わたしはかもめ2021年鴎の便り(11月)

便

11月23日

ロッテ中森俊介が飛躍の2年目へ、肉体強化し1年先輩佐々木朗希の背中追う[ニッカン]

ロッテ中森俊介投手(19)が1軍の秋季練習で汗を流している。

明石商(兵庫)時代に甲子園を沸かせて昨年ドラフト2位で入団するも、プロ1年目は1、2軍ともに公式戦の登板がなかった。

「今シーズン、2軍でも投げられなかったので。全然チームに貢献できてないなっていう部分が気持ちの部分でもあったので、来シーズンは少しでもチームに貢献できるように、技術もそうですけど、体もしっかり作っていこうと秋季練習に取り組んでいます」。

ウエートトレーニングや体幹のトレーニングをしながら、投内連係などに参加。「シート打撃ではたまに投げていた感じですね」としつつ、基本的には体作りとフォーム固めに取り組んでいた。

その歩みは、1年先輩の佐々木朗希投手(20)とも重なる部分が多い。今季3勝の右腕は、1年目は球団の育成計画に沿って肉体強化に励み、2年目のステップアップにつなげた。投手として、試合で投げたい気持ちをどう抑えてきたのか。中森は「抑えようとは思っていなかったです」と即答した。今やるべきことに徹した。

土台作りに励む中、明石商のチームメートだったオリックス来田涼斗外野手(19)が、高卒新人初となるプロ初打席初球本塁打の衝撃デビューをした。驚いた。「刺激になりますけど、あまり地元に帰りたくないですね」と笑った。「来田がめっちゃ活躍してるのに、お前1年間何してるんだよ、みたいな。来田がハードル上げちゃいました」。

潜んだ2021年をムダにはしない。宮崎でのフェニックス・リーグで実戦経験を重ね、150キロ超をマーク。「最後に先発もしたんですけど、2回持たずに降板しました」と反省しつつ「いい感覚で投げられたのは良かったです」と、つかんだものも多い。

「やっぱり、やるからには1軍で活躍したいので」。

そのための1年間だった。

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ロッテ・中森は「朗希の道」で1軍登板目指す、高校同期のオリ来田から刺激[スポニチ]

今季公式戦登板なしに終わったロッテの昨年ドラフト2位の中森は、明石商の同期であるオリックス・来田から大きな刺激を受けて飛躍を期した。

来田はプロ初打席初球本塁打を放つなど、派手な1軍デビューを飾った。本拠地での秋季練習後に取材対応し、「この前も(フェニックス・リーグからの)帰りにたまたま会った。刺激になりますね」。1学年上の佐々木朗は1年目は体づくりに専念し、2年目の今季ブレーク。「朗希の道」で1軍登板を目指す。

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ロッテ中森、明石商で同期・来田から大きな刺激、1年目は朗希方式の体づくり 来季は勝負の年[スポニチ]

ロッテ・中森俊介投手が23日、ZOZOマリンで行われている秋季練習に参加し、明石商の同僚であるオリックス・来田涼斗外野手から、大きな刺激を受けていることを明かした。

「ライバルというか、普通に高校の同級生として活躍していたら僕自身も嬉しい。対戦したら怖いですね。逃げちゃうかもしれないです」。

ドラフト2位で入団した右腕は、1年目の今季は1、2軍の公式戦登板なし。フェニックス・リーグなどで実戦経験を積んだが、高校時代にチームメートだった来田は、いきなりプロ初打席初球本塁打を放つなど、ど派手なデビューを飾った。

「この前もフェニックスからの帰りにたまたま会った。刺激にはなりますね。地元に帰ったら、来田は活躍しているのに、おまえは何をしているんだ言われちゃいそうで…」。

来季は勝負の2年目となる。ロッテには1年目に実戦登板せず、体作りに専念しながら2年目の今季大きく飛躍した佐々木朗の存在がある。中森は、朗希に続く存在を目指していく。

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[千葉魂]山口悩み、もがいた3年目、期待の大砲「来季は30本塁打」、千葉ロッテ[千葉日報]

プロ3年目の若者にとって激動の1年だった。ZOZOマリンスタジアムでの秋季練習で徹底的に打ち込む山口航輝外野手の姿が見られる。昨年までの2年間は1軍未出場。それが今年は福岡でのホークスとの開幕戦でスタメンに抜擢された。途中、2軍落ちも経験したがポストシーズンまで1軍にしがみついた。山あり谷ありと苦しかった1年。21歳の若者にとっては何にも代えられない貴重な経験を積んだ日々となった。

「去年の悔しさがあったので、今年は絶対に1軍で活躍するぞと誓った1年でした。キャンプ、オープン戦で必死にアピールして開幕1軍に抜てきしてもらった。ただ、そこからは1軍の厳しさを感じました。ヒット1本を打つことが、こんなに大変なのかと思いました」。

山口はしみじみと初めての1軍生活を振り返った。開幕戦こそプロ初ヒットを放ったが、2度目のスタメン起用となった3戦目で1軍のすごみを肌で感じた。ホークスの先発は和田毅投手。手も足も出ないとはこのことだった。無安打に抑え込まれた。

「球速では絶対に分からない球筋だった。ストレートがすごいホップをしていた。アレ?という感じで全くバットに当たらなかった」と山口。

大ベテランが投じる切れ味抜群の直球に、強振したバットが空を切った。今まで見たことがないような球筋だった。その後、何とか持ち直し4月9日のライオンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)でプロ初本塁打を記録するなど上昇気流に乗ったかのように見えたが、やはり甘い世界ではなかった。

「4月下旬ぐらいから全然、自分のスイングができないようになっていた。結果を気にしてバットも振れなくなった。1軍は甘いボールが少ない。一球で仕留めないと苦しくなる。その一球をファウルしてしまうと、もうダメ。悪循環に陥った」。

三振が怖い。併殺はもっと嫌だ。最悪の思考に陥り、交流戦期間中の5月下旬に2軍に落ちた。ファームではもう1度、原点回帰し下半身を使って打つ練習を繰り返した。

鳥越裕介2軍監督からは「オマエは考えすぎる。マイナス思考で打席に入っても絶対に打てないぞ。打席では自信を持って、あんまり考えすぎずにやってみろ」と声を掛けられた。大事な一言になった。「メンタルの部分が大きかったと思う。それからは結果を考えずに、バットを振ることだけを意識するようにした」と本人が振り返るように、少しずつ思い切りのいい本来のスイングを取り戻した。

五輪期間中の練習試合で1軍に再合流すると自慢の長打でアピール。後半戦スタートとなった8月13日からの首位バファローズとの千葉での3連戦でもスタメンに名を連ね本塁打も放った。

終わってみれば9本塁打で打率2割7厘。悔いもあるが収穫も多い。本拠地で行われたイーグルスとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでは右方向へポール直撃の豪快な本塁打を放ち、井口資仁監督を唸らせた。

「ああいう緊張した場面で1本打てたのは自信になります。どういうことが必要かを学んだ1年でもありました。来年の目標は大きく言いますが30本塁打。そのためには左方向だけではなく逆方向にも、そしてバックスクリーンにも打てるようにならないといけない。オフに下半身を鍛え直して、しっかり打ち込んで来年に備えたいと思います」と山口は意気込む。

指揮官の期待を背負い、徹底的にバットを振り込む秋。プロの壁に当たり、もがき苦しんだからこそ得た反省を胸に進化を遂げようと必死だ。今年は9本塁打。惜しくも2桁本塁打には1本足りなかった。しかし、それでいい。あとわずかだった悔しさこそが若者を駆り立てるエネルギーとなる。マリーンズ待望の若き右の大砲誕生の日は近い。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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