わたしはかもめ2021年鴎の便り(8月)

便

8月30日

ロッテ美馬学31日西武戦で先発「勝てたら嬉しい」マリン1000勝目指す[ニッカン]

ロッテ美馬学投手(34)が31日の西武戦(ZOZOマリン)に先発する。

前回登板から中9日で、週頭の先発を任されることになった。「イニングを投げ切れていないことが多いので、イニングを完了して次の人に渡せられるように。長いイニングを投げられるようにしたいと思います」とコメントした。

チームのZOZOマリン通算1000勝がかかった試合にもなる。「そういうタイミングで勝てたら嬉しいですし、ロッテに来てまだ何もやっていないので、しっかりチームのために何かできたらいいなと思います」と謙虚に話した。通算2000本安打まで残り「4」に迫る西武栗山との対戦も注目される。

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ロッテ2年目捕手の植田が支配下に、佐々木朗希ら同期6人は既に1軍出場済[ニッカン]

ロッテ植田将太捕手(23)が30日、球団と支配下選手契約を結んだ。

植田は19年の育成ドラフト2位で慶大から入団した。同じドラフトでは、28日にプロ2勝目を挙げた佐々木朗希投手(19=大船渡)が1位指名されている。

同期入団組は順調に成長している。ドラフト2位の佐藤都志也捕手(23=東洋大)はスタメンに名を連ねる試合が増え、同3位の高部瑛斗外野手(23=国士舘大)も今季、プロ1号を放った。同4位の横山陸人投手(20=専大松戸)も今年5月に1軍デビュー。同5位の福田光輝内野手(23=法大)は今季は1軍登録がないものの、1年目の昨季はオープン戦での本塁打連発を経て開幕1軍に入り、プロ初安打も放っている。

さらに育成ドラフト1位だった本前郁也投手(23=北翔大)は今季開幕前に支配下登録され、4月1日の楽天戦(ZOZOマリン)で初先発初勝利をマークしている。

今季の残り46試合で植田に1軍での出場機会があれば、入団2年目にして同期入団7人が全員、1軍出場を経験することになる。

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ロッテ植田将太が支配下登録、慶大時代は4年間で通算1安打も努力実った[ニッカン]

ロッテの植田将太捕手(23)が30日、球団と支配下選手登録を結んだ。背番号は125から「95」に変更となる。

努力が報われた。慶大3年冬、痛み止めの注射も効かなくなるほど、右肘痛が悪化した。セカンドスローもできない。正捕手郡司(現中日)の陰に隠れ、大学時代はリーグ戦通算で1安打のみ。就職活動に奔走する仲間がいる中でも、トミー・ジョン手術を決意した。

「野球、好きなので。大学でも郡司が試合に出ていて不完全燃焼で、悔しい思いが強かったので、上で活躍して見返してやろうくらいの気持ちでした」。

プロ2年目の今季、出番が巡ってきた。1軍の正捕手田村が故障離脱し、吉田も故障、柿沼もコロナ禍で療養に入り、開幕1軍入りを果たした3捕手がいずれも戦線離脱する状況に。2軍のイースタン・リーグでは植田以外に本職の捕手がいない、という状況にもなっていた。後に中日から移籍で加藤が加入したが、球団はすぐの補強をせず、植田1人に2軍戦が託された時期もしばらくあった。

「試合に出させてもらっている責任感、勝ちに対する責任感が今までと違うというか、より強く感じるようになってきました」。

「ここでチャンスをつかまないといけないというのは強く思っていますね。2軍で目立って結果を残して、何とか支配下になれるようにやっていきたいです」。

5月に日刊スポーツのオンラインインタビューで熱く語った植田に、大きなチャンスが訪れた。五輪でのシーズン中断による、例年にはないエキシビションマッチ。1軍の井口資仁監督(46)は「植田も2軍で頑張っていましたから」と背番号125の植田を遠征メンバーに抜擢した。「スタメンはないと思いますけどね」との言葉は、試合終盤のマスクを任せられるかの試験を予感させた。

少ないチャンスに全力で向かった。甲子園での初安打。文句なしの安打でも全力で走り、次の塁を伺おうとした。成功も失敗もあったが懸命に試合終盤をリードし、強肩も見せた。

「今までやってきたことを結果として出して、いち早く支配下にしてもらえるようにやっていきたいです」と意気込む植田について、井口監督も「スローイングは安定してますし、キャッチングも含めてしっかりどっしりしてます。何とか8月以内に支配下になってくれるくらいまでになって欲しいなと思います」とコメントしていた。

2位で8月末を迎え、逆転優勝へ突っ走る。ますますタフな戦いになる。その中で植田は、井口監督の期待に応えた。イースタン・リーグで出場した直近5試合は、打率4割1分2厘。プロ初本塁打も放った。30日時点で、今季イースタン・リーグ開幕からの盗塁阻止率は、5割5分を超えている。

晴れて2桁の背番号をつかんだ植田はこの日、球団を通じて「とても嬉しい気持ちと、周りの方々に支えられてここまでこれたという感謝の気持ちでいっぱいです。ここからがプロ野球選手としての本当のスタートなので、長く野球ができるような選手になりたいと思っています」とコメントし、気持ちを新たにした。

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ロッテ植田将太捕手が支配下契約「ここからが本当のスタート」背番95[ニッカン]

ロッテは30日、育成選手の植田将太捕手(23)と支配下選手契約を結んだと発表した。新しい背番号は95。

植田は球団を通じて「とても嬉しい気持ちと、周りの方々に支えられてここまで来られたという感謝の気持ちでいっぱいです。ここからがプロ野球選手として本当のスタートなので、長く野球ができるような選手になりたいと思っています。やっとマリーンズの一員になれたという気持ちもありますし、マリーンズが勝つために皆さんの期待に応えられるようなプレーができるよう、これからも頑張っていきたいです」とコメントを寄せた。

大阪出身の植田は慶応高(神奈川)から慶大を経て、19年育成ドラフト2位でロッテに入団した。慶大時代は郡司裕也(現中日)が正捕手で、植田は大学通算1安打のみ。4年春には右肘のトミー・ジョン手術を受け、プロ1年目の開幕時点ではスローイングを控えている状況だった。

2年目の今季は田村、柿沼ら捕手陣に故障や療養での離脱が相次ぎ、イースタン・リーグでは植田しかマスクをかぶれない時期もある中で、実戦経験を深めてきた。

強いスローイングとどっしりとしたキャッチングには井口資仁監督(46)もかねて評価しており、エキシビションマッチ中には「何とか8月以内に支配下になってくれるくらいまでになってほしいなと思います」と期待を寄せていた。

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ロッテ谷保さん「楽しみ」アナウンス、31日マリン1000勝かけ西武戦[ニッカン]

ロッテは明日31日、本拠地ZOZOマリンでの通算1000勝をかけて西武戦に臨む。

場内アナウンス歴31年で、999勝の全試合に立ち会っている谷保恵美さんは「サヨナラ勝ち、完封試合など色々な勝利の場面、たくさんの選手の皆さんの姿が思い出されます。私はその中の900勝以上はメインアナウンスを担当させていただいており、本当に感謝しております。92年の1勝目からチームと勝利の喜びをともにしたファンの皆さん、球場スタッフや球団職員の姿が次々と思い出されて本当に感慨深いです。応援してくださる全ての人、関わった全ての人と一緒にこのマリン1000勝を喜びたいと思います。1000勝目の『試合終了でございます』のアナウンスができることを、どきどきわくわく楽しみにしております。4連勝中で8月8勝4敗2分けと絶好調のマリーンズ。8月31日にメモリアル勝利を挙げて、リーグ優勝へと突き進んでいきましょう」と思いを寄せた。

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31日先発のロッテ・美馬、ZOZOマリン通算1000勝に意欲、「チームのために何かできたら」[サンスポ]

31日の西武戦(ZOZOマリン)に先発するロッテ・美馬学投手(34)は、チームがZOZOマリン通算1000勝(千葉マリン時代の1992年から)に王手をかけている状況での登板に「そういうタイミングで勝てたら嬉しいですし、チームのために何かできたら」と節目の白星に意欲をみせた。

楽天からFA移籍2年目。ロッテ・美馬≠ニしてZOZOマリンで9勝(2020年6勝、21年3勝)を挙げている。プロ11年目の今季は13試合に先発して4勝4敗、防御率6.00。「長い回投げていないんで。中継ぎに相当負担が出てるんで、週あたまだし、しっかり長い回を投げられるように」と投手陣全体、先々の戦い見据えながら役割を認識した。

4連勝中と好調のロッテは、抑えの益田が150セーブまで3、チーム8000号まで4本と迫っている。一方、西武・栗山が2000安打まで4本。記録に注目の集まる西武2連戦だ。

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ロッテがZOZOマリン通算1000勝にあと1勝、谷保恵美さん「関わった全ての人と一緒に喜びたい」[サンスポ]

ロッテは30日、ZOZOマリン(千葉マリン時代の1992年4月7日ダイエー戦から)での通算勝利数が999勝で、通算1000勝まであと1勝と発表した。

ZOZOマリンで場内アナウンスを務めて31年目で、999勝の全試合に立ち会い、900勝以上でメインアナウンスを担当している谷保恵美さんは「1勝目からチームと勝利の喜びをともにしたファンの皆さん、球場スタッフや球団職員の姿が次々と思い出されて、本当に感慨深いです。応援してくださる全ての人、関わった全ての人と一緒にこのマリン1000勝を喜びたいと思います。そして1000勝目の『試合終了でございます』のアナウンスができることをドキドキわくわく楽しみにしております」と球団を通じてコメントした。

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ロッテ育成2年目の植田が初の支配下登録、「ここからが本当のスタート」[サンスポ]

ロッテは30日、育成の植田将太捕手(24)と支配下選手契約を結んだと発表した。植田は慶大から2020年育成ドラフト2位でロッテ入団。2年目で初の支配下登録となる。背番号は124から95に変わった。

今季はイースタン・リーグ52試合に出場して打率.206(126打数26安打)、1本塁打、16打点。植田は球団を通じて「とても嬉しい気持ちと、周りの方々に支えられてここまでこれたという感謝の気持ちでいっぱいです。ここからがプロ野球選手としての本当のスタートなので、長く野球ができるような選手になりたいと思っています。ずっと1軍で活躍できるような選手になれるように頑張りたいです」とコメント。1軍公式戦初出場を目指す。

ロッテは6月中旬に、トレードで中日から加藤匠馬捕手(29)を獲得した。捕手陣は今季、吉田裕太捕手(30)が7月9日に左手首の手術で試合復帰まで約5ヶ月。柿沼友哉捕手(28)が7月14日に左足第5中足骨骨折の手術を受けて全治約3ヶ月と、開幕1軍入りした2人がいずれも負傷で離脱している。

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ロッテ・美馬、球団マリン1000勝へ気合「マリーンズに来て何もやっていないので」[スポニチ]

ロッテの美馬が「マリンスタジアム」の節目を飾る。31日は自身の5勝目と、チームのZOZOマリン通算1000勝がかかる。

移籍2年目の右腕は「そういうタイミングで勝てたら嬉しい。マリーンズに来て何もやっていないので」と気合十分。「長いイニングを投げて勝利につなげたい」とメモリアル勝利への貢献を誓った。

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ロッテが千葉本拠地1000勝に王手、場内アナウンス担当・谷保さん「感慨深い」[スポニチ]

ロッテがZOZOマリンスタジアム(千葉マリンスタジアム時代の92年4月7日ダイエー戦から)での通算1000勝まであと1勝と迫った。場内アナウンスを務める谷保恵美さんが30日、「1992年の1勝目からチームと勝利の喜びを共にしたファンの皆さん、球場スタッフや球団職員の姿が次々と思い出されて本当に感慨深いです」と思いを明かした。

谷保さんは場内アナウンス31年目で999勝の全試合に立ち会っている。「サヨナラ勝ち、完封試合など色々な勝利の場面、沢山の選手の皆さんの姿が思い出されます。私はその中の900勝以上はメーンアナウンスを担当させていただいており、本当に感謝しております」と振り返った。

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ロッテが慶大出身の育成捕手・植田将太と支配下選手契約[スポニチ]

ロッテは30日、育成選手の植田将太捕手(23)と支配下選手契約を結んだと発表した。背番号は124から95に変更された。

大阪出身の植田は慶応高(神奈川)から慶大を経て、19年育成ドラフト2位でロッテ入団。2年目の今季はイースタン・リーグ52試合に出場して打率.206(126打数26安打)、1本塁打、16打点。

植田は球団を通じて「とても嬉しい気持ちと、周りの方々に支えられてここまで来られたという感謝の気持ちでいっぱいです。ここからがプロ野球選手として本当のスタートなので、長く野球ができるような選手になりたいと思っています。やっとマリーンズの一員になれたという気持ちもありますし、マリーンズが勝つために皆さんの期待に応えられるようなプレーができるよう、これからも頑張っていきたいです」とコメントした。

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本拠地通算1000勝まであと1勝、31日西武戦で達成だ[報知]

ロッテは30日、本拠地通算1000勝まであと1勝に迫ったことを前に、場内アナウンス担当31年目で999勝の全試合に立ち会っている谷保恵美さんがコメントを寄せた。

「サヨナラ勝ち、完封試合など色々な勝利の場面、沢山の選手の皆さんの姿が思い出されます。私はその中の900勝以上はメインアナウンスを担当させていただいており、本当に感謝しております。1992年の1勝目からチームと勝利の喜びを共にしたファンの皆さん、球場スタッフや球団職員の姿が次々と思い出されて本当に感慨深いです。応援してくださる全ての人、関わった全ての人と一緒にこのマリン1000勝を喜びたいと思います。そして1000勝目の『試合終了でございます』のアナウンスが出来ることをドキドキわくわく楽しみにしております。4連勝中で8月8勝4敗2分けと絶好調のマリーンズ。8月31日にメモリアル勝利を挙げて、リーグ優勝へと突き進んでいきましょう」と呼びかけた。

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植田将太が支配下登録、背番号は「95」[報知]

ロッテは30日、育成の植田将太捕手と支配下選手契約を結んだことを発表した。新背番号は「95」に決まった。

植田は「とても嬉しい気持ちと、周りの方々に支えられてここまでこれたという感謝の気持ちでいっぱいです。ここからがプロ野球選手としての本当のスタートなので、長く野球ができるような選手になりたいと思っています。ずっと1軍で活躍できるような選手になれるように頑張りたいです」とコメント。

19年育成ドラフト2位で入団し、今季はここまでイースタンで52試合に出場。2軍の正捕手としてチームを牽引し1本塁打、16打点、打率2割6厘だった。「技術面のことはコーチの方々に教えていただいて少しは上達できたのかなと思いますし、1年目に比べて今年の方が精神面の部分ですごく落ち着いてプレーすることができていると自分で感じています。そういった面でも成長できているのかなと思います。やっとマリーンズの一員になれたという気持ちもありますし、マリーンズが勝つために皆さんの期待に応えられるようなプレーが出来るようにこれからも頑張っていきたいです。応援よろしくお願いします」と意気込んだ。

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ロッテ・美馬、球団節目星へ気合十分、本拠地球団通算1000勝導く[デイリー]

ロッテ・美馬が30日、先発する31日・西武戦(ゾゾ)で、本拠地での球団通算1000勝達成へ導くことを誓った。「そういうタイミングで勝てたら嬉しい」と気合を入れた。

通算2000本安打へあと4本の栗山との対戦にも「打たれるところがずっと映るのもあれなので、抑えられたらいい」。相手の記録達成は阻止し、節目の勝利をもぎ取る。

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ロッテ、マリン1000勝あと1、場内アナウンスの谷保さん「ドキドキわくわく」[デイリー]

ロッテは30日、ZOZOマリンスタジアム(千葉マリンスタジアム時代の92年4月7日ダイエー戦から)での通算勝利数まであと1勝となり、場内アナウンスを務めている谷保恵美さんが、31日・西武戦でのマリンスタジアム通算1000勝達成への思いを明かした。

谷保さんは場内アナウンス31年目で999勝の全試合に立ち会っている。コメントは以下の通り。「サヨナラ勝ち、完封試合など色々な勝利の場面、沢山の選手の皆さんの姿が思い出されます。私はその中の900勝以上はメインアナウンスを担当させていただいており、本当に感謝しております。1992年の1勝目からチームと勝利の喜びを共にしたファンの皆さん、球場スタッフや球団職員の姿が次々と思い出されて本当に感慨深いです」とコメントした。

さらに「応援してくださる全ての人、関わった全ての人と一緒にこのマリン1000勝を喜びたいと思います。そして1000勝目の『試合終了でございます』のアナウンスが出来ることをドキドキわくわく楽しみにしております。4連勝中で8月8勝4敗2分けと絶好調のマリーンズ。8月31日にメモリアル勝利を挙げて、リーグ優勝へと突き進んでいきましょう」と力を込めた。

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ロッテが植田将太と支配下契約、背番号95「やっとマリーンズの一員に」[デイリー]

ロッテは30日、植田将太捕手と、支配下選手契約を締結したと発表した。

植田は慶大から19年育成ドラフト2位で入団。新背番号は95に決まった。 植田は球団を通じて以下のようにコメントした。

「とても嬉しい気持ちと、周りの方々に支えられてここまでこれたという感謝の気持ちでいっぱいです。ここからがプロ野球選手としての本当のスタートなので、長く野球ができるような選手になりたいと思っています。ずっと1軍で活躍できるような選手になれるように頑張りたいです。
技術面のことはコーチの方々に教えていただいて少しは上達できたのかなと思いますし、1年目に比べて今年の方が精神面の部分ですごく落ち着いてプレーすることができていると自分で感じています。そういった面でも成長できているのかなと思います。
やっとマリーンズの一員になれたという気持ちもありますし、マリーンズが勝つために皆さんの期待に応えられるようなプレーが出来るようにこれからも頑張っていきたいです。応援宜しくお願いします」。

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[千葉魂]地元東北で朗希2勝目、思い出の球場から飛躍誓う[千葉日報]

思い出のスタジアムでプロ2勝目を挙げた。8月28日、佐々木朗希投手はウイニングボールを手に笑顔を見せた。岩手県大船渡市出身の佐々木朗にとって、東北の地での初先発してのプロ2勝目とあって多くのファンが祝福をしてくれた。そしてここイーグルスの本拠地楽天生命パーク宮城は小学生の時に3回、観戦した思い出の詰まるスタジアムだった。

「東日本大震災前に2回。震災後にも1回行きましたね。家族で2回。あとは少年野球チームで見に行ったと思います」。

試合後、懐かしそうにスタンドを見つめた。初観戦した際は岩手から両親の運転で3時間半から4時間かけて駆け付けた。車酔いをするため景色は見ていない。車中は、ほとんど寝ていた思い出しかない。野球観戦をして仙台駅周辺でショッピングをして帰る。それが佐々木家の定番コースだった。

当時、プロのスタジアムはとても広く感じた。不思議なものだ。子供の時に遠いスタンドから見ていたプロ野球。今は逆の立場。グラウンドの真ん中のマウンドで球場に駆け付ける全ての人の注目と期待を背負って立っている。

「ライトスタンドの辺りが多かったですね。イーグルス対ファイターズ戦が2回ありました。ファイターズのセギノール選手が印象的。ファイターズファンはダルビッシュさんのユニホームを着ている人が多かったのも覚えています。やっぱりダルビッシュさんは人気があるなあと感動しました。そして熱い応援をするファイターズのファンの方がいたことを鮮明に覚えていて、翌年に見に行った際にもまた同じ方が近くで観戦されていて驚きました」と思い出を語り、笑った。

そして、もう1つ教えてくれた思い出深いエピソードがある。当時、スタジアム外でファン向けのイベントとしてスピードガンコンテストが行われていた。1番速い球を投げると試合の始球式で投げられるという優勝特典のついた企画だった。子供心として、とっさに思ったのは「もし1番になって始球式で投げることになったら恥ずかしい」という想いだった。今だからこその笑い話だ。

「今思うとそんな速い球、小学生が投げられる訳ないですよ。確か優勝者は117キロ。多分ボクがうまく投げても80キロぐらいじゃないですか。でも子供って不思議ですよね。なぜか優勝してたくさんのお客さんが見ているマウンドで投げることになったら恥ずかしいという考えが浮かんだ。だから、チャレンジしていません。大人になって冷静に思うと、そんな訳ないですけどね」と佐々木朗。

今でこそ誰もが知る平均で150キロ以上のストレートを投げる剛腕投手だが、当時はプロ野球選手になるという夢すら抱いていない普通の小学生。男の子独特の恥ずかしさが挑戦を拒んだ。淡い思い出だ。

そんな古い記憶が頭を駆け巡る中、マウンドに上がった。2回までは走者を背負うも立ち直すと3回以降は無安打。5回を被安打3、無失点で勝ち投手になった。

「5月に甲子園でプロ初勝利を挙げてから、なかなか勝てず長かったですね。勝てて良かった。2勝目がここ。次こそはマリンですね。全体的に良くなっていると思いますので、やり返したい気持ちは強いです」と佐々木朗は残り試合でのさらなる飛躍を誓う。

勝ち投手となった翌29日の打撃練習中。外野の右翼ゾーンから飛んでくるボールをキャッチしながら内野方面を見つめていた。グラウンド内とスタンドこそ違えど、角度は一緒。家族とライトスタンドで観戦していた時の懐かしい光景が広がっていた。

「懐かしい感じはありますね。こんな感じで見ていたなあと。当時は視力が悪かったので、ぼんやりとしか見えていない部分があったし、打席やマウンドの選手もすごく小さく感じていました。ベンチに戻ると、自分の立場の変化も感じました」と佐々木朗は微笑んだ。

まだプロデビューをして7試合の登板しかしていない背番号「17」は、これから何度となく、このスタジアムのマウンドに上がることになる。思い出多き地でさらなる出来事を重ねて、プロ野球に新たな伝説を刻んでいく。新たな決意を胸に若者は東北の地を後にした。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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