わたしはかもめ2021年鴎の便り(9月)

便

9月6日

ロッテ“ラオウ封じ”不可欠、オリックスと首位攻防3連戦、一片の悔い残せ[ニッカン]

今季初の単独首位に浮上したロッテが、ゲーム差なしの2位オリックスとの首位攻防3連戦(ほっともっと神戸)に挑む。

最大の警戒は杉本裕太郎外野手(30)だ。ロッテ投手陣はここまで56打席の対戦で打率3割9分6厘、11本塁打と打ち込まれている。今季オリックス戦の計64失点のうち、25%にあたる16点が杉本の本塁打によるもの。首位を守って混パから抜けだすには、“ラオウ封じ”が不可欠になる。


オリックスとの4月6日の今季初戦、途中出場で三ゴロに倒れた男は、もういない。ラオウこと杉本は、個人としては今季のロッテ最大の脅威になった。

対戦成績は53打数21安打で被打率3割9分6厘。8人の投手が11発を浴び、16打点を献上した。杉本サイドから見ても、今季の23本塁打の約半分がロッテから。井口監督も「もっともっと、相手に意識付けをさせないといけない」と話し、五輪中断期間も対策を練ったが、後半戦開幕戦でも二木がバックスクリーンに放り込まれた。

防げた1発も多い。指揮官が「打たれているのは甘いところ」と指摘する通り、11本のうち8本が、捕手の構えたコースにいかず甘く入ったところを痛打された。ボール先行からの被弾も5度。杉本の技術とパワーに圧倒された本塁打は、実は多くはない。

この3連戦は美馬、石川、二木の先発が予想され、いずれも1発を浴びている。ただ、美馬と二木は三振も複数奪っている。失投が致命的なのは対ラオウに限る話ではない。白熱する優勝争い。1球の重みはより増す。先陣を切る美馬は「勝てるような投球をしたいです」とイメージを膨らませた。オリックスは昨季は18勝5敗1分けと圧倒した。ラオウ封じと宮城攻略。2つの課題をクリアし、自信をつける。

◇ロッテとオリックスの首位攻防戦

開幕100試合以上を消化後、この2チームが首位攻防戦を演じるのは初めて。伝統的に2チームそろって好成績のシーズンは少ない。2期制(73〜82年)を除き、ともに3位以内に入ったのは68、69、71、84、95年の計5シーズンだけだ。ロッテは05年にリーグ優勝したが、当時はプレーオフで順位を決定したため、勝率ではソフトバンクに次ぐ2位だった。1シーズン制の勝率1位は70年が最後になり、現12球団で最も遠ざかる。オリックスは12球団で最も優勝から遠ざかり、最後のVは96年。最近は互いに優勝争いから脱落する年が目立った。

ロッテの6日時点での1軍登録外では、右肘手術を受けた石川がこのオリックス3連戦で復活先発する予定。佐々木朗も再登録が可能ながら、週末の楽天戦(ZOZOマリン)での先発になりそうだ。前半戦8勝の岩下は失点が続き、復活へ再調整中。首痛で2軍落ちしたリリーバー唐川の復帰も待たれる。本来なら先発要員の西野、種市はともにトミー・ジョン手術のリハビリ中で、来季の本格復活を目指す。

野手では打力のある井上、福田秀のコンディション不良が響く。ベテラン鳥谷も2軍で状態が上がりきらない中、8月末には元広島の小窪を獲得。1軍戦力として期待される。捕手の柿沼は7月中旬に左足指骨折の手術を受け、全治3ヶ月と診断されている。

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史上初!開幕100戦消化後のロッテとオリックスの首位攻防戦[ニッカン]

◇ロッテとオリックスの首位攻防戦

開幕100試合以上を消化後、この2チームが首位攻防戦を演じるのは初めて。伝統的に2チームそろって好成績のシーズンは少ない。2期制(73〜82年)を除き、ともに3位以内に入ったのは68、69、71、84、95年の計5シーズンだけだ。ロッテは05年にリーグ優勝したが、当時はプレーオフで順位を決定したため、勝率ではソフトバンクに次ぐ2位だった。1シーズン制の勝率1位は70年が最後になり、現12球団で最も遠ざかる。オリックスは12球団で最も優勝から遠ざかり、最後のVは96年。最近は互いに優勝争いから脱落する年が目立った。

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ロッテ美馬学7日オリックスとの首位攻防戦先発「勝てるような投球を」[ニッカン]

単独首位に立ったロッテは、7日から2位オリックスとの首位攻防戦(ほっともっと神戸)に臨む。

7日は先陣を切って、美馬学投手(34)が先発マウンドへ向かう。「勝てるような投球をしたいと思います。走者を出してからがまだ不安定なので、粘れるように」と引き締めた。

相手の4番杉本には、チーム全体でここまで11被弾。美馬も4月17日の対戦で1発を浴びているが、今季ここまでで三振も2つ奪っている。主砲封じで勢いに乗りたい。

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NPB、2度のワクチン接種や陰性証明提示による観客数上限緩和へ意欲[ニッカン]

日本野球機構(NPB)が2度のワクチン接種の完了や陰性証明の提示による観客数上限の緩和の検討を進める。6日、Jリーグとの新型コロナウイルス対策連絡会議と、その後に臨時12球団代表者会議を行った。斉藤惇コミッショナーは「2度の接種証明がある人、あるいは陰性証明を持った人が観戦できる形を、すぐじゃないが、その方向に向かっていきたい」と意欲を見せた。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会もワクチンや検査の証明を旅行やイベント開催に活用することを提言。今季中の導入に「政府の決定があって、それをベースにやっていくことになる。11月までに実施できるかは何とも言えない」と話した。すでにソフトバンクは独自に同様の方式で今月から観客の動員を行っている。

◇その他の主な決定、報告事項

(1)
ファーム日本選手権は10月9日に、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で開催。有観客で上限5000人を想定し、同点の場合は延長11回から無死一、二塁のタイブレークを行う
(2)
今年の球宴欠場者(楽天田中将、浅村、日本ハム近藤)に規定の半額の出場手当を支給。ワクチン接種による体調不良などの理由が今季限りの特例で認められた
(3)
日本シリーズのイニングなど実施方法を議論。昨季は延長12回まで行ったが、今季のレギュラーシーズンは自治体による営業時間短縮要請に応じ、9回打ち切りとしている。結論は出ず、検討を継続

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ロッテ佐藤都志也が誓うフォア・ザ・チーム精神、原点は西武栗山からの学び[ニッカン]

西武栗山巧外野手(38)が4日、通算2000安打を達成した。偉業を成し遂げた20年目のベテランに憧れる若者が、ライバルチームにいる。プロ2年目のロッテ佐藤都志也捕手(23)。6日に首位に立ったチームで、学びをどう生かすか。オンラインインタビューで思いを聞いた。


心の師・栗山からの学びを胸に刻みながらも、そう簡単に打てないのがプロ野球。佐藤都は悔しさを顔に出した。

栗山の偉業達成から約3時間後。ZOZOマリンでの日本ハム戦で、同点の9回1死に代打で登場した。カウント3−1から3球ファウルで粘ったが、二塁ゴロに倒れて引き分け。この先は1勝の重みが増す。

「チームもすごく良い雰囲気ですし、何とか後半で追い越し、逆転という試合が多い。そうなると1つのチャンス、チャンスメークが大事になってくると思う。代打やDHを任されるので、何とかチームのために、を重点的に頑張りたいです」。

思いの原点を、栗山からもらった。勝負強い左打者として憧れた。思い出のシーンは多い。東洋大で下級生の頃、寮の部屋で西武対楽天のテレビ中継を見ていた。代打で登場した栗山は、当時楽天のハーマンからサヨナラ3ランを放ち、淡々とダイヤモンドを回った。

「うわっ、すごいな、って。栗山さんのことを色々調べるようになって。試合の入り方も、打席に入るまでの準備も。当時は代打が多かったと思うんですが、1打席1打席、チームに勢いを付けるために自分にできることを、というのが響いて。キャプテンでチームを引っ張ってきた栗山さんが代打に回って、それでもチームのためにバットを振っている、というところにすごさを感じました。心から尊敬するようになりました」。

自身に重ねた。でも自分は違った。

「ちょうど自分も代打が多くなっていた時期で。勝手に、自分の中でも当時はレギュラーになりたい気持ちがすごくあって、何とか結果出さなきゃとか、自分のことばかり考えてた時期だった」。

聖光学院(福島)で甲子園に出場し、強豪大学へ。プロ入りを目指して懸命に技術を高める中で、フォア・ザ・チームの精神が刺さった。準備の大切さ。勝利への意識。夢をかなえる前に、大事なことを学んだ。

プロ1年目、高知でのオープン戦で挨拶した。緊張の瞬間。「プロ野球選手として、じゃなかったです、正直。ファンの1人として、多分」と表情を崩しながら回想した。

もちろん、今は違う。

「打たせたくない捕手と打ちたい打者、ですね。憧れているからこそ、抑えたらすごいうれしいし、打たれたら悔しい。そういうのはあります。チャンスで栗山さんに回ってくると、すごく集中されてるなと感じるので。捕手としてすごく感じる部分はあります」。

チームが優勝を目指す中で、今は捕手というより、代打やDHなど打撃面を買われる起用が多い。現在の打率は1割台ながら、アウトになるにしても打球が強くなった。平均で150キロ台中盤〜後半をマークする打球速度は、相手バッテリーにも脅威になりうる。

「前半戦の時より打席での余裕というか。自然体で構えられてて。2軍で下半身で打つことの大事さをコーチの方々にあらためて教わって。1発で仕留めて、いいライナーを飛ばすことを2カ月間、ずっとやってきました」。

その技術を生かすのが栗山からの学びだ。あの頃に感じたことは、今でも根っこにある。

「結果的に打つことがチームのためになるのもあるし、チームが勝つために自分が犠牲になることもあると思う。犠牲フライでも進塁打でも。自分の結果よりも、チームのためにできることを。自分の中で大きく意識が変わりました。すごく影響を与えてくれた人です」。

偉業を心から祝福し、勝負の秋へと引き締めた。

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[プロ野球番記者コラム]ロッテ国吉のキャリアアップした姿に考えさせられた「移籍市場の活発化」[ニッカン]

米国並に?移籍市場活発化の流れは不可避か−。少し前の話になるが、8月18日のロッテ−西武戦(ZOZOマリン)を取材した。

今年6月にDeNAからトレードでロッテ入りした国吉佑樹投手(29)が、3点リードの7回から登板。1回を無失点に抑えて勝利に貢献してホールドを記録。新天地でも変わらぬ力強い投球は、昨季DeNA担当だった記者の目にも非常に頼もしく映った。

東京オリンピック(五輪)の開催された今季は「トレード期限」も従来より1ヶ月延長され、8月の半ばにも日本ハム−西武間で2対2の交換トレードが成立した。また昨季は巨人−楽天間だけで3例もトレードが行われたように、数年前から「移籍市場の活発化」が、より進んでいるように感じる。

野球記者の私だが、NBAやNFLなど米国プロスポーツが好きで、よく見ている。そこでは大物選手の全盛期での移籍、FA、トレードは日常茶飯事。特に支配下選手数の少ないNBAでは、数年で選手がほぼ丸ごと入れ替わり、気付けばまるで別チームになっていることも珍しくない。

選手側にとって移籍の自由度が高く、評価を上げてキャリア、サラリーアップしやすいメリットがあり、チームとしても有力選手の獲得や補強戦略により、中堅から下位のチームが一躍優勝候補に躍り出ることも可能となる。一方で選手の年俸高騰を招き、地方都市など資金力に乏しいチームが苦戦を強いられるなどのデメリットも多数ある。ファンにとっても、ひいきの「ご当地球団の大スター」が、来季には「ライバルチームのエース」になっているかと思えば、心境も複雑だろう。

日本ではサラリーマンは終身雇用が大前提で、入社した会社に定年まで勤め上げるのが当たり前、ある種の美徳だった時代が長らく続いたが、近年はその根本の考え方も変わってきている。入社して数年での転職は当たり前。キャリアアップの道を自ら模索していく流れだ。プロスポーツ界においても、入団した球団でキャリアを終えることが、選手にとって本当に有益かどうかは分からないし、色々な選択肢があって当然という時代に移行していくだろう。また一方で、選手側の自由度の高い米国スポーツ界でも「フランチャイズプレーヤー」と言われるように、長期にわたり同一チームの第一線で活躍する選手が特に人気を集め、リスペクトされている事実もある。

個人か組織か。国民性やルール改訂の問題もあり、日本スポーツ界が、すぐに米国に追随するような動きにはならないだろうが、現実社会の動きを見ても、そうした大筋の流れは止められないだろう。 冒頭の国吉だが、今やパ・リーグ首位(9月6日現在)のロッテで「勝ちパターン」に定着。キャリアアップした右腕の姿に、多くのことを考えさせられた。

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ロッテ・荻野、首位固め打、最多安打オリ・吉田正抜く![サンスポ]

5日に今季初めて首位に立ったロッテは、7日から2位・オリックスと敵地で首位攻防3連戦(ほっと神戸)に臨む。

「そこ(首位)は意識せず、1試合1試合勝つだけ。1日1本1フォアボール≠最低目標にやっています。やるからには、1本でも多くヒットは打ちたい」。

1番・荻野貴司外野手(35)は今季125安打でリーグ2位。左太もも裏の筋損傷で5日に出場選手登録を外れた同1位のオリックス・吉田正とは2本差だ。自身にプレッシャーをかけながら、重要な3連戦を迎える。

2010年に関学大からドラフト1位で入団。1年目にチームはリーグ3位からの下克上で日本一を果たしたが、右膝故障でシーズン途中に離脱した。若手時代はケガの連続でシーズンを完走することができなかったが、今季は開幕から全102試合で先発。5日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では先制打を含む2安打を放つなど、打率.300で攻撃陣を引っ張っている。

ロッテ一筋12年目の切り込み隊長は経験のないリーグ優勝へ、「1度はしてみたい」。球団16年ぶりの悲願に挑戦する。

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ロッテ・美馬、ラオウ封じ$セう「何とか得点源のところを、しっかり抑えられたら」[サンスポ]

7日のオリックス戦(ほっと神戸)に先発するロッテ・美馬は6日、ロッテ戦で11本塁打を放っている杉本を警戒。「何とか得点源のところを、しっかり抑えられたら」とラオウ封じ≠誓った。8日は右肘のクリーニング手術から復帰する石川、9日は8月下旬から2軍で調整している二木の先発が濃厚だ。

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NPB「2度ワクチン接種」「陰性証明」で観客数拡大に意欲[サンスポ]

日本野球機構(NPB)とサッカーのJリーグによる「新型コロナウイルス対策連絡会議」が6日、オンラインで開かれ、斉藤惇コミッショナー(81)は終了後の会見でワクチンや検査を活用した観客数拡大に意欲を示した。

「2度のワクチン接種証明、陰性証明のある人が観戦できる仕組みに向かっていきたい」。

各球団は地域の感染状況を踏まえて自治体と協議し、観客数の上限を設定している。ソフトバンクは独自の判断で無観客試合を行っていたが、2〜5日にペイペイドームで開催した4試合では、ワクチンを2度接種した人と1週間以内のPCR検査で陰性となった人を、5000人を上限に入場させた。

斉藤コミッショナーは「どういう検査か正直聞いていない」としながらも「1つのやり方としては非常に参考になると前向きに捉えている」と語った。

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会もワクチンや検査の証明を旅行やイベント開催に活用することを提言している。「国がルール化したものを使って観客を入れる。(シーズン終了の)11月までに実施できるかは何とも言えない」と慎重な姿勢も示した。

この日の午後には12球団代表者会議が行われ、NPBの井原敦事務局長は「どの球団もプラスアルファのお客さまを入れて調査し、来季に備えたいという気持ちはあるが、具体的に話がでるものではない。継続して議論する」と説明した。

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美馬学、ロッテ戦11発のオリックス・杉本を警戒「得点源のところをしっかり抑えられたら」、7日先発[サンスポ]

首位攻防戦第1Rの7日のオリックス戦(ほっと神戸)に先発するロッテ・美馬学投手(34)は、今季のロッテ戦で11本塁打の杉本裕太郎外野手(30)を警戒。「何とか得点源のところをしっかり抑えられたら」とラオウ封じ≠ノ精力を注ぐ。

プロ11年目の今季は14試合に先発して5勝4敗、防御率5.60。前回登板した8月31日の西武戦(ZOZOマリン)で7回を4安打1失点に抑え、ロッテZOZOマリン通算1000勝の節目で勝利投手になり、勝ちがひとつ先行した。

杉本には4月17日に京セラドーム大阪で3号2ランを浴びたが、6回?を7安打2失点で今季2勝目を挙げた。今回のビジター登板は、ほっともっと神戸。他球場に比べてマウンドの低さを感じるため、しっかり対応して「勝てるようなピッチングをしたい。ランナーを出してからしっかり粘れるように」と幸先よい白星を目指す。

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ロッテが「マリーンズ自動販売機」のラッピングデザインをリニューアル[サンスポ]

ロッテは6日、ZOZOマリンRチョコパイゲート(ライトスタンド下)や千葉県内各地を中心に設置しているマリーンズ自動販売機のラッピングデザインをリニューアルしたと発表した。

リニューアルされたマリーンズ自動販売機のラッピングは、マリーンズカラーの1つであるブラックを基調として紙幣やコイン投入口付近に球団ロゴ、左右両面にワードマークを配置したデザインとなっている。

球団では新ラッピングデザインの見本として、ZOZOマリンRチョコパイゲート(ライトスタンド下)に設置している自動販売機を新デザインに変更。マリーンズ自動販売機はマリーンズオフィシャルスポンサーの飲料メーカー4社(キリンビバレッジ、アサヒ飲料、コカ・コーラボトラーズジャパン、伊藤園)で取り扱い中。新規導入される自動販売機については新デザインを選択可能。

マリーンズ自動販売機の詳細を希望する人は、マリーンズ・インフォメーションセンターまで。球団広報室は「今後も県内にマリーンズ自動販売機を増やしていきたいと考えていますので、これから自動販売機の新規導入を検討されている方はぜひお問い合わせください」とコメントした。

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日本シリーズの実施方法を議論、プロ野球実行委員会[サンスポ]

日本野球機構(NPB)と12球団は6日、オンラインでプロ野球実行委員会などを開き、新型コロナウイルスの感染状況に対応した日本シリーズの実施方法を議論した。

レギュラーシーズンでは延長戦を行わず9回打ち切りとし、ナイターの開始時間を早めるなど自治体による営業時間短縮要請に対応している。NPBの井原敦事務局長は「日本シリーズでも制限が続いている場合に何ができるか、色々な事態を想定した」と説明した。結論は出ておらず、議論を続ける。

10月9日に宮崎市のひなたサンマリンスタジアム宮崎でファーム日本選手権を行い、延長11回から無死一、二塁で攻撃を始めるタイブレークを実施することを決めた。

また、ワクチンの副反応などでオールスター戦を欠場した楽天の田中将大投手ら3選手について、出場へ向けて準備していた事情を考慮し、今季限りの特例措置として出場手当を半額支給することが決まった。

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今季もファーム日本選手権でタイブレーク制導入[サンスポ]

プロ野球の理事会が6日に開かれ、ファーム日本選手権(10月9日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎)で「ファーム日本選手権特例2021」としてタイブレーク制を採用することを決議した。延長10回終了時に同点の場合、タイブレークとして延長11回から継続打順で無死一、二塁から始める。その後の延長についても同様で、決着がつくまで行われる。

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斉藤コミッショナー、ソフトバンクのワクチンパスポート@L観客試合に「黙認しているのが実態」[サンスポ]

プロ野球とJリーグが設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第38回が6日に開催された。斉藤惇コミッショナー(81)は「後半、できるだけお客様に入っていただいて、全体的に活性化に寄与できたらという気持ち」とした上で、フランスやMLBを例にワクチンの2回接種の証明書、72時間以内の陰性証明書がある人の観戦について「MLBでは(ワクチンを)2回打った人のゾーンを作って、そこには1000人入っていいとかしている。この方式は理想的」との見解を示した。

一方で、ソフトバンクがプロスポーツ興行日本初となるワクチンパスポート≠用いて9月2〜5日の4試合を当初の無観客から有観客試合としたことについては「1つのやり方としては参考になる」としながらも、「正直言うと、私達は(詳細を)聞いていない。突然、一方的に発表が行われた。興行権は球団が持っているので、自分のリスクでおやりになることなんでしょうし、それがいけないという立場にもない。余程レールから外れていない限り、黙認しているのが実態。国の制度として政治的なバックアップがないと12球団一斉には動けない」と話した。

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ロッテ・藤原がオリックスとの首位攻防3連戦キーマンに、難攻不落左腕・宮城撃ちでVへ加速狙う[スポニチ]

51年ぶりに9月首位のロッテは、7日から2位・オリックスとの首位攻防3連戦(ほっと神戸)。初戦は11勝を挙げている宮城が相手だ。井口監督は難攻不落の左腕攻略のキーマンに左打者・藤原を指名した。

指揮官が「期待するから先発で起用している」と明言する3年目外野手が攻略の鍵を握る。防御率はリーグ2位1.99の宮城だが、対右打者の被打率.172に対し、左は.222。チームは今季3戦0勝1敗とはいえ、対戦防御率ではリーグ唯一の3点台(3.57)と攻撃陣は奮闘している。

5月18日の試合では5回4失点と、宮城の今季最多タイの失点で最短タイのイニングで降板させた。前回8月13日の対戦では6回先頭の藤原の左前打から得点を挙げている。井口監督は「(ビジターで)先攻なので先に点を取っていかないといけない」と先手必勝で臨む。5日の日本ハム戦で初回に左ふくらはぎに死球を受けた藤原を4回の守備から交代した理由も「(オリックス戦に)いけるように外した」と説明。期待は大きい。

死球の影響が少なければ藤原は「2番・中堅」の先発が濃厚。9月単独首位に立った70年はリーグ優勝を飾った。球団通算8000本塁打にも王手をかけるロッテが、宮城攻略で独走態勢をつくる。

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「逆転のロッテ」健在!パ最多25試合、後半戦好調、攻撃力バランス◎[スポニチ]

◇Weekly Data展望

ロッテが今季初めて単独首位に浮上した。東京五輪後の後半戦は11勝5敗3分け(勝率.688)と好調。オリックス、ソフトバンクの8勝7敗3分け(.533)を大きく上回っている。この間、チーム打率.261、本塁打16本、16盗塁はいずれもリーグトップ(タイも含む)と攻撃力のバランスがいい。シーズンを通してもチーム打率.2521(2位)、本塁打97本(1位タイ)、盗塁90(1位)と高い数字。ロッテがこの3部門1位なら球団史上初めてになる。

この中で本塁打はマーティン(24本=2位)、レアード(20本=4位タイ)の外国人コンビが牽引。ロッテの打者がリーグ本塁打5傑に2人占めると84年の落合博満(33本=2位)、リー(31本=3位)以来。チーム本塁打が最多なら71年193本以来50年ぶりと重量打線を形成している。

投手陣を見るとチーム防御率は3.93で5位と万全とはいえない。ただし、先発投手の防御率は4.50だが救援投手は2.98(3位)と健闘。特に現在リーグ最多30セーブの益田、救援のみで8勝0敗の佐々木千と軸になる投手の存在が大きい。チーム32セーブ、106ホールドポイント(救援勝利+ホールド)は、ともにリーグ最多。結果として今季の逆転勝利は25試合で楽天の20試合を抑えパでは最も多い。昨年も西武と並びリーグ最多の31試合。「逆転のロッテ」は今季も健在だ。7日からのオリックスとの3連戦も粘り強く戦いたい。

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NPB斉藤コミッショナー、2度のワクチン接種証明で観戦に意欲、今季導入は「何とも言えない」[スポニチ]

プロ野球とJリーグ合同の新型コロナウイルス対策連絡会議が6日、オンラインで開かれ、入場者を増やすための方策として観客のワクチン接種証明などについて議論された。

プロ野球の斉藤惇コミッショナーは「2度のワクチン接種証明、(直近の)陰性証明のある人が観戦できる仕組みに向かっていきたい」と意欲的。ソフトバンクは球団独自の判断で2〜5日の主催4試合で、ワクチンを2度接種した人と1週間以内のPCR検査で陰性となった人を上限5000人で入場させた。「国がルール化し、12球団が一定のルールで使っていくのが本来の姿」とし、今季中の導入には「まだ何とも言えない状況」と具体的には言及しなかった。Jリーグの村井満チェアマンは「社会的コンセンサスがあれば十分取り入れられる」と話した。

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日本シリーズ、史上初延長タイブレーク検討、自治体の時短要請考慮、ギリギリ日程で“第8戦”の余裕なし[スポニチ]

プロ野球の日本シリーズで、史上初の延長タイブレークが検討されていることが6日、分かった。日本野球機構(NPB)と12球団はオンラインで理事会、実行委員会を開き、日本シリーズのレギュレーションなどを協議。従来は第7戦までは延長12回まで、第8戦以降は回数無制限での方式だが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、各自治体は試合の時短要請を続けている。限られた状況下で決着をつけるため、現実的な案として浮上した。

コロナ下の日本シリーズが大幅な変更を迫られる可能性が出てきた。NPBと12球団は今年のレギュレーションを協議。日本一の座を明確なものにするため、浮上したのがタイブレーク導入だった。

野球協約の日本シリーズ優勝規定は「一方のチームが4勝すること」。従来、第7戦まで延長は12回。第8戦以降は延長回は決着まで無制限となっている。昨年は公式戦は延長10回打ち切りとしたが、日本シリーズは延長ルールを従来通り実施。感染拡大などでシリーズ続行が不可能となった場合、終了時に勝ち数の多いチームを日本一とし、同数の場合にはTQB(得失点率差)で勝者を決めるという特例だけ加えた。

今季もポストシーズンが1週間繰り下げられ、最終第7戦は11月28日を予定。雨天中止を挟む恐れもあり、選手の参稼報酬期間である11月中の決着へ日数の余裕はない。また、各自治体から深夜を避ける時短要請が出され、公式戦は延長戦を廃止した9回打ち切りで、開始時間の繰り上げが続く地域もある。シリーズが行われる11月下旬でも感染状況は見通せず、長く延長戦を戦うことは現実的ではない。9回打ち切りでは引き分けが増えることが予想される。

NPBの井原敦事務局長は「日本シリーズも試合時間などの制限は予想される。制限内でどのようなことができるのか議論した」と説明した。タイブレークはNPBの試合では昨年のファーム選手権で初採用されたが、1軍の試合では1度もない。ペナントレースと異なる方式での実施に反対する声もあり、11月内に4勝に達するチームがなく、勝ち数が同数の場合はTQBでの決着を推す向きもある。ただしファン目線に立てば、仮に1勝1敗5分けなど極端なケースでTQBにより日本一が決まるよりも、タイブレークを行い4勝する王者を見たい、という声は多そうだ。

井原事務局長は「来季へ向けて出場登録選手の数など、どう検討していくかの頭出しの議論もあった」とも話した。感染状況は全く見通せず、収束の目処も立っていない。今季は引き分け数が6日現在で79とプロ野球記録を更新中。状況次第で来季の公式戦でもタイブレークの検討を迫られるかもしれない。

◇ファーム選手権は昨年に続き導入

NPBは、10月9日のファーム選手権(宮崎)で昨年に続いてタイブレークを実施することを決め、発表した。延長11回以降は継続打順で無死一、二塁から始め、その後のイニングは決着がつくまで行う。昨年11月の同選手権において、NPBの試合で初めて導入された。試合は9イニングで決着し、楽天が6―4でソフトバンクを下した。

◇各組織&大会のタイブレーク

アマ野球
社会人野球は03年からタイブレークを導入。大学野球では11年の全日本大学野球選手権で採用し、東都大学野球リーグでは19年秋から延長10回から無死一、二塁で、継続打順で実施している。高校野球では甲子園大会で18年から採用。同年夏の1回戦、佐久長聖−旭川大高戦で初めて適用となった。21年からは決勝戦でも採用。
大リーグ
コロナ禍の影響を受け、特別ルールとして20年シーズンから実施。延長10回から無死二塁でスタートする。ダブルヘッダーは7回制で、タイブレークは延長8回から。
国際大会
東京五輪の野球競技では、延長10回からタイブレーク。無死一、二塁でスタートした。17年WBCでも採用され、延長11回から同じ無死一、二塁で実施。

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斉藤コミッショナー、ワクチンパスポート活用に改めて意欲「できるだけそちらの方向に」[スポニチ]

プロ野球とJリーグ合同の新型コロナウイルス対策連絡会議が6日、オンラインで行われ、プロ野球の斉藤惇コミッショナーがいわゆる「ワクチンパスポート」の活用について改めて意欲を示した。

「2度のワクチン接種証明がある人、(直前の)陰性証明がある人が観戦できる形を、すぐにではないが、できるだけそちらの方向に向かっていきます」。

米国の大リーグやフランスなどで実際に運用されている例を挙げて説明。プロ野球でもソフトバンクが2〜5日の主催4試合で、ワクチンを2度接種した人と1週間以内のPCR検査で陰性となった人を上限5000人で入場させた。

ペナントレースは終盤にさしかかり、日本シリーズは最終の第7戦を11月28日に予定している。今季中の運用については「国の政策としてルール化され、それを我々が使いながらお客さんを入れていくのが本来の姿。勝手に入れるわけにはいかない。11月末までに制度として完全に普及するのは、まだ何とも言えない状況です」と具体的には言及しなかった。

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勝負の秋エース石川歩が首位攻防のキーマン、首位攻防3連戦9日先発有力[報知]

勝負の秋に頼れる右腕が帰ってくる。ロッテが6月の右肘クリーニング手術から復帰登板となる石川を加えた先発陣で、7日からの2位オリックスとの首位攻防3連戦に挑む。

井口監督は「オリックス戦でいくことになっています」と石川の1軍復帰を明言。9日の先発が有力な右腕は8月18日のイースタン・巨人戦(G球場)で約3か月ぶりの実戦復帰を果たし、前回登板の1日・イースタンDeNA戦(横須賀)で5回4安打2失点(自責0)と状態を上げてきた。3日から1軍本隊に合流。19、20年と開幕投手を務め、昨季はオリックスに対し4戦2勝(1敗)のエースが首位攻防のキーマンとなる。

7日の先発は美馬で8日は二木が有力。美馬は前回対戦となった8月14日オリックス戦(ZOZO)で5回4安打2失点で勝利投手。二木は前回の8月27日楽天戦(楽天生命)で6回1失点と好調。1度登録を抹消され、中11日と万全の態勢で大事な一戦に臨む。

鍵を握るのは今季15戦で11発を許す杉本との勝負。「打たれたら勢い付いたりもするのでその得点源の所をしっかり抑えられたら」とカード頭を任される美馬。9月以降では51年ぶり単独首位の勢いに乗り、真っ向勝負でオリックスを突き放す。

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プロ野球、ワクチン接種者、陰性証明持つ人の入場緩和目指す、導入時期は未定[報知]

プロ野球とJリーグの「新型コロナウイルス対策連絡会議」が6日、オンラインで行われ、プロ野球・斉藤惇コミッショナーが、ワクチン接種者や、陰性証明を持つ人の来場を一部許可し、観客数の緩和を目指す方針を示した。

斉藤コミッショナーは「2度の(ワクチン)接種証明、(検査の)陰性証明を持った人が観戦できる形、そちらの方向に向かって行きたい」と、制限されている観客数を増加させる方向性を説明した。

現在、緊急事態宣下の球場では上限は原則5000人だ。これを増やすためには政府などの許可が必要となる。また、ワクチン接種を希望しながら未接種の人もいて、PCRなどの検査態勢の充実も必要となる。

斉藤コミッショナーは「本来は国の政策としてルール化され、それを我々が使いながらお客さんを入れていく。勝手に入れる訳にはいかない。これは政府の決定と言うものがあって、それをベースにやっていけるということになろうと思います」と説明。導入時期については未定だ。

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ロッテ首位攻防3連戦、“先手必勝作戦”で3連勝狙う、12日にもマジック点灯[デイリー]

ロッテ・井口資仁監督(46)は6日、ほっと神戸で行われる7日からのオリックスとの首位攻防3連戦を“先手必勝作戦”で3連勝すると意気込んだ。敵地で3連勝を果たせば、最短で12日にも優勝マジックが点灯する可能性があり、眼下の敵を一気に突き放す。

5日の日本ハム戦に勝利し、51年ぶりに9月以降の首位奪取を果たしたマリーンズ。指揮官は一夜明け、オリックスに勝ちきる秘策を明かした。「オリックスは投手陣がいいですけど、(ロッテが)先攻なので、先に先に点を取っていければいいかなと。屋外球場なので、隙のない野球をしたい」。初戦は宮城が相手だが、先取点を奪い、難攻不落の左腕攻略する。

後半戦に入り、11勝5敗3分けの快進撃で首位獲りを果たした。この間、先発投手の勝利数は5試合だが、打線の破壊力で勝ちを拾ってきた。「打線が投手を援護できるようにしたい。全員で束になって戦うのがマリーンズ」と井口監督。両リーグトップ462得点の打線でリードを奪い、安定したリリーフ陣の奮闘で勝ち試合を拾う。

昨季は8月22日まで首位にいながら、失速してリーグ優勝を逃した。昨季の悔しい経験を選手は忘れてはいないと常々語る井口監督。悲願の優勝へライバルをスイープし、1日も早く優勝マジックを点灯させる。

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NPB&Jリーグ、ワクチン接種&陰性証明を試合観戦へ活用検討[デイリー]

プロ野球とサッカー・Jリーグ合同の「新型コロナ対策連絡会議」が6日、オンラインで開かれ、プロ野球の斉藤惇コミッショナーは「2度のワクチン接種証明、陰性証明のある人が観戦できる仕組みに向かっていきたい」と、ワクチンや検査を活用した観客数拡大に意欲を示した。

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会もワクチンや検査の証明を旅行やイベント開催に活用することを提言している。ただ、実施の見通しは不透明で、斉藤コミッショナーは「国がルール化したものを使って観客を入れる。(シーズン終了の)11月までに実施できるかは何とも言えない」と話した。

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日本シリーズ、延長戦の対応を協議、ファーム日本選手権はタイブレーク制に[デイリー]

日本野球機構(NPB)と12球団は6日、機構理事会と実行委員会を開き、今季の日本シリーズ(11月20日〜)について新型コロナ禍での観客、時短制限が継続された際の対応の協議を開始した。

同シリーズの延長戦は第7戦までが延長12回、第8戦以降は回数無制限と規定されている。今季レギュラーシーズンは時短制限に伴い延長戦を行わず9回で終了となっている。

また、今年のファーム日本選手権(10月9日・サンマリンスタジアム宮崎)は延長10回終了時に同点の場合、延長11回から継続打順の無死一、二塁から始まるタイブレーク制を適用することが決まった。

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ロッテが球団カラー自動販売機ラッピングをリニューアル[デイリー]

ロッテは6日、ZOZOマリンスタジアムRチョコパイゲート(ライトスタンド下)や千葉県内各地を中心に設置されているマリーンズ自動販売機のラッピングデザインをリニューアルしたと発表した。

リニューアルされたマリーンズ自動販売機のラッピングはマリーンズカラーの1つのブラックを基調として紙幣やコイン投入口付近に球団ロゴ、左右両面にワードマークを配置したデザインとなっている。マリーンズ自動販売機はマリーンズオフィシャルスポンサー飲料メーカー4社(キリンビバレッジ株式会社、アサヒ飲料株式会社、コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社、株式会社伊藤園)で取り扱い中で、新規導入される自動販売機については新デザインを選択可能。

ロッテ広報室は「県内の色々なところで見ることが出来るマリーンズ自動販売機。今回、ブラックを基調としたデザインにリニューアルすることになりました。今後も県内にマリーンズ自動販売機を増やしていきたいと考えていますので、これから自動販売機の新規導入を検討されている方はぜひお問い合わせください」とコメントした。

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プロ野球「接種証明で観客増を」斉藤コミッショナーが意欲[デイリー]

プロ野球とサッカーのJリーグによる「新型コロナウイルス対策連絡会議」が6日、オンラインで開かれ、プロ野球の斉藤惇コミッショナーは終了後の記者会見で「2度のワクチン接種証明、陰性証明のある人が観戦できる仕組みに向かっていきたい」と述べ、ワクチンや検査を活用した観客数拡大に意欲を示した。

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会もワクチンや検査の証明を旅行やイベント開催に活用することを提言している。斉藤コミッショナーは「国がルール化したものを使って観客を入れる。11月までに実施できるかは何とも言えない」と話した。

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[千葉魂]ロッテ小窪支えた新井氏の言葉、独立リーグで奮闘NPB復帰[千葉日報]

3階記者席にマリーンズ入りした小窪哲也内野手の姿があった。8月31日のこと。入団の手続きを終えると1人、試合観戦をしていた。昨年限りでカープを退団。今年は6月から独立リーグの九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズに所属。久しぶりのNPBの舞台を上から見守った。

「見ているだけなのですけど、緊張しました。久しぶりにNPBの試合を見て、すごい高ぶる気持ちになりました。プロに入って、こうやって試合を上から見ることなんてなかった。何か不思議でしたし、またこの舞台で野球がやれるという幸せを感じました」。

8月31日、マリーンズは5−1でライオンズに勝利しマリン通算千勝を達成した。試合を観戦した小窪は目を輝かせながらグラウンドでプレーをする仲間達の姿を見つめていた。

カープを退団後は、なかなか所属先が見つからない孤独な日々を過ごした。元カープコーチの永田利則氏が監督を務める広島市内のMSH医療専門学校野球部と共に練習を行い現役続行の道を模索。6月に火の国サラマンダーズ入りをした。初めて経験をする独立リーグの環境は驚きの連続だった。

「グラウンド整備も自分達で行って水撒きもする。打撃練習も打撃投手がいる訳ではなく選手が交代で投げる。ノックとかも自分達で打つ。全て自分達で行わないといけない。それは当たり前のことなのだけど大学を出てプロに入って何でもサポートしてもらえる環境にいて、そのありがたみを普通のことだと思ってしまっていた」と小窪。

もちろんユニホームも自分達で洗濯をしないといけない。熊本ではホテル住まいだった小窪は近くのコインランドリーに毎日、通った。スライディングなどでズボンが泥まみれになっているとなかなか落ちない。必死に汚れをこすって落とした。今までいた世界の環境が普通ではないことを改めて肌で感じた。そうしてこの環境下で努力することでもう1度、その世界に戻ることを誓った。

忘れられないことがある。それはカープ時代、打撃不振で2軍落ちしていた時の事。大ベテランの新井貴浩内野手(現野球解説者)もケガのため2軍でリハビリをしていた。声を掛けられた。

「人はいい時よりも悪い時の方が見ているぞ。悪い時、打てなかった時、上手くいかない時にどのような姿を見せるかが大事だ」。

ハッとさせられた。それ以降、この言葉を肝に銘じた。カープを退団し移籍先が見つからずに苦しい時。環境に大きな差のある独立リーグの悪戦苦闘の日々の中で支えとなった言葉だ。

「どういう状況でも一生懸命やろうと決めました。この言葉に支えられました」と振り返る。マリーンズ入団の際に「優勝争いをしているチームに貢献できるように頑張りたいです。カープでは新井さんや黒田さんに引っ張られて優勝することができた。自分もそこまではできないですけど、そういう存在になっていきたい」と抱負を語った。

状況に応じた勝負強い打撃。そして小学校から大学まで全てのチームで主将を務めたキャプテンシー。苦労を知ってさらに深みを増した経験値。マリーンズに頼もしき選手が加わった。新たな仲間と共に1974年以来のリーグ1位でのリーグ優勝に向けて突き進む。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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51年ぶり9月に単独首位浮上のロッテ、井口監督が自ら語る若手育成と優勝の鍵とは?[Full-Count]

◇ロッテ井口監督のリアルな声を届ける月連載・第7回

レギュラーシーズンは残すところ1ヶ月余りとなったプロ野球。6日現在、首位から4位までが4ゲーム差にひしめくパ・リーグでは、毎日手に汗握る攻防が繰り広げられている。そんな中、井口資仁監督率いるロッテは後半戦絶好調で、5日の日本ハム戦を2-1で制し、ついに単独首位に浮上。100試合以上を消化しての単独首位は、前後期制期間(1973〜82年)を除くと1970年以来の出来事で、目指す1974年以来となるリーグ1位が見えてきた。

東京五輪閉幕後にスタートした後半戦は、最初のオリックス3連戦こそ負け越したものの、その後は順調に白星を重ね、8月を9勝4敗2分けで終えた。荻野貴司、中村奨吾、マーティン、レアードを中心とする打線は変わらず好調で、藤原恭大、安田尚憲、山口航輝ら若手も奮起。先発にやや疲れが見える投手陣は中継ぎが大車輪の活躍で、特に佐々木千隼は8月だけで3勝をマーク。シーズン途中に補強した国吉佑樹、ロメロ、加藤匠馬らも期待通りの働きでチームを盛り上げる。

残り41試合。目指す優勝に向けて就任4年目の指揮官は、どんな青写真を描いているのだろうか。連載シリーズ第7回は、シーズン最終盤の戦い方、選手起用のタイミングについて、井口監督の言葉で語ってもらった。


早いもので、暦はもう9月。ペナントレースは大詰めを迎えています。今年はシーズン中に積極的に補強を重ね、8月31日には開幕からの課題だった右の代打としても期待できる元広島の小窪(哲也)が加わりました。7日からのオリックス3連戦では右肘クリーニング手術を受けていた石川(歩)も帰ってきますし、唐川の復帰も近い。戦力が揃いつつある中、いい戦いができていると思います。

小窪は非常に勝負強い打者で、ランナーが三塁にいる時、何とかバットにボールを当ててヒットにするタイプ。井上(晴哉)も岡(大海)もどちらかと言えば一発を狙うタイプなので、これまでにないタイプを補強できたと思います。36歳のベテランで広島では主力選手として3連覇に貢献した経験もありますし、今年は独立リーグから再びNPBを目指すハングリーさを持っているので、若い選手達の手本になってくれると思います。

中日からトレード加入した捕手の加藤(匠馬)は、配球は本当に素晴らしいものを持っている。彼の存在は田村(龍弘)にとっていい刺激になるでしょう。うまく併用しながら終盤を戦っていきたいと思います。8月から加わったロメロが違和感なく好投しているのも、中日で同僚だった加藤のおかげもあるでしょう。彼らに加え、国吉であったり、支配下登録された捕手の植田将太であったり、球団は優勝するためのポイントを最後までしっかり補強してくれました。

◇藤原、安田、山口に見る成長「若手3人がいい形で高め合っている」

貯金を5つ増やせた8月は、中継ぎ陣が非常にしっかり頑張ってくれました。長いイニングを投げられる先発が少ないので、だいぶ負担を掛けてしまっていますが、リードされた展開でもゼロに抑えて試合の流れを引き寄せてくれる。打線は変わらず好調で、負けていても最後に試合をひっくり返せる強さがあります。勝てなくても引き分けに持ち込めた試合が数々ある中、ここからは負けないことが大事なポイントになってくるでしょう。

102試合を終えて、チーム得点が462でチーム防御率は3.93。打線ができるだけ好調を維持し、投手陣がチーム防御率をもう1点押さえられれば、数字上では勝ち星を重ねられるはずですが現実はそう甘くなさそうです(笑)。

打線はトップの荻野と3番の中村が打率3割前後をキープし、マーティンとレアードが打点を重ねる形が定着してきました。そこに加えて、8月は若手の頑張りが光りました。特に(藤原)恭大が2番に入ると繋ぐこともできるし、一発も期待できるなど、攻撃に幅が増すので大きい。エチェバリアの怪我で出場機会が増えた安田は、スタメンに戻ってからバットが良く振れていますし、2人に刺激された山口もいい。この若手3人がいい形で互いを高め合っています。

若手3人に関しては、本来は開幕当初から今のような高め合いながら成長する効果を期待していました。でも、なかなか思い通りにいかないのが育成です(笑)。スタメンを外したり、2軍で調整させたりしながら、ようやく3人がスタメンで出られる状態になり、来年以降の形も朧気に見えてきました。

選手を入れ替えるタイミングを図るのは非常に難しいものがあります。どこでスタメンや1軍登録を外すか。どこで2軍から引き上げるか。どの場面で使うか。これは監督就任以来、2軍監督と連携しながら決めています。今年に関していえば、鳥越(裕介)2軍監督と話をして、選手を2軍へ送った段階からどういう使い方をして、どういうタイミングで、どのくらい調子が上がったら1軍へ戻すか、道筋を立てて準備をしてもらっています。

4月下旬に恭大を2軍へ送った時は、打撃の調子が上がり始めたら1軍に上げましょうという話をしていたのが、ピタリとハマった形になりました。山口に関して言えば、2軍で状態が上がってきたので、五輪期間中のエキシビジョンゲームで試したところ、しっかり結果を出してくれたので、そのまま1軍登録。今はレアードが一塁を守っているので、山口を右翼、DHで併用しています。

安田は1軍登録こそ外れていませんが、エチェバリアの加入で藤岡(裕大)が三塁を守るようになり、出場機会が減りました。それでも腐ることなく打ち込みに励んだ結果が、今の好調に繋がっている。ベンチから藤原や山口が活躍する姿を見て悔しい想いもしたでしょうが、成長に繋がるいい時間になったのではないかと思います。

◇1軍と2軍が「全員揃ってのマリーンズ」、チームで持つ共通の意識

基本的にスタメンを外したり、2軍で調整させたりする時は、必ず選手を監督室に呼んで、担当コーチと一緒に話をします。1人1人が大事な戦力。本来の自分の力を取り戻す時間とし、1軍に呼ばれた時はしっかりプレーできる準備をして欲しいと伝えています。

僕は常々言っている通り、1軍も2軍も区別はしていません。全員が揃ってのマリーンズ。2軍も全試合を映像で確認し、選手の状態を把握しています。打者であれば高部(瑛斗)、投手であれば土居(豪人)、横山(陸人)といったあたりが2軍で結果を出し、チームの底上げをしてくれている。1軍、2軍関係なく、しっかりチーム内の競争ができているので、自然と選手の意識も高くなっている。就任4年目でようやく形になってきました。

今年は2軍もイースタン・リーグの優勝争いをしています。今年から鳥越さんが2軍監督になり、さらに細かい野球を叩き込んでくれています。走塁や守備の意識を徹底させるなど、2軍も隙のない野球ができているので、1軍に上がってきた時に順応が早い。マリーンズとして共通の意識を持てていることが大きいと思います。

冒頭でも触れましたが、ここからの1ヶ月は負けないことがカギ。そのためには先発投手陣が6回まで試合を作って、7回から中継ぎ陣に任せる形を作ることが大切になるでしょう。打線は前半にエンジンの掛かりが悪い時もありますが、中盤以降は力がある。試合の前半を何とか最少失点で乗り切れば、勝機が見えてくるはずです。

シーズン終了までタフな試合が続くでしょう。そんな時、昨年は2位争い、一昨年は3位争いで競り合ったことが経験値として生きてくると思います。今は投打がかみ合い、足も使った非常にいい形の野球ができている。だからこそ、リーグ順位を気にして上を見ながら戦うのではなく。自分達の野球を残り試合全てでやりきれば、自ずと道は拓けるはず。それで優勝できなければ力が足りないということなので、とにかく自分達の野球をやりきる、今年のチームスローガンでもある「この1点を、つかみ取る。」を最後まで実践し続けるのみです。

先日、ZOZOマリンスタジアム通算1000勝という節目を迎えましたが、優勝の2文字を球団の歴史に刻むことも大切。そのためにも、最後の最後までチームみんなで同じ目標を見据えながら、全力で戦い抜きます。

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