わたしはかもめ2021年鴎の便り(6月)

便

6月27日

北海道日本ハム3−8千葉ロッテ(静岡)

ロッテが勝率5割に復帰して4位に浮上した。3回に荻野の2点三塁打やマーティンの18号3ランなどで一気に6点を先制。9回には2点を加えて突き放した。小島が7回2失点で4勝目。日本ハムは先発の加藤が失策から崩れた。

123456789R
千葉ロッテ0060000028
北海道日本ハム0001010013

ページトップ

ロッテ小島和哉が上り調子で4勝目、5センチだけ動いて世界を変えた[ニッカン]

撒いてきた種が、シーズン半ばにようやく芽を出してきた。ロッテ小島和哉投手(24)が4勝目を挙げた。

今季最長の7回を投げ2失点。「チェンジアップがあまり良くなかった」としながら「(捕手の)田村さんに上手くリードしてもらえました」と、良さが引き出された。集中打の打線も含め、仲間に感謝した。

成長のための変化を恐れない。1年目は3勝5敗、2年目の昨季は7勝8敗。先発の座は確実視されていたが、己に進化を求めた。角度をつけるべく、プレートの最も一塁側から投げていた。3月16日のオープン戦・日本ハム戦(ZOZOマリン)で初めて三塁側を踏んで投げた。

「試したんですけど、良くなさすぎて…。ちょっと景色が変わりすぎたので」。

次の登板ではプレートの真ん中を踏み、開幕時には一塁側の1番端に落ち着いた。ところが開幕5試合、勝てなかった。

4月下旬、人知れず5センチ少々、立ち位置を三塁側にずらした。プレート位置については、開幕前に「ストライクゾーンに入っていく角度や軌道が、半足変われば結構変わってくるので、そのへんまで上手く使って投球できるようにしたいです」と話したことがある。

5センチ、時にはもう数センチずらして、今に至る。早大の後輩、楽天早川と投げ合った時も引かなかった。早川が踏むのはプレートの最も一塁側。そこが掘れていくが、小島はいつもの"ちょっと横"を貫いた。意を決して動いた分だけ、外角の制球も落ち着いた。この日もストライク率66パーセント。四球から乱れるケースが減り、チェンジアップもさらに生き始めた。

求道は止まらない。「100点の投球を目指そうとしてますけど、100点ってなかなか難しいので。でもそれを目指して考えたり(実際に)やったりするのが面白いので」。規定投球回まで1回1/3足りないが、現時点でイニングも球数もチーム最多だ。「自分で勝ちを消した試合もたくさんありました。今後にしっかり生かせれば収穫になると思う。必ず生かしたいです」。足場を整え、居場所を固めた。枝葉の多い、太い幹を目指す。

ページトップ

8打席ぶり1発のロッテ・マーティン、守護神益田直也と寄り添い高め合う[ニッカン]

ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が久しぶりに放物線を描いた。

3回、日本ハム加藤のスライダーを右翼席上段へ運ぶ18号3ラン。18試合ぶり、68打席ぶりの1発。「率直に、やっぱり嬉しいですね」。ホッとした。

安打も減り、苦しんでいた。23日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)もヒットは出なかった。9回表を中飛と2奪三振で3者凡退に抑えた守護神の益田直也投手(31)が、右翼を守るマーティンの帰りをベンチ前で待った。悩める助っ人の尻をポンとたたいた。

静岡に来ても、試合前の練習で通訳を交えてコミュニケーションを図った。マーティンは「何を話したとかはないんですけど」としながら、続けた。

「益田選手とは素晴らしい、いい関係を持たせてもらっているので。僕が悪かった時には益田選手が寄り添って色々話してくれますし、益田選手が今年最初に調子が悪かった時にも、僕は何かためになりたいと思って常に横にいるようにしたので、こういう何か話せる関係の、信頼できる人が僕の近くにいることにすごく感謝しています」。

高め合い、長いシーズンを戦う。

ページトップ

ロッテ井口監督「しんどい状態の中でみんな頑張ってる」連勝で勝率5割[ニッカン]

ロッテが連勝し、勝率を5割に戻した。この日で72試合を消化し、31勝31敗10分けでシーズンを折り返した。

井口資仁監督(46)は「今日で5割ですかね。投手陣は中継ぎ、先発も含めてかなりしんどい状態の中でみんな頑張ってると思いますし、打線も昨年に比べたら、かなりつながりが出てきているので、残り試合、投打がしっかりかみあってくれれば」とここまでを振り返った。残り半分のシーズンへ「ここからもっと投手もつぎ込んでいかなくちゃいけない試合も増えてくると思うので、しっかり整備してやっていけたらなと思います」と見据えていた。

ページトップ

ロッテ・マーティン16試合ぶり18号3ラン「久しぶりでとても興奮」[ニッカン]

ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が久しぶりの快音に酔いしれた。

3回1死一、二塁で日本ハム加藤のスライダーを完璧に捉えた。18号3ランは右翼席でひと弾みし、場外へ飛び出した。

不調に苦しみ、打率も2割4分台まで落ちていた。試合中、球団広報を通じて「自分のスイングがしっかりできた。久しぶりでとても興奮しているよ。YES!マーティン!」とコメントを寄せた。

16試合ぶり、68打席ぶりの決めゼリフも飛び出し、チームも苦手加藤から3回表に一挙6得点。1イニング6得点以上は今季チーム3度目となった。

ページトップ

ロッテ・小島、7回2失点で4勝目、自身3連勝[サンスポ]

ロッテの小島は今季最長の7回を投げて2失点と好投し4勝目を挙げた。3回に味方が奪った6点の大量リードが大きく、切れのある球をコースに投げ込んだ。無四球でテンポ良く試合をつくり「前半に野手の方がたくさん点を取ってくれた。気持ち良く投げられた」と感謝した。

これで自身3連勝となり投球に安定感が出てきた。「1人1人の打者に対し、集中して投げようと思った。それだけ意識して投げた」と充実した表情で振り返った。

ページトップ

ロッテ・角中が勝ち越し打、今季初の2番に入り好結果[サンスポ]

ロッテの角中が3試合連続で打点をマークして勝利に貢献した。1−1の5回1死一、三塁の場面。2球で2ストライクに追い込まれながら食らいつき、右前へ勝ち越し打を放ち「打撃の内容的には0点だが、安打になって良かった」と自らに厳しく振り返った。

8日から4番を務めていたが、今季初めて2番に入ると早速、好結果を出した。「打順に関係なくその状況、その状況で求められることをするのが自分のスタイル」とうなずいた。

ページトップ

ロッテ・マーティン、68打席ぶり復活弾、そっくり女優・広瀬アリスの故郷でトップタイ18号[スポニチ]

ロッテ・マーティンが、「そっくり」と評判の女優・広瀬アリスの故郷・静岡で復活だ。3点を先制し、なお3回1死一、二塁で左腕・加藤のスライダーを右翼席上段まで運んだ。ソフトバンク・柳田に並ぶリーグトップの18号3ラン。4日のDeNA戦以来、68打席ぶりの一撃に「最近打ててなかったので嬉しいよ」と喜んだ。

試合前まで4試合連続無安打。2番だった打順は前日から4番に代わった。不調になって4番に座る。常識外の作戦だが、マーティンは「井口監督が信頼してくれた」と意気に感じた。「イチロー選手でも打てないことはある。イチロー選手に起こることは、マーティン選手にも起こるんだ」。勝率5割で4位に浮上。トンネルを抜けた助っ人は、人気女優にそっくりな笑みを浮かべた。

ページトップ

マーティン、リーグトップタイ18号3ラン、「イチローに起こることは、マーティンにも起こる!」[スポニチ]

ロッテのマーティンが68打席ぶりのアーチを描いた。

3回だ。3点を先制し、なおも1死一、二塁で左腕・加藤のスライダーを右翼席上段へ運んだ。リーグトップのソフトバンク・柳田に並ぶ18号3ラン。「パワーがないので、ライトにしかホームランを打てないので、あそこに打てて良かったよ」と自虐的なジョークを飛ばした。

試合前まで4試合連続無安打。映像をチェックするなどして、頭では修正点を把握していた。それでも、打席の中で修正することはなかなかできなかった。それでも、ポジティブな思考は健在だった。

「イチロー選手でもヒットが出ないときはある。イチロー選手に起こることは、マーティン選手にも起こるんだ!」。

チームを勝率5割に戻し、4位に浮上させた助っ人は不調のトンネルを脱出し、嬉しそうだった。

ページトップ

ロッテ2連勝で4位浮上!マーティン、16試合ぶり特大18号3ラン、本塁打争いトップ柳田に並んだ[スポニチ]

ロッテは27日、日本ハムを8−3と下し2連勝で4位浮上。「4番・右翼」で先発出場したマーティン外野手(33)が本塁打争いトップに並ぶ豪快な18号3ランを放つなど、4打数2安打3打点と活躍。4日のDeNA戦以来、15試合連続で本塁打のなかった悩める主砲に68打席ぶり一発が飛び出し、チームの5割復帰に華を添えた。

打線は3回、相手の失策を足がかりに1死一、三塁とチャンスを作ると荻野が走者一掃の右越え2点適時三塁打を放ち先制。角中も左前適時打で続き、さらに1死一、二塁としてマーティンが打った瞬間に本塁打を確信する特大の一発。相手先発・加藤の2球目、甘く入ったスライダーを完璧に捉え、右翼スタンド上段に運ぶあわや場外弾という特大18号3ラン。本塁打ランキング単独トップだったソフトバンクの柳田に並んだ。

投げては先発の小島が今季最長7回2失点の好投で4勝目。打者27人に対し球数もちょうど100球。5安打無四球4奪三振という内容で自身初の3連勝を飾った。

ページトップ

6試合ぶりの18号で不振脱出のマーティン、「やっと1本打てて良かった」[報知]

両翼100メートルと広い静岡・草薙球場でも問題なかった。3回、マーティンの飛球は追い風にも乗って伸びた。無人の右翼席上段で弾んだ18号3ランは、4日のDeNA戦以来16試合68打席ぶりの一発。パ・リーグのホームランダービートップのソフトバンク・柳田に並び、4番としてチームの5割復帰と、4位浮上に貢献した。

「長い間、打てていなかった。やっと1本打てて良かった」と試合後はホッとした様子。前日26日まで4試合連続無安打。3、4月は10本、5月は6本と量産していたアーチも今月はようやく2本と不振に苦しんだが、12日の巨人戦以来の複数安打で光が見えた。練習でバットを振り込むだけではなく、「(スランプは)自分だけに起こることではない。イチローでもあること」と気持ちを切り替えて試合に臨み、ようやくきっかけをつかんだ。

前日26日から、4番に昇格させて刺激を与えた井口監督は「マーティンは練習から良かった。今日くらいに(本塁打が)出るのではと思っていました」と予感的中に声を弾ませた。26日の試合終了後に「マーティンはちょっと体の開きが早い。しっかり修正させたい」と指摘。アドバイスを送って、スランプ脱出を手助けした。

「投手陣もしんどい中でみんな頑張っている。打線も昨年に比べたらつながっている」と井口監督。29日からの敵地でのオリックス戦を前にマーティンが自信を取り戻したのは、チームにとっても心強い。

ページトップ

マーティンが3回にソフトバンク・柳田悠岐に並ぶ18号3ラン[報知]

これぞプロという豪快な本塁打を静岡の野球ファンが堪能した。荻野の右越え2点三塁打や角中の左前適時打で3点を奪った3回だった。なおも1死一、二塁でマーティンが無人の右翼席上段に18号3ラン。6月4日のDeNA戦以来となる一発でパ・リーグのホームランダービートップのソフトバンク・柳田に並び、リードを6点に広げた。

「打ったのはスライダー。自分のスイングがしっかりできた。久しぶりでとても興奮しているよ!YES!マーティン!」と上機嫌。2回には中前打を放っており、12日の巨人戦以来となる複数安打もマークした。

ページトップ

ロッテ・マーティン、リーグトップタイ18号!68打席ぶりの一発[デイリー]

右翼席最上段に飛び込んだ会心の打球に、ロッテ・マーティンは酔いしれた。3回1死一、二塁。68打席ぶりの一発はリーグトップタイの18号3ラン。「率直に嬉しい。最近打てていなかったので、やっと1本打てて神様に感謝したい」と喜んだ。

前夜の日本ハム戦を終え、4試合連続無安打。球場入り後に井口監督からアドバイスを受け、試合へ臨んだ。第1打席の2回に17打席ぶりの中前打を放ち「1打席目にヒットが出たので、気持ちよく2打席目に入れた」。吹っ切れたことで本来のスイングに戻せた。

不調の時は打撃映像をチェック。常に前向きな姿勢を心がけた。「イチローだって25打席無安打もある。マーティンにも起こる」。チームは勝率5割に復帰し4位浮上。助っ人の一撃で首位とは3.5差に縮めた。

ページトップ

ロッテが連勝で勝率5割復帰、井口監督も手応え、パ・リーグは4ゲーム差に5球団の大混戦[デイリー]

ロッテが日本ハムに連勝し勝率5割に復帰。4位に再浮上し、首位とのゲーム差を3.5差に縮めた。

打線が3回に荻野の2点適時三塁打で先制後、角中も左前適時打を放ち3点目を奪った。さらに1死一、二塁からマーティンの18号3ランで、この回一挙6得点のビッグイニングだ。

打線が2試合連続2桁安打と復調気配。僅差での勝利が多かったが、この日は5点差をつけての勝利。ハーマン、佐々木千、益田らのリリーフ陣を休ませることができた。井口監督は「中継ぎ陣がしんどい状態で頑張っていますし、打線もつながりがでてきている。もっともっとピッチャーもつぎこんでいかなければいけない試合もでてくるので、しっかりやっていきたい」と逆襲へ力を込めた。

パ・リーグは首位で並ぶオリックスと楽天から5位・西武まで4ゲーム差にひしめく混戦状態。まだペナントレースは折り返し前。これからも5チームによる激しい争いが続いていきそうだ。

ページトップ

ロッテ・小島、今季最長7回を2失点4勝目、静岡のファンに感謝[デイリー]

ロッテの先発・小島が今季最長の7回を投げ5安打2失点に抑える力投で4勝目を飾り、チームは勝率5割に復帰した。

力みのないフォームからキレのあるボールを投げ込んだ。今季最も失点の多い六回を1失点で切り抜けると7回もマウンドへ。先頭万波に中前打を浴びたが、R.ロドリゲス、清水、代打・郡を抑え無失点に。今季初の無四球と制球も安定していた。

公式戦では初となる静岡のマウンドで思い通りの投球ができ「最近、長いイニングを投げられていなかったので、久しぶりに投げられてよかったです。地方球場で投げるのも初めてで、すごい熱い応援をしてくださって、力になりました。ありがとうございます」と静岡のファンに感謝した。

ページトップ

ロッテ・マーティン68打席ぶり一発「興奮しているよ」トップタイ18号3ラン[デイリー]

ロッテのマーティン外野手が68打席ぶりの本塁打を放った。

試合前まで4試合連続無安打だった助っ人は第1打席で17打席ぶりの安打を放ち、迎えた第2打席。3回1死一、二塁。スライダーを捉えた打球は右翼席上段へ飛び込む18号3ラン。

6月4日・DeNA戦以来、16試合ぶりのアーチ。この一打でソフトバンク・柳田に並ぶリーグトップタイの18号本塁打に「自分のスイングがしっかりできた。久しぶりでとても興奮しているよ!YES!マーティン」と喜んだ。

ページトップ

"4番降格"のロッテ・マーティンに16戦ぶり一発!笘篠氏「いかに気分良くやらせるか」[BASEBALL KING]

◇井口監督の粋な采配が2戦目で奏功?

ロッテのレオネス・マーティンに16試合ぶりの一発が飛び出すなど、2安打3打点の活躍を披露した。

これまで"恐怖の2番打者"としてロッテ打線を牽引していたマーティンだったが、このところの不調を受け、井口資仁監督は"4番に降格"という表現を用いて、26日の日本ハム戦からマーティンを4番で起用。その試合は無安打に終わったが、27日の試合も4番で起用すると、久々の快音を響かせた。

25日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた笘篠賢治さんは、この起用について「(井口監督の)コメントはユーモアを交えながらマーティンにどうやって気分よく野球をやらせるかということだと思う。外国人の調子を上げるには、いかに気分良くやらせるか。そういった部分で、今日は気持ちよく振れたんじゃないかと思う」とコメント。

井口監督の粋な采配が奏功したのではないかと述べ、「ロッテは去年もマーティンがいなくなったときに落ちた。マーティンはキーマン!」と主張。マーティンが負傷離脱した昨年終盤の失速を引き合いに出し、同選手の復調が今後のチームを左右するとの考えを示した。

ページトップ

ロッテ、今週の先発投手の平均年齢22.8歳、5人中3人がQS達成と好投光る[BASEBALL KING]

◇岩下、小島で連勝

ロッテは、0−0の3回にマーティンの3ランなど一挙6得点を挙げると、投げては先発・小島和哉が日本ハム打線を7回2失点に抑え4勝目を手にし、8−3で勝利。2連勝で静岡での日本ハムとの2連戦を終え、勝率を再び5割に戻し、順位も4位に再浮上した。

静岡での連勝できたのも先発陣の頑張りが大きい。1戦目に先発した岩下大輝は2回に万波中正に先制の適時打を許し、続く3回も近藤健介に二塁打を打たれるなど、3回まで毎回の4安打を浴びた。

0−1の4回にレアードの適時二塁打で同点に追いついてもらうと、その裏、岩下は先頭の渡邉諒を遊ゴロ、野村佑希を見逃し三振、前の打席適時二塁打を浴びた万波を遊ゴロに仕留め、3人で片付けた。

5回に角中勝也の適時打、中村の犠飛で2点を勝ち越すと、尻上がりに調子を上げた岩下は5回裏をわずか8球で三者凡退、6回は近藤に四球を与えたが、後続を打ち取った。6回を98球、4安打、1失点に抑え、7回・ハーマン、8回・佐々木千隼、9回・益田直也の継投で逃げ切った。岩下は得点をとってもらった直後のイニングを三人で抑えたことが、6勝目に繋がったといえるだろう。

27日の日本ハム戦に先発した小島は初回1死一、二塁のピンチを0で切り抜けると、続く2回は三者凡退。6点の先制点をもらった直後の3回裏も、きっちりと3人で抑え流れを渡さない。4回に近藤に適時二塁打で1点を返されるも、5回まで1失点に抑えるピッチング。イニング別では今季小島が最も失点している6回に、近藤の犠飛で1点を失うも、この1点に踏みとどまり、今季自己最長の7回を投げた。

岩下と小島はこれで、2試合連続でQS(6回3自責点以内)を達成。石川歩、美馬学といった“エース格”の2人が不在で台所事情の厳しい先発陣の中で、ここ2試合は安定した投球を見せている。

◇リーグ戦再開後は30代の先発はなし

今週は岩下、小島だけでなく、23日のソフトバンク戦に先発したドラフト1位ルーキー・鈴木昭汰が6回を1失点に抑えており、5試合中3試合で先発投手がQSをクリアした。

現在24歳の岩下と小島、ルーキーの鈴木が大卒1年目・22歳と、若い先発の活躍が目立った。

今週の先発投手を見ても、ソフトバンク3連戦が二木康太、鈴木、佐々木朗希、日本ハム2連戦が岩下、小島と、19歳の佐々木を除けば全員20代だ。交流戦明け最初のカードとなった西武3連戦は岩下、中村稔弥、小島と同学年トリオが先発しており、リーグ戦再開後は25歳の二木が先発最年長と、かなり若い先発陣だ。

[交流戦後の先発投手]
6月18日:岩下大輝(24)vs西武
6月19日:中村稔弥(24)vs西武
6月20日:小島和哉(24)vs西武
6月22日:二木康太(25)vsソフトバンク
6月23日:鈴木昭汰(22)vsソフトバンク
6月24日:佐々木朗希(19)vsソフトバンク
6月26日:岩下大輝(24)vs日本ハム
6月27日:小島和哉(24)vs日本ハム
※()2021年6月27日時点の年齢

◇若手先発陣のアピール

2試合連続2桁失点で1軍登録を抹消中の美馬、右肘を手術した石川といった30代の実績のある投手が現在1軍に不在となっているなかで、その他の若手の先発陣もアピールしている。開幕ローテーションを掴むもファームで調整していた本前郁也は、再昇格後2度目の先発となった11日の巨人戦で6回1失点と好投した。高卒2年目の佐々木朗希は、5月27日の阪神戦でプロ初勝利を挙げ、10日のヤクルト戦ではプロ入り後最長の6回を投げ1失点に抑えた。

首位を走るオリックスの山本由伸、宮城大弥、山岡泰輔、田嶋大樹の若手先発陣に現状では劣るが、マリーンズ若手先発陣は負けじと今週は奮闘が光った。継続して安定した投球することができれば、この先も楽しみな若手先発陣といえる。そこにベテランの石川、美馬、さらにはトミー・ジョン手術から復活を目指す種市篤暉、西野勇士がいることを考えれば、若手の頑張り次第でより先発陣の層が厚くなる。

ただ現状は31勝31敗10分の4位。上位進出するためには、先発投手陣の安定は必須。そう考えると、若手先発陣の成長=チームの成績アップに繋がってくる。若手先発陣には、経験のある先発陣が戻ってくるまで、頑張ってもらわなければならない。

ページトップ