楽天が逆転勝ちした。0−1の5回に太田の適時打で追い付き、8回に代打小深田の適時打で勝ち越した。4番手の酒居が4勝目、9回は宋家豪が締めた。ロッテは3番手の佐々木千が2年ぶりの黒星を喫し、リーグ優勝を逃した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | x | 2 |
ロッテの51年ぶりとなる勝率1位でのリーグ優勝が消えた。ぼう然のベンチ。8回に決勝打を浴びた佐々木千は涙した。141試合目でのV逸。井口資仁監督(46)は「結果として2位でしたけど、選手達はみんな、この1ヶ月くらいすごいプレッシャーの中で頑張ってくれたと思います」と労った。
就任4年目で5位、4位を経て2年連続での2位が決まった。フロントとの強い連携で常勝軍団を目指す中、若手打者のさらなる飛躍が必須になる。安田、藤原、山口の3人に、昨季CSに続いてこの日も最後の打者になった佐藤都。キャンプから下半身主導の打撃を鍛えるも、通年での活躍にはほど遠かった。
「最終戦まで(優勝争いを)やったら、もっと彼らの肥やしになったかなと思いますけど、こういう悔しさがまた来年、若い人の成長に。これだけ打席数があって、まだ結果が出てないところがありますので、その辺を我々がもう少ししっかりと尻たたいてやっていけたら」。
下克上はもちろん狙う。ただ、来季こその“52年ぶり”を狙うなら、ポストシーズンでの山ほどの収穫が必要だ。
ロッテ井口資仁監督(46)が来季も続投することが27日、分かった。
27日の楽天戦に敗れ、51年ぶりとなる勝率1位でのリーグ優勝は逃したものの、シーズンの最終盤までオリックスと優勝争いを演じ、2年連続での2位が確定した。
17年オフに現役を引退。そのまま監督に就任し、3年契約を終えた昨オフ、新たに複数年契約を結んでいた。就任4年目の今季は開幕5連敗の苦しいスタートだったものの、盛り返し、貯金は一時的に就任後最多となる「15」にまで伸ばした。若手育成と勝利を両立させる手腕は、球団フロントにも高く評価される。
昨季のV逸の原因となった打線は、今季はリーグ最多得点が確定的となっている。チーム打率は伸び悩んだものの「この1点を、つかみ取る。」をスローガンに犠打や犠飛、進塁打も絡めるスタイルでパの好投手たちを攻略し、3球団に勝ち越した。
一方で今季は先発陣の不調が響き、27日の試合後には「我々の反省としては、先発陣の整備をこれからしていかなくてはいけない」と見すえていた。
フロントと密に連携し、1、2軍での意識共有にも力を注いできた。安田、藤原、佐々木朗、鈴木、松川とドラフトでも違うタイプ、ポジションの主力候補を5年続けてドラフト1位で指名。近未来の常勝軍団の構築を目指しながら、チーム組織も強化している。
ロッテ小島和哉投手は6回5安打1失点と試合をつくった。1点リードの5回に2死から同点とされたが、6回2死満塁のピンチをしのいで中継ぎ陣につないだ。
「勝ち越した状態でリリーフに回したかったですが、この試合に関しての先発としての仕事は最低限できたかなと思います」。プロ3年目はチーム唯一の2ケタ勝利、初の規定投球回到達と飛躍のシーズンになった。
ロッテの51年ぶりリーグ優勝はならなかった。楽天に敗れ、141試合目にシーズン2位が確定した。
井口資仁監督(46)は「結果として2位でしたけど、選手達みんな、この1ヶ月くらいすごいプレッシャーの中で頑張ってくれたと思います」と粘りの日々を労った。
リリーフとして何度もチームを勝ちに導いた佐々木千隼投手(27)が、8回に決勝打を浴びた。井口監督は「国吉、千隼、益田と勝ちパターンなので、今年1年間本当にしっかりやってくれましたし、たまたまこういう時であって」と責めなかった。
チームスローガン「この1点を、つかみ取る。」の1点が届かなかった。7回、先頭のレアードが安打で出るも、角中が犠打で送れず二塁で憤死。レアードには代走を送らなかった。「今日まで引き分けというのが許されるシチュエーションなので、9回にまたこういう場面で回ってくるというのは想定してましたので」。そのレアードを含む中軸が三者三振で、試合終了になった。
最後の打者は佐藤都志也捕手(23)だった。昨年の最終戦となったCS第2戦でも最後の打者だった。安田尚憲内野手(22)藤原恭大外野手(21)山口航輝内野手(21)らも含め、石垣島キャンプから下半身主導の打撃に取り組んだ。それぞれが好調な時期はあったものの、シーズンを通しての活躍はならず。この日スタメンの安田も3打数無安打に終わった。
井口監督は「本来ならば最終戦まで(優勝争いを)やったら、もっと彼らの肥やしになったかなと思いますけど、こういう悔しさがまた来年しっかりと若い人の成長に。特に、若い選手はこれだけ打席数があって、なかなかまだ結果が出てないところがありますので」とし「その辺を我々がもう少し、しっかりと尻たたいてやっていけたらなと思います」と常勝軍団への道筋を見すえた。
6日からはCSファーストステージが、本拠地ZOZOマリンで始まる。「調子の上がっていない人も何人かいるので。6日にまた同じ相手とやるので、しっかり調整していきたいなと思います」。3位楽天を退けて、首位オリックスへやり返す。
2位が確定したロッテの主将、中村奨吾内野手(29)が球団を通じてコメントを発表した。
二塁手としてここまで全試合にスタメン出場。主に3番、10月10日以降は2番打者としてチームを支えてきた。
2位が確定したロッテの選手会長、益田直也投手(32)が球団を通じてコメントを発表した。
益田は19年オフに「このメンバー、スタッフ、ファンのいるところで優勝したいと思った。井口監督を胴上げしたい」と、FA宣言せずに残留を決意。昨季から選手会長を務めた。今季は守護神として球団新記録の38セーブを挙げ、13年以来の最多セーブを決めている。
ロッテが敗れ、優勝の可能性が消滅した。残り2試合に勝利しても、オリックスを上回れなくなった。2年連続の2位が確定した。
この日は初回、ブランドン・レアード内野手(34)の適時二塁打で先制するも、その後は楽天の継投の前に三振やフライを量産し追加点を奪えず。同点の8回、3番手の佐々木千隼投手(27)が決勝点を許した。
今季は開幕5連敗からスタートしたものの、一時は貯金を15にまで増やした。ところがシーズン終盤は打線が冷え込み、残り3試合で1敗もできない状況に追い込まれていた。
逆転優勝へ負けられないロッテが、ブランドン・レアード内野手(34)の適時二塁打で先制した。
初回、1番荻野がフルカウントから楽天則本昂のスライダーをライト前へ。2番中村奨が犠打で送ると、2死後、レアードが2−1からのフォークを左翼線へ転がし、荻野が生還。球団広報を通じ「則本投手相手でスコアリングポジションにランナーがいたので、とにかく打てて良かった。負けられないのはみんなが分かっているから、とにかくチャンスをものにしていくだけだよ」とコメントを寄せた。
レアードはこの時点で今季94打点に。同じくこの時点でリーグトップの楽天島内にあと「2」と迫った。
ロッテ井口資仁監督が田村龍弘捕手の症状を説明した。26日に左内腹斜筋損傷で出場選手登録を抹消。「本人は大丈夫って言ったんですけど、病院に行ったら思いの外良くなくて。脇腹なんで、あまり無理できないところですから」と話した。
復帰は早くても日本シリーズの時期になる。加藤、柿沼、佐藤都の3捕手で勝負のCSを乗り切っていく。
ロッテは公式ファンクラブ「TEAM26」の22年度会員募集を開始したと27日、発表した。
「TEAM26」には5種類の有料コースと1種類の無料コースがあり、会員種別ごとに特典の観戦チケット枚数やグッズのアイテムが異なる。特典の観戦チケットはこれまで窓口引き換えが必須だったが、22年からはMチケットオンラインで事前引き換えが可能になる。入会は球団公式ホームページ、ZOZOマリンTEAM26ブース(試合開催日のみ)、郵送で募集中。
特典グッズ、その他詳細は球団公式ホームページまで。広報室は「様々なお得な特典が付いた公式ファンクラブの2022年度会員の募集を開始しました。ファンクラブ会員しか手に入らないグッズもあり、その他にも様々なサービスがあり、とてもお得ですのでマリーンズファンの皆様はぜひ入会ください。お待ちしています」とアピールした。
ロッテは27日、育成の原嵩投手(23)に来季契約を結ばない旨を通知した。
原は専大松戸(千葉)から15年ドラフト5位で入団。6年目の今季は2軍20試合で20回3分の2を投げ、0勝1敗1セーブ、防御率4.79の成績だった。今後については未定。
ロッテの16年ぶりとなるリーグ優勝の可能性は2試合を残し、141試合目でついえた。
「結果として2位でしたけど、選手はこの1ヶ月はすごいプレッシャーの中で、最後まで頑張ってくれた。まだ、我々には優勝(日本一)のチャンスがある」。
井口監督はナインをたたえたが、8回に決勝点を与えた佐々木千の目から涙があふれた。
残り3試合で1分けは許されることで、同点の7回無死一塁で一走・レアードに代走を送らず、続く8回は打率1割を切る先頭の加藤をそのまま打席に送った。
9月15日時点で2位オリックスに最大4ゲーム差をつけた。10月14日に1シーズン制では実に51年ぶりとなる優勝へのマジックナンバーが点灯したが、チームは一進一退を繰り返した。くしくも、昨年もこの日と同じ10月27日にソフトバンクに敗れてV逸。1973〜77年の本拠地球場(当時は宮城球場)で夢が絶たれたのも皮肉だった。
ロッテの井口資仁監督(46)が、就任5年目の来季も続投することが27日、関係者の話で分かった。今季は16年ぶりのリーグ優勝を逃したが、オリックスと最後まで優勝を争い、2年連続の2位でクライマックスシリーズ(CS)に進出する。
井口監督は2017年にロッテで現役を引退し18年に監督に就任。3年契約最終年だった昨季、新たに複数年契約を結んでいた。
ロッテの中村奨吾キャプテン(29)は「優勝を意識して『何としても勝つ』という気持ちでここまでやってきたので悔しい。取れたゲーム、勝てたゲームがここまでの戦いであり、今日という試合で優勝はなくなってしまった」とコメントした。
この日は1回に先制点につながる送りバントを決めたが、その後は3打数無安打。「結果はしっかりと受け止めて、この悔しさをクライマックスシリーズへの力に変えていきたい。ファーストステージはマリンで試合があるので、しっかり戦っていきたい」と目標を切り替えた。
16年ぶりのリーグ優勝を逃したロッテ・益田直也選手会長(32)は「人事を尽くして頑張ってきた結果なので、力不足として認めるしかない」と話した。
昨年は10月9日の時点で首位ソフトバンクにゲーム差なしの2位だったが、10月は8勝17敗と大きく負け越し、終わってみればソフトバンクから14ゲーム差の2位。それだけに、「去年と一緒の2位ではあるけど、去年と違って最後まで優勝できるか、できないかの戦いをすることができたことは良かったかなと思う」と振り返った。
6日開幕のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでは3位楽天と対戦する。すでに今季38セーブで最多セーブのタイトルが確定している守護神は「CSもあるので、ここで落ち込んでいる暇はない。CSで借りを返すというのは少し違いますけど、いい結果を出せるように準備したい」。その視線は先を見据えていた。
ロッテは残り3試合で3勝0敗か2勝1分けが逆転優勝への絶対条件の中、終盤の引き分け狙いが裏目に出た。
「今日まで引き分けが許されるシチュエーションなんで…」。
井口監督がそう振り返った場面は2つ。1−1の7回無死一塁で一塁走者のレアードに代走を送らず、次打者・角中の送りバントで二塁で封殺された。さらに、8回の先頭はこの時点で打率.097の加藤だったが、ここでも代打を起用しなかった。結果として8回に勝ち越され、打線は13三振を喫した。
競り負けて、16年ぶりのリーグ優勝はならなかった。今月14日からマジックナンバーは点灯し続けたが、141試合目で夢は途絶えた。
井口監督は「結果として2位でしたけど、この1ヶ月すごいプレッシャーの中で選手は最後まで頑張ってくれた。まだ我々に優勝(日本一)するチャンスはあるので、しっかり調整していきたい」と話した。
8回に決勝タイムリーを許した佐々木千は号泣。ただ、指揮官は「国吉、(佐々木)千隼、益田は勝ちパターンなんで。今年1年しっかりやってくれた」と労った。
16年ぶりのリーグ優勝へマジックナンバー「3」としている2位ロッテは、1回2死二塁で4番のブランドン・レアード内野手(34)が左翼線に先制の適時二塁打を放った。
「打ったのはフォーク。則本投手相手でスコアリングポジションにランナーがいたので、とにかく打てて良かった。負けられないのはみんな分かっているから、とにかくチャンスをものにしていくだけだよ」。
レアードは3試合連続打点で今季94打点目とし、リーグトップ96打点の楽天・島内に2差と迫った。
ロッテが逆転で優勝するためには、この試合を含めて3連勝か2勝1分けが必要。ロッテが敗れると、オリックスの25年ぶりの優勝が決まる。
ロッテ・井口資仁監督(46)は27日、「左内腹斜筋損傷」で26日に出場選手登録を外れた田村龍弘捕手(27)の復帰時期について、チームが11月20日開幕の日本シリーズに進出した場合、「そこがギリでしょうね」との見通しを語った。
同捕手は25日の練習中に左脇腹を痛め、26日に千葉県浦安市内の病院で診察を受けた結果、「左内腹斜筋損傷」と診断された。全治には4〜5週間を要する見込みで、同監督は「病院に行ったら、思いの外良くなくて…。脇腹なんで無理できないところですからね」と話した。
今後は新たに捕手を出場選手登録せず、加藤匠馬(29)、柿沼友哉(28)、佐藤都志也(23)の捕手3人制で臨む。
ロッテは27日、育成契約の原嵩(しゅう)投手(23)と来季契約を結ばないと発表した。
同投手は専大松戸高(千葉)から2016年ドラフト5位で入団。17年11月には右肩鏡視下手術、右肘神経移行術を受けていた。6年間で1軍登板はなし。今季はイースタン・リーグで20試合に登板し、1敗1セーブ、防御率4.79だった。
ロッテは27日、公式ファンクラブ「TEAM26(チームにじゅうろく)」の2022年度会員募集を開始したと発表した。
「TEAM26」には5種類の有料コースと1種類の無料コースが設定されており、会員種別ごとに特典の観戦チケット枚数やグッズのアイテムなどが異なる。特典の観戦チケットはこれまで窓口での引き換えが必須だったが、2022年からはMチケットオンラインで事前引き換えが可能となる。
ゴールド会員は1万1000円、観戦チケット最大6枚、特典グッズ1個(@ミズノ2WAYジップジャケットA壁掛け時計BファンクショナルトートバッグC保冷温バスケット&カトラリーセットから1つ)。その他、詳細は球団公式ホームページで。
ロッテ広報室は「ファンクラブ会員しか手に入らないグッズもあり、その他にも様々なサービスがあり、とてもお得です。ぜひ入会ください」とコメントした。
マジック3で迎えた141試合目に力尽きた。ロッテは8回に佐々木千が、代打・小深田に決勝打され逆転負け。今季8勝の右腕は、54登板目の初黒星に涙が止まらなかった。
引き分けなら逆転優勝への望みをつなぐことができた一戦を落とし、05年以来のリーグ優勝を逃した。「1ヶ月ぐらい、凄いプレッシャーの中で頑張ってくれた」。井口監督はナインを労った一方で、「140試合を超えて、勝たないといけない試合を取れなかった」ともした。
3年契約最終年だった昨オフに2年契約を更新している井口監督は、続投して5年目の来季も指揮も執る。11月6日からのCSファーストSでは再び楽天と激突。「残り2試合あるので、しっかり調整したい」と日本一に目標を切り替えた。
セ・リーグは27日、今季のクライマックスシリーズ(CS)の要項を発表。セ、パ両リーグともに延長戦を行わず、9回打ち切りとすることが決定した。
コロナ禍での営業時間短縮要請に対応したレギュラーシーズンの方式を継続。勝敗が並んだ場合はシーズン上位のチームが勝ち抜けるため、同点で9回表を終え後攻チームの引き分け以上が確定してシリーズが決着するケースでは、裏の攻撃を行わずコールドゲームとする。パの日程などは順位確定後に発表される。
オリックスは27日、2位・ロッテが楽天に敗れたため、1996年以来、25年ぶり13度目のリーグ優勝を決めた。12球団で最も優勝から遠ざかった球団に四半世紀ぶりに歓喜の輪ができた。
あと一歩が届かなかった。残り3試合で、2勝1分け以上ならば、リーグ優勝となるところだったが、ロッテは1−2で、無念の逆転負けを喫し、2年連続リーグが決定した。
選手会長の益田は「試合で負けたのは悔しいですが、人事を尽くして頑張ってきた結果なので、この結果は力不足として認めるしかないと思っています」とコメントした。
それでも、ソフトバンクに14ゲーム差をつけられた昨季の2位とは違う手応えもつかんだという。「去年と違い、最後まで優勝できるか、できないかの戦いができた。去年と違う経験をできたことは良かったかなと思います。まだCSもあるので、ここで落ち込んでる暇もない。いい結果を出せるように、また準備したいなと思います」と気持ちを切り替えていくことを誓った。
今季主将を務めた中村奨は「残り試合少ない中で優勝を意識して何としても、勝つという気持ちでここまでやってきただけに悔しいです」と本音を吐露。「結果をしっかりと受け止めて、この悔しさをCSへの力に変えていきたい」と、これを糧とする覚悟も示した。
16年ぶり優勝へマジック3点灯中のロッテは27日、3位・楽天戦(楽天生命)に1−2で敗戦。優勝の可能性が完全消滅し、首位オリックスの25年ぶりVが決定した。試合後のロッテ・井口監督とのやりとりは以下の通り。
楽天に逆転負けを喫し、2005年以来のリーグ優勝を逃したロッテ・井口監督は「底力」がもう少し足りなかったことを認めた。
オリックスと僅差の争いを繰り広げたナインについては「選手は1ヶ月ぐらい、すごいプレッシャーの中で頑張ってくれた」と労った一方で、わずか1点が大きな差となった。
「結果論として、140試合を越えて、勝たないといけない試合をとれなかった」。
この日は1−1の8回に登板した2番手・佐々木千が小深田に決勝打を浴びた。試合後は涙を浮かべたかのようなシーンもあった。
指揮官は「国吉、千隼、益田は勝ちパターンとして1年間、本当にしっかりとやってくれた。まだ(日本一という形で)優勝するチャンスはある。状態が上がっていない選手もいるので、(CSで)もう1度、同じ相手(楽天)とやるので、しっかりと調整したい」と悔しさを胸にしまい、新たな戦いを見据えていた。
16年ぶり優勝へマジック3点灯中のロッテは27日、3位・楽天戦(楽天生命)に1−2で敗戦。優勝の可能性が完全消滅し、首位オリックスの25年ぶりVが決定した。
マジック3も1敗すればオリックスの優勝が決まるという“崖っぷち”のロッテは初回、幸先良く先制点。先発右腕・則本昂に対し、先頭の荻野貴が右前打で出塁。中村奨の投犠打などで2死二塁とすると、4番・レアードが3試合連続打点となる左線適時二塁打。則本昂の投じた4球目、140キロのフォークを捉え鋭い打球が左線を破った。
先発の小島は4回まで1安打のみと安定感抜群の投球で無失点。しかし、2死から田中和にこの日初めての四球を与えると辰己には右前打を浴び2死一、三塁となって太田に左前適時打を浴び同点に追いつかれた。
それでも小島は6回90球、5安打1失点の好投。5、6回と2イニング連続2死満塁のピンチを背負うも粘りの投球で追加点を与えなかった。
打線は則本昂→早川の“豪華リレー”の前に初回以降は沈黙。2番手の早川には4、5、6回と3イニング連続で3者凡退と完璧に封じられた。7回は3番手の西口を攻め、2死一、二塁とするも藤岡が見逃し三振に倒れ無得点。
8回に3番手佐々木千が1死一、二塁から代打・小深田に右前適時打を浴び勝ち越しを許すと、9回も無得点に終わり優勝を逃した。
ロッテは27日、育成選手の原嵩投手(23)に来季契約を結ばないことを通知したと発表した。
原は専大松戸から16年ドラフト5位で入団も、17年に右肘と右肩を手術を受け、20年から育成選手となっていた。1軍出場はなく、今季は2軍で20試合に登板し、1敗1セーブ、防御率4・79に終わった。
ロッテは公式ファンクラブ「TEAM26(チームにじゅうろく)」の2022年度会員募集を開始した。「TEAM26」には5種類の有料コースと1種類の無料コースが設定されており、会員種別ごとに特典の観戦チケット枚数やグッズのアイテムなどが異なる。
特典の観戦チケットはこれまで窓口での引き換えが必須だったが、2022年からはMチケットオンラインで事前引き換えが可能となる。
公式ファンクラブ「TEAM26」への入会は球団公式ホームページ、ZOZOマリンスタジアムTEAM26ブース(試合開催日のみ)、郵送で募集。
球団広報室は「様々なお得な特典が付いた公式ファンクラブの2022年度会員の募集を開始しました。ファンクラブ会員しか手に入らないグッズもあり、その他にも様々なサービスがあり、とてもお得ですのでマリーンズファンの皆様はぜひ入会ください。お待ちしています」とコメントしている。
痛恨の逆転負けを喫し、16年ぶりのリーグ優勝を逃した。チームは2試合を残したまま、2年連続の2位が決定した。
選手会長の益田直也投手は「試合で負けたのは悔しいですが、人事を尽くして頑張ってきた結果なので、この結果は力不足として認めるしかないと思っています。ただ結果は去年と一緒の2位ではあるけど、去年とは違い最後まで優勝出来るか出来ないかの戦いの中で行うことが出来て、去年とは違うことを経験出来たことは良かったことかなと思います」とコメント。
主将としてチームを牽引してきた中村奨吾内野手は「残り試合少ない中で優勝を意識してなんとしても勝つという気持ちでここまでやってきただけに悔しいです。とれたゲーム、勝てたゲームがここまでの戦いであり、今日という試合で優勝はなくなってしまった。結果はしっかりと受け止めて、この悔しさをクライマックスシリーズへの力に変えていきたいと思います。クライマックスシリーズファーストステージ、マリンで試合があるのでしっかりと戦っていきたいです」と6日から始まるCSへ向け、前を向いた。
楽天に逆転負けを喫し、2005年以来、16年ぶりのリーグ優勝を逃した。
同点の8回1死一、二塁。勝ちパターンの佐々木千が代打・小深田に決勝打を浴びた。試合終了後、涙をこらえることができない右腕を「国吉、千隼、益田は勝ちパターンとして今年1年間しっかりやってくれた。たまたまこういう時なだけであって」と井口監督はねぎらった。
これで2年連続の2位が決定。「選手たちもこの1ヶ月すごいプレッシャーの中で頑張ってくれた。結果論だけど140試合超えて、勝てる試合をこうやって取れなかったのを反省しないと。まだまだ日本一になるチャンスはあるので、しっかり調整していきたい」と前を向いた。
ロッテは27日、公式ファンクラブ「TEAM26」の2022年度会員募集を開始したことを発表した。
「TEAM26」には5種類の有料コースと1種類の無料コースが設定されており、会員種別ごとに特典の観戦チケット枚数やグッズのアイテムなどが異なる。特典の観戦チケットは2022年からMチケットオンラインでの事前引き換えが可能となる。入会は球団公式ホームページ、ZOZOマリンスタジアムTEAM26ブース(試合開催日のみ)、郵送で募集中。詳細は球団公式ホームページで要確認。
球団広報は「様々なお得な特典が付いた公式ファンクラブの2022年度会員の募集を開始しました。ファンクラブ会員しか手に入らないグッズもあり、その他にも様々なサービスがあり、とてもお得ですのでマリーンズファンの皆様はぜひ入会ください。お待ちしています」とコメントした。
ロッテは27日、育成の原嵩投手(23)と来季の契約を結ばないことを発表した。
原は専大松戸高から16年ドラフト5位で入団。17年11月に右肘と右肩の手術を受け、翌年は1、2軍ともに登板なし。19年も1軍で登板することなく終わり、昨季から育成契約を結んでいた。今季はファームで20試合に登板し1敗1セーブ、防御率4.79だった。
ロッテ・井口資仁監督(46)が、来季も続投する見込みであることが27日、明らかになった。
就任4年目は昨年に続く2位で終了となったものの、球団は今季の手腕を高く評価。投手陣では佐々木朗、小島、河村らを粘り強く起用して先発として一本立ちさせ、野手でも安田、藤原、山口ら若手のレギュラー取りへの下地を作った。「選手に課しているノルマが高くなっている中で、選手がよく頑張ってくれた」と井口監督。昨年に複数年契約を結んだとみられ、続投に支障はない。
力尽きた。残り3試合、2勝1分け以上で優勝の可能性が残っていた中での141試合目。ロッテは佐々木千が8回につかまり逆転負け。05年以来のリーグ優勝を逃し、選手はぼう然と正面を見つめ、今季初黒星の佐々木千は涙を流して悔しがった。
井口監督は「バントミスもあった。結果論ですけど、勝てる試合をしっかり取っていかないと。我々は全員で反省しないといけない」と振り返った。初回にレアードの適時二塁打で先制も2回以降打線が沈黙。7回無死一塁では角中が送りバントを失敗するなど、優勝争い終盤に「この1点を、つかみ取る。」のスローガン通りの野球ができなかったことも反省材料とした。
「先発陣で貯金ができているのは小島だけ。そこは整備をしていかないといけない」と井口監督。課題も明確となったが、まずはCSに全てをかける。
ロッテの井口資仁監督(46)が、就任5年目の来季も続投することが27日、関係者の話で分かった。今季は16年ぶりのリーグ優勝を逃したが、オリックスと最後まで優勝を争い、2年連続の2位でクライマックスシリーズ(CS)に進出する。
井口監督は2017年にロッテで現役を引退し18年に監督に就任。3年契約最終年だった昨季、新たに複数年契約を結んでいた。
ロッテは惜敗し、16年ぶり優勝はならず。試合後、選手は口々に雪辱を誓った。
益田直也選手会長は今季、ここまでリーグ最多67試合に登板しキャリアハイの38セーブ。優勝マジック点灯がかかった9月30日・オリックス戦では逆転3ランを浴び失敗もあったが、好成績を残した。
「試合で負けたのは悔しいですが、人事を尽くして頑張ってきた結果なので、この結果は力不足として認めるしかない」と潔く話した。
だが、クライマックスシリーズはファーストステージは本拠地開催ができる。「ここで落ち込んでいる暇もなく、クライマックスシリーズで借りを返すというのは少し違いますけど、いい結果を出せるように準備したい」と巻き返しを誓った。
また、中村奨吾内野手は主将としてチームを引っ張り打率.286、9本塁打、67打点。正二塁手として再三、好守で内野陣をもり立ててきたが、悲願の優勝ならず。「残り試合少ない中で優勝を意識して、何としても勝つという気持ちでここまでやってきただけに悔しいです」と振り返った。
続けて「結果は受けとめて、この悔しさをクライマックスシリーズへの力に変えていきたい。ファーストステージがマリンであるので、しっかりと戦っていきたい」と下克上での巻き返しへ意欲をみせた。
ロッテは優勝マジック「3」とした残り3試合、141試合目で力尽き、優勝は夢と消えた。井口監督は反省材料を糧に来季こそのV奪還を誓った。
初回にレアードが先制適時二塁打を放ったが、2回以降は則本昂、早川ら楽天投手陣の継投リレーの前に得点を奪えなかった。
同点の7回から盤石のリレーで負けを阻止しようと、この甲斐国吉が登板し無失点。8回は予定通り佐々木千に託したが、代打小深田に勝ち越し適時打を浴び、逆転負け。今季初黒星を喫した右腕は試合後、悔し涙を流した。
試合後、井口監督は「結果論ですけど、140試合を越えて、勝てる試合をしっかり取れなかったことが我々全員で反省しないと」と戒めたが、「この1ヶ月間、すごいプレッシャーのなか、みんな頑張ってくれた」と選手たちに労いの言葉をかけた。
オリックスとのし烈なマッチレースは敗れたが、ライバルとの違いについて「3、4番がしっかりしていて、投手陣も山本を筆頭に先発陣で貯金をかなりできている。うちは小島だけ。先発陣の整備をしていかないと」。期待していた開幕投手の二木に、実績十分の美馬が負け越し。先発陣の整備の必要性を訴えた。
ロッテが敗れ、16年ぶりとなる優勝の可能性が消滅。オリックスの25年ぶり優勝が決まった。
ついに力尽きた。1−1の8回、今季奮闘してきた佐々木千が1死一、二塁から小深田に適時打を浴び、勝ち越しを許した。54試合目の登板で防御率1点台と安定感抜群の右腕が打たれ、これが決勝点となった。これまで何度もチームを救ってきた佐々木千だが、試合後は涙が止まらなかった。
負けた時点でオリックスが優勝という重圧のかかる一戦で、打線も沈黙。初回に難敵則本昂からレアードの適時二塁打で先制。だが、2回以降は楽天投手陣に抑え込まれた。
ロッテが5回に追いつかれた。
4回まで無失点と好投していた先発・小島が2死から四球。辰己に安打でつながれると、2死一、三塁から太田に左前適時打を打たれた。
続く山崎剛の遊ゴロを藤岡が失策。2死満塁とピンチが広がったが、岡島を二ゴロに抑えて踏ん張った。5回を1−1で折り返した。
ロッテは優勝マジック3。この日を含めて残り3試合の優勝条件は2勝1分け以上となっている。
負けられないロッテが先制した。
1回、先頭荻野の安打から犠打で2死二塁。ここでレアードが三塁線を破る適時二塁打を放った。レアードはリーグトップの楽天・島内にあと2と迫る94打点目とした。
マジック3だが、優勝条件は残り3試合で2勝1分け以上。敗れるとオリックスの優勝が決まる。
セ・リーグは27日、今季のクライマックスシリーズ(CS)ではセ、パ両リーグともに延長戦を行わないと発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う営業時間短縮要請への対応で9回打ち切りとしたレギュラーシーズンの方式を継続する。
勝敗が並んだ場合はレギュラーシーズン上位のチームが勝ち抜けるため、同点で9回表を終え後攻チームの引き分け以上が確定してシリーズが決着するケースでは、裏の攻撃を行わずコールドゲームとする。9回裏に追い付いて勝ち抜けが決まった場合も、その時点でコールドとなる。
ロッテは27日、育成選手の原嵩投手に来季の契約を結ばない旨を通知したと発表した。
今季はイースタンで20試合に登板し0勝1敗1セーブ、防御率4.79の成績を残していた。今後は未定。
原は専大松戸高から2015年ドラフト5位でロッテ入り。17年に右肘手術を受けた。今季から育成選手契約となっていた。
ロッテは27日、公式ファンクラブ「TEAM26(チームにじゅうろく)」の2022年度会員募集を開始したと発表した。
「TEAM26」には5種類の有料コースと1種類の無料コースが設定されており、会員種別ごとに特典の観戦チケット枚数やグッズのアイテムなどが異なる。特典の観戦チケットはこれまで窓口での引き換えが必須だったが、2022年からはMチケットオンラインで事前引き換えが可能になる。公式ファンクラブ「TEAM26」への入会は球団公式ホームページ、ZOZOマリンスタジアムTEAM26ブース(試合開催日のみ)、郵送で募集中。
ロッテマリーンズの広報室は「様々なお得な特典が付いた公式ファンクラブの2022年度会員の募集を開始しました。ファンクラブ会員しか手に入らないグッズもあり、その他にも様々なサービスがあり、とてもお得ですのでマリーンズファンの皆様はぜひ入会ください。お待ちしています」とコメントした。
コース毎の詳細やその他特典は公式HPで。
首位攻防第3ラウンドは1点ビハインドのまま最終回を迎えていた。9月9日、ほっともっと神戸で行われたバファローズ戦。初戦をサヨナラ負け。2戦目は逆転勝利。そして3戦目も熱戦は続いた。負ければ首位陥落。絶対に落とせないゲームで荻野貴司外野手が魅せた。最終回の先頭打者。マウンドにはバファローズの守護神平野佳寿投手が上がった。初球149キロストレートを見逃しての2球目。138キロフォークをすくい上げると打球は神戸の夜空に吸い込まれるように高く舞い上がり、そしてレフトスタンドに消えていった。起死回生の同点ソロ本塁打。チームの窮地を救った。
「イメージとしてはセンター前を意識して打席に入っていました。ストレート対応ではあったけど、変化球対応もできるように準備をしていました。フワフワと上がっていたので、捕られてしまうかなあと思いましたが、伸びろと祈りました。風もあって、うまく入ってくれたかなあと思いました」と荻野はその試合を振り返る。
ほっともっと神戸は関西学院大時代もリーグ戦で何度もプレーした思い出のスタジアムだ。そしてプロ野球を意識した場所でもある。1つ上の学年に近畿大の大隣憲司投手と立命館大の金刃憲人投手がいた。大学屈指の左腕同士。2006年5月5日に神戸で行われた関西学生リーグ・近畿大対立命館大戦はプロ注目の2人が投げ合うということで多くの観衆とメディアが詰めかけていた。第2試合が関西学院大対同志社大戦。試合に備えてスタンドにいた荻野は目の前で2人の意地と意地の投げ合いを目にした。
「忘れられない試合です。自分がプロを肌で感じた試合。こういう人達がプロに1位指名されて入るのかあと見入っていました」(荻野)
大隣は希望入団枠でホークスに。金刃は同じく希望入団枠でジャイアンツに入団をする。同じリーグで戦う身として刺激を受け、プロを具体的な目標とするキッカケとなった。神戸はそんな原点ともいえる場所である。
大学時代の荻野にとってターニングポイントとなった出来事と言えば大学ジャパン入りがある。大学時代は遊撃手。しかしジャパンで遊撃手として試合に出場することはなかった。「ボクは代走とか。守ったのもショートではなくてレフトでしたね」と振り返る。日本全国から集まってきた大学球界のスター選手達。大学ジャパンのプレーを身近に感じ、自分とのレベルの差がはっきりとわかったことで荻野の闘志は火がつき、そこから練習に明け暮れていくことになる。
「大学ジャパンに来ていた選手達が本当にすごかった。レベルの違いを感じたし、知らされた。自分はまだまだと思い、悔しい思いもしたし、もっと頑張ろうと思った」と荻野は当時の心境を口にする。そして名門トヨタ自動車に入社後、頭角を現し09年ドラフト1位でマリーンズ入りした。
あれから月日は流れた。同じ神戸のスタジアムでも当時と今では立場がまったく違う。プロを少し遠くに見ていた若者は今、マリーンズの切り込み隊長として強い存在感を見せる頼れるベテランだ。前後期制、プレーオフ制を除くと1970年以来となるリーグ優勝を目指すチームを引っ張り、勝利をたぐり寄せている。
あの日、神戸の夜空に架けたアーチはマリーンズにとってこの上ない希望のアーチとなった。荻野の夢を乗せた一発。この価値ある引き分けの後、続くイーグルス3連戦に同一カード3連勝するなど連勝を伸ばしチームは首位街道をひた走ることになる。背番号「0」と共に歩んだ2021年。歓喜の時まで、泣いても笑ってもあと3勝。10月30日、本拠地千葉で感動のフィナーレを迎えるために荻野は駆け抜ける。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)
今年もわずかにリーグ優勝に届かなかった。
優勝マジック3のロッテが優勝するために、残り3試合を3勝0敗、もしくは2勝1分が条件の中、27日の楽天戦は初回に先頭の荻野貴司がライト前に安打を放つと、2番・中村奨吾が送り、4番・レアードの三塁線を破る適時二塁打で幸先よく先制した。
先発・小島和哉も4回まで楽天打線を44球、わずか1安打に抑える好投を見せた。5回も簡単に2死としたが、田中和基に四球を与えると、辰己涼介にライト前に運ばれ一、三塁とされる。ここを踏ん張りたい小島だったが、太田光に適時打を打たれ同点に追いつかれた。
勝利するために早くリードを奪いたいロッテは7回、先頭のレアードがレフト前安打で出塁するも、続く角中は送りバントを試みるも捕手ゴロとなり走者を進められず。それでも、1死一塁で代走・藤原恭大がワイルドピッチで二塁へ進む。安田尚憲が中飛、岡大海の死球で一、二塁としたが、藤岡裕大が見逃し三振に倒れ無得点。
1−1の8回にセットアッパー・佐々木千隼が、1死一、二塁から代打・小深田大翔にライト前に運ばれ勝ち越しを許した。1−2の9回は3番・マーティンから始まる好打順も3人で打ち取られ試合終了。この瞬間、すでに全日程を消化していたオリックスの25年ぶりのリーグ優勝が決まり、ロッテの1974年以来の勝率1位でのリーグ優勝は叶わなかった。
決勝点を浴びた佐々木だが、ここまでの働きぶりを考えても今日の“1敗”を責めることはできない。
今季、開幕直後はビハインドゲームでのロングリリーフを担当し、チームに流れを呼び込むテンポの良い投球で、逆転劇を何度も呼び込んだ。
ビハインドゲームで結果を残し続け、序列をあげていき、6月に入ってからは勝ちパターンを任されるようになった。特にこの時期は、勝ちパターンで投げていたハーマン、唐川侑己の1軍登録抹消があったなかで、勝ち試合のリリーフに苦労しなかったのも、佐々木の存在があったからだ。
後半戦は勝ち試合の8回を投げ、守護神・益田直也に繋ぐ役割を見事に果たした。今季54試合目で初黒星を喫したが、8勝26ホールド、1セーブ、防御率1.26という成績を見ても分かるように、益田とともにマリーンズのブルペンを間違えなく支えた。テンポよく抑える佐々木千隼の姿を、引き続き見せて欲しい。
優勝マジックが点灯し、あと一歩のところで優勝に手が届かなかったロッテ。今季は開幕5連敗スタートだったが、今季ワーストが5連敗で、シーズン通して安定した戦いぶりだった。前半戦は不安定だった投手陣を打線がカバーし、後半戦は打線の状態が落ちたが、投手陣が安定し僅差のゲームを拾い、51年ぶりに9月での単独首位、優勝マジック点灯もあった。昨季もリーグ2位だったが、昨年とは違う悔しさがある。ペナントレースでの悔しさはペナントレースでしか晴らせない。来季こそリーグ制覇を掴み取りたい。
ただ、まだ戦いは終わっていない。クライマックスシリーズがある。本音をいえばリーグ優勝して、クライマックスシリーズの戦いに挑みたかったが、終わってしまったことは仕方がない。11月6日からはじまるクライマックスシリーズのファーストステージで最高の状態にもっていくため、まずは残り2試合を全力で戦っていきたい。