わたしはかもめ2021年鴎の便り(9月)

便

9月25日

埼玉西武1−3千葉ロッテ(メットライフドーム)

ロッテが連敗を3で止めた。1回に中村奨の適時打とレアードの2ランで3点を先制。新人の河村が6回途中までプロ入り後最多の111球を投げ1失点で3勝目。益田が自己最多の34セーブ目。西武は先発の平井が立ち上がり乱れた。

123456789R
千葉ロッテ3000000003
埼玉西武0000010001

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ロッテルーキー河村説人が連敗止めた!「今いる場所が正しいというか」[ニッカン]

ルーキーが連敗を止めた。ロッテ河村説人投手(24)は4回に初のピンチを迎えた。1死二、三塁で打席には西武山川。初球、115キロで意表を突いた。「カーブの感触がすごくよかった。(打者が)待ってないボールだったのでよかったと思います」。見逃した山川は思わず苦笑い。ペースを崩し、4球で空振り三振に仕留めた。

強気で向かい、5回まで4安打無失点。6回に「本塁打で逆転(の場面)だったので丁寧にいきすぎた」と走者をためて降板したが、最少失点にとどめた。気付けば7月の先発転向後、3戦全勝の3勝目を手にしていた。

「とにかく連敗を止めるというのを目標にマウンドに上がりました」。出番はチーム3ヶ月ぶりの3連敗で回ってきた。直近2試合は先発が5回持たなかった。緊張した。その気持ちごと制球した。仲間への信頼がある。学生時代から勝ち運があった。「味方が打ってくれることが多かったので」。過去2度の先発試合で本塁打したレアードが、3度目も打ってくれた。

今“正しい場所”にいると感じる。「優勝を目指してキャンプからやってきたので、今いる場所が何というか、正しいというか。そういう状況でやれていることが嬉しい」。ドラフト4位として参加した新人合同自主トレでは「1年目はまだ先発で回れる実力がないと思う。先発が好きですけど、そこに至っていない」と話していた。スタートこそ中継ぎだったが、先発としてチームを、半年ぶりの4連敗危機から救った。

中継ぎ陣は、2死満塁をしのいだ唐川から4人がパーフェクトリリーフ。休養を挟んだ益田も9日ぶりの登板で、自己最多を更新する34セーブ目を挙げた。優勝のゴールテープを切る日まで、「正位置」で走りきる。

河村説人(かわむら・ときと)
1997年(平9)6月18日、北海道むかわ町生まれ。白樺学園3年夏に甲子園に出場し、初戦の下関商戦に3−4で敗戦。亜大を1年夏で退学し、17年春に星槎道都大に再入学。昨秋は3勝1敗、防御率0.62でリーグ優勝に貢献しMVP。20年ドラフト4位でロッテ入団。192センチ、87キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸800万円。
井口監督(河村に)
「本当に強気の投球をしてくれてよかった。また次回こちらも期待したいと思いますし、加藤もいいリードをしてくれた。(後半も)中継ぎがしっかり抑えてくれたと思います。」
レアード(マーティンに並びチームトップの25号2ラン)
「打ったのはスライダー。すごいっすね〜!先制した後に続くことができてよかったよ。今日のネタは中トロだよ!」

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ロッテ中村奨吾「無心で打ちました」、5試合ぶりの安打が先制打[ニッカン]

ロッテ中村奨吾内野手(29)が5試合ぶりとなる安打で先制した。

1回1死二塁で西武平井の外角135キロを中前に落とした。直前に二盗に成功していた荻野を本塁へ迎え入れ「打ったのはスライダーです。オギさんが得点圏に進んでくれたので自分はかえすだけ。無心で打ちました」。自身もレアードの2ランで生還した。ここ4試合無安打が続いていたが、6回には二塁打も放って2安打1打点と貢献した。

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ロッテがAED実証実験「RED SEAT」導入に向けた取り組み[ニッカン]

ロッテは公益財団法人日本AED財団と協力し、ZOZOマリンでAEDを必要とする人が1秒でも早く処置を受けられる体制整備を進めるための実証実験を29日オリックス戦前に実施すると25日、発表した。

球場内に設置されているAEDを救命ボランティアが想定心停止現場まで運搬し、かかった時間を計測。その結果をもとに適切なAEDの配置数、位置、密度などを検証する。

この実証実験は観戦中の心停止による死亡者をなくすための「RED SEAT(レッド・シート)」導入に向けた取り組みとして実施される。レッド・シートはスタジアム内に赤い布をかぶせた席を設定し、その席の観戦者にAED設置場所を事前に把握してもらうことで1秒でも早く運搬する仕組み。防災月間である9月中に実施し、球場スタッフやファンの救命に対する意識の啓発を図る。

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ロッテD4位・河村が先発3戦3勝、“キリンが来た”192センチ救世主が連敗止めた[サンスポ]

幕張のキリン≠ェ救世主となった。ロッテのドラフト4位・河村説人(ときと)投手(24)=星槎道都大=が、5回?を6安打1失点に抑えてチームの連敗を3でストップ。初勝利を挙げた7月7日のソフトバンク戦から先発で3戦全勝とし「自分の3連勝はともかく、本当に負けなくて良かったという気持ちが1番です」と飄々と振り返った。

チームは3試合連続で先発が5回、2回、4回と長いイニングを投げられていなかった。ロメロがコンディション不良で戦列を離れ、佐々木朗も腰の張りで23日の登板を回避。そんな中、192センチの長身から「キリン」の愛称で親しまれる右腕が、角度のある球で西武打線を抑えた。

3−0の6回に1点を失い、さらに2死満塁として唐川に救援を仰いだが、自身最長の5回?、最多の111球の熱投で勝利に貢献。井口監督は「よく投げてくれた」とたたえた。

日本ハムのD1位・伊藤(苫小牧駒大)の活躍を、河村は「すごすぎて比較にならないが、いい刺激になっている」と発奮材料にしているという。同学年で同じ北海道出身。東京の大学(河村は亜大、伊藤は駒大)に進学し、1年で中退した後に道内の大学に再入学した経歴も同じ。顔を合わせたら会話を交わす間柄だ。

ロッテが26日の試合に勝てば、28日の2位・オリックスとの直接対決は優勝へのマジックナンバー点灯を懸けた戦いとなる。1シーズン制では51年ぶりとなるマジック点灯へ、連勝を狙う。

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ロッテ・レアードが25号2ラン、5試合ぶりの一発に「すごいですね」[サンスポ]

ロッテのレアードが1回、1点を先制してなおも1死一塁で、平井のスライダーを豪快に左翼席へ運ぶ25号2ランを放った。5試合ぶりの一発に「すごいですね。先制した後に続くことができて良かった」と喜んだ。

マーティンが右足甲の骨折で戦列から離脱したため、4番を任されている。これで河村が先発した3試合全てで本塁打をマークし、ルーキーを強力に援護している。

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ロッテが9月29日のオリックス戦でAED実証実験[サンスポ]

ロッテは25日、AEDの普及啓発、教育訓練活動を展開している公益財団法人日本AED財団と協力し、ZOZOマリンスタジアム内でAEDを必要とする方に1秒でも早くお届けできるような体制整備を進めるための実証実験を、9月29日オリックス戦(5時45分)の試合開始前に実施すると発表した。

実証実験では、ZOZOマリンに設置されているAEDを救命ボランティアが想定心停止現場まで運搬し、その運搬にかかった時間を計測(運搬には模型を使用)。その結果をもとに適切なAEDの配置数、位置、密度などを検証する。

なお、この実証実験はスポーツ観戦中の心停止による死亡者をなくすための「RED SEAT(レッド・シート)」という仕組みの導入に向けた取り組みとして実施される。RED SEATはスタジアム内に赤い布をかぶせた席を設定し、その席で観戦する方にAEDの場所を事前に把握していただくことで、心停止現場へ1秒でも早くAEDを運搬するという仕組み。また、防災月間である9月中にこの活動を実施し、球場スタッフやマリーンズファンの救命に対する意識の啓発も図る。実証実験の概要は次の通り。

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ロッテ・河村、連敗止めた救世主!自己最長5回2/3を1失点「勝ち運はある方なのかな」[スポニチ]

谷間にそびえる1メートル92の高い壁。ロッテのドラフト4位・河村のことだ。西武打線を相手に自己最長の5回2/3を投げ1失点。首位を走るチームの連敗を3で止め「連敗のムードを止めたかった。勝ち運はある方なのかな。本当に負けなくて良かった」と胸を張った。

開幕当初は中継ぎを担ったが、これで先発転向後3戦3勝。ロメロ、佐々木朗らが戦列を離れる中、ローテーションの谷間で仕事を完璧にこなしている。この日は中12日での先発マウンドだったが、気持ちは同じ。「毎回毎回の登板がチャンスだと思って投げている」と白球に気迫を込め序盤から飛ばした。

4回1死二、三塁では山川から134キロのカットボールで空振り三振。呉念庭(ウー・ネンティン)は身長を生かした落差の大きなフォークで一ゴロに仕留めた。未知のイニングに入った6回は1点を失ったところで降板して「しっかりアウトを取って終わりたかった」と悔しがったが、自己最多111球の力投で白星を手にした。

9勝を挙げて新人王候補の日本ハム・伊藤とは同い年。北海道出身で東都の強豪校を中退し、地元の大学に入り直したところまで同じだが「(向こうは)凄すぎて比較にならない」と謙遜する。ただ、19年末に日本代表の候補合宿(松山)に1度だけ参加した際、代表常連の伊藤と同部屋。伊藤の日本ハムは最下位で自身は優勝争いを経験できており「運よくいいチームに入った」と目を輝かせる。

井口監督も「強気の投球だった。次回も期待したい」と感謝する。1メートル96の国吉のトレード加入で身長はチーム2番目となったが、その存在感は増すばかりだ。

◇河村説人(かわむら・ときと)

生まれ&サイズ、投打
1997年(平9)6月18日生まれ、北海道むかわ町出身の24歳。1メートル92、87キロ。右投げ右打ち。
球歴
白樺学園では3年夏の甲子園に出場して1回戦で敗退。亜大に進学するも1年夏で中退し、翌年星槎道都大に入学。20年秋には3勝1敗、防御率0.62で最高殊勲選手賞を受賞し、チームを優勝に導く。
入団会見
昨年12月。将来の目標を問われ、他選手が野球の夢を語る中で「幸せな家庭を築くこと」と飄々と答えて笑いを誘った。自身のニックネームは「(名前の「ときと」から)トッキーと呼んでください」。
好きな言葉
感謝。18年9月には北海道胆振東部地震で地元・むかわ町は震度6強を記録。「ししゃもが美味しい」という地元愛は強く、感謝の思いとともに恩返しを誓っている。
キリン
今年1月の入寮の際は、アジア系の雑貨店で見つけたキリンの木彫りの置物を持参。「背が高いので、たまに“キリン”と呼ばれることがあった」

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ロッテ・レアード、チームトップタイ25号2ラン「スゴイッスネ〜」[スポニチ]

ロッテ・レアードが初回に左越えに25号2ラン。中村奨の先制打に続いた一発に「スゴイッスネ〜」と日本語でおどけた。これで右足甲の骨折で離脱中のマーティンに並んでチームトップに浮上。河村の先発した試合は7月7日、9月12日に続いて3戦3発となった。

チームを優勝に向けて再びバットで加速させて「今日の(寿司)ネタは中トロだよ」と舌も滑らかだった。

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ロッテ連敗3でストップ、レアード25号2ランなど初回3点、新人・河村は6回途中1失点で3勝目[スポニチ]

首位のロッテは25日、西武と対戦し3−1で勝利。連敗を3で止めた。初回にレアード(34)の25号2ランなどで3得点。投げては新人右腕・河村説人(24)が自己最長の5回2/3を投げて、6安打1失点で先発3戦負けなしの3連勝となる3勝目。守護神・益田直也(31)が自己シーズン最多となる34セーブ目を挙げた。

打線は初回1死二塁に中村奨が中前適時を放ち先制。なおも1死一塁ではレアードが左翼への25号2ランを放ち加点した。

先発・河村は1回から3回まで1安打ずつを許しながらも無失点。4回は先頭安打と四球などで1死二三塁の危機を迎えたが、山川を空振り三振、呉念庭を一ゴロに仕留めて無失点。5回は3者凡退。6回は1死から連打と四球で1死満塁とすると、山川に中犠飛を許して1点を失い、なおも四球を与えたところで降板。2死満塁で登板した2番手・唐川が代打・栗山をニゴロに仕留めた。

7回は国吉が、8回は佐々木千が3者凡退。9回は守護神・益田が締めた。

西武は6月30日ソフトバンク戦以来の先発登板となった平井が初回に3失点で4敗目。打線は6回1死満塁に山川の犠飛で1点を返したがそこまで。連勝がストップした。

河村
「まずは連敗のムードを止めたかったので、連敗を止めるというのを目標にマウンドに上がりました。(初回に味方が3点)自分が投げるときはレアードが打ってくれるので、今日も頼もしかったです。(投球は)5回まではとてもいい内容だったんですけど、どうせなら最後6回しっかり3アウト取って終わりたいなと言う気持ちはありました。コースを間違わないで丁寧に投げられたのが良かったと思います。ローテーションでしっかり回っている訳ではないので、毎回の登板が自分にとってチャンスだと思ってマウンドに上がっています。」

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ロッテ、新人・河村が6回途中6安打1失点で自身3連勝、3勝目の権利持ち降板、チーム連敗ストップなるか[スポニチ]

ロッテのドラフト4位右腕・河村説人投手(24)が25日の西武戦で今季3度目の先発登板。自己最長の5回2/3、自己最多111球を投げて6安打1失点と好投し、今季3勝目の権利を持って降板した。

7月7日の西武戦で5回1失点でプロ初先発初勝利を飾った新人右腕は、続く前回9月12日楽天戦、5回1失点で2勝目を挙げプロ入り後負けなしの連勝中。初回は1死から、2回、3回は2死から安打を許したが、長身から投げ下ろす直球やカットボールなどで後続を断った。

4回は先頭・森に二塁内野安打、中村へは四球、外崎には犠打を許し1死二、三塁とされたものの、山川を空振り三振に、呉念庭を一ゴロに仕留めて無失点で切り抜けた。5回は3者凡退だった。6回は1死から森に右前打、中村に二塁内野安打、四球で1死満塁とすると、山川には中犠飛を許して1点を失い、続く呉念庭に四球を与え、2死満塁となったところで降板。2番手・唐川は続く代打・栗山をニゴロに斬った。

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ロッテ・レアード、初回に25号2ラン、4番の仕事に「先制した後に続くことができて良かった」[スポニチ]

ロッテ・レアード内野手(34)が25日の西武戦に「4番・一塁」で先発出場。初回に25号2ランを放った。

初回に中村奨の中前適時打で先制し、なおも1死一塁で打席に立つと、西武先発・平井のカウント1−1からの3球目、真ん中高めのスライダーを左翼席へと放り込んだ。9月19日日本ハム戦以来5試合ぶりとなる25号2ランでリードを広げた。

「先制した後に続くことができて良かったよ」と話したレアード。本塁打後のすしパフォーマンスについては「今日のネタは中トロだよ」と語った。

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ロッテがZOZOマリンでAEDの実証実験、普及啓発の一助に[スポニチ]

ロッテが9月29日オリックス戦(ZOZOマリンスタジアム)の試合開始前にAEDの実証実験を行うと発表した。

AEDの普及啓発、教育訓練活動を展開している公益財団法人日本AED財団と協力し、円滑な運用への体制整備を進めるため。

今回の実証実験では球場内に設置されているAEDを救命ボランティアが想定心停止現場まで運搬し、その運搬にかかった時間を計測(運搬には模型を使用)。その結果をもとに適切なAEDの配置数、位置、密度などを検証する。

なお、この実証実験はスポーツ観戦中の心停止による死亡者をなくすための「RED SEAT(レッド・シート)」という仕組みの導入に向けた取り組みとして実施される。

RED SEATはスタジアム内に赤い布を被せた席を設定し、その席で観戦する方にAEDの場所を事前に把握してもらうことで、心停止現場へ1秒でも早くAEDを運搬するという仕組み。また、防災月間である9月中にこの活動を実施し、球場スタッフやファンの救命に対する意識の啓発も図る。

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チームの連敗を止めたドラ4河村説人は「強運男」、初勝利から3戦3勝[報知]

“強運男”がチームの連敗を止めた。先発のドラ4・河村が5回2/3を6安打1失点、111球の粘投で今季3勝目。プロ初先発初勝利の7月7日・ソフトバンク戦(ZOZO)から3戦3勝の負けなし右腕が3連敗中のチームを救った。

「今までの登板で1番緊張感があった。とにかく負けなくて良かった」。初回にレアードの25号2ランを含む3点の援護をもらうと5回以外毎回安打を許しながらも、「カーブの感触がすごいよかった」と直球に加え115キロ前後のカーブを効果的に使い西武打線を翻弄。自己最長の6回に突入すると連打と四球が絡み1点を返され、なお2死満塁で交代となった。

6回を投げきれず悔やんだが運の良さも魅力の1つ。「学生の時から味方がいつも打ってくれることが多い。結構勝ち運はある方かな」とニヤリ。1年目からV争いを経験していることも「本当に運が良くて良いチームに入った」と充実感を漂わせた。

同い年で同郷出身、さらには大学中退から再入学を経てプロ入りした同じ境遇の日本ハム・伊藤の活躍にも刺激をもらい「優勝に貢献できないと意味がない。どういう状況でも自分の力を出せるように」と右腕。リーグ優勝へ、頼もしい“ラッキーボーイ”が現れた。

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連敗脱出へレアードの25号2ランで3点を先制「今日のネタは中トロ!」[報知]

3連敗中のロッテが初回にレアードの25号2ランを含む3得点をもぎ取った。

初回先頭の荻野が四球で出塁すると、1死二塁から中村奨の中前適時打で1点を先制。なおも1死一塁からレアードが平井の変化球を左翼席ギリギリへと運ぶ25号2ラン。「打ったのはスライダー。スゴイっすね〜!先制した後に続くことができて良かったよ。今日のネタは中トロだよ!」と敵地でお決まりのすしを握り、先発のドラ4・河村を援護した。

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AED利用迅速化システム「RED SEAT」の実証実験を29日のオリックス戦で実施[報知]

ロッテは25日、公益財団法人日本AED財団と協力し、観客へのAED利用迅速化システム「RED SEAT(レッド・シート)」の実証実験を29日のオリックス戦(ZOZOマリン)前に行うことを発表した。

実証実験ではスタジアムに設置されているAEDを救命ボランティアが想定心停止現場まで運搬し、その運搬にかかった時間を計測(運搬には模型を使用)。その結果をもとに適切なAEDの配置数、位置、密度などを検証する。

防災月間である9月中にこの活動を実施することで、球場スタッフやマリーンズファンの救命に対する意識の啓発も図っていく。

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ロッテルーキー河村が連敗止めた、初先発後3連勝「勝ち運はある方」[デイリー]

肝っ玉ルーキーの力投で、ロッテが連敗を3で止めた。河村が自己最多の111球、最長の5回2/3を投げ、1失点で3勝目。「コースを間違わず、丁寧に投げられたのがよかったと思います」。新人っぽくない落ち着きぶりで、飄々と振り返った。

最も苦戦している西武に臆することなく堂々の投げっぷり。ロッテ戦21打点を挙げる中村には2回の打席で2球続けて懐を攻めた。この打席は二飛。4回1死二、三塁での山川にはカーブでカウントを取り、最後はカットボールで空振り三振。呉念庭を一ゴロとピンチにも動じずこの回を無失点で切り抜けた。

7月にプロ初先発後、負けなしの3連勝。「勝ち運はある方。(大学時代から)味方が打ってくれることが多いので、自信を持って上がれてます」と言う河村。1年目から優勝争いを経験でき「運よくいいチームに入れました」と感謝する。

「強きのピッチングで、よく投げてくれた」と井口監督。優勝マジックは最短で28日に点灯する。ルーキーの魂の投球で勢いづいたマリーンズ。悲願のリーグVへ再進撃だ。

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ロッテ、レアード弾「今日のネタは中トロだよ」河村先発時は全て援護射撃[デイリー]

ロッテのレアード内野手が、19日・日本ハム戦以来5試合ぶりのアーチでルーキー河村を援護した。初回に中村奨の中前適時打で先制、さらに1死一塁から左翼席へ25号2ラン。この一発でマーティンと並び本塁打数チームトップタイとなった。

「スゴイっすね〜!。先制した後に続くことができてよかった。今日のネタは中トロだよ!」と喜んだ。河村が先発時の3試合は全て本塁打を打っているR砲。この日もルーキーの3勝目を援護射撃し、勝利に貢献。マーティン不在の中、4番に座り価値ある一発。チームの連敗も3で止まり、2位・オリックスとのゲーム差2.5を維持した。

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首位ロッテ、連敗を3で止める、ドラ4河村が3勝目、継投策ズバリで逃げ切り[デイリー]

首位ロッテが序盤の3点を継投リレーで守り切り、連敗を3で止めた。

初回に中村奨の中前適時打で先制し、続くレアードの左越え2ランで突き放した。

先発のドラフト4位・河村(星槎道都大)は5回2/3を6安打1失点に抑え3勝目。初回からキレのある直球にカットボール、フォークを有効に織り交ぜ、5回まで無失点に抑えた。6回2死満塁のピンチでは唐川がしのぎ、7回からは国吉、8回は佐々木千、9回は益田が無失点に抑え、必勝リレーで逃げ切った。

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ロッテ、29日・オリ戦前にZOZOマリンでAED体制整備に向けた実証実験[デイリー]

ロッテは25日、AEDの普及啓発、教育訓練活動を展開している公益財団法人日本AED財団と協力し、ZOZOマリンスタジアム内でAEDを必要とする来場者に1秒でも早く届けられるよう、体制整備を進めるための実証実験を29日・オリックス戦(ZOZOマリンスタジアム)の試合開始前に実施する。

今回の実証実験ではZOZOマリンスタジアムに設置されているAEDを救命ボランティアが想定心停止現場まで運搬し、その運搬にかかった時間を計測(運搬には模型を使用)。その結果をもとに適切なAEDの配置数、位置、密度などを検証する。

なお、この実証実験はスポーツ観戦中の心停止による死亡者をなくすための「RED SEAT(レッド・シート)」という仕組みの導入に向けた取り組みとして実施される。

RED SEATはスタジアム内に赤い布をかぶせた席を設定し、その席での観戦者にAEDの場所を事前に把握することで、心停止現場へ1秒でも早くAEDを運搬するという仕組み。また、防災月間である9月中にこの活動を実施し、球場スタッフやマリーンズファンの救命に対する意識の啓発も図る。

目的は、ZOZOマリンスタジアムにおける適切なAEDの設置数、位置、密度の検証。球場スタッフやマリーンズファンの救命に対する意識啓発。

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掲げた理念は「挑戦・熱狂・結束」、ロッテの現場・フロントに行動の迷いなし[スポーツナビ]

「千葉ロッテマリーンズ 理念」を発表し、それを基に策定されたチームの中長期的なビジョンやメッセージをまとめた「Team Voice」を表明した2021年のマリーンズ。1974年以来、47年ぶりのシーズン勝率1位での優勝に向けて、グラウンドでは日々激闘が繰り広げられている。そのような中で届ける全4回の連載の第3回は、具体的に理念が策定されていった背景を追う。

◇選手達が常に目にする「チームスローガン」

「ここから選手が入ってきて、この通路を通って選手ロッカーに入ります。そして、この通路を通って、ここからグラウンドに出ていきます。いずれも、選手達の目にはこのスローガンが飛び込んでくるようになっています」。

ZOZOマリンスタジアムの選手用通路で説明を続けるのは、マリーンズの広報・梶原紀章だ。梶原の指し示す先には、今季のマリーンズのチームスローガンである「この1点をつかみ取る。」の文字が大きく踊っている。このスローガンの作成に携わったのが、井口資仁監督であり、河合克美オーナー代行兼球団社長である。

「昨年、優勝するためには“この1点”というところが、とても目立ったシーズンだったと思います。《1点》というのは口でいうのは簡単だけど、決してただの《1点》ではなく、常に意識していないといけないとても重要なものだと考えました」(井口)

「昨年のソフトバンクの平均失点が3.24で、平均得点が4.43でした。対するマリーンズは平均失点が3.99で、平均得点が3.84です。平均の数字で比較すれば、それぞれ1点の差もないんです。犠牲フライの数もソフトバンクは圧倒的にマリーンズよりも多い。こういうことが、細かいデータを比較することで見えてきたんです」(河合)

どの球団でも、毎年それぞれのチームスローガンが作られる。しかし、今年のマリーンズのスローガンは、単なる「お題目」ではない。考えに考え抜かれた、中長期的なビジョンの下に策定されたスローガンなのである。全社的なプロジェクトの結果、社員達の間から出てきたのが、「挑戦・熱狂・結束」という言葉だった。確かに、現状のマリーンズを象徴する言葉である。しかし、「このままではまだ十分ではない」と異議を唱えたのが河合だった。

「この3つの言葉は、確かにマリーンズに相応しい言葉だと思います。でも、まだマリーンズのことを知らない人の視点で言えば、決して《マリーンズならではの言葉》ではありません。他のチームにも、他のスポーツにも当てはまる言葉だと思ったんです」。

その結果、ここからさらなるブラッシュアップが図られることになる。こうして、「マリーンズが勝つための3カ条」として、「勝利への挑戦」「勝利の熱狂」「勝利の結束」が定められた。さらに、使命、行動指針、そして、2025年に向けて「Vision 2025」を策定する。こうして完成したのが「千葉ロッテマリーンズ理念」だ。

さらに、この理念を基に、球界としては初の試みとなる「中長期的メッセージ」である「Team Voice」を策定するのである。

◇中長期的ビジョン「TeamVoice」

「惜しかった。あと1点が取れていれば。あの1点を守れていれば。それで落としてきた白星がいくつある?本当に信じているか?優勝して、日本一になって、常勝軍団になることを。その唯一の方法は、今日も、明日も、勝つしかない。1点でも相手より多くとって、その1点を守りきる。目の前のチャンスをつかみ取り続ける。だから俺達は熱狂する。その粘り強さに。その本気の執念に。その1点が、明日を変える。」

従来のような単年ごとのスローガンではなく、チームとして目指すべき方向性を明確に打ち出し、さらにそれをファンとも共有することで、より確固たるものとしていく。「Team Voice」の文言を読むと、21年のチームスローガンが「この1点を、つかみ取る。」となったのもよく理解できる。

こうして、2021(令和3)年1月30日に「Team Voice」が、翌31日に「チームスローガン」が相次いで発表され、3月8日に満を持して「千葉ロッテマリーンズ理念」が披露されたのである。チーム力強化を図り、「令和の常勝軍団」を目指すべく積極的にFA戦線に参入し、意欲的なドラフト戦略を採り、シーズン中のトレードを次々と敢行。優勝を目指すための貪欲な補強を続けている。

一方、グラウンド外でも自らの足元を見つめ直し、新たな顧客を創出すべく積極的な施策を次々と打ち出している。理念が策定されてから半年が経過した。チームは激しい優勝争いを続けている。マーケティング戦略本部長である高坂俊介が、ここまでの成果を総括する。

「もちろん手応えはあります。ただ、“まだスタートラインに立ち、始まったばかりだ”という感覚も非常に大きいです。チームは優勝争いを続けていますが、事業サイドでは胸を張って、“これが達成できました”というフェーズにはありません。ただ、事業担当者と話をしていても、自分達の目指すものが何なのかが明確になったのは間違いありません。数々の取り組みにおいて、迷いが消えつつあるのは事実です」。

球団公式ホームページや各種SNS、球場内で流れるビジョン映像や各種ポスター、球団グッズの数々。あるいは球団職員の名刺、社内会議用のプレゼン資料にいたるまで、「全ての制作物の世界観が統一されている」と高坂は言う。

「現在、マリーンズに関する、あらゆるものの世界観が統一されています。これは私が担当するマーケティング戦略本部だけの話ではなく、各事業担当レベルにまで浸透しています。理念やTeam Voiceなど、各部門にも浸透、理解、実行がなされつつあるのかなという気がします」。

◇マリーンズが狙うべき「3つの顧客ペルソナ」

現在のマリーンズフロントには迷いがない。関係者の話を聞いていて、強く感じることだ。「球団として大切にすべき顧客は?」と尋ねると、高坂の口からはよどみなく言葉があふれ出てくる。

「理念を作る上で、私達は自分達の足元を見つめ直す作業を行いました。1つ目はユーザーと市場の理解。自分達が向き合う顧客はどんな人達なのか。伸びしろのあるマーケットはどこなのかを探る作業です。2つ目は事業ポートフォリオの見つめ直しです。市場環境動向の理解を通じて、成長余地の高い事業パートがどこにあるのかを考えました」。

ユーザーと市場を見つめ直した上で、マリーンズは「3つの顧客ペルソナ」を打ち出すことになる。「ペルソナ」とは、顧客ターゲットをより具体的に、より詳細に具現化していくことである。高坂の解説を聞こう。

「自分達が向き合うべき1つ目のペルソナは《ローカル・マリーンズフリーク》です。これは長い間、マリーンズを応援していただいているファンの方々。端的に言うと、コアなファンの方々を顧客として明らかにしました。2つ目は《アクティブ・アラサー》と呼ばれるペルソナです。コロナ禍にあっても、熱心に球場に足を運んでくださる20代、30代の独身男女の皆さんです。そして3つ目は《ファミリー with キッズ》というペルソナです。いわゆる子供連れの家族です。この3つを設定したことで、それぞれの施策が、どのペルソナをターゲットにしているのかが明確になりました」。

「3つの顧客ペルソナ」についての説明が終わると、高坂は「次のフェーズ」という言葉を口にした。

「18年、19年にチーム単体での黒字化を達成して、自立した経営ができるようになってきたときに、“次のフェーズは何だろう?”ということを河合とも、会社としても話し合いました。かつては、自分達を俯瞰化して見ることや、瞬発的な力ではなく、長く走り続ける持久力、組織としてレバレッジさせていく力はありませんでした。でも、今は目指すべきもの、なりたい姿が明確です。次のフェーズに向かうための手段が、球団理念であり、Team Voiceであり、チームスローガンなんです」。

やはり、その言葉には何の迷いもない。新たに掲げた理念に向かって、全員が一丸となって邁進すればいい−。そんな思いが透けて見える力強い発言だった。

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