ロッテがシーソーゲームの末に同点で9回表を終え、コールドゲームで引き分けた。3−4の7回2死からマーティンの右越えソロで追い付いた。小島は7回途中4失点。国吉、佐々木千、益田が無失点でつないだ。楽天は2−3の7回に炭谷のソロと島内の適時打で2点を奪い粘ったが、救援陣が2試合続けて踏ん張れず、7回に酒居が同点を許した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東北楽天 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 4 |
2位ロッテがCSファーストステージを1勝1分けとし、オリックスとのファイナルステージ(京セラドーム大阪)進出を決めた。1点を追う楽天第2戦の7回、足を痛める主砲レオネス・マーティン外野手(33)が特大弾で追いついた。勝ち抜いた要因の1つには助っ人の強い「リーダーシップ」があった。
選手会長は益田、主将は中村奨だが、チームリーダーと言って差し支えない。ファイナルステージ進出を決め、ファンの集う右翼席へ一礼に向かう選手達の先頭にはマーティンがいた。シーズン最終戦の挨拶はホームもビジターも先導した。「大事なことはチームのために何ができるか」。波及効果はグラウンド内にとどまらなかった。
励ました。同じキューバ出身で、米国の自宅も近所のエチェバリアが加入すれば先輩として歓迎した。田村ら出場機会が減ったメンバーのことも常に気にかけ、声をかけた。
盛り上げた。シーズン終盤、ゲームセット時の「勝利の舞」を内外野に提案。「みんなで何かやろう」と勝ち試合の喜びを共有した。ケガで戦線離脱してもネット裏で応援し、仲間が打てば笑顔で手をたたく姿が中継カメラに抜かれた。マーティン不在は「彼が戻るまで後退できない」とチームの士気を高めた。
耐えた。9月半ばに自打球を右足甲に当て、骨折が判明した。完治を待たず、折れたまま試合に出ることを選んだ。この日もそうだ。「闘ってます。痛みと闘ってますけど、大丈夫です。チームのために頑張ります」。空振りしても走っても痛い。それでも初回の安打で気迫の走塁を見せ、回り込んで右手から二塁に滑り込んだ。
何より、特大弾でチームを先のステージへ導いた。7回2死、東京湾の分厚い雲の下から真っ赤な夕日がのぞいた。「1点差負けなんで、ホームランを狙うしかないですよね」。3ボールから狙うは1発。5球連続フォークの後の直球を完璧に捉え「家族」と呼ぶチームを、ファンを救った。
「優勝の瞬間にライトを守っていたい」と言った願いはかなわなかった。「次のシリーズではオリックスの優勝(突破)を阻止して、僕達が勝つつもりでやっていきたいと思っています」。同じ相手に2度は負けない。
2位ロッテがCSファーストステージを1勝1分けとし、オリックスとのファイナルステージ(京セラドーム大阪)進出を決めた。1点を追う楽天第2戦の7回、足を痛める主砲レオネス・マーティン外野手(33)が特大弾で追いつき、ファイナル前に勢いに乗った。山口航輝外野手(21)もリーグ最年少のポストシーズン本塁打を含む3安打2打点。若き大砲候補は、去年のCSは寮でテレビ観戦していた。苦悩と血のにじむ努力に「潜入」する。
左の手のひらはどんな感じに?−。試合後の山口に頼むと「今めっちゃ手汗かいてます」と拭いてから差し出してくれた。「ちょっと治ってきました!」。皮がめくれた跡に、新たな皮膚が固まりつつある。
シーズン終了直後の11月1日、安田らとのミニキャンプが始まった。1日1000スイング。「まじできつかったっす。1日目でむけました、べろんと。めっちゃ痛いっす」。強烈にしみるから、入浴時はビニール手袋を装着。テーピングはぐるぐると5周ほど。バットを持つのは「まだ素手じゃ痛いです」。その中で2戦で4安打した。
「情けない成績だったので、本当に、自分のためにと思って」。
藤原恭大外野手(21)と同期のプロ3年目。開幕戦で5番スタメンに抜擢されながら、シーズン最終戦で3安打し何とか打率2割台に乗せた。本塁打は9本で「(今日のを)足して10本です」。春先に得意の俳句キャラで売り出した。低調に加え、お立ち台のタイミングが合わず、この日の「秋の夢 心はひとつ 日本一」も久しぶりの披露。お蔵入りとなった作品も3つか、4つか。
去年のCSは寮の食堂のテレビで見た。「恭大や安田さんが、若くして1軍の舞台で活躍していて…」。負けじと奮起し、同じようにもがく立場には並んだ。「こういうしびれるCSの場面で出していただいて、本当に感謝しています」。
期待に応えて初球をセンター前、粘ってレフト線二塁打、豪快にライトへ本塁打。大一番でやってのけ、短期決戦のラッキーボーイになりつつある。「若い選手が勢いづけるのって、必要だと思うんで。自分もそういう1人になれればいいなって思います」。痛くても、笑うためには振るしかない。
ロッテ山口航輝外野手(21)が本塁打を含む3安打2打点の活躍で、ファイナルステージ進出に貢献した。
特に、4回1死一塁での適時二塁打は技ありだった。楽天岸に直球、スライダーの2球であっさりと追い込まれた。
そこからスライダー、チェンジアップを見送り、緩いカーブを何とかカット。直球も見送り、フルカウントにした。
「いつもだったら簡単に終わっていた部分もあると思いますし、外のスライダーに手を出して三振してたのを(ボール球として)見逃せたのは大きかったと思います」。
それでも勝負球は分からない。「結構頭の中で迷ってましたけど、真っ直ぐかチェンジアップかで。カーブがきたらごめんなさい、という感じで」。そのチェンジアップが7球目に来た。しっかり拾って左翼線へ飛ばした。
球種も迷ったが「クイックでくるのか、足を上げてくるのか」でもかなり迷った。「タイミングを崩しにきているのも分かっていたので」。多角的に意識したから、クイックのチェンジアップにもしっかり対応できた。鍛え抜いた下半身で、しっかりと我慢して。
「何とか打てて、良かったです」。
春のキャンプで振りまくり、初夏に2軍に落ちてから振りまくり、レギュラーシーズン終了直後も振りまくった。「何とか打つ」ために、血のにじむような努力をしてきた。
ロッテの剛腕国吉佑樹投手(30)が意地を見せた。7回途中で先発小島が4失点目を喫し、走者2人を残したところに2番手で登板。力で後続を断ち、食い止めた。
前日6日は3四球の大乱調でアウトを2つしか取れずにKO。「翌日に早めに借りを返せて、ホッとしているというのが1番」と一息つき「また大阪で投げられるチャンスができたので、もうああいう形にならないように」と引き締めていた。
投手のことは「信頼」しても「信用」してはいけない。分かっていると思っても、試合中に確認を続ける必要がある。楽天バッテリーは、配球の前にやるべき「配慮」に欠けて、痛い失点を喫した。
2回に2点を先制した直後。岸−炭谷のバッテリーは、前日に高めの直球で同点ソロを許したエチェバリアに対して、2ボール1ストライクから高めの直球を中前に運ばれた。得意な高めに不用意な1球だった。
続く6番山口は積極的な打者。初球の入りが大事なところで、高めに甘めの直球を投げ、中前打で無死一、三塁とピンチを招いた。直後の併殺打の間に1点差に迫られた。
勝つしかない楽天にとって、結果的に重く響いた序盤の失点。データを頭に入れていたなら防げた1点だった。炭谷はもっと低めを意識させるなど「配慮」が必要で、岸も注意深く投げるべき。リードには配球だけではなく、意思表示、ジェスチャー、声がけ、テンポづくり、全てが含まれる。
1点リードの7回は2死からマーティンに対して本塁打だけは避けたい場面で、フルカウントからインコースを狙った直球が、ど真ん中に入って同点ソロとされた。前日、同じような状況でエチェバリアに本塁打を打たれたのに、2試合連続で同じ過ち。投手は最悪フォアボールでもいいと思って対峙しないといけないし、捕手は失投になっても本塁打にならないリードが必要。打たれないことより、ストライクを投げることが前提の攻めに見えた。2試合連続で同じようなミスをすれば、勝つことは難しい。
配球の前にあるべき「配慮」と「丁寧さ」を欠いた。ロッテも勝ち越した直後の7回に同じようなシーンがあった。
9番炭谷に対して、初球の高めツーシームを左中間に運ばれる同点ソロを許した。6回までのできを考えれば小島の続投は当然だが、簡単にストライクを取りにいったように見えた。捕手の加藤も甘めなコースに構えているだけ。9番とはいえ、2回にタイムリーを打っている炭谷に対して、丁寧さに欠ける入りだった。それを口火に、一時逆転を許す展開になった。
短期決戦は1球で全てが変わる。私自身も身をもって経験しているだけに、特に気になった。ロッテは2試合でファイナルステージ進出を決めたことで、オリックス山本に対して、石川をぶつけられる。下克上への条件は整った。
「秋の夢 心はひとつ 日本一」。
この日はCS初打点、パ・リーグCS最年少アーチなど3安打2打点の活躍で、ファーストステージ突破に貢献した。連日のスタメン起用に応え「シーズンの後半辺りから自分の思うような打撃ができてきて、それを継続してこの2試合を戦えた。自分の力も試せましたし、結果も出て、いい2日間になったと思います」と振り返った。
山口は13歳の時に伊藤園主催「お〜いお茶 新俳句大賞」で佳作特別賞を受賞。これまでも節目に俳句を披露している。
21歳2ヶ月の山口がCS初本塁打を含む3安打。プレーオフ、CSの最年少本塁打は08年2S2戦平田(中日)の20歳7ヶ月で、山口は平田に次ぐ年少2位。パ・リーグでは20年1戦安田(ロッテ)の21歳6ヶ月を上回る最年少となった。また、猛打賞の年少記録も、20年<2>戦藤原(ロッテ)の20歳6ヶ月に次ぎ、05年2S3戦西岡(ロッテ)の21歳2ヶ月に並ぶ2位タイ。
シーズン2位のロッテが、1勝1分けで2年連続のCSファイナルステージ進出を決めた。
2試合とも互いに譲らない展開が続いた。サヨナラ勝ちした第1戦は佐々木朗希投手(20)や佐藤都志也捕手(23)が、第2戦は山口航輝外野手(21)と若手が活躍。エチェバリア、マーティンと助っ人の1発にも助けられた。
井口資仁監督は場内インタビューで「2試合、本当にタフなゲームで、シーズン中もそういうゲームが多かったんですけど、選手達が最後までしっかり戦ってくれました」と総括。
10日からはオリックスとのファイナルステージ(京セラドーム大阪)が始まる。「141試合目で優勝を逃して、選手も悔しい思いでCSに向けて調整してきました。ファイナルはアウェーですけど、またここに(日本シリーズで)帰ってこられるように、一丸となって頑張っていきたい」と決意を新たにした。
楽天が2回2死二塁から、炭谷の右前適時打と山崎剛の左前適時打で2点先取。ロッテはその裏、岡の併殺打の間に1点を返した。
ロッテが4回1死一塁、山口の適時二塁打で同点。さらに6回1死、山口のパ・リーグCS最年少弾となるソロで1点勝ち越した。
ロッテが1勝1分けでファイナルステージ進出を決めた。楽天が7回にリードを奪うも、その裏にマーティンが同点ソロを放った。
シーズン2位のロッテが、10日からのCSファイナルステージ・オリックス戦(京セラドーム大阪)への進出を決めた。この日、3位楽天に引き分けて1勝1分けとなった。ファーストステージは3試合制で、勝利同数の場合はシーズン上位チームが勝ち上がるため、3戦目は行われない。
この日は3−4と1点を追う7回、2番レオネス・マーティン外野手(33)が右翼へ特大の同点ソロを放ち、4−4の振り出しに戻した。勢いに乗り、日本シリーズ進出を懸けてパ覇者のオリックスに挑む。
ロッテ山口航輝外野手(21)がパ・リーグCS最年少本塁打を放った。
同点の6回1死、楽天安楽の直球を捉え、右翼ポール直撃の一時勝ち越しソロとした。21歳2ヶ月でのCS本塁打は、昨年安田が記録した21歳6ヶ月を上回ってリーグ最年少記録となった。
「最高に気持ちよかったです。とにかくみんなで大阪に行きたい!」と、地元でもある大阪開催のCSファイナルステージ進出(対オリックス)を願った。
第1打席で中前打、第2打席でも左二塁打を放っており、3打席連続安打でこの日2打点目。7回の守備からベンチに下がった。
ロッテが山口航輝外野手(21)のCS初打点で同点に追いついた。
第1戦に続いて6番右翼で先発出場。1−2で迎えた4回1死一塁、楽天岸のチェンジアップを拾って左翼への適時二塁打に。「何とか捉えることができてよかったです。CS初打点嬉しいです!こういう試合、こういう同点の場面で打つことができてよかったです」とコメントした。
前日にCS初安打を放ち、この日も2回の第1打席で中前打をマーク。2打席連続安打での同点二塁打となった。
今季限りで現役引退するロッテ鳥谷敬内野手(40)の引退舞台裏動画が、引き続き話題を呼んでいる。
球団公式YouTubeにアップされた11月3日の引退会見動画が、7日正午時点で11万再生回数を超え、250件超のコメントが寄せられている。
視聴者からは「鳥谷選手マジで俳優のようにカッコ良い」「鳥谷さんが慕われているのが分かる動画」、「想像以上に胴上げを拒否していて面白い」などのコメントが寄せられている。動画URLは次の通り。https://www.youtube.com/watch?v=quRKZzTUP1o&t=328s
ロッテの打者は本当に勝負強い。7回2死無走者からマーティンが放った同点ソロは第1戦のエチェバリアに続き、連打は難しく、本塁打がほしいという場面で出た。
楽天は前日の松井も、この日の酒居も調子は良さそうで、力勝負ができた。これがパ・リーグの野球。その真っ直ぐをバットの芯で捉えるのだから、たいしたものだ。
ベンチの思い切った継投も、ファーストステージ突破を引き寄せた。7回に小島が逆転を許し、なお1死一、二塁のピンチで、2番手に国吉。立ち直ってもらわなければいけない投手とはいえ、第1戦の投球を見ていたら勇気がいる。
井口監督と吉井投手コーチのコミュニケーションがしっかりと、取れているのだろう。結果、国吉は追加点を許さず、同点の8回に登板した佐々木千も本来の安定感のある投球だった。
ファイナルステージを勝ち上がるためには、打線がオリックスの強力な先発陣を攻略しなければならない。オリックスは試合の間隔が空き、2戦目くらいまで打線に不安を残す。何とか先発投手が踏ん張って接戦に持ち込み、自信を取り戻した中継ぎ陣につなぐことができれば、勝機が出てくる。
ポストシーズンは、選手にとってその名を知らしめる絶好の舞台。第2戦に先発したロッテ・小島(おじま)もその1人だ。今季チームトップの10勝を挙げた左腕も、まだ全国区とはいえない。1年目の2019年。日本ハムとのオープン戦(鎌ケ谷)では2番手でマウンドに上がる際、「ピッチャー・こじま」と場内アナウンスされたこともあった。
ただ、今季の活躍でロッテファンの間で人気が急上昇。10月16−24日には球団オンラインストアで、19年8月にプロ入り初勝利を記念して製作された「コジマじゃないよ!オジマだよっ!!」グッズが異例の再販となった。自身も「オフになったら、これを持って、お世話になった方々に挨拶回りしたい」と同グッズを大量購入。この日は7回途中4失点に終わったが、ファイナルステージで快投し、もう「コジマ」とは呼ばせない。
レギュラーシーズン2位のロッテは3位・楽天に4−4で規定により9回表終了コールドゲームで引き分け。対戦成績を1勝1分けとして、オリックスとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(10日開幕、京セラ)に進出した。井口資仁監督(46)は「我々に失うものはない」と下克上への意欲を示した。
CSファイナルステージ進出決定の喜びから、大きくて鋭い井口監督の瞳が、さらに見開いた。
「141試合目に優勝を逃して、選手は本当に悔しい思いでCSファーストステージに向けて調整してきました」。
お立ち台で胸を張った。10月27日に楽天に敗れ、オリックスの優勝が決定。同30日にレギュラーシーズンを終えた後は、期待の若手に今月1日からCS開幕までの5日間で1日1000スイングを課した。
バットを振り続けた21歳の山口が本塁打を含む3安打と活躍。6日の第1戦では、23歳9ヶ月の佐藤都がCS最年少でサヨナラ打を放った。短期間で特訓の成果を出してくれた選手達に、井口監督は「彼らの肥やしになる」と確かな手応えをつかんだ。
国吉には汚名返上の機会を与えた。3−4と逆転された直後の7回1死一、二塁で国吉を送り出し、銀次を右飛、茂木を空振り三振に。6日は2点リードの7回に登板し、自身の失策に3四球を与え、この回に3点を失った。あえて連投させた指揮官は「走者を置いている場面で、ああやって(いい)投球ができた」と目を細めた。
チームはCSの最初のステージを6年ぶりに突破した。第1ステージと呼ばれていた2007年、ファーストステージに名称が変わった10、13、15年は勝ち上がり、短期決戦での強さを発揮。10年は日本一に輝いた。
「勢いがついてきている。ここ(ZOZOマリン)に、(日本)シリーズで戻って帰ってこられるように」。オリックスとのファイナルステージは10日開幕。持ち味の下克上≠復活させる。
一発狙いで強振した。ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が、右翼席上段へ同点ソロを叩き出した。
「1点差で負けていたので本塁打を狙うしかないですよね。興奮しました。これで“いける!”という雰囲気になった」。
2試合とも家族が生観戦したCSファーストステージ。3−4の7回2死、起死回生のCS初本塁打を放った。
9月19日の日本ハム戦で右足に自打球を当てて、中間楔状骨を骨折。無理を押して10月5日に復帰したが、「痛みと戦っている」と完治には程遠い状態。それれも「1回に右翼線へ強烈な打球を放った際は、足を引き摺りながらも一塁を蹴って必死に駆け込み二塁打とした。
「大丈夫。チームのために戦います」。
レギュラーシーズン終了後、頭髪を青色に染めて気分転換、優勝争いを繰り広げたオリックスの再戦に向け「今度は逆をやってやろう。オリックスの優勝を阻止して僕達が(CSファイナルステージで)優勝する」と予告した。
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージは、レギュラーシーズン2位のロッテが3位・楽天に4−4で規定により9回表終了コールドゲームで引き分けた。対戦成績を1勝1分けとしてオリックスと対戦するファイナルステージ(10日開幕、京セラ)進出が決定。球界の俳人≠アと3年目の山口航輝外野手(21)がパ・リーグCS最年少弾を含む3安打2打点と打線を牽引した。
皮がずるむけとなった左の手のひらを見せながら、21歳2ヶ月の山口は冗談とも本気ともつかない言葉をつぶやいた。
「1日でも長く野球(=試合)をして、秋のキャンプが1日でも短くなるように…」。
2回の第1打席で中前へ運ぶと、1−2の4回に岸のチェンジアップを狙って同点の左越え適時二塁打を放った。続く2−2の6回には安楽の148キロの直球を逆方向に飛ばして右翼ポール直撃のソロ本塁打。同僚の安田が昨季に21歳6ヶ月で放ったパ・リーグCS最年少弾記録を更新した。
努力は嘘をつかない。チームがオフだった今月1日。第1戦でサヨナラ打を放った佐藤都らとともに1日限定のミニキャンプに参加。5時間以上もバットを振り続けた。翌日以降も井口監督から1日1000スイングをノルマに課されたことで、当然ながら、マメは潰れて皮はベロンベロン。あまりの激痛と傷口がしみるため、入浴の際も手袋をつけて湯船に浸かった。今もテーピングを四重、五重にした上に打撃用手袋をはめて打席に立っている。
1年前はさいたま市のマリーンズ寮でテレビの前でCSを観戦し、同期入団の藤原らの活躍に羨望の眼差しを送っていた未完のスラッガー。今季に待望の1軍デビューを果たしたが、78試合で打率.207、9本塁打。それでも、CSでは2戦連続で先発起用され「しびれる舞台を経験させてもらって感謝しています。本塁打は最高に気持ちよかった」と振り返った。
故郷・大阪で開催されるオリックスとのファイナルステージ。短期決戦に欠かせないラッキーボーイとなった山口は「勝ち上がるには若い力が必要だと思う」と胸を張った。13歳のときに伊藤園主催「お〜いお茶 新俳句大賞」で佳作特別賞を受賞した球界の俳人≠ヘ最後に一句を詠んだ。
「秋の夢 心はひとつ 日本一」。
ロッテがクライマックスシリーズ(CS)の最初のステージを6年ぶりに突破した。第1ステージと呼ばれていた2007年、ファーストステージに名称が変わった10年、13年、15年は勝ち上がり、短期決戦での強さを発揮した。
だが、16年と新型コロナウイルス感染拡大の影響で1、2位のみの対戦となった昨季はともにソフトバンクに全敗。今回のCSで持ち味の下克上≠ェ復活するか。
ロッテの21歳の山口が3安打2打点とチームのファイナルステージ進出に貢献した。1−2の4回に岸から適時二塁打を放つと続く6回の打席では安楽の148キロの直球を逆方向に飛ばして右翼ポール直撃のソロ。2戦連続での先発起用に応え「自分の力を試せたし、結果も出ていい2日間になった」と喜んだ。
今季1軍デビューを果たして9本塁打を記録したパワーに加え、打席での読みも光る。岸からの一打は7球目。試合中盤から決め球に使う割合が増えていたチェンジアップを狙い打った。短期決戦で重宝されるラッキーボーイのような活躍ぶりに「自分達若い選手が勢いづけるのは必要なこと。その1人になれれば」と胸を張った。
初戦で乱調だったロッテの国吉が名誉挽回の好救援を見せた。先発の小島が7回に3−4と逆転を許し、なお1死一、二塁のピンチで登板。ともに力のある速球で銀次を右飛に、茂木を空振り三振に仕留めた。相手に傾いた流れを食い止め、その裏のマーティンの同点ソロにつなげた。
6日の初戦では3−1の7回に佐々木朗を救援し、3四球に悪送球で3失点と散々だった。今季途中にDeNAから移籍してセットアッパーとして貢献してきただけに「不甲斐ないというか、自分の投球ができなかった。早めに取り返せてほっとしている」と安堵した。
レギュラーシーズン2位のロッテは3位の楽天と引き分け、通算成績1勝1分けで、10日に始まるオリックスとのファイナルステージ(京セラ)進出を決めた。以下、ロッテ・井口資仁監督(46)の一問一答。
レギュラーシーズン2位のロッテは3位の楽天と引き分け、通算成績1勝1分けで、10日に始まるオリックスとのファイナルステージ(京セラ)進出を決めた。
シーソーゲームとなった日曜のZOZOマリン。ロッテは2点を先行された直後の2回に1点を返すと、4回には山口の左越え適時二塁打で同点に追いついた。山口は6回には右翼ポール直撃のソロ本塁打を放ち、1点を勝ち越した。7回に楽天に2点を奪われ逆転されたが、その裏にマーティン外野手(33)がCS初本塁打となるソロアーチを右翼スタンドに突き刺した。先発の小島は6回1/3を4失点。その後は国吉、佐々木千、益田とつないだ。
ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)がCS初本塁打。1点を追う7回2死、楽天3番手・酒居から4−4の同点に追い着く右越えソロを放った。
ロッテ・山口航輝外野手(21)がCS初本塁打を放った。2−2の6回1死で楽天2番手・安楽から勝ち越しの右越えソロ。山口は前日6日にCS初出場初安打を記録していた。
この日は2試合続けて「6番・右翼」でスタメン。2回の1打席目に中前打、4回の2打席目は同点に追い着く左越え適時二塁打を放ってCS初のタイムリー初打点をマークし「CS初打点嬉しいです!こういう試合、こういう場面で打つことができてよかったです」とコメントした。3打席目の本塁打で3打数3安打とした。
ロッテ・山口航輝外野手(21)がクライマックスシリーズ(CS)初打点を挙げた。1−2の4回1死一塁で楽天先発・岸から同点に追い付く左越え適時二塁打。CS初タイムリーも記録した。高卒3年目の今季に1軍デビューした山口は、前日6日にCSファーストステージ第1戦でCS初出場。3回に右前打を放ち、CS初安打をマークしていた。
この日は2試合続けて「6番・右翼」でスタメン出場。2回の1打席目には中前打を放ち、4回終了時で2打数2安打と好調だ。
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)は7日、レギュラーシーズン2位のロッテが3位・楽天に4−4で規定により9回表終了コールドゲームで引き分け、対戦成績を1勝1分けとしてファイナルS進出を決めた。レオネス・マーティン外野手(33)が7回に貴重な同点ソロを放った。10日から始まるファイナルSではリーグ優勝したオリックスと対戦する。
フルスイングしたマーティンは打球の行方を見つめた。薄暗くなった幕張の空から舞い降りた白球は、右翼席上段へ。ゆっくりと走りながら右手を突き上げた。
「興奮した。これでいけるなという雰囲気になったし、自分のバットで(ファイナルS進出を)決めたことが1番大事だった」。
1点を追う7回2死で打席に入った。9月に自打球で右足甲を骨折。復帰後は空振りすると、踏ん張りきれずに何度も地面に膝をつく状況で出場が続く。「1点差、負けているので本塁打を狙うしかない」と一発だけを狙った。
フォーク3球で3ボール。酒居の4球目のフォークにバットは空を斬った。5球目のフォークはファウル。そして、6球目。この打席で初めて来た内角直球に反応した。引き分け以上なら突破が決まる状況で、値千金の「決勝打」になった。
「痛みと闘っているけど大丈夫。大事なことはチームのために何ができるか」。骨はまだくっついていない。チームも目標としてきたリーグ優勝を逃した。それでもファイティングポーズはやめない。
「最後の方はオリックスがいいプレーをして勝ち続けて、オレ達が勝てなかった。今度は逆をやる。次のシリーズで、オリックスの優勝を阻止して、オレ達が優勝する」。
10日からは敵地でオリックスとファイナルSを戦う。井口監督も「我々が失うものはない。一丸となって戦って、ここに帰って来たい」と日本シリーズで本拠地に戻ってくることを誓った。
マーティンはCS開幕前に髪を染めた。「最終戦が終わる頃、チームメートに“髪、染めるぞ”と話していた」。打撃手袋、レガースと同じラッキーカラーの青にした。自分で染めたことで、早くもまだらになってきたが、青鬼のごとく鬼気迫るスイングで、楽天に引導を渡した。
かつて日本にはボブ・ホーナー(ヤクルト)、チャーリー・マニエル(近鉄)、ハル・ブリーデン(阪神)といった「赤鬼」がいた。球史に名を残す助っ人達に負けない打棒。手負いの「青鬼」マーティンが、オリックスへの逆襲も果たす。
2位のロッテが3位の楽天と引き分け、1勝1分けで15年以来6度目のファーストS突破を決めた。プレーオフ、CSでの引き分けは14年セCSファーストS第2戦の阪神対広島戦(0−0)以来4度目。引き分けでのステージ突破および、引き分け以上が確定し、最終回裏の攻撃を行わなかったケースは、いずれも前記の14年阪神以来2球団目でパ初だ。なお、パのプレーオフ、CSでファースト、ファイナル両ステージ突破のシリーズ進出は、04年西武、05、10年ロッテ、18、19年ソフトバンクとなっており、ロッテには3度目の下克上に期待がかかる。
努力は裏切らない。2−2の6回1死。ロッテ・山口が、安楽の直球をライナーで右翼席に叩き込んだ。「(大きいのを)狙わずに自分のスイングをしようと思った」と一時は勝ち越しとなる一撃。皮が「ベロッ」とむけた手のひらに最高の感触が残った。
1日1000スイング。レギュラーシーズン終了2日後から、山口ら若手に課された数字だ。CS開幕まで連日振り続け、つぶれたマメの傷口がしみないように入浴の際は手袋を着用した。山口は「きつい練習だったけどこうやって結果が出た」と成果を実感した。
21歳2ヶ月での本塁打は、昨季の同僚・安田を抜くパ・リーグCSの最年少記録。だが、この日は一発だけではなかった。1−2の4回1死一塁では岸のチェンジアップを左線に同点二塁打。2回の右翼守備で本塁送球がそれ、鈴木大の生還を許し「自分がしょうもない送球して先制されたので打つ方で何とかしたかった」。3安打2打点でステージ突破の原動力となった。
フルスイングが身上だが「思うように振れなかった」と疲労が蓄積したシーズン終盤から10グラム軽い870グラムのバットを使う。本塁打は9本に終わったが「(今日のを)足して10本です」と笑った。
昨年のCSは球団の寮でテレビ観戦。中学生のときに「おーいお茶 新俳句大賞」で佳作特別賞を受賞した山口は一句詠んだ。
「秋の夢 心はひとつ 日本一」。
飛躍の1年はまだ続く。
山口(ロ)がCS初本塁打を含む3安打。
プレーオフ、CSの最年少本塁打は08年2S第2戦平田(中)の20歳7ヶ月で21歳2ヶ月の山口は年少2位。パでは20年1S第1戦安田(ロ)の21歳6ヶ月を抜く最年少記録になった。
また、プレーオフ、CSの最年少猛打賞は20年1S第2戦藤原(ロ)の20歳6ヶ月。次いで05年プレーオフ2S第3戦西岡(ロ)の21歳2ヶ月となっており、こちらは年少2位タイ。
4−4の9回2死一塁。ロッテの守護神・益田が島内を右飛に仕留めると、ナインはベンチを飛び出した。裏の攻撃はない。レギュラーシーズン2位により、CS規定で引き分け以上が確定した時点でファイナルS進出が決まった。
誰よりも安堵の表情で守護神を迎えたのは国吉だ。「昨日は不甲斐ないというか、自分の投球ができなかったので、早めに借りを返せてホッとした」。3−2の7回に先発の小島が逆転され、なおも1死一、二塁のピンチで登板。銀次を151キロ直球で右飛。茂木も空振り三振に仕留めて相手に傾いた流れを食い止め、その裏のマーティンの同点ソロにつなげた。
今季途中にDeNAから移籍したセットアッパー。前日の初戦は3−1の7回に佐々木朗を救援し、3四球に悪送球で3失点と散々だった。それでも一夜明けて名誉挽回の好救援。小島を引っ張り、裏目に出た井口監督は「7回頭から(国吉で)いけば良かったと反省しています」と振り返り、信頼を寄せた。
今季10勝をマークし、2戦目の先発を任された小島は6回1/3を10安打4失点。6回まで2失点と粘ったが1点リードの7回先頭の炭谷に同点弾を浴び、思わずマウンドでうずくまった。
さらに島内に左前適時打を浴びたところで無念の交代となったが「野手の方がたくさん援護をしてくれて感謝しかありません。今日の投球内容を反省します」と胸を撫で下ろしていた。
CSファイナルステージ進出を決める同点ソロを7回に放ったロッテ・マーティンが試合後、自慢の青髪にした理由を明かした。
「シーズンが終わるときくらいからチームメートに“髪、染めるぞ”と話していたんです。やっぱり自分の好きな色が青なんで、青に染めました」。
来日3年目。骨折した右足甲は完治していないが、9月には家族が来日し、プライベートも充実している。
「(家族は)日本の文化や生活を楽しんでいる。ファンの皆さんも話しかけてくれたりして、日本の生活を気に入ってくれて大好きになったんじないかな」。
10日からオリックスと対戦するCSファイナルステージ(京セラドーム)に向け、「痛みと戦ってますけど、大丈夫です。チームのために戦います」とオリックス撃破も誓っていた。
「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」は7日、ファーストステージ(S)第2戦が行われ、前日の第1戦で劇的なサヨナラ勝ちで先勝したロッテがこの日は楽天と引き分け、9回表終了時点で1勝1分けが確定し、10日(18時)に開幕するシーズン1位のオリックスとのファイナルステージ(S)進出を決めた。
先発の小島が粘りのピッチングで7回途中4失点も、国吉、佐々木千、益田の無失点リレーで楽天に再度の勝ち越しを許さず引き分け、ファイナルS進出を決めた。6回に山口の勝ち越し弾で3−2とした7回も、6回までに93球を投げていた小島をマウンドに上げたことについて井口監督は苦笑いしながら「僕の反省点で7回頭からいけばよかったと反省してます」と1点勝ち越された後をキッチリと締めた2番手の国吉を“らしく”称えた。
井口監督の“お立ち台懴悔”とともに、前日には珍しいセルフダブルプレーを完成させたものの3失点した国吉のリベンジ雄叫びにネット上では「おめでとう」「ロッテで輝いてる」など称賛の声が上がった。千葉ロッテマリーンズ公式ツイッターでも「ピンチの場面で昨日の悔しさを晴らしました!進撃のクニ様!いざっ!大阪へ!」とさらなる活躍に期待を寄せていた。
また同ツイッターでは前日のCS開幕戦に先発した佐々木朗希投手が左拳を上げている画像とともに「大阪でも頑張ります!次回登板に向けて闘志を燃やしています。いざ大阪へ。そして日本一へ」とのコメントを投稿。佐々木千隼投手も「8回をしっかり抑えた佐々木千隼投手!ご褒美のシャトーブリアン!力をつけて大阪へ!そして日本一だ」と141試合目で優勝を逃し「悔しさしかない」と語っていた井口監督とともに、マリーンズナインの視線はオリックスへのリベンジ、そして本拠地に帰ってきての日本一を見据えていた。
「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」は7日、ファーストステージ(S)第2戦が行われ、前日の第1戦で劇的なサヨナラ勝ちで先勝したロッテがこの日は楽天と引き分け、9回表終了時点で1勝1分けが確定し、10日(18時)に開幕するシーズン1位のオリックスとのファイナルステージ(S)進出を決めた。
前日にサヨナラ打を放った佐藤都に続き、第2戦でも若手がチームを盛り上げた。プロ3年目の山口がこの日3安打。一時は勝ち越しとなるソロも放ち井口監督も「今年も開幕から期待しながらやってきた」と目を細めた。
2回に中前打を放つと、4回には1死からエチェバリア四球で出塁。山口が相手先発・岸の7球目チェンジアップを完璧に捉えランエンドヒットでエチェバリアが一気に生還。CS初打点となる貴重な同点打を放ち「打ったのはチェンジアップです。なんとか捉えることができて良かったです。CS初打点嬉しいです!こういう試合、こういう同点の場面で打つことができて良かったです。次も頑張ります!」と声を弾ませた。6回には楽天2番手の安楽のストレートを右翼ポール際に叩き込み一時勝ち越しに成功。7回のマーティンの一撃で引き分けとしファイナル進出を決めたが、前日の先発・佐々木朗、佐藤都、そして山口など若手の躍動がチームを盛り上げているのは間違いない。
持ち前の粘り腰が復活したロッテが、10日から始まるファイナルS(京セラD)でオリックスに「悔しさしかない」シーズンのリベンジを果たす。
「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」は7日、ファーストステージ(S)第2戦が行われ、前日の第1戦で劇的なサヨナラ勝ちで先勝したロッテがこの日は楽天と引き分け、9回表終了時点で1勝1分けが確定し、10日(18時)に開幕するシーズン1位のオリックスとのファイナルステージ(S)進出を決めた。
第2戦の主役はマーティンだ。まずは初回に気迫の走塁を見せ本拠地を白く染めたファンを沸かせた。
1死から打席に立ったマーティンは、相手先発の岸が投じた2球目の142キロ直球を強振。完璧に捉え引っ張った打球は右翼線を抜け一気に二塁へ駆ける。しかし骨折した右足が万全ではないためか二塁ベース手前で足を引きずりながら失速。タイミング的に微妙になったが、地面に手をつきながら回り込む“忍者走塁”でタッチをかわしセーフに。マーティンは二塁ベースに手をつき寝転んだままホッとした表情を見せた後にベンチに向かって笑顔を見せた。
そして6回に山口の勝ち越し弾に沸いた直後の7回。先発の小島が炭谷に同点弾、島内に勝ち越し弾を浴び逆転されたその裏、2死無走者で打席に立ったマーティン。楽天3番手酒居の6球目を完璧に捉え右翼スタンド上段に運び再び同点に追いついた。打った瞬間の一発にマーティンは打席に立ったままベンチに向かってガッツポーズ。ベンチ前では前日のヒーローの1人であるエチェバリアと歓喜の超ハイタッチ。連日の助っ人の大きな一発に井口監督も本当に頼りになりますねとの問いに、うなるように「はい」と笑顔を見せた。
「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」は7日、ファーストステージ(S)第2戦が行われ、前日の第1戦で劇的なサヨナラ勝ちで先勝したロッテがこの日は楽天と引き分け、1勝1分けで10日(18時)に開幕するシーズン1位のオリックスとのファイナルステージ(S)進出が決まった。
「2戦ともタフな戦いだった」。井口監督はパ・リーグ史上初となる引き分けでのステージ突破を決め安堵の表情を浮かべた。
まさにチームスローガン「この1点をつかみ取る」ファーストSの戦いだった。前日の第1戦は1点を追う8回にエチェバリアの劇的なバット放り投げ同点弾。そして9回には佐藤都のサヨナラ打。この日も1点を追う7回にマーティンの特大同点ソロが飛び出し1点をつかみ取った。「141試合目で優勝を逃し、悔しさしかない」。そう語った井口監督はロッテらしい粘り腰を見せたナインを称えつつも視線はすでに先の戦いを見据えていた。「ファンの皆さんも(悔しい思い)一緒だと思いますんで、またここに帰って来られるようにファイナル、また一丸となって大阪で頑張っていきたいと思います」と日本シリーズでのZOZOマリン帰還を「本当に選手達の力になった」と本拠地を白く染めたファンに約束した。
試合は先発の小島が6回まで2失点と粘りの投球を見せていたが、7回に炭谷に同点弾、島内に勝ち越し打を浴び7回途中で降板。
しかしここで終わらないのが今年のロッテだ。3−4と逆転され迎えた7回にマーティンが右翼スタンドに特大弾を放ち再び同点に追いつき、4−4で迎えた9回表を守護神・益田が無失点に抑え引き分け以上が確定。ロッテは最後の攻撃をすることなくCS開催要項のコールド規定によって1勝1分けでファーストS突破が決まった。
引き分けでステージを勝ち上がるのは14年セCSファーストSの阪神(第1戦○、第2戦延長12回表終了で引き分けコールド)以来でパ・リーグでは初となった。
ステージ勝ち上がりが確定した時点でコールドとなる。後攻チームが王手をかけ、9回先攻チームの攻撃終了時に同点の場合は、9回裏の攻撃は行わない。また、9回裏の攻撃中に後攻チームが追いついた場合、その時点でコールドゲームとなる。
「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」は7日、ファーストステージ(S)第2戦が行われ、前日の第1戦で劇的なサヨナラ勝ちで先勝したロッテが、1勝1分けで10日(18時)に開幕するシーズン1位のオリックスとのファイナルステージ(S)進出が決まった。
3−4と逆転され迎えた7回にマーティンが右翼スタンドに特大弾を放ち再び同点に追いつき、4−4で迎えた9回表を守護神・益田が無失点に抑え引き分け以上が確定。ロッテは最後の攻撃をすることなくCS開催要項のコールド規定によって1勝1分けでファーストS突破が決まった。
引き分けでステージを勝ち上がるのは14年セCSファーストSの阪神以来でパ・リーグでは初となった。
ステージ勝ち上がりが確定した時点でコールドとなる。後攻チームが王手をかけ、9回先攻チームの攻撃終了時に同点の場合は、9回裏の攻撃は行わない。また、9回裏の攻撃中に後攻チームが追いついた場合、その時点でコールドゲームとなる。
「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」は7日、ファーストステージ(S)第2戦が行われ、前日の第1戦で劇的なサヨナラ勝ちで先勝したロッテは、3−4と逆転され迎えた7回にマーティンが右翼スタンドに特大弾を放ち再び同点に追いついた。
6回に山口の勝ち越し弾に沸いた直後の7回、先発の小島が炭谷に同点弾、島内に勝ち越し弾を浴び逆転されたその裏、2死無走者で打席に立ったマーティンが楽天3番手酒居の6球目を完璧に捉え右翼スタンド上段に運び再び同点に追いついた。打った瞬間の一発にマーティンは打席に立ったままベンチに向かってガッツポーズ。本拠地のファンも前日の8回エチェバリア同点弾、9回佐藤都サヨナラ打と似た展開を予感し大盛り上がりとなった。
ロッテはこの試合、勝つか引き分けるかで10日(18時)に開幕するシーズン1位のオリックスとのファイナルステージ(S)進出が決まる。
「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」は7日、ファーストステージ(S)第2戦が行われ、前日の第1戦で劇的なサヨナラ勝ちで先勝したロッテは今季10勝4敗の小島和哉(25)が先発。7回途中115球4失点で降板した。
初回いきなりピンチを背負った。先頭の山崎に2球目の142キロ直球を中前二塁打されると、続く岡島の投ゴロの間に山崎が進塁し1死三塁に。しかし3番・浅村をチェンジアップで打ち取り、過去の対戦成績で相性が悪い4番・島内は歩かせたものの、5番・銀次を右飛に打ち取りピンチを無失点で切り抜けると軽くグラブを叩きベンチに引き揚げた。
2回は先頭の茂木を三振に斬り波に乗るかと思われたが、7番・鈴木大地に7右前二塁打を打たれ初回に続き二塁にランナーを背負う。辰己は三振に仕留め2死二塁で迎えた炭谷にツーシームをうまく右前に運ばれる。二走・鈴木は一気に三塁を回りヘッドスライディングでホームに突っ込んだが、右翼手・山口の好返球でベース上でタッチ。アウトの判定に本拠地ファンが沸く中、敵将・石井監督がリクエストを要求。その結果、判定が覆り先制点を奪われた。送球間に炭谷は二塁に進塁し2死二塁。球場のざわめきが収まらない中、1番・山崎に左前打され2点目を失った。
2点を失ったその裏に1点を返してもらった小島はリズムを崩さず3回を無失点に抑えると、4回にはこの日初めて3者凡退に抑え味方の反撃を待った。
5、6回も無失点で抑えた小島は山口の勝ち越し弾に沸く中、7回のマウンドに上がった。しかしその初球。この日94球目が甘く入ったところを炭谷に左中間スタンドに運ばれ再び同点となってしまった。続く山崎に左前二塁打されピンチが続くと、4番・島内に勝ち越し打を浴び膝に手をつきガックリと肩を落とした。ここでベンチが飛び出し、7回を投げ切ることなく無念の降板となった。
ロッテはこの試合、勝つか引き分けるかで10日(18時)に開幕するシーズン1位のオリックスとのファイナルステージ(S)進出が決まる。
「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」は7日、ファーストステージ(S)第2戦が行われ、前日の第1戦で劇的なサヨナラ勝ちで先勝したロッテは同点で迎えた6回に山口が勝ち越し本塁打を放った。
先発の小島が2回に2点を先制される展開の中、すぐさま反撃できるのが今のロッテだ。2回先頭のエチェバリア、続く山口が連打でチャンスをつくると岡の併殺打の間に1点を返した。
4回には1死からエチェバリア四球で出塁。前打席でも安打を放っている山口が相手先発・岸の7球目チェンジアップを完璧に捉えランエンドヒットでエチェバリアが一気に生還。同点に追いついた。
2回の2失点以降リズムを取り戻した小島が楽天打線をゼロで抑えて迎えた6回。ここまで2安打と当たっていた山口が先発の岸から交代した楽天2番手の安楽のストレートを右翼ポール際に叩き込み勝ち越しに成功した。
ロッテはこの試合、勝つか引き分けるかで10日(18時)に開幕するシーズン1位のオリックスとのファイナルステージ(S)進出が決まる。
ロッテズ公式YouTubeチャンネルに11月3日に行った鳥谷敬内野手の引退会見の舞台裏などの様子を撮影した動画をアップし、7日正午現在で11万再生回数を超え、コメントも250件を超えた。
動画を見た視聴者からは「鳥谷選手マジで俳優の様にカッコ良い」、「鳥谷さんの人柄がわかる動画」、「こういう映像が見れるのが嬉しい」、「鳥谷さんが慕われているのが分かる動画」、「想像以上に胴上げを拒否していて面白い」などのコメントが寄せられている。
動画URLは次の通り。https://www.youtube.com/watch?v=quRKZzTUP1o&t=328s。
また、今春キャンプ限定で鳥谷選手がファンからの質問、悩みに答えるYouTube動画企画「おしえて鳥谷先生」の最終回として鳥谷選手が人生について語るYouTube動画も同時公開し、こちらは3万再生回数となっている。動画URLは次の通り。https://www.youtube.com/watch?v=sbMAErx7D-o。
「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」第1ステージ(S)第2戦は、シーズン2位のロッテが同3位の楽天に9回表終了コールドゲームで引き分け、1勝1分けで突破を決めた。山口が21歳2ヶ月でパCS最年少アーチを放つなど3安打2打点と奮闘。逆転を許した直後の7回にはマーティンが同点ソロを放ち、10日から始まる最終S(オリックスに1勝のアドバンテージ)へ進んだ。
チームバランスの差が結果に表れた。ロッテは3人の外国人が役割を果たし、方程式も初戦で崩れた国吉がやり返したように、佐々木千、益田を含め井口監督の信頼度が一貫してぶれなかった。選手は準備しやすかったはずだ。
後半戦、藤原、安田らを起用しても状態が上がらず、“もう1人”を探すような感じだった。そこにハマったのが、この日のポイントになった山口だ。シーズン終盤から、井口監督が準備してきたことがここで生きた。小技に足、長打力と、小粒に見えてもバランスの取れた打線が機能した。
逆に楽天は外国人が機能しなかったこともあり、打線が左に偏っていた。初戦の佐々木朗は、右打者の方が投げにくいように感じるが、右打線を組む選択肢を持っていなかった。細かい攻めもなく、打つか打たないかという単純な打線になってしまっていた。
オリックスにとっては、嫌らしいチームが上がってきた。注目は初戦。ロッテが山本をどう攻めるかだ。接戦に持ち込み、足で攻略を狙うことが考えられるが、仮にダメでも2つの負けからスタートする覚悟を持っていれば慌てないはず。逆にオリックスは、山本で落とすと緊迫感が漂うだろう。
「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」第1ステージ(S)第2戦は、シーズン2位のロッテが同3位の楽天に9回表終了コールドゲームで引き分け、1勝1分けで突破を決めた。山口が21歳2ヶ月でパCS最年少アーチを放つなど3安打2打点と奮闘。逆転を許した直後の7回にはマーティンが同点ソロを放ち、10日から始まる最終S(オリックスに1勝のアドバンテージ)へ進んだ。
期待の大砲が最終Sへの突破口となった。山口のフルスイングから放たれた逆方向への強烈な打球が、右翼ポールを直撃した。同点の6回1死、安楽の直球を捉えた一時勝ち越し弾は、21歳2ヶ月でのパCS最年少アーチ。3安打2打点で最終S進出の立役者となり、「人(ファン)がいっぱいいる中でプレーすることがあまりなかったので、ほんとに気持ち良かった」と無邪気に笑った。
CS直前としては異例の猛練習が形になった。1〜5日にかけ、計4時間半の振り込み。「情けない成績だったので、自分のためにと思って頑張りました」という練習量に、初日で手のひらの皮はむけ、水が染みる風呂ではビニール手袋を着用。テーピングも四、五重巻きにして耐え抜いた。
山口が結果にこだわるのは秋田・明桜高時代の輿石重弘監督への恩返しのためでもある。高校時代に故障した際は、プライベートの時間を削ってまで日々、病院に付き添ってくれた。昨オフには「この3年目が本当に勝負」と激励を受け、一念発起。試合で安打を打つ度に連絡をくれた恩師に、最高の形で活躍を届けた。
7回に逆転を許したが、直後にマーティンが右翼席上段へ特大の同点弾。完治していない右足甲骨折の痛みに耐えながらバットを振った助っ人は「大事なのはチームのために何ができるかだ」と胸を張った。ドローでも最終S進出が決まるため、事実上の“突破弾”となった。
13歳で「お〜いお茶」の新俳句大賞の佳作特別賞を受賞した山口は「しびれるCSの場面で出していただいて感謝してます」と感慨に浸り、チーム全員の思いを込め、一句詠んだ。
「秋の夢 心はひとつ 日本一」。
ロッテはこれまで第1Sに7度出場し、実に6度目の突破。3位から下克上を成し遂げた10年以来の日本シリーズ進出へ。チームの思いは1つだ。
ロッテの山口が6回に右翼ポール直撃のソロを放つなど3打数3安打2打点をマーク。3年目で初出場したCS2試合で通算打率6割6分7厘とラッキーボーイになって、第1S突破に貢献した。
11月に入ってからは、首脳陣の方針で安田、藤原らとともにミニキャンプに突入。1日あたり1000スイング以上、バットを振り込んでいる。安田、藤原が活躍した昨年のCSは寮のテレビで観戦していただけに「(2人が)1軍で活躍しているのを見て、自分も1軍の舞台でやりたいなと思っていた。こういうしびれるCSの場面で出して頂いて感謝しています」と謙虚に話した。
中学時代に「お〜いお茶」の俳句で佳作特別賞に輝き、今や“球界の俳人”としてすっかり有名になった山口は「秋の夢 心はひとつ 日本一」と一句。チームをCS最終ステージ突破、そして日本一に導いて、飛躍の年にする。
CS最終ステージ進出を決めたロッテの井口監督は試合後、本拠のグラウンドで場内インタビューに応じた。
1点リードで迎えた7回、先発の小島が炭谷にソロを打たれて同点。さらに島内に勝ち越し打を打たれた直後に、2番手の国吉に代えた。この継投について「僕の反省点です。7回アタマからいけば良かった。後悔しています」と懺悔。指揮官の正直な告白に、ロッテファンからは拍手も起きた。
10日からはパ・リーグ優勝のオリックスと京セラDでCS最終ステージに臨む。「(オリックスには)アドバンテージもある。この2試合以上にタフなゲームになる。しっかりと戦って、またここに(日本シリーズで)帰って来たいです」と誓った。
ロッテが終盤に同点に追いつき、最終S進出を決めた。
1点を追う7回2死でマーティンが右翼ソロを放ち、土壇場で同点に追いついた。
9回には、守護神・益田がマウンドへ。走者を背負いながらも無失点に抑え、リードを守り抜き、ロッテがシーソーゲームを制した。最終S進出の条件は引き分け以上のため、9回裏は行われず、ドロー突破となった。
ロッテのマーティンが1点を追う7回2死、楽天・酒居から右翼席上段にソロを放ち、同点に追いついた。
カウント3−2からの6球目、内角高めの145キロの直球をフルスイング。打球はロッテファンで真っ白に染まった右翼席に吸い込まれた。DHのマーティンはベンチから大型ビジョンの映像を通して、本拠のファンの声援に手を振って応えた。
ロッテの山口が2−2で迎えた6回1死、楽天2番手右腕の安楽から右翼ポール直撃の1号ソロを放った。3−2と勝ち越したが、7回に小島が炭谷にソロを被弾。すぐさま同点に追いつかれた。
山口は1点を追う4回1死一塁では楽天先発・岸のチェンジアップを左翼左にはじき返して同点の適時二塁打。前日6日の第1戦ではCS初安打をマークしており、打率6割6分7厘をマーク。ロッテのラッキーボーイになっている。
ロッテの山口が1点を追う4回1死一塁で楽天・岸のチェンジアップを左翼にはじき返し、適時二塁打。2−2の同点に追いついた。
前日6日の第1戦でCS初出場し3回に初安打。この日は2回の第1打席でも中前打を放っており、3年目の期待の星が、ポストシーズンでも物おじしないプレーを見せている。
ロッテは7日、マリーンズ公式YouTubeチャンネルにアップした3日の鳥谷敬内野手の引退会見の舞台裏などの様子を撮影した動画の再生回数が11万回に達したと発表した。
250件を超えるコメントが寄せられており、動画を見た視聴者からは「鳥谷選手マジで俳優のようにカッコ良い」「鳥谷さんの人柄が分かる動画」「こういう映像が見れるのが嬉しい」「鳥谷さんが慕われているのが分かる動画」「想像以上に胴上げを拒否していて面白い」などのコメントが寄せられているという。
さらに、今年の春季キャンプ限定で鳥谷がファンからの色々な質問、悩みに答えるYouTube動画企画「おしえて鳥谷先生」の最終回として鳥谷が人生について語るYouTube動画も同時公開。こちらは3万再生回数となっているという。
レギュラーシーズン2位のロッテが、同3位の楽天に規定により9回表終了コールドゲームで引き分け、対戦成績1勝1分けでファイナルSに進出した。山口航輝外野手がパ・リーグのプレーオフ&CSで最年少記録となる21歳2ヶ月での一発を含む3安打2打点で、価値ある引き分けに貢献した。
若き大砲がファイナルS進出への扉をこじ開けた。高卒3年目の21歳、山口がCS初適時打に初本塁打。初ものづくしの大暴れだ。
3安打2打点の活躍に「短期決戦は負けたら終わりなので、めっちゃ緊張した。自分の力も試せたし、結果も出て、いい2試合になった」。CS初出場の第1戦を含めると6打数4安打、打率.667。“ポストシーズン男”となりつつある男は胸を張った。
4回1死一塁は2打席連続安打となる左翼線への同点適時二塁打。同点の6回1死で真骨頂のパワーを発揮した。安楽の外角直球を大きなフォロースルーのフルスイングで捉えた。打球は右翼ポールを直撃。一時勝ち越しとなる一発となった。
21歳2ヶ月でのCSアーチは、20年・安田(ロッテ)の21歳6ヶ月を更新するパのプレーオフ&CSの最年少記録。割れんばかりの手拍子の中でダイヤモンドを1周し、「ほんと気持ちよかった」と充実感に浸った。
同世代の活躍に燃えていた。昨年のCSは同級生・藤原、1学年上・安田の活躍を寮でテレビ観戦。「自分も1軍の舞台でやりたいと思っていた」。今季はチームのV逸後、強化指定選手としてミニキャンプを敢行。1日1000スイングで左手はマメだらけ。今も痛いが「きつい練習だったけど、結果が出てよかった」と笑った。
試合後にはひらめいた一句を詠み上げた。「秋の夢 心はひとつ 日本一」。13歳の時に「伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」で佳作特別賞を受賞した“俳人”。頭もさえて、打撃も絶好調だ。地元・大阪でのファイナルSでも結果で応える。
大きな放物線を描いた一打、ファンの希望を乗せた一打が、右翼席上段へと消えた。1点を追う7回2死だ。ロッテ・マーティンが酒居の内角直球を完璧に捉える値千金の同点ソロ。その行方を見届けると、右手人さし指を天高く突き上げた。
「興奮した。本当にこれでいけるなという雰囲気になった」。9月に自打球で右足甲を骨折。だが、約2週間で戦列復帰後は、痛みをこらえてプレーを続けた。そんな熱い思いを乗せたひと振りで、直前の7回表に逆転された嫌な流れを払拭した。
もう1つ、奮い立っているのは9月に来日した家族の存在。家族が観戦する中での活躍に「めちゃくちゃ興奮したし、嬉しい」と笑顔だ。助っ人もチームも勢いは最高潮に達し、大阪での決戦へと挑む。
ロッテが引き分け、規定によりファイナルステージ進出を決めた。初戦で救援登板したものの、制球を大きく乱した国吉が汚名返上の火消しを見せた。
1点勝ち越しを許した7回1死一、二塁という難しい場面で登板。ここで銀次は右飛に、茂木は三振に斬って、点差を広げられることを防いだ。
国吉は「昨日は不甲斐ないというか、なかなか自分の投球ができなかった」と振り返りつつ、「早い目に借りを返せて、ホッとしているのが1番だし、また大阪に行ってなげられるチャンスがこれでできたので、もうああいう形にならないように、またしっかり気持ちを引き締めて、投げていきたいなと思います」と語った。
ロッテの井口資仁監督が、CSファイナルS進出と、母校・国学院久我山の選抜大会出場当確の二重の喜びをかみ締めた。
この日、秋季東京大会の決勝で、2点を追う9回2死満塁から国学院久我山が3点を奪って勝利。逆転勝ちしたマリーンズのCSファーストSの2試合同様、最後まで諦めず、粘って勝機をつかんだ。
報道陣から母校の朗報を初めて伝え聞いた指揮官は「そうなんですか?。昨日は勝ったニュースをみましたが、母校がいつもいいとこいって、なかなか最後の1校というとこが勝てなかったので、本当に僕らもパワーをもらっています」と喜んだ。
1勝1分けで楽天とのファーストステージを制し、ファイナルステージ進出を決めたロッテ。試合終了後、井口資仁口監督(46)がお立ち台で喜びを語った。
レギュラーシーズン2位のロッテが引き分けで1勝1分けとし、CSファイナルシリーズ進出を決めた。
ロッテの井口資仁監督は試合終了後、お立ち台に立ち、「141試合目で優勝を逃した悔しさを持ってクライマックスシリーズに向けて調整してきた」と喜びを口にした。10日からのオリックスとのファイナルステージ(京セラドーム大阪)に向けては「(オリックスに1勝の)アドバンテージがあるし、この(ファーストステージでの)2試合以上にタフになると思います」と気を引き締め、「また(ZOZOマリンに)帰ってこられるようにファイナルでは一丸になって戦って来ます」と誓った。
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ(3試合制)は7日、セ、パ両リーグともに第2戦が行われ、パはレギュラーシーズン2位のロッテが3位楽天に4-4で規定により9回表終了コールドゲームで引き分け、対戦成績を1勝1分けとしてファイナルステージに進出した。セは先勝した3位巨人と2位阪神が対戦。
ロッテは3−4の7回にマーティンのソロ本塁打で追い付き、引き分けに持ち込んだ。勝敗が並んだ場合は規定により上位チームが勝ち上がるため、第3戦を待たず突破が決まった。
ファイナルステージはセ、パともに10日に始まる。
レギュラーシーズン2位のロッテが引き分けで1勝1分けとし、CSファイナルシリーズ進出を決めた。
同点の9回表でロッテ・益田が楽天を無得点に抑えると、その裏の攻撃をせずに試合終了。引き分けをのぞいた勝ち数が並んだ場合、2位チームがシリーズの勝者となるルールがあり、1勝1分けでもロッテの同シリーズ進出が決定するため9回裏の攻撃はせずに試合は終わった。
ロッテは2015年以来6度目のファーストステージ突破。10日から京セラドーム大阪で行われるCSファイナルステージ(6試合制4戦先勝、オリックスにアドバンテージ1勝)で、日本シリーズ進出を懸けてオリックスと対戦する。
ロッテが主砲の一振りで再び試合を振り出しに戻した。
3−4と逆転された直後の7回。2死からレオネス・マーティン外野手がフルカウントからの6球目、楽天3番手の酒居の直球をフルスイング。打った瞬間、確信するほどの大きな飛球が右翼席に突き刺さった。右手を挙げてダイヤモンドを回る助っ人に、本拠地に集まったファンから大きな拍手が送られた。
ロッテは引き分けならばオリックスとのファイナルシリーズに進出する。
ロッテが主砲の一振りで再び試合を振り出しに戻した。
3−4と逆転された直後の7回。2死からレオネス・マーティン外野手がフルカウントからの6球目、楽天3番手の酒居の直球をフルスイング。打った瞬間、確信するほどの大きな飛球が右翼席に突き刺さった。右手を挙げてダイヤモンドを回る助っ人に、本拠地に集まったファンから大きな拍手が送られた。
ロッテは引き分けならばオリックスとのファイナルシリーズに進出する。
ロッテの山口航輝外野手がCS初打点となる同点適時打に続き、勝ち越し本塁打を放った。
4回1死一塁。岸の変化球をコンパクトに振り抜いた打球は左翼の頭上を越えた。一塁走者のエチェバリアが、ホームへ滑り込んだ。
「打ったのはチェンジアップです。何とか捉えることができて良かったです。CS初打点嬉しいです。こういう試合、こういう同点の場面で打つことができて良かったです。次も頑張ります」とコメントした。
さらに、6回には安楽から右翼席へアーチをかけた。「打ったのはストレートです。最高に気持ち良かったです。とにかくみんなで大阪に行きたい!あとは勝利を信じてしっかり応援します」とコメントした。
プロ野球・ロッテの公式YouTubeチャンネルにアップされている、11月3日に行った鳥谷敬内野手の引退会見の舞台裏などの様子を撮影した動画が、7日で11万再生回数を超え、250件を超えるコメントが寄せられた。
動画を見た視聴者からは「鳥谷選手マジで俳優の様にカッコ良い」、「鳥谷さんの人柄がわかる動画」、「こういう映像が見れるのが嬉しい」、「鳥谷さんが慕われているのが分かる動画」、「想像以上に胴上げを拒否していて面白い」などのコメントが寄せられている。
またこのほかにも今年の春季キャンプ限定で鳥谷選手がファンからの色々な質問、悩みに答えるYouTube動画企画「おしえて鳥谷先生」の最終回として鳥谷選手が人生について語るYouTube動画も同時公開しており、こちらは3万再生回数となっている。(各再生回数は7日午後2時時点のもの)
ロッテの佐々木朗希投手に米球界関係者も注目している。「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏が「モンスター・オブ・ザ・レイワ」と紹介した。
佐々木朗は6日の楽天とのCSファーストステージ第1戦で6回4安打10奪三振1失点と好投。160キロに迫る剛速球とフォークで失点は自身の失策(一塁悪送球)による1点のみだった。
フリードマン氏は「ロウキ・ササキ:昨夜のプレーオフで投げた99マイル(約159キロ)の直球&とてつもなく凄いスプリット。彼はまだ20歳で、既に世界最高レベルのニックネームが与えられている。モンスター・オブ・ザ・レイワ/令和の怪物」と紹介。有名メジャーリーガーら33万超のフォロワーを抱える投球分析家のツイートで、20歳右腕が世界に拡散された。