わたしはかもめ2021年鴎の便り(11月)

便

11月15日

プロ野球春季キャンプ有観客へ移行方針、シーズンは動員100%目指す[ニッカン]

日本野球機構(NPB)は15日、Jリーグとの新型コロナウイルス対策連絡会議と臨時12球団代表者会議を開いた。来季から動員100%を目指すが、専門家から当面はワクチン検査パッケージを併用しての上限撤廃の実施を提言された。今季は無観客だった春季キャンプも政府方針に従い、有観客への移行を検討する見通しだ。井原事務局長は「先生方からは今が安定しているからといってノーガードはダメだと。ワクチン検査パッケージを取り入れ、安心安全な仕組みをつくりシーズンにつなげて欲しいというご意見でした」と話した。

政府から11月下旬にも大規模イベントでの人数制限が撤廃される方針だ。プロ野球は日本シリーズは上限50%の動員を維持。ワクチン検査パッケージを活用した技術実証を第1、3戦に行い、上限50%にプラスして5000〜1万人程度を増員する。Jリーグは12月4、5日に最終節を控えるが村井チェアマンは「(政府の)基本的対処方針を受けて決めていくということで、まだ決めていない」と話すにとどめた。

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ロッテ育成4位村山亮介「1軍でホームラン王を」目標は“アジャ”井上晴哉[ニッカン]

ロッテの育成ドラフト4位、幕張総合(千葉)・村山亮介捕手(18)が15日、千葉市内のホテルで支度金300万円、年俸230万円で契約した。

高校通算38本塁打の右の長距離砲。補強ポイントである「打てる捕手」候補として指名された。「ついに千葉ロッテに入団したんだと、素直に嬉しい気持ちがあります」と話し、球を受けてみたい選手には「佐々木朗希投手」と163キロ右腕の名前を即答した。

高校からZOZOマリンまで徒歩30分、中3夏にはマリーンズカップ(千葉県中学硬式野球大会)で優勝した超ご当地選手。ZOZOマリンで行われた同大会の決勝戦では、千葉西リトルシニアの7番捕手として反撃ののろしを上げる適時二塁打を放っている。

体を引き締めるべく、減量中ながら現在の体重は103キロ。子供の頃から荻野貴司外野手に憧れを抱きつつ、打撃では114キロの「アジャ」こと井上晴哉内野手を目標にしている。CSファーストステージ(対楽天)第1戦のサヨナラ勝ちに感銘を受け「大観衆、大歓声の中で早く試合をやりたいと思いました」と志を高くした。

幕張総合からは初のプロ野球選手になる。「育成なので、まず技術を磨き直して、いずれ1軍でホームラン王とか打点王を狙える選手になれたら」。青写真を支えに、まずは支配下昇格を目指していく。(金額は推定)

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ロッテ今岡真訪ヘッド退団「結果を残せなかったことにも責任を感じる」[ニッカン]

ロッテは15日、今岡真訪ヘッドコーチ(47)の今季限りでの退団の申し入れを受理したと発表した。

今岡ヘッドコーチは18年シーズンから2軍監督に就任。今季、1軍ヘッドコーチに配置転換された。

球団を通じて「最後まで優勝争いをした中で、リーグ優勝ができなかった責任を感じています。また4年間やらせていただいた中で、結果を残せなかったことにも責任を感じます。球団にはこのような機会をいただき、感謝をしています。4年間で教えられることは全て選手達に伝えたつもりです。自分自身もこの経験を今後に生かしていきたいと思っています。マリーンズの皆様、4年間ありがとうございました」とコメントした。

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ロッテ・マーティンが帰国「来年も頑張りマーティン」来季2年契約2年目[ニッカン]

ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が15日、成田空港発の航空機で米国に帰国した。

来日3年目の今季は116試合に出場して打率2割3分3厘、27本塁打、75打点。9月半ばに自打球を右足甲に当て、シーズン終盤に一時戦線離脱したが、骨折の完治を待たずに10月からCSファイナルステージまで尽力した。

来季が2年契約の2年目となる。球団を通じて「マリーンズファンの皆様、1年間いつも応援いただきありがとうございました。シーズンが終わって、自分のSNSにファンの皆様からすごい数のメッセージをいただきました。本当に嬉しかったですし、感動しました。これからは自宅に戻って、まずゆっくり休んで、その後、来年の準備をしていきたいと思います。来年も頑張りマーティン」とコメントした。

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ロッテ幕張のアジャ2世≠アと幕張総合高・村山が契約「ロッテのリーグ優勝、日本一に貢献したい」[サンスポ]

ロッテから育成ドラフト4位指名を受けた村山亮介捕手(18)=幕張総合高=が15日、千葉市美浜区ホテルスプリングス幕張で入団交渉に臨み、支度金300万円、年俸230万円で契約した(金額は推定)。アジャ≠アとロッテ・井上晴哉内野手(32)に似ており、186センチ、103キロと同じく巨漢。高校通算38本塁打を記録した右の大砲幕張のアジャ2世≠ヘ、本拠地のZOZOマリンスタジアムに思いをはせ「いずれは支配下(選手)に上がって、千葉ロッテのリーグ優勝と日本一に貢献できればと思います」と決意表明した。

かつて1度だけマリンスタジアムでプレーしている。中学3年時の2018年8月に開催された『マリーンズカップ2018』決勝戦。村山は千葉西リトルシニアの「7番・捕手」でスタメン出場し、2点を追う2回に逆襲の左中間適時二塁打を放った。試合は4−2で流山ボーイズに勝利。3打数1安打1打点で優勝に大きく貢献した。

憧れの存在は「井上晴哉選手です。自分もアジャ≠ニして取り上げてもらって、ちょっと似ている感じもあると思います。目指していきたいです」。村山は幕張総合高から初のプロ野球選手として、本拠地ZOZOマリンで本塁打を量産する青写真を描いた。

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ロッテ、育成D4位指名・村山と合意[サンスポ]

ロッテが育成ドラフト4位指名した千葉・幕張総合高の村山亮介捕手(18)=186センチ、108キロ、右投げ右打ち=の入団が15日、決まった。支度金300万円、年俸230万円で合意した。球団を通じ「1軍で本塁打王、打点王を取れるような選手になる」とコメントした。(金額は推定)

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ロッテ・今岡ヘッドコーチが退団「リーグ優勝ができなかった責任を感じています」[サンスポ]

ロッテは15日、今岡真訪ヘッドコーチ(47)が今季限りで退団すると発表した。本人から退団の申し入れがあり、球団側が受理した。

同ヘッドコーチは2018年からロッテで指導。今季は2軍監督からヘッドコーチに異動していた。球団を通じて「最後まで優勝争いをした中で、リーグ優勝ができなかった責任を感じています。また4年間やらせていただいた中で結果を残せなかったことにも責任を感じます。4年間で教えられることは全て選手達に伝えたつもりです」とコメントした。

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ロッテ・マーティンが帰国「来年も頑張りマーティン」[サンスポ]

ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が15日、成田発の航空機で米国に帰国した。一昨年7月にロッテ入りしたマーティンは来日3年目の今季、116試合に出場して打率.233、27本塁打、75打点。開幕から4月末までの間に10本塁打を放って3、4月の大樹生命月間MVP賞に選ばれた。7月にはオールスターに初出場した。

マーティンは球団を通じて「マリーンズファンの皆さま、1年間いつも応援いただきありがとうございました。これからは自宅に戻って、まずゆっくり休んで、その後、来年の準備をしていきたいと思います。来年も頑張りマーティン」とコメントした。

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ロッテ、今岡ヘッドが退団「リーグ優勝できなかった責任を感じている」[スポニチ]

ロッテは15日、今岡真訪ヘッドコーチ(47)から退団の申し入れがあり、受理したと発表した。

同コーチは同学年の井口監督とアトランタ五輪に出場した盟友で、18年から2軍監督に就任。安田、藤原らを育成し、今季からは1軍ヘッドコーチを務めた。チームは2年連続の2位となり「リーグ優勝できなかった責任を感じている。教えられることは全て選手達に伝えたつもり」と球団を通じてコメントした。

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幕張のアジャ!ロッテ育成4位・村山が「アジャ超え」を誓う[スポニチ]

ロッテから育成ドラフト4位・村山亮介捕手(幕張総合)が15日、千葉市内のホテルスプリングス幕張で入団交渉を行い、支度300万円、年俸230万円(推定)で契約を交わした。

高校はZOZOマリンから徒歩30分の距離で、楽天とのCSファーストステージも観戦。1メート86、体重108キロの立派な体格から高校通算38本塁打を放ち、「幕張のアジャ」とのニックネームを持つ。

「まずは支配下登録を目標に頑張りたい。持ち味は長打力なので、いずれは本塁打王、打点王を獲れる選手になってチームの勝利、優勝、日本一に貢献したいです!」。

少年時代から生粋のロッテファンで、意外にもあこがれは俊足好打の荻野だが、「目標は井上晴哉選手です。井上さんを超えられるような打者になりたい」と本家を超えるスラッガーを目指す。

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ロッテ今岡ヘッドコーチ退団「リーグ優勝逃した責任感じている」[スポニチ]

ロッテは15日、今岡真訪ヘッドコーチの退団を発表した。同コーチから今季限りでの退団の申し入れがあり、受理した。

今岡ヘッドコーチ
「最後まで優勝争いをした中でリーグ優勝が出来なかった責任を感じています。また4年間やらせていただいた中で結果を残せなかったことにも責任を感じます。球団にはこのような機会をいただき感謝をしています。4年間で教えられることは全て選手達に伝えたつもりです。自分自身もこの経験を今後に生かしていきたいと思っています。マリーンズの皆さま、4年間ありがとうございました。」

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マーティンが米国へ帰国、ロッテファンに感謝!SNSに大量メッセージ「感動した」[スポニチ]

ロッテは15日、レオネス・マーティン外野手が成田空港発の航空機で米国へ帰国したことを発表した。

今季は9月に自打球で右足甲を骨折しながらも、打率.233、27本塁打、75打点をマークした。来季は2年契約2年目を迎える。

マーティン
「マリーンズファンの皆様、1年間いつも応援いただきありがとうございました。シーズンが終わって自分のSNSにファンの皆様から凄い数のメッセージをいただきました。本当に嬉しかったですし感動しました。とりあえず、これからは自宅に戻って、まずゆっくり休んで、その後、来年の準備をしていきたいと思います。来年も頑張りマーティン。」

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ロッテ・今岡真訪1軍ヘッドコーチ退団、結果残せず退団決意[報知]

ロッテは15日、今岡真訪1軍ヘッドコーチ(47)が今季限りで退団することを発表した。本人から退団の申し入れがあり、この日受理した。

今岡ヘッドコーチは18年から2軍監督を務め、昨季から1軍ヘッドに就任。打撃面での指導も兼任していたが「最後まで優勝争いをした中でリーグ優勝が出来なかったこと、4年間やらせていただいた中で結果を残せなかった事に責任を感じます」と退団を決意。「球団にはこのような機会をいただき感謝をしています。4年間で教えられることは全て選手達に伝えたつもりです。自分自身もこの経験を今後に生かしていきたいと思っています。マリーンズの皆様、4年間ありがとうございました」と球団を通じコメントした。

また、今岡1軍ヘッドコーチの退団に伴い、後任として森脇1軍野手総合兼内野守備コーチ(61)が1軍ヘッド格へ昇格することが分かった。新体制で来季こそリーグ優勝をつかみ取る。

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“幕張のアジャ2世”育成4位・村山亮介が契約に合意「佐々木朗希さんの球を受けてみたい」[報知]

ロッテは15日、育成4位の幕張総合高・村山亮介捕手と支度金300万円、年俸230万円で契約を結んだ(金額は推定)。

幕張総合高からは初のプロ野球選手となり、村山は「千葉ロッテマリーンズの選手になるんだという実感が出てきました。まずは支配下登録を目標に頑張りたいと思いますが、焦らずゆっくり2軍で経験を積みたいです」とコメント。

現在103キロと体格にも恵まれ、高校通算38本塁打と長打力が魅力であることからニックネームは「幕張のアジャ2世」。「目標は井上晴哉選手です。井上さんを超えられるような打者になりたいです」と意気込み、さらには最速163キロを誇る「佐々木朗希さんの球を受けてみたいです」と目を輝かせた。

まずは支配下登録へ、プロの世界で鍛錬を積む。

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今岡真訪1軍ヘッドコーチが退団「結果を残せなかったことに責任を感じている」[報知]

ロッテは15日、今岡真訪ヘッドコーチが今季限りで退団することを発表した。本人から退団の申し入れがあり、この日受理した。

今岡ヘッドコーチは18年から2軍監督を務め、昨季から1軍ヘッドに就任していた。「最後まで優勝争いをした中でリーグ優勝が出来なかった責任を感じています。また4年間やらせていただいた中で結果を残せなかった事にも責任を感じます。球団にはこのような機会をいただき感謝をしています。4年間で教えられることは全て選手達に伝えたつもりです。自分自身もこの経験を今後に生かしていきたいと思っています。マリーンズの皆様、4年間ありがとうございました」と球団を通じコメントした。

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マーティンが米国に帰国「ファンからすごい数のメッセージをいただき感動した」[報知]

ロッテはレオネス・マーティン外野手が15日、アメリカに帰国したと発表した。

来日3年目の今季はキャリアハイとなる116試合に出場し、来日最多の27本塁打、75打点、打率.233。9月には自打球により右足甲骨折のケガにも見舞われたが、優勝争いを繰り広げたチームを牽引した。

マーティンは「マリーンズファンの皆様、1年間いつも応援いただきありがとうございました。シーズンが終わって自分のSNSにファンの皆様からすごい数のメッセージをいただきました。本当に嬉しかったですし感動しました。とりあえずこれからは自宅に戻って、まずゆっくり休んで、その後、来年の準備をしていきたいと思います。来年も頑張りマーティン!」と球団を通じコメントした。

マーティンは昨季から複数年契約を結んでいる。

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ロッテ・今岡ヘッド退団「リーグ優勝出来なかった責を任感じています」[デイリー]

ロッテは15日、今岡真訪ヘッドコーチ(47)の今季限りでの退団を発表した。17年から2軍監督を務め、今季はヘッドコーチに就任。この日までに退団の申し出があり、球団は受理した。

今岡ヘッドは球団を通じて「最後まで優勝争いをした中でリーグ優勝が出来なかった責任を感じています。また、4年間やらせていただいた中で結果を残せなかった事にも責任を感じます。球団にはこのような機会をいただき感謝をしています」などとコメントした。

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NPB、来春キャンプの有観客化検討[デイリー]

日本野球機構(NPB)と12球団は15日、臨時12球団代表者会議をオンラインで開催し、来年2月のキャンプの有観客化に向けて、自治体と話し合いを進めていくことを確認した。NPB・井原事務局長は「必要であれば『ワクチン・検査パッケージ』を活用し、安心安全な見学をしていただく」と説明した。

政府は19日に新型コロナ感染対策の「基本的対処方針」を改定するが、キャンプでは敷地内での練習見学は「野外フェス」、試合観戦は「イベント」に該当する見込みで、政府の方針に沿って準備を進める予定だ。

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ロッテ、育成ドラ4村山亮介「井上さんを超えられるような打者になりたい」[デイリー]

ロッテは15日、育成ドラフト4位・村山亮介捕手=幕張総合=と千葉市内のホテルで契約交渉し、支度金300万円、年俸230万円で契約合意したと発表した。(金額は推定)

会見を終えた村山は「本日契約をさせて頂き、千葉ロッテマリーンズの選手になるんだという実感が出てきました。まずは支配下登録を目標に頑張りたいと思いますが、焦らずゆっくり2軍で経験を積みたいです。自分の持ち味は長打力なので、いずれは1軍の舞台で本塁打王・打点王を取れるような選手になってチームの勝利・優勝・日本一に貢献したいです!」と意気込みを語った。

目標の選手について「井上晴哉選手です。井上さんを超えられるような打者になりたいです。地元球団という事で小さい頃から憧れていたZOZOマリンスタジアムで熱いマリーンズファンの声援を感じたいです!好きなお菓子は「雪見だいふく」です。あの中がヒヤッと外がもっちりした食感が好きです」とコメントした。

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ロッテ・今岡ヘッドコーチが退団「リーグ優勝出来なかった責任を感じています」[デイリー]

ロッテは15日、今岡真訪ヘッドコーチの今季限りでの退団を発表した。

今岡ヘッドは17年から2軍監督を務め、今季はヘッドコーチに就任。この日までに退団の申し出があり、球団は受理した。

今岡ヘッドは球団を通じて「最後まで優勝争いをした中でリーグ優勝が出来なかった責任を感じています。また4年間やらせていただいた中で結果を残せなかった事にも責任を感じます。球団にはこのような機会をいただき感謝をしています。4年間で教えられることは全て選手達に伝えたつもりです。自分自身もこの経験を今後に生かしていきたいと思っています。マリーンズの皆様、4年間ありがとうございました」とコメントした。

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ロッテ・マーティンが帰国「来年もマリーンズで頑張りマーティン」[デイリー]

ロッテは15日、レオネス・マーティン外野手が成田空港発の航空機で帰国したと発表した。

球団を通じ「ファンの皆様、1年間いつも応援していただきありがとうございました。シーズンが終わって自分のSNSにファンの皆様から、すごい数のメッセージをいただきました。本当に嬉しかったですし、感動しました」と告白した。

今季は116試合に出場し打率.233、27本塁打、75打点をマーク。昨年オフに、複数年契約を結んでおり、来季もロッテでプレーすることが決まっている。

「とりあえず、これからは自宅に戻って、まずゆっくり休んで、その後、来年の準備をしていきたいと思います。来年も頑張り、マーティン」と4年目を迎える来季の活躍を誓った。

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前半の岩下、後半の小島と朗希、ロッテの先発陣を振り返る[BASEBALL KING]

◇チーム先発防御率「3.93」

ロッテはシーズンの最終盤までオリックスとリーグ優勝を争ったが、2年連続2位に終わった。

先発陣のチーム防御率はリーグ5位の「3.93」、先発投手の指標の1つにあたるクオリティ・スタート(6回以上3自責点以内)もリーグ5位の65だった。優勝したオリックスには投手4冠の山本由伸、リーグ2位の13勝を挙げた宮城大弥と“勝ち頭”が2人いたが、今季のロッテ先発陣に関していえば、シーズン前半は岩下大輝、後半に小島和哉、佐々木朗希が安定した投球を見せるも、シーズン通して“勝ち頭”、“エース”と呼べる存在がいなかった。

パ・リーグの防御率、QSランキングを見ても、防御率、QSともにリーグ12位の小島がチームトップ。この数字を見ただけでも、先発陣の台所事情が苦しかった理由が見えてくる。

パ・リーグのQS数
1位:75 オリックス(山本、宮城、田嶋、山崎福)
2位:73 日本ハム(上沢、伊藤、加藤)
3位:72 楽天(田中、岸、則本)
4位:69 ソフトバンク(マルティネス、石川、千賀)
5位:65 ロッテ(小島、美馬、岩下)
6位:54 西武(高橋光、今井、松本)

※()はQSを10回以上達成した投手

◇序盤は岩下が先発陣を引っ張る

シーズンを細かく振り返ると、昨季リーグトップの133回1/3を投げた石川歩が故障で出遅れ、昨季チームトップの10勝を挙げた美馬学、昨季自己最多の白星を積み重ねた二木康太、小島、岩下の3人に、ルーキーの鈴木昭汰、開幕前に育成選手から支配下選手となった本前郁也が開幕ローテ入り。20代の投手が5人、開幕ローテーションに入るフレッシュな顔ぶれとなった。

前半戦、先発陣を引っ張ったのは岩下だ。前半戦は14試合に先発し、全て5イニング以上投げた。6月18日の西武戦から7月13日の西武戦にかけて自身4連勝。前半戦だけでシーズン自己最多の8勝をマークし、交流戦明け最初の試合となった6月18日の西武戦では、先発を託された。

岩下は「去年は正直1週間に1度投げ続けるのがいっぱいいっぱいだったんですけど、今年はそのなかで1週間に1度、どれだけのことができるのかということを意識しながら投げられている部分はあるかなと思います」と5月上旬の取材で話していた。

昨季からの上積みが期待された二木と小島は開幕から先発ローテーションで投げていたが、ピリッとせず。開幕投手を務めた二木は4月2日の日本ハム戦から3試合連続で7イニング以上を投げるなど、4月終了時点で防御率2.42だったが、5月以降は徐々に不安定な投球が増えた。小島も交流戦前までは“左打者”に課題を抱えるなど、前半戦が終了したときに5勝を挙げるも防御率は4.69。

昨季“エース格”だった石川は4月13日の楽天戦で今季初登板したが、6月に右肘関節クリーニング手術を行い、美馬も交流戦で2試合連続2桁失点を喫し6月13日に1軍登録抹消となった。

先発としてある程度“計算”していた石川、美馬、二木、小島の故障や不調といった“誤算”もあり、前半戦のチーム先発防御率は「4.41」だった。

◇佐々木朗希、小島が躍動

東京五輪による中断が約1カ月あり、何とか先発陣を立て直したいところだったが、後半戦が始まってからも、先発陣が早いイニングで失点を繰り返す。8月もチーム先発防御率は「4.33」と、“勝負の9月”を前にその不安は解消されなかった。

9月最初の1日の西武戦で岩下が2回を投げ6失点、3日の日本ハム戦は7−5で勝利したが、小島が4回1/3を投げ5失点、翌4日の日本ハム戦も鈴木が4回3失点でマウンドを降りた。

5日の日本ハム戦で新外国人のロメロが7回1失点に抑えゲームを作ると、この試合を境に先発陣が安定。5日の日本ハム戦から20日の日本ハム戦にかけて13試合戦ったが、5回を投げきれなかった先発は15日のソフトバンク戦で3回1/3で降板した美馬のみ。そのほかの12試合は先発投手が5イニング以上投げ、6イニング以上投げた試合は10試合もあった。

先発陣が安定してきたなかで、抜群の存在感を放ったのが佐々木と小島の2人。5月16日の西武戦でプロ初先発を果たした高卒2年目の佐々木は、登板翌日に登録抹消し、登板間隔をしっかりとあけながら起用され、与えられた登板機会で結果を残し続けた。

9月10日の楽天戦ではプロ入り後自己最長となる8回を投げ、2安打、9奪三振、2失点、この登板以降の4試合は全てQSを達成。東京五輪明けに限ると、6試合・37イニングを投げて、イニング数を上回る44奪三振、2勝0敗、防御率1.22と、打線の援護に恵まれない試合が多かったため勝ち星は2勝にとどまったが、圧巻の投球内容だった。

小島も9月11日の楽天戦でプロ初の完投勝利を挙げると、続く9月19日の日本ハム戦では完封勝利。10月3日の楽天戦でも今季2度目の完封勝利と、後半戦は5勝1敗、防御率は2.67。右の佐々木、左の小島の2人が、シーズン後半の先発陣を支えた。

◇9月以降は先発陣が安定、その裏に加藤の存在

小島、佐々木朗をはじめ9月以降は先発陣が安定し、9月のチーム先発防御率は「3.12」、10月のチーム先発防御率は「3.33」と改善された。その要因のひとつに6月15日に加藤翔平とのトレードで中日から加入した加藤匠馬の存在が挙げられる。

前半戦は1度もスタメンマスクを被ることはなかったが、後半戦に入り先発マスクを被る機会を増やした。9月は24試合中20試合でスタメンマスクを被り、加藤がスタメン出場した試合は11勝7敗2分と勝ち越し、先発マスクを被ったときときの9月のチーム先発防御率は「2.83」だった。

シーズン通して小島と佐々木朗希との相性が良く、小島は加藤がマスクを被ったときの防御率は「2.14」、佐々木も加藤がマスクを被ったときは防御率「1.22」。さらにシーズン途中先発に配置転換となったルーキーの河村説人も、加藤がマスクを被った時の防御率が「2.08」だった。

◇来季に向けてエース格が必要

シーズン通してエースと呼べる存在はいなかったが、前半戦は岩下、後半戦は小島と佐々木が“エース級”の働きを見せた。チームとしてもう一段階上を目指すためにも、シーズン通して“〇〇が投げれば勝てる”と計算のできる “絶対的なエース”が必要になってくる。

その片鱗を見せたのが後半戦の佐々木だ。常時ストレートが150キロ以上を計測し、勝負球のフォークもストライクゾーンからボールゾーンに落ちるフォーク、カウント球として投げるフォーク、左打者のアウトコースに逃げるフォークなど何種類も操り、奪三振能力も高い。150キロを超えるストレートを投げながら、シーズンで与えた四球は16個と制球力も良い。後半戦で見せた投球を来季シーズン通して投げることができれば、“エース”に近い存在まで成長するだろう。

個人的には、昨年9月にトミー・ジョン手術を受けた種市篤暉に期待している。19年に8勝を挙げ、昨季は自身初の完封勝利を挙げるなど、故障前はエースに近い位置までのぼりつめた。順調に来季、復帰することができれば、150キロを超えるワクワクするようなストレートで、パ・リーグの強打者達を圧倒してくれるはずだ。

ロッテの先発陣は“エース”が不在ではあるが、経験豊富な石川と美馬に、二木、岩下、河村、本前と、次々に名前出てくるだけの頭数は揃いつつある。2軍に目を向けても、育成選手ではあるが2軍で今季最多勝利に輝いた森遼大朗、同じくファームで7勝を挙げた育成の佐藤奨真も控えている。心配なのは若手先発陣が今年の経験値を来季リセットされること。さらに上積みができれば、来季は今季以上にチーム先発防御率、QS数も増えるはずだ。そして、軸となる先発が出てくれば、リーグ優勝に大きく近づくだろう。

主な先発陣の成績(成績は先発のみ)
小島和哉:24試 10勝4敗 146回 振92 四51 QS13 防3.76
岩下大輝:21試 8勝8敗 114回2/3 振84 四44 QS10 防4.24
美馬学:21試 6勝7敗 115回1/3 振92 四32 QS11 防4.92
二木康太:21試 5勝7敗 116回 振76 四27 QS9 防4.27
石川歩:12試 6勝3敗 80回 振42 四9 QS7 防3.38
鈴木昭汰:12試 1勝3敗 61回 振58 四23 QS5 防4.57
佐々木朗希:11試 3勝2敗 63回1/3 振68 四16 QS5 防2.27
本前郁也:8試 1勝2敗 37回2/3 振17 四15 QS1 防4.78
河村説人:5試 4勝1敗 26回2/3 振15 四8 QS1 防2.02
ロメロ:4試 1勝0敗 23回1/3 振20 四9 QS3 防1.54

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