦目で初勝利を挙げたのだから大したものだ。

佐藤輝との2回無死一、三塁の対決は見応えがあった。152キロの低めストレートを左前に運んだ適時打は、打った方を褒めるべき。佐藤輝は最近、開幕当初と同じように力みが目立っていたが、この打席ではスパッとバットが出てきた。やはり彼もただ者ではない。今から2人の再戦が楽しみだ。

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佐々木朗希甲子園でプロ初勝利、大船渡高時代届かなかった聖地で5回4失点[報知]

ロッテの高卒2年目右腕・佐々木朗希投手(19)が夢に見た甲子園でプロ初勝利を挙げた。セ首位の阪神に5回7安打4失点(自責3)も、6回に角中の2点適時二塁打と敵失で逆転に成功。プロ2度目の登板で初白星をつかんだ。94球を投げ、最速は154キロ。聖地で“令和の怪物”に勝利の女神が微笑んだ。

最後の打者・中野の痛烈な打球が益田のグラブに収まると朗希はハーマン、唐川らとグータッチを交わした。「高校時代は来れなかったけど、そういうところで投げることができて勝つことができてよかった。プロ野球での初めての球場でもあるので、高校生にとっては特別な場所だとは思うけど、今の僕にとってはそうではない。でも、その中でそういう風に勝てたことはよかった」。初回、1点のリードをもらうもこの日は最速154キロをマークした直球を痛打され、5回94球を投げ7安打4失点(自責3)。それでも打線の援護を受け、2度目の登板でプロ初勝利を手にした。

あの日途絶えた夢を追いかけるように奮闘した。19年7月25日、大船渡高3年夏の岩手大会決勝。朗希はマウンドに上がることなくチームは敗退。甲子園出場を逃した。準決勝で9回計129球を投げた右腕の故障を防ぐため、将来を見据えての登板回避。「あの時、出した答えが正解になるようにプロ野球人生を歩んでいきたい」。選んだ道が正しかったことを、聖地でのプロ初勝利で証明した。

今季から特に大事にしていることは「準備」。キャンプ中には毎日午後8時には就寝し早朝5時ごろに起床。部屋でストレッチするなど入念な準備を怠らなかった。登板前日の26日も「(準備は)早く寝ることだけですかね」。いつも通りの準備で、平常心で試合に臨んでいる。昨季は実戦登板がない中で1軍に帯同。「全体の流れとか先発の入り方とか、1軍にいないと見れない。それが初めての登板で生きると思う」。投げられなかった時間も全て成長の糧にしてきた。

10年前の東日本大震災で父・功太さん(享年37)を亡くした。この日、母・陽子さんは現地観戦できなかったが、女手1つで育ててくれた母に「1番感謝しなくてはいけないのかなと思います」と朗希。それでも、お立ち台でウィニングボールについて聞かれると「“両親”へ渡したいと思います」と言葉に思いを込めた。

井口監督は「投球内容としてしっかりとゲームを作ってくれた」と称賛。今後も中10日で調整を続けていく。これまでの道のりを聞かれると「僕の中では長かった。たくさんの方々に支えてもらって今日、勝つことができてよかった」。苦難も乗り越えてきた19歳。聖地で勝利の女神が微笑んだ。

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佐々木朗希の大船渡高時代のチームメート「落ち込んだところ見たことがない」[報知]

ロッテの高卒2年目右腕・佐々木朗希投手(19)が夢に見た甲子園でプロ初勝利を挙げた。5回7安打4失点(自責3)も、6回に角中の2点適時二塁打と敵失で逆転に成功。プロ2度目の登板で初白星をつかんだ。計94球を投げ、この日の最速は154キロ。聖地で、“令和の怪物”に勝利の女神が微笑んだ。小中高の友達からは、祝福のコメントが届いた。

猪川小から同級生の三上陽暉さん
「小学4年生の時、朗希は(東日本大震災で)同級生の中で1番最初に転校してきました。最初の印象は、同級生の中にこんな球が速いヤツいるんだと(笑)。近くに仮設住宅ができて、そこに住んでいた。朗希が震災で1番つらい思いをしていたので、震災については話したことはないけど、前の学校の話とかはしましたね。小学校の時の思い出は、リアスリーグ(東日本大震災で被災した岩手三陸の野球少年チームによる大会がQVCマリンで13年12月に開催)でマリンへ夜行バスで行って、夜中に騒いだら親に怒られたりして(笑)。修学旅行みたいで楽しくて、1番の思い出ですね。普段あまり連絡はしないんですけど、オープン戦の初登板をYouTubeで見た時は感動しちゃってLINEしちゃいました。今でも十分自慢ですけど、いつになっても朗希が同級生っていうことを自慢したいので、そういう存在になって欲しいです。」
大船渡一中時代のチームメート・野中大輔さん
「朗希とはよく電話をします。お笑いのこととか、くだらない話を。オフの期間は大船渡高のグラウンドを借りて一緒に練習しました。中学時代はとにかくリーダーシップがあって、まとめるのがうまかったです。スイングのことや技術面の指導、守備位置の確認もよくしてくれた。この前仙台で投げた時(4月20日イースタン・楽天戦)は応援に行きました。オフに会うと、自分らと出てくる選手の名前が違って、改めてプロだな〜と思いました(笑)。近いけど少し遠い存在ですね。いずれはメジャーまでいって活躍して欲しいです。ケガとかで悩まされる時もあるかもしれないけど、しっかりトレーニングして頑張って欲しい。一緒にやってきたしライバルでもあるので、僕も負けないように頑張ります。」
大船渡高時代のチームメート・柴田貴広さん
「朗希のことはツイッターとか、スポーツ番組でよく見てます。連絡は僕が誕生日の時とか朗希が誕生日の時とかに連絡し合うので、そのくらいですかね。オフは一緒に大船渡で練習しました。高校の時の朗希は憧れでした。ライバルではあったけど、朗希みたいになってみたいと思ってました。(昨年は実戦登板がなくて)色々あったと思うけど、なんだかんだ大丈夫だろうと思ってました。チームの育成プランもしっかりあると思っていたし、何より朗希が落ち込んだりしているところは見たことないので。地元(岩手)の大谷選手みたいに世界で活躍する選手になって欲しいです。ケガもせずに選手生命長くやっていけたらと思うし、頑張って欲しいですね。」

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佐々木朗希の母・陽子さん「号泣しました。私だけではなくて両親にと…本当に嬉しかった」[報知]

ロッテの高卒2年目右腕・佐々木朗希投手(19)が夢に見た甲子園でプロ初勝利を挙げた。セ首位の阪神に5回7安打4失点(自責3)も、6回に角中の2点適時二塁打と敵失で逆転に成功。プロ2度目の登板で初白星をつかんだ。94球を投げ、最速は154キロ。聖地で“令和の怪物”に勝利の女神が微笑んだ。

朗希の母・陽子さん(大船渡市の自宅でテレビ観戦)
「ヒーローインタビューでウィニングボールをどうするのかと聞かれて『両親にプレゼントします』と言ってくれたことが嬉しくて、号泣しました。私だけではなくて両親にと言ってくれたのが本当に嬉しかったです。援護をしてくれた先輩方に感謝です。そして、このような舞台を用意してくださった首脳陣の皆さま、温かく見守り応援をしていただいているファンの皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。今日は本当に嬉しい1日となりました。」

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佐々木朗希は震災で父と祖父母が犠牲に…野球があったから「頑張れた」[報知]

ロッテの高卒2年目右腕・佐々木朗希投手(19)が夢に見た甲子園でプロ初勝利を挙げた。5回7安打4失点(自責3)も、6回に角中の2点適時二塁打と敵失で逆転に成功。プロ2度目の登板で初白星をつかんだ。計94球を投げ、この日の最速は154キロ。聖地で、“令和の怪物”に勝利の女神がほほ笑んだ。

“令和の怪物”が念願のプロ初勝利を手にした。ファンはもちろん、この瞬間を誰よりも待ち望んでいたのは父・功太さん(享年37)だろう。

2011年3月11日。当時小学3年生の朗希は東日本大震災で甚大な被害に遭い、父と祖父母を亡くした。「野球をしてるときが1番楽しかった。夢中になれる時間というのがあったおかげで、大変なときもつらいときも頑張れた」と話すように朗希を救ったのは大好きな野球だった。被害に遭った陸前高田から大船渡に移り住み、仮設住宅では張り裂けそうな気持ちと闘いながらボールを見つけては壁当てを繰り返した。数々の試練を乗り越えた19歳をたたえるように、聖地で野球の神様がほほ笑んだ。

“3・11”から10年。東北の人達にとっても朗希にとっても1年1年が大切だが、この節目の年にデビューし届かなかった甲子園で初勝利を挙げたことは、何かの縁のようにも感じる。そして野球の楽しさを1番に教えてくれた父への最大の親孝行は、活躍する姿を見せる続けることだろう。

「父は僕の選択を否定することはないと思うので、自分の決めた道を信じて頑張りたい」。これまでの道のりは決して間違っていなかった。夢に見た場所でのプロ初勝利。きっと天国の父、祖父母にも届いたはずだ。投げ終えた後の少しホッとしたような表情が、何だか父と子、そして男と男の約束を1つ果たしたかのように見えた。

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佐々木朗希を育成してきた吉井投手コーチ「上出来です」[報知]

ロッテの佐々木朗希投手が念願のプロ初勝利。入団から最速163キロ右腕の育成に携わってきた吉井理人投手コーチは「上出来です。細かいことはたくさんありますけども、これからの子だし賢い子なので。色々本人も気づいてると思うので、また次に生かして欲しい」と賛辞を贈った。

ルーキーイヤーの昨季は実戦登板なしにも関わらず1軍に帯同させ、体作りを徹底。投球の技術だけでなく、様々なことを1軍の舞台で吸収させた。右腕は1年間で体も一回り成長し、2年目の今季は中10日ではあるが、十分に戦力として登板できるまでになった。

「これくらいでいいんじゃないですか。結構頑張って真っ直ぐ投げていたし。これからもっと体も強くなってくるし、真っ直ぐの質も変わってくると思う。元々感覚は良いものもってるので楽しみなピッチャーです」と今後に期待を込め「スピードも、コントロールも、もっとよくなってくる。まあスピードはあれぐらいで十分です(笑)」と苦笑いしながら初勝利をたたえた。

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佐々木朗希が甲子園でプロ初勝利「そういう環境を用意してくれた球団に感謝」一問一答[報知]

ロッテの高卒2年目右腕・佐々木朗希投手が5回7安打4失点(自責3)でプロ初勝利。打線の援護を受けながら大船渡高時代に届かなかった甲子園で新たなスタートを切った。以下は一問一答。

≫初勝利の実感は。
佐々木朗
「嬉しいです。」
≫甲子園への思い。
佐々木朗
「高校時代は来れなかったけど、そういうところで投げることができて、勝つことができてよかった。」
≫6回以降はどんな気持ちで見ていたか。
佐々木朗
「自分の中で少し反省しながら見ていた。野手の方がたくさん点をとってくれて、自分でもびっくりした。」
≫サンズが直球に合っていた。
佐々木朗
「そうですね、自分のボールをまずしっかり投げられるように。自分でも納得できるボールがなかったので、その中で抑えていかなきゃいけないと思う。」
≫ここを目指した高校3年間はどんな3年間か。
佐々木朗
「充実した、僕にとってはすごく良かった思い出。」
≫1年間長かった、と。登板しなかった去年の思いは。
佐々木朗
「色々な経験ができたので。色々な過程を踏みながら、今年に入っても投げながら、本当にいい経験ができて、そういう環境を用意してくれた球団には本当に感謝しています。」
≫地元・岩手の人達へ。
佐々木朗
「この勝利を1勝で終わらないようにどんどん積み重ねていきたいです。」

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佐々木朗希、甲子園でプロ初勝利「楽しかった」…同級生のヤクルト奥川と同日白星[報知]

ロッテの高卒2年目右腕、佐々木朗希投手(19)が甲子園でプロ1勝目をマークした。プロ初登板となった16日の西武戦(ZOZO)では5回4失点で勝敗はつかず、1度出場選手登録を抹消。中10日で迎えた登板でセ・リーグ首位の阪神から白星を挙げ、「嬉しいです。楽しかった」と喜びを口にした。

1点リードの2回に佐藤輝とアルカンタラの適時打で逆転を許し、3回にもサンズに適時打を献上。味方が1点を返して迎えた5回、サンズに適時二塁打を浴びて4点目を失った。

5回94球を投げ、7安打4失点(自責3)。だが、6回に味方打線が奮起。角中の2点二塁打などで一気に逆転し、勝利投手の権利が舞い込んだ。ロッテは8回にマーティンのソロで加点し、救援陣が無失点リレー。大船渡高3年夏、決勝で登板がかなわず敗退し、あと一歩でたどりつかなかった甲子園で、待望の1勝目を挙げた。

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ロッテ・佐々木朗、初聖地でプロ初星「甲子園は投げやすかったです」[デイリー]

この瞬間を待っていた。憧れ続けた聖地でのプロ初勝利。ロッテ・佐々木朗はバンザイをして両手をたたいた。「嬉しいです。高校時代は来れなかったけど、そういうところで投げることができて、勝つことができてよかった。甲子園は投げやすかったです」。5回を7安打4失点(自責3)。ウイニングボールを手に、19歳らしい笑みを浮かべた。

高3夏は岩手大会決勝で敗れ、あと一歩で届かなかった。プライベートで観戦したことすらない舞台だ。「初めてだったので、甲子園の雰囲気を感じながら、一生懸命投げた」。思いを噛みしめながらの登板だった。

力みのないフォームから最速154キロの直球を主体に投げ込んだ。初回は三者凡退に抑えたが、そこはセの首位を走るチーム。プロの厳しさも痛感させられた。2回は佐藤輝に152キロを左前へ同点打され「納得のいくボールを投げられなかった」と悔しがったが、3回は151キロの直球で中飛に。怪物対決は2打数1安打1申告四球と痛み分けだ。

特別な場所で記念の1勝。「1番は両親に感謝しなくてはいけない。(ボールは)両親に渡したい」。東日本大震災で他界した父・功太さんと、テレビの前で応援した母・陽子さんへの思いがにじみ出た。

次回登板では、ヤクルト戦で同級生・奥川と対決の可能性もある。「この勝利を1勝で終わらせないようにどんどん積み重ねていきたい」。同世代の期待の星として、成長の歩みは止めない。

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ロッテ・佐々木朗、ファームの経験は財産「精神的に強くなった」[デイリー]

憧れ続けた聖地でのプロ初勝利。ロッテ・佐々木朗はバンザイをして両手をたたいた。「嬉しいです。高校時代は来れなかったけど、そういうところで投げることができて、勝つことができてよかった。甲子園は投げやすかったです」。5回を7安打4失点(自責3)。ウイニングボールを手に、19歳らしい笑みを浮かべた。


2年目を迎えた佐々木朗だが、今も“ルーキーの心境”で日々、練習に取り組んでいる。昨年は2軍選手でありながら、1軍に帯同し、投手コーチらと体づくりに励んできた。

今年はイースタン・リーグ公式戦に初めて帯同。全てが新鮮な気持ちで日々を過ごした。先発登板のない日は、チームの若手ルールでスコア付け、配球チャート付け、ボール運びなど、ほかの若手同様に準備作業をこなした。昨年まではある意味特別扱いだったが、今年は一選手として横一線での戦いを勝ち抜き、今がある。

「精神的な部分で強くなったのかなと。1年目よりも2年目のほうが落ち着きがあると思います」と、自身も精神面の成長を感じている。ファームでの経験は大きな財産となった。

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プロ初勝利の佐々木朗希を評価、井口監督「しっかりとゲームを作ってくれた」[デイリー]

ロッテの佐々木朗希投手が2度目の先発で5回を7安打4失点(自責3)の投球内容でプロ初勝利を挙げた。

前回5月16日の西武戦での5回6安打4失点の投球から中10日。この日も2回以降毎回安打を浴びる苦しい内容だったが5回を投げ終えると、6回に角中の同点2点適時二塁打など打線が奮起し3点を奪い逆転。強運を発揮し初勝利を挙げた。

井口監督は「何とか打線がしっかりと援護できたかな」とホッとした様子。3回にはパスボールや内野陣のミスなどで失点もあり、最速154キロの直球を要所で決めた投球自体は評価。「内容としてしっかりとゲームを作ってくれましたし、要所要所でミスも重なったりしたので、そこで失点も増えましたけど、しっかりと投げてくれたんじゃないかなと思います」とねぎらっていた。

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ロッテ・佐々木朗が初勝利、阪神・矢野監督「スケール感ある」「いいピッチャーの素質」[デイリー]

阪神は逆転負けで、交流戦最初のカード勝ち越しを逃した。これで8カードぶりとなる負け越し。両リーグ最速となる今季30勝はお預けとなった。

打線はプロ2度目の先発となった佐々木朗に対して2回、佐藤輝、アルカンタラの適時打など4安打を集中して2点を奪い逆転。3、5回にはサンズの適時打で小刻みに加点した。

だが2点リードで迎えた6回、先発のアルカンタラは簡単に2死を取った後、四球と安打で一、二塁のピンチを招き。角中に同点二塁打を浴びて降板。さらにマルテの悪送球で決勝点を献上。5回7安打4失点のロッテ佐々木朗に、プロ初勝利を献上した。

矢野監督は佐々木朗について「スケール感というかね。もちろんこれだけ騒がれて入って、将来日本を代表するスケール感はあるなと感じたし」と印象を述べた。この日の投球については「特に落ち着いているよね。マウンド上で何か慌てるとか、フォアボールでボールボールで崩れるとかがないので、そういうところでは何か1つ覚えてたらもっともつといいピッチャーになるんじゃないのかなと、その素材の良さとマウンドでの雰囲気というのは、いいピッチャーの素質っていうのはあるんじゃない」と感想を述べていた。

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ロッテの佐々木朗がプロ初勝利19歳剛腕、5回4失点[デイリー]

プロ野球ロッテの佐々木朗希投手(19)が27日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われた阪神との交流戦に先発し、プロ2年目で初勝利をマークした。2度目の1軍公式戦登板で5回を4失点(自責点3)。94球を投げて7安打を浴びても5三振を奪い、六回の味方の逆転を呼び込んだ。チームは6−4で勝った。

岩手・大船渡高時代に球速163キロを出して「令和の怪物」の異名を取った。2019年のドラフト会議では4球団から1位指名され、交渉権を獲得したロッテへ入団した。新人だった昨季は体づくりに励み、今月16日の西武戦でプロデビュー。その時は5回4失点で勝敗が付かなかった。

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ロッテ・佐々木朗希がプロ初勝利に「嬉しい」初の甲子園は「楽しかったです」[デイリー]

プロ入り2度目の先発となったロッテ・佐々木朗希投手がプロ初勝利を飾った。最速154キロ、5回を94球、7安打4失点。5回の時点ではリードを許していたが、6回に味方が3点を奪い逆転。白星が転がり込んだ。

ヒーローインタビューで「嬉しいです」と笑顔。「初めての甲子園だったので、甲子園の雰囲気を感じながら一生懸命投げたいと思いました。楽しかったです」と振り返った。

前回のプロ初登板から中10日。大きな拍手を受けて立った甲子園のマウンド。初回は三者凡退に抑える立ち上がり。2死からはマルテへの初球と3球目にこの日最速の154キロで追い込み最後はスライダーで空振り三振を奪った。

だが1点リードの2回、佐藤輝に同点適時打、アルカンタラに勝ち越し適時打を献上。3、5回にはサンズに2打席連続適時打を許した。「内容はまだまだ反省点が多いですけど、次に修正したいです。(5回まで)投げさせてもらったという感じでしたけど投げられて良かったです」と話した。

6回の逆転劇に「びっくりしました」とチームメートに感謝。初勝利までの道のりを「僕の中では長かったんですけど、たくさんの方々に支えて頂いて、勝つことができて良かったです」と素直な思いを口にした。

ウイニングボールは「両親に渡したいです」とプレゼントする予定。今後に向けて「もっと内容も改善できると思うので、次、いいピッチングができるように頑張りたいです」と躍進を誓った。

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ロッテ佐々木朗希にプロ初勝利の権利、最速154キロ、5回4失点に「次は修正したい」[デイリー]

ロッテはプロ入り2度目の先発となった佐々木朗希投手が最速154キロ、5回を94球、7安打4失点。6回に味方が3点を奪い逆転し、プロ初勝利の権利を手にした。

大きな拍手を受けて中10日で迎えた甲子園のマウンドに立った佐々木朗は、初回は三者凡退に抑える立ち上がり。だが1点リードの2回、佐藤輝に同点適時打、アルカンタラに勝ち越し適時打を献上。3、5回にはサンズに2打席連続適時打を許した。

降板後は「要所、要所でタイムリーを打たれてしまって、少しもったいなかったところがあったので、次はしっかり修正していきたいです」と振り返った。

注目の阪神ドラフト1位・佐藤輝との対決は左前適時打、中飛、申告敬遠だった。

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佐々木朗希、聖地甲子園で登板高校時代に逃した舞台[デイリー]

プロ野球ロッテの佐々木朗希投手(19)が27日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われた阪神戦でプロ2度目の登板を果たした。岩手・大船渡高時代に球速163キロを計測して「令和の怪物」と騒がれながら踏むことができなかった聖地のマウンドに、プロ野球選手として上がった。

高校3年生の2019年7月25日、岩手大会決勝まで進みながら故障防止のために登板を回避。チームは35年ぶりの甲子園大会出場を逃した。同級生で佐々木朗と打線の中軸を担い、同志社大野球部に進んだ木下大洋外野手(19)は「投げていたら行けたのではというのはあるけど、あまり考えないようにしている」と語る。

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ロッテ・荻野が先頭打者初球本塁打、今季2本目、通算8本目、佐々木朗をいきなり援護[デイリー]

ロッテの荻野貴司外野手が、佐々木朗を援護する先頭打者本塁打を放った。

アルカンタラの初球150キロを振り抜いた打球は左翼席へ。佐々木朗の初登板5月16日の西武戦でも先頭打者本塁打を放っているベテランが、通算8本目の先頭打者弾でこの日も令和の怪物を援護した。

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ロッテ「BLACK SUMMER」ユニホーム、レプリカキャップ発売[デイリー]

ロッテは27日、BLACK SUMMER(ブラックサマー)ユニホームのレプリカユニホームとレプリカキャップの予約販売を5月29日から開始すると発表した。マリーンズオンライン限定となる。

BLACK SUMMERユニホームは「魅惑のボールパークで自由に遊ぶ、特別な夏」をコンセプトにした夏の特別イベント「BLACK SUMMER WEEKEND(ブラックサマーウィークエンド) supported by Coolish」が開催される7月2日〜4日楽天戦、7月9日〜11日日本ハム戦、8月13日〜

15日オリックス戦(いずれもZOZOマリンスタジアム)の計9試合で着用される。

マリーンズカラーのブラックをベースとし、球団ロゴや背番号、胸の「MARINES」の文字などに夏らしいミントグリーンを使用したデザインとなっている。

BLACK SUMMERユニホームレプリカグッズ商品詳細は次の通り。

レプリカユニホーム
価格:9000円(税込)
サイズ:KIDS(ネーム無しのみ)、S、M、L、O
販売対象選手:佐々木朗希、二木、唐川、鈴木、益田、佐藤都志也、鳥谷、藤岡、安田、中村奨吾(キャプテンマーク付き、10500円)、荻野、藤原、山口、和田、マーティン、ネーム無しは7000円
レプリカキャップ
価格:3300円(税込)
サイズ:ジュニア(3000円)、Free、XL

ロッテマリーンズ広報室は「ブラックサマーユニホームはデザイン発表したタイミングからカッコいいと大反響をいただいておりました。特にユニホームが欲しいという声が多いことから今回も沢山の方からの予約が入ることが予想されています。ご購入を検討されています方は、ぜひお早めにオンラインにて予約をしていただければと思います」とコメントした。

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ロッテに名脇役あり、球団20年ぶりの逆転サヨナラ弾放った岡大海が秘める“野望”[Full-Count]

◇球団では2001年のボーリック以来の逆転サヨナラ弾を古巣から放つ

5月26日時点で貯金1とし、首位ソフトバンクを1.5ゲーム差で追うロッテ。開幕5連敗スタートも、4月に4連勝と6連勝を果たすなどしてすぐに挽回し、2005年以来16年ぶりのパ・リーグ制覇を狙える位置につけている。中でも印象深い試合として挙げられるのが4月21日の日本ハム戦(ZOZOマリン)。サヨナラ逆転本塁打を放った岡大海外野手が劇的弾を改めて振り返った。

1点を追う9回2死一塁の場面。「9番・中堅」で先発出場し、途中から右翼に回っていた岡は日本ハムの守護神・杉浦がカウント1−0から投じた149キロをとらえてバックスクリーンに運んだ。チームに6連勝をもたらした一撃を次のように振り返る。

「前の2打席は三振だったのにチャンスをもらえて嬉しかった。次(1番)の荻野さんにつなごうという気持ちでした。入った瞬間はとにかく興奮して、サヨナラホームランは初めてでしたし本当に印象深い1本ですね」。

ロッテの逆転サヨナラ本塁打は2001年にボーリックが放って以来、実に20年ぶり。打った瞬間に折れたというバットのプレゼントを球団が告知したところ、約1350件の応募があった。さらに3・4月度の「スカパー!サヨナラ賞」にも選出されるほど、インパクト大の一撃だった。

◇本職の外野プラス一塁でもプレー「自分の引き出しが増えた」

2018年シーズン途中に、藤岡貴裕との交換トレードで日本ハムから加入。今季はバイプレーヤーとして貴重な働きをしている。今季成績は37試合出場。打率.240(50打数12安打)、2本塁打、8打点、7盗塁をマークしている。

「出場試合数は少ないですが、打撃ではいい部分も出ている。昨年までと比べると自分の形がしっかりできていると思います。若い選手が多いのでやりやすい環境を作ってあげられるようコミュニケーションも大事にして、できる限り声を掛けるようにしています」。

今季臨時打撃コーチを務める松中信彦氏には打席に入ってからの考えた方などについて教えを受け、幅が広がったという。守備では、本職の外野手だけではなく、2019年から起用されている一塁での出場機会も増えた。アマ時代では明大4年時に経験しただけだったが「自分の引き出しが増えたと思う」と前向きにとらえている。

日本ハム在籍時の2016年に日本一を経験した29歳は定位置奪還も虎視眈々と狙う。「守備、走塁でリズムを作って、打撃でも結果を出してレギュラーを獲りたいですね」。球界屈指の身体能力を誇る男が遅咲きの花を咲かせるか、今後の働きが注目される。

岡大海(おか・ひろみ)
1991年7月15日生まれ、29歳。岡山県倉敷市出身。倉敷商では2年夏、3年夏の甲子園に出場。3年時はエース。明大では二刀流として活躍。投手では19試合登板、3勝3敗、防御率2.52をマーク。打者では打率.317(186打数59安打)、3本塁打を記録した。4年春に一塁手でベストナイン受賞。2013年ドラフト3位で日本ハム入団、18年途中に交換トレードでロッテに移籍。昨季までの通算成績は453試合、打率.226(953打数215安打)、15本塁打、83打点、66盗塁。185センチ、80キロ。右投右打。

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