ロッテは1回にレアードの適時二塁打とエチェバリアの2点二塁打で3点を先制し、2回に中村奨の適時打で点差を広げた。佐々木朗が6回無失点で8月28日以来の3勝目。オリックスは宮城が5回5失点と崩れ、3連敗を喫した。
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千葉ロッテ | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
ロッテに優勝マジック9が点灯した。1970年(昭45)以来、実に51年ぶりの点灯だ。51年前の主なスタメンと出来事。
ロッテに優勝マジック9が点灯した。51年と1週間前に「0」となり消滅したマジックが、令和の夜に戻ってきた。70年10月7日の夜は“光の球場”と呼ばれるオリオンズの本拠地東京スタジアムで、下町のファン達の興奮が最高潮に達した。半世紀以上の時を超え、当時を知る由もない後輩達が夢へ近づいていく。
下町の光のような存在だった。JR常磐線の南千住駅から日光街道をまたぎ、歩くこと10分。荒川総合スポーツセンターがある。北島康介氏が育ったプールも建物内にある。1970年、ここに熱狂があった。ロッテオリオンズの本拠地、東京スタジアム。当時も今も近所に住む大森啓市さん(72)が懐かしむ。
「昔は軍服の工場があったんです。当時の永田オーナーの大号令で、その跡地に球場を造ると。敷地を12ブロックに分けて、工務店が競って突貫工事。11ヶ月で完成したのかな」。
カクテルライトのまぶしい球場だった。周辺に高い建物はほとんどなく、大森さんも「千住大橋のおばけ煙突も見えてね」と回想する。1キロ以上離れた国鉄の線路からも、ナイターの雰囲気が光で伝わった。地下にはボウリング場などがあり、冬にはスケートリンクにまさかの変身。高度経済成長期に大東京の一隅を照らし“光の球場”と親しまれていた。
51年前の10月7日。3万人近いファンが見守る中、栄光をつかんだ。試合終了の瞬間、ファンが次々とグラウンドになだれ込む。オーナー、首脳陣、選手と胴上げしていった−。そんな逸話が語り継がれる。
総務省統計局の人口推計に基づけば、今を生きる6500万人超の日本人がまだ生まれていない。佐々木朗はもちろん、彼の両親さえも。本拠地は川崎に移り、光の球場はやがて取り壊された。モノクロからカラーへ。アナログからデジタルへ。社会は大きく変容したがファンは変わらず温かい。この夜は、遠く大阪にも大勢のファンが集った。歌えない、声を出せないご時世。それでも手拍子と応援タオルでグラウンドに熱を届けた。いよいよ最佳境へ。本拠地ZOZOマリン。風の球場が、その時を待つ。
大一番でロッテ打線が2戦続けてつながった。初回、レアードとエチェバリアの連続適時二塁打でいきなり3点先制。2、3回も加点した。
レアードが「何より朗希に先に点を取ってあげられて良かった」と喜べば、2回に適時打の中村奨も「朗希に追加点を」と続けた。2戦連続2桁安打も8月25、26日以来。優勝に追い風が吹いてきた。
ロッテに優勝マジック9が点灯した。1970年(昭45)以来、実に51年ぶりの点灯だ。負ければ逆に首位オリックスに点灯する大一番で、佐々木朗希投手(19)が輝いた。最速158キロの直球とフォークで押し、6回無失点。同学年のオリックス宮城大弥投手(20)との投げ合いも制し、値千金の今季3勝目を手にした。残り10試合で全てが決まる。一丸となり、こちらも51年ぶりとなる勝率1位でのリーグ優勝へ進む。
パ・リーグの行く末を決める大阪の陣で、令和の球界を担っていく2人が投げ合った。勝ったのは、佐々木朗希だった。
「チームとしても個人としても負けられなかったので、本当に今日は良かったなと思います」。
個人として−。高校時代から仲良しの宮城は、相手のマウンドに立てば難攻不落の存在に変わる。そんな好左腕から先輩打者達が初回、一気に3点を先制してくれた。「点差もあったので思い切って投げられたと思います」と感謝し、フルカウントでも臆せず腕を振っていった。
1年目があるから今がある。宮城は1軍で1勝した。一方、佐々木朗はコンディション不良も重なり、2軍戦でも登板機会なし。肉体強化に励んだ。「タイミングもありますし、それぞれ違うので」と意に介さず、球団の育成プログラムにのっとって歩んできた。
くしくもこの日、宮崎では1年後輩の中森がフェニックス・リーグでNPB戦で初登板した。1年間同じように肉体強化をし、いきなり151キロで3者凡退。中森が目標として追う佐々木朗はこの日、1回から6回まで直球の平均球速が1度も154キロ台を割らなかった。ストライク率も2登板連続で70%超え。緊張しないはずがない大舞台で宮城に投げ勝ったことは、ロッテの育成方針や方向性が決して間違っていないことの証しにもなった。
同じリーグでこれから何度も対決する。「お互いすごくいい経験をさせてもらいましたし、本当にこれからにつながります」と未来を見つめる。未来以上に、今を見る。初の中6日登板ということも忘れさせられるほどの力投で、一時は遠のいた逆転Vへの流れを完全に引き寄せた。そしてともったマジック9。
「投手の先輩はすごく優しく、時には厳しくしてくれますし、野手の方もたくさん声掛けてくれるので、本当にいいチームだなと思います」。
このチームでの優勝への思いは?
「もちろん」と即答した。
ロッテに優勝マジック「9」が点灯した。首位オリックスとは0.5ゲーム差の2位ながら、残り試合数や引き分け数の関係で点灯。2位チームのマジック点灯は14年のオリックス以来7年ぶりとなる。
ロッテにマジックが点灯したのは、前後期制だった73〜82年を除くと、1970年(昭45)年以来51年ぶりのこと。当時のロッテオリオンズは東京スタジアムが本拠地だった。千葉ロッテマリーンズに改称した92年シーズン以降では、初めてのマジック点灯になる。9月16日のソフトバンク戦から点灯の可能性が発生したものの、ここまで6度のチャンスでは点灯せず。7度目で成功した。
井口資仁監督(46)就任4年目となる今季は開幕5連敗でスタートしたものの、20試合目で勝率5割に復帰した。荻野や中村奨が上位打線に固定され、レアードやマーティンの中軸が機能。益田、佐々木千、途中加入の国吉らリリーフ陣も安定し、8月下旬から9月中旬にかけ、貯金を大きく増やしてきた。
首位オリックスと2位ロッテの今季最終戦は、ペナントレースの行方を左右する大一番となった。
ロッテが先発佐々木朗希の好投と、活発な打線の援護で快勝。順位は2位ながら、優勝へのマジック「9」が点灯した。以下大一番のドキュメント。
首位オリックスと2位ロッテの今季最終戦は、ペナントレースの行方を左右する大一番となった。
オリックスが勝ち、楽天がソフトバンクに負ければ、オリックスに7年ぶりの優勝マジック7が点灯。ロッテが勝てばM9、引き分けでもM10がつく。
またオリックスはこのカードここまで10勝9敗5分けで引き分け以上なら、今季の勝ち越しが決まる。
最後の決戦に先発するのは、オリックス宮城、ロッテ佐々木朗と19年の高校球界の顔で、ともにドラフト1位でプロ入りした2人。京セラドーム大阪での両チームの動きを、ドキュメントで追う。
ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が14日、セ・パ両リーグが制定する月間「スカパー!サヨナラ賞」の9月度受賞選手に選ばれた。4度目の受賞となる。
レアードは9月10日の楽天戦(ZOZOマリン)で同点の9回裏2死から21号サヨナラ本塁打を放った。「チームが勝った瞬間、チームメートがベンチから飛び出してくる姿を見て本当に良かった、素晴らしい瞬間を達成したという気持ちでいっぱいでした」と笑顔で振り返った。
チームはこの日、優勝マジック点灯をかけてオリックスと対戦する。「やるべきことをやれば結果は自ずとついてくる。しっかりした打撃をして、競った試合をものにして、優勝を目標に、皆さんの期待に応えられるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
7度目の正直!!ロッテは14日、首位・オリックスとの今季最終戦(京セラ)に6−1で快勝し、0.5ゲーム差の2位ながら、ついに優勝へのマジックナンバーを「9」で初点灯させた。佐々木朗希投手(19)が先発で6回5安打無失点、8奪三振と好投。8月28日以来の3勝目を挙げた。球団の優勝マジック点灯は、1シーズン制では1970年以来、51年ぶり。残り10試合。チームも、令和の怪物も、このまま栄光のゴールまで突っ走る。
その右腕で待望の優勝マジックを点灯させた佐々木朗は、安堵の息を吐き出した。
「個人としてもチームとしても負けられない試合だったので、勝つことができて良かった。コントロールはあまり良くなかったが、どうにか球威で抑えることができた」。
緊張感の中でも、強い気持ちで攻め続けた。立ち上がりから9者連続で初球にストライクを投げ込んだ。1回2死一、二塁のピンチを脱すると、2回以降は二塁も踏ませない。要所で膝元へのスライダーを有効に使い、直球は5回に入ってもプロ入り後の公式戦自己最速タイとなる158キロを計測。6回2死一塁では、中川圭を157キロで空振り三振に斬り、初の中6日で先発した影響を全く感じさせなかった。
同じ高卒2年目で、今季12勝を挙げている宮城との初めての投げ合い。2019年に高校日本代表としてU18W杯(韓国)でチームメートだった沖縄・興南高出身の左腕を「柔らかい感じで、いいキャラクター」と評する。
大一番でパ・リーグ新時代≠印象付けるマッチアップ。岩手・大船渡高出身の佐々木朗は「お互いにいい経験をさせてもらったし、これからもっと大事な試合で、また投げ合えるように頑張りたい」と、未来に視線を移した。
2010年11月21日。小学3年生だった朗希少年の姿は、ZOZOマリンスタジアム(当時、千葉マリン)にあった。両親と東京ディズニーランドを訪れ、幕張副都心でのロッテの日本一パレードには間に合わなかったものの、無料開放されていたスタンドから初めてプロ野球のグラウンドを見つめた。
ロッテは2試合連続2桁となる11安打で6点を奪って快勝した。1回にレアードの適時二塁打と続くエチェバリアの2点二塁打で3点を先制。その後も着実にリードを広げて優勝へのマジックナンバーを点灯させ、井口監督は「初回にみんなが集中してくれて、いい攻撃ができた」と満足げだった。
今季の快進撃を支えてきた強力打線が復活してオリックスとの今季最後の3連戦を2勝1分けと勝ち越した。残り10試合でマジック9。「試合数とほぼ変わらない。あまり意識はしない」と冷静に見据えた。
2位・ロッテが首位・オリックスに快勝し、16年ぶりの優勝へのマジックナンバー「9」が初点灯した。ロッテに優勝マジックが点灯するのは前後期制を除くと、51年ぶり。先発の佐々木朗希投手(19)が6回を投げ8奪三振を奪うなど5安打無失点で3勝目を挙げた。試合後にインタビューに応じた佐々木朗の一問一答は以下の通り。
2位・ロッテが首位・オリックスに快勝し、16年ぶりの優勝へのマジックナンバー「9」が初点灯した。ロッテに優勝マジックが点灯するのは前後期制を除くと、実に51年ぶり。先発の佐々木朗希投手(19)が6回を投げ8奪三振を奪うなど5安打無失点で3勝目を挙げた。
重圧を力に変えることができる。怪物たる所以だ。ロッテ・佐々木朗が首位オリックスとの今季最終戦、そして優勝マジック点灯が懸かる大一番で堂々たる投球。ついに、優勝に向けたマジックナンバー「9」が点灯させた。
「早い回から野手の皆さんが点をたくさん取ってくれたので、自分は思い切って投げることができました」。
1回に4番・杉本に対して、プロ公式戦自己最速タイの158キロを2球マーク。2、5回にも158キロを計測するなど、力で押した。
「大事な試合を任されたので、その責任をしっかり背負って、期待に応えるようなピッチングがしたい」。これまでは登板翌日に出場選手登録を外れ、中10日以上の間隔で先発してきたが、今回は7日の楽天戦からプロで初めて中6日での登板。最大の勝負どころで禁は破られた。
同じ高校出2年目で今季12勝を挙げている宮城との初めての投げ合い。「相手はいい投手なので、しっかりゼロに抑えられるようにしたい。気持ちで負けないように、強い気持ちで攻めていけたら」。2019年に高校日本代表としてU18W杯(韓国)でチームメートだった2人。何かと波長が合い、よく話をしたという。
打線も前日13日に24試合ぶりの2桁安打を記録した勢いそのままに三回までに5点。右腕を援護した。
ロッテのレアードが首位オリックスとの直接対決3連戦で3試合連続の先制打となる適時二塁打を放った。1回1死一、二塁で、宮城が投じた低めの変化球を鋭く振り抜き、左翼線へ運んだ。「大事な一戦なのは分かっていた。先制点を取れて良かった」とコメントした。
これで4試合連続安打をマーク。来日7年目で日本ハム時代の2016年にはリーグ優勝も経験している。4番打者として、ロッテの16年ぶりのリーグ優勝に向けて勝負のシーズン終盤に調子を上げた。先発投手が2年目の佐々木朗だっただけに、「何より朗希に先に点を取ってあげることができて良かった」とうなずいた。
ロッテは10月14〜24日までマリーンズオンラインストア限定でブランドン・レアード内野手(34)の9月度「スカパー!サヨナラ賞」受賞記念グッズの受注販売を行うと発表した。同選手は9月10日の楽天戦(ZOZOマリン)の9回2死走者なしの場面で左翼席へサヨナラ本塁打を放ち、9月度「スカパー!サヨナラ賞」を受賞していた。
記念グッズはフェイスタオル(税込み1800円)、Tシャツ(同3500円)、フォトパネル(同9800円)など。ロッテ広報室は「悲願のリーグ優勝に向けて、残り試合も貴重な一打を打ち続けて欲しいと思います。そして、ぜひ10月もサヨナラ賞を受賞して欲しいと思っています」とコメントした。
2位のロッテは14日、首位のオリックスに快勝。2位ながら1シーズン制では1970年以来、実に51年ぶりとなる優勝マジック「9」を点灯させた。重圧のかかる先発マウンドを任された佐々木朗希投手(19)は6回5安打無失点で3勝目。自身初となる中6日でプロ最速タイの158キロをマークするなど好投した。残りは10試合。05年以来、16年ぶりのリーグ優勝へ向け、一丸で突き進む。
陳腐な表現かもしれないが、やはり“持っている”。チームにとって歴史的な試合に先発して白星。佐々木朗は敵地まで足を運んでくれたファンが陣取る左翼席前で「M9」と記した色紙を手に、満面の笑みを浮かべた。
「なかなかマジックがつかなかったけど野手が初回に点を取ってくれて気持ちを見せてもらった。おととい、昨日と小島さん、石川さんがいい投球をしてくれた。その流れに乗って投げられました」。
10試合を残して2位ながら1シーズン制では51年ぶりの優勝マジック9が点灯。今季7度目の挑戦で重い歴史の扉をこじ開けた立役者は「緊張もあったし(京セラドームは)初めてのマウンドで調子はよくなかった」と振り返る。それでもプロ最速タイとなる158キロを5度も計測。初回こそ得点圏に走者を背負ったが、2回以降は二塁さえ踏ませなかった。6回5安打無失点、8奪三振。最後の打者だった中川圭に対して157キロを記録するなどプロ初の中6日でも余力は十分。価値ある3勝目を手にした。
佐々木朗は「チームとしても個人としても負けられなかった」と言った。高校日本代表でU18ワールドカップをともに戦った宮城との初の投げ合い。決起集会では焼き肉を「あ〜ん」してもらった間柄だ。その代表候補合宿で高校生史上最速の163キロを計測したことで注目度は上回ったが、右手中指のマメをつぶした影響で大会での登板は1イニングのみ。一方で宮城は3試合に登板した。新人だった昨季に自身は実戦登板がゼロも、宮城はプロ初勝利も飾り、2年目の今季は開幕からハイペースで白星を重ねて新人王の最有力候補だ。
佐々木朗は宮城を「柔らかい感じで、いいキャラクター」と表現するが野球では常に先を行くライバル。8月13日にZOZOマリンで10勝目を手にした左腕の投球を間近で見て「勉強になることばかり」と大きな刺激を受けた。必死に追い掛け、巡ってきた大舞台での投げ合い。負ける訳にはいかなかった。
「お互いにいい経験をさせてもらった。今後の投球につなげたい」と佐々木朗。3連戦を2勝1分けで終えた井口監督は「順調なら(佐々木朗は)2試合投げられる」と明言。シーズン1位で優勝なら、こちらも70年以来51年ぶり。もはや19歳は「Vの使者」といえる存在だ。
ロッテがオリックスに勝ち、2位ながら優勝へのマジックナンバー9を初点灯させた。マジック対象のオリックスは1位だが、残り全勝で73勝53敗17分けの勝率.579。ロッテは残り10試合で9勝1敗なら72勝52敗19分けとなり、勝率.581でオリックスを上回ることができるため。
ロッテの1シーズン制での優勝マジック点灯は70年以来51年ぶり。2位がマジックを初点灯させたのは14年のオリックス以来となった。過去30年間ではのべ5球団が2位で初点灯させているが優勝は98年西武だけ。今季のロッテはどうなるか。なお、現日程での最短優勝はロッテ、オリックスともに19日となっている。
140試合を戦っての優勝は格別だ。僕はリーグ優勝を2度経験したが74年は前後期制だったので、130試合制(当時)の70年の方が重みはあった。まして今年はコロナ禍や五輪期間の中断など難しいシーズンだが、井口監督が上手くマネジメントしている。
ただ、重圧はマジックがついてから襲ってくる。急にミスを恐れだす。70年の時はまだ2年目で、プロの優勝がどういうものか分からなかったが、ゴールが見えてくると意識した。緊張から失策して先輩投手に「俺の生活をダメにする気か!」と怒鳴られたよ(笑い)。
当時の監督だった濃人(渉)さんは何も言わない人だった。ミーティングでも黙っていた。選手を信頼していたんだろうね。今のロッテもベンチと選手に信頼関係ができているように見える。コーチの指示を選手は疑いもなく受け止め、全員が同じ方向を向いている。いい雰囲気で、意外とすんなりマジックは減っていきそうだ。
1シーズン制では1970年以来、実に51年ぶりに優勝マジックを点灯させたロッテ。当時に指揮を執り、同年にチームを頂点まで導いたのが濃人渉監督だ。当時としては珍しいメジャー流の采配や若手の積極起用など、現在の井口監督とはいくつもの共通点がある。半世紀以上の時を経て、2人の指揮官にスポットが当たった。
頼もしげな表情でナインと勝利のハイタッチを交わした。1シーズン制では51年ぶりとなる優勝マジック点灯。井口監督は「試合数とほぼ変わらないのでね、あんまり意識していないですけど残り10試合ですかね、いい戦いができればと思っています」と浮かれることはなかった。
これも長い球史の巡り合わせなのか…。前回点灯の70年に指揮を執っていた濃人渉監督と井口監督には共通点が多い。濃人監督は選手としては、広陵中時代から強肩の名遊撃手と評判で、井口監督も青学大からプロ入り時は強肩強打の遊撃手。ともにアマ時代から守備力に定評があった。
さらにメジャーという点でも、濃人監督は63年秋に東京オリオンズのヘッドコーチへ招かれる前、メジャーを視察。コーチ修業をしている。井口監督はダイエー(現ソフトバンク)から05年に大リーグ・ホワイトソックスへ移籍。1年目から二塁手で活躍し、ポストシーズンでもチームに貢献しワールドシリーズを制覇した。
采配面では濃人監督は就任2年目の69年に入団した有藤をルーキーながらレギュラー抜てきし、70年優勝の原動力となるまでに育成。井口監督も今季は安田、藤原、山口ら若手を積極的にスタメン起用するなどしてチームを活性化させている。補強面も70年はシーズン途中でセの首位打者経験者でもあった江藤慎一をトレードで獲得。今季も松本尚樹球団本部長と常に意思疎通を図り、加藤、国吉、小窪らをタイミング良く補強して躍進につなげている。
70年は52試合連続試合得点を記録するなど総得点はリーグ1位(打率も1位)。今季のロッテも総得点はリーグトップだ。2人の指揮官の不思議な共通点。そこに「優勝」という項目も加える。
またロッテ・レアードだ。初回1死一、二塁。宮城の膝元への124キロのチェンジアップを、最後は左手一本で振り抜いた。左翼線を破る適時二塁打。首位・オリックス戦での3戦連続の先制打に、二塁上で胸を張った。
「大事な一戦なのは分かっていたので先制点を取れて良かったよ。なにより(佐々木)朗希に先に点を取ってあげることができて良かった」。
続くエチェバリアの2点二塁打で、いきなり3点の先制に成功。首位・オリックスとの3連戦でレアードが4番の役目をきっちり果たした。日本ハム時代の16年にはリーグ優勝を経験。4番打者として、勝負のシーズン終盤に調子を上げてきた。
井口監督は「昨日もそうですけど、初回にみんな集中してくれて良い攻撃だったんじゃないかなと思います」と2戦連続2桁安打となる11安打をもたらした速攻を称えた。
これで首位オリックスとの今季対戦が終了。残り10試合中7試合は、本拠地ZOZOマリンでの戦いとなる。「若干、1名除いて良いと思います。マーティンにもしっかり状態を上げてもらって、打線がつながればいけると思う」。指揮官は勢いを取り戻した打線への手応えを口にした。
ロッテはオリックスとの直接対決を6−1で制し、このカード2勝1分けとして1970年以来51年ぶりとなる優勝マジック「9」を今季初点灯させた。現時点での最短優勝決定日は19日。
51年前のロッテのマジック点灯は1970年9月5日。西鉄に逆転勝ちした。この試合のスタメンは(1)一塁・榎本喜八(2)中堅・池辺巌(3)右翼・ロペス(4)左翼・アルトマン(5)三塁・有藤通世(6)二塁・山崎裕之(7)捕手・醍醐猛夫(8)遊撃・飯塚佳寛(9)投手・木樽正明。勝ち投手は3番手の佐藤元彦。負け投手は西鉄の若きエース東尾修だった。この日セ・リーグでは首位・巨人が柴田勲らの活躍でヤクルトに勝ち7連勝。2位・大洋は平松政次が中日を完封。21勝目を挙げた。
ちなみにロッテのマジック点灯を伝えたスポニチの9月6日付東京版1面は「加山雄三結婚」女優・松本めぐみと(日本時間5日午前)ロスで挙式したことを伝えている。
日本万国博覧会(大阪万博)の開幕や日本航空機よど号ハイジャック事件発生、アポロ13号打ち上げがあった年。ボウリング・ブームに沸き、ケンタッキー・フライド・チキンの1号店が名古屋にオープン。ノーブラ旋風が起き、レイヤードファッションやスケスケルック、ヘアーピースやロングヘアーが流行。デザイナーブランドものの全盛時代でもあった。トヨタ自動車の「セリカ」や花王のシャンプー「メリット」が大ヒットし、カプリチョコレート(グリコ)やアルファベットチョコレート(名糖)が発売された。流行語は「ウーマン・リブ」「三無主義」「しらける」「鼻血ブー」など。この年にヒットした曲は「黒ネコのタンゴ(皆川おさむ)」「ドリフのズンドコ節(ザ・ドリフターズ)」などで、アニメでは「あしたのジョー」が人気を博した。
ロッテは先発・佐々木朗希の6回無失点の快投を見せれば、打線は12勝腕の宮城を打ち崩してオリックスとの直接対決を6−1で制し、51年ぶりとなる優勝マジック「9」を今季初点灯させた。
ロッテは2位ながら優勝へのマジックナンバー9を初点灯させた。マジック対象のオリックスは1位だが、残り全勝で73勝53敗17分けの勝率.579。ロッテは残り10試合で9勝1敗なら72勝52敗19分けとなり、勝率.581でオリックスを上回ることができるため。
ロッテの1シーズン制での優勝マジック点灯は70年以来51年ぶり。2位がマジックを初点灯させたのは14年のオリックス以来となった。過去30年間ではのべ5球団が2位で初点灯させているが優勝は98年西武だけ。今季のロッテはどうなるか。なお、現日程での最短優勝はロッテ、オリックスともに19日。ちなみに14日現在でセ・リーグのヤクルトの最短優勝も19日となっている。
ロッテの佐々木朗希投手(19)は14日、両軍にマジックが点灯する可能性があるパ・リーグ優勝争いの大一番となるオリックス戦で、7日の楽天戦(ZOZO)以来、自身初となる中6日で先発登板し6回86球8奪三振5安打無失点。158キロを連発するなど持ち前の球威でオリックス打線をねじ伏せて今季3勝目を挙げるとともに、チーム51年ぶりとなるマジック「9」を点灯させた。
初の中6日を感じさせない圧巻の立ち上がり。5球連続150キロ台に始まり、2回には早くも158キロを計測。佐々木朗は「コントロールが良くなかったので、何とか球威で抑えていこうと」と自身の制球に苦笑いを見せたが、その後も158キロの直球を連発するなど圧巻の6回無失点。8月28日の楽天戦以来となる今季3勝目を挙げ「思い切り投げられた」と大一番の大役を勝利で飾りホッとした表情を見せた。
チーム51年ぶりとなるがマジック点灯し、優勝への意気込みを聞かれると「明日も先輩達が勝ってくれると思います」と話した佐々木朗。まだ順位は2位。オリックスとの激闘は続く。19歳の一戦必勝の思いは、先輩達に届いたはずだ。
ロッテはオリックスとの直接対決を6−1で制し、51年ぶりとなる優勝マジック「9」を今季初点灯させた。現時点での最短優勝決定日は19日。
ついについに優勝マジックを点灯させた。51年ぶりとなるM灯を呼び込んだのは19歳の佐々木朗だ。自身初となる中6日の登板も怪物右腕には関係なかった。150キロ台5連発で幕を明けると、6回まで三塁を踏ませぬ快投。この日最速158キロを4度もマークするなど直球を軸にオリックス打線をねじ伏せ、相手先発陣の二枚看板で今季12勝を挙げている宮城との投げ合いで圧巻のピッチングを見せた。
ロッテ打線は初回、宮城からレアード、エチェバリアの連続適時打で早々と3点を先制。2回には中村が、3回には藤岡がそれぞれ適時打を放ち若き右腕を援護。さらに6回先頭の8番・岡が5号ソロを放ち貴重な追加点を奪った。
佐々木朗の後を受けた2番手・唐川が7回を、ハーマンが8回をそれぞれ無失点に抑えると、最後は東妻が1失点するも完勝。。直接対決の大一番を2勝1分けと負けなしで2位のままながら待望の優勝マジック「9」を灯した。残り10戦。まだ首位のオリックスとの歴史的な優勝争いは続くが、2005年以来のリーグ優勝へ一気に駆け抜ける。
51年前のロッテのマジック点灯は1970年9月5日。西鉄に逆転勝ちした。この試合のスタメンは(1)一塁・榎本喜八(2)中堅・池辺巌(3)右翼・ロペス(4)左翼・アルトマン(5)三塁・有藤通世(6)二塁・山崎裕之(7)捕手・醍醐猛夫(8)遊撃・飯塚佳寛(9)投手・木樽正明。勝ち投手は3番手の佐藤元彦。負け投手は西鉄の若きエース東尾修だった。この日セ・リーグでは首位・巨人が柴田勲らの活躍でヤクルトに勝ち7連勝。2位・大洋は平松政次が中日を完封。21勝目を挙げた。
なお、ロッテのマジック点灯を伝えたスポニチの9月6日付け1面は「加山雄三結婚」女優・松本めぐみと(日本時間5日午前)ロスで挙式したことを伝えている。
ロッテの佐々木朗希投手(19)は14日、両軍にマジックが点灯する可能性があるパ・リーグ優勝争いの大一番となるオリックス戦で、7日の楽天戦(ZOZO)以来、自身初となる中6日で先発登板。初回に早々と3点のリードをもらうなど6回までに6点の援護点をもらった佐々木朗は6回86球5安打無失点。8三振を奪い三塁を踏ませぬ快投を見せ今季3勝目の権利を持って降板した。
自身初となる中6日の登板を感じさせない圧巻の立ち上がりだった。先頭の福田を153、150、154キロと3球連続150キロ台の直球で右飛に仕留めた。初回こそ2死から連打を浴びるも、その後は安定感抜群のピッチング。5回には13球でこの日初めてとなる3者凡退斬りを見せた。最速158キロを4度もマークするなど回を追うごとに調子を上げていき6回無失点。7度目の正直となる球団51年ぶりマジック点灯に向けてマウンドを救援陣に託した。
前回7日は、9月23日のソフトバンク戦(ZOZO)に先発登板予定も腰の張りを訴えて登板を回避し、9月10日の楽天戦以来(ZOZO)となる約1ヶ月ぶりの先発登板だったが、初回の初球からプロ自己最速タイの158キロを計測。「最低限の仕事はできた」と振り返ったプロ9度目の先発は88球を投じ7回4安打2失点。勝敗は付かなかったがシーズン最終盤で先発のキーマンに浮上する好投を見せていた。
ロッテは、両軍にマジック点灯の可能性があるオリックスとの直接対決第3ラウンドの初回にレアードの3試合連続の先制打などで3点を先制した。
相手先発は今季ここまで12勝を挙げているオリックスの二枚看板の1人・宮城。1番・荻野が右飛に倒れた後、中村が右前打、マーティン四球で1死一、二塁。ここで頼れる4番が打席に。天王山で2戦連続先制打を放っているレアードが宮城の6球目のチェンジアップをうまく拾い、左翼線に二塁打を放ち先制。二、三塁とし、続くエチェバリアがセンター深くへ2点タイムリーを放ち、先発の佐々木朗に早々と3点をプレゼントした。
ロッテは10月14日から24日までマリーンズオンラインストア限定でブランドン・レアード内野手の9月度「スカパー!サヨナラ賞」受賞を記念したグッズの受注販売を開始する。
レアードは9月10日楽天戦(ZOZOマリン)の9回裏2死走者なしの場面でレフトスタンドへサヨナラ本塁打を放ち、9月度「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。
商品一覧は次の通り。フェイスタオル:1800円、Tシャツ:3500円、バスタオル:4500円、アクリルキーホルダー:600円、フォトパネル(プリントサイン):9800円、全て税込。
球団広報室は「スカパー!サヨナラ賞4度目の受賞と頼りなるレアード選手の受賞記念グッズを発売します。悲願のリーグ優勝に向けて残り試合も貴重な一打を打ち続けて欲しいと思います。そしてぜひ10月もスカパー!サヨナラ賞を受賞して欲しいと思っています」とPRした。
ロッテのブランドン・レアード内野手が、9月度「スカパー!サヨナラ賞」に選出されたことが発表された。9月10日にZOZOマリンで行われた楽天戦で、同点の9回2死から、左翼席へこの日2本目となるサヨナラ本塁打を放ち、チームを勝利に導いた。
レアードの「スカパー!サヨナラ賞」受賞は日本ハム在籍時の2015年9月度、2016年6月度、7月度に続き4回目となる。
ロッテが通期で優勝へのマジックナンバーを点灯させたのは1970年以来。51年前に開幕投手を務めMVPを獲得した木樽正明氏(74)がスポーツ報知の取材に応じ、当時の思い出を語った。胴上げ投手となった同氏はファンに胴上げされ、レフトまで運ばれたエピソードを披露。井口ロッテに熱いエールを送った。
1970年、本拠地・東京スタジアムでのリーグ優勝は思い出深い。優勝投手としてゲームセットを迎えた瞬間、グラウンドになだれ込んできたファンにマウンドで胴上げされた。下ろされた時にはなぜかレフトにいたよ。その間、ずっとファンの手で宙を運ばれたんだ。近くでは永田ラッパさんも同じようにファンに胴上げされていた。選手とファンが一緒になってグラウンドで歓喜する。今では考えられない。
この年は打線が活発で5人(アルトマン、有藤通世、池辺巌、山崎裕之、ロペス)が20本塁打以上を記録した。私が先発して序盤に2、3点取られても、濃人(のうにん)渉監督は「打って取り返せる」と、我慢して投げさせてくれた。すると味方が逆転し、私に勝ち星がつく。21勝を挙げてMVPを獲得できたのは打線のおかげ。投手と野手が信頼しあっていた。
先発投手は小山正明さん(16勝)、成田文男さん(25勝)、私が規定投球回に到達。村田兆治くんが大活躍するのはもう少し先だ。エースは小山さんで「わしのピッチングを見とけ」「ヒマがあったら走れ」とよく言われた。成田さんには抑えから先発に転向した時にスライダーを教わった。直球とシュート系主体だった私の投球の幅が広がった。2人には感謝しかない。
濃人監督はあまりガミガミ言わない人だった。交代を告げにマウンドへ来ても、私が「イヤです」と言うとそのままベンチに戻ったこともあった。選手を束縛せず、いいものを引き出してくれた。私、有藤さん、成田さん、山崎さんは23〜24歳。「若さ」「勢い」「監督のスタイル」などがかみ合って優勝をつかんだ年だと思う。
今年のロッテは侍ジャパンに誰も選出されず、「スーパースター不在」という見方もできる。それでもチームワーク、結束力を武器にいい戦いを続けている。70年のロッテと同じように、(井口)監督が選手の良いところをうまく引き出しているのだろう。マジック点灯まで苦しんだが、頑張って優勝のゴールに飛び込んで欲しい。
濃人(のうにん)渉監督のもと、80勝47敗3分けで2位南海に10.5ゲーム差をつけて優勝した。投手陣では21勝を挙げた開幕投手の木樽に加え、小山が16勝(防御率2.30)、成田が25勝(防御率3.21)を挙げた。日本シリーズは巨人に1勝4敗で敗れた。
パ・リーグはロッテが首位・オリックスとの直接対決を制し、0.5差の2位のままながら優勝した1970年以来、前後期制時代(73〜82年)を除けば実に51年ぶりとなるマジックナンバー「9」が点灯した。プロ初の中6日で先発した佐々木朗が6回5安打無失点、8三振を奪う圧巻の投球。同じ高卒2年目の左腕・宮城との初対決に完勝し、16年ぶりのリーグ優勝へチームを加速させた。
最後の打者・福田が一ゴロに倒れると、朗希はナインと次々にハイタッチを交わした。首位・オリックスとの重要な1戦で快勝。7度目の挑戦で、ついに球団51年ぶりとなる優勝マジック9が点灯した。6回5安打無失点8奪三振の好投でオリックス・宮城との19年ドラ1対決を制した“令和の怪物”が、チームに大きな1勝をもたらした。
1軍公式戦初の中6日登板は、オリックスと今季最終戦となる天王山のマウンド。その重要性はもちろん理解していた。「緊張と初めてのマウンドだったので、調子はあまり良くなかったけどうまく投げられたかなと思います」。これまで6度点灯に失敗していただけに、「なかなかマジックがつかなかったけど、野手の方の気持ちを初回に見せてもらったので」と3点の援護に応え、初回から1軍最速タイの158キロを連発。得点圏に走者を背負ったのは初回だけで、5回には再びギアを上げた。1死から福田と宗をフォークで2者連続三振、6回も1死からモヤと中川圭を2者連続三振にねじ伏せ、「よっしゃ!」とグラブをたたいた。
6回5安打無失点で8奪三振。今季、中10〜14日と間隔を保ちながら朗希を育ててきた井口監督も、「2年目ですけど正直、今年ルーキーみたいなものなので。その中で本当によく投げてるなと思う」と称賛した。
負けられない戦いだった。この日の相手先発は高校日本代表でチームメートだった宮城。U−18W杯の遠征先だった韓国で焼き肉をともにほおばった左腕は、プロの世界では既に12勝と一足先を行っていた。そのライバルに投げ勝ち、「これからにつながるすごくいい経験をさせてもらった。これからもっと大事な試合でお互いに投げられるように」と、感慨深そうに話した。
チームは今季開幕5連敗と悪夢のスタートを切ったが、リーグトップ(557点)の得点力で競り合いながら徐々に順位を上げ、リーグVは目前。6点を奪い宮城に今季5度目の対戦で初めて土をつけ、ムードは最高潮だ。残り10試合となったが、指揮官は「(マジックナンバーが)試合数とほぼ変わらない。あまり意識はしない」と冷静そのもの。朗希の快投をきっかけに05年以来のリーグVへ着実に歩みを進める。
2位のロッテが自力優勝の残っていた1位・オリックスとの直接対決に勝利し、オリックスの自力Vが消滅。ロッテとオリックスは直接対決がなくなったため、オリックスが残り7試合に全勝で、73勝53敗17分けの勝率.579。ロッテは残り10試合のうち、9勝すると、72勝52敗19分けの勝率.581で、オリックスを勝率で上回るため、ロッテに優勝へのマジックナンバー9が点灯した。2位チームにマジックが点灯したのは、14年のオリックス以来だ。なお、最短優勝は19日。
開幕5連敗を喫するも、20試合目で勝率5割に復帰。6月下旬には一時、5位に転落したが、そこから踏ん張り、9月5日の日本ハム戦(ZOZO)の勝利で今季初の単独首位に浮上。9月以降の単独首位は73〜82年の前後期制を除き51年ぶりとなった。その後はオリックスとのマッチレースが続いていた。
勝てば優勝マジック9が点灯する大事な一戦でロッテがオリックスに快勝。ついに優勝マジック9が点灯した。
1軍公式戦では初の6日登板で挑んだ先発の佐々木朗は初回に3点のリードをもらうと、1軍最速タイとなる158キロを連発。力強い直球にフォークがさえわたり、6回まで5安打無失点8奪三振の好投。オリックスの先発・宮城との19年ドラ1対決を制し3勝目を挙げた。
打線は3回までに5得点を奪い、6回には岡の左翼席へのソロで6−0と突き放す。ロッテは7回の唐川、8回のハーマンが無失点リレーでつなぎ、9回には東妻がT−岡田に右翼席へのソロを浴びたがそのまま逃げ切った。
これで2位のロッテにM9が点灯。05年以来のリーグ優勝へこのまま突っ走る。
勝てばマジック9が点灯する重要な1戦。先発の佐々木朗が6回5安打無失点8奪三振の好投でマウンドを下りた。
初回に3点のリードをもらうと、1軍戦最速タイとなる158キロを連発。力強い直球にフォークがさえわたり、6回までオリックス打線に三塁を踏ませなかった。
打線はオリックスの先発・宮城から3回までに5点を奪う猛攻。左腕を5回でマウンドから降ろした。
ロッテは7回から唐川が2番手で登板。勝てばついに優勝マジック9が点灯する。
ロッテは14日、マリーンズオンラインストア限定でブランドン・レアード内野手の「スカパー!サヨナラ賞」受賞記念グッズの受注販売を開始したことを発表した。
レアードは9月10日の楽天戦(ZOZO)で9回2死に左翼席へのサヨナラアーチをマーク。この日、自身4度目となる「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。
記念グッズはフェースタオルや(1800円)、Tシャツ(3500円)、バスタオル(4500円)など全5種類。24日午後11時59分まで受注する。
球団広報は「スカパー!サヨナラ賞4度目の受賞と頼りなるレアード選手の受賞記念グッズを発売します。悲願のリーグ優勝に向けて残り試合も貴重な一打を打ち続けて欲しいと思います。そしてぜひ10月もスカパー!サヨナラ賞を受賞して欲しいと思っています」とコメントした。
マリーンズファンの拍手喝采を浴びながら、ロッテ・佐々木朗は「M9」の色紙を掲げてほほ笑んだ。6回5安打無失点8奪三振の力投。7度目の挑戦で0.5差の2位ながら、51年ぶりとなる優勝マジック「9」をともした。
「勝ったらマジック(というところ)で、なかなかつかなかった。チームとしても個人としても負けられなかったので本当に良かった」。同級生の宮城との投げ合いも制して喜び倍増だ。
プロ初の中6日。後先考えず、初回から飛ばした。2死一塁からチーム13被本塁打の杉本の2、4球目に、公式戦最速タイの158キロを2度マーク。5球目に右前打を浴びたが、続くモヤを二ゴロに打ち取って無失点。2回以降は立ち直り、三振の山を築いた。
宮城と初の投げ合いでスイッチも入った。高校日本代表時代のチームメートでプロ入り後も話し込む仲。「見た目通りの柔らかい感じで、本当にいいキャラクター」と評する左腕の投球をキャッチボール中にチラ見しながら好投につなげた。6回2死一塁で中川圭を157キロ直球で空振り三振に打ち取ると、思わず「よしっ」と声が出た。
5月から先発に加わり、声をかけてくれる先輩投手陣に感謝する。初戦の小島の涙、2戦目の石川の完投を見て「そういった思いも背負って投げた」と好投につなげた。
井口監督は「正味ルーキーみたいなピッチャーだけど、本当によく投げてる。(今は)自信を持って投げられている」と残り10試合での働きにも期待を寄せる。令和の怪物を中心に、16年ぶりのリーグ制覇に向けた歩みを進めていく。
ロッテの岡大海外野手が攻守で貢献し、初回の不安定な佐々木朗を助けた。「8番・中堅」でスタメン出場。初回1死から、宗の左中間を破りそうな打球をダイビングキャッチ。その後紅林、杉本に連打を浴びていただけに、初回の好守が大きかった。
打撃では2回に右前打で出塁し、中村奨の左前適時打で4点目のホームを踏むと、6回には吉田凌のスライダーを左翼席へ。10月10日以来の5号ソロ。「何とか塁に出ようと思って打席に入った結果、ホームランになって嬉しいです」。試合後は優勝マジック点灯に満面の笑みを浮かべた。
ロッテ・井口監督が佐々木朗の成長ぶりに目を細めた。初の中6日で先発させ、令和の怪物も期待に応えた。1軍公式戦最速タイの158キロをマークするなど6回を5安打無失点。同級生の宮城との投げ合いを制した。
今季は5月18日の西武戦で初先発させてから10試合目の先発。後半戦は徐々に球速も挙がっており、後半登板5試合は5回以上投げて全て2失点以内に抑えている。井口監督は「自信を持って、マウンドで投げられているなというのがありますし、ここぞという時にギアチェンジして放れている」と喜ぶ。今後についても「あと順調にいけば2回投げられる」とローテ投手として期待。次回以降も中6日先発機会を探るプランも検討している。
2位・ロッテが、首位のオリックスに勝利し、順位は2位のままながら、優勝へのマジック「9」が点灯した。先発・佐々木朗希が6回5安打無失点と好投し、3勝目を挙げた。
初めての中6日での登板となった佐々木は初回こそ、岡のダイビングキャッチに救われるなどしたが、この回に公式戦最速タイの158キロを2度マーク。その後も、徐々に安定感を取り戻した。勝てばマジック点灯の重要な試合で、8三振を奪い、試合の流れをしっかりとつくった。
ヒーローインタビューでは「負けれない試合だったので、早い回で野手の皆さんが点を取ってくれて、思い切って投げることができました」と初回に3点など、序盤にリードを奪ってくれた打線に感謝した。
相手先発が同学年の宮城ということでも注目されたことには、「個人としてもチームとしても負けられない試合だったので、勝つことができてよかったです」。この日はコントロールがあまりよくなかったというが、「何とか球威で抑えることができてよかったです」と振り返り、「大事な試合に(先発を)任せられているので、その期待に応えられるように、頑張っています」と心境を語った。
これで優勝マジックは9。佐々木朗が残り試合で登板機会があるかは不明だが、「明日以降も、たくさん点をとってくれると思うので、明日も勝ってくれると思います」とチームの勝利を願った。
2位球団のマジック点灯は14年・オリックス以来で、1シーズン制でのロッテのマジック点灯は1970年以来、51年ぶり。
パ・リーグは14日、ロッテがオリックスとの今季最終戦に6−1で勝ち、16年ぶりの優勝へのマジックナンバー「9」が点灯した。ロッテに優勝マジックが点灯するのは1973〜82年の前後期制だった時期を除くと51年ぶり。
ロッテは2位だが残り10試合のうち9勝すれば、首位オリックスが残り7試合に全勝しても勝率で上回ることができる。
ロッテは2005年にリーグ優勝した時は、レギュラーシーズン2位からプレーオフを勝ち上がった。1974年の優勝も前後期制でプレーオフを制したもので、シーズン1位で優勝を果たせば70年以来となる。
2位・ロッテが、首位のオリックスに勝利し、順位は2位のままながら、優勝へのマジック「9」が点灯した。2位球団のマジック点灯は14年・オリックス以来で、1シーズン制でのロッテのマジック点灯は1970年以来、51年ぶり。先発・佐々木朗希が6回5安打無失点と好投し、3勝目を挙げた。
ロッテ先発の佐々木朗は、初回こそ岡のダイビングキャッチにも助けられる内容だったが、2回以降は安定感を増していった。四球は1つのみで、三振は8つ。初回、5回に記録した最速158キロの直球と、ストライクゾーンへ落ちるフォークや、スライダーなどを織り交ぜた投球で、オリックス打線を封じた。
打線は初回にレアードの適時打、エチェバリアの2点適時打で3点を先行すると、2回は中村奨、3回には藤岡にタイムリーが出て、佐々木朗を援護した。
なお、マジック点灯の可能性がある2球団による直接対決例は、19年9月12日のソフトバンク対西武戦がある。この時は勝利したソフトバンクにM12が点灯したが、最終的には西武が優勝している。
ロッテの先発・佐々木朗希が6回5安打無失点と好投し、3勝目の権利を持って降板した。
先に攻撃で3点の援護を受けてから初回のマウンドへ。杉本への2球目と4球目に自己プロ公式戦最速タイの158キロをマークした。宗の左中間への打球を岡がダイビングキャッチするなど、バックにも助けられた。
2回に中川圭からこの日最初の三振を奪うと、3回には杉本から、4回にはモヤと太田から三振をとった。5回は福田と宗を連続三振に斬った。
6回もモヤをストライクゾーンに落ちてくるフォークで三振に仕留めた。中川圭からは直球で8つ目の三振を奪った。
四球は3回に福田に出した1つのみ。変化球を織り交ぜた安定感のある投球で、オリックス打線を封じ込めた。6−0とリードを保ち、プロ3勝目の権利を持って降板した。
球団を通じ、佐々木朗は「早い回から野手の皆さんが点をたくさん取ってくれたので、自分は思い切って投げることができました。チームが勝利するように応援します」とコメントした。
プロ野球では初めての新型コロナウイルスの行動制限緩和に向けた国の実証実験が14日、東京ドームで行われた巨人-阪神で実施された。東京都内での実施も初めて。右翼側応援団エリアにワクチン接種を証明するなど条件を満たした17人をモニターとして無料招待。応援団のメンバーと共に声を出さない新しいスタイルで応援した。
ワクチンを2回接種するか、事前のPCR検査か当日の抗原検査で陰性だった人が対象。16日の広島戦、23日のヤクルト戦でも30人程度を招待する。今回の実験を基に、入場者の検査証明を確認するのにかかる時間や必要となる当日の検査数などを把握する。
ロッテのマーティンが痛めていた右足甲付近に自打球を当てる場面があった。
2回、2死一塁の場面で、宮城との対戦で打球を右足甲付近に当てた。打席付近に倒れ込み、痛そうにしていただけではなく、この後のスイングでも痛みが残っている様子がうかがえた。
右足甲は9月にも自打球を当てて骨折していた箇所なだけに、今後のプレーに影響がないか心配される。なお、マーティンはこの打席では三振に倒れた。
ロッテの佐々木朗希投手が初の中6日で先発し、宮城との投げ合い、初回は岡のスーパーキャッチに救われるなど、この回を無失点に抑えた。
3点リードの援護点をもらった初回の投球。福田を右飛。次打者の宗の左中間の打球は岡がダイビングキャッチに中飛に。手をたたいて喜んだ。紅林には右前打。杉本への2球目と、4球目に公式戦最速タイの158キロをマークした。
右前打を浴び一、二塁となったが、続くモヤを二ゴロに抑え、得点を許さなかった。
ロッテは14日から10月24日までマリーンズオンラインストア限定でレアード内野手の9月度「スカパー!サヨナラ賞」受賞を記念したグッズの受注販売を開始したと発表した。
レアードは9月10日楽天戦(ZOZOマリンスタジアム)の9回裏2死走者なしの場面でレフトスタンドへサヨナラ本塁打を放ち、9月度「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。 受賞記念グッズ商品一覧は次の通り。
フェイスタオル:1800円、Tシャツ(サイズ:S、M、L、XL、カラー:ブラック、ホワイト):3500円、バスタオル:4500円、アクリルキーホルダー:600円、フォトパネル(プリントサイン):9800円、全て税込。
ロッテマリーンズ広報室は「スカパー!サヨナラ賞4度目の受賞と頼りなるレアード選手の受賞記念グッズを発売します。悲願のリーグ優勝に向けて残り試合も貴重な一打を打ち続けて欲しいと思います。そしてぜひ10月もスカパー!サヨナラ賞を受賞して欲しいと思っています」とコメントした。
セ・パ両リーグは14日、9月度の「スカパー!サヨナラ賞」を発表し、ロッテからはブランドン・レアード内野手が選出された。
9月10日・ZOZOマリンスタジアムで行われた楽天19回戦。同点で迎えた9回裏、2死無走者の場面で、この日2本目となるレフトスタンドへ飛び込むサヨナラ本塁打を放ち、チームを勝利に導いた。レアードの「スカパー!サヨナラ賞受賞」は日本ハム在籍時の2015年9月度、2016年6月度、7月度に続き4回目となる。
レアードは「この賞をいただき本当に嬉しく思います。本当に大きな仕事をしたんだなと、自分もホームを踏んで、その瞬間は何ともいえない素晴らしい瞬間でしたし、三木が水をかけてきて、みんなが嬉しい気持ちだというのが伝わってきた」とコメント。チームの優勝に向けても「1日1日1試合1試合、大切になるので、やるべきことをしっかりやって、皆さんの期待に応えられるようにしたい」とリーグVへ強い思いを打ち明けた。