ロッテが逆転勝ちで連敗を3で止めた。0−1の4回にレアードの適時二塁打で追い付き、5回に角中の適時打と中村奨の犠飛で2点を勝ち越した。岩下が6回1失点で6勝目。日本ハムは2回に先制しながら追加点を奪えなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
北海道日本ハム | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ロッテ岩下大輝投手(24)がシーズンのほぼ折り返しとなる71試合目で、自身今季6勝目を挙げた。
初回、1番西川に対していきなり3ボールという立ち上がりだったが、何とか無失点に。2回に先制点を許したが、その後は6回で降板するまで失点を許さなかった。「調子自体は良くありませんでしたが、ゲームはつくることができたんじゃないかと思います」と振り返った。
お立ち台では「ロッテファンの皆さんの、声は出せないですけど気持ちは届いていたので。下手な投球はできないと思って投げました」と話し、地元静岡ファン、首都圏などから駆けつけたファンを喜ばせていた。
ロッテが競り勝ち、連敗を3で止めた。
6回以降は両チームとも無得点だったが、走者は多く出た。7回はフランク・ハーマン投手(37)が2死後に2四球を許し、マウンドでバランスを崩す場面もあったが、無失点でしのぎきった。8回は佐々木千隼投手(27)が1死一、三塁のピンチを迎えたが、5番渡辺をスライダーで遊ゴロ併殺打に。井口資仁監督も「しっかりしのいでくれた」という投球で、守護神益田直也投手(31)につないだ。
打線では2点リードの8回2死、ブランドン・レアード内野手(33)が安打で出塁すると、和田康士朗外野手(22)が代走で登場。続く安田の初球に二盗を決めると、安田の四球後、7番藤岡の時には三盗にも成功した。今季16盗塁となり、ソフトバンク周東に並んだ。
得点にはつながらなかったが、井口監督は「もう1点というところで、ああいう走塁をしてくれて。あそこで1本出れば試合を決めるところなので、ああいうところで走ってくれるのは我々にとって大きいですよね」と積極性を評価していた。
ロッテ高浜卓也内野手(31)が支配下復帰後の初安打をマークした。
8回に一塁守備で途中出場し、9回先頭で打席に。日本ハム玉井から中前打を放った。腰の手術の影響で20年から育成契約に。今年5月31日に支配下登録され、8打席目での初安打に「とりあえず結果が出て、ホッとしました」と笑顔を浮かべた。
「打球が上がらないこと以外はしっかり打ちにいけてたので、結果が出ていなくて余計もどかしいのはあったんですけど。今までヒットを打った中で1番当たりが悪かったかもしれないですけど、ヒットになってくれて。そういうもんかなと。本当にヒットになってくれて良かったです」。
そう、しみじみ振り返った。安打を打つと、一塁上には弟の日本ハム高浜祐仁内野手(24)が守っていた。“再会”にも特に目を合わせる様子はなかった。
そろって1軍公式戦に出場するのは、15年9月30日の日本ハム−ロッテ(札幌ドーム)以来、約5年9ヶ月ぶりとなった。弟は8回に二塁打を放ち、一塁を守る兄の前を駆け抜けていった。同じ試合での安打そろい踏みは、高浜兄弟にとって初めてのことだった。
「僕がもっとしっかりしていれば、もっと機会があったかもしれないので。14年目になって初めてなので、嬉しい気持ちもありますけど、自分としては情けない気持ちもあるのかなと。もっと早く達成できていたかもしれないので」。
5年9ヶ月のうちに、ともに育成契約を経験した。兄は「その段階はそんなに気にしてはないですけど」とし「お互い1軍でしっかりやるということだけを。向こうは結果出してるので、負けないように頑張りたいと思います」と引き締めた。ペナントレースはまだ折り返し地点。それぞれの戦いを続ける。
ロッテが引き分け2つを挟んだ連敗を3で止めた。
今季初めて2番に入った角中勝也外野手(34)が5回に決勝適時打。「低めのボール球を振って内容は0点ですね。あんな打撃をしてたら先がないです」としながらもチームへの貢献を喜んだ。この日は鳥谷の40歳の誕生日で「後付けですけど、鳥谷さんのために打ちました」。打撃の助言を頼んでいるが「なかなか教えてくれないので、その点に関してはひどい先輩です」とニヤリ。角中節はどの打順でも健在だ。
ロッテ高浜卓也内野手(31)と日本ハム高浜祐仁内野手(24)の高浜兄弟が、久しぶりに1軍で同じグラウンドに立った。
弟の日本ハム高浜は「2番一塁」でスタメン出場。8回先頭で第4打席を迎えたところで、兄のロッテ高浜が一塁守備についた。
グラブをたたいて打球を待つ高浜兄に対し、高浜弟はロッテ佐々木千の3球目を強打。打球は右中間を破り、弟は兄の前を駆け抜ける二塁打になった。
9回、今度は高浜兄が支配下登録以降初安打となる中前打を放つ。一塁上で高浜兄弟が隣り合った。
高浜兄弟での1軍公式戦での同時出場は、15年9月30日の日本ハム対ロッテ(札幌ドーム)以来、約5年9ヶ月ぶりとなった。その間、2人とも育成契約だった時期もあり、1軍での感慨深い“再会”となった。
ロッテ小島和哉投手(24)が27日の日本ハム戦(静岡)に先発する。
20日の西武戦(メットライフドーム)では6回途中2失点降板で勝利投手の権利こそ逃したものの、5回までは西武を3安打無失点に封じるなど、安定感を高めてきている。「5回の後に打たれるケースが、もったいないケースが多いので」と、あらためて引き締めていた。
ロッテの角中が3試合連続で打点をマークして勝利に貢献した。1−1の5回1死一、三塁の場面。2球で2ストライクに追い込まれながら食らいつき、右前へ勝ち越し打を放ち「打撃の内容的には0点だが、安打になって良かった」と自らに厳しく振り返った。
8日から4番を務めていたが、今季初めて2番に入ると早速、好結果を出した。「打順に関係なくその状況、その状況で求められることをするのが自分のスタイル」とうなずいた。
同点の5回1死一、三塁でロッテ・角中が決勝の右前適時打を放ち、連敗を3で止めた。「内容は0点。こんな打撃では先が思いやられる」とボテボテのゴロで一、二塁間を破った殊勲打を自虐的に振り返った。
この日は鳥谷の40歳の誕生日で、試合前の円陣で声出しをしてくれた姿を思い返し「鳥谷先輩の誕生日に打ててよかった。40歳だけど、チームを盛り上げるために色々やってくれる」と感謝。一方で、「打撃を教えてくださいと言っているのに、教えてくれない。そういうところは直してほしい」と冗談めかした。
ロッテ・岩下大輝投手が6回4安打1失点で、今季6勝目を挙げた。
「調子自体は良くありませんでしたが、ゲームは作ることができたんじゃないかと思います。外野に良い当たりを何本か飛ばされましたが、広い球場だったのでホームランにならなくて良かったなと思いました」。
3回までに4安打を浴びたが、4回以降はノーヒット投球。チームの連敗を3で止める好投となった。
同点の5回1死一、三塁で決勝の右前適時打を放ち、ロッテの連敗を3で止めた角中が、この日40歳の誕生日を迎えた鳥谷にクレーム!?をつけた。
まずは、試合前の円陣で声出しをしてくれた大ベテランの姿を思い返し、「鳥谷先輩の誕生日に打ててよかった。40歳だけど、チームを盛り上げるために色々やってくれる」と感謝した。
ただ、それだけでは終わらない。角中はイタズラ顔を浮かべた。「打撃を教えてくださいと言っているのに、細かい技術は教えてくれない。そういうところは直して欲しいです。これは絶対に書いておいてください」。首位打者2度に輝いたベテランは、通算2000安打を誇るレジェンドへ、報道陣を通じてあらためて打撃技術の伝授をお願いしていた。
ロッテ・高浜卓也内野手(31)が途中出場し、9回に先頭で中前打を放った。
5月末に支配下登録されたベテランにとってこれが今季初安打で、日本ハムの弟・祐仁(24)も8回に先頭で右中間二塁打をマークしており、高浜兄弟初の「アベック安打」となった。
高浜兄弟が1軍で同時出場は弟がルーキーだった15年9月30日の日本ハム−ロッテ(札幌ドーム)以来で、実に6年ぶり2度目だった。その間、互いに故障で育成選手となった期間もあり、「アベック安打」のチャンスに恵まれなかった。
試合後の卓也は「あいつはずっと試合に出てヒットを打ったりしている。もっと僕がしっかりしていれば、もっと機会があったかもしれない。14年目で初めてなので、嬉しいけど、情けない気持ちもある。もっと早く達成できていたかもしれない」と兄らしいコメントを残していた。
ロッテが逆転勝ちで連敗を3で止め、静岡・草薙では1974年9月22日の日本ハム戦以来、47年ぶりの勝利を挙げた。
2回に先制されたが、4回にレアードが左翼へ適時二塁打を放ち同点に追いついた。5回1死一、三塁の好機で角中が右前に勝ち越し打。中村奨も中犠飛で続き、2点のリードを奪った。6回4安打1失点の好投で6勝目を挙げた岩下は「しっかりと自分のできることをやろうと思って投げました。要所で野手の方に助けられて、6回を投げることができました」と援護に感謝。「静岡のロッテファンの気持ちは届いていました。下手な投球はできないと思って投げました」と静岡のファンに久しぶりの勝利を届けるために、必死に腕を振った。
井口監督は「しっかり抑えてくれた。うまく中継ぎまでつないでくれました」と47年ぶりとなる静岡での勝利を呼び込んだ力投をねぎらった。
ロッテの高浜卓也内野手、日本ハムの高浜祐仁内野手の高浜ブラザーズが安打共演を果たした。弟・祐仁は「2番・一塁」で先発出場し、8回に右中間を破る二塁打。兄・卓也は8回裏の守備から途中出場。9回表に1軍では19年以来2年ぶりとなる中前打を放った。
どちらも育成契約を経験した苦労人。弟・祐仁は兄が5月31日に支配下に復帰した際には「よかったね。お互い頑張ろう」とLINEを入れたという。「親には迷惑かけられないので、頑張っている姿を2人で見せられたらいいかな」と語っていたが、一塁ベース上で嬉しい兄弟共演も果たした。
ロッテの角中勝也外野手が1−1の同点で迎えた5回1死一、三塁で右前適時打を放ち、勝ち越した。
「バッティングの内容的には0点ですが、ヒットになって良かったです。あと、今日は鳥谷先輩の誕生日なので打てて良かったです」と鳥谷敬内野手の40歳の誕生日を祝福する安打に満足げだった。
1点を追う4回には1死二塁でレアードが左翼へ適時二塁打。「打てるボールを待っていたよ。同点にすることができて良かったよ!」と声を弾ませた。
兄貴と慕う鳥谷のバースデーを祝う決勝打だ。一塁上で笑みを浮かべたロッテ・角中は「すごいうれしかったです。40歳になった鳥谷さんのためにと思って。打ててよかったです」と汗をぬぐい、喜んだ。
同点の5回1死一、三塁。上沢のフォークに必死に食らいつき、しぶとく一、二塁間を破った。会心の当たりではなく「内容的には0点」と満足してないが、誕生日を勝利で飾りたい思いが実った。
精神的支柱の役割を担う鳥谷は尊敬できる存在。この日の試合前の円陣でも自らベンチ前で声を出し、ゲキを飛ばした。そんな姿に「チームを盛り上げるために色々やってくれている」と感謝した角中。チームの連敗は3でストップ。ベテランとともに結束を固めるマリーンズの逆襲はこれからだ。
ロッテは先発の岩下が6回1失点の好投。2番手のハーマン、新8回の男、佐々木千が無失点で抑えると、最後は守護神・益田が三者凡退で締め、継投リレーで逃げ切り3連敗をストップ。借金完済へあと1とし、井口監督は「(岩下が)しっかり抑えてくれた。うまく中継ぎまでつないでくれましたし、中もしっかり抑えてくれました」と投手陣を称えた。
一方で打線では、不調のマーティンを恐怖の2番から4番に“降格”させたがこの日も4打数無安打。4試合連続無安打となり「なかなか効果なしですね」と苦笑い。「マーティンでちょっと、途切れたところもあったので、明日も打線をちょっと、いじってみようかなと思います」と助っ人の打順に思考を巡らせる方針だ。
ロッテの角中勝也外野手が、40歳の誕生日を迎えた鳥谷に感謝の決勝打を放った。同点の5回1死一、三塁から上沢のフォークを引っ張り右前適時打。「すごい嬉しかったです」と喜んだ。
チームの中では年長者の部類に入る34歳の角中も、レジェンドの若手へのアドバイスを惜しみなく送る姿勢や献身的にチームを支える姿には感謝する。
「すごいチームを盛り上げるためにいっぱいやってくれているので、鳥谷先輩の誕生日に打ててすごい嬉しかったです」と満面の笑みを浮かべた。
ロッテの角中勝也外野手がこの日、40歳の誕生日を迎えたレジェンド・鳥谷にささぐ適時打を放ち喜んだ。
同点の5回1死一、三塁から好投手・上沢のフォークを引っ張り右前打。今季初の2番で打点を挙げ「打った球は分かりません。バッティングの内容的には0点ですが、ヒットになってよかったです。あと、今日は鳥谷先輩の誕生日なので打ててよかったです」。試合前の円陣で声を張り上げた鳥谷の前で、結果を残した。
ロッテが静岡で日本ハムに逆転勝利。
先制を許すも4回に追いつき、5回に勝ち越し。7回からは継投でリードを守り抜いた。
2分を挟んで3連敗中だったチームが久しぶりに掴んだ“らしい”接戦での勝利。 26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、その中で“新・8回の男”の奮闘ぶりにスポットが当てられた。
プロ5年目の27歳右腕・佐々木千隼である。
都立日野高から桜美林大を経て、2016年のドラフト1位でロッテに入団。ドラフト時は1位再入札、いわゆる“はずれ1位”で5球団が競合したことでも話題を集めた。
鳴り物入りでプロの世界に飛び込むも、ここ4年は苦しい成績。昨季も5試合の登板で防御率は8.31と苦しんだが、今季はすでに26試合に登板して4勝負けなし、8ホールドで1セーブ。防御率は0.93と安定感抜群の投球を続けている。
唐川侑己の離脱後は8回を任されるシーンも増え、守護神・益田直也へと繋ぐ重要な役割を担う。26日の試合でも2点リードの8回に登板。先頭の濱祐仁にいきなり二塁打を浴び、1死から王柏融にもつながれて一・三塁のピンチを迎えたが、渡邉諒を遊ゴロに斬って狙い通りのゲッツー。ピンチを無失点で切り抜けた。
番組に出演した解説者の金村義明氏も「ようやく出てきたか、という感じ」と語り、「中継ぎ・セットアッパーとして活躍の場を見出しましたね」と笑顔。
同じく解説者の井端弘和氏も「登板したら負けないという感じになっていると思う。非常に貴重な中継ぎの戦力だなと思いますね」と語り、勝利の方程式の穴を埋める活躍ぶりを讃えた。