わたしはかもめ2021年鴎の便り(11月)

便

11月9日

ロッテ石川歩CSファイナル先陣「自分の調子次第」いつも通り淡々[ニッカン]

ロッテ石川歩投手(33)がファイナルの先陣を切る。

ファーストステージ楽天戦でチームは2連勝。第3戦で先発予定だった右腕を、ファイナル初戦に回すことができた。登板日と相手が変更となったが「そういうものだと思って調整していたので」と問題なし。「自分の調子次第かなと思います。しっかりゲームを作って、チームが勝てればなと思います」と、いつも通りに淡々と投げる。

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ロッテ“難攻不落”山本由伸ぶち破る「パの中でも1番打っている」井口監督[ニッカン]

ロッテが、いきなりターニングポイントを迎える。

CSファイナルステージ初戦の相手はオリックス山本。難攻不落の右腕ながら、井口資仁監督(46)は「そんなに嫌というイメージは持っていないと思う。おそらくパリーグの中でも1番打っている」と胸を張る。

確かに対山本のチーム打率は1割台が3球団もある中で、ロッテの2割6分9厘は断トツの数字だ。主砲レアードも5打数3安打と相性がよく、直球を2本塁打し、スプリットも安打にした。レアードは「彼はとても素晴らしい投手で成績もすごいし、素晴らしいシーズンを送っていたからね。明日は彼がミスショットしてくれることを願って、それを打ち返せるように」と謙虚ながら、剛腕の天敵であるのは間違いない。

警戒度も数字に現れる。今季2戦でのべ68打者が対戦し3ボールは4度。うち1つがレアードだ。藤岡は2度の3ボールを選び、安打も3本放っている。荻野も2戦で3度出塁。上位、中軸、下位とペースを乱せる打者がいる。「我々はチャレンジャーなので。2位から1位をどうやってつぶすか。さらに大きい束になって」と井口監督。壁は分厚い。ぶち破れば、ロッテの流れだ。

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ロッテ井口監督「数少ないチャンスをものにしたい」、第1戦は石川歩が先発[ニッカン]

ロッテは9日、京セラドーム大阪でCSファイナルステージの前日練習を行った。

井口資仁監督(46)は「投手力も打線も非常に素晴らしいチーム」と、優勝したオリックスについて言及し「明日しっかり、石川に抑えてもらいながら、数少ないチャンスをしっかりとものにしていきたいと思います」と、10日の第1戦で石川歩投手(33)を先発させることを公表した。

石川は中4日で第6戦に先発することも可能な日程となるが「ファイナルで2回は、ないですね」と現時点での構想を明かした。第2戦以降の先発投手は美馬、岩下、佐々木朗、小島、河村の順が予想される。

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ロッテ・レアードはオリックス・山本との対戦を前に「一発で仕留められるように」CSファイナル[サンスポ]

ロッテナインは9日、京セラドームで練習。10日からのクライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦に備えた。オリックスの絶対的エースの先発・山本から2本塁打を放っているブランドン・レアード内野手(34)は「彼がミスショット(失投)してくれることを願って、それをしっかり打ち返せるように頑張ります。一発で仕留められるようにね」と一撃必殺を狙う。山本とは5月19日以来の対戦となる。対戦成績は1勝1敗で、同日の試合では6点を奪っているだけに井口監督は「嫌なイメージは持ってない」と強気だった。

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ロッテ先陣・石川で下克上!!今季13発献上のオリックスラオウ$剿{封じる!!/CSファイナル[サンスポ]

レギュラーシーズンの悔しさは、CSで晴らす。公式戦141試合目で力尽きて2位に終わったロッテが、オリックスへの雪辱を晴らす。

「アウェーでの試合なので、当然お客さんもバファローズファンの方がほとんどだと思うんですけど、その中で先手先手。しっかりやっていきたいと思います」。

敵地、京セラドームでの前日練習に臨んだ井口監督は淡々と語った。今季のオリックスとの対戦成績は10勝10敗5分け。ただ、ロッテにはファーストステージで楽天との接戦を制した勢いがある。

勝利への鍵となるのがラオウ≠アと杉本対策だ。杉本の今季32本塁打のうち、ロッテはパ5球団で最多の13本塁打を許し、被打率.430、23打点。指揮官は「今年は1人にいっぱい打たれていますから、その辺をしっかりもう1度、戦略を立ててやっていけたら」と警戒する。

◇井口監督「石川に抑えてもらいチャンスものにしたい」

第1戦に先発する石川も打率.417(12打数5安打)、3本塁打と相性が悪い。それでも「最後(10月14日の3本目)はあまり投げミスはない。他はカウントを悪くしたところで打たれているので」とベテランは意に介さない。「チームが勝てれば」と熟練の投球術で勝利を目指す。

「石川にしっかりと抑えてもらいながら、数少ないチャンスをものにできるようにしたい」と井口監督。ラオウ封じからロッテの下克上が始まる。

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ロッテ・石川、闘志秘め初戦へ「頑張ります。勝ちたいです」[サンスポ]

ロッテの石川がファイナルステージ初戦の先発を任された。クライマックスシリーズ(CS)に登板するのは5年ぶり。9日、京セラドーム大阪でキャッチボールなどで調整し「しっかりとゲームをつくって、チームが勝てれば」と普段通りクールな口ぶりだった。

6月に右肘関節のクリーニング手術を受けた。オリックスには復帰登板となった9月9日に6回2失点、10月13日には2失点完投勝利と手術の影響を感じさせない投球を続けている。「上位打線がいいと思うので、そこを(塁に)出さないように。出しても次打者を抑えられるようにやっていきたい」と話した。

チームはシーズン終盤にオリックスと激しく競り合いながら優勝を逃した。2010年以来の日本シリーズ進出のために今度は負ける訳にはいかない。「頑張ります。勝ちたいです」と短い言葉に秘めた熱い思いがのぞいた。

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ロッテ・レアード、オリ・山本に敬意「彼はとても素晴らしい投手」[サンスポ]

ロッテのレアードは今季、山本(オリックス)から2本塁打と得意にしている。10日にいきなり顔を合わせるが「彼はとても素晴らしい投手。今年の成績もすごいし、とても素晴らしいシーズンを送っていた」と9日、敬意を込めて話した。

ファーストステージでの安打は第1戦の3回に放った2点適時打のみ。優勝チームには1勝のアドバンテージがあるため、2位ロッテにとって初戦の勝利がより重要になる。「しっかり打ち返せるように頑張る」と表情を引き締めた。

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ロッテ・レアード、オリックス・由伸撃ちだ!2戦2発の好相性「ミスショット仕留める」[スポニチ]

プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)は、10日にセ、パ両リーグで開幕する。パは2位ロッテの4番ブランドン・レアード内野手(34)が、25年ぶりにリーグを制したオリックスの絶対的エース・山本由伸投手(23)の攻略を誓った。セは6年ぶりにリーグ優勝を果たしたヤクルトが、レギュラーシーズン3位から勝ち上がった巨人と対戦する。

周囲の予想など関係ない。難攻不落と思われる山本との対戦だが、不思議なほど苦手なイメージがない。井口監督の言葉にも力がこもった。

「(山本とは)対戦が前半しかないけど、うちは嫌なイメージを持っていない。しっかりといい形で入っていけると思う」。

シーズンを15連勝で締めくくったライバルの絶対エースだが、今季の対戦は4、5月に1試合ずつの2試合のみで1勝1敗。5月19日は打線が6回までに6点を奪った。その中でも、4番レアードは抜群の相性を誇る。2試合で5打数3安打、打率.600で、それぞれの試合で本塁打も放った。そんな助っ人は、まずは山本を褒め殺しで揺さぶった。

「ホームランを打っているかもしれないが、彼はとても凄い投手で、今年の成績も凄いし、とても素晴らしいシーズンを送っていたからね」。

昨季は腰を手術し、ソフトバンクとのCS出場はならなかったが、今季は29本塁打、95打点といずれもリーグ2位の成績を残した。レアードは「由伸撃ち」のイメージも描いている。「明日は彼がミスショットしてくれることを願って、それをしっかり打ち返せるように頑張る。一発で仕留められるようにね」と自信を見せた。

全体練習でも豪快なスイングで快音を響かせた。楽天とのCSファーストSでも初戦で左越え逆転2点打を放つなど、勝負強さを発揮。誰もが認める強敵が相手だからこそ、打ち崩すことで、チームは一気に勢いづく。

「ここからは、我々がチャレンジャー。2位から1位をどうやってつぶすか。大きな束となっていきたい」。10年以来11年ぶりの日本シリーズ進出へ、井口監督の表情も不敵だった。

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ロッテ・石川は自然体、調子は「いや〜、投げてみないと分からない」[スポニチ]

大事な初戦を任されたロッテの石川は、キャッチボールで調整。気負いは感じられなかった。

10月13日のオリックス戦では9回2失点完投した右腕は「いや〜、(調子は)投げてみないと分からないです」。ファーストSは3戦目までもつれたら先発予定だったが「そういうものだと思っていたので、特に(大変だとかは)ないというか…」と語り、どこまでも自然体で臨む。

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CSファイナルS開催要項、6試合制で9回打ち切り、1位球団に1勝のアドバンテージ[スポニチ]

プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)は、10日にセ、パ両リーグで開幕する。パは2位ロッテが、25年ぶりにリーグを制したオリックスと対戦。セは6年ぶりにリーグ優勝を果たしたヤクルトが、レギュラーシーズン3位から勝ち上がった巨人と対戦する。また、第1戦の予告先発はヤクルトが奥川恭伸、巨人が山口俊、オリックスが山本由伸、ロッテが石川歩となっている。

◇CSファイナルS開催要項

(1)試合方式
シーズン1位球団とファーストS勝者の6試合制。1位球団に1勝のアドバンテージ。全試合が1位球団のホームで行われる。延長戦はなし。9回打ち切りで引き分けとし、再試合は行わない。引き分けを除いた勝数が同じ場合は1位球団が勝者となる。
(2)日程
悪天候などで日本シリーズの3日前(17日)までに日程を消化できなかった場合、その時点で勝ち星の多い球団が勝者。引き分けを除いた勝数が同じ場合は1位球団が勝者。ダブルヘッダーは行わない。
(3)コールドゲーム
ステージ勝ち上がりが確定した時点でコールドとなる。後攻チームが王手をかけ、9回表の先攻チームの攻撃終了時に同点の場合は裏の攻撃は行わない。また、9回裏の攻撃中に後攻チームが同点に追い付いた場合、その時点でコールドゲームに。
(4)予告先発
両リーグ実施。
(5)審判員
6人制。
(6)表彰
セは優勝チームにトロフィー授与。優勝チームから最優秀選手1人を選び賞金100万円、大会冠協賛社「JERA」から100万円。パは優勝チームに優勝旗を授与。最優秀選手に賞金100万円、「パーソルホールディングス株式会社」から100万円。

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ロッテ井口監督「嫌なイメージない」由伸攻略に自信!今季2度対戦し1勝1敗、さあオリにリベンジ![スポニチ]

ロッテは9日、敵地・京セラドームでCSファイナルステージの前日練習を行った。練習前に、井口監督が取材対応し、シーズン終盤までし烈な優勝争いを演じながら競り負けたオリックスへの雪辱を口にした。

一問一答は以下の通り。

≫現在の心境は?
井口監督
「シーズンが終わってファーストステージをしっかり戦ってここまで来られたので、しっかり調整して、明日に臨みたいです。」
≫レギュラーシーズンはオリックスと10勝10敗。
井口監督
「アウエーなので、お客さんもバファローズファンがほとんどだと思う。その中で先手、先手と、ファーストステージもそうだったけど、しっかりやっていきたい。」
≫ファーストステージは劇的な試合だった。勢いはどうか?
井口監督
「年間通してマリーンズらしい戦いできたと思う。ファイナルでもそういう試合をしっかりとやっていきたい。」
≫勝負のポイントは?
井口監督
「オリックスは投手力も打線も非常に素晴らしい。何とか石川にしっかりと抑えてもらいながら、数少ないチャンスをものにできるようにしたい。」
≫石川に期待するところは?
井口監督
「普段通りの石川の投球してもらうだけ。」
≫相手先発は山本投手だが?
井口監督
「対戦が前半しかなかったのでイメージしづらいところはあるけど、うちは嫌なイメージは持っていない。しっかりといい形で入っていけると思う。」
≫山口ら、若手に期待することころは?
井口監督
「彼らはしっかりと勝負できるように我々は送り出すだけなので、楽しんでしっかりとゲームに入ってくれればいい。」
≫明日への意気込みは?
井口監督
「ファーストステージもタフなゲームだったけど、それ以上にもっともっとタフなゲームになると思う。もう1度みんなで一丸となって戦っていきたいです。」

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井口資仁監督、オリックス山本由伸に「嫌というイメージは持ってない」と攻略に自信[報知]

15連勝、投手5冠のオリックス・山本との対戦にも井口監督は冷静だった。「そんなに嫌というイメージは持ってない。彼の中でも(ロッテは)打ってる方だと思うのでしっかり戦略を立てて。投球内容はいつも一緒だと思うのでその辺をしっかりやっていきたい」と自信をのぞかせた。

山本との今季の対戦成績は1勝1敗、防御率3.46。5月19日のオリックス戦(京セラD)以降対戦はないものの、同戦ではレアードの一発などで、6回までに6点を奪い黒星を付けている。いいイメージのまま入れるのは大きい。

その中でも心強い存在なのが、今季山本に対し2本塁打を含む5打数3安打の主砲・レアードだ。第1S初戦でも逆転打を放つなど状態は良く「彼がミスショットしてくれることを願って、それを一発で仕留められるように」と“宣戦布告”。まずは大事な初戦勝利のために先手を奪う。

この日、チームは京セラDで約3時間半の全体練習を行い最終調整。「第1Sもタフなゲームだったけど、それ以上にもっとタフなゲームになると思う。もう1度みんなで一丸となって戦っていきたい」と指揮官。3位から下克上を成し遂げた10年以来の日本シリーズ進出へ、勢いのまま突っ走る。

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ロッテ・レアード、一発で仕留める!無双・山本由伸と好相性「しっかり打ち返す」[デイリー]

落とせない10日のCSファイナルS初戦。投手5冠のオリックス・山本が相手でも、恐るるに足らずだ。ロッテ・レアードは9日、得意の山本から本塁打を放つと、威勢よく意気込んだ。

今季は5打数3安打2打点の打率.600。圧倒的な投球で打者を封じてきた右腕に対し、唯一2本塁打を浴びせたのがL砲だ。「素晴らしいピッチャー。今年の成績もすごいし、素晴らしいシーズンを送った」と敬意を表しつつ、第1戦に向けて「彼がミスショットしてくれることを願って、それをしっかり打ち返せるように頑張ります。一発で仕留められるようにね」と腕をまくった。

ファーストSの楽天戦では8打数1安打2打点だったが、打撃の状態は決して悪くはない。打撃練習では京セラドーム左翼席への柵越えを連発し、打球の飛び方にもうなずいていた。

レアードだけではなく、チームとしても決して苦手にはしていない。今季最後の対戦は5月19日の京セラドームで、その際には今季ワーストの6失点で、結果的に今季最後の黒星をつけた。2試合で1勝1敗、防御率3.46。井口監督は「嫌なイメージは持っていない。いい形で入っていける」と力を込めた。

敵地でのファイナルSになるが、京セラでは5勝2敗3分けと勝ち越している。「先手先手でしっかりやっていく」と井口監督。勝利への道筋はレアードが切り開く。

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ロッテ・井口監督、天敵“ラオウ”杉本攻略は“ゆとり”の攻めで「単打はOK」[デイリー]

ロッテ・井口資仁監督(46)が9日、10日から始まるCSファイナルSを前に今季カード別最多となる13本塁打を喫した天敵のオリックス・杉本裕太郎外野手(30)への攻めに関して、単打OKの姿勢を示した。

憎きラオウ。打率.430、13本塁打、23打点。対戦成績こそ10勝10敗5分けの五分だったが、指揮官は「今年は1人にいっぱい打たれている。しっかり戦略を立てたい」と杉本封じに力を込めた。

「一発のある打者の前にランナーを出さないのが条件」と被弾での大量失点を最大警戒。「単打であればOKというくらいの攻めでいい」とバッテリーに意識の“ゆとり”を求めた。

「一丸となって戦っていきたい」と井口監督。天敵攻略が下克上の鍵を握る。

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“由伸キラー”のロッテ・レアード「一発で仕留められるように」難敵攻略に意欲[デイリー]

ロッテのブランドン・レアード内野手が9日、京セラドームで行われた練習に参加。10日のオリックスとのCSファイナルS第1戦で、先発が予告されている山本由伸投手の攻略を誓った。

今季の山本との対戦成績が5打数3安打で、2本塁打2打点と得意としている“由伸キラー”は「彼はとても素晴らしい投手で今年の成績もすごいし、とても素晴らしいシーズンを送っていた」と気を緩める様子は見せなかった。

「明日は彼がミスショットしてくれることを願って、それを打ち返せるように頑張ります。一発で仕留められるようにね」と力を込めた。

最後は「幕張スシ!サイGO!」と気を込めたレアード。初戦勝利の鍵は“寿司職人”が握る。

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ロッテ・井口監督、オリックス・山本との対戦に「嫌なイメージは持っていない」[デイリー]

ロッテ・井口資仁監督(46)は9日、京セラドームで取材に応じ、オリックスとのCSファイナルステージ初戦(10日、京セラ)に向けて「先手、先手でやって行けたらと思います」と意気込みを語った。

レギュラーシーズンでは10勝10敗と互角の戦いとなったオリックスが相手。指揮官は「アウェーでの試合なので、当然お客さんもバファローズファンがほとんどだと思うので、先手、先手でやっていきたい」と攻めの姿勢を強調した。

相手先発は今季18勝5敗、防御率1.39の山本由伸投手が予告されているが、「イメージ的には嫌なイメージは持っていない」と意に介さず。山本のロッテとの対戦成績は1勝1敗で防御率3.46。「彼の中でも打っている方だと思うので、しっかりと戦略を立ててやっていきたい」と力を込めた。

「ファーストステージもタフなゲームだったんですけど、それ以上にもっともっとタフなゲームになると思う。みんなでもう1度一丸となって戦っていきたい」と指揮官。ファーストステージ突破の勢いのままに、大阪の地で下克上を果たす。

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[千葉魂]井口監督懐かしきお立ち台、ファースト突破、大阪決戦へ[千葉日報]

久しぶりの光景だった。11月7日、ZOZOマリンスタジアム。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ進出が決まると井口資仁監督は勝利監督インタビューのため、お立ち台に向かった。球場演出の粋な計らいで現役時代の登場曲が流れる中、壇上に上がった。

「ちょっと恥ずかしかったけど、現役時代に打席に入る際の懐かしい曲が流れる中、あの場に呼んでいただいて嬉しかったね。お立ち台には現役時代と同じ風景が広がっていた」。

インタビューを終えた指揮官の顔は少し紅潮していた。久しぶりに見えた光景が嬉しかった。お立ち台から見えたのはスタンドのファンの顔。みんな笑っていた。喜んでいた。拍手で迎えてくれた。幸せそうに手を振っていた。このために1年間、頑張ってきた。そしてこれからも勝ち続ける。改めて強い決意を胸に刻んだ。思えば現役時代もそうだった。お立ち台に上がって、見える景色が好きだった。モチベーションにつながっていた。ポストシーズンならではの勝利監督インタビューという行事が指揮官を懐かしい世界へといざなった。

「去年も今年も制限が多く無観客の時もあった。そしてCSであれだけの人が集まってくださった。もう1度ね。ファイナルステージを勝ち抜いてZOZOマリンスタジアムで試合をしないといけない。マリーンズファンに千葉で日本シリーズをしないといけないよね。あそこで話をさせてもらって、その想いは改めて強くなったよ」。

11月9日、敵地・京セラドーム大阪で行われたCSファイナルステージに向けた最終調整で選手達の動きを見ながら語気を強めて想い返した。

ただ余韻に浸ることはない。試合が終わるとすぐに気持ちは次に向かっていた。

「興奮?いや、それはない。監督室に戻ったらすぐに気持ちは切り替えた。次はどうするかと冷静に考えないといけない。本当にホッとしたり、喜ぶのは最後」と井口監督。

バファローズ相手にどう戦うか。自チームの状態。色々なことが頭を駆け巡り、コーチ陣と話し込んだ。

嬉しかったことは3年目・山口航輝外野手の活躍。2戦目には一時は勝ち越しとなる逆方向への本塁打を放つなど躍動した。公式戦終了後、若手野手には徹底的に打ち込みをさせた。それはまるでキャンプ。CSに向けた調整ではなく、手の皮がむけるまで打たせた。その成果が出た。

「若手が育ってもらわないと困る。そういう意味では山口の本塁打は良かった。ああいう打球を打って欲しい。今年は前半には打てたけど後半はあまり見られなかった。キッカケになればと思う。安田(尚憲)、藤原(恭大)にも言っている。結果はすぐに出るものじゃない。いいピッチャー相手なのだからそんなに甘くはない。しかし、そこは継続的に辛抱強くやるしかない」。

若手を育てながらチームは勝ち進む。難しい命題と真っ向、向かい合いながらチームを成長させていっている。もちろんこのポストシーズンの経験もまたチームの糧となり、日々、勝つことでチーム力は上がっている。

いざ大阪決戦。マリーンズは10日からリーグ覇者のオリックスバファローズと激突する。最大の目標としていたリーグ優勝はかなわなかった。しかし、まだ夢はある。ファンの待つZOZOマリンスタジアムに戻る。そして日本一になる。2021年、最後の最後に最高の笑顔と幸せを提供する。それがマリーンズの指揮官、井口資仁の強い願いだ。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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1年前の今頃はファーム、この1年で進化を遂げたロッテ・山口航輝[BASEBALL KING]

◇ファーストステージで大活躍

2位・ロッテが、3位・楽天との『2021 パーソル クライマックスシリーズパ』のファーストステージを1勝1分で勝ち抜き、10日からリーグ制覇したオリックスと日本シリーズ進出をかけてファイナルステージを戦う。

ファーストステージは初戦が1点を追う8回にエチェバリアの本塁打で同点に追いつき、9回に代打・佐藤都志也の適時打でサヨナラ勝ち、第2戦も1点を追う7回にマーティンの値千金の同点ソロで引き分けに持ち込んだ。

荻野貴司、マーティン、中村奨吾、レアードといった主力が良い働きを見せた中で、2試合連続で『6番・ライト』でスタメン出場した高卒3年目の山口航輝もファーストステージの打撃成績が打率.667(6−4)、1本塁打、2打点と先輩達に負けじと存在感を示した。

特に2戦目は0−2の2回無死一塁で迎えた第1打席、楽天の先発・岸孝之が投じた初球のストレートをセンター左に弾き返すと、1−2の4回1死一塁の第2打席は3ボール2ストライクからの7球目チェンジアップをレフトへ運ぶ適時二塁打。

さらに2−2の6回1死走者なしの第3打席は、2番手・安楽智大が1ボール1ストライクから投じた3球目のストレートを振り抜くと、打球はライトポールに直撃する一時勝ち越しとなるソロ。三塁打が出れば、サイクル安打という活躍ぶりだった。

◇昨年の今頃はファームで汗を流す

3年目の今季9本の本塁打を放った山口だが、昨年までのプロ2年間は1軍出場がなく、昨年の今頃はフェニックスリーグで汗を流していた。そのフェニックスリーグの期間中に山口は、すり足気味に打っていた構えを、左足をあげて打つ打撃フォームに変更した。

「自分の中で飛ばしたいというのがありました。そのなかで、長打というのを増やしたいと考えたときに、何か変えてみようと思い、今まで野球を始めた頃から摺り足で打っていたのを、足をあげて打ってみようかなと。少し練習してフェニックスに入って、その中でいい形で打てました」と今年2月に行ったオンライン取材で語っている。

シーズンが始まってからも、打撃フォームを微調整させている。9月に行ったオンライン取材では「楽に構えられる位置からと思っているので、変わったかなと思います」と話し、ホームベースからやや離れて打席に立つケースが多くなっていたことについて訊いてみると、「少し離れたり、くっついたり色々試している感じです」と打席内で工夫していることを教えてくれた。

またその時の取材で、「力だけじゃダメだというのも分かりましたし、当てにいくのではなく、振りにいく中で、コンパクトにというイメージでやっています」と、1軍の投手と対戦したなかで新たに取り組み始めたことについても明かしている。

「今できることをしっかりやらないといけない立場だと思うので、1日1日自分ができることをしっかりやっていきたい」と話した通り、9月上旬に行ったオンライン取材以降も“バット”でチームの勝利に貢献。10日から始まるオリックスとのファイナルステージでも、そのパワフルなスイングで勝利に繋がる一打を放って欲しいところだ。

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