わたしはかもめ2021年鴎の便り(6月)

便

6月15日

猛追態勢へロッテ救援陣に厚み、ハーマン&唐川が来週にも復帰、国吉も加入[ニッカン]

ロッテの救援陣は今週末の西武3連戦(メットライフドーム)から厚みが戻りそうだ。

腰痛で登録抹消中のハーマン、コンディション不良の唐川について、井口監督は13日に「来週は唐川もいけると思いますし、ハーマンも来週金曜から戻ってこられるので」と言及。ハーマンは先週末にも1軍の試合前練習に合流し、キャッチボールを行った。トレード獲得の国吉も含め、猛追態勢を整えていく。

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今季平均年俸はソフトバンクが2年連続トップ、阪神は藤川引退などで大幅減[ニッカン]

日本プロ野球選手会は14日、選手会に加入する支配下選手(730人、外国人選手は対象外)の今季の年俸調査結果を発表した。球団別の平均年俸は、ソフトバンクが6932万円で2年連続12球団トップとなった。交流戦で優勝を果たしたオリックスは、2640万円で2年ぶりの最下位になった。

セ・リーグ首位を走る阪神は昨年より、約1000万円下がり、2886万円で11位。藤川の引退、福留、能見とベテラン選手の退団で大幅に下がった。パ・リーグ首位の楽天は昨年と同じ平均年俸3位だが、推定9億円の田中将の復帰で約800万円増の5887万円となった。

全球団の平均年俸は昨年から15万円減も過去2番目に高い4174万円。微減で新型コロナウイルスの影響は全体的には少なかった。森忠仁事務局長は「観客が入ったかどうかにかかわらず、ある程度、試合数通りに評価してもらったのだと思う」と話した。一方で、今季36歳以上となる選手は平均で2000万円も減少し、年俸の高いベテラン選手が削減の対象となった格好だ。

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ロッテ移籍国吉佑樹と佐々木朗希は同じ日に自己最速160キロ超を投げた縁[ニッカン]

ロッテが14日、有吉優樹投手(30)との交換トレードで、DeNA国吉佑樹投手(29)を獲得した。

まさかの縁になった。国吉は19年4月6日、デーゲームの巨人戦(横浜)の5回に、自己最速となる161キロをマークしている。

その約1時間前、同日午後2時25分に奈良県内でそれを上回る驚異的な球速が計測されている。岩手・大船渡高の佐々木朗希投手(当時17)が、高校日本代表1次候補合宿の紅白戦で、高校生歴代最速の163キロをマークした。

佐々木朗の163キロは翌4月7日に日刊スポーツ東京本社版の1面記事に、国吉の161キロは同3面記事になった。あれからちょうど800日、2人の速球王がロッテでチームメートに。ともに190センチを超える長身右腕。相乗効果も期待される。

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[トレードの背景]ロッテが国吉獲得、リリーフは補強ポイント[ニッカン]

ロッテは14日、有吉優樹投手(30)との交換トレードで、DeNA国吉佑樹投手(29)の獲得を発表した。

ロッテはここまで64試合を消化し、28勝28敗8分けの勝率5割となっている。28勝のうち10勝で、救援投手に白星がついた。9イニング制で終盤勝負も多くなる中で、救援防御率は4.17とやや低調だ。唐川、沢村(現レッドソックス)、益田の「勝ちパターン」が機能した昨季と比べると、失点が多くなっている。

飛躍が期待される最速157キロ右腕の小野もここまで25試合に登板しながら、防御率は4点台と投球に波がある。長いイニングを投げられる先発石川が右肘手術で長期離脱。田中も左内腹斜筋損傷で離脱し、サイドスローの東條も投球の状態が上がらない。ハーマンらのコンディション不良もあり、リリーフは補強ポイントになっていた。

昨季もシーズン終盤に向けて、9月に巨人から沢村をトレードで獲得。3者連続三振でデビューし、CS出場を目指すチームに大きな勢いをつけた。速球とカットボールで押す長身右腕の国吉にも、リリーフでの活躍が期待される。

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地元千葉出身の有吉がDeNA移籍、昨年7月7日に679日ぶり復活白星[ニッカン]

ロッテ有吉優樹投手(30)が、国吉佑樹投手(29)との交換トレードでDeNAに移籍することが14日、両球団から発表された。

有吉は東金(千葉)、東京情報大、九州三菱自動車を経て16年ドラフト5位でロッテに入団した、プロ5年目の右腕。千葉・大網白里市出身で、この日も球団を通じ「プロ野球選手として地元千葉でプレーをすることができて本当に良かったです」とコメントを寄せた。

通算87試合に登板し、9勝13敗1セーブ。快速球を武器に19年には開幕ローテの座をつかんだものの、直後に右肘を手術し、20年7月7日の西武戦(ZOZOマリン)で679日ぶりの復活白星を挙げた。その試合では直球は140キロ前後。4種類の変化球を混ぜながらの投球スタイルに変身した。

昨季はその1勝のみに終わった。オフの契約更改では「肘が治っているけど、万全じゃないみたいな感じでずっと投げていて…心と体のバランスがとれずに難しいシーズンでした」と振り返っていた。1軍のCSの試合も「見られなかったです。見たくなかったですね」と悔しかった胸中を明かした。

右肘はすでに完治し、キャンプから腕を振った。開幕ローテが固まっていた今季は中村稔、大嶺らと1軍の先発兼ロングリリーフの座を競った。ここまでは1軍昇格がなかった。イースタン・リーグでは8試合に登板。うち6試合が先発で、佐々木朗が先発した後に複数イニングを中継ぎで投げることも2試合あった。28イニングで与四球2と制球が安定。6月12日のヤクルト戦(戸田)では3回10安打7失点と打ち込まれたが、それまでは防御率も1点台をキープしていた。新天地でも先発候補で期待されることになるだろう。

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DeNA国吉とロッテ有吉が交換トレード、「移籍しても自分らしく」と国吉[ニッカン]

ロッテ有吉優樹投手(30)とDeNA国吉佑樹投手(29)の交換トレードが成立したことが14日、両球団から発表された。

有吉は今季プロ4年目の右腕。19年には開幕ローテーション入りしたが、今季は1軍登板がまだなかった。ロッテ球団を通じ「プロ野球選手として地元千葉でプレーすることができて本当に良かったです。マリンの応援は本当にすごくて、いつもファンの皆様の応援に助けられていました。1番の思い出は昨年7月7日に2018年以来の勝ち投手になったことです。風の強い日でした。ただ、あの試合は無観客だったので、もう1度ファンの皆様の前で勝ちたかったです。マリーンズファンの皆様、熱い応援ありがとうございました。横浜では求められる役割をしっかりと全うし、チームの勝利に貢献できるように精一杯頑張りたいと思います」とコメントを寄せた。

国吉は09年育成ドラフト1位で横浜(現DeNA)に入団。今季は中継ぎとして18試合に登板し、1勝1敗、防御率5.16。10日の西武戦(メットライフドーム)では2番手として2回1/3で42球を投げて2安打1失点だった。13日までの北海道遠征には同行。日本ハム3連戦ではベンチから外れていた。

19年に球速161キロ(当時NPBの日本人2位タイ)を出したことがある速球派右腕。今季は150キロ台中盤の直球は少なく、主に140キロ台後半のカットボールを中心に投げている。

通算成績は238試合で21勝30敗3セーブ34ホールド、防御率3.87。446回を投げて420三振を奪っている。

国吉は「この度、千葉ロッテマリーンズに移籍することになりました。育成で入団して様々な経験をさせていただき感謝の気持ちです。突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです。リーグは違いますが、野球をすることに関しては変わらないので、移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります。同じ関東のチームなので、試合を見に来ていただけると嬉しいです。約12年間お世話になりました」とコメント。背番号が「92」になることもロッテから発表された。

有吉優樹(ありよし・ゆうき)
1991年(平3)3月12日生まれ、千葉・大網白里市出身。東金、東京情報大と地元千葉でプレーを続け、社会人で九州三菱自動車に。会社では車のセールス業務に従事した。16年ドラフト5位でロッテ入団。今季はここまで1軍登板がなく、2軍で8試合に登板し3勝2敗。防御率3.77。プロ通算9勝13敗1セーブ。防御率3.95。最速149キロ。178センチ、87キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2700万円。
国吉佑樹(くによし・ゆうき)
1991年(平3)9月24日、大阪府生まれ。秀岳館(熊本)から09年育成ドラフト1位指名で横浜入団。11年に支配下登録され、同年10月4日巨人戦で7回を1失点(自責0)に抑え、プロ初勝利を挙げた。今季はここまで18試合に登板し、1勝1敗、防御率5.16。プロ通算238試合で21勝30敗、防御率3.87。196センチ、106キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸5720万円。

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[プロ野球番記者コラム]復帰したら見て欲しい…ロッテ・エチェバリアの右太もも ポイントは試合前[ニッカン]

残念ながら登録抹消中なので、すぐに確認してくださいとは言えないのだが、ロッテのアデイニー・エチェバリア内野手(32)には特徴的な試合前ルーティンがある。真っ白なユニホームの右太もも部分に、グラウンドの土をこすり付けることだ。

エチェバリアはこれで、気持ちのスイッチをオンにしている。「ユニホームがきれいなままだと試合に出ていない感じがする。まず汚して、切り替えて試合のメンタルに持っていく」んだそう。かれこれ8年間、米大リーグのマーリンズに移籍した13年から続けている。

ちょっと悔しい思い出がきっかけだった。二塁打を含む3安打"猛打賞"で活躍した日。十分爪痕を残したのに、ユニホームがきれい過ぎてコーチから「お前、何もしてないみたいだな」と言われた。ならば最初から汚しておこう。次の日にはもう、土をこすり付けていた。

この習慣を知らないチームメートは時にびっくりする。メジャー時代も、ベンチに戻ると投手から「あれ、(打球)飛んだっけ?」と聞かれていた。来日して出場したのはまだ17試合。右肩痛が癒えて1軍戦線に戻ってくる日が来たら、注目してみてください。

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両軍思惑"吉"と出るか!?先発求めるDeNAと救援補強急務ロッテ、国吉と有吉のトレード成立[サンスポ]

DeNA・国吉佑樹投手(29)とロッテ・有吉優樹投手(30)のトレードが成立し、14日に両球団から発表された。DeNAは今季21勝のうち先発投手の白星は12球団ワーストの10。今永、浜口に続く先発投手の強化が急務で、救援投手を補強したいロッテと思惑が一致した。今年に入ってプロ野球4件目、くしくも「くによし・ゆうき」「ありよし・ゆうき」と名前の似た2人のトレード成立となった。

国吉は、熊本・秀岳館高から2010年に育成ドラフト1位でDeNA入団。11年7月に支配下登録され、最速161キロの速球を武器に救援で活躍。今季も18試合に登板していた。右腕は球団を通じ「突然のことで正直、寂しい気持ち。自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります」と意欲を示した。

有吉は、社会人の九州三菱自動車から17年に同5位でロッテ入団。1年目に救援で53試合に登板し、2年目には先発で6勝を挙げた。今季は1軍登板がなく、イースタン・リーグでは3勝2敗、防御率3.77。右腕は「横浜では求められる役割をしっかりと全うし、チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。

有吉優樹(ありよし・ゆうき)
1991(平成3)年3月12日生まれ、30歳。千葉県出身。東金高時代は甲子園出場はなし。東京情報大、九州三菱自動車を経て2017年にD5位でロッテ入り。今季は1軍登板機会がなく、通算87試合の登板で9勝13敗1セーブ、防御率3.95(14日現在)。178センチ、87キロ。右投げ右打ち。既婚。今季年俸2700万円。ロッテ時代は背番号36で、DeNAでは67番となる。
国吉佑樹(くによし・ゆうき)
1991(平成3)年9月24日生まれ、29歳。大阪府出身。熊本・秀岳館高では甲子園出場なし。2010年に育成D1位で横浜(現DeNA)入りし、11年7月に支配下登録された。今季は18試合登板、1勝1敗、防御率5.16。通算238試合登板、21勝30敗3セーブ、防御率3.87(14日現在)。196センチ、106キロ。右投げ右打ち。既婚。今季年俸5700万円。ロッテでも背番号92となる。

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ロッテ・唐川、ハーマンがパ再開から復帰[サンスポ]

ロッテ・唐川とハーマンの救援2投手がリーグ内対戦が再開する18日から戦線復帰することが14日、分かった。井口監督が「唐川もいけると思いますし、ハーマンも戻ってこられる。中継ぎ陣がちょっと厚みを増すんじゃないか」と説明した。今季29試合に登板している唐川は、コンディション不良で10日のヤクルト戦を最後に登板していなかった。ハーマンは、腰の違和感で6月4日に登録を抹消されたが既に1軍に合流している。

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今季年俸はソフトバンクが2年連続で1位、12球団平均は微減−選手会調査[サンスポ]

日本プロ野球選手会は14日、2021年の年俸調査結果を発表。球団別の平均は6932万円のソフトバンクが2年連続で1位となった。2位は6587万円の巨人で、3位は5887万円の楽天。阪神は、ベテラン選手が退団した影響などで約1000万円減の2886万円となり、昨年の6位から11位に下がった。最下位は2640万円のオリックスだった。

12球団の平均は約15万円減の4174万円。セ・リーグの平均は88万円減の3962万円だったが、パ・リーグは55万円増の4381万円で、昨年に続いて過去最高を更新した(現行の調査方法となった1988年以降)。平均が前年を下回ったのは広島、DeNA、阪神、ソフトバンク、日本ハム、ロッテ、オリックスの7球団。

選手会は今年の最も顕著な傾向として「ベテラン選手、特に36歳以上の大幅ダウン」を挙げ、理由として「減額制限(1億円以上の選手は40%まで)の超過を受け入れた選手が多かった」としている。新型コロナウイルスの感染拡大で今季も球場の観客数に制限が設けられており、球団の収益への影響は大きい。来季年俸への影響について森忠仁事務局長は「今のところ、(球団側から)観客数での評価という話は出ていない」とし、「試合数(143試合)での評価を守ってくれると思っている」と語った。

調査の対象は選手会に加入する支配下の日本選手730人で、数字は今季の開幕日(3月26日)現在。

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ロッテ・有吉「地元千葉でプレーをすることができて本当によかった」、DeNAに交換トレード[サンスポ]

DeNA・国吉佑樹投手(29)とロッテ・有吉優樹投手(30)の交換トレードが14日、両球団から発表された。

国吉は秀岳館高(熊本)から2010年育成ドラフト1巡目で横浜(当時)に入団。196センチの長身から投げる160キロ近い速球を武器に、リリーバーとして5年目の14年に49試合、19年にはシーズン自己最多の53試合に登板した。12年目の今季は18試合登板で1勝1敗1HP、防御率5.16。交流戦6月4日のロッテ戦(横浜)に中継ぎで登板していた。

有吉は千葉・東金高から東京情報大を経て社会人野球の九州三菱自動車から17年ドラフト5位でロッテに入団。1年目に中継ぎで53試合に登板し、チーム3位の16ホールドをマークした。19年4月に右肘を手術し、昨年7月7日の西武戦で679日ぶりの白星を挙げた。プロ5年目の今季は、1軍戦未登板。イースタン・リーグでは、主に先発で3勝2敗だった。

国吉は球団を通じ「突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです。リーグは違いますが、野球をすることに関しては変わらないので、移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります」とコメントした。

有吉も球団を通じ「地元千葉でプレーをすることができて、本当によかったです。(DeNAでは)求められる役割をしっかりと全うし、チームの勝利に貢献できるように精一杯頑張りたいと思います」とコメントした。

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DeNA・国吉とロッテ・有吉がトレード[サンスポ]

DeNAの国吉佑樹投手(29)とロッテの有吉優樹投手(30)のトレードが成立し、14日に両球団から発表された。先発投手を求めるDeNAと救援投手を補強したいロッテの思惑が一致した。

国吉は熊本・秀岳館高から2010年に育成ドラフト1位でDeNAに入団。11年に支配下選手登録された。今季は救援で18試合に登板し、1勝1敗、防御率5.16。球団を通じ「移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張る」と語った。

有吉は千葉・東金高から東京情報大、九州三菱自動車を経て17年にドラフト5位でロッテ入団。1年目に救援で53試合に登板し、2年目の途中に先発に転向して6勝を挙げたが、今季は1軍登板がなかった。「横浜では求められる役割をしっかりと全うし、チームの勝利に貢献できるように精いっぱい頑張りたい」とコメントした。

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ロッテ唐川&ハーマンがそろって復帰へ、勝率5割から巻き返しへ中継ぎ陣に厚み[スポニチ]

ロッテはリーグ戦再開となる18日の西武戦(メットライフドーム)から唐川とハーマンが復帰する。

唐川は交流戦最後の巨人3連戦を、上半身のコンディション不良で回避。ハーマンも腰痛で今月4日から出場選手登録を外れていたが、井口監督は「唐川もいけると思うし、ハーマンも金曜から戻ってこられる。中継ぎ陣にちょっと厚みが増すので、また(勢いは)戻ると思う」と勝率5割からの巻き返しを誓った。

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ロッテ・小川龍成、打撃改造で目指す1軍「イメージ少しずつ湧いている」[スポニチ]

ロッテのドラフト3位・小川龍成内野手(23)が、2軍で打撃改造に取り組んでいる。3年連続でゴールデングラブ賞を受賞している西武・源田壮亮内野手(28)を彷彿させる遊撃守備は高く評価されていたが、開幕前の故障で開幕2軍。1軍昇格への課題は打撃で、福浦和也2軍ヘッド兼打撃コーチ(45)の助言を受けながら連日、バットを振り込んでいる。

まだ、打撃フォームはしっくりときていない。それでも、力強いスイングができるようにと、小川は迷うことなく新たなチャレンジに取り組んでいる。理由は単純だ。1軍に上がりたい、レギュラーを獲りたい、ZOZOマリンでプレーをしたいからだ。

「試合には出られているので、その部分は順調に来ているのかなと思います。でも、技術的なことで課題も出てきている。今はその課題と向き合って練習しているところです」。

国学院大時代は大学生No.1遊撃手と呼ばれたほど守備力は高かった。オープン戦では12試合に出場し、打率.238ながら12球団トップの5盗塁をマーク。ところが、3月19日の巨人戦で二盗を狙った際のスライディングで右膝付近を痛めた。開幕2軍が決まると「あれがなければ…」と悔しい思いもあったが、すぐに気持ちを切り替えた。

開幕から約3ヶ月が経過し、学生時代に見えなかったものも、見えてきた。「今、福浦さんと話をしながら、しっかりと下半身を使った打撃をテーマに練習しています」。イースタン・リーグでは14日現在、33試合に出場し、打率.131。課題は明確だ。

50メートル5秒9の俊足が弊害となった部分もあるかもしれない。小川は「これまでは体が前に流れて、手だけで打つということが多かった」と振り返る。現在は軸足に体重を残し、下半身の力を使って打つことを目指す。

「打撃練習の中ではいい感じで打てているときもある。イメージは少しずつ湧いている」。俊足好守に打力も付いてくれば、1軍でもレギュラー争いできる逸材だ。

小川龍成(おがわ・りゅうせい)
1998年(平10)4月5日生まれ、群馬県出身の23歳。前橋育英では3年夏に4番・遊撃で甲子園出場も初戦敗退。国学院大では2年春にリーグ3位の打率.400をマークし、3年時には日米大学野球に出場。20年ドラフト3位でロッテに入団。1メートル71、72キロ。右投げ左打ち。

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球団別平均年俸、ソフトバンクは2年連続トップ、交流戦Vのオリックスは平均年俸、総額ともに最下位[スポニチ]

日本プロ野球選手会は14日、外国人選手など一部を除く加入選手の年俸調査の結果を発表し、今季開幕時の平均年俸ではソフトバンクが6932万円で2年連続トップとなった。

対象となった支配下登録730選手の平均は15万円減の4174万円で、前年比マイナスは5年ぶり。多くのベテランが退団した阪神は前年6位から11位へ。一方で今季はリーグ首位を快走中だ。交流戦で11年ぶり優勝のオリックスは平均年俸、総額ともに12球団最低。パ首位の楽天は平均3位は変わらないが、田中将の復帰の影響もあり昨年に続き平均年俸、総額とも球団記録を3年連続で大幅更新した。

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ロッテ、有吉トレードの理由−地元出身でも、選手輝ける場所提供[スポニチ]

ロッテにとって、有吉のトレードは「親心」ともいえる。

地元密着を推進したい球団にとっても、千葉出身の右腕は貴重な投手といえた。それでも、有吉は18年こそ29試合に登板し、15試合に先発したが、19、20年はいずれも1軍での先発機会は2度だけ。今季はここまで2軍暮らしが続いていた。

そんな中で、先発投手の補強を求めているDeNAに移籍すれば、これまで以上の登板機会が増えると、ロッテの球団首脳も考えたからだ。

今季の有吉は2軍で6試合に先発しており、故障者などで先発陣が手薄となった場合には、ロッテにとっても必要な存在となる。

それでも、球団は試合に出てこそ選手は輝けると考える。今季は佐々木朗、本前らが成長し、来季は昨年右肘手術した種市も復帰する。今回のトレードが成立したのは、有吉にプロ野球の世界で活躍して欲しいという願いが込められている。

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161キロ右腕・国吉「突然のことで正直寂しい」、千葉出身・有吉「もう1度ファンの前で勝ちたかった」[スポニチ]

DeNA・国吉佑樹投手(29)とロッテ・有吉優樹投手(30)の交換トレードが決まり、14日、両球団から発表された。

大阪府出身の国吉は秀岳館(熊本)から2009年育成ドラフト1位で横浜(現DeNA)入りし、プロ2年目の11年7月に支配下登録。12年9月にはセ・リーグの育成出身選手として初めて完封勝利を挙げた。その後、リリーフに転向。19年4月には自己最速の161キロをマークするなど、1メートル96の長身から投げ下ろす速球が武器で、19年に53試合、20年に42試合、今季もここまでチームの65試合中18試合に登板している。通算成績は238試合(うち先発35試合)で21勝30敗3セーブ34ホールド、防御率3.87。今季推定年俸は5720万円。

千葉県出身の有吉は東金(千葉)、東京情報大を経て九州三菱自動車から2016年ドラフト5位でロッテ入り。プロ1年目の17年から開幕1軍入りし、新人ながら全てリリーフでいきなり53試合に登板した。18年にはシーズン途中から先発に回って6勝をマークしたが、翌19年4月に右肘を手術。19年は2試合、20年は3試合の登板にとどまり、今季は登板がなかった。通算成績は87試合(うち先発19試合)で9勝13敗1セーブ18ホールド、防御率3.95。今季推定年俸は2700万円。

国吉
「この度、千葉ロッテマリーンズに移籍することになりました。育成で入団して様々な経験をさせていただき感謝の気持ちです。突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです。リーグは違いますが、野球をすることに関しては変わらないので、移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります。同じ関東のチームなので、試合を見に来ていただけると嬉しいです。約12年間お世話になりました。」
有吉
「プロ野球選手として地元千葉でプレーをすることが出来て本当によかったです。マリンの応援は本当に凄くていつもファンの皆様の応援に助けられていました。1番の思い出は昨年7月7日に2018年以来の勝ち投手になったことです。風の強い日でした。ただ、あの試合は無観客だったので、もう1度、ファンの皆様の前で勝ちたかったことです。マリーンズファンの皆様、熱い応援ありがとうございました。横浜では求められる役割をしっかりと全うしチームの勝利に貢献できるように精一杯頑張りたいと思います。」

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ロッテ有吉、DeNAへトレード「地元で千葉でプレーできてよかった」[スポニチ]

ロッテは14日、有吉優樹投手とDeNA・国吉佑樹投手の交換トレードが成立したことを発表した。

有吉
「プロ野球選手として地元千葉でプレーをすることが出来て本当によかったです。マリンの応援は本当に凄くていつもファンの皆様の応援に助けられていました。1番の思い出は昨年7月7日に2018年以来の勝ち投手になったことです。風の強い日でした。ただ、あの試合は無観客だったので、もう1度、ファンの皆様の前で勝ちたかったことです。マリーンズファンの皆様、熱い応援ありがとうございました。横浜では求められる役割をしっかりと全うしチームの勝利に貢献できるように精一杯頑張りたいと思います。」

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DeNA・国吉佑樹とロッテ・有吉優樹のトレードが成立[スポニチ]

DeNA・国吉佑樹投手(29)とロッテ・有吉優樹投手(30)の交換トレードが決まり、14日、両球団から発表された。

大阪府出身の国吉は秀岳館(熊本)から2009年育成ドラフト1位で横浜(現DeNA)入りし、プロ2年目の11年7月に支配下登録。12年9月にはセ・リーグの育成出身選手として初めて完封勝利を挙げた。その後、リリーフに転向。19年4月には自己最速の161キロをマークするなど、1メートル96の長身から投げ下ろす速球が武器で、19年に53試合、20年に42試合、今季もここまでチームの65試合中18試合に登板している。通算成績は238試合(うち先発35試合)で21勝30敗3セーブ34ホールド、防御率3.87。

千葉県出身の有吉は東金(千葉)、東京情報大を経て九州三菱自動車から2016年ドラフト5位でロッテ入り。プロ1年目の17年から開幕1軍入りし、新人ながらすべてリリーフでいきなり53試合に登板した。18年にはシーズン途中から先発に回って6勝をマークしたが、翌19年4月に右肘を手術。19年は2試合、20年は3試合の登板にとどまり、今季は登板がなかった。通算成績は87試合(うち先発19試合)で9勝13敗1セーブ18ホールド、防御率3.95。

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2年連続ソフトバンクがトップの6932万円、選手会年俸調査[報知]

日本プロ野球選手会は14日、730人の支配下選手を対象とした年俸調査結果を(外国人選手、出来高払いを除く)を発表した。

球団別の今季平均年俸は6932万円(昨季は7131万円)のソフトバンクが2年連続トップ。2位も2年連続巨人で6587万円(昨季は6107万円)だった。3位以下は楽天、西武、広島、日本ハム、ヤクルト、DeNA、中日、ロッテ、阪神、オリックスの順。

12球団の平均は4174万円で昨年比マイナス0.4パーセント。パ・リーグ平均は過去最高の4381万円、セリーグ平均は3962万円だった。

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有吉優樹とDeNA・国吉のトレードを発表、新背番号は「92」[報知]

ロッテは14日、有吉優樹投手とDeNA・国吉佑樹投手のトレードが成立したことを発表した。

有吉は九州三菱自動車から17年にロッテ入団。ここまで通算87試合に登板し9勝13敗1セーブ、13ホールド、防御率3.95。19年4月に右肘のクリーニング手術を受け昨季は3試合にとどまり、今季はまだ1軍出場なし。2軍では主に先発として8試合に登板し3勝2敗、防御率は3.77をマークしている。

有吉は「プロ野球選手として地元千葉でプレーをすることが出来て本当によかったです。マリンの応援は本当にすごくていつもファンの皆様の応援に助けられていました。1番の思い出は昨年7月7日に2018年以来の勝ち投手になったことです。風の強い日でした。ただ、あの試合は無観客だったので、もう1度、ファンの皆様の前で勝ちたかったことです。マリーンズファンの皆様、熱い応援ありがとうございました。横浜では求められる役割をしっかりと全うしチームの勝利に貢献できるように精一杯頑張りたいと思います」とコメント。

新入団選手の国吉の新背番号は「92」に決定した。

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DeNA・国吉佑樹とロッテ・有吉優樹が電撃トレード、国吉「突然のことで正直寂しい気持ち」[報知]

DeNAは13日、国吉佑樹投手とロッテ・有吉優樹投手のトレードが合意したと発表した。

国吉は球団を通し「この度、千葉ロッテマリーンズに移籍することになりました。育成で入団して様々な経験をさせていただき感謝の気持ちです。突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです。リーグは違いますが、野球をすることに関しては変わらないので、移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります。同じ関東のチームなので、試合を見に来ていただけると嬉しいです。約12年間お世話になりました」とコメントした。

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NPB年俸調査、阪神は今季平均年俸25.3%減で11位[デイリー]

日本プロ野球選手会は14日、外国人選手を除く加入選手を対象とした年俸調査結果を発表した。セ・リーグ首位の阪神は支配下選手の今季平均年俸が前年比25.3%減の2886万円で11位。昨オフに減額制限を超えた選手、ベテラン選手の退団が多かったことなどが要因とみられる。

ソフトバンクが6932万円で2年連続12球団トップ。2位は6587万円で巨人、3位の楽天は球団史上最高の5887万円。11年ぶり交流戦優勝のオリックスが2640万円で12位だった。

昨季はコロナ禍による試合数減少、無観客試合などもあったが大幅な年俸減少にはならなかった。今季に関しても選手会・森事務局長は「今年は143試合。その試合数で評価してくれることをお願いしていく」とした。

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DeNA・国吉とロッテ・有吉トレード、球団思惑が合致[デイリー]

DeNA・国吉佑樹投手(29)とロッテ・有吉優樹投手(30)の交換トレードが14日、両球団から発表された。先発補強が急務のDeNAと中継ぎ陣強化を目指すロッテとの思惑が合致した。

リーグ4位からの巻き返しを目指すロッテはリーグ戦再開の18日・西武戦からコンディション不良の唐川、ハーマンが復帰予定。さらに盤石中継ぎ陣形成へ、ロングリリーフもこなせる国吉獲得へ白羽の矢を立てた。「リーグは違いますが移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります」と国吉。新背番号は92に決まり、16日に入団会見を行う。

一方、18年に先発で6勝を挙げた有吉は、12球団ワースト防御率のDeNAの先発ローテ入りへ期待される。

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国吉と有吉がトレードDeNAとロッテで成立[デイリー]

DeNAの国吉佑樹投手(29)とロッテの有吉優樹投手(30)のトレードが成立し、14日に両球団から発表された。先発投手を求めるDeNAと救援投手を補強したいロッテの思惑が一致した。

国吉は熊本・秀岳館高から2010年に育成ドラフト1位でDeNAに入団。今季は救援で18試合に登板し、1勝1敗、防御率5.16。球団を通じ「しっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張る」と語った。

有吉は千葉・東金高から九州三菱自動車などを経て17年にドラフト5位でロッテ入団。今季は1軍登板なし。「横浜では求められる役割をしっかりと全うしたい」とコメントした。

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DeNA国吉佑樹とロッテ・有吉優樹がトレード、国吉「移籍しても自分らしく」[デイリー]

DeNA国吉佑樹投手(29)とロッテ・有吉優樹投手(30)のトレードが14日、両球団から発表された。

先発タイプの右投手の補強を目指すDeNAと、リリーフ陣の層をさらに厚くしたいロッテの補強ポイントが合致。トレード成立に至った。

国吉はDeNA広報を通じ、「この度、千葉ロッテマリーンズに移籍することになりました。育成で入団して様々な経験をさせていただき感謝の気持ちです。突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです。リーグは違いますが、野球をすることに関しては変わらないので、移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります。同じ関東のチームなので、試合を見に来ていただけると嬉しいです。約12年間お世話になりました」とコメントした。

有吉はロッテを通じて「プロ野球選手として地元、千葉でプレーをすることができて本当によかったです。マリンの応援は本当にすごくていつもファンの皆さまの応援に助けられてました。1番の思い出は昨年7月7日に2019年以来の勝ち投手になったことです。風の強い日でした。ただ、あの試合は無観客だったので、もう1度、ファンの皆さまの前で勝ちたかったことです。マリーンズファンの皆さま、熱い応援、ありがとうございました。横浜では求められる役割をしっかりと全うし、チームの勝利に貢献できるよう精一杯頑張りたいと思います」とコメントした。

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[千葉魂]ロッテ横山、初登板は夢の甲子園、快投続くサイドハンド[千葉日報]

プロ入り最初の登板は甲子園だった。5月26日のタイガース戦。プロ2年目の横山陸人投手が2番手として2点ビハインドの6回からマウンドに上がった。高校時代、甲子園出場機会のない横山にとってプロ初の1軍登板は初めての甲子園という舞台となった。

「行くぞと言われていたので準備はしていましたけど、甲子園で投げるということは不思議な感じでした。緊張というかフワフワした感じで投げました。準備をしている時はストライクが入らなかったらどうしようとか、打たれたらどうしようとか不安でしたけど、いざマウンドに上がったら開き直って集中することはできました。点を取られなくて良かったです」。

横山本人は謙遜気味に振り返るが、サイドから繰り出す150キロを超すストレートでグイグイと押し、1回を無失点。甲子園のマウンドで躍動する姿でタイガースファンをも魅了した。

並みの19歳ならプロ初登板で緊張のあまりコントロールが定まらず四球になりそうなところ。しかし背番号「60」はこの大舞台に燃えた。

「四球が1番いけないと思っていた。1軍の打者とせっかく勝負できる機会をいただいたのに四球で逃げるのは、もったいない。ストライクゾーンでガンガン勝負をしていこうと思いました」とその時の心境を振り返る。「もったいない」。その気持ちこそが結果をもたらした。

甲子園でのデビューをキッカケにその後も快投を続ける。交流戦終了までに7試合登板をして、防御率1.29。7イニングを投げて七つの三振を奪っている。甲子園に縁がなかった若者は大舞台をキッカケに大きく飛躍をしようとしている。

舞台を用意した吉井理人投手コーチも「甲子園での3連戦のどこかで投げさせようと思っていて、本人にも行くぞとは言っていたけど初登板でなかなかすごい投球だった。最近の若い子はすごいなあ。緊張しないもんなあ」と目を細める。そして「あのストレートはなかなか1軍の打者でも1打席でアジャストすることはできないと思う。もっともっとこのストレートを磨いていって欲しい」と若者の無限の可能性について語った。

高3夏の県大会は4回戦で八千代松陰に1−5で敗退し、高校時代に目標にしていた甲子園出場はかなわなかった。夏の大会後、母の実家のある兵庫に帰省した際に甲子園に足を運んだ。それが初めての甲子園だった。

グラウンドでは星稜対智弁和歌山の試合が行われた。その試合をバックネット裏から観戦した。同じ年の奥川恭伸投手がマウンドで躍動する姿があった。試合は延長14回。それでも150キロを超えるストレートを繰り出し、サヨナラ勝ちを呼び込む奥川の姿に刺激を受けた。あれから2年。同じプロの舞台にいる。そして、これまで縁のなかった甲子園で鮮烈なデビューを果たした。

「間隔を空けて投げさせてもらっているので疲れはありません。ストレートに磨きをかけるのはもちろん、変化球が課題だと思うのでスライダーやシンカーを磨いていきたい」と抱負を語る。プロ1年目の昨年はドラフト1位の佐々木朗希投手と共に1軍春季キャンプに大抜擢された逸材。若きサイドハンド右腕に無限の可能性を感じる。果てしなく広がっている未来。少しずつ、確実に歩みを進めていく。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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コーチからもらったバットをきっかけに「感覚がよくなった」ロッテ・高濱卓也[BASEBALL KING]

◇支配下復帰

「最初は家にいるときに電話がかかってきて、明日マリンにきてくれと言われたので、やっときたかなというちょっとの期待と、違ったらという不安の両方がありました」。

期待と不安のなかZOZOマリンスタジアムに向かったロッテの高濱卓也は、5月31日に支配下選手登録復帰を勝ち取った。高濱は育成選手として過ごした約1年半の期間について「何とか結果を残して、早く支配下に戻りたいという気持ちだけでやっていました。それだけですかね、本当に」と振り返る。

2019年12月には「このままやっても痛みは出るし、痛いなりにやっていた。このままやっても1軍の戦力、野球をやることに対して思いっきりできないというのがあった。それだったら、良くなるかは分からないですけど、手術にかけてみようと思って手術をしました」と、『全内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術』を行った。

「そんなに時間がかかる手術ではなかったので、予定通り動いてあの感じでしたね」と、翌20年1月7日のロッテ浦和球場の室内練習場では、リハビリしている姿があった。

同年の3月17日の巨人との2軍練習試合で実戦復帰。「守備練習はキャンプでもできた。ただ僕の中では(20年3月のときは)まだバッティングに関して、ピッチャーの球を打つ練習をしていなかった。やれることが少しでもあるんだったら、試合に入ってみて確かめてみようかという話をされたので、守備からでも入っていけるようにと、あの3月は(試合メンバーに)入れてもらっていました」。

確かに春季キャンプ終了後の2月下旬のロッテ浦和球場での練習、3月上旬の2軍練習試合の試合前練習は全体から外れていた。全体練習後に小坂誠コーチのノックをサブグラウンドで受けるところは見たが、屋外で打撃練習をしている場面を見なかった。

◇福浦コーチの形のバットに変更

新型コロナウイルス感染拡大によりプロ野球のシーズン開幕が6月にずれ込んだ。開幕してから高濱のバットからなかなか快音が聞かれなかったが、夏場以降は右中間に強い打球が増えた印象だ。

「自分のなかでは、腰がよくなったとか、急激に(打撃が)よくなったというのは特になくて、6月後半か7月の頭くらいに福浦さんのバットをもらって、それを使い始めてからちょっと感覚がよくなった。福浦さんのバットのバランスが自分にちょっと合っていたというのがあって、そのあたりから変わりました」。

「今まではどちらかといったら、あんまり重くないバットというか、腰の負担にかからないバットを振っていたのですが、力強い打球を打ちたいというのがあった。あとは今までは人のバットを試したことがなかったのですが、色んな人のバットを試してみようというのが1番でしたね」。

試合で使うバットも昨季開幕直後は白木のバットを使用していたが、シーズン後半からは黒茶のバットを使用している。その黒茶のバットこそ、福浦2軍ヘッド兼打撃コーチのバットをモデルにしたものだ。

◇打撃面での手応えは?

バットを変更した昨年の夏場以降は長打や安打も増え、今季は開幕してからファームで3.4月の月間打率が.382、5月も打率.281をマークした。打撃面で手応えを掴んでいるのだろうか−。

「手応えというほどのものは特にはないですけど」と前置きした上で、「今までより腰の負担がないということが、バットが思いきり振れている。今まではどうしても振って、腰が痛くなるんじゃないかとかを、思いながら練習をしていた。そこがちょっと変わったかなという感じですね」と明かした。

その一方で、腰を手術する前はこねる癖があるため、打撃練習ではレフト方向に打つことが多かったが、「腰の手術をしたとか関係なく、元々の自分の癖なのでそこは変わらず、左方向にバッティングして、左肩が出ないように、こねないようにというのは今もやっています」と、今も打撃練習ではレフト方向中心に打っているという。

◇1軍昇格

支配下選手復帰した翌6月1日には1軍登録され、同日の中日戦、0−1の9回1死走者なしの場面に代打で登場し、2年ぶりに1軍の試合に出場した。その後も、代打を中心に出場している。

「すんなり入っていけたという言い方はおかしいかもしれないですけど、雰囲気、風景は全然違いますが、ファームで打席に立っているような感覚でボールが見えていましたね」。

「今までだったら、ファームで対戦したことがあるようなピッチャーと対戦しても、『あっ速く見えるな』とか『ちょっとキレ良く見えるな』とかがあったんですけど、今年は速くは見えたりしますけど、ちょっと雰囲気が違うので、前ほど"うわっ"というのがなくなった気がしますね。ファームと同じような感覚で球が見えている感じがしますね」。

1軍でもファームのときと変わらない感覚で打席に立てている。あとは、1軍の舞台で安打を放ち、多くのマリーンズファンを喜ばせたいところ。

「色んなところで応援してくれる人がたくさんいるので、そういう人の前で打ったり、元気に野球しているところを見せられたらいいですね」。応援してくれるマリーンズファン、チームの勝利のため、そして自身のため、背番号"61"はバットを振っていく。

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