わたしはかもめ2022年鴎の便り(2月)

便

2月9日

ロッテ安田尚憲10日に1軍合流「負けてられない」同い年の2位池田来翔との競争に闘志[ニッカン]

ロッテ安田尚憲内野手が、10日の沖縄・石垣島キャンプ第3クールからA組(1軍)に合流する。井口監督が「次のクールで上げようと思っている」と明言した。安田は1月に新型コロナウイルスに感染し、キャンプインをB組で迎えていた。

第2クールのフリー打撃で場外弾を放つなど調子は上向き。第3クールは実戦形式のシート打撃を3回予定しており、安田も打席に立つ見込みだ。「内容にこだわって自分のスイング、タイミングを出せるように頑張りたい」と意気込む。

内野ではドラフト2位の池田来翔内野手(22=国士舘大)もアピールを続けており「同い年で入ってきているので、負けてられない」とチーム内競争も勝ち抜くつもり。3月の本拠地開幕はソフトバンク戦で、自主トレで世話になった柳田がいる。「結果で恩返しするしかない。対戦相手ですけど、柳田さんの目の前でいいところを見せられるようにやっていきたい」。巻き返し、開幕レギュラーに名を連ねる。

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ロッテ、社会貢献プロジェクト発足、第1弾はキャンプ地石垣市の全小学生にキッズ帽子プレゼント[ニッカン]

ロッテは9日、「MARINES LINKS(マリーンズ・リンクス)」と題した社会貢献プロジェクトを発足すると発表した。

ロッテ選手が中心となって行う社会貢献活動を、球団がパートナー企業とともにサポートしていく。ネーミングには選手とファン、地域住民、行政機関、パートナー企業など関係する人々をリンク(=つなげる)させたいという思いが込められている。

今後は社会貢献活動の拡大だけでなく、選手自身が社会的課題について考え、実施していくことで地域コミュニティーの発展に取り組む。球団とともに活動をサポートするパートナー企業も募集する。

活動第1弾として、春季キャンプ地である沖縄・石垣市の全小学生(約3500人)に8日、マリーンズオリジナルキッズキャップを贈った。当初は選手代表が小学校を訪問して直接手渡す予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため球団職員がプレゼントした。

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育成4年間を「卒業」したロッテ森遼大朗が飛躍の1年へ、好投手輩出が続く宮崎都城からまた1人[ニッカン]

12球団のキャンプは、少しずつ実戦モードに入りつつある。各球団、どんな新戦力が現れるか。ロッテでは右腕の森遼大朗投手(22)への期待が高まる。育成選手として4年間を過ごし、昨年12月に支配下契約を勝ち取った。オンラインで活躍への思いを尋ねた。


4年間も背番号「123」を付けたから「62」が実に初々しい。ただ、A組(1軍)でアピールを続ける森本人に背中は見えない。

「やっとここまで来たな〜っていう感じです。でも、去年までと基本的にはほとんど何も変わってない気はします」

黙々と練習する。派手なタイプではない。大きなことは言わずに、実直に努力を重ねる。どちらかというと口下手だ。

昨年12月9日、球団と支配下契約を結んだ。「1番は両親に伝えたいです」と言い、大学進学ではなく、プロ野球の育成契約を選択させてくれたことへ、感謝の思いを寄せた。

年末に宮崎・都城に帰省した。友人が宮崎市内まで迎えに来てくれて、挨拶回りを済ませてから実家に戻った。「ただいま」「おかえり」。いつも通りのやりとり。面と向かうと、照れくさい。

「なかなか、ちゃんと言えなかったですね」。

マウンドでは堂々の振る舞いで飛躍した。昨季はイースタン・リーグで10勝。誰もが驚くような球はないものの、日本ハム戦では清宮、中田、大田の中軸から三振を奪った。美馬学投手(35)直伝のフォークで幅を広げたのが大きい。このオフも美馬の自主トレに同行した。

「僕は体重移動がちょっと早くて、前へ行こうとする部分が大きかったので。どう我慢して、どこで力を入れるか。美馬さんにも『前に突っ込むな』と言われましたし、色々な引き出しをいただきました」。

大学野球に進んだと同じだけの歳月を費やした。多くの支えがあり、今に至る。今月8日のシート打撃でも、カウント1−1からながら3奪三振。位置づけは、大卒の即戦力右腕に等しい。それでも派手な言葉は出ない。

「できれば先発で初勝利を挙げられればいいですが、そこは自分の置かれた場所で頑張りたいです」。

謙虚な思いを口にしつつ、周囲の期待は高まる。帰省時には大仕事もあった。地元都城から「みやこんじょ大使」を委嘱された。球界では中日柳、巨人戸郷も同大使を務めている。県外出身ながら、オリックス山本も都城高の出身だ。

「嬉しいですし、本当に光栄なんですが、まだ1軍で投げてないですし、活躍しているところが全然違うので…。これから頑張って、何とか肩を並べられるくらいの人間にはなりたいなと思います」。

選手、ではなく「人間」とするところにも人柄がにじみ出る。恩返し。口数は少なくとも思いは強い。2月下旬には宮崎でオリックス、ソフトバンクとの練習試合3試合がある。

「やっぱり、その試合で投げてみたい気持ちはあります。高校時代も(その球場で)投げたこと、ありますし」。

1年前の今ごろはキャンプ早々の故障で出遅れ、シーズン中の昇格チャンスも巡り合わせがなかった。故郷で好投し、今年こそ自分の流れに。「まずは初勝利を挙げられるように」。入団5年目、昨季盗塁王の和田康士朗外野手(23)は育成同期入団にあたる。負けぬよう、森遼大朗の名を売る1年にしたい。

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ロッテ・安田「今は100%」、コロナ感染で出遅れも10日から1軍合流[サンスポ]

新型コロナウイルス感染で出遅れていたロッテ・安田尚憲内野手(22)が、10日の沖縄・石垣島キャンプ第3クール初日からA組(1軍)に合流することが9日、決まった。

「少し出遅れましたけど、いい準備もいい練習もできました。しっかりアピールできるように頑張っていきたいです」。

第3クールでは、シート打撃を3度行う予定。「結果より内容にこだわって、しっかりと自分のスイングをしたい」と力を込めた。14日に沖縄本島に移動するA組の同行を目指す。

1月16日に感染が判明し、10日間の隔離療養を強いられた。8日まではB組(2軍)で調整。打撃練習では、場外弾を含めて柵越えを連発するなど本来の力を取り戻した。

安田は「(キャンプ開始後は)体力を戻すことに専念したが、今は100%の力でやれている」。井口監督は「しっかりプレーできるように状態を上げて欲しい」と、4番候補に期待を寄せた。

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ロッテが社会貢献活動プロジェクト、第1弾は石垣島の全小学生に帽子プレゼント[サンスポ]

ロッテが9日、「MARINES LINKS(マリーンズ・リンクス)」というプロジェクトを発足させ、パートナー企業と社会貢献活動を行うと発表した。

ロッテの選手が中心となり、ファン、地域住民、行政機関、パートナー企業などを「LINK=結びつける」という思いが込められている。

前日8日には同活動の第1弾として、春季第1次キャンプ地の沖縄・石垣市内の全小学生(約3500人)に、ロッテの子供用オリジナル帽子を贈呈した。当初は代表選手が小学校を訪問し、小学生に手渡す予定も、コロナ禍により球団職員がプレゼントした。

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ロッテ・安田、10日から1軍合流で「アピール」、1月にコロナ感染[スポニチ]

ロッテの安田が10日から沖縄・石垣島の1軍キャンプに合流する。5年目の大砲候補は「少し出遅れたが、いい練習はできているのでアピールしたい」と意気込んだ。

1月の自主トレ中に新型コロナウイルスに感染し、ここまで2軍で調整。合流後はシート打撃にも参加予定だ。三塁を争うドラフト2位・池田(国士舘大)は同学年で井口監督も「いいライバルになる」と期待。安田も「負けていられない」と闘志を燃やした。

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ロッテが社会貢献活動プロジェクト発足―選手、地域、行政、企業を「リンク」させる![スポニチ]

ロッテは9日、「MARINES LINKS(マリーンズ・リンクス)」と題した社会貢献プロジェクトを発足し、マリーンズの選手が中心となって行う社会貢献活動を球団がパートナー企業とともにサポートしていくことを発表した。

「MARINES LINKS」というネーミングには、この社会貢献プロジェクトを通じて、マリーンズの選手を中心にファン、地域住民、行政機関、パートナー企業などの球団に関係する人々全員を「LINK(リンク、つなげるという意味)」させたいという思いが込められている。

今後は昨年策定した千葉ロッテマリーンズ理念に基づき、球団が実施する社会貢献活動を拡大させるだけでなく、選手自身が社会的課題について自ら考え「千葉ロッテマリーンズの選手だからこそできる取り組み」を実施していくことで、地域コミュニティの発展や社会的課題の解決に取り組む。

「MARINES LINKS」の活動第1弾として、春季一次キャンプ地である石垣市の全小学生(約3500人)に8日、マリーンズオリジナルキッズキャップをプレゼント。当初は選手代表が小学校を訪問して直接子供達にキッズキャップを手渡す予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため球団職員がプレゼントした。

「MARINES LINKS」では選手が中心となって行う社会貢献活動を今後さらに拡大していく予定で、活動を球団とともにサポートするパートナー企業を募集していく。

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球界のイケメン、ロッテ藤原恭大がアンダーアーマーと契約[スポニチ]

ロッテの藤原恭大外野手(21)が今季からアンダーアーマーとパートナーシップ契約を結ぶことになった。アンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームが9日、発表した。

同社のホームページで藤原のスペシャルムービーなども公開される。

藤原
「今年から背番号が1となり、あらためて、頑張っていくぞという気持ちです。自分は走攻守の三拍子がそろった高いレベルのパフォーマンスを目指していて、ファンの方もそれを期待していると思います。目標を実現できるよう、覚悟をもって日々のトレーニングに臨み、試合では1プレー、1打席を大切にしていきます。これからアンダーアーマーとも色々な取り組みをしていくので、楽しみにしていてください。」

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[ロッテ]安田尚憲が10日A組合流、コロナ感染で出遅れも復調「しっかりアピールできるように」[報知]

ロッテ・井口資仁監督(47)が9日、B組で調整中の安田尚憲内野手(22)を10日の第3クールからA組に合流させると明かした。

「ある程度しっかりできるように。(クール内に)シート打撃があるので(打席に)立たせたい」と指揮官は説明。安田は1月中旬に新型コロナウイルスに感染し石垣島キャンプはB組スタートと出遅れたが、状態を上げてきた。「スタートで出遅れてしまった。しっかりここからアピールできるように」と表情を引き締めた。

今季こそ三塁のレギュラー定着を目指すが、A組スタートで同い年のドラ2・池田=国士舘大=は強力なライバル。安田は「負けていられない気持ちはあるけど、まずは自分の中でいいものを出せるように」と自分との勝負が先。5年目の今季、2年連続の開幕4番と信頼を勝ち取る戦いのスタートラインに立つ。

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[ロッテ]社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」を発足[報知]

ロッテは9日、「MARINES LINKS(マリーンズ・リンクス)」と題した社会貢献プロジェクトを発足したことを発表した。今後選手が中心となって行う社会貢献活動を球団がパートナー企業とともにサポートしていく。

この社会貢献プロジェクトを通じて、ロッテの選手を中心にファン、地域住民、行政機関、パートナー企業などのチームに関係する人々全員を「LINK(繋げる)」させたいという思いが込められている。まずは活動の第1弾として、球団が春季1次キャンプ地・石垣市の全小学生(約3500人)にマリーンズオリジナルキッズキャップをプレゼント。「MARINES LINKS」では選手が中心となって行う社会貢献活動を今後さらに拡大していく予定で、活動を球団とともにサポートするパートナー企業を募集していく。

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ロッテ・安田が1軍合流へ、本拠の開幕戦ソフトバンク・柳田の前で打つ「結果で恩返し」[デイリー]

新型コロナウイルス感染から6日にB組に復帰していたロッテの安田尚憲内野手(22)が、10日の第3クールからA組(1軍)に合流することが、濃厚となった。今後の実戦でアピールし、開幕スタメンを目指す。

9日は休日だったが気持ちは高まっている。「もう100%でやれているので、次は野球でしっかり結果を出すというイメージです。頑張っていきたい」と力を込めた。

昨年は開幕戦に「4番・三塁」で出場したが、楽観視できない。第2クールではA組のドラフト2位・池田(国士舘大)が、フリー打撃で左腕の本前から右翼席に2連発を放ち、シート打撃での守備では三塁に入ってアピール。井口監督も「池田は頑張ってやっていました。いいライバルですかね」と話した。

安田も「同級生の大学生が入ってきて、負けられない」と気合。楽天との開幕カードに続き、2カード目の本拠地開幕はソフトバンク戦。自主トレをともにした柳田に対し「結果で恩返ししたい。いいところを見せたい」と目の前での活躍を狙う。そのためにも競争を勝ち抜く。

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ロッテ、社会貢献プロジェクト「マリーンズ・リンクス」発足[デイリー]

ロッテは9日、「MARINES LINKS(マリーンズ・リンクス)」と題した社会貢献プロジェクトを発足し、マリーンズの選手が中心となって行う社会貢献活動を球団がパートナー企業とともにサポートしていくと発表した。

「MARINES LINKS」のネーミングには、この社会貢献プロジェクトを通じて、マリーンズの選手を中心にファン、地域住民、行政機関、パートナー企業などの千葉ロッテマリーンズに関係する人々全員を「LINK(リンク、繋げるという意味)」させたいという思いが込められている。

今後は昨年策定した千葉ロッテマリーンズ理念に基づき、球団が実施する社会貢献活動を拡大させるだけでなく、選手自身が社会的課題について自ら考え「千葉ロッテマリーンズの選手だからこそできる取り組み」を実施していくことで、地域コミュニティの発展や社会的課題の解決に取り組む。

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ロッテ・藤原、アンダーアーマーとパートナーシップ契約締結[デイリー]

アンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームは9日、ロッテ・藤原恭大外野手とのパートナーシップ契約を締結したと発表した。

藤原は「今年から背番号「1」となり、あらためて、頑張っていくぞという気持ちです。自分は走攻守の三拍子がそろった高いレベルのパフォーマンスを目指していて、ファンの方もそれを期待していると思います。目標を実現できるよう、覚悟をもって日々のトレーニングに臨み、試合では1プレー、1打席を大切にしていきます。これからアンダーアーマーとも色々な取り組みをしていくので、楽しみにしていてください」とコメントした。

アンダーアーマー公式SNSで藤原のスペシャルムービー「THE ONLY WAY IS THROUGH −前へ−」(https://youtu.be/NFLYqmY2eDs)が同日から放映される。

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空港職員に転身した元ロッテ助っ人、獲得を直訴した監督が回顧「最高のチームメート」[Full-Count]

◇ベニー氏は04年から6年間ロッテでプレー、05年アジアシリーズでMVPを受賞

メジャーで5年間プレーした後、ロッテに2004年から6年間在籍し通算613安打、90本塁打360打点をマークしたベニー・アグバヤニ氏は現在、故郷のハワイで暮らしている。同氏は米紙「ニューヨーク・デイリーニュース」の電話取材に答え、近況やメジャー時代の思い出を語っている。また、メッツやロッテ時代の監督であるボビー・バレンタイン氏のコメントも紹介している。

メジャーで383試合、ロッテで660試合に出場したベニー氏は現在50歳。故郷のハワイで、ハワイアン航空の空港業務スタッフとして働いている。「フライトの特典があるからやっているんだ。子供達が、野球やソフトボールで遠征することが多いから、旅費をセーブしようと思って。荷物を飛行機に積み降ろしている。いいトレーニングになるよ」と語っている。

ベニー氏は1998年から2001年までメッツでプレー。ジャイアンツと対戦した2000年のナ・リーグディビジョンシリーズ第3戦では延長13回にサヨナラ本塁打を放った。この年メッツはワールドシリーズに進出しており、記事は「彼は球団の記憶に永遠に刻み込まれた。ファンはハワイアンヒーローを一生忘れることはないだろう」と説明。ベニー氏は「一生忘れることができない瞬間だよ。スタジアムが揺れていた」と振り返っている。

当時、メッツを率いていたのがボビー・バレンタイン氏。ベニー氏について「最初は球団の誰もが欲しがらなかったが、チームの誰よりも速く走り、素晴らしいパワーを持ち、ホームランを打つことができた」と語る。ベニー氏のロッテ入りのきっかけとなったのもバレンタイン氏の働きかけがあったから。2004年、ロッテの監督に9年ぶりに復帰したバレンタイン氏が球団に獲得を訴えたといい「最も日本に来て欲しいと思った選手だった」と振り返っている。

ベニー氏はバレンタイン氏の期待に応え、加入1年目の2004年に35本塁打を放つ活躍。翌2005年にロッテは日本一になり、アジアシリーズも制し、ベニー氏はMVPを受賞する活躍を見せた。バレンタイン氏は「私がそれまで見てきた中でも素晴らしい功績の1つだった。彼は本当に最高のチームメートでした」と称えている。

ベニー氏は現在仕事の傍ら、高校でソフトボールを教えている。長女はカリフォルニア大学バークレー校のソフトボールチームに所属し、次女はブリガムヤング大学への進学が決定、長男はメジャーリーグでのプレーを夢見ている高校生だ。現在もハワイで注目を集める存在であるベニー氏は「私は全く気にしません。多くの人に影響を与えたと思わせてくれるから好きですよ」と語っている。

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「頂点を、つかむ。」、ロッテ井口監督が明かすスローガンに込めた強い想い[Full-Count]

◇就任5年目に何を思うのか?指揮官の本音を届ける月連載

球春到来。今年も2月1日からNPB12球団が一斉に春季キャンプをスタートさせた。新型コロナウイルス感染防止対策を十分にはかりながら、2年ぶりに行われる有観客開催。活気を取り戻しつつあるキャンプ地の様子からも、ファンの今季への期待感がうかがえる。

昨季は惜しくも141試合目でリーグ優勝を逃したロッテは、沖縄・石垣島で1次キャンプの真っ只中。10日からの第3クールを終えると、1軍は沖縄本島へ移動し、練習試合とオープン戦による実戦調整を始める。

2年連続でリーグ2位につけながら、あと一歩が遠かった。今年こそあの悔しさを晴らすべく、掲げたチームスローガンは「頂点を、つかむ。」。不退転の決意を端的に言い表したスローガンを胸に戦う2022年シーズンに向けて、井口資仁監督は何を思うのか。

今季もFull-Countでは月連載シリーズとして、就任5シーズン目となる井口監督の心の内を真っ直ぐにお届けしていく。


今年もキャンプが始まりました。石垣島は例年より気温が低く、なかなかスッキリ晴れませんが、チームは順調に第2クールまで終えました。選手1人1人はもちろん、チームとしての大きな活気を感じています。

選手達は皆、とてもいい状態でキャンプインを迎えてくれました。若手にはそれぞれ、冬の課題として筋量の目安やトレーニングで目標とすべき数値を与えていましたが、それが中堅以上の選手にもいい刺激になったようです。2019年にはキャンプ初日に紅白戦を行いましたが、2月1日から試合ができる体に仕上げてくることが、今ではチームとして当たり前。今年も初日から投内連係やシートノックなど難なくできる点に、チームとしての成長を感じます。

中村奨吾、藤岡(裕大)といった中堅が昨年以上に精力的に動いていますし、若手は秋季キャンプで取り組んだことのレベルを少しも落とさずに継続できている。冬場にしっかり動いてきた様子がうかがえますし、ここまで大きな怪我人が出ていないことは大きいですね。

◇今季キーポイントの1つは「チームプレーの精度」

2022年、我々が目指すものは1つしかありません。「優勝」です。今季のチームスローガンは「頂点を、つかむ。」。河合(克美)球団社長をはじめ、色々な 方とスローガンを決めるための話し合いをさせていただいた時、「今年はこれしかないだろう」と全員の想いが一致しました。選手とファンの皆さんにしっかりと思いが伝わるものにしたい。そして、昨年あと一歩で届かなかった悔しさや、我々だけではなくファンの皆さんも感じている。なので、「つかみ取る」ではなく「つかむ」という短い言葉で想いの強さを表しています。

シーズン最終盤まで優勝を争いながら141試合目で逃した悔しさを、僕はまだ消化してはいません。この悔しさは消化せずに持ち続けなければいけないもの。それが今年の原動力になる訳です。僕は悔しいという気持ちの中には、自分を成長させるための前向きな要素が詰まっていると思います。選手達もあの悔しさを絶対に忘れてはいけないし、リセットしてはいけない。昨年の経験を生かしてこその今シーズン。悔しさと同時に、最後まで優勝争いできる力がついたという自信は大きな収穫でした。

昨年は若手選手達が1軍での経験を積みながら、中堅、ベテランとの上手く融合する中で優勝争いができました。そこから先に進むには、今年は若手が結果を残さなければいけません。ある程度は我慢して成長を見守る姿勢も必要ではありますが、今年は若手にしっかり結果を求めさせていきます。キャンプではA班に若手を多く抜擢したことで、中堅の尻に火が着き、いい意味での競争が生まれています。まだ、誰もレギュラーは確定していませんから、開幕まで大いに争ってもらいたいものです。

選手個々のレベルアップを図ることはもちろんですが、今年はチームプレーの精度を上げることも1つのキーポイントだと考えています。キャンプイン前日のミーティングでも全員に伝えました。牽制プレーや投内連係、外野からの中継プレーなど守備だけではなく、打撃でも点ではなくて線、面として畳みかけられるか。そこが徹底できずに落とした1勝2勝が、優勝できなかった原因だと考えています。勝てるはずだったのに…という試合は極力減らさなければいけません。

キャンプイン前日のミーティングでは、目標設定の仕方についてアドバイスを送りました。選手がそれぞれ掲げた今シーズンの目標をどうやって実現させるのか。1年を通じての大きな目標を自分なりに少し噛み砕いて、半年、1ヶ月、あるいは1週間という単位の小さな目標に変換してみるといいと思います。小さな目標をクリアし続けた結果、大きな目標が達成できているという流れです。シーズン中には必ず迷う時があります。そんな時でも自分のクリアできそうな範囲に目標を置いておけば、自分がやるべきことが見えてくるし、ブレることはありません。

◇新人離れした吸収力と対応力を持つ松川「何の違和感もなくドッシリ」

第2クールを終えて、野手では山口航輝、和田康士朗の動きが非常にいいと思います。特に康士朗はバットのスイングが非常に強くなりました。相当練習してきたようです。投手陣は、今年から木村龍治投手コーチが加わったことがいい刺激にもなっているようです。改めてアピールしなければいけないですから。また、木村コーチはトレーニングコーチの経験もあるので、投手コーチ+トレーニングコーチという両方の観点から勝つための練習メニューを提案してくれる。体のことも考えながら、選手の限界ギリギリを攻める内容にしてくれています。

そんな中、やはり(佐々木)朗希の状態は目を見張るものがあります。ブルペンでは初回からかなり飛ばしていましたが、昨年より筋量も体重もかなり増えましたし、自信と責任感を持った顔になってきました。オフの間も1日も欠かさず野球のことを考えていたようです。本人は開幕ローテ入りが目標だと言っているようですが、それは最低限の話。先発ローテーションを1年守る中でどれだけのピッチングを見せてくれるのか。そこを楽しみにしています。

もう1人、目に留まったのが松川虎生ですね。高校生ルーキーなのにキャンプイン初日から何の違和感もなくドッシリとチームに馴染んでいる。スイングも安定しているし、右中間にしっかり打てるタイプ。色々な意味で引けを取らない頼もしさがあります。投手への声の掛け方や投内連携での指示の出し方もいいし、コーチからアドバイスを受けると翌日にはしっかり修正されている。吸収する能力や対応力が非常に高い選手ですね。こういう選手は高いレベルを経験させると伸びていくタイプ。そういった点も考慮しながら、どうやって育てていくか考えていきたいと思います。

松川が加わったことで、今年はキャッチャー陣にいい競争が生まれそうです。昨年は田村(龍弘)が怪我で離脱した間、柿沼(友哉)がその穴を埋め、トレードで加藤(匠馬)が移籍してきた。打撃のいい佐藤都志也もいます。どんな争いになるのか楽しみですね。

キャッチャーだけではなく、野手も投手もまだポジションはすべて白紙です。ある程度の構想は頭の中にありますが、キャンプが進むにつれ、印象は大きく変わりつつあります。15日から沖縄本島で実戦が始まりますが、中堅やベテランが本格的に加わってくる前に、若手がどれだけアピールできるか。「中堅やベテランが来る前にポジションを取ってしまえ」とハッパを掛けていますが、第3クールで何を見せてくれるのか、期待感しかありません。

ファンの皆さんにも、今年は期待を持っていただきたいと思います。ファンの皆さんとも一緒に「頂点を、つかむ。」という目標だけを目指していきたい。おそらく「いよいよこういう年が来たか」という想いと「そろそろ行けるだろう」という想いがあると思います。その両方の想いに応えられるよう、我々はしっかりといい準備を重ねていくのみ。期待していてください。

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同学年、右投げ右打ち、捕手…将来の“打てる捕手”候補のロッテ・松川と村山[BASEBALL KING]

ロッテは昨年のドラフト会議で、ドラフト1位で松川虎生(市立和歌山高)、育成ドラフト4位で村山亮介(幕張総合高)と高卒の捕手を2人指名した。

松川と村山は同学年で“右投げ右打ち”、ポジションも捕手。さらには将来的には“打てる捕手”として期待されており、“共通点”が多い。松川と村山はお互いのことをどう思っているのだろうか−。

松川は村山について「同期入団で同じキャッチャーというところで、負けられないという気持ちがある。しっかりとキャッチャーとしてのスキルを上げていかないといけない」と、“負けたくない”という意識があるようだ。

村山も松川について「同じポジションで同じようなスラッガータイプのバッターだと思います。ただドラフト1位と育成4位、この時点で差があるので、この差を埋めるためにやるべきことがこれから出てくると思う。しっかりこれから突き詰めてやっていきたいと思います」と、現時点では支配下選手と育成選手という違いがあるが、この差を分析し1日でも差を縮めていきたいという考えだ。

村山は特に「バッティングでは負けたくないですね」と話す。2月6日の打撃練習では、育成の佐藤奨真が投じたストレートを右中間に柵越え。バットでアピールした。ドラ1の松川もA組のシート打撃で二塁打を放つなど、バットで存在感を示している。

現時点で、打撃と守備、どちらに自信があるか質問すると、松川が「バッティングの部分は、キャッチャーに比べてまだ(自信が)あるのかなと思います」と話せば、村山も「打つ方に自信があります」と返ってきた。現状では両選手ともに、打撃に自信を持っているようだ。

1軍で正捕手を掴むためにも、打撃とともに守備面でのレベルアップをしていきたいところ。

松川は「ピッチャーの良いところをどれだけ引き出せるかがキャッチャーとして大事だと思いますので、そういう部分だったり、守りに関しては準備の声が大事になってくると思います。まだまだ足りないですけど、そういう部分は磨いていきたいと思います」と“投手とのコミュニケーション”、“守りでの声”を磨いていきたいと考えているようだ。

村山は守備面での売りについて「肩が強いと思うので、スローイングが自分の武器だと思います」と話した。

捕手は“経験”がモノをいうポジションなだけに、まずは経験を積んでレベルアップを図りたい。そして、1日でも早く1軍に定着していきたいところだ。ロッテの捕手陣は“打てる捕手”の佐藤都志也は24歳だが、今年の5月で28歳となる田村龍弘をはじめ、加藤匠馬、柿沼友哉と1軍クラスの捕手陣は20代後半の選手が多い。

松川、村山の2人は、1学年先輩にあたる育成・谷川唯人とともに、将来マリーンズ捕手陣のレギュラー争いを盛り上げていって欲しいところだ。

松川虎生
背番号:2
生年月日:2003年10月20日生
守備位置:捕手
身長/体重:178センチ/98キロ
投/打:右/右
経歴:市立和歌山高−ロッテ(ドラフト1位)
村山亮介
背番号:126
生年月日:2003年11月12日生
守備位置:捕手
身長/体重:186センチ/108キロ
投/打:右/右
経歴:幕張総合高−ロッテ(育成ドラフト4位)

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