3月2日3月2日ロッテは今季初実戦の美馬が1回に1点を失うも修正し、2、3回を完璧に抑えた。新人の松川はオープン戦初打席で安打。オリックスは山崎福が得点圏に走者を背負いながら3回無失点。山岡は3回4失点で制球に課題を残した。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 |
| オリックス | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
粘って快足を飛ばした。ロッテ高部瑛斗外野手（24）は6回2死二塁、オリックス山岡に対してフルカウントから3球ファウルで食らい付いた。11球目の内角スライダーを捉えた打球は、前進していた右翼手の頭を越える適時三塁打に。「前回粘って三振したので、絶対前に飛ばそうと。エース級の投手が出てくるので気持ちを高めてやれている」と充実感をにじませた。
2年目の昨季、イースタン・リーグ最多の28盗塁で表彰された。「今年はそれを1軍でやるって意味で、今トライしてる形です」と、前日まで対外試合10試合で9盗塁をマーク。この日は4回の中犠飛、6回の三塁打で2打点を挙げ、バットでもアピールした。
俊足外野手の壁は厚い。チーム内には昨季ともに盗塁王を獲得した荻野と和田に加え、藤原、岡がいる。長打力で圧倒するマーティンも来日済み。競争相手は多いが、ずっと2軍の帝王ではいられない。「1軍で今まで結果が出なかった中で、少しずつ数字が出てきたのはプラス材料。満足はしてないですけど続けていきたい」と、手応えをつかみつつある。
後輩も踏ん張っている。1番で出場を続けるドラフト2位、池田来翔内野手（22＝国士舘大）は大学の2学年下にあたる。在学中から仲が良く、ユニホームが変わっても野球談議に花を咲かせる。「もちろん負けられないという気持ちもあるし。このまま一緒に（1軍で）できたらいい」。約3週間後、仙台でコールされる開幕オーダーに名を連ねたい。
ロッテドラフト1位、松川虎生捕手（18＝市和歌山）がオープン戦初打席で初安打を放った。
2回無死一、二塁からオリックス山崎福の内角球を左前にはじき返した。守備では17歳年上の美馬を落ち着いてリード。高校の卒業式から一夜明けて再合流し「昨日チームから離れていたこともあって、はじめが大事と思って球に食らい付いた結果です。（リードは）2回以降は田村さんにもアドバイスをもらいながら、いい配球ができました」と振り返った。
ロッテのドラフト1位・松川虎生（こう）捕手（18）＝市和歌山高＝が2日、オリックス戦（京セラ）の2回、オープン戦初打席で安打を放った。
「いつもと変わることなく打席に入れました。昨日、チームから離れていたこともあって始めが大事と思い、ボールに食らいついた結果です」。
母校の卒業式出席から一夜明け、「6番・捕手」で先発出場。2回無死一、二塁の好機で左腕、山崎福の内角直球を左前へ運んだ。4回無死一、二塁の打席では右飛を放って1死一、三塁と走者を進め、田村の同点打を呼んだ。井口監督は「サインを出さなくても（意図した打撃で）確実に走者を進めた。他の選手とは大違いです」とたたえた。
守備では実戦初登板の美馬を好リード。35歳の右腕に「落ち着いて、普通にプレーしている。打撃がいいので頼もしいです」と言わしめた。指揮官は松川の広角打法について「彼の持ち味。リードも良かったし、どんどん起用する」と評価。ルーキーの開幕1軍が現実味を帯びてきた。
今季初の実戦となったロッテの美馬は3回2安打1失点と上々の仕上がりを見せた。1回は杉本に速球を適時二塁打にされたが、その後は完璧に抑え「スピードも思っていたよりも出たし、それなりに投げられた」とうなずいた。
直球主体の1回は新人捕手、松川とのリズムが合わなかったという。すぐにコミュニケーションを取って修正し、2回以降は変化球も交えてテンポよく投げた。
佐々木朗など若手の活躍に刺激を受けるプロ12年目のベテラン。「（開幕）ローテーションを勝ち取れるように準備していた。しっかりその6人の中に入りたい」と力を込めた。
ロッテのドラフト1位・松川虎生（こう）捕手（18）＝市和歌山高＝が2日、オリックス戦（京セラ）の2回、オープン戦初打席で安打を放った。
「いつもと変わることなく打席に入れました。昨日、チームから離れていたこともあって始めが大事と思い、ボールに食らいついた結果です」。
母校の卒業式出席から一夜明け、「6番・捕手」で先発出場。2回無死一、二塁の好機で左腕、山崎福の内角直球を左前へ運んだ。4回無死一、二塁の打席では右飛を放って1死一、三塁と走者を進め、田村の同点打を呼んだ。井口監督は「サインを出さなくても（意図した打撃で）確実に走者を進めた。他の選手とは大違いです」とたたえた。
守備では実戦初登板の美馬を好リード。35歳の右腕に「落ち着いて、普通にプレーしている。打撃がいいので頼もしいです」と言わしめた。指揮官は松川の広角打法について「彼の持ち味。リードも良かったし、どんどん起用する」と評価。ルーキーの開幕1軍が現実味を帯びてきた。
ロッテは今季初実戦の美馬が1回に1点を失うも修正し、2、3回を完璧に抑えた。新人の松川はオープン戦初打席で安打。オリックスは山崎福が得点圏に走者を背負いながら3回無失点。山岡は3回4失点で制球に課題を残した。
右方向を意識しながら引っ張ることもできる。体重98キロの見た目に騙されてはいけない。ロッテのドラフト1位・松川（市和歌山）は器用で、柔らかなスイングが武器だ。
2回無死一、二塁で迎えたオープン戦初打席。左腕・山崎福の直球を左前に運ぶ。18歳のコメントは「昨日、卒業式でチームから離れていたので最初が大事だと思い、ボールに食らいついた」だったが、この一打には技術が詰まっている。進塁打が求められる場面で3球目のチェンジアップを空振り。1ボール2ストライクと追い込まれた。並の新人なら右打ちにこだわる。相手バッテリーも右打ちが難しい内角球を選択した。そこを力まずに左腕を畳んでミート。テニスラケットの面でさばくようにして引っ張り好機を広げた。
4回無死一、二塁でも逆方向への意識を持って右飛を放ち、二塁走者をタッチアップで三塁に進めた。井口監督も「走者を進ませようとしながら自分の打撃ができる。サインを出さなくてもできる。他の選手とは大違い」と高卒1年目の18歳を絶賛する。もはや開幕1軍は現実的な目標になりつつある。
今季初実戦となったロッテ・美馬が先発で3回2安打1失点。「立ち上がりはめちゃくちゃ、ふわふわしていた」と振り返るように初回は先頭に四球を与え、杉本に右翼フェンス直撃の適時二塁打を浴びた。
それでも初めてコンビを組んだ新人の松川と「配球の話をして、自分らしく投げられた」と2、3回はともに3者凡退。昨季6勝に終わったベテラン右腕は「先発争いが激しいので、しっかりと、その6人に入りたい」と気合を入れた。
ロッテ・松川虎生捕手が2日のオリックス戦（京セラドーム）でオープン戦初打席で初安打をマークした。2回無死一、二塁から山崎福の直球を左前に運んだ。
前日、市和歌山の卒業式に出席し、DeNAのドラフト1位・小園らと再会するなど、つかの間の休息を楽しんだ。「いつもと変わることなく打席に入れた。昨日、チームから離れていたこともあって、始めが大事だと思い、ボールに食らいついていった」と、快音を響かせた一打を振り返った。
ロッテ・高部瑛斗外野手が2日のオリックス戦（京セラドーム）で、6回2死二塁から右中間三塁打を放つなど、3打数1安打2打点と活躍。2月の練習試合から含めて、37打数14安打、打率.378、9盗塁と猛アピールしている。
山岡に対しファウルで粘りながら11球目をはじき返した。「絶対に前に飛ばそうと思った」と最後は粘り勝ちだった。
プロ3年目。過去2年間は2軍で結果を出しながらも、1軍では思うような成績を残せなかった。
「これから一線級の投手が出てくる。自分の気持ちも高めてやれている」。
ライバルは多いが、し烈な外野争いに食らいついていく。
ロッテ・美馬学投手が2日、京セラドームで行われたオリックスとのオープン戦に、先発で今季初実戦登板を果たし、3回2安打1失点だった。
「ここまでシート打撃にも投げていなかったので、ふわふわしていた。不安のまま投げて、カンカンと打たれて、やばいなと思った。2回以降は（捕手の松川と）配球の話もして、自分らしく投げられたかなという感じです」。
初回、いきなり先頭・渡部に四球を与え、池田に中前打を許すと、紅林を投ゴロ併殺に打ちとったものの、続く杉本に右翼フェンス直撃の先制二塁打を浴びた。
それでも、変化球を交えた2回を打者3人で切ると、3回は2三振も奪った。経験豊富なベテランだが「まずはローテーションに入らないと。先発枠争いが激しいので、しっかりとその6人の中に入りたい」と気を引き締めていた。
ロッテ・高部瑛斗高部が執念の一打で開幕スタメン入りへ存在感を見せた。2点リードの6回2死二塁、山岡泰輔投手の11球目を捉えた打球は右翼手の頭上を越える適時三塁打。「当てることだけを考えていたので、感触はあまりない」。粘り勝ちの一打で4－1とオリックスを突き放した。
2月27日の西武戦（春野）では、1点リードの4回2死満塁のチャンスで打席に立つも12球粘った末、13球目で空振り三振。悔しさから膝に手をついたまま動けなかった。「前回粘って三振したので、それを踏まえて絶対前に飛ばそうと」と“リベンジ”を果たした。
ここまで練習試合とオープン戦の計11試合で14安打、打率は3割7分8厘と好調を維持している。さらに、盗塁は既に9個。昨季2軍で盗塁王（28盗塁）を獲得し、井口監督も「イースタンでは敵なし」と誇るスピードスターが驚異的なペースで足でも魅了している。
昨季は5度の2軍降格を味わい、1軍出場は33試合。「今までに比べたら、いいものが見せられている。今まで1軍で結果が出なかった中で、少しずつ数字が出てきたのは自分の中でもプラス材料。でも、満足はしてないですけど」と高部。荻野やマーティン、藤原、岡ら外野手争いは激しいが、期待の3年目外野手は開幕スタメンを結果で勝ち取る。
1日のオリックス戦で零封負けを喫したロッテが9安打4得点でオリックスを下し、オープン戦初勝利を挙げた。
先発の美馬は今季初実戦。初回は立ち上がりに苦しみながらも3回2安打1失点で切り抜けた。打線は4回に田村の適時打や高部の犠飛で2点を奪い逆転に成功し、6回には岡、高部の連続タイムリーで再び2点を追加。1日のオリックス戦では4試合連続盗塁を決めるなど、アピールしていた高部はこの日1安打2打点と打撃で存在感を見せた。
その後は美馬のバトンを受け取ったドラ5・八木＝三菱重工West＝や山本貴、成田らが走者を許しながらも無失点投球。リリーフ陣が3点のリードを最後まで守り抜き、ロッテがオープン戦初勝利を挙げた。
ロッテの7年目左腕・成田翔投手がオープン戦初登板。3点リードの6回から4番手で登板し1安打無失点2奪三振と好投を見せた。
先頭の渡部を131キロの変化球で空振り三振に仕留めると、続く池田には137キロの直球で2者連続三振。だが次の後藤には中前安打、福田には死球で2死一、二塁と得点圏にランナーを背負い、さらに続く太田の打席では捕手・松川の捕逸で2死二、三塁のピンチ。それでも最後は太田を136キロのスライダーで遊ゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。
昨季1軍での登板は3試合にとどまるも、2軍では防御率1点台と抜群の安定感を見せた左腕。今春の石垣島キャンプでは投手陣の中で唯一の3日以上連続ブルペンなど精力的に投球練習を行ってきた。7年目の今季こそ、貴重な左の中継ぎとして、地位確立を目指す。
ロッテの美馬学投手がオリックスとのオープン戦で今季初実戦登板。先発で3回を投げ35球で2安打1失点だった。
初回2死三塁から杉本に右翼フェンス直撃の適時二塁打を浴び先制点を許したがその後は三者凡退に抑え、予定されていた3イニングを2安打1失点で投げきった。
「（初回は）めちゃめちゃフワフワしていました。シートにも投げていなくて、ネットの状態でしか投げていなくて。ちゃんと投げられるか不安のままいってカンカン打たれてやばいなと。でも2回は配球の話もして自分らしく投げられたかなという感じですね」と振り返った。
石川、小島、佐々木朗、岩下、二木らとともに開幕ローテ候補の右腕は「まずローテーションに入らないことには。1軍の先発枠争いが厳しいので、あと（開幕まで）何試合投げられるか分からないけど、しっかりその6人の中に入りたい」と意気込んだ。
ロッテのドラフト5位・八木彬投手＝三菱重工West＝が2番手で4回から登板し、1イニングをわずか8球で三者凡退に抑えアピールした。
1点リードの4回から登板し、3番・後藤を中飛に抑えると、続く4番・杉本には139キロのフォークで空振り三振。最後は太田を136キロのスライダーで遊ゴロに打ち取り、中軸をわずか8球で三者凡退に抑えた。
即戦力として期待される右腕は「前回よりいいピッチングが出来て、追い込んでからの球も前回よりよかった。（杉本への三振は）シーズン入ってきたら（フォークを）もっと低めに投げないといけないなと思ってます」と振り返った。
先発の美馬学投手がオリックスとのオープン戦に今季初実戦。3回を投げ35球で2安打1失点だった。
初回2死三塁から杉本に右翼フェンス直撃の適時二塁打を浴び先制点を許したが、2、3回は3者凡退に抑え、予定されていた3イニングを2安打1失点で投げきった。
チームはその後4回に田村の適時打、高部の犠打などで2点を奪い、逆転に成功した。
京セラドームで行われるオリックスとのオープン戦のスタメンが発表された。両チームのスタメンは以下の通り。
与えられたチャンスは無駄にしない。前日1日に卒業式を終えて再合流したロッテのドラフト1位・松川（市和歌山）が「6番・捕手」でスタメン出場し、オープン戦初打席初安打＆好リードで開幕マスクを猛アピールした。
「いつもと変わることなく打席に入れました。昨日チームから離れていたこともあって、初めが大事と思い、ボールに食らいついていった結果です」。
2回無死一、二塁の第1打席。左腕・山崎福が投じた内寄り143キロの直球に反応した。コンパクトなスイングで左前に運んだ。4回無死一、二塁では右翼への飛球。タッチアップで二走を三塁へ進め、その後の得点に結びつけた。
女房役としても落ち着いたリードで存在感を発揮。オリックス打線を6回1失点に抑え、井口監督は「リードも今日はよかった。どんどん使っていきます」と高評価だ。
狙うは06年の西武・炭谷（現楽天）以来、史上3人目となる高卒1年目の開幕捕手。経験豊富な田村という壁は高いが、高みを目指して松川は日々成長を遂げていく。
ロッテのドラフト1位・松川虎生捕手（18）＝市和歌山＝が、オープン戦初安打を放った。
「6番・捕手」でスタメン出場。2回無死一、二塁の好機で第1打席を迎えた。オリックスの先発左腕・山崎が投じた1ボール2ストライクからの4球目、内角寄り143キロの速球に反応。コンパクトなスイングで左前に運んだ。
前日1日には高校の卒業式に参加。「高校を卒業して社会人になって責任も伴うので自覚をもって、そして、自分の行動を見直して1日1日を大切に自分を追い込みながらファンのために、チームのために、出会った仲間のために、そして自分のために頑張りたいと思います」と意気込みを語っていた。
2月の練習試合でアピールを見せたロッテ外野陣が、オープン戦初戦となった1日のオリックス戦でも“足”で存在感を示した。
『6番・左翼』で先発出場した岡大海は、0－2の5回の第2打席、2番手・本田仁海が1ストライクから投じたストレートをライト前に運ぶと、ライトの動きを見てスピードを緩めることなく二塁を陥れる好走塁。打っても7回の第3打席にライト前に安打を放ち、2月27日の西武戦から2試合連続でマルチ安打とした。
2月の練習試合9試合に出場して、打率.387（31－12）、0本塁打、4打点、8盗塁の活躍を見せた3年目の髙部瑛斗は『9番・右翼』で出場。0－1の3回2死走者なしで迎えた3回の第1打席、先発・田嶋大樹が投じたストレートをセンター前にはじき返した。昨季ロッテ打線が苦手にしていた左の田嶋からオープン戦の初打席で安打を放ったのは大きい。
2月の練習試合で、9試合中8盗塁を決めた足でも魅せる。続く池田来翔の打席中に二塁盗塁を成功。これで髙部は2月24日のソフトバンク戦から4試合連続盗塁とし、この4戦で6個目の盗塁となった。
中堅のレギュラーを狙う藤原恭大は『2番・中堅』で出場し、田嶋の前に2打数0安打と抑えられたが、0－2の6回の第3打席（投手・中川颯）、遊撃・紅林弘太郎の失策で出塁すると、続く平沢大河の4球目に二塁盗塁を決めた。
0－2の8回1死走者なしで迎えた第4打席（投手・平野佳寿）は、ショートへの内野安打を放つと、続く平沢のライト前の安打で一塁走者の藤原は俊足を飛ばして三塁まで進んだ。山口航輝が三塁併殺打に倒れ得点に繋がらなかったが、“1つ先の塁”を狙う積極的な走塁だった。
外野でスタメン出場した岡、髙部、藤原の3人はそれぞれ安打を放ち、持ち味である走塁という部分でもしっかりとアピールした。オープン戦が始まったばかりとはいえ、開幕までは1ヶ月を切っている。開幕1軍、開幕スタメンという観点からいうと、主力選手が合流するまで、引き続き結果を残していきたいところ。井口資仁監督が起用法に、頭を悩ますくらいの活躍を続けて欲しい。