名前 | 年俸(万円) | 前年比 |
---|---|---|
小島 | 6200 | △2800 |
二木 | 5500 | ▼500 |
岩下 | 4500 | △1000 |
種市 | 2200 | ▼500 |
荻野 | 10000 | △2000 |
田村 | 6500 | ▼500 |
井上 | 4200 | ▼800 |
和田 | 1800 | △800 |
ロッテ田村龍弘捕手(27)が15日、ZOZOマリンで来季の契約更改交渉に臨み、500万円減の年俸6500万円でサインした。
今季は4月27日の西武戦(メットライフドーム)で走塁中に左太もも裏肉離れの負傷。10月下旬には練習中に左脇腹を痛め、CS出場はならなかった。相次ぐ故障に泣かされ、70試合の出場にとどまった。移籍加入した加藤もディフェンス面で存在感を見せ、来季は負けられない1年になる。
「来年はケガしたら終わりくらいのプレッシャーをかけてやっていこうと思ってます。(ドラフト1位で)松川が入ってきて、佐藤とか若い捕手が多い。これから劇的に肩が強くなる訳でも、ホームランをばんばん打てる訳でもないと思うんで、持っている力を出し切ることが大事だと思う」と話した。(金額は推定)
ロッテ種市篤暉投手(23)が15日、ZOZOマリンで来季の契約更改交渉に臨み、500万円減の年俸2200万円でサインした。
昨年9月14日に右肘のトミー・ジョン手術を受け、今季は当初の見込み通りに1、2軍とも実戦登板はなく、リハビリに費やした。9月にはブルペン投球を再開。「術前くらいの投球はできている。投球の間隔も2日に1回とかできるようになってきて、キャンプにもいい感じで入れるんじゃないかなと思います。早く打者と対戦したい」と話した。
150キロ前後の直球とフォークを武器に奪三振能力が高く、来季は先発ローテーションの一角として期待される。(金額は推定)
ロッテ小島和哉投手(25)が15日、ZOZOマリンで来季の契約更改交渉に臨み、2800万円増の年俸6200万円でサインした。
プロ3年目の今季は開幕から5登板連続で白星がつかない苦しい状況だったものの、徐々に安定感を増し、9月19日の日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ初完封。10月3日の楽天戦(楽天生命パーク)でも3安打完封勝利を挙げるなど10勝をマークし、エース格の活躍だった。「まだできる部分もあったかなと思うんですけど、プロに入って先発で2ケタ(勝利)、規定(投球回)を目標にやってきたので、そこのステップを踏めて少しは納得している」と話した。
背番号は来季から「14」に変わる。「背番号と同じ14勝できるように頑張ります」と話し、目標として色紙に14勝としたためた。(金額は推定)
ロッテ和田康士朗外野手(22)がZOZOマリンで15日、来季の契約更改交渉に臨み、800万円増の年俸1800万円でサインした。
昨季開幕前に支配下選手登録され23盗塁すると、今季は24盗塁。代走出場がメインの中、チームメートの荻野らとともに盗塁王のタイトルを獲得した。レギュラー獲得には打撃が課題となる。CSファイナルのオリックス第3戦(京セラドーム大阪)ではスタメンで二塁打を放つなど、来季への光を見せた。
「個人としては盗塁王を取れたのですごいよかったと思うんですけど、今年も代走で終わってしまった。来年はスタメンで出られるように頑張りたい」と話し、来季30盗塁を目標に掲げた。(金額は推定)
ロッテ井上晴哉内野手(32)が15日、ZOZOマリンで来季の契約更改交渉に臨み、800万円減の年俸4200万円でサインした。
プロ8年目の今季は開幕2軍スタート。4月下旬に1軍昇格したものの、コンディションが上がらず、6月上旬には登録抹消に。出場23試合で打率1割9分6厘、1本塁打。クリーンアップでのスタメン出場もわずか2試合で「当然のダウンだと思います。自分でも何もやり遂げてないと思っている」と受け入れた。
8月の2軍戦で守備中に右手を痛め、10月末には右手関節三角繊維軟骨損傷への手術を行い、現在はリハビリを続ける。「来年はしっかり1軍で出て、若い子に負けないようにというところ。手術自体初めてなので、どういった形で進むか分からないですけど、順調ではありますね」。実戦復帰は来年3月前後の見込みとなっている。(金額は推定)
ロッテ二木康太投手(26)が15日、ZOZOマリンで来季の契約更改交渉に臨み、500万円減の年俸5500万円でサインした。
今季はプロ8年目にして初の開幕投手に指名されたものの、3月26日のソフトバンクとの開幕戦(ペイペイドーム)は5回5失点。その後も年間24被本塁打など痛い失点が多く、5勝7敗、防御率4.38と苦しんだ。CSではベンチ入りもできなかった。
「収穫というのは答えにくい1年でした。(CSは)球場にも行かずに家で試合を見た。年下の投手がたくさん投げていたのを見ると、すごく悔しかったし情けなかったです」と吐露。自身の課題について「1つじゃないので、一から見直して変えていく。春に『二木変わったな』と思われるくらい取り組んでいく」と話した。(金額は推定)
ロッテ岩下大輝投手(25)が15日、ZOZOマリンで来季の契約更改交渉に臨み、1000万円増の年俸4500万円でサインした。
プロ7年目の今季はキャンプイン直後から好調で、その勢いのままに前半戦だけで8勝をマーク。そこから一転、後半戦は調子が上がらず1勝もできなかった。「終盤ずっと苦しい状態が続いてたんで、総括してもあまりいいイメージがないシーズンでした。去年と今年、ローテを回らせてもらう中で僕は貯金がないので、貯金を1つでも多くつくれるように」と話した。
シーズン終盤にはリリーフに回る場面もあったが、CSファイナルのオリックス第3戦(京セラドーム大阪)では6回9奪三振2失点と、来季につながる投球を見せた。(金額は推定)
ロッテ荻野貴司外野手(36)が15日、ZOZOマリンで来季の契約更改交渉に臨み、2000万円増の年俸1億円でサインした。
昨オフに複数年契約を結び、今季はその1年目。膝など肉体のケアを継続的に行いながら、プロ12年目にして初の全試合出場を達成した。「ケガなく1年間戦えたのが本当に自信になったと思いますが、最後ああいう形で優勝を逃して、やっぱり悔しい気持ちの方が多いシーズンだった」と、あらためて来季の優勝を目標に定めた。
全試合1番打者でスタメン出場して169安打、24盗塁はいずれもリーグトップでタイトル獲得。12球団で外野手トップの得票率でゴールデングラブ賞も受賞するなど、充実の1年。「まだまだ満足してはいけない。もっと成長できるように来年もやりたい」と話した。(金額は推定)
ロッテ・荻野貴司内野手(36)が15日、ZOZOマリンスタジアムで契約交渉に臨み、2000万円増の年俸1億円で更改。37歳シーズンでの大台初到達は、2006年の藤田宗一投手(34歳)を超える球団最年長記録となった。
「大台にちょっと乗ったくらい。ケガなく1年間戦えたというのが、本当に自信になった」。
自身の打撃スタイルと同じくコツコツと努力し続け、控えめに1億円プレーヤーへの仲間入りを明かした。年俸は変動制で、来季は2年契約の2年目を迎える。
今季はプロ12年目で初のフル出場。全試合で1番を務め、打率.296、10本塁打、45打点をマークし、最多安打(169)、盗塁王(24)と自身初のタイトルも獲得した。
入団以来、ケガと故障に苦しみ続けた。シーズン中から両膝の治療と強化を並行。「ここ2、3年は練習を少し抑えて疲労を取ることに専念していた。その積み重ね」と休養を重視したスタンスが好結果につながったことを明かした。
ゴールデングラブ賞にも輝いたが「満足してはいけない。もっと成長できる」と、リーグ優勝を逃した今季の悔しさは忘れない。大台到達の感慨もそこそこに、リードオフマンはすぐ来季の雪辱を見据えた。
ロッテ・田村龍弘捕手(27)が15日、千葉市美浜区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、500万円減の6500万円(推定)でサインした。
今季は70試合出場で打率.235、0本塁打、14打点。2018年にチームの捕手として49年ぶりの全試合出場を果たしたが、19年は右太もも負傷、20年は右人さし指をはく離骨折した。プロ9年目の今季は、4月下旬に左太もも裏肉離れで約2カ月離脱し、10月下旬に左内腹斜筋を損傷した。
2年続けて出場試合数が100を割ってしまい「来年はケガしたら終わりくらいの、それくらいプレッシャーをかけてやっていこうと思っています」と、ケガをしない体づくりに取り組んで復活を目指す。
ロッテ・小島和哉投手(25)が15日、千葉市美浜区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2800万円増の6200万円でサインした。
入団1年目の19年の夏場から先発ローテーション入り。以降は貴重な左腕の先発として年ごとに3勝、7勝、今季10勝と勝ち星を積み重ねた。
チームの勝ち頭となった今季は24試合登板で10勝4敗、防御率3.76。投球回数は146イニングで「まだまだできる部分もあったかなと自分の中で思うんですけど、まずプロに入って先発で2桁、規定(投球回数)を目標にしてやってきたんで。まずはそこのステップは踏めたかなと思うので、少しは納得しているところはあります」とシーズンを振り返った。
背番号が「43」から「14」にかわる。「(投手陣を)引っ張っていくのはまだまだ。とりあえず自分のことをしっかり理解して。ケガをしては意味ないので、1年間戦えるように自分で自分のことを管理してやっていけたら」と話し、自身初の開幕投手に向け「指名されたら頑張ります」と前向きな姿勢をみせた。
ロッテ・岩下大輝投手(25)が15日、千葉市美浜区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円増の4500万円(推定)でサインした。
星稜高(石川)からロッテ入団7年目の今季、前半でシーズン自己最多の8勝を挙げたが、後半戦未勝利に終わり、最終的には登板23試合で8勝8敗、防御率4.43。「スタートは結構うまく入れたシーズンだったかなと思うんですけど、終盤は苦しい状態が続いてたんで、1年間総括しても僕的にはあまりいいイメージはないシーズンでした」と不満足そうだった。
後半戦に勝利を挙げられなかった要因について「(対戦打者に)読まれていたというか、淡泊なピッチングばかりしていたんで、やられやすかったのかなと思います」と自己分析。年明けの自主トレは、抑えの益田直也投手(32)らと行う予定で「そこでアドバイスとかを聞いたり、ちょっとでも自分の身になることを吸収していけたら」と貪欲な姿勢をみせた。
ロッテ・和田康士朗外野手(22)が15日、千葉市美浜区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、800万円増の1800万円(推定)でサインした。
独立リーグの富山GRNサンダーバーズから、2018年育成ドラフト1位で入団して4年目。昨年6月1日に支配下選手登録されると、リーグ3位の23盗塁で頭角を現し、今季24盗塁で自身初タイトルとなる盗塁王を獲得した。
今季は主に代走で96試合に出場して打率.263、0本塁打、1打点。「個人としては盗塁王を取れたのでよかったと思うんですが、今年も代走で終わってしまったので、来年はスタメンを取れるように頑張りたいと思います」とシーズンを振り返った。
盗塁王については「タイトルをこんなに早く取れるとは思ってなかったですし。でも盗塁王と呼ばれるには、数がちょっと足りないと思っているので頑張りたいです」と話した。
ロッテ・井上晴哉内野手(32)が15日、千葉市美浜区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、800万円減の4200万円(推定)でサインした。
更改後は「当然のダウンだとは思いますし、自分では何もやり遂げていないと思っています」と振り返った。
プロ8年目の今季は開幕を2軍で迎え、4月下旬に1軍初出場。右手首の痛みに苦しみ、23試合に出場して打率.196、1本塁打、6打点で10月下旬に右手首の手術を受けた。
自身初の手術を終え、来季に向けて「しっかり1軍に出て、若い子に負けないようにして」と復活を誓った。
ロッテ・荻野貴司外野手(36)が15日、千葉市美浜区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万円増の1億円(推定)でサインした。来季13年目で初めて大台に到達した。
今季は自身初タイトルとなる最多安打(169)と最多盗塁(24)を獲得。12年目で初めてシーズン全143試合に出場し、打率.296、10本塁打、45打点と活躍した。
荻野は更改後「ケガなく1年間戦えたというのが本当に自信にもなったと思うが、最後に優勝を逃した。やっぱり悔しい気持ちの方が多いシーズンだった」とオリックスとの優勝争いに敗れた無念さを強調した。
来季は「もちろん優勝を目指してやる。来年も全試合に出て、今年の成績を超えられるように」と一層の飛躍を誓った。
ロッテ・二木康太投手(26)が15日、千葉市美浜区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、500万円減の5500万円(推定)でサインした。自身初のダウンとなった。
今季プロ8年目で初の開幕投手を務めたが、22試合に登板して5勝7敗で防御率4.38。「開幕戦(対ソフトバンク)にやられてしまって、そこから何試合かはよかったんですけど、いいピッチングが全然続かなかった」と精彩を欠いたシーズンを振り返った。
来季に向けて「ここまで圧倒する数字を残せていないので、全ての数字においてキャリアハイを目指していきたい」と雪辱に燃える。ウエートトレーニングに加えて体幹を鍛えることも考える。年明けの自主トレは「益田師匠についていきます」と抑えの益田直也投手(32)らと行う。
最多安打、盗塁王のロッテ・荻野はZOZOマリンで契約更改を行い、2000万円増の年俸1億円でサイン。変動制の2年契約2年目の来季は37歳シーズンで、球団史上最高齢の大台到達となった。年俸1億円初到達は89年門田(オ)、95年佐藤義(オ)の41歳が最年長で、37歳以上では20年亀井善行(巨=38歳)以来10人目。今季は自身初の全試合出場で、打率.296、10本塁打、24盗塁も「チームとしては優勝、自分的には来年も全試合に出場して、今年の成績を超えたい」と話した。
ロッテ・小島和哉投手が15日、ZOZOマリンで契約更改を行い、年俸6000万円以上の大幅アップとなった。
今季は左腕エースとして飛躍。自身初の完投、完封を達成するなど、チーム唯一の2桁となる10勝もマークした。「自分の中では、まだまだできる部分はあったと思うけど、先発で2桁勝利、規定投球回数は目標にやってきたので、そこのステップは踏めた」と振り返った。
来季からは背番号14に変更となる。「色紙には14勝」と目標を記していた。
ロッテ・種市篤暉投手は15日、ZOZOマリンで契約更改を行い、500万円ダウンの年俸2200万円でサインした。
昨夏に右肘のトミー・ジョン手術を受け、今季は実戦登板なしに終わったが、「手術前ぐらいの投球はできている」とブルペンでの投球は強度が上がっていることを報告した。
来季は復活の1年となる。「朗希も河村さんもローテーションに入って抑えていた。僕は1年目の気持ちで頑張っていかないと、1軍で投げさせてもらえない」と挑戦者として挑む考えだ。
ロッテ・和田康士朗外野手が15日、契約更改を行い、800万円増の年俸1800万円でサインした。
育成から支配下登録されて2年目で、盗塁王のタイトルを獲得したが「結局、今年も代走に終わってしまった。スタメンで出られるように頑張りたい」とさらなる高みを目指す。
来季ノルマに30盗塁を設定した。「昨年も今年もできていないので…」と遠慮がちに目標を明かした。
ロッテ・井上晴哉内野手が15日、ZOZOマリンで契約更改を行い、800万円ダウンの年俸4200万円でサインした。
今季はわずか23試合出場で、打率.196、1本塁打。「何もしていないので当然のダウン」と納得した様子だった。
10月には右手首を手術した。「痛いところはもうなくなったと思っているので、安心したところもある。来年は1軍の試合にしっかりと出て、若い子に負けないように」と気合を入れた。
現在はリハビリ中で、打撃、スローイングに関しては慎重だが「出来る限りのウエートトレーニングはできている」と前向きだった。
ロッテ・岩下大輝投手が15日、ZOZOマリンで契約更改を行い、1000万円アップの年俸4500万円でサインした。
前半戦だけ8勝をマークしながら、後半戦は未勝利で8勝8敗というシーズンを振り返り、「スタートはうまく入れたが、終盤はずっと苦しい状態が続いていた」と打ち明けた。来季については「貯金を1つでも多く作れるように」と力を込めた。
今季開幕投手を務めたロッテ・二木康太投手は15日、ZOZOマリンで契約更改を行い、500万円ダウンの年俸5500万円でサインした。
先発ローテーションの柱として期待されたが、5勝7敗に終わり、「開幕戦やられてしまって、そこから何試合かよかったが、いい投球が続かなかった」と反省。現在は「一から投球を見直している」と巻き返しを誓っていた。
ロッテ・荻野貴司外野手が15日、ZOZOマリンで契約更改を行い、2年連続全試合出場を目標に掲げた。
最多安打、最多盗塁、ゴールデングラブ賞も獲得した充実の1年を振り返り、「まずは怪我なく1年間戦えたのは自信にもなったが、最後は優勝を逃したということで悔しい気持ちの方が多い。まだまだ満足してはいけないと思って、もっと成長できるように来年もやりたい」と意気込んだ。
今季は打率.296、10本塁打、24盗塁をマーク。今オフは、本拠地に腰を据えてトレーニングを行う予定だ。「チームとしては優勝、自分的には来年も全試合出て、今年の成績を超えられるようにやりたい」と目標も設定した。
ロッテの荻野貴司外野手(36)が15日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万円アップの1億円でサインした。来季37歳で初の1億円の大台突破は球団の生え抜き選手では最年長記録。2年契約最終年となる来季へ、さらなる成長を誓った。
「ケガなく1年間戦えたというのが本当に自信になった。でも、最後優勝を逃したのでやっぱり悔しい気持ちの方が多いシーズンだった」と振り返った。今季はプロ12年目で初の全試合出場を果たし打率.296をマーク。最多安打(169安打)と盗塁王(24盗塁)、2度目のゴールデン・グラブ賞にも輝き、松本球団本部長は「今年のチームの成績は荻野なしではありえなかった」と評価した。
それでも「まだまだ満足してはいけない。来年も全試合出て今年の成績を超えられるように」と荻野。頼れるリードオフマンはまだまだ進化し続ける。
タイトルホルダーや最優秀選手、最優秀新人といった今シーズン活躍した選手達をたたえる表彰式「NPB AWARDS」が15日、都内で開かれ、ロッテの場内アナウンス担当・谷保恵美さんが球団功労賞を受賞した。
場内アナウンスを担当してから今年で31年目の谷保さんは今季終了時点で1957試合を担当し、さらには1751試合連続担当を継続中。長きにわたりロッテファンだけでなく日本中のファンからも知られる名物アナウンスとして、プロ野球の発展に携わってきたことが評価された。
ロッテの田村龍弘捕手が15日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み500万円ダウンの6500万円でサインした(金額は推定)。
6月に中日からトレードで加入した加藤の活躍もあり今季は出場が70試合にとどまり、10月下旬には左脇腹の肉離れで離脱。CSも出場できずにシーズンを終えた。「悔しいを通り越してしまったんで、あんまり覚えてないですけど。ケガが2回目だったんで、がっかりしましたね。自分自身に。準備もやっていたつもりなんですけど、まだまだ足りないというか」と振り返った。
来季はドラ1・松川も加入し、さらにキャッチャー層も厚くなる。「休んでいるひまはないと思うんで。やりながら本当にケガしない体づくりをしていかないといけない。今まで取り組まなかったトレーニングとかをいろいろな人に聞いて。新しいことを取り入れながら自分の体をしっかり見つめ直してやっていきたい」とオフは石垣島で己を鍛え抜く。
ロッテの和田康士朗外野手が15日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、800万円アップの1800万円でサインした(金額推定)。
今季は主に代走として96試合に出場し、24盗塁で荻野らとともに盗塁王を獲得。「個人としては盗塁王とれたのですごいよかったと思うけど、今年も代走で終わってしまったので来年はスタメンで出られるように。タイトルをこんなに早く取れるとは思ってなかったけど、盗塁王と呼ばれるには数がちょっと足りないのかなと思っているのでもっと頑張りたい」と意気込んだ。
来季の目標には「去年も今年も30(盗塁)行けていないので。30盗塁です」とズバリ。一方で今季打席に立ったのはわずか24打席にとどまり、「1番の課題はバッティング。出塁率を残せるように」と和田。幕張のスピードスターが来季は打撃も兼ね備え、チームに欠かせないピースとなる。
ロッテの小島和哉投手が15日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2800万円増の6200万円でサインした(金額は推定)。
今季はローテの柱として24試合に登板しキャリアハイの10勝4敗、防御率3.76をマーク。規定投球回も達成し、後半戦は3試合で完投勝利を挙げるなどエースの風格をのぞかせた。「まだまだ出来る部分もあったかなと自分の中では思うけどまずプロに入って先発で2ケタ、規定(投球回)はすごく目標にしてた、まずはそこのステップは踏めたかなと思うので、すこしは納得してるところはあります」と振り返った。
背番号も来季から「14」に変更が決まり、「小宮山さんも大谷さんも連絡させていただいて、僕自身もすごく身が引き締まる思いでいるので14番をしっかり自分の番号としてつないでいけるように、先輩達が作り上げてくださったものをしっかりとつなげていけるように頑張りたい」と意気込んだ。
大幅の年俸アップには「3歳の甥っ子がいつもおもちゃをせがんでくるので、クリスマスプレゼントを買います」と優しい一面をのぞかせた。
ロッテの岩下大輝投手が15日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円増の4500万円でサインした(金額推定)。
今季は23試合に登板し8勝8敗、防御率4.43をマーク。前半戦は先発陣の中ではトップの8勝を挙げるなど好スタートを切ったが後半戦は勝ち星なしに終わり、「投げている感覚としては前半よりは強い球を投げていなかったというのもある。あとは読まれていたというか、淡白なピッチングばかりしてたんで、やられやすかったのかなと思います」と振り返った。
来季も先発ローテの軸として期待される右腕。オフの自主トレは昨年に引き続き守護神・益田に弟子入りする予定で、「来季は最低でも1年間投げ切って、ケガなく病気することなく先発ローテにいれれば。あとは去年と今年、先発ローテ回らせてもらう中で、僕は貯金が作れてないので、1つでも多く作れるように」と己を鍛え抜く。
ロッテの二木康太投手が15日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、500万円ダウンの5500万円でサインした(金額は推定)。
プロ8年目の今季は初の開幕投手を任されたが、後半戦は不調が続き、22試合で5勝7敗、防御率4.38。10月16日のソフトバンク戦(ZOZO)では自己最短の1回2/3、5失点で降板し、その後は1軍に呼ばれることはなかった。「開幕戦でやられてしまってそこから何試合かはよかったんですけど、いいピッチングが全然続かなかった。開幕戦もそうだし後半戦1発目の試合も、最後優勝争いをしてるところでも全然勝てなかったので、そういうところがすごく振り返ると印象に残ってます」と悔しそうに話した。
19年オフに背番号18へと代わり、来季はエース番号を背負って3年目となる。「圧倒する数字を残せてないので、全ての数字においてキャリアハイを目指して行きたい」と巻き返しを誓った。
ロッテの井上晴哉内野手が15日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、800万円減の4200万円でサインした(金額推定)。
今季は開幕2軍スタートで4月下旬に1軍昇格も、6月に右手首痛で抹消。10月には右手首の手術を行い、1軍出場はわずか23試合で自慢の本塁打も1本にとどまり、打率.196だった。「何もしてないので、当然のダウンだとは思いますし、自分でも何もやりとげてないと思っている。来年はしっかり1軍で出て若い子に負けないように」とホームランパフォーマンスの「ごっちゃしポーズ」で意気込んだ。
ロッテの荻野貴司外野手が15日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万円アップの1億円でサインした(金額推定)。
「まずはケガなく1年間戦えたというのが本当に自信にもなったけど、最後優勝を逃したのはやっぱり悔しい気持ちの方が多いシーズンだった」と荻野。プロ12年目となる今季はリードオフマンとして全試合出場を果たし、169安打10本塁打、打率.296をマーク。最多安打と盗塁王(24盗塁)のタイトルを獲得し、2年ぶり2度目のゴールデングラブ賞にも輝いたが「まだまだ満足してはいけないと思うのでもっと成長できるように来年もやりたい」とプロ13年目はさらなる成長を誓った。
ロッテの荻野貴司外野手(36)が15日、ZOZOマリンで契約更改交渉に臨み、2000万増の年俸1億円で更改。プロ12年目で初の大台に到達した。(金額は推定)
たゆまぬ努力が実を結んだ。初のフル出場を果たし、初タイトルとなる最多安打と最多盗塁をダブル受賞。「ケガなく戦えたのは本当に自信になった」と納得。課題にしている両膝回りの筋肉のケアなどを入念に行い、優勝争いに貢献できた。
思い出深い試合は9月9日オリックス戦。同じ奈良県出身で小学生時代から対戦経験のある小窪とともに本塁打を放った。「一緒に打てたのは1番の思い出」。同級生は先に指導者の道へと転身したが「成績は満足はしていない。もっと成長できるように来年もやりたい」。ベテランはさらなる飛躍を目指す。
ロッテの種市篤暉投手が15日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、500万減の2200万円で更改した。(金額は推定)
150キロの直球と落差の大きいフォークで19年にはローテで回り8勝を挙げたが、同年の9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、続けてきたリハビリを順調にこなしていることを明かした。「だいぶ、良くなってきている。術前ぐらいの投球はすごいできている」。
9月にはブルペン入りし、来季は復活を目指す。「早く打者と対戦したいという気持ちがすごくある」と意気込みを明かした。
ロッテの田村龍弘捕手が15日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改交渉し、500万減の年俸6500万円で更改した。(金額は推定)
今年は例年通り開幕スタメンマスクをかぶったが、4月27日の西武戦で左足を負傷。長期離脱を余儀なくされた。
復帰後も6月にトレードで加入した加藤の活躍や打撃のいい佐藤都の活躍もあり70試合の出場にとどまった。シーズン終盤には左脇腹を痛め戦列を離れた。「個人的にはすごい苦しいというか、しんどいシーズンで思い通りなプレーがなかなかできなかった。本当に準備は大切だなと。準備をしてきたつもりだけど、まだまだ足りなかった」と振り返った。
来季に向けては「休んでいる暇はないと思うので、本当にケガをしない体づくりをしていかないといけない。しっかり自分の体を見つめ直しながらやっています」と話した。
ロッテの和田康士郎外野手が15日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、800万増の1800万円で更改した。(金額は推定)
昨年、支配下登録を勝ち取り、今季は96試合の出場で打率.263、1打点。終盤の代走のスペシャリストとして24盗塁を決め初の盗塁王を獲得した。「個人としては盗塁王を取れたので、すごいよかった」と喜ぶもシーズンのスタメン出場が2試合に終わり「代走で終わってしまったので、来年はスタメンで出られるように頑張りたい」と決意を込めた。
ポストシーズンオリックスとのCSファイナルS第3戦では「2番・中堅」でスタメン出場。山崎颯から左線二塁打を放ち来季へつなげた。「来季は塁に出て、盗塁をできるようなバッティングをしていきたい」。目標の盗塁数についても「30盗塁です」ときっぱり答えた。
ロッテの岩下大輝投手が15日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、1000万増の4500万円で更改した。(金額は推定)
今季は前半戦で8勝を挙げ、優勝争いに貢献。後半戦は未勝利に終わり「スタートはうまく入れたいいシーズンだったかなと思いなすが、終盤はずっと苦しい状態が続いたので、1年間総括しても僕的にはあまりいいイメージではなかった」と謙虚に振り返った。
トータルでは8勝8敗で防御率4.43の成績。来季について「最低でも1年間、ローテにいられれば。貯金がなかったので、貯金を1つでも多く作れるように」と目標を明かした。
ロッテの小島和哉投手が15日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、2800万増の6200万円で更改した。(金額は推定)。
3年目の今季は24試合に登板し、初の2桁勝利に到達。10勝4敗、3完投2完封勝利を挙げた。82%の大幅増を勝ち取り「プロに入って先発で2桁、規定投球回というのは目標にやってきたので、まずそこのステップを踏めて少し納得していくところもあります」と喜びをかみ締めた。
来季は背番号「43」から、かつて早稲田大の2人の先輩、小宮山悟、大谷智久がつけていた「14」に変更される。「小宮山さんに『おめでとう。いつも試合は見ているから、頑張ってくれ』とは言われました。先輩達がつくりあげてくださったものをしっかりつなげていけるように頑張りたい」と力を込めた。
ロッテの二木康太投手が15日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、500万ダウンの5500万円でサインした。
今季は初の開幕投手を務めたが、5勝7敗、防御率4.38。「いいピッチングが全然、続かなかった。最後優勝争いをしているところでも全然勝てなかった。そういうところが印象に残っている」と悔しがった。
来年は巻き返しに燃えるシーズン。「自分の中であまり体幹のことを考えて投げることがなかったので、そこはしっかり鍛えていかないといけない」と力を込めた。
ロッテの荻野貴司外野手が15日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改交渉に臨み2000万増の年俸1億円で更改した。(金額は推定)
12年目で初の大台に乗り「今年は(球団から)『ケガなく出られて、頑張ってくれた』と言われました。まずはケガなく1年間戦えたのは自信にもなった」と振り返った。
今季は143試合にフル出場。打率.296、10本塁打、45打点。169安打を放ち最多安打、24盗塁で盗塁王も奪取した。「まだまだ、満足はしていない。もっと成長できるように頑張りたい」と来季へ向けて意気込みを明かした。
※規定により各1票にそれぞれ1位5点、2位3点、3位1点を与える。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||||||
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選手名 | 球団 | 1位 | 2位 | 3位 | 点数 | 選手名 | 球団 | 1位 | 2位 | 3位 | 点数 |
◎村上宗隆 | ヤ | 287 | 10 | 7 | 1472 | ◎山本由伸 | オ | 283 | 1 | 1 | 1419 |
山田哲人 | ヤ | 1 | 98 | 49 | 348 | 杉本裕太郎 | オ | 2 | 120 | 90 | 460 |
清水昇 | ヤ | 7 | 57 | 49 | 255 | 吉田正尚 | オ | 0 | 107 | 100 | 421 |
岡本和真 | 巨 | 1 | 34 | 28 | 135 | 宮城大弥 | オ | 1 | 29 | 39 | 131 |
鈴木誠也 | 広 | 5 | 21 | 32 | 120 | 益田直也 | ロ | 0 | 4 | 4 | 16 |
スアレス | 神 | 0 | 26 | 27 | 105 | 荻野貴司 | ロ | 0 | 1 | 8 | 11 |
中村悠平 | ヤ | 1 | 16 | 24 | 77 | 柳田悠岐 | ソ | 0 | 3 | 2 | 11 |
青木宣親 | ヤ | 2 | 8 | 6 | 40 | レアード | ロ | 0 | 1 | 4 | 7 |
塩見泰隆 | ヤ | 1 | 3 | 7 | 21 | 島内宏明 | 楽 | 0 | 1 | 2 | 5 |
栗林良吏 | 広 | 1 | 2 | 8 | 19 | 則本昂大 | 楽 | 0 | 1 | 0 | 3 |
マクガフ | ヤ | 0 | 4 | 6 | 18 | 甲斐拓也 | ソ | 0 | 1 | 0 | 3 |
近本光司 | 神 | 0 | 2 | 9 | 15 | 伊藤大海 | 日 | 0 | 1 | 0 | 3 |
青柳晃洋 | 神 | 0 | 1 | 11 | 14 | 森友哉 | 西 | 0 | 0 | 3 | 3 |
奥川恭伸 | ヤ | 0 | 3 | 3 | 12 | マーティン | ロ | 0 | 0 | 2 | 2 |
柳裕也 | 中 | 0 | 2 | 5 | 11 | 紅林弘太郎 | オ | 0 | 0 | 1 | 1 |
今野龍太 | ヤ | 0 | 0 | 2 | 2 | T−岡田 | オ | 0 | 0 | 1 | 1 |
該当者なし | 0 | 19 | 33 | 90 | 平野佳寿 | オ | 0 | 0 | 1 | 1 | |
宗佑磨 | オ | 0 | 0 | 1 | 1 | ||||||
佐々木千隼 | ロ | 0 | 0 | 1 | 1 | ||||||
平良海馬 | 西 | 0 | 0 | 1 | 1 | ||||||
該当者なし | 0 | 16 | 25 | 73 |
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||
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選手名 | 球団 | 投票数 | 選手名 | 球団 | 投票数 |
◎栗林良吏 | 広 | 201 | ◎宮城大弥 | オ | 255 |
牧秀悟 | デ | 76 | 伊藤大海 | 日 | 21 |
奥川恭伸 | ヤ | 12 | 紅林弘太郎 | オ | 4 |
佐藤輝明 | 神 | 8 | 早川隆久 | 楽 | 4 |
中野拓夢 | 神 | 5 | 佐々木朗希 | ロ | 2 |
伊藤将司 | 神 | 4 |
日本野球機構は14日、今季のセ・パ両リーグのベストナインを発表した。パ・リーグは優勝したオリックスから最多の4人が選出。同賞は記者投票によって選ばれるが、では、データで選ぶ場合との違いは生まれたのか。検証してみたい。
データには打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を測る指標「WAR」を用いる。セイバーメトリクスの指標などで分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照した。
パ・リーグはオリックスから山本由伸、宗佑磨、杉本裕太郎、吉田正尚と最多の4人が選出。西武の森友哉、源田壮亮、ロッテのレアードと中村奨吾、ソフトバンクの柳田悠岐、日本ハムの近藤健介が選ばれ、楽天からの選出は唯一のゼロ人だった。
では、「WAR」で見ていくとどうなるか。パ・リーグの野手でトップだったのは森と柳田の「7.0」。2人に続いて近藤が「5.4」、源田が「5.3」、杉本が「5.0」となっており、ベストナインにも選ばれている上位5人は順当な結果だった。
これに次ぐ6位だったのは、受賞者のいなかった楽天の浅村栄斗。「WAR」は「4.9」となっており、高い指標を残していた。5年連続で二塁手のベストナインを受賞していた浅村は今季打率.269、18本塁打67打点と前年から大きく成績を落としたことで票が伸びなかったのだろう。中村奨もリーグ8位のWAR「4.5」を残しており、浅村は貢献度はリーグで6位だったが、連続受賞が途切れることになった。
さらに、7位には同じく楽天の茂木栄五郎が入った。「WAR」は浅村と同じ4.9。ただ、リーグ優勝を果たしたオリックスの宗もリーグ13位のWAR「4.0」を残しており、受賞に値するだけの数字だ。優勝に貢献したこともあり、投票にポジティブに働いた部分もあるだろう。
もう1人、惜しかったのがロッテの荻野貴司だ。最多安打と盗塁王のタイトルを獲得し、「WAR」もリーグで9位となる4.4を記録していた。指標上もベストナインに値するものを残していたが、外野手部門の1人に選ばれたのは吉田正だった。吉田正も全ポジショントータルで荻野に次ぐWAR「4.3」を残していた。
リーグ優勝を果たしたオリックスの主砲で、かつ首位打者と最高出塁率というタイトルを獲得しているだけに、受賞は当然と言える。あまりにも外野手がハイレベルな争いとなっただけに、荻野に朗報が届かなかった。投手の山本はぶっちぎりのトップで文句なしの選出だった。
セ・リーグ | |||
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守備 | 名前 | 所属 | WAR |
投手 | 柳裕也 | 中日 | 4.6 |
捕手 | 中村悠平 | ヤクルト | 3.0 |
一塁手 | マルテ | 阪神 | 2.1 |
二塁手 | 山田哲人 | ヤクルト | 6.1 |
三塁手 | 村上宗隆 | ヤクルト | 6.8 |
遊撃手 | 坂本勇人 | 巨人 | 4.4 |
外野手 | 鈴木誠也 | 広島 | 8.7 |
外野手 | 近本光司 | 阪神 | 5.5 |
外野手 | オースティン | DeNA | 4.6 |
パ・リーグ | |||
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守備 | 名前 | 所属 | WAR |
投手 | 山本由伸 | オリックス | 8.6 |
捕手 | 森友哉 | 西武 | 7.6 |
一塁手 | 鈴木大地 | 楽天 | 2.7 |
二塁手 | 浅村栄斗 | 楽天 | 4.9 |
三塁手 | 茂木栄五郎 | 楽天 | 4.9 |
遊撃手 | 源田壮亮 | 西武 | 5.3 |
外野手 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | 7.0 |
外野手 | 近藤健介 | 日本ハム | 5.4 |
外野手 | 杉本裕太郎 | オリックス | 5.0 |
DH | 吉田正尚 | オリックス | 4.3 |
ロッテのリリーフ陣は、左投手が1軍に定着することができず、開幕から右投手が中心に構成されてきた。それができたのも、“左打者”に強い“右投手”が多かったことも関係しているのではないだろうか−。
守護神・益田直也、セットアッパーの佐々木千隼は左打者の被打率が1割台に抑えただけでなく、小野郁、ハーマン、田中靖洋など左打者に比較的強い右投手が多かった。
田中靖はシーズンの左打者の被打率が.265(68−18)だったが、前半終了時点での左打者の被打率は.188(32−6)と抑え込んだ。開幕直後は左のリリーフが1軍に不在だったこともあり、“左打者”に打順が巡ってきたところで、先発投手の後を受けて登板することが何度もあった。
3月26日のソフトバンクとの開幕戦は1−3の6回に先発・二木康太が、柳田悠岐に2ラン、グラシアルに二塁打を打たれ、左の中村晃に打順が回ってきたところで田中が登板。中村晃を初球のカットボールで一直、続くデスパイネを空振り三振、左の栗原陵矢をシュートで遊ゴロに打ち取った。
続く3月31日の楽天戦も0−0の6回に先発・岩下大輝が茂木栄五郎に先制の2点適時打を許し、左の鈴木大地に打順が巡ってきたところで、田中が登板した。田中は鈴木を2球目のストレートで遊ゴロに打ち取り火消し。
『左内腹斜筋損傷』から復帰した後は、ピリッとしない投球もあったが、それでも春先“左”のリリーフがいないなかで、チームのピンチを救ったのは間違いなく田中靖洋だろう。
シーズン通して左打者に強かったのが小野郁だ。左打者の被打率は.188(85−16)。小野は前半戦が終了した時点の左打者の被打率が.173(52−9)、後半戦も左打者の被打率が.212(33−7)だった。
6月は39人の打者と対戦し6本の安打を許したが、いずれも右打者。左打者に対しての被打率は.000(12−0)、8奪三振、2与四球と1本も安打を許さなかった。その他の月を見ても、8月は左打者に対し.300(10−3)と打たれたが、被打率3割を越えた月は8月のみ。5月(.176)、10月(.111)は左打者の被打率が1割台だった。
他球団の左打者の対戦成績を見ても、対戦は少ないが首位打者の吉田正尚(オリックス)を2打数0安打1奪三振、打点王の島内宏明(楽天)を4打数0安打と抑え込んでいる。左打者には力強いストレートとスライダーが威力を発揮した。
ロッテの左投手のリリーフ陣は、中村稔弥、鈴木昭汰といったロングリリーフで投げる投手はいたが、“勝ちパターン”や“左のワンポイント”で起用されるケースは今季に限っていえばほとんどなかった。
左のリリーフ候補が全くいない訳ではない。成田翔は今季1軍で3試合・3回を投げ防御率0.00、左打者に対しては.143(7−1)。昨季セ・リーグ首位打者の佐野恵太(DeNA)を右飛、19年に首位打者に輝き今季は打率リーグ2位の森友哉(西武)を122キロの外角スライダーで空振り三振に打ち取り、自分のスイングをさせなかった。
6月11日の巨人戦では、松原聖弥を空振り三振に仕留めた配球は見事だった。1−5の9回1死走者なしの場面で、松原に1ボールから投じた2球目の118キロインコーススライダーで体をのけぞらせてストライク、続く3球目の117キロ外角のスライダーでストライク。2ボール2ストライクから最後は、外の120キロスライダーで空振り三振と、内と外をうまく使った良い配球だった。
ファームでも左打者に対し被打率.161(62−10)と抑えこみ、3月23日の日本ハム戦で難波侑平に安打を打たれたのを最後に、左打者を18打数連続で抑えたということもあった。制球がアバウトなところは気になる部分ではあるが、1軍、2軍、エキシビションマッチでも左打者を打ち取る姿を見せている。
今季は左打者に強い右投手も多く、右投手中心のリリーフ構成でも問題はなかったが、左投手、右投手ともにバランスよく1軍に登録されているのが理想的。来季以降は、左のリリーフ陣の活躍にも期待したいところだ。