わたしはかもめ2021年鴎の便り(7月)

便

7月16日

オールスターゲーム第1戦

◇全パ4−5全セ(メットライフドーム)

全セが競り勝った。4−4の9回2死満塁で中野が押し出し四球を選んで勝ち越した。菊池涼が2−3の6回に2ランを放つなど4安打。4回から清水、三嶋、又吉がそれぞれ1回無失点と好投し、流れを呼び込んだ。全パは山本、今井がともに2回無失点と好投。打線は3−4の7回に失策で追い付いたが、9回に益田が勝負どころで踏ん張れなかった。

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全セ0000220015
全パ0210001004
全セ・原監督
「2年ぶりで、非常に懐かしく感じた。選手には勝利を目的にすると伝えた。中村君が犠牲心を持って送りバントをした。あそこが勝利の分岐になった。」
全パ・工藤監督(満塁策が裏目に出て押し出し四球となり)
「勝負となれば負けたくないという思いがあった。益田君には申し訳ない。2連敗という訳にはいかないので、何とか勝ちたい。」

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荻野貴司の安打で中村奨吾生還し一時同、ロッテ勢、試合終盤の攻撃で輝く[ニッカン]

全パのロッテ荻野貴司外野手(35)と中村奨吾内野手(29)が、ともに途中出場した試合終盤の攻撃で輝いた。

7回2死走者なし、中村奨はこの日初めての打席でヤクルト・マクガフの151キロを痛烈に左前打とすると、さらに2死一、二塁で同じくこの日初打席の荻野が、追い込まれながらも三遊間へ強い打球。相手の悪送球を誘い(記録は安打と失策)、中村奨が一時同点となるホームを踏んだ。

荻野は不動の1番打者として、中村奨は不動の3番打者として、ともに3割超の打率をマークし、前半戦の12球団チーム最多得点に大きく貢献した。荻野は「(大学後輩の阪神)近本に負けないように存在感を出していきたい」、中村奨は「まずは安打を打てるように頑張りたい」と意気込み、それぞれがしっかりと結果を出した。

中村奨は1点を追う9回にも1死後、阪神スアレスの初球の直球を強く捉え、左前安打で出塁。マルチ安打で逆転のチャンスを作ったものの、その後2死一塁で荻野の当たりは惜しくも二塁ゴロとなり、サヨナラ勝ちとはならなかった。

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ロッテ佐々木千隼1回0封「独特の雰囲気」球宴初出場で持ち味発揮[ニッカン]

全パのロッテ佐々木千隼投手(27)が、初出場で持ち味を存分に見せた。

7回に4番手で登板。球宴で7打席連続安打中の阪神近本を初球で一塁ゴロに打ち取った。1番の巨人坂本は独特の緩いスライダーで空振り三振に。2番の阪神佐藤輝も114キロのスライダーで中飛に打ち取った。試合中、広報を通じて「独特の雰囲気でしたけど楽しんで投げられたと思います」とコメントを寄せた。

プロ5年目の今季はリリーフでここまで31試合に登板し、4勝12ホールド1セーブと、飛躍の1年になった。前日には「僕が直球勝負をしてしまうと、いつまでたっても1イニングが終わらなくなってしまうと思います」と冗談交じりのコメントをしたが、いつも通りの緩急で3者凡退。1イニング7球は、今季の自身最少タイ。佐々木千隼の真骨頂だった。

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“幕張ずし”開店!レアード4度目球宴で初の1発、お客様は熱男・松田宣浩[ニッカン]

オールスターで“幕張ずし”が開店した。全パの3番DHで起用されたロッテのブランドン・レアード内野手(33)が3回2死の第2打席、巨人戸郷の外角149キロ直球を豪快に引っ張り、左翼席へ運んだ。日本ハム時代と合わせ4度目の球宴で初の本塁打になった。

すし好きの“大将”は、すしをデザインしたスパイクで出場。花火が打ち上げられる中、悠然とダイヤモンドを1周すると、全パの仲間たちが「すしポーズ」でお出迎え。最後は釣って、さばいて、握っての恒例「すしパフォーマンス」。お客様はソフトバンク松田で、レアードによるとウニを握ったという。

自身球宴16打席目での初本塁打だった。試合中、広報を通じて「感触よく手ごたえも十分だったよ」と自画自賛。「ファンのためにオールスターですしを握れて嬉しいよ」と喜びのコメントを寄せた。

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ロッテ、荻野らオールスター選出記念グッズを受注販売[ニッカン]

ロッテは16日、マイナビオールスターゲーム2021の選出記念グッズを受注販売すると発表した。

ラインアップはフェイスタオル、Tシャツ、フレームマグネットなど。出場する荻野、レアード、マーティン、益田、中村奨、佐々木千それぞれの個別グッズと、全員集合デザインを販売する。球団オンラインストア限定で7月25日まで受け付ける。発送は8月下旬以降の見込み。

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フレッシュ球宴登板のロッテ横山陸人、サイドからの剛球で後半戦活躍誓う[ニッカン]

ロッテからは3選手が出場し、愛媛出身の土居豪人投手(21)は先発で凱旋登板を果たし、小川龍成内野手(23)は適時打で優秀選手賞を受賞した。

もう1人、横山陸人投手(19)も7回裏に7番手で登板し、1四球を許したものの無失点で抑えた。「投球内容は結果、抑えられましたが、自分の思うような球もいっていなかったかなと思います」。直球は140キロ前半が多かった。

専大松戸(千葉)から19年ドラフト4位で入団し、2年目を迎える。サイドスローからの直球は最速で150キロを超えるなど、順調な成長ぶりを見せている。前半戦は1軍でも9試合にリリーフ登板し、将来のセットアッパー候補としての素質を示し始めた。「後半戦に向けてまた1軍に戻って投げられるようにしっかり準備していきたいです」と横山。同年代の選手達からもらった刺激を糧にする。

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ロッテ・佐々木千が初球宴で1回完全、7打席連続安打中の阪神・近本を1球斬り[サンスポ]

全パの4番手として7回に登板した佐々木千隼投手(27)=ロッテ=が、自身初球宴で1回無安打無失点と好投した。

「独特の雰囲気でしたけど楽しんで投げれたと思います。リラックスして結果気にせずとにかく楽しめたらと思っていたのでよかったです」。

この試合を含め球宴7打席連続安打中だった先頭の近本(阪神)を、まずは1球で一ゴロに仕留めると、続く坂本勇(巨人)は空振り三振に。最後は佐藤輝(阪神)を中飛に打ち取り、三者凡退とした。

プロ5年目で初めての球宴登板を終え「レギュラーシーズンのほうが緊張はしましたね。周りがスターばかりでそっちの緊張のほうがありました」と笑顔で振り返った。

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ロッテ・レアードの球宴初アーチのネタは「ウニ」、食した相手は…[サンスポ]

「3番・DH」で先発出場した全パ・レアード(ロッテ)が3回2死から左中間席へソロ本塁打。全セ・戸郷(巨人)のストレートを捉え、4度目の球宴出場で待望の初本塁打を放った。

「感触良く、手応えも十分だった。ファンのためにオールスターですしを握れて嬉しいよ」。

本塁打を打った際のベンチ前での恒例のエアすし∴ャりのパフォーマンスでは、全パ・松田(ソフトバンク)の口に放り込んだ。「(以前に)松田選手には『何のネタが好きなの?と聞かれていたので、『ウニ』と答えていた。だから、今日はウニを握って食べてもらったよ」と上機嫌だった。

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ロッテ・レアード、球宴初本塁打でスシ握って日本の弱点も握った!?31日対戦メキシコ代表[スポニチ]

全パのレアード(ロッテ)が4度目の出場で球宴初本塁打を放った。3回に戸郷の149キロ直球を左中間へ運ぶソロは今球宴1号に。五輪で日本と対戦するメキシコ代表は寿司パフォーマンスを披露し、手渡された松田がパクリ。「オールスターで寿司を握れて嬉しい」と喜んだ。

松田からは「何のネタが好物か?」と聞かれ「ウニ」と答えていたといい、「今日はウニを握って食べてもらいました」とノリノリだった。

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選手会「慶弔特例」NPBに要望、規定10日間待たず登録可能に[スポニチ]

日本プロ野球選手会は16日、オンラインで臨時大会を開き、冠婚葬祭や子供の誕生などでチームを離れた際に出場選手登録を抹消しても規定の10日間を待たずに再登録できる「慶弔特例」の創設を日本野球機構(NPB)に要望したことが報告された。森忠仁事務局長は「抹消して他の選手を使い、10日以内に戻れるコロナ特例のようにした方が、選手にもチームにも良いのではないかと提案している」と説明した。

大リーグでは身内に不幸があった場合などに3〜7日間登録できる「忌引リスト」、子供の出産立ち会いのためなどに1〜3日間まで登録できる産休制度の「父親リスト」が採用されている。

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選手会・炭谷会長、現役ドラフト導入時期「来季からと思っている」[スポニチ]

日本プロ野球選手会の臨時大会では出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させる現役ドラフト制度の早期実施をNPBに要望することを決議した。新型コロナウイルス感染拡大への対応などで協議が止まっていた。

楽天の炭谷銀仁朗会長は導入時期を「目標は来季からと思っている」と希望を口にし、「新たな意見も出てきているし、詰めたいと思う」と実施内容についても再検討する構えを示した。

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全パ、ロッテ・益田が痛恨の押し出し…全セとの球宴第1戦4−5競り負け[スポニチ]

2年ぶりの開催となったプロ野球スター選手の祭典「マイナビオールスターゲーム2021」は16日、メットライフドームで行われ、全パ・リーグは4−5と全セ・リーグに惜敗。9回に登板した益田直也投手(31)が押し出し四球など1回2安打1失点で敗戦投手となった。

打線は2回に山川(西武)が先制打。無死一、二塁のチャンスに相手先発・高橋優(巨人)が投じた5球目、144キロのストレートを捉えると左中間を破る走者一掃の2点適時打となった。さらに3回にはレアード(ロッテ)に1号ソロが飛び出し3−0とリード。レアードにとっては球宴出場4度目で嬉しい初本塁打となった。

しかし3番手の上沢(日本ハム)が誤算。5回に4連打から2点を失うと、6回には2死二塁から菊池涼(広島)に1号逆転2ランを被弾。2回6安打4失点で3−4とリードを許した。

チームは8回に荻野(ロッテ)の遊ゴロ内野安打に相手の失策が絡み同点に追いつくも9回、6番手の益田(ロッテ)がウィーラー(巨人)、菊池涼と連打を許すなど1死二、三塁とピンチを迎えると近本(阪神)を申告敬遠。続く佐野(DeNA)を空振り三振に打ち取るも、中野(阪神)に痛恨の押し出し四球を与え失点。この1点が決勝点となり第1戦を落とした。

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[球宴]ロッテのレアードが球宴初本塁打、セ・リーグを突き放す[報知]

打った瞬間に確信した。2点リードの3回2死。球宴4度目の出場となるロッテのブランドン・レアード内野手が巨人・戸郷の直球を豪快に振り抜き、左翼席中段へと運ぶ球宴初本塁打。

ベンチへ帰ってくると、お決まりの「すしパフォーマンス」を披露。握ったすしをソフトバンク・松田に食べさせ、価値のある1発でセ・リーグを3−0と突き放した。

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プロ野球選手会が産休含む「慶弔特例」を球団側に提案[報知]

労組・日本プロ野球選手会(炭谷銀仁朗会長=楽天)が16日、オンラインで臨時大会を開き、産休などを含む「慶弔特例制度」の実施を球団側に要望していることを明かした。

選手会の森忠仁事務局長は「身内が亡くなってチームを離れる場合の特例ですね。今は登録されたまま抜けている。チームとしても登録枠だけそのままにして、選手の人数が減るので、抹消して他の選手を使って、10日以内に戻れるコロナ特例みたいにした方が、選手もすっきりいけるし、チームとしてもいいんじゃないかというところで(球団側に)提案して(選手会で)共有した」と説明した。

現行ルールでは、1軍登録を抹消されると10日間は再登録できないが、「慶弔特例」で10日間に満たなくても再登録を可能とするもので、出産立ち会いなどの適用も含まれている。

また、メジャーではすでに同様の“産休制度”に相当する「父親休暇リスト」が採用されている。

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「マイナビオールスターゲーム2021選出記念グッズ」を25日まで受注[報知]

ロッテは16日、マリーンズオンラインストア限定で「マイナビオールスターゲーム2021選出記念グッズ」を受注販売することを発表した。

マイナビオールスターゲーム2021には、佐々木千隼投手(監督推薦)、益田直也投手(監督推薦)、中村奨吾内野手(監督推薦)、荻野貴司外野手(監督推薦)レアード内野手(指名打者部門ファン投票1位)、マーティン外野手(外野手部門ファン投票3位)の6選手が出場。グッズはフェースタオル(1800円)や、Tシャツ(3600円)、アクリルキーホルダー(600円)、マウスパッド(1500円)など全7アイテム(全て税込み)。販売は16日10時から25日午後11時59分まで。

球団広報は「本日から始まるマイナビオールスターゲームに6名の選手が出場します。この記念にぜひグッズをお買い求めください。そしてオールスターゲームでは1989年の村田兆治さん以来となるMVPへの期待が高まります。応援よろしくお願いします」とコメントした。

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ロッテ・レアード、念願球宴でスシ初握り!松田とパフォ願いかなった[デイリー]

手応え十分の打球が左中間席中段に弾む。ロッテのブランドン・レアード内野手は笑みを浮かべて、スシポーズで祝った。

2回連続4度目の出場のレアードが3回2死から戸郷の直球を完璧に捉えた、待望の初本塁打。「スシパフォーマンスを喜んでくれているファンのためにも打ててよかった」と声を弾ませた。

シーズンとは違い、豪華競演を果たし大喜びだ。ベンチ前での、“エアスシ”を握って食べさせた相手は前回、2019年球宴から“ご馳走したかった”という松田。試合前、松田から「ネタは何が好きなんだ」と聞かれ「ウニ」と答えていた。握って、口に放り込み、ともにジャンプしてハイタッチした。「ウニを握って、食べてもらった。嬉しかった」と喜んだ。

ロッテ外国人選手の本塁打は05年イ・スンヨプ以来16年ぶり。17日の第2戦に向けても「仙台でも打ちたい」。スシ好き助っ人は2戦連発を狙う。

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ロッテ・マーティン、ホームランダービーを辞退、代打で山川が出場[デイリー]

ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が オールスター第1戦(メット)の試合前に、出場予定だったホームランダービーを辞退した。

腰部の張りのため。代わって西武・山川穂高内野手(29)が出場した。

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ロッテ・佐々木千隼、初球宴で好投も、周りはスターばかり「そっちの緊張の方が」[デイリー]

ロッテの佐々木千隼投手が、5年目で初めて球宴に出場し、1イニング3人斬りを果たした。

7回から登場。先頭近本を一ゴロ。坂本には2ボール2ストライクからの5球目に低めのスライダーを決め、空振り三振。最後は佐藤輝をスライダーで中飛に。シーズン通りの力みのない淡々と投げるフォームできっちり抑えた。

「独特の雰囲気でしたけど、楽しんで投げられたと思います。リラックスして結果を気にせず、とにかく楽しめたらと思っていたのでよかったです」と安堵した。

今季はここまで31試合に登板し4勝12ホールド1セーブ、防御率1.06とキャリアハイの成績を残し監督推薦で選出された右腕は「レギュラーシーズンのほうが緊張はしましたね。周りがスターばかりで、そっちの緊張の方がありました」と、ベンチでの気づかいに苦労したようだ。

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プロ野球選手会「慶弔特例」導入を要望、現役ドラフト制度も議論再開求める[デイリー]

労組・日本プロ野球選手会(炭谷銀仁朗会長=楽天)は16日、オンライン形式で臨時大会を開き、産休などによる「慶弔特例」の導入を球団側へ要望したことを確認した。

選手会・森事務局長は「(出場選手)登録をされたまま(チームを)抜けているという例があるが、チームとしても抹消して他の選手を使いたいし、選手もスッキリしていいんじゃないかということで提案した」と、身内の不幸や出産立ち合いなどで登録を抹消された場合、10日間の抹消期間を経ずに再登録を可能にする制度を球団側へ求めた。

また。昨年からの新型コロナ禍で議論が止まっていた「現役ドラフト制度」に関しても「色んなところを見直しながら、早期実現を要望していくことを決議した」と議論再開を球団サイドへ求めていく方針を確認した。

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ロッテがオールスター選出記念グッズ発売[デイリー]

ロッテは16日から7月25日までマリーンズオンラインストア限定で「マイナビオールスターゲーム2021選出記念グッズ」を受注販売すると発表した。

オールスターにはロッテから佐々木千隼投手(監督推薦)、益田直也投手(監督推薦)、中村奨吾内野手(監督推薦)、レアード内野手(指名打者部門ファン投票1位)、荻野貴司外野手(監督推薦)、マーティン外野手(外野手部門ファン投票3位)の6選手が出場する。

商品一覧は次の通り。(価格は全て税込み)

全商品で6選手個別と全選手集合デザインの計7デザインをラインナップしている。

ロッテ広報室は「本日から始まるマイナビオールスターゲームに6名の選手が出場します。この記念にぜひグッズをお買い求めください。そしてオールスターゲームでは1989年の村田兆治さん以来となるMVPへの期待が高まります。応援宜しくお願いします」とコメントした。

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走るロッテ、12球団トップの「74」盗塁、高い“1つ先の塁”を狙う意識[BASEBALL KING]

◇代走のスペシャリスト

ロッテは、12球団トップのチーム盗塁数「74」を誇る。パ・リーグの個人盗塁ランキングを見ても、和田康士朗がリーグ3位の17盗塁、荻野貴司がリーグ5位の15盗塁をマーク。10盗塁を決める岡大海を含めると、ロッテはパ・リーグの球団で唯一2桁盗塁をマークする選手が3人いる。

代走での出場が多い和田と岡の2人だが、和田が代走で14盗塁、岡も代走で5盗塁。和田の代走で出場したときのイニング別盗塁数を見ると、6回が1個、7回が4個、8回が8個、9回が1個という内訳となっている。なお、代走で決めた14盗塁中7盗塁がビハインドの場面でのもの。1点、2点を追う展開で登場し、チームの流れを変える役割を果たしている。

岡も4月9日の西武戦、3−1の6回に無死走者なしから四球で出塁した山口航輝の代走で登場し、続く藤岡の打席中に二塁盗塁を決め、藤岡の犠打で三塁へ進み、柿沼の三ゴロの間に岡がホームインと、“岡の足”が活きノーヒットで1点を掴み取ったこともあった。

試合終盤に“足のスペシャリスト”と呼べる選手が2人も“代走”に控えているというのは他球団に大きなプレッシャーを与えているといえそうだ。

前半戦終了時点で和田、荻野、岡の3人が2桁盗塁をマークしているが、“走れる”のは3人だけではない。中村奨吾が6盗塁、藤原恭大と藤岡裕大が5盗塁と、レギュラーで出場する中村、藤岡、さらには7月3日の再昇格後打撃好調の藤原もこの調子でいけば、2桁盗塁に期待がもてそうだ。

◇普段はあまり盗塁をしない選手も…

普段はあまり盗塁をしない選手も、投球モーションを盗み盗塁を決めることが多いのも特徴の1つ。今季3盗塁のマーティンは、今季も相手の隙をついた走塁、盗塁を見せている。5月19日のオリックス戦、6−3の6回1死二塁から中村奨吾の打席中、1ボールからの2球目に山本由伸の投球モーションを完全に盗み三塁盗塁成功。捕手の伏見寅威は、三塁に送球ができなかった。

5月28日の広島戦では、4−7の5回1死一、二塁でレアードの1ボール1ストライクからの3球目に、矢崎拓也の投球モーションを完全に盗み二塁走者・マーティン、一塁走者・中村がダブルスチールを決め、その後、レアードの二飛で三塁走者のマーティンが生還した。

過去に捕邪飛で一塁から二塁へタッチアップをするなど、走塁意識の高い角中勝也も5月30日の広島戦、0−0の2回1死一塁からエチェバリアの3ボール1ストライクから5球目、投手・ネバラスカスの投球モーションを完全に盗み二塁盗塁を決めた。ちなみに外国人投手のときに盗塁が多かった2016年の取材で、角中は「(外国人は)クイックが甘いピッチャーが多い。誰でもスタートさえ決まればというときにしか行かないので、そういうピッチャーに塁に出るかがコツです」と話している。

◇得点につながる盗塁

盗塁、1つ先の塁を狙う走塁が得点に繋がるケースも多い。

4月20日の日本ハム戦では、6−4の8回2死三塁からマーティンが四球で出塁すると、続く中村の初球に二盗、中村のセンター前に落ちる安打で三塁走者の代走・和田に続き、二塁からマーティンも生還。チームスローガンである「この1点を、つかみ取る。」を体現する走塁だった。

6月18日の西武戦では、2−0の7回2死一、三塁から荻野の打席で、1ボールからの2球目に一塁走者の高部が二塁盗塁。捕手・森友哉の二塁への送球が高めに浮き、その間に三塁走者の藤岡がヘッドスライディングでホームインということもあった。

さらに7月10日の日本ハム戦では、3−4の8回1死走者一塁の場面、四球で出塁したレアードの代走で登場した和田が、投手・ロドリゲスから2球牽制を受けるも、マーティンの初球に二塁盗塁成功。捕手・清水の送球が逸れてセンターへ転々としている間に三塁へ進塁し、マーティンのセンターへの犠飛で同点のホームを踏んだ。まさに、和田の足が活きた得点だった。

盗塁数の多さだけでなく、選手1人1人の“1つ先の塁を狙う”走塁意識の高さが、今季も前半戦を終えた段階で数多く見せている。この積み重ねが1点に繋がり、リーグトップの盗塁数、リーグトップの得点力に結びついているといえるだろう。

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