ロッテ中村奨吾内野手(29)と藤岡裕大内野手(28)が“延長戦”を行った。コロナ禍でファンサービス自粛が始まった直後の20年3月、中村奨が球団SNSで「Q&A」企画を発案、実行しファンを喜ばせた。それから1年半が過ぎた今年10月、二遊間を組むことも多いコンビが第2弾として、日刊スポーツの記者アカウントでファンから募集した質問の数々に答えた。年の瀬に全3回でお届けする。
(つづく)
ロッテは25日、千葉市のふるさと納税の返礼品にマリーンズグッズが加わることを発表した。
対象品は今季選手が着用したCHIBAユニホーム、ヘルメット、選手直筆サインボールの3アイテム計62口で、12月27日からふるさと納税総合サイトから申し込みを受け付ける。寄付金の使い道として、ZOZOマリンの施設改修に向けた「マリン基金」を選択することも可能。地域提携強化の一環として行われる。
返礼品は以下の通り。
ロッテは25日、アデイニー・エチェバリア内野手(32)と来季契約についてこの日までに合意したと発表した。
来日1年目の今季は、メジャー時代から定評ある華やかな遊撃守備でわかせ、何度もピンチの芽を摘んだ。打撃では79試合出場で打率2割0分3厘、4本塁打、24打点と苦しむ場面も多かったが、勝利に直結する打点も目立った。
シーズン終了後に来季残留を熱望していたエチェバリアは、球団を通じ「また来年も千葉ロッテマリーンズでプレーできることが決まって、とてもうれしく光栄に思います。とてもエキサイティングな気分です。皆様の期待と信頼に応えられるようなプレーをしていくことを約束します。そして応援してくれるファンの皆様をいつも笑顔にできるよう全力でプレーします。2022年シーズン、一緒に優勝を目指して突き進みましょう。La pantera is coming back!」とコメントを寄せた。
6月にDeNAからトレードで加入したロッテ・国吉がこのほど、40歳までのプレーを目標に掲げた。シーズン中の9月24日に30歳を迎えた救援右腕は「次は40歳。それを目指して1年でも長く」と不惑≠ワで投げ続ける意欲を示した。24日の契約更改交渉では2000万円増の7400万円でサイン。「どんどん若々しく、常にありたい」とプロ13年目の来季へ前向きな言葉を口にした。
ロッテが25日、アデイニー・エチェバリア内野手(32)と来季契約で合意に達したと発表した。球団を通じて「また来年も千葉ロッテマリーンズでプレーできることが決まって、とても嬉しく光栄に思います。とてもエキサイティングな気分です。皆さまの期待と信頼に応えられるようなプレーをしていくことを約束します。応援してくれるファンの皆さまをいつも笑顔にできるよう全力でプレーします。2022年シーズン、一緒に優勝を目指して突き進みましょう。La pantera is coming back!」とコメントした。
エチェバリアは来年1年目の今季、79試合に出場して打率.203、4本塁打、24打点。遊撃手として華麗な守備を披露した。コロナ禍で春季キャンプに参加できず、3月26日に初来日して4月10日にチームへ合流し、4月30日の楽天戦(楽天生命)で来日初出場。シーズン終了後にロッテ残留を希望していた。
朗希グッズが「ふるさと納税」の返礼品になる。ロッテは地域提携の強化の一環として、千葉市のふるさと納税の新たな返礼品として今季選手が着用した「CHIBAユニホーム」などのグッズを提供すると発表した。
ユニホーム、ヘルメット、直筆サインボールの3アイテム計62口で、佐々木朗、中村奨、小島に加え、マーティン、レアードの助っ人コンビも異例の協力。27日から「ふるさと納税総合サイト」から申し込み受け付け開始。球団は「寄付金の使い道としてZOZOマリンの施設改修に向けた基金を選択することも可能」とも説明している。
ロッテは25日、アデイニー・エチェバリア内野手(32)と来季契約に合意したと発表した。来日1年目の今季は79試合に出場し、打率.203、4本塁打、24打点ながら、「鳥人」と称された身体能力を生かした遊撃の守備で、何度もチームを救った。
米国へ帰国しているエチェバリアは、球団を通じ「応援してくれるファンの皆さまをいつも笑顔にできるよう全力でプレーします。2022年シーズン、一緒に優勝を目指して突き進みましょう」とコメントした。
ロッテは地域提携の強化の一環として、ホームタウンである千葉市のふるさと納税の新たな返礼品として2021年選手着用CHIBAユニホームなどのマリーンズグッズを提供することを発表した。
返礼品となるマリーンズグッズは2021年選手着用CHIBAユニホーム、2021年選手着用CHIBAユニホーム用ヘルメット、選手直筆サインボールの3アイテム計62口。12月27日より、ふるさと納税総合サイトから申し込みを受け付ける。
なお、寄付金の使い道としてZOZOマリンスタジアムの施設改修に向けた基金である「マリン基金」を選択することも可能。
いずれも12月27日から楽天ふるさと納税から申し込み可能。
ロッテは25日、アデイニー・エチェバリア内野手と来季契約が合意したことを発表した。
来日1年目の今季は79試合に出場し打率.203、4本塁打、24打点ながら、「鳥人」と呼ばれる高い身体能力で遊撃の守備でチームを何度も救った。
ロッテは25日、地域提携の強化の一環として千葉市ふるさと納税の新たな返礼品に2021年選手着用CHIBAユニホームなどのマリーンズグッズを提供することを発表した。
返礼品となるグッズは2021年選手着用CHIBAユニホーム、2021年選手着用CHIBAユニホーム用ヘルメット、選手直筆サインボールの3アイテム計62口。27日からふるさと納税総合サイトから申し込みを受け付けする。また、寄付金の使い道としてZOZOマリンスタジアムの施設改修に向けた「マリン基金」を選択することも可能になっている。詳細は球団HPで。
ロッテは25日、アデイニー・エチェバリア内野手と来季契約についえ合意したと発表した。
来日1年目の今季は79試合に出場し、4本塁打、24打点、打率.203をマーク。守備では超人的なプレーを披露するなど何度もチームを救ってきた。エチェバリアは球団を通じ「また来年も千葉ロッテマリーンズでプレーできることが決まってとても嬉しく光栄に思います。とてもエキサイティングな気分です。皆様の期待と信頼に応えられるようなプレーをしていくことを約束します。そして応援してくれるファンの皆様をいつも笑顔に出来るよう全力でプレーします。2022年シーズン、一緒に優勝を目指して突き進みましょう。La pantera is coming back!」とコメントした。
ロッテは25日、アデイニー・エチェバリア内野手(32)と来季契約が合意に達したと発表した。1年契約の年俸1億円。(金額は推定)
今季は79試合で打率/203、4本塁打、24打点。メジャー時代から守る遊撃で、高い守備能力を発揮した。「マリーンズでプレーできることが決まり、とても嬉しく光栄に思います。ファンの皆さまを笑顔にできるように全力でプレーします」とコメント。レアード、マーティンに続き、支配下登録の主力野手助っ人は全員残留が決まった。
ロッテは25日、エチェバリア内野手と来季契約に合意したと発表した。1年契約で年俸は現状維持の1億円。来日1年目の今季は79試合に出場し打率は2割3厘だったが、遊撃手として高い守備力を発揮。クライマックスシリーズ(CSではファーストステージ第1戦で同点ソロを放つなど、ファイナルステージまでの5試合で打率3割5分7厘と活躍した。
球団を通じて「また来年もマリーンズでプレーできることが決まり、とても嬉しく光栄。期待と信頼に応えられるようなプレーをしていくことを約束したい」と意気込んだ。(金額は推定)
ロッテは25日、地域提携の強化の一環としてホームタウンである千葉市のふるさと納税の新たな返礼品として、2021年選手着用CHIBAユニホームなどのマリーンズグッズを提供すると発表した。
返礼品となるマリーンズグッズは「2021年選手着用CHIBAユニホーム」、「2021年選手着用CHIBAユニホーム用ヘルメット」、「選手直筆サインボール」の3アイテム計62口。12月27日より、ふるさと納税総合サイトから申し込みを受け付ける。
寄付金の使い道としてZOZOマリンスタジアムの施設改修に向けた基金である「マリン基金」を選択することも可能。
千葉市ふるさと納税返礼品に加えられる千葉ロッテマリーンズグッズは次の通り。
試合の局面を一振りで変えることができる本塁打。打った瞬間に「これはいった」と分かる一打ももちろんいいが、滞空時間の長い本塁打も情緒があるというもの。今回は、そんな滞空時間の長い本塁打に的を絞って計測した。9月14日から11月12日までの試合でトップ5に入った一発を紹介する。
5位はロッテの2年目・佐藤都志也捕手で、10月25日のソフトバンク戦で放った5号ソロの滞空時間は6秒05。映像をみると弾道がかなり高く上がってなかなか落ちてこない感覚がわかると思う。これこそが、6秒を超える滞空時間の打球であり、独特の間が本塁打の美しさを引き出してくれる。
4位はソフトバンク柳田悠岐外野手が9月15日のロッテ戦でマークした26号2ランで6秒36。筆者は、過去に柳田が7秒台の滞空時間で本塁打にしたシーンもみたことがある。このような高く上がった弾道での本塁打は真骨頂の一部であり、この角度の打球がスタンドに楽々届いている間は、長く続いている全盛期が途絶えることはないと思われる。
3位になったのは、7月に金銭トレードで巨人から楽天に移籍した炭谷銀仁朗捕手。9月19日のソフトバンク戦で放った3号ソロの滞空時間は6秒57だった。捕手ということで守備に比重を置きがちなせいか、トータルの打撃成績は決して目立つものではないが、実は知る人ぞ知る強打の持ち主である。そのことが、この一打で証明された格好だ。
今季オリックスと激しい優勝争いを演じたロッテで、再三の攻守やサヨナラ本塁打などで勝利に貢献した岡大海外野手。10月14日のオリックス戦でマークした5号ソロが6秒63で2位にランクインした。岡といえば、高い身体能力を駆使した破天荒なプレーぶりに尽きる。滞空時間の長いこの本塁打もフィジカルの強さを物語っている。来年以降の大きな飛躍を期待してやまない。
今回の“番外編”はT−岡田外野手(オリックス)、デスパイネ外野手(ソフトバンク)、杉本裕太郎外野手(オリックス)による豪華三本立て「確信歩き」本塁打だ。これができるのは、打った瞬間に本塁打であると、文字通り確信できる打球を打てなければできない。フェンスに当たってインプレーになろうものなら、これほど恥ずかしいことはないというだけでなく、「最初から全力で走れ!」とお叱りを受けてしまう。だからこそ、よほど感触が良かったのだろうと想像できるバッティングをした選手の特権として、滞空時間の長い短いに関係なく、手放しで称賛したいと思う。
今回の本塁打アーチスト1位に輝いたのは、まだまだ元気な「熱男」ことソフトバンクの松田宣浩内野手だった。9月29日の西武戦で放った通算300号は6秒72だった。松田が本塁打滞空時間で1位になったことは、個人的な物言いで恐縮だが、筆者としても大変感慨深いものがある。
松田が亜大でプレーしていた当時、筆者はちょうど野球のプレーをストップウオッチで計測する取材を本格的に始めるようになった。すると、東都大学野球リーグの選手の中でも、松田のフライの滞空時間は群を抜いていることが判明。ドラフト会議前には、1巡目指名(希望枠)の有力候補として、そのタイムを雑誌媒体で大々的に紹介するに至った。思い入れのある選手が、20年近くの時が過ぎた現在でも第一線を張る滞空時間を記録している。その長打力に、驚きと喜びを抱かずにはいられない。
“7番”や“8番”という打順で下位からチャンスメイクしたロッテの藤岡裕大は今季、新人時代の2018年以来3年ぶりに規定打席に到達した。
18年以降は規定打席に届かなかったとはいえ、遊撃のレギュラーとして君臨し、昨季も106試合に出場して、打率.229、4本塁打、33打点。CS進出を決めた11月8日の西武戦で決勝ソロを放てば、守備でも19年までは抜けていたような打球をしっかりと処理し、確実にアウトにする場面が増えた。
ただ、今季を迎えるにあたってドラフト会議で大学ナンバー1と呼ばれる小川龍成、さらにはメジャー9年間で通算922試合に出場したエチェバリアが加入。昨季までも鳥谷敬、平沢大河、三木亮、茶谷健太、西巻賢二、福田光輝らとレギュラーを争ってきたが、今季は実績のあるエチェバリアが加わり、これまで以上に結果が求められる立場となった。
「エチェバリアも加入してくるとなって、今年しっかり結果を残さないともう出られないという危機感もあった。本当に守備で結果を残すというよりは、打って結果を残すという気持ちが強かった」。
1月の自主トレでは、日本ハムの近藤健介と行いしっかりと打ち込んだ。「フォーム、ボールへのアプローチの仕方、今までやってきたことと、ちょっとイメージが違いました」と実りあるものとなった。
昨季までは強く振る、下半身の使い方、タイミングについて口にすることが多かったが、「考え方とかフォームという部分ではだいぶ変わってきましたね。強く振るというよりは、イメージしたことをなるべく体でできるように、打球方向であったり打席内でイメージしていますね」とのこと。
それまではそこまで打球方向を意識することはなかったが、自主トレで近藤からアドバイスをもらってからそのように意識を持つように変更した。
オープン戦では遊撃のレギュラーを争う新人の小川が練習試合、オープン戦からアピールし、オープン戦では12球団トップの5盗塁をマークし、ベテランの鳥谷も開幕前のオープン戦、練習試合で好結果を残す中、藤岡はオープン戦の打率.185(27−5)とインパクトを残す活躍を見せることができなかった。
新人の18年から3年連続で開幕戦のスタメンを飾ってきた藤岡だが、3月26日のソフトバンク戦のスタメンに名前はなかった。
「出たいという気持ちももちろんありました。少ないチャンスをモノにできればなと思って見ていました」。
開幕3戦目の3月28日のソフトバンク戦で今季初スタメンを果たしたが、その後もスタメンの日もあれば、ベンチスタートという日もあった。もう1度、先発で試合に出続けるため藤岡は途中出場となった試合で、打ち続けた。守備から途中出場した4月2日の日本ハム戦、2打席連続で力強い打球をレフトへ放ち、今季初のマルチ安打を達成すると、同じく守備から途中出場した4月7日のオリックス戦で今季初の本塁打。
風向きが変わる。翌4月8日のオリックス戦で、3月31日の楽天戦以来久々に先発出場すると、エース・山本由伸から2安打。この試合をきっかけに再び先発での出場機会を増やした藤岡は、2試合連続でマルチ安打を放った4月13日の楽天戦後に打率は.407となった。
守っても、4月29日の西武戦で4−1の初回1死満塁から呉念庭が放ったセンター前に抜けそうな当たりを、遊撃の藤岡がダイビングキャッチ。三塁走者の生還を許すも、二塁へ素早くトスしアウトを奪う好守備を魅せた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日が遅れていたエチェバリアが、4月30日に1軍昇格。藤岡は2試合連続ベンチスタートとなったが、3試合ぶりに先発出場となった5月2日の楽天戦で左の早川隆久から2安打、5月9日のオリックス戦では遊撃で先発出場も、8回の守備から19年9月10日の日本ハム戦以来となる三塁の守備にもついた。
『8番・遊撃』で先発出場した5月19日のオリックス戦では、0−1の3回無死走者なしの第1打席、山本のストレートをセンター前に弾き返すと、1死二塁から1番・荻野貴司が詰まりながらもライト前にポトリと落ちるあたりで、藤岡が二塁から一気に同点のホームを踏んだ。
さらに2−1の4回2死一、二塁から荻野が詰まりながらもレフト前のポテンヒットで、再び二塁走者の藤岡が俊足を飛ばし一気にホームインした。
5月21日の楽天戦では、宋家豪から粘りに粘って13球目に四球を選ぶなど、球数を投げさせ、相手にいやらしさを与える打席だった。
遊撃の守備でも5月23日の楽天戦、0−0の初回1死走者なしから鈴木大地が放った二塁ベース付近の打球をダイビングキャッチし、一塁へワンバウンド送球でアウトにするなど、エチェバリアが1軍に昇格してからも攻守に躍動した。
今季ロッテの売りの1つとなったのが、下位打線の藤岡が出塁し、上位打線で還すという攻撃パターンだ。
「回のはじめに回ってきたときは汚いヒットでも、四球でもいいのでなんとか塁に出ようと思っています」。
「特に(試合)終盤になると、何とか塁に出て上位に回さないと点につながる可能性が少なくなる。自分が出れば、上位で得点する確率が高くなる。終盤になればより、塁に出ようと意識しています」。
6月18日の西武戦では、0−0の3回無死走者なしの第1打席、先発・高橋光成から3ボール2ストライクから6球連続ファウルで粘り、12球目を選び四球で出塁すると、その後、荻野の犠飛で先制のホームを踏んだ。
8月19日の西武戦では0−3の7回無死走者なしの第3打席、増田達至の初球のストレートをライト前に弾き返すと、2死後、藤原恭大のセンター前に抜ける安打で三塁を陥れ、中村奨吾のレフト前安打で生還した。
8月24日の日本ハム戦では0−3の9回にセンター前安打で出塁し、先頭打者の役割を果たすと、続く田村龍弘のレフト線を破る当たりで一塁から長駆ホームイン。荻野、中村の適時打で同点に追いついた。先頭打者の藤岡の“中安”をきっかけに、引き分けに持ち込む価値ある安打だった。
9月30日に行ったオンライン取材で「チャンスではそんなに打てていない」と自己評価しながらも、リーグ優勝を争う9月に入ってからは、チャンスメイクだけでなく、チャンスの場面でも打った。
9月3日の日本ハム戦で5−5の8回1死一、二塁から井口和朋が投じた6球目のフォークをライト前に弾き返す勝ち越しの適時打。9月26日の西武戦では2−4の5回に佐藤都志也の適時打で同点においつき、なお2死一、二塁という場面で、左の公文克彦が投じた初球のストレートをしぶとくレフト前に決勝の適時打を放った。
シーズンの得点圏打率は.258だったが、9月の月間得点圏打率は.333と勝負強さを発揮した。
忘れてはならないのが走塁意識、走塁力の高さだ。
9月30日に行ったオンライン取材で藤岡は「普通にやっているだけ」と口にしたが、その走塁で1点をつかみ取り、1つの全力疾走が1点に結びついた。
6月8日のヤクルト戦、3−3の4回無死一、三塁から遊ゴロで、三塁走者の菅野剛士が生還し勝ち越し。打った藤岡の打球は併殺かと思われたが、一塁へ全力疾走していたこともあり一塁はセーフに。その後、柿沼友哉の犠打で二塁へ進み、荻野貴司の安打で生還。
6月18日の西武戦では2−0の7回2死一、三塁から荻野の打席で、1ボールからの2球目に一塁走者の高部瑛斗が二塁盗塁。捕手・森友哉の二塁への送球が高めに浮き、その間に三塁走者の藤岡がヘッドスライディングでホームインした。
6月24日のソフトバンク戦では、2−1の2回1死二塁から高部のボテボテの三塁へのゴロで、判断よく三塁へ進塁。8月25日の日本ハム戦では、0−1の5回2死三塁からショートへのボテボテのゴロで一塁へヘッドスライディングで内野安打とし、三塁走者の安田が同点のホームを踏んだ。
9月5日の日本ハム戦、0−0の2回1死一塁の第1打席、立野が3ボール2ストライクから投じた7球目のストレートを打ち打球はファーストに高くはねる。一塁・高濱のグラブにあたりボールが転がったものの、タイミング的には微妙だったが、全力疾走していたため一塁セーフ。その後荻野の適時内野安打、藤原の犠飛につながった。
藤岡は開幕ベンチスタートも、遊撃、三塁のレギュラーとして出場。打率は.255だったが、一時は2割8分を越えるアベレージを残した。シーズン通して“安定”した打撃を披露することができれば、二塁の中村奨吾とともに、不動のレギュラーと呼べる存在になるだろう。
2年連続リーグ2位に終わったロッテは、即戦力投手として期待されたドラフト1位の鈴木昭汰(法政大学)と4位の河村説人(星槎道都大)、即戦力野手として期待された3位の小川龍成(國學院大學)の大卒ルーキー3人を評価対象とした。
投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」の4項目を5段階で評価。球威はリーグの平均球速、制球力は同BB%(対戦打者に占める与四球の割合)、奪三振は同K%(対戦打者に占める奪三振の割合)、総合は同FIP(投手の責任である被本塁打、与四死球数、奪三振数のみで投手の能力を評価した指標)から算出している。
鈴木は23試合に登板して1勝4敗1ホールド、防御率4.08。シーズン序盤は好投しながらも勝ち星に恵まれないことも多く寂しい数字に終わったが、力のある直球を軸に、キレのあるスライダーで次々に打者を打ち取るという頼もしいシーンも度々見られた。
直球は平均145.1kmで球威は「3」、BB%が8.2で制球力が「3」と平均的だが、K%が22.3%(パ・リーグ平均は19.9%)と高く「4」となっている。ここぞという場面で三振がとれることは魅力の1つだが、球威や制球の面でまだまだ改善の余地がある。最重要課題はシーズンを投げ抜く体力だろう。
今季シーズン序盤は先発を任され、途中からリリーバーとしての登板が多くなるなど役割を模索されていた感じだが、どちらを任されるにしてもチームに左腕が少ないので貴重な存在であることは確か。体力がつけば先発も十分に任せられるだろう。奪三振能力が優れていることを考えれば、リリーバーとしてポジションを競わせても面白い。
シーズン序盤はリリーバーとして登板を重ねていたものの、途中から先発に抜擢されて見事な活躍を見せたのが河村説人。リーグ優勝を争い、1つも落とせないプレッシャーのかかる試合で先発マウンドに度々上がり、安定感抜群の投球を続けて首脳陣の信頼をつかんだ。
192cmの長身から投げ下ろす直球は平均142.7kmと速くはないが、角度があるため相手打者がとらえきれず、詰まらせるシーンが多く見られた。K%は15.7%で三振を奪っていくタイプではないが、フォークとカットボールを多投しながら時折カーブをはさみ、緩急をつけて打者のタイミングを外した
。飛びぬけて球が速かったり、高い奪三振率を誇る決め球があったりするわけではないが、マウンド度胸とピンチの際の落ち着きぶりが際立つ投手。純粋に投手の能力を評価する指標のFIPは3.67(リーグ平均は3.49)をマークしているが、このことからも総合力に優れているタイプと言える。
オープン戦で5盗塁をマークするなど、シーズン前は走塁と守備でアピールしていた小川龍成。オープン戦で足を故障して離脱したことで出遅れ、後半に1軍に帯同するも打席にたったのはわずか6度と1年目は不本意なシーズンに終わった。
野手については、リーグの平均ISO(長打力を示す指標)から算定した「パワー」、同BB%(打席数に占める四球の割合)から算定した「選球眼」、同spd(走力を示す指標)から算定した「走力」、同wRC(特定の打者が生み出した得点を示す指標)から算定した「貢献度」の4項目をそれぞれ5段階評価しているが、そもそも小川は打席数が少なすぎるため、まともな評価ができない。
ただ、守備と走力に非凡なものがあり、ケースバイケースで首脳陣にとって使いやすい選手であることは間違いない。同じ遊撃のレギュラー候補にはアデイニー・エチェバリアや藤岡裕大らがいるが、少ないチャンスを活かして打撃面も含めたアピールが必要だろう。足を活かせる打撃の習得が鍵を握りそうだ。
鈴木と河村は先発とリリーバーの両方を経験し、小川は出場試合こそ少ないものの、シーズン終盤に優勝争いを繰り広げるチームの一員としてその雰囲気を体感した。それぞれがルーキーイヤーで経験したことを踏み台にした成長が、チームの底上げにつながる。
ロッテは左腕が手薄で、先発投手陣や内野陣の層も薄い。鈴木、河村、小川は、そうしたチーム事情をポジション的にフォローアップしていける存在なのだから、来季はぜひ一皮むけた姿を見せて欲しい。