2月1日からスタートした12球団のキャンプも実質的に終了し、26日からいよいよオープン戦がスタートする。キャンプでアピールに成功し、シーズンでのブレークが期待されるニュースター候補は誰か?日刊スポーツ各球団担当記者のイチオシ選手、パ・リーグ編をお届けする。
ロッテ佐々木朗希投手(20)が、マリーンズ公式YouTubeチャンネルでも注目を集めている。
20日にアップされた今季初実戦(19日の日本ハム戦)の舞台裏を撮影した動画は、14万再生回数を突破。「朗希くんはもう異次元すぎる」「朗希もカメラの中で冗談とか言えるようになってきて、何か嬉しいな」「ロッテの将来が楽しみすぎる」「近くでみたら迫力やっぱりすごい」「とにかくエグすぎる」など、210件のコメントが寄せられた。
また、8日にアップされた、侍ジャパン栗山監督が視察に訪れた際の動画「未来を担う若武者。ルーキー松川虎生と佐々木朗希が初バッテリー」は29万再生回数を超え、190件以上のコメントが寄せられている。
26日の西武戦は、ロッテ・ドラフト1位松川虎生捕手(18=市和歌山)が先発マスクをかぶる。
前日までの2試合は欠場したが、井口監督が「体が、だいぶ張っていた。いい休養というか、見るのも勉強なんで。明日は頭から行く予定です」と明かした。佐々木朗が前回先発した19日の日本ハム戦も先発マスクで無失点リード。再びの“ドラ1”バッテリーとなる。
ロッテは25日、高知市内で全体練習を行った。26日の西武との練習試合に先発する佐々木朗は、投内連係、キャッチボール、短めのダッシュなどで調整。「明日は精度を意識して投げたい。任されたイニングを投げきれるよう、頑張りたい」と気持ちを高めた。
今季初実戦となった前回19日の日本ハム戦は2回2安打無失点。自己最速タイの163キロをたたき出し、周囲の度肝を抜いた。中6日で臨む西武戦の舞台は、高知・春野。1年前には同じ顔合わせで小野が160キロ、西武浜屋が161キロを記録するなど、球速が出やすいことで知られる。最速更新の期待も高まる。
もっとも、佐々木朗本人は「精度」と口にしたように、球速よりも内容にこだわる。井口監督も「制球力と自分の狙った球をどれだけ投げてくれるか。我々が見ているのは、そこ(球速)じゃないので」と当然のように同じ考えを示した。ただ、こうも言った。「(球速で)お客さんが喜んでくれればいい」。スピードの魅力は言うまでもない。3年目で開幕投手の有力候補に挙がる右腕が、内容も伴って、土佐の野球好きを盛り上げる。
ロッテの今季開幕日程ポスターの掲示が始まった。
「MARINES NATION(マリーンズ・ネーション)」と題し、全てのマリーンズファンの結集を訴え、全員で「頂点を、つかむ。」という球団からのメッセージがデザインされている。
「すべてのマリーンズファンへ。結集の時がきた。常勝軍団へと向かう、新たな船出を飾るために。みせてやろう、この挑戦を。みせてやろう、この熱狂を。みせてやろう、この結束を。全員で。頂点を、つかむ。」
本拠地ZOZOマリンスタジアムやマリーンズストアなどで約200枚を掲示。今後、JR海浜幕張駅、京成幕張本郷駅、イオンモール幕張新都心、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉などの近隣施設でも掲示される。
NPB12球団は各キャンプ地での練習試合から、オープン戦へ入っていく。今年も若手が奮闘する中、ロッテでは高卒2年目の中森俊介投手(19)が、練習試合ながら初めて1軍級の実戦で登板した。明石商(兵庫)時代には甲子園に3度出場し、世代屈指との呼び声も高い。1歳上の佐々木朗希投手(20)とともに未来のエース格と期待される有望株に、オンラインで現況を尋ねた。
プロ1年目を終えて、中森の言葉が変わった。キャンプインを前に、今年の目標をこう口にした。
「初めからすぐ1軍に上がって、というのは自分でもまだ全然想像できてないので、まずはしっかり2軍でローテーション回って投げられたらなと思っています。今シーズンはイニング数がしっかり投げられたらなと思っています」。
1年前。ドラフト指名直後、入団会見、キャンプ前と一貫して「1年目から15勝」を目標に掲げた。強気な言葉が並んだ。今はより現実的な言葉だ。なぜ、変わったのだろう。
「15勝を目指さなくなった訳ではないです」。
変わっていないことを言葉にした上で、続けた。
「高い目標を設定する上で、必ず近い目標を設定しないとその壁は乗り越えていけないというか。小さいことの積み重ねがいい結果につながるんじゃないかと思っているので。控えめというよりかは、まずは近い目標を設定したっていう感じですね」。
イニングを投げたい、と言う。2軍であるなら、どれくらいの成績を目標にしていくのか。
「最低でも70イニングは投げたいなと。70の理由ですか?いや、もう何となくですね。パッと出てきた感じです」。
2軍で70イニングを投げると、昨季なら森、本前に次ぐチーム3位になる。佐々木朗は1軍で63回1/3を投げた。そのあたりの感覚でプロ2年目に臨む。
ドラフト指名後、目標とする選手に石川歩投手(33)を挙げた。今も変わらない。理想とする先発投手像は「同じチームだったら、やっぱり石川さんみたいな投手になりたいです」。その憧れの投手にこのシーズンオフ、師事した。
「1つ1つの細かい動きがとてもきっちりされていて、まだまだ自分は及ばないなと」。
学べば、採り入れたくもなる。石川の言葉を記憶から呼び起こした。
「打たれた打たれないもあまりない状況で、色々変えてしまうと自分の良さもなくなってしまうんじゃないか。今まで通り投げて、打たれたら打たれたで、考えて試行錯誤しながら変えていけばいいんじゃないか」。
だから貫く。今や球界でも数少なくなったワインドアップも貫く。
「素直にかっこいいというのと、体を大きく打者に見せたいというか。自信に満ちあふれた投手がウワーッて投げてたら多分、打者も構えると思うので。そういう意味で大きく表現したいなと思います」。
あらゆる術を使って、18.44メートルを制していく。高校時代から投手としての総合力が評価されてきた。
2月中旬には沖縄本島でのA組の練習試合に帯同した。投げて、酸いも甘いも経験し、再び2軍で作り直すことになる。2年後、3年後。今のロッテ投手陣を想像しながら、中森俊介は何を個性にそこへ入り込みたいと思うのか。
「僕は…そうですね、真っスラですね」。
意外な回答だった。
「結構勝手に曲がっていっちゃいます。回転軸もカット成分の方が。色々な方とキャッチボールする中で、真っスラがいいと言っていただいているので。自分の感覚とギャップはありましたけど、今はいい方向で捉えています」。
変えたこと、変えないもの、分かったこと。新たな環境で1年も経てば、色々ある。焦らず、大きく育つ。
26日に西武との練習試合で先発するロッテ・佐々木朗が25日、キャッチボールやランニングなど軽めの調整を行った。今年2度目の実戦で3回を投げる予定となっており「精度を意識して投げたい。任されたイニングを投げ切れるように頑張りたい」と意気込んだ。
24日にはブルペンでフォークボールやスライダーなどを交えて29球を投げた。前回の実戦から中6日の登板で、井口監督は「制球力と、自分の狙い通りにどれだけ投げられるか」と課題を設定した。
ロッテ・佐々木朗が26日、西武との練習試合(春野)で今季2度目の実戦登板に臨む。
先発で3回の予定だが、注目は19日の日本ハム戦で自己最速タイの163キロを計測した球速だ。この日、高知市内でのチーム練習に参加し「精度を意識して、しっかりと与えられたイニングを投げきりたい」と一言。球速には無関心だが、舞台となる春野総合運動公園野球場のスピードガンは「甘め」と評判で「10キロぐらい速い」と冗談を飛ばす関係者もいる。
「朗希フィーバー」に備えて、球場は報道陣用の席数を約2倍の150席用意。井口監督は「お客さんとメディアが喜んでくれれば…。我々が見ているのはそこではない」と言いながらも笑顔だった。
ロッテは25日、高知市東部総合運動場でチーム練習を行った。26日の西武との練習試合(高知)を前に、投手陣はキャッチボール、ランメニューなどを精力的にこなし、野手陣は通常メニューをこなした。
井口監督は練習後、取材対応に応じ、先発予定の佐々木朗、中継ぎ左腕、さらにはドラフト1位・松川について言及した。以下は一問一答。
ロッテでは試合の舞台裏など様々な動画をマリーンズ公式YouTubeチャンネルにアップしている。
2月20日にアップした佐々木朗希投手の今季初実戦登板(2月19日の名護での練習試合)の舞台裏を撮影した動画は14万再生回数を超え、210件をコメントが寄せられるなど大きな反響を呼んでいる。
なお、佐々木朗希投手関連動画では侍ジャパン栗山監督が視察に訪れた2月7日に撮影し翌8日にアップした「未来を担う若武者。ルーキー松川虎生と佐々木朗希が初バッテリー」のタイトルの動画はすでに再生回数が29万回を超え、190件以上にコメントが寄せられるなど話題となっている。
2月20日にアップした動画では「朗希くんはもう異次元すぎる」、「朗希もカメラの中で冗談とか言えるようになってきて、何か嬉しいな」、「ロッテの将来が楽しみすぎる」、「近くでみたら迫力やっぱり凄い」、「とにかくエグすぎる」などのコメントが寄せられている。https://www.youtube.com/watch?v=e3TTCerBHm0&t=70s
ロッテは2022年シーズンの開幕日程ポスターを作成し、本拠地ZOZOマリンスタジアムやマリーンズストアなどで約200枚を掲示開始したと発表した。
ポスターには「MARINES NATION(マリーンズ・ネーション)」と題し、すべてのマリーンズファンの結集を訴え、全員で「頂点を、つかむ。」という2022年シーズン開幕に向けた球団からのメッセージがデザインされている。
「すべてのマリーンズファンへ。結集の時がきた。常勝軍団へと向かう、新たな船出を飾るために。みせてやろう、この挑戦を。みせてやろう、この熱狂を。みせてやろう、この結束を。全員で。頂点を、つかむ。」
なお、ポスターはJR海浜幕張駅、京成幕張本郷駅、イオンモール幕張新都心、アパホテル&リゾート<東京ベイ幕張>などの近隣施設でも今後掲示される。
ロッテ・佐々木朗希投手(20)が25日、先発する26日の練習試合・西武戦(高知・春野)に向けて決意を示した。前回19日の今季初実戦、日本ハム戦(名護)は最速163キロを計測して2回無失点。シーズンの登板間隔リミッター解除、フル回転を見据えた中6日で3イニングをメドに登板予定で「精度という部分を意識して投げたい」とテーマ設定。小島らとの開幕投手争いを熱く盛り上げる。
160キロ台を連発した前回登板は球速に注目が集まる中、2回で26球2安打無四球と安定感も光った。登板2日前となる24日、ソフトバンク戦(宮崎・アイビー)の試合前練習で相手キャンプ地でブルペン入りした際も直球、スライダー、フォークなどを低めに丁寧に制球して29球。力と技が融合した投球練習を和田、千賀がじっくり観察していた。
首脳陣はエース級の働きを期待し、自身初の開幕投手の可能性は十分ある。小島らとの大役争いが白熱するほど、投手陣全体のレベルアップにもつながるだろう。チームはこの日、高知県内で練習。朗希は「任されたイニングをしっかり投げ切れるように頑張りたい」と万全の準備を整えた。
ロッテは26日から高知・春野で行われる西武との練習試合「2022プロ野球プレシーズンマッチ」2連戦に臨む。
26日はロッテ佐々木朗希投手(20)が中6日で登板予定。19日の日本ハム戦(名護)では163キロを計測して2回26球1安打無四球無失点だった。
西武はドラフト1位ルーキー隅田知一郎投手(22)=西日本工大=が登板予定で初の対外試合となる。
注目の若き2人の投手が高知のマウンドに上がる。
ロッテは25日、2022年シーズンの開幕日程ポスター約200枚をZOZOマリンやマリーンズストアに掲示開始したことを発表した。
ポスターには「MARINES NATION(マリーンズ・ネーション)」と題してすべてのマリーンズファンの結集を訴え、全員で「頂点を、つかむ。」という2022年シーズン開幕に向けた球団からのメッセージがデザインされている。今後はJR海浜幕張駅、京成幕張本郷駅、イオンモール幕張新都心、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉などの近隣施設でも掲示される予定。
ロッテの球団公式YouTubeチャンネルにアップされた佐々木朗希投手の今季初実戦登板(2月19日対日本ハム)動画の再生回数が25日時点で15万回を超えた。
動画は20日にアップされ「朗希くんはもう異次元すぎる」、「朗希もカメラの中で冗談とか言えるようになってきて、何か嬉しいな」、「ロッテの将来が楽しみすぎる」など約210件のコメントが寄せられている。他にも侍ジャパン・栗山監督が視察に訪れた様子を撮った「未来を担う若武者。ルーキー松川虎生と佐々木朗希が初バッテリー」のタイトル動画は29万回再生を超えるなど反響を呼んでいる。ロッテでは2014年から様々な動画を広報が撮影しYouTubeにアップ中。今年も様々な動画をアップする予定。
プロ野球は26日からオープン戦が本格的にスタートする。キャンプでアピールした新人が開幕1軍、定位置奪取を目指していく中、活躍が期待される新人をピックアップした。
ロッテのドラフト2位・池田来翔内野手(22)=国士舘大=が実戦7試合で26打数10安打、打率.385、5打点1本塁打とアピールを続けている。
強肩強打の即戦力ルーキーが評判通りの活躍だ。22日の練習試合・オリックス戦では本田の146キロ直球を左翼席上段へプロ1号。「直球を狙うことを課題にしていたので打つことができてよかった」と課題を克服し、手応えをつかんだ。
安定したグラブさばきで守備の評価も高い。三塁での特守を受けることが多く、安田と開幕三塁の座を懸け一騎打ちの様相となってきた。「チャンスをつかんで、自分の居場所を見つけたい」。球団初のマリーンズ・ジュニア出身選手。オープン戦でも攻守で躍動し、開幕スタメンを引き寄せる。
ロッテの佐々木朗希投手(20)が、先発する26日の練習試合、西武戦(春野)に向けて最終調整した。前回初登板の日本ハム戦(19日)ではプロ最速163キロをマークしたが、西武戦では球速より安定感重視の投球で抑え込むことをテーマに掲げた。
日本ハム戦ではビッグボスの前で160キロ台を連発し、球場をざわつかせた令和の怪物だが、今回は制球とボールの質をさらに良くすると意気込む。「精度という部分を意識して任されたイニングをしっかり投げきれるように」と話した。
前回の2イニングから増やして3イニングを投げる予定。高知・春野球場は昨年、小野が160キロをマークするなどスピードガンが出やすいと指摘する声もあるが、井口監督は「(速い球で)お客さんが喜んでくれればいいですけど、我々が見ているところはそこではない。制球力と自分の狙った球がどれだけ投げられているか」とポイントを明かした。
すでに開幕ローテ入りは決定的。西武戦はドラフト1位・松川(市和歌山)が先発マスクをかぶる予定で、若きバッテリーで山賊打線を封じる。
ロッテが25日、高知・春野球場で行われる26日の練習試合、西武戦に向けて、高知市東部総合運動場野球場で調整した。
先発する佐々木朗希はキャッチボール、ダッシュ、投内連係などで調整した。「あしたは精度という部分を意識して投げたい。任されたイニングをしっかり投げられるように頑張りたいと思います」とコメントした。
井口監督はバッテリーについてドラフト1位・松川(市和歌山)がスタメンマスクをかぶることを明言。「ネタがいっぱいあっていいんじゃないですか」と笑みを浮かべた。
ロッテは25日、佐々木朗希投手の今季初実戦登板、日本ハム戦(2月19日の名護での練習試合)の舞台裏を撮影した動画を2月20日にアップしたと発表。すでに14万再生回数を超え、210件のコメントが寄せられるなど大きな反響を呼んでいる。
なお、佐々木朗希投手関連動画では侍ジャパン栗山監督が視察に訪れた2月7日に撮影し8日にアップした「未来を担う若武者。ルーキー松川虎生と佐々木朗希が初バッテリー」のタイトルの動画はすでに再生回数が29万回を超え、190件以上のコメントが寄せられ話題となっている。
2月20日にアップした動画では「朗希くんはもう異次元すぎる」、「朗希もカメラの中で冗談とか言えるようになってきて、何か嬉しいな」、「ロッテの将来が楽しみすぎる」、「近くでみたら迫力やっぱり凄い」、「とにかくエグすぎる」など視聴者からコメントが寄せられている。
ロッテでは2014年から様々な動画を広報が撮影しYouTubeにアップしており、今年も様々な動画をマリーンズ公式YouTubeチャンネルにアップする予定。
ロッテは25日、2022年シーズンの開幕日程ポスターを作成し、本拠地ZOZOマリンスタジアムやマリーンズストアなどで約200枚を掲示開始したと発表した。
ポスターには「MARINES NATION(マリーンズ・ネーション)」と題してすべてのマリーンズファンの結集を訴え、全員で「頂点を、つかむ。」という2022年シーズン開幕に向けた球団からのメッセージがデザインされている。
メッセージの内容は次の通り。
「すべてのマリーンズファンへ。結集の時がきた。常勝軍団へと向かう、新たな船出を飾るために。みせてやろう、この挑戦を。みせてやろう、この熱狂を。みせてやろう、この結束を。全員で。頂点を、つかむ。」
なお、ポスターはJR海浜幕張駅、京成幕張本郷駅、イオンモール幕張新都心、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉などの近隣施設でも今後掲示される。
「まずはチームの中で目立たないといけないと思いますので、まずはそこの部分を大事にしていきたいなと思います」。
ロッテのドラフト1位・松川虎生(市立和歌山高)は、石垣島春季キャンプ中の2月上旬に行ったオンライン取材で“1軍で活躍するために必要”なことについてこのように語っていたが、まさに言葉通りのアピールを続けている。
持ち味について「どのコースにも強い打球を打てるところ」と話した打撃では、対外試合初戦となった2月15日の楽天戦の6回、佐藤都志也の代打で登場すると、2ボール2ストライクから吉川雄大が投じた5球目のスライダーをセンター前に運び初打席・初安打。初打席で安打を放ったこともそうだが、何よりもすごかったのは、1ボール2ストライクから楽天バッテリーが空振り三振を狙いにいったであろう4球目の低めのフォークを冷静に見送ったこと。このフォークを見極めたことが、初安打の可能性をグッと高めた。
2月17日の巨人戦では『8番・捕手』でプロ初スタメンを果たし、第1打席にライト前に安打。2月20日のヤクルト戦ではプロ初となるマルチ安打をマークすると、2月22日のオリックス戦ではプロ入り後初となる『5番・捕手』でスタメン出場。4−0の3回2死一、二塁の第2打席、本田仁海が1ボール1ストライクから投じた3球目のフォークをレフト前に弾き返す適時打で、プロ初打点を記録した。さらに6回の第4打席でも、レフト前への安打で2試合連続マルチ安打。
1軍を狙う若手投手との対戦が多いとはいえ、高卒のルーキーがここまで安打を量産するのは立派。ボール球の見極めもできており、1軍クラスの投手と対戦が多くなったときにどんな対応を見せるのかが楽しみだ。
「ピッチャーの良いところをどれだけ引き出せるかが、キャッチャーとして大事」と春季キャンプ中に話していたが、捕手面でも投手陣を引っ張っている。
代打で登場した2月15日の楽天戦、6回裏の守備からマスクを被り、土肥星也、土居豪人を好リードし、2イニングずつ無失点に抑えると、スタメン出場した2月17日の巨人戦も5回までマスクを被り投手陣を無失点に導いた。佐々木朗希と対外試合初のバッテリーを組んだ2月20日の日本ハム戦も、佐々木朗希、小島和哉、土居の3投手をリードし5回を無失点。2月20日のヤクルト戦の4回に失点するまで、松川がマスクを被ったときは17イニング連続で無失点だった。
松川は投手との関係性を築く上で「日々、話すことでピッチャーの良いことが分かってくると思いますので、コミュニケーションを大事にしてやっています」と明かす。
対外試合2試合に登板して5回1安打無失点と先発ローテーション入りへ向けてアピールを続ける本前郁也は松川について「すごく投げやすいですし、登板前にテンポは早めでいこうと話してやっています」と評価した。
本前が“テンポよく投げたい”という意図を松川がしっかりと理解し、リードしていることが好結果に繋がっている1つといえそうだ。
1年目は体づくりとともに2軍で実戦経験を積んでいくと思われたが、ここまでは正捕手争いをする他の捕手陣と遜色ない働きを見せている。今後、攻撃、守備ともに1軍レベルの選手との対戦が増えたときに、壁にぶつかるのか、それとも今まで通りの活躍を見せるのかが、1つポイントになってくる。また、正捕手争いをする他の捕手陣だけでなく、レギュラーを目指す“期待の若手”選手達にも刺激を与える存在になっているはずだ。