ロッテが今季2度目の5連勝とした。0−1の4回にレアードの18号3ランで逆転し、エチェバリアの適時二塁打で突き放した。新人の河村が初先発して5回1失点でプロ初勝利。ソフトバンクは東浜が5回4失点と誤算だった。
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福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 4 |
ロッテのドラフト4位右腕・河村説人投手(24=星槎道都大)がプロ初先発で初勝利を挙げた。
河村を担当した柳沼強スカウト(47)は「十分すぎる、予想以上の投球でした」と5回1失点の好投をたたえ「本当に嬉しいです」と祝福した。
柳沼スカウトは北海道と東北、関東の一部大学を担当している。河村は星槎道都大時代に4度、試合を視察した。「角度はあるし、フォークもいい。シーズン終盤には150キロも出て、そこで魅力がさらに強くなりました」と将来の先発投手候補として球団に推薦した。
プロ1年目はリリーフ起用が中心になるとイメージしていたという。実際、開幕1軍に選ばれ、リリーフで15試合に登板した。「北海道の子で、冬場にあまり練習できていない。投げる体力はまだないと思って、中継ぎで少しずつ体力をつけながら、と思っていました。(7月に)先発であそこまで投げられるとは。1度ファームに落ちたことも良い経験になったと思います」と順応の高さに驚き「頭が良くて、本当に意識が高い子。自分の考えをしっかり持ち、それをちゃんと言える。今日も考えながら、打者1人1人に本当に丁寧に投げていた印象が強いです」とたたえた。
99年に現役引退した後は、長くブルペン捕手を務めた。19年からスカウトに転身し、広い東日本の交通網を把握することから仕事を始めた。担当地区からは19年ドラフトでは佐々木朗希投手(19)が、昨年ドラフトでは河村が入団した。その長身右腕2人が今季、立て続けにプロ初勝利を挙げてチームを勢いづけている。 「本当に嬉しいですよ。足を使って各地を飛び回って。自分がいいと評価した選手を、球団が指名してくれて、彼らが入団してくれて、こうして活躍してくれて。最高に嬉しいですよ」。
新たなる逸材を求めて今年も日焼けし、靴底を減らしている。
5連勝に導くキラ星になった。ロッテのドラフト4位・河村説人投手(24=星槎道都大)が7月7日に77球を投げて、5回1失点でプロ初白星。192センチの大型右腕は、織姫とひこ星のように、ロッテと強く結ばれる運命だった。
北海道沿岸のむかわ町で育ち、高校は内陸の芽室町にある白樺学園へ進んだ。「すごく自主性のある高校だったので、自分で取り組むというテーマで成長できたかなと思います」。北海道の中でも雪が多く、寒さの厳しいエリア。十勝の大地で鍛え上げ、3年夏に甲子園の土を踏みしめた。
芽室町の手島旭町長(54)が振り返る。「当時、まだ町長になる前ですが、白樺学園のPTA会長をしていまして。娘が河村君と同学年で」。ドラフト直後、さらにたくましくなった大学生の河村が芽室町役場に表敬訪問に訪れた。手島町長はその席で、驚きの事実を明かした。
「実は私も高校時代に野球部で。当時のマネジャーが今、ロッテでウグイス嬢をしているんですよ。彼女のアナウンスで名前を呼ばれて、1軍で活躍できるように頑張って!」。
その人こそ、今年でアナウンス歴31年の球団職員・谷保恵美さん。帯広三条高の野球部では手島町長が主将で、谷保さんが同学年のマネジャーの1人だった。3年夏、旭川スタルヒン球場で甲子園の夢が破れた試合も、谷保さんは記録員でベンチ入り。「彼女は本当に野球が好きで。野球への思い入れは男子部員を入れても1番でした」。
20歳の頃、12球団の事務所に片っ端から電話し、プロ野球のアナウンス職を求めた谷保さん。都内の大学に進むも自主練習の多い環境を強く求め、19歳で地元大学からプロを目指し直した河村。世代は違えども、自分の力で道を切り開いた2人が、故郷から800キロ以上離れた千葉で運命的に巡り合った。同じ球場にいるのにコロナ禍で会話もままならない状況ながら、谷保さんはこの不思議な縁を喜んでいる。コールはいつものように、もちろん他の選手へと同じように温かかった。「マリーンズのピッチャー、河村説人〜」。
十勝の青空のように伸び伸びとした声に送り出され、仲間に支えられながら星をつかんだ。「しっかり、チームの中心になれるような投手になれるように、頑張っていきたいです」。そう胸を張って誓えた夜。幕張では天の川は見えないけれど、忘れられない7月7日になった。
ロッテのドラフト4位・河村説人投手(24=星槎道都大)が7月7日に77球を投げて、プロ初白星を挙げた。
5連勝に導くキラ星になった。ロッテのドラフト4位・河村説人投手(24=星槎道都大)が7月7日に77球を投げて、プロ初白星を挙げた。初先発をニュースで知り、慌てて北海道から飛んできた母の前での好投。ウイニングボールは「親にあげようと思います」とお立ち台で笑った。
開幕戦をはじめ、リリーフで15試合に登板しながら、勝ち負けはつかなかった。それだけに「(リリーフで)粘って投げていればどこかで(白星が)転がってこないかなと思っていたんですけど」と笑い「しっかり先発で勝てて嬉しく思います」と格別の勝利にはなった。
その開幕戦では甲斐に被弾するなど、相性は決して良いほうではなかった。それがこの日は5回2安打1失点。初回、1番三森を8球連続直球で空振り三振にし、勢いに乗った。「田村さんの配球を信じて、丁寧に投げることができましたし、点を取られた場面を1点で粘れたので」。192センチの長身からの角度とホップ率の高さが特徴の直球で、強く押していった。
亜大を1年途中で中退し、翌春に星槎道都大に再入学した経緯を持つ。自主練習をたっぷりとれる環境で、自分に向き合う時間を大事にしながら、プロ野球を目指してきた。中退を認めてくれ、次へのサポートもしてくれた生田監督はじめ亜大野球部への感謝も忘れない。「相手の東浜さんも亜細亜大学だったので複雑な気持ちだったんですけど」としながら「しっかり自分がやれることをやっていれば結果はついてくるのかなと思ったので」と、歩んできた道に胸を張った。
元おニャン子クラブのタレント渡辺美奈代(51)が始球式を務めた。
この日は中央建設株式会社が協賛する「渡辺美奈代&中央建設七夕ナイター」として開催され、同社オフィシャルアドバイザーを務める渡辺が始球式に参加した。
背番号374でユニホームで投じた渡辺は「とても楽しかったです!今日の始球式に向けて、子供や稲村亜美さんと練習して仕上げてきました。捕手の方まで届けばいいなと思っていましたが、しっかりノーバウンドで大きな愛のこもった374キロのボールを上げられました」とコメント。「今日は七夕ですので、両チームの選手やファンの皆さんの健康をお祈りしています」と添えた。
プロ初先発したロッテ河村説人投手(23)が5回1失点で、プロ初勝利の権利を得てマウンドを下りた。七夕の7月7日、77球の投球だった。
初回、ソフトバンク1番三森に8球全て直球を投げ込み、空振り三振でスタート。3回に柳田の適時打で先制されるものの、4回にレアードの逆転3ランでアシストを受けた。192センチの長身から投げ下ろす角度と高いホップ率が特徴の直球を主体に攻め、ソフトバンク打線に崩れなかった。
北海道・むかわ町出身の河村は白樺学園(北海道)3年夏に甲子園出場。亜大に進学したが、自主練習を多くできる環境を求めるようになり、北海道の星槎道都大に再入学。素質の高さが評価され、将来の先発候補として昨秋ドラフト4位でロッテ入りした。
1年目の今季は開幕1軍入りし、リリーフで15試合に登板。防御率6.00で1度2軍再調整となり、イースタン・リーグ公式戦で先発経験を積み、今回の再昇格となっていた。
ロッテのブランドン・レアード内野手(33)が18号逆転3ランを放ち、プロ初先発で初勝利を目指す河村説人投手(23)をアシストした。
0−1の4回、1死一、二塁で打席に立ち、ソフトバンク東浜のカーブを高々と左翼席へ運んだ。
ベンチへ戻って、恒例のすしパフォーマンス。広報を通じて「ランナーがたまっていたので、かえすことだけ考えて打ちました。ファンの人のために良い七夕の本塁打になったし、良いすしが握れたよ」と興奮のコメントを寄せた。
河村はししゃもで有名な北海道・むかわ町の出身。秋には「ししゃも寿司」も握られるという。旬には早いものの、河村にはありがたい握りになった。
ロッテは千葉移転後通算1000勝まで、残り4勝と迫っている。
現在、1000勝までののカウントアップ記念企画で、場内アナウンス担当31年目の谷保恵美さんが選んだ「記憶に残る勝利試合」のハイライト動画を、勝利後に球場マリンビジョンで放映している。
前日6日にソフトバンク戦での996勝達成時には、試合後にエース黒木知宏がルーキー松坂大輔に投げ勝ち2対0で勝利した99年4月21日の西武戦を放送した。
谷保さんは「ライオンズの怪物ルーキー松坂大輔選手が初めてマリンに登場する日、マリーンズファンは『われらがジョニー黒木選手は負けないぞ!』という意気込みでしたから、球場は満員札止めで、すごい熱気に包まれ、本当にワクワクした試合になったことを昨日のことのように覚えています。0対0で迎えた6回裏に4番初芝清選手が松坂選手からレフトスタンドにホームラン。エースの黒木知宏選手が投げ勝ち、4番がホームランで決めたマリーンズの誇らしい試合でした。今回、そんな松坂選手の引退をニュースで知りました。マウンドから感じる闘志、エネルギーは放送室でマイクを持つ私にまで伝わってくるような感じがする素晴らしい投手でした。本当にお疲れさまでした。松坂さんのお名前をコールでた日々は、私にとっても素晴らしい思い出となっています」とコメントを寄せた。
ロッテは7日、21年選手デザインフェースタオル第2弾を販売すると発表した。
ラインアップは益田、唐川、鈴木、マーティン、山口の5選手で、マリーンズストア各店で販売する。
第1弾ではすでに佐々木朗、佐藤都ら10選手の商品が販売されている。
なぜだろう、じーんと来た。自分でもびっくりしたが目が潤みかけた。
6日、ロッテ−ソフトバンク12回戦(ZOZOマリン)が「日本農業遺産認定記念 丹波篠山市 黒豆ナイター」として開催された。兵庫・丹波篠山出身のドラフト2位・中森俊介投手(18=明石商)の入団を機に、スポンサーシップ契約が結ばれた。
試合前、1軍を夢見て鍛錬に励む中森のメッセージが球場ビジョンで流された。丹波篠山発祥のデカンショ節が、夏祭りの雰囲気を球場に醸し出した。そして、浴衣で一緒に踊った酒井隆明市長(66)がマイクの前で挨拶をした。
「皆さん、こんにちは。兵庫県は、丹波篠山からやって来ました。中森投手は、私たち市民の、自慢です。ロッテに入団できて、大変嬉しく、誇りに思っています。どうか皆さん、大きく、育ててやってください。よろしく、お願いいたします」。
言葉の情感を、文字で表現するのは難しい。私は普段は必要以上に読点を入れないようにしているが、あえて入れてみた。1つ1つの文節が優しく丁寧で、父親が子供のことで頭を下げるような、そんな愛情に満ちていた。特に「自慢です。」はしびれた。
昨年11月、別件で丹波篠山に出向き、挨拶だけでもさせていただければと市役所を訪れた。滞在はほんの数時間。そんな私にも、市長をはじめ丹波篠山の皆さんは心に染み入る優しさを届けてくれた。当時から酒井市長は「これからは市民みんながロッテファン」と言っていた。市長は選挙で選ばれた、市民の代表だ。丹波篠山4万人強の思いを凝縮したような、愛にあふれるスピーチだった。もう少し続く。
「丹波篠山といえば、先ほどの、デカンショ節。これは丹波篠山発祥で、千葉の館山から、全国に広がりました。そして、黒豆。小京都、といわれる、きれいな街ですので、ぜひ一度、お越しください。本日は、黒豆ナイター。大変、ありがとうございます。丹波篠山、市民を挙げて、ロッテの優勝を、心から応援しています。ありがとうございました」。
ZOZOマリンが歓迎の拍手に包まれた。ふと、一塁側ベンチに視線を移してみた。最前列で市長のスピーチを受け止め、熱い拍手を送るリーダーの姿が見えた。
ロッテの新人、河村がプロ初先発で5回2安打1失点と好投した。1回、1番打者の三森から147キロの速球で空振り三振を奪って流れに乗った。失点は3回に柳田に許した適時打による1点のみ。5回2死で今度は柳田に対して192センチの長身から繰り出す角度のあるボールが決まり左飛に打ち取った。
キャンプ、オープン戦とアピールを続け、救援の一角として開幕1軍入り。5月下旬に出場選手登録から外れたが、2軍で先発に配置転換され、巡ってきたチャンスを生かした。「まずは打者としっかりと勝負するのが1番のテーマ」と意気込んでいた通りの力投を披露した。
北海道・白樺学園高から星槎道都大を経てドラフト4位で入団。石川、美馬のベテランが不在の先発陣に楽しみなホープが加わった。
ロッテ・荻野貴司外野手(35)が「1番・左翼」でスタメン出場し、4−1で迎えた5回無死の3打席目でソフトバンク先発・東浜から中前打を放ち、今季2度目の13試合連続安打を記録した。
6日終了時で今季通算101安打とし、オリックス・吉田正を上回りリーグトップになった。
ロッテ一筋12年目の今季は、全79試合にスタメン出場している。4月11日の西武戦(ZOZOマリン)から29日の西武戦(メットライフ)まで16試合連続安打。6月2日の中日戦(バンテリンドーム)から13日の巨人戦(ZOZOマリン)まで11試合連続安打をマークした。
ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が0−1の4回1死一、二塁から逆転の左越え18号3ランを放ち、同僚マーティンの19本塁打に次いでリーグ2位の本塁打数をマークした。
ソフトバンク先発・東浜から2試合ぶりの本塁打。これでソフトバンク柳田、オリックス・杉本の18本塁打に並んだ。
ロッテは7日、益田直、唐川、ドラフト1位の鈴木(法大)、マーティン、山口の5人を対象とした2021年選手デザインフェイスタオル第2弾をマリーンズストア各店で販売開始したと発表した。価格は1400円(税込)。
球団広報室は「選手デザインフェイスタオルはメインカラーや背景、フォントなどで選手それぞれの特徴が表現された大人気選手グッズであり、選手本人もデザインの監修に参加しています。ぜひこの機会にお買い求めください」とPRした。
ロッテは6日のソフトバンク戦勝利で、ZOZOマリンでの通算勝利数(千葉マリン時代からの1992年4月7日ダイエー戦から)が996勝になり、通算1000勝まであと4勝になったと発表した。
1000勝までのカウントアップ記念企画として、場内アナウンス担当31年目で996勝の全試合に立ち会っている谷保恵美さんが選んだ「記憶に残る勝利試合」のハイライト動画を、マリーンズの勝利後に球場マリンビジョンで放映中。6日の996勝達成の試合後は、エース黒木知宏投手がルーキーの西武・松坂大輔投手に投げ勝ち2対0で勝利した99年4月21日の西武戦(ZOZOマリン通算205勝目)を放送した。
谷保さんは今季限りでの現役引退を発表した松坂について「マウンドから感じる闘志、エネルギーは放送室でマイクを持つ私にまで伝わってくるような感じがする素晴らしい投手でした。本当にお疲れさまでした。松坂さんのお名前をコールできた日々は私にとっても素晴らしい思い出となっています」と話した。
七夕にちなんで、試合前に笹の葉が一塁側カメラマン席の柱につけられた。笹の葉には、ロッテ所属選手とコーチが願い事を書いた短冊が飾られており、7日に25歳の誕生日を迎えた小島和哉投手はきょう勝って5連勝できますように≠ニチームの連勝を書いた。
本前郁也投手(23)は河村が初先発初勝利になりますように≠ニしたため、7日にプロ初先発を果たすドラフト4位、河村説人(ときと)投手(24)=星槎道都大=の好投を願った。
12試合連続安打でリーグトップの101安打を放っている荻野貴司外野手(35)はムリなく生きれますように=B今季からキャプテンの中村奨吾内野手(29)は健康第一=B7月3日の昇格から絶好調の藤原恭大外野手(21)と、田村龍弘捕手(27)はケガしませんように≠ニ願い事をしたためた。
ロッテ・井口資仁監督(46)が今季限りでの現役引退を発表した西武・松坂大輔投手(40)について、試合前に球団を通じてコメントを発表した。
「もう1度、ライオンズの松坂大輔としてマウンドで投げる姿を楽しみにしていましたので非常に残念です。現役時代にはライバルチームのエースということで幾度となく素晴らしい勝負をすることができました。私にとっても彼との対戦は印象深く、心に残っています」。
現役時代にはNPBだけでなく、米大リーグでも対戦しており「日米で大活躍され、一時代を築いた投手が引退するといことは寂しく非常に残念に思います」。今後に向けて「これから始まる第2の人生でも、野球界の発展のために頑張ってもらいたいと思います」とメッセージを送った。
七夕の日に挙げたプロ初先発初勝利。それも、77球という運命のような偶然だ。15試合に中継ぎで投げていたロッテのドラフト4位・河村は「リリーフで(白星が)転がって来ないかなあと思っていたが、先発でよかった」と5回2安打1失点の好投に頬を緩めた。
初回は17球中、10球連続を含む14球の直球を投じた。145キロ前後で押し込み、2回以降は「うまく色んな球種を使えた」とカットボール、スライダー、フォークを織り交ぜ、ソフトバンク打線を翻弄。「(捕手の)田村さんの配球を信じて丁寧に投げた」と胸を張った。
チーム日本人最長身の1メートル92から投げ下ろす角度のある球が武器で、レッドソックスに移籍した沢村に代わるセットアッパーに指名された。しかし、2試合連続で失点した5月21日を最後に2軍再調整。「大学時代もやっていた」という先発転向で白星を飾った。
亜大に進学したが「強くて伝統もあるので個人の練習(時間)が取れない」と悩んだ末、1年で中退して地元・北海道の星槎道都大に再入学。「プロになる」と王道でなく独自の道で夢をつかんだ。
この日は故郷・むかわ町から母親が駆けつけて観戦し、河村も「(勝利球は)親にあげようと思う」と応えた。二木、佐々木朗、土居と1メートル90を超える「幕張の摩天楼カルテット」が、投手陣に厚みも高さも加える。
98年に18連敗を喫し、プロ野球記録の17連敗目となった「七夕の悲劇」と同じ日に今季2度目の5連勝。首位・オリックスとのゲーム差を2.5に縮めた24歳は七夕の日の願い事を「世界平和」と言った。「コロナ禍もあるので」。誰より高い目線は誰より優しい。
ロッテのレアードが4回に18号逆転3ランを放った。東浜の高めのカーブを左翼席に運び「河村を早い回で援護したかった。ファンのためにもいい七夕の本塁打になった」と喜んだ。
チームは5試合連続2桁安打と打線が好調。レアード自身も最近5試合で2発を含む5安打7打点、全試合出塁と貢献度が高い。「辛抱強く打てるのを待っているだけさ」と、好調の要因を明かした。
ルーキーの河村説人投手がプロ初先発で5回を2安打1失点。7月7日の七夕に77球で初勝利を飾った。
「嬉しいが1番。最後まで集中して粘れた」。
1メートル92のチーム日本人最長身から投げ下ろす直球とフォークが首脳陣の目に止まり、開幕からレッドソックス移籍した沢村に代わるセットアッパーを務めた。15試合に登板したが、疲れが出始めた5月下旬に2軍で再調整に入り、この厳しい夏場で頼もしい先発として戻って来た。
北海道むかわ町出身で「町の皆さんにも喜んでもらえたと思う」と笑顔。チームを今季2度目の5連勝で貯金4に導いた河村は、笹の葉に飾る短冊にはコロナ禍を意識して「世界平和」と書き込んだ。
ロッテが益田直也投手、唐川侑己投手、鈴木昭汰投手、マーティン外野手、山口航輝外野手の5選手を対象とした2021年選手デザインフェイスタオル第2弾(税込み1400円)をマリーンズストア各店にて販売開始したと発表した。
球団は「選手デザインフェイスタオルはメインカラーや背景、フォントなどで選手それぞれの特徴が表現された大人気選手グッズであり、選手本人もデザインの監修に参加しています。ぜひこの機会にお買い求めください」とコメントした。
元おニャン子クラブの渡辺美奈代(51)がZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ―ソフトバンク戦の始球式を務めた。
名前にちなんで「374(ミナヨ)」の背番号を付けたロッテのユニホームと超ミニスカート姿で登場し、マウンドの手前ながら見事にノーバウンド投球。場内を盛り上げた。
ロッテの球場アナウンス暦31年のレジェンド・谷保恵美さんも西武・松坂の引退発表を惜しんだ。
ZOZOマリンスタジアム通算1000勝(6日時点であと4勝)のカウントアップ記念企画、谷保さんが選んだ「記憶に残る勝利試合」で6日にエース黒木知宏とルーキー松坂大輔が投げ合って勝利した1999年4月21日の西武戦を球場大型ビジョンで放送したばかり。
谷保さんは「ライオンズの怪物ルーキー松坂大輔選手が初めてマリンに登場する日、マリーンズファンは『我らがジョニー黒木選手は負けないぞ!』という意気込みでしたから、球場は満員札止めとなり凄い熱気に包まれ、本当にワクワクした試合になったことを今も昨日の事のように覚えています。今回、そんな松坂選手の引退をニュースで知りました。マウンドから感じる闘志、エネルギーは放送室でマイクを持つ私にまで伝わってくるような感じがする素晴らしい投手でした。本当にお疲れ様でした。松坂さんのお名前をコール出来た日々は私にとっても素晴らしい想い出となっています」とコメントした。
プロ初先発したロッテのドラフト4位・河村説人投手が七夕に77球、5回2安打1失点の好投で、プロ初勝利を挙げた。5試合連続2ケタ安打と好調な打線の援護にも恵まれた右腕は「粘って投げていれば、いつか点は取ってくれると思っていました」と感謝した。
七夕の短冊に記したのは「世界平和です。ちょっとコロナもあるので、そんな感じです」。北海道むかわ町出身初のプロ野球選手となった右腕は、故郷から招待した母の前で勝ち「町の皆さんも喜んでくれていると思います」とヒーローインタビューで声を弾ませた。
チームは今季2度目の5連勝。貯金を4に増やした井口監督は「河村がしっかりとゲームをつくってくれました。オリンピック期間まであと5試合なので、しっかりと貯金ができるようにしたいです」と気を引き締めた。
タレントの渡辺美奈代が試合前の始球式を務め、名前にちなんだ背番号「374」のユニホームに身を包み、ノーバウンドの球を投げ込んだ。
「とても楽しかったです!野球は全くやったことがなかったのですが、今日の始球式に向けて子供や稲村亜美さんと練習して仕上げてきました。キャッチャーの方まで届けばいいなと思っていましたが、しっかりノーバウンドで大きな愛のこもった374キロのボールを投げられました!今日は七夕ですので、両チームの選手やファンの皆さんの健康をお祈りしています」と球団を通じてコメントした。
ロッテは7日、益田、唐川、鈴木、マーティン、山口の5選手を対象とした2021年選手デザインフェースタオル第2弾をマリーンズストア各店にて販売開始したと発表した。
価格は1400円(税込み)で、第1弾はホーム開幕戦から10選手(佐々木朗、佐藤、鳥谷、藤岡、安田、中村奨、荻野、藤原、福田秀、和田)を対象としてマリーンズストア各店で発売している。ロッテ球団広報室は「選手デザインフェースタオルはメインカラーや背景、フォントなどで選手それぞれの特徴が表現された大人気の選手グッズです。選手本人もデザインの監修に参加しています。ぜひこの機会にお買い求めください」とPRした。
ロッテは前日6日のソフトバンク戦に勝利し、ZOZOマリンでの通算勝利数を996勝として、通算1000勝まであと4勝に迫った。カウントアップ記念企画として、ZOZO場内アナウンス担当31年目で996勝の全試合に立ち会っている谷保恵美さんが選んだ「記憶に残る勝利試合」のハイライト動画を、ロッテの勝利後に球場のマリンビジョンで放映している。
前日6日の996勝達成時には黒木が、ルーキーだった西武・松坂に投げ勝った1999年4月21日の西武戦を放映した。谷保さんは「ライオンズの怪物ルーキー、松坂大輔選手が初めてマリンに登場する日、マリーンズファンは『我らがジョニー黒木選手は負けないぞ!』という意気込みでしたから、球場は満員札止めとなり、すごい熱気に包まれ、本当にワクワクした試合になったことを今も昨日の事のように覚えています。0−0で迎えた6回裏に4番の初芝清選手が松坂選手からレフトスタンドにホームラン。エースの黒木知宏選手が投げ勝ち、4番がホームランで決めたマリーンズの誇らしい試合でした。今回、そんな松坂選手の引退をニュースで知りました。マウンドから感じる闘志、エネルギーは放送室でマイクを持つ私にまで伝わってくるような感じがする素晴らしい投手でした。本当にお疲れ様でした。松坂さんのお名前をコール出来た日々は私にとっても素晴らしい思い出となっています」と振り返った。
ロッテ・井口資仁監督は、今季限りでの引退を表明した西武・松坂大輔投手について、球団を通じてコメントを発表した。
「もう1度、ライオンズの松坂大輔としてマウンドで投げる姿を楽しみにしていましたので非常に残念です。現役時代にはライバルチームのエースということで、幾度となく素晴らしい勝負をすることができました。私にとっても彼との対戦は印象深く、心に残っています」とダイエー時代の主力打者として、西武のエースと繰り広げた名勝負を回顧した。
メジャーでも対戦しており「日米で大活躍され、一時代を築いた投手が引退することは寂しく非常に残念に思いますが、またこれから始まる第2の人生でも野球界の発展のために頑張ってもらいたいと思います。長い間、お疲れ様でした」とねぎらった。
初先発で圧巻の投球をみせた。ドラフト4位・河村(星槎道都大)が5回を2安打1失点でプロ初勝利。「監督さんも総力戦で行くぞと言っていたので、いい意味で期待を裏切りたかった。集中して、粘って投げることができました」と記念の白星を喜んだ。
192センチの長身から直球、フォークを低めに投じた。失点は3回、柳田の右前適時打のみ。5回2死では左飛に抑えてリベンジし、両手をパチンとたたいた。先発を知らせていなかった母親が急遽応援に駆けつけた中、親孝行を果たした。
人口7700人の北海道むかわ町出身。初のプロ野球選手となり「町の皆さんも喜んでくれてるかな」と、恩返しができる今に充実感を覚える。開幕からの中継ぎでの経験を生かし、先発に転向して価値ある1勝。チームの5連勝に大きく貢献した。
ロッテのドラフト4位・河村説人投手(星槎道都大)がプロ初先発で5回を2安打1失点に抑え初勝利を挙げた。
192センチの長身から角度のあるボールを投げソフトバンク打線を抑えた。3回に柳田に左前適時打を浴び先制を許したが、その後の1死一、二塁からは高めの直球で4番・栗原を遊飛。明石も直球で一ゴロに押さえ1失点で切り抜けた。尻上がりに調子を上げ、4、5回は三者凡退に抑え無失点に抑え勝ち投手の権利を手にした。
ドラ4右腕はオープン戦で結果を残し続け、開幕1軍スタート。当初は中継ぎとして活躍していたが、5月22日に抹消後はファームで先発調整を積んできた。初の1軍の舞台でこれまで同様、勝負度胸満点の投球で応えた。
8日は試合がなく、中継ぎ陣を休ませられるため、首脳陣は序盤で崩れてもいいようにリリーフ陣をスタンバイさせていたが、期待以上の好投で応えた。
河村は「昨日の時点で監督さんも総力戦で行くぞと言っていたので、いい意味で期待を裏切れるように頑張ろうと思ってました。点を取られた時もあったんですけど、いい粘りで投げることができたと思います」と喜んだ。
チームは4月下旬以来の5連勝。そのうち小島、岩下、二木、河村と先発に勝利がつき、理想的な展開に。井口監督は河村について「まわりのメンバーによっても変わるけど、下でしっかりと先発の準備をしながら、1軍に上がってくれば、先発も中6もありますし、色々なシチュエーションがあると思う。その中でしっかり先発として調整してきてくれた」と評価。後半戦、先発もリリーフこなせる長身右腕の存在を頼もしく思ったようだ。
ロッテが逆転勝ちで7月は負けなしとなる5連勝。今季最多の貯金4とし、単独2位をガッチリキープ。ドラフト4位・河村説人投手(星槎道都大)が5回を2安打1失点でプロ初勝利を挙げた。
3回に柳田に右前適時打を浴び先制を許したが、4回、レアードが左中間へ18号逆転3ラン。さらにエチェバリアも右中間への適時二塁打で追加点。6回以降は田中将、ハーマン、佐々木千が無失点に抑え、最後は抑えの益田が締めてソフトバンクに2連勝を飾った。
連勝が始まった7月3日の楽天戦からの5連勝中は打線が5試合連続2桁安打と打線が好調だ。
ロッテのブランドン・レアード内野手が18号逆転3ランを放ち、トップのチームメート、マーティンに1差に迫った。
1点を追う4回1死一、二塁。2ボール1ストライクからの4球目。カーブを捉えた打球は左中間席へ飛び込んだ。ベンチではスシポーズで、6日に昇格した宗接に“振る舞った”。
「ランナーがたまっていたので、返すことだけ考えて打ちました。ファンの人のために良い七夕のホームランになったし、良いスシが握れたよ。幕張スシ!サイGO!」とコメントした。
タレントの渡辺美奈代(51)が始球式を務めた。
この日はオフィシャルアドバイザーを務める同社の冠協賛試合イベント「渡辺美奈代&中央建設 七夕スペシャルナイター」を開催。「おニャン子クラブ」時代の会員番号29を右腰につけ、美奈代にもじって374のユニホームを着て登場し、マウンド手前から振りかぶって投じたボールはノーバウンドで届いた。
打者の藤岡から空振りを奪い、大喜びして両手を突き上げた。大役を終え、「とても楽しかったです!野球は全くやったことがなかったのですが、今日の始球式に向けて子供や稲村亜美さんと練習して仕上げてきました。キャッチャーの方まで届けばいいなと思っていましたが、しっかりノーバウンドで大きな愛のこもった374キロのボールを投げられました!今日は七夕ですので両チームの選手やファンの皆さんの健康をお祈りしています」とコメントした。
ロッテは7日、前夜の7月6日にZOZOマリンスタジアムで開催された福岡ソフトバンク戦を11対3で勝利したことで、(千葉マリンスタジアム時代からの92年4月7日ダイエー戦から)での通算勝利数が996勝となり、ZOZOマリンスタジアム通算1000勝まであと4勝となった。
1000勝までのカウントアップ記念企画として、場内アナウンス担当31年目で996勝の全試合に立ち会っている谷保恵美さんが選んだ「記憶に残る勝利試合」のハイライト動画を、マリーンズの勝利後に球場マリンビジョンで放映する。
7月6日の996勝達成時には試合後にエース黒木知宏がルーキー松坂大輔に投げ勝ち2対0で勝利した1999年4月21日の西武戦(ZOZOマリンスタジアム通算205勝目)を放送した。
谷保さんは「ライオンズの怪物ルーキー松坂大輔選手が初めてマリンに登場する日、マリーンズファンは『我らがジョニー黒木選手は負けないぞ!』という意気込みでしたから、球場は満員札止めとなり凄い熱気に包まれ、本当にワクワクした試合になったことを今も昨日の事のように覚えています」。
続けて「0対0で迎えた6回裏に4番初芝清選手が松坂選手からレフトスタンドにホームラン。エースの黒木知宏選手が投げ勝ち、4番がホームランで決めたマリーンズの誇らしい試合でした。今回、そんな松坂選手の引退をニュースで知りました。マウンドから感じる闘志、エネルギーは放送室でマイクを持つ私にまで伝わってくるような感じがする素晴らしい投手でした。本当にお疲れ様でした。松坂さんのお名前をコール出来た日々は私にとっても素晴らしい想い出となっています」と振り返った。
ロッテの井口資仁監督(46)が7日、球団を通じ今季限りでの現役引退を表明した西武・松坂大輔投手の功績を称えた。
ダイエー時代には西武のエース松坂と名勝負を繰り広げた。通算成績は85打数31安打、打率.365、3本塁打、9打点。2004年はプレーオフで激闘を演じ、西武に敗戦もこの年は打率.421、1本塁打、2打点と打ち込んだ。
メジャー時代もホワイトソックス時代にレッドソックス時代の松坂と対戦した。
井口監督は「もう1度、ライオンズの松坂大輔としてマウンドで投げる姿を楽しみにしていましたので、非常に残念です。現役時代にはライバルチームのエースということで幾度となく、素晴らしい勝負をすることができました。私にとっても彼との対戦は印象深く、心に残っています。日米で大活躍され、一時代を築いた投手が引退するということはさみしく、非常に残念に思いますが、またこれから始まる第2の人生でも野球界の発展のために頑張ってもらいたいと思います」とコメントをよせた。