西武は開幕投手の高橋が制球良く投げて打たせて取り、5回2安打無失点と順調な仕上がりを見せた。鈴木はソロ本塁打を含む2安打1打点で定位置獲得へアピールした。ロッテは先発入りを目指す二木が5回1/3を1失点にまとめた。
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埼玉西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
ロッテ佐々木朗希投手(20)が11日、東日本大震災から11年の節目に報道対応した。小学3年生の時に岩手・陸前高田で被災。父と祖父母を亡くした。「その時のつらさだったり悲しみというのは消えないとは思うんですけど、その中で今、野球にこうして打ち込めているのはたくさんの方々の支えがあってと思うので」と感謝を口にした。
成人して初めての3・11を迎えた。「まだ(震災を)知らない子供達もいると思うんですけど」と次世代にも気持ちを寄せ「今ある当たり前のことや、身近にいる大切な人達のことを、今よりも当たり前だと思わずに向き合ってもらえたら」と伝えた。故郷では児童への防災教育も本格的に開始。教訓を伝える−。思いは1つだ。
郷土のヒーローへの期待は増すばかりだ。陸前高田では、3・25のシーズン開幕前に市民有志による「佐々木朗希選手を応援する会」が発足する見込み。シニア世代も含め8人前後が発起人を務める。小学生の“朗希少年”に野球を指導した村上知幸さん(51)も、発起人の1人になる。
昨年も仙台・楽天生命パークで登板したが、コロナ禍で観戦自粛の市民が多かった。チームは今季、開幕3連戦を含めて仙台で13試合。「観戦ツアーもできれば」と村上さんは構想する。佐々木朗は「試合でたくさん投げて、1つでもいいプレーを多く見せられるように、喜んでもらえるようにできたら」と話す。希代の直球で元気を届ける。
東日本大震災から11日で丸11年となった。自身も被災しながらプロ野球選手になる夢をかなえたロッテ佐々木朗希投手(20)は今季、プロ3年目を迎える。オープン戦時点から160キロ台の直球を連発し、応援の機運も高まる。
故郷の岩手・陸前高田市では市民有志による「佐々木朗希選手を応援する会」が、近日中に発足する予定になっている。規約策定も進み、3月25日のシーズン開幕までには設立総会が開かれることになりそうだ。
野球が盛んな陸前高田では、郷土のヒーローへの応援熱も高い。「朗希君の応援を生きがいにしている人もいる」(市関係者)というほどで、今回の会発足も必然の流れとなった。発起人はシニア世代も含めて8人前後。かつて少年野球チームの指導者として“朗希少年”に野球を教えた村上知幸さん(51)も、発起人の1人に名を連ねる。
今年1月9日の成人式で再会し、佐々木朗本人からも快諾を得たという。発足当初の会員数規模は「まだ想像がつきません」(村上さん)とのことだが、現在の陸前高田市民に加えて、震災後に市外へ転居した人も入会対象になる見込み。「徐々に仲間を増やして、横断幕とかも作って朗希君を応援していければ」と構想している。
佐々木朗は昨年8月27日にも仙台・楽天生命パークで先発し勝利投手となったが、コロナ禍のため観戦を泣く泣く自粛する市民も多かった。「状況次第ですが、観戦ツアーとかも少しずつやっていければ」と村上さん。“オール高田”で後押しする。
ロッテドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)のアピールが続く。今季のZOZOマリン初戦に「8番捕手」で先発。5回の第2打席に、右翼線へ二塁打を放った。
練習試合を含めて初の長打に「第1打席はチャンスでふがいない打撃でしたので、次は何とかチームに貢献するために1本出そうと思ってました」と振り返った。1軍捕手枠は基本的に3人の方針。井口監督は「開幕ぎりぎりまで考えます」と話した。
ロッテは11日、新外国人選手のタイロン・ゲレーロ投手(31=ホワイトソックス3A)が、成田空港着の便で10日に来日したと発表した。
メジャーでは最速160キロを超える直球も投げた長身右腕。リリーフとして期待されている。
ロッテのドラフト1位、松川虎生捕手(18=市和歌山)が本拠地ZOZOマリンでの実戦で初安打を放った。
「8番捕手」でスタメン。第1打席は一塁ゴロに倒れたが、5回2死走者なしで迎えた第2打席で西武高橋の148キロを右翼線へ。二塁を狙い、際どいタイミングながら二塁打とした。練習試合を含めて、実戦では初の長打となった。
ロッテは11日、中村奨吾内野手(29)が付けるキャプテンマークのデザインをリニューアルしたと発表した。
昨年から中村奨がキャプテンを務め、ユニホーム左胸にキャプテンマークが付く。刷新されたマークは、キャプテンをチームの柱として捉え、直線で縦に伸びた形を柱、上下の曲線は羽ばたくカモメ、中央右斜めに上がった切れ込みは上昇、飛躍を表現しデザインされている。
中村奨は「今年リニューアルされたキャプテンマークは羽ばたくカモメ、そして上昇、飛躍という意味が込められていて気持ちが引き締まる思いです。自身としてもチームとしてもさらに上を目指し、チーム一丸となって『頂点を、つかむ。』ため、新キャプテンマークを胸に皆を引っ張っていけたらと思います」とコメントした。
新キャプテンマーク付きの中村奨のレプリカユニホームは、球団オンラインストアで予約販売を開始し、3月中旬以降の発送見込みとなっている。
ロッテ佐々木朗希投手(20)が11日、自身も被災し肉親を失った東日本大震災から11年が経過し、ZOZOマリンで報道陣の代表取材に対応した。
当時、岩手・陸前高田市の小学3年生だった佐々木朗は、地震直後に高台へ避難。3兄弟で一夜を明かし、翌朝には母陽子さんと再会を果たしたものの、自宅は大津波で全壊。父功太さん(享年37)、同居していた祖父母を亡くし、その後大船渡市に転居した。
この日の質疑は以下の通り。
ロッテ佐々木朗希投手(20)が11日、自身も被災した東日本大震災から11年が過ぎたことに際し、報道陣の代表取材に応じた。
「その時のつらさだったりとか悲しみというのはなかなか消えないとは思うんですけど、その中で今野球にこうして打ち込めているのはたくさんの方々の支えがあってと思うので」。 こう話した。
小学3年生で被災し、父と祖父母を亡くし、自宅も全壊。幸せな日々が1日にして激変した。
プロ1年目、日刊スポーツのインタビューには「悲しいことではあったんですけど、すごく今に生きてるなと。当たり前が当たり前じゃないとか、今あるものがいつまでもある訳じゃないとか、そういうのを思い知らされました」と答えていた。
11年が経ち、震災を知らない子供が増えた。故郷の岩手・陸前高田市ではここ1、2年で小学校での防災教育も始まっている。中には泣きだす子供達もいるという。それでも、知らない世代に学びを伝える大事さがある。
「まだ知らない子供達とかもいると思うんですけど、今ある当たり前のことだったりだとか、身近にいる大切な人達のことを今よりも当たり前だと思わずに、向き合ってもらえたらなと思います」。
佐々木朗も1人の大人として思いを同じにし、プロ野球選手としての役割に励む。「試合でたくさん投げて、1つでもいいプレーを多く見せられるように頑張って、喜んでもらえるようにできたらなと思います」。地元でも応援への機運はさらに高まっている。
ロッテの藤岡がオープン戦1号ソロを放った。8回に代わったばかりの田村の変化球を右翼席へ運び「感じは良かった。まっすぐ打つ気持ちでいって、うまく引っかかった」と納得の一打となった。
昨季は2018年以来で規定打席に到達し、本職の遊撃だけでなく三塁も守った。平沢や安田、新人の池田ら若手とレギュラーを争うが「結果を出せばいいだけの話。自分のやることをしっかりやるだけ」と意に介さなかった。
5年目のロッテ・藤岡裕大内野手(28)が8回にオープン戦1号となるソロを放った。変化球を右翼席へ運び「感じは良かった。真っ直ぐを打つ気持ちでいって、うまく引っかかった」と納得の表情を浮かべた。昨季は3年ぶりの規定打席に到達し、本職の遊撃だけでなく三塁も守った。平沢や安田、新人の池田らと定位置を争うが「結果を出せばいいだけの話」と意に介さなかった。
ロッテ・佐々木朗希投手(20)が11日、東日本大震災から11年を迎え、西武とのオープン戦(ZOZOマリンスタジアム)を前に、報道陣の取材に応じた。
小学3年時の2011年3月11日、岩手・陸前高田市で被災し、津波で父と祖父母を亡くした。「そのときのつらさ、悲しみはなかなか消えないと思います」と明かした。
未曾有の大震災を風化させないために、「僕が話すことで思い出してもらったり、知ってもらうことに意味があると思う」と前置きし「震災を知らない子供達もいます。身近にいる大切な人達のことを、今よりも当たり前だとは思わずに、向き合ってもらえたら」と訴えた。
悲劇を乗り越えて、プロ3年目で初めて開幕ローテーションの切符をつかんだ。「その中でも今、たくさんの方々の支えがあって、野球に打ち込めています。支えてくれた方々には感謝しかないです」と頭を下げた。
6年連続7度目の開幕スタメン目指して『頑張る!』ロッテ・田村龍弘捕手(27)が節目となるプロ10年目の今季、意を決して激しいレギュラー争いに臨んでいる。
「キャッチャー、こんなに多いの久しぶりなんで。初めてなんで。今日(3月9日)5人いたんで。競争だと思って。勝ち抜いて、というところあると思う。自分のやるべきこと、やるだけだと思います」。
八戸学院光星(青森)から2013年ドラフト3位でロッテ入りした。18年にチームの捕手として49年ぶりの全試合出場。だが、19年は右太もも負傷、20年は右人さし指剥離骨折。昨季は4月下旬に左太もも裏の肉離れで約2ヶ月離脱し、10月下旬に左内腹斜筋を損傷した。
昨季は70試合に出場して打率.235、0本塁打、14打点。2年続けて出場試合数が100を割ってしまい「(2022年は)ケガをしたら終わりくらいの、それくらいプレッシャーをかけてやっていこうと思っています」と強い覚悟を持っている。
ロッテ捕手陣は田村の他にドラフト1位・松川虎生(こう、18)=市和歌山=、昨年6月に中日からトレードで加入してスタメン46試合を含む57試合に出場した加藤匠馬(30)、東洋大から入団3年目の佐藤都志也(24)ら8人。田村は9日の日本ハム戦(鎌ケ谷)に9番でスタメン出場し、3回2死からの1打席目に左翼線二塁打を放ってアピールした。
シーズン開幕までちょうど2週間。「明確なんで。やらなきゃいけないところは。あまり新しいところじゃなく、毎日の積み重ね」と攻守にわたって鍛錬を続ける。
ドライチの松川が2006年の西武・炭谷(現楽天)以来、16年ぶりとなる高卒新人捕手の開幕スタメンを目指している。田村は「刺激もらってます。まだまだ勝負していかないといけないんで。まだ18ですけど、いいところ吸収させてもらって、お互い、いい刺激になれば」とひたむきな姿勢でプレーする。
昨年12月の契約更改で色紙に『頑張る!』としたためた。年俸は500万円減の6500万円。ケガと故障をせずに本領を発揮したい。
小学3年のときに岩手県陸前高田市で被災したロッテ・佐々木朗は、ZOZOマリンでの西武戦前の黙とうに参加。ベンチ外だったがナインとともにグラウンドに立った。報道陣の代表取材にも対応。津波で父と祖父母を失っているが「今日、僕が話すことで(震災を)思い出してもらえたり、考えてもらうことに意味がある」と、自らの使命を口にした。
風化させてはいけない。その思いだけを胸に抱き「震災を知らない子供達もたくさんいるけど、今当たり前にあること、身近にいる大切な人達のことを、当たり前と思わずに向き合って欲しい」と言う。自らが子供達の「道しるべ」となることも誓った。
被災後は大船渡市の仮設住宅に移った。周囲の支えを受けながら少年は20歳となり、ここまで実戦では163キロを記録するなど相手を圧倒している。「11年たってもつらさ、悲しみはなかなか消えないけど、たくさんの方々の支えがあって今、プロ野球で打ち込めている」。大ブレークの気配が漂う3年目。懸命にプレーする姿で感謝の気持ちを示す。
ロッテのドラフト1位・松川(市和歌山)が本拠地初安打をマークした。5回2死から一塁線を抜いてプロ初長打となる二塁打とし「初めてZOZOマリンだったけど特に問題なくできた。1打席目のチャンスで(一ゴロの)ふがいない打撃だったので何とか打とうとした」と振り返った。
開幕1軍どころか球団初となる高卒捕手の開幕マスクの可能性も残り、井口監督も「開幕ぎりぎりまで考えます」と語った。
ロッテ・藤岡裕大内野手が今季初アーチをマークした。8回の先頭で、田村の変化球を右翼席へ運んだ。
「感じは良かった。スライダーだと思います。真っ直ぐを打つつもりで、うまく引っ掛かった感じでした」。
昨季はエチェバリアの加入で、三塁を守ることも多かった。今季も遊撃レギュラーの争いは激化しそうだが、「自分が結果を出せばいいだけの話。打つことは打率3割を目標にしたい」と気合も十分だった。
ロッテは11日、今季から加入する前ホワイトソックス3Aのタイロン・ゲレーロ投手(31)が前日の成田空港着の航空機で来日したと発表した。
2メートル3センチの長身から最速167キロを誇る剛腕リリーバーとして期待される。
ロッテはキャプテンを務める中村奨吾内野手がユニホーム左胸に付けているキャプテンマークのデザインをリニューアルしたと発表した。
リニューアルされたマークはキャプテンをチームの柱として捉え、直線で縦に伸びた形を柱、上下の曲線は羽ばたくカモメ、中央右斜めに上がった切れ込みは上昇、飛躍を表現した。
また、新キャプテンマーク付きの中村奨吾内野手レプリカユニホームはマリーンズオンラインストアで予約販売を開始した。
ロッテ・佐々木朗希投手が11日、東日本大震災から丸11年となった、節目を迎えた心境を明かした。
ZOZOマリンで全体練習を終えた後、報道陣の代表質問に対応。佐々木朗は小学3年のときに、岩手県陸前高田市で被災し、父ら家族を失っている。以下は一問一答。
東日本大震災で父と祖父母を亡くしたロッテの佐々木朗希投手(20)が11日、ZOZOマリンで報道陣の取材に応じ、11年が経過した現在の思いを明かした。
20歳になった佐々木朗は真っすぐ前を見て切り出した。「11年たったけど、その時のつらさや悲しみは抜けない。でも、こうして野球に打ち込めているのは、たくさんの支えがあったから。支えてもらった方達には感謝しかないです」。当時9歳だった朗希は岩手・陸前高田市の高田小で震災を経験した。生まれ育った街は津波にのみ込まれ、父・功太さん(当時37歳)と祖父母は帰らぬ人となった。自宅も流され、母・陽子さんと兄、弟の4人で老人ホームでの生活を余儀なくされた。
絶対に風化させないために−。プロ野球選手として活躍する今、朗希は発信する。「僕が話すことで思い出してもらえたり、思ってもらうことに意味がある。今ある当たり前のことや身近にいる大切な人達を、今よりも当たり前だと思わずに向き合ってもらえたら」と祈るように話した。
3年目の今季は開幕からのフル回転が期待され、オープン戦ではすでに自己最速タイの163キロをマーク。「試合でたくさん投げて1つでもいいプレーを見せられるように、喜んでもらえるようにできたら」。試合前の黙とうでは故郷を思い、静かに目を閉じた。
ロッテは11日、新しく加入したタイロン・ゲレーロ投手=Wソックス3Aシャーロット=が10日に来日したことを発表した。
メジャーでは最速160キロ超えもマークしている身長203センチの大型右腕。井口監督はリリーフとして期待しており、これでチームの外国人選手は全員が来日した。
ロッテは11日、キャプテンマークのデザインをリニューアルしたことを発表した。
リニューアルされたキャプテンマークはキャプテンをチームの柱として捉え、直線で縦に伸びた形を柱、上下の曲線は羽ばたくカモメ、中央右斜めに上がった切れ込みは上昇、飛躍を表現しデザイン。新キャプテンマーク付きの中村奨吾レプリカユニホームはマリーンズオンラインストアで予約販売を開始する。
2年連続のキャプテンを務める中村奨は「気持ちが引き締まる思いです。自身としてもチームとしても更に上を目指し、チーム一丸となって『頂点を、つかむ。』ため、新キャプテンマークを胸にみんなを引っ張っていけたらと思います」とコメントした。
ロッテのドラフト1位・松川虎生捕手=市和歌山高=が本拠地初安打&プロ初長打をマークした。
「8番・捕手」でスタメン出場した松川は、1点を追う5回2死、高橋光の直球をバットの先で捉えライト線へと運ぶと、二塁へ全力疾走。スライディングでバランスを崩しながらも何とか二塁に到達し、本拠地初安打をマークした。これが初めての二塁打で、“プロ初長打”にもなった。
東日本大震災から11年。ロッテの佐々木朗希投手が11日、ZOZOマリンでの練習後に報道陣の取材に応じた。
当時9歳だった朗希は岩手・陸前高田の高田小学校で震災を経験した。生まれ育った街は津波に飲み込まれ、自宅は失い、父・功太さん(当時37歳)と祖父母を亡くした。
「11年経ったんですけど、なかなかその時のつらさとか悲しみは抜けないとは思う。でも今、野球にこうして打ち込めてるのはたくさんの方々の支えがあってだと思うので、支えてもらった方達には感謝しかないです」と11年を振り返った。
悲しみと向き合いながらも、あの出来事を風化させないために、朗希は発信する。「こうして今日僕が話すことで思い出してもらえたり、思ってもらうことに意味があると思う。まだ知らない子供達もいると思うけど、今ある当たり前のことや身近にいる大切な人達のことを、今よりも当たり前だと思わずに向き合ってもらえたらなと思います」。
3年目の今季は開幕からフル回転を期待される右腕は「試合でたくさん投げて、1つでもいいプレーを見せれるように、喜んでもらえるように出来たらなと思います」と東北、そして地元・岩手に勇気や感動を与えることを誓った。
東日本大震災から11年を迎えた11日、オープン戦などが開催された球場では黙とうが行われ、半旗が掲げられた。小学3年時に被災し、津波で父・功太さんを亡くしたロッテ・佐々木朗希投手(20)は、プレーできることに感謝の思いと、故郷・東北の人々を勇気づける活躍を誓った。
一塁ベンチ前で静かに目を閉じ、半旗が掲げられたバックスクリーンを向いて、犠牲者への黙とうをささげた。3月11日は特別な日。11年が過ぎても当時のことは絶対に忘れられない。佐々木朗は神妙な表情で現在の心境を語った。
「その時のつらさはなかなか消えないですけど、その中でもたくさんの方々の支えがあって、野球に打ち込めている。支えてもらった人達には感謝しかないです」。
震災直後、陸前高田市の自宅は津波で流され、老人ホームでの避難所生活を経験した。それでも大好きな野球に打ち込み、プロ野球選手へと成長した。厳しい環境の中でも野球を続けることができたことに強い感謝の思いを持ちながら、発信力のある立場として、風化させないよう世間に伝えていく覚悟だ。
「こうして僕が話すことで思い出してもらえることに意味がある。(震災を)知らない子もたくさんいる。身近にいる大切な人達のことを、今よりも当たり前と思わずに向き合って欲しい」。
プロ3年目を迎え、オープン戦では自己最速タイの163キロをマークするなど、進化した姿を見せる佐々木朗。その剛速球で故郷の人々や、天国の父、祖父母を喜ばせるために右腕を振る。
「今年は1年間、ローテで回れるように。試合でたくさん投げて、1つでも多く、いいプレーを見せられるように頑張っていきたい」。強い覚悟を持って、飛躍のシーズンへ向かっていく。
ロッテは11日、新外国人のタイロン・ゲレーロ投手(前ホワイトソックス3A)が10日に成田着の航空機で来日したと発表した。
身長203センチの剛腕リリーバーで18年に直球は自己最速167キロを計測している。メジャーでは18年から2年連続50試合以上の登板を経験している。
ロッテの藤岡裕大内野手が本拠地ZOZOマリンでオープン戦チーム1号本塁打を放った。
8回。田村のスライダーを捉え、マリーンズファンが陣取る右翼席へ運んだ。オフにはウエートトレで全身を強化し体重増に成功。打球の強さにも手応えを感じている。「体も大きくなってしっかり力もついてきた。打つことは3割が目標。リーグ優勝へのピースになれば」と力を込めた。
今季は遊撃手としてのレギュラー取りが目標。ポジション争いについても「誰がということではなくて、自分が結果を出せばいい」と、目の前の試合に全力を尽くす。
ロッテは11日、キャプテン中村奨吾内野手がユニホーム左胸に付けているキャプテンマークのデザインをリニューアルしたと発表した。
リニューアルされたキャプテンマークはキャプテンをチームの柱として捉え、直線で縦に伸びた形を柱、上下の曲線は羽ばたくカモメ、中央右斜めに上がった切れ込みは上昇、飛躍を表現しデザインされた。また、新キャプテンマーク付きの中村奨吾内野手レプリカユニホームはマリーンズオンラインストアで予約販売を開始しを3月中旬から下旬ごろに予定。
中村奨は「今年リニューアルされたキャプテンマークは羽ばたくカモメ、そして上昇、飛躍という意味が込められていて気持ちが引き締まる思いです。自身としてもチームとしても更に上を目指し、チーム一丸となって『頂点を、つかむ。』ため、新キャプテンマークを胸に皆を引っ張っていけたらと思います」とコメントした。
ロッテのドラフト1位・松川虎生捕手が激走でオープン戦初の二塁打を放った。
2試合ぶりのスタメン出場で5回2死。高橋の直球を一塁線へはじき返した。一塁を回り必死の形相で走り滑り込みセーフ。
4日のソフトバンク戦以来の安打がオープン戦初の長打。1日に高校の卒業式を終えたばかりのルーキーが、高卒新人捕手の開幕1軍入りへアピールした。
プロ3年目を迎えたロッテ・佐々木朗希投手(20)がいよいよ覚醒の時を迎えた。5日のオープン戦・ソフトバンク戦(ペイペイ)では自己最速タイとなる163キロを計測するなど160キロ超の球を次々と投げ込んだ。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(67)が剛速球を生み出す投球フォームを解説。開幕ローテの一角として臨む今季、最多勝などタイトル争いに絡む活躍を予測した。
ソフトバンク戦での投球を見させてもらったけど、素晴らしいという言葉しか出てこない。160キロを超える速球を高めだけでなく、低めや左打者の内角にきっちり投げ込むことができていた。そこに加えて140キロを超える高速フォークもあるのだから、攻略するのは至難の業だ。
入団当初の線の細さも年々解消されてきて、しっかりとプロの体になってきた。昨年までは、バランスとタイミングが合えば160キロが出るという感じだったけど、今年はコンスタントに160キロが出せるようになったのも体が出来上がってきたからだ。軸もしっかりしてコントロールもついてきた。
投球フォームのバランスがとてもいい。上腕の力で速い球を投げようとするのではなく、体全体を使って投げられている。リリースの時も、しっかりと上からボールをたたけている。球持ちがよく、打者の近くで球離れできているので、しっかりとボールに力が伝わり、手首にかかった時には角度のよい球が低めに決まる。
欲をいえば、もう少しボールを握りつぶすような感じで投げられれば、抜ける球もなくなっていく。彼は人差し指と中指をくっつけてボールを握るタイプなので、真っ直ぐに上からたたけた時はいいんだけど、手首の角度がちょっとズレたりするとシュート回転してしまう。ただ、それでも160キロは出ているので、少々甘く入ったとしても、そう簡単に打たれることはないと思うけどね。
ある意味、スピードボールを投げられるというのは天性のものである。教えられたからといって、だれでもマネできるものではない。佐々木の場合はこの天性に恵まれ、さらに本人の努力で磨きをかけていった結果、あのスピードが出るようになった。現在の最速は、前回のソフトバンク戦でもマークした163キロ。このスピードが現時点でのベストピッチじゃないかな。170キロを出すくらいのつもりで投げれば、もっと速く腕も振れるとは思うけど、それでは長いイニングは投げられないからね。それよりもコンスタントに160キロを投げようという投球している。年齢的にもまだ若く、伸びしろも十分にある。今後鍛えていけば、さらにあと数キロは最速を更新していけるだろう。
昨季は中10日とか登板間隔を空けていたけど、今年は開幕から中6日で登板する方針だという。あれだけの球があるのだから、普通に投げれば2ケタ勝つのは当たり前。連打を食らったり、四球で自滅するといったイメージもないので15勝以上はいけると思うし、当然、最多勝などタイトル争いにも絡んでくるんじゃないかな。
今後、どれだけすごい投手になっていくのか正直、想像がつかない。間違いなく日本のエースにはなれる投手だ。日本を代表する投手といえば、大谷(エンゼルス)がいる。大谷はどちらかというと腕力を使って投げるタイプだけど、佐々木はさっきも言ったようにバランスの良い投げ方でスピードを出すタイプで、こちらの方の方がコントールはつきやすい。田中将(楽天)は佐々木同様、バランスの取れたフォームでコントロールが良い投手だけど、全盛期の時でも佐々木ほどのスピードボールは投げられなかったからね。
投手というのはバランス良く投げることが1番大事で、それがコントロールの良さにもつながっていく。佐々木はコントロールがいい上に、あれだけのスピードも出るのだから、まさに“鬼に金棒”といえる。将来的にはメジャーという話も出てくるとは思うけど、田中将や大谷に匹敵、もしくはそれを超える投手になっていく可能性は十分にある。彼がどのような進化を遂げ、どんな素晴らしい投手になっていくのか楽しみしかない。
東日本大震災で父と祖父母を亡くしたプロ野球ロッテの佐々木朗希投手が11日、震災から11年を迎え千葉市のZOZOマリンスタジアムで取材に応じ「11年たったが、その時のつらさや悲しみはなかなか消えない。その中でも野球に打ち込めているのはたくさんの支えがあったから。支えてもらった人には感謝しかない」と思いを語った。
岩手県陸前高田市出身で小学3年生の時に被災。家族を失った上に自宅も津波で流され、老人ホームでの避難生活を余儀なくされた。子供達に向け「今ある当たり前のこととか、身近にいる大切な人のことを当たり前と思わずに向き合って欲しい」と真剣な表情で話した。
ロッテの佐々木朗希投手が11日、ZOZOマリンスタジアムで東日本大震災から11年が過ぎたこの日、代表取材に応じた。
練習後、プロ野球選手としてこの日を迎え「11年がたったんですけど、なかなかその時のつらさだったりとか、悲しみとかなかなか消えないと思うんですけど、その中でも今、野球にこうして打ち込めているのはたくさんの方々の支えがあって、野球に打ち込めていると思うので、支えてもらった人達には感謝しかないです」と話した。
風化しないように伝えていくことが大事と願う。「こうして僕が話すことで、思い出してもらえたりだとか、あとは思ってもらうことに意味があるのかなと思うので、あとはたくさん、子供達に(震災を)知らない子供達とかいると思うんですけど、今はある当たり前のことだったりとか、身近にいる大切な人達のことを今よりも当たり前だとは思わずに向き合ってもらえたらなと思います」と訴えた。
ここまでの調整では5日のソフトバンク戦で最速163キロをマークするなど5回を2安打無失点。順調に調整を続ける右腕は今季について「今シーズンは開幕から1年間、回れるように去年よりも試合数を多く投げて、しっかり結果を残して、たくさんの人に喜んでもらえるように頑張りたい」と勇気を与える活躍を誓った。