楽天がサヨナラで初勝利。9回に西川の犠飛で追い付き、延長11回2死二塁で田中和の二塁打で勝負を決めた。松井裕が2回無失点で2年ぶり白星。ロッテは1−3の8回に代打山口の3ランなどで4点を挙げたが、救援陣が崩れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 5 |
東北楽天 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1x | 6x |
流れが行ったり来たりした。雨天中止を挟んでの3月27日 開幕2戦目となった仙台でのイーグルス戦は先制し、逆転を許し、逆転し9回に同点に追いつかれ、そして最後は延長11回にサヨナラ負けを喫した。
「しっかりと見極めて、ああいう高いゾーンを打っていけば結果の残る選手。1打席の中で、集中して打ってくれたと思う」。
試合後、井口資仁監督が賞賛したのは8回に一時、逆転となる1号3ランを放った山口航輝外野手の打撃だ。開幕戦ではスタメンを外れ、これが今シーズン初打席。1死二、三塁から甘く入ったフォークをフルスイングすると打球は左翼席に消えていった。
山口はその打席を次のように振り返る。「最低でも犠牲フライと思ってました。外角の速い球に振り負けて内野フライだけは避けようと思い、タイミング早く取ってゾーンを上げていきました。オープン戦から悔しい思いをしたし開幕戦もスタメンから出れなくてその悔しい思いを今日しっかり形として出すことができたので良かったと思います。ここから先も大事になってくると思うのでしっかり切り替えて次やっていきたいです」。
今季、30本塁打を目標に掲げながら、無念の開幕スタメン落ち。その悔しさをチャンスで回ってきた打席に込め、一振りで決めた。ベンチに戻ると手洗い祝福を受けた。今シーズンは残り141試合ある。大目標に向かってこの一発を自信に突き進むのみだ。
チームは空路、帰京し3月29日からは地元・ZOZOマリンスタジアムでホークス3連戦、そしてライオンズ3連戦と続く本拠地6連戦に挑む。
「頂点を、つかむ。」。リーグ優勝という絶対的目標達成にはホームで勝ちを伸ばしていく必要がある。明日28日の休養日を挟み、マリーンズは再び進撃を開始する。負けはしたが選手達が執念を見せ、粘り強く戦った。やり返す時はすぐに訪れる。
ロッテ佐々木朗希投手(20)が、楽天戦であふれる可能性を示した。
今季初登板は初回、いきなり自己最速を1キロ更新する164キロをマーク。5連続奪三振の豪快な船出だったが3、6回と四球から失点し、6回を3失点。勝ち負けはつかず、チームは延長11回サヨナラ負けを喫した。次回は中6日で4月3日西武戦(ZOZOマリン)に臨む予定。先発ローテーション投手として、貪欲に白星を求める1年がスタートを切った。
楽天ファンの勝利への余韻が耳に届く中で、背番号17は言った。「要所で四球を出してしまったり、反省するところはすごく多かったかなと思います」。6回3失点。チームを開幕連勝に導けなかった。
佐々木朗希のコールで、球場中に拍手が響いた。母校大船渡高の旗を持つ人もいた。「たくさんの声援をもらえて、すごく嬉しかったです」。360度からの注目を集めた1回2死。浅村の内を突く初球が“164”と表示された。
じっくり進めた肉体強化が実り、約3年ぶりに自己最速を更新した。直前のキレのいい球が153キロと表示されたこともあり「ガンもそこまで安定してないと思うので、そういうところ(球速)は今日は気にせず、打者の反応だったりを意識して投げました」。
立ち上がり。160キロ前後の高めに楽天打線が手を出す。「いい緊張感で入れたと思います」と、1番西川から5者連続三振。2回までに投じた直球21球のうち7球で空を切らせた。しかし一転、3回は先頭への四球からピンチを招き、西川に変化球を2点二塁打とされた。「いい時は良かったんですけど、悪い時にはゾーンにも行かず、っていうちょっと極端なところが…」と反省した。
まだ143分の2。しかし1敗がシーズンの致命傷になりうることは、昨季141試合目でV逸したロッテの大きな学びでもある。「今日と同じ失敗をしないように。その中で1イニングでも長く投げられるように。次は全体的にまとめられるように」と仕事への責任感を口にした。
20歳になった。1086日間ついて回った、これまでの最速「163」キロはもう高校時代の記録でしかなくなった。165、166もそのうち…と詰めかけた2万人近くに抱かせたマウンド。それよりも、いかに勝てる投手になっていくか−。ファンの興味も、佐々木朗の思いに近づいてきた。
井口監督は佐々木朗の6回86球での降板について「100球も近づいて、だいぶ変化球も浮いてましたしね」と説明。「またしっかり調整して投げてもらいたい」と話した。次回は中6日で4月3日西武戦(ZOZOマリン)に先発予定。日曜日のローテーションに入り、雨天中止がなければ今後は14週連続でデーゲームの先発になる。初のフルシーズン登板を見越すだけに、日常のリズム安定は追い風になりそうだ。
今季初登板の佐々木朗が、6回3失点。高卒3年目の投手だけに、上出来だと思える数字だろう。しかし持っている能力のケタが違う。それだけに少し物足りなく感じてしまう。厳しく言っている訳ではない。佐々木朗のピッチングは、それほど「すごみ」を感じさせるものだった。
立ち上がり、160キロ台の直球を連発し「日本人でこんな球を投げる投手がいるのか」と、思わず苦笑いしてしまった。昨年は思い切って腕を振ると制球が定まらず、手加減して投げているように感じたが、今季は違う。楽天の打者が気の毒に感じてしまうほどの球威だった。
物足りなく感じてしまうのは、誰もが投げられない直球を投げられる半面、誰でもできる技術が備わっていないからだ。
味方打線が1点を先取した直後の投球だった。3回、先頭の渡辺佳(左打者)に対し、初球154キロの真っすぐが外角にシュート回転して外れ、ボールになった。打順は7番で一番いけないのは四球だが、次球の真っすぐもボール。結局、5球真っ直ぐを続け、逆転の口火となる走者を四球で出してしまった。
佐々木朗は力でねじ伏せるピッチングはできるが、打たせて取る投球ができない。ストライクを取ろうとして投げると、ボールがシュート回転して制御できなくなる。力をセーブしても150キロ台の真っ直ぐを投げられるだけに、もったいない。1点を失った6回も、1番から始まる打順で、先頭の西川にストレートの四球を与えた。
走者を出してからのリズムも同じになってしまう。打者はタイミングを合わせやすいし、走者も走りやすくなる。キャッチャーがルーキー松川だけに、ベンチから指示を出して投球テンポを変えさせてやった方がよかった。ブルペンではリズムを変えて投げる練習をした方がいい。
これらの技術は、ローテに入っている投手でも出来ない投手はいくらでもいる。しかし、佐々木朗ほどの球が投げられれば、どれか1つの技術ができるようになっただけで、勝率はみるみる上がっていくだろう。
今季は抹消をせず、ローテーションに入って投げると聞いている。そうなれば、これまで登板経験が少ないだけに、技術は向上していくと思う。今まで見たこともないような、とてつもない投手になる姿を楽しみにしている。
ロッテ山口航輝外野手が代打で1号3ランを放り込んだ。
1点を追う8回1死二、三塁から、楽天安楽の137キロをバットの先で拾って左翼席最前部へ。
「最低でも犠牲フライと思ってました。オープン戦から悔しい思いをしたし、開幕戦もスタメンで出られなくて、悔しい思いをしっかり形として出すことができました」。2点リードで一時逆転に成功したが、試合は延長11回の末にサヨナラ負けした。
今シーズン初、2年ぶりの延長戦に突入した熱戦は、ロッテがサヨナラ負けを喫した。延長11回、6番手の鈴木が2死二塁から田中和に中越えのサヨナラ打を浴びた。終盤の8回に2点をリードしたが、リリーフ陣が守り切れなかった。
先発の佐々木朗希投手(20)は6回4安打3失点。立ち上がりの5者連続など10三振を奪った。1回2死走者なし、楽天浅村への初球ストライクで164キロを計測した。これまでの163キロを上回る自己最速で、巨人ビエイラが持つNPB最速記録にあと2キロと迫った。
1点リードの3回、1死一、二塁から楽天西川に逆転の2点二塁打を許した。6回1死二塁で浅村に適時打を打たれて3点目を失った。3回、6回とも先頭に四球を与えており「フォアボールを出してから失点してしまったので、その無駄なフォアボールが全てかなと思います」と反省。ビハインドで降板したが、佐々木朗に勝敗は付かなかった。
打線は代打・山口航輝外野手(21)が一振りで決めた。1点追加し、なおも1点ビハインドの8回1死二、三塁で左越えの1号3ランを放った。また佐々木朗をリードしたドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)は、5回にプロ初安打をマーク。楽天岸から右前打を放った。
ロッテのドラフト1位、松川虎生捕手(18=市和歌山)がプロ6打席目で嬉しい初安打を放った。
25日の開幕戦に続き、この日も「8番捕手」でスタメン出場。5回の第2打席で、楽天岸のカーブを右前へ落とした。試合中、球団広報を通じ「前の打席はカーブでやられていたので、2ボールでしたししっかり振って行こうという中で良い形で何とか打つことができて良かったです。嬉しいス」とコメントを寄せた。
松川は8回の第2打席にも右前打を放った。
開幕戦では二ゴロ、二ゴロ、犠打、遊ゴロで3打数0安打だった。市和歌山時代には高校通算43本塁打をマークしている。
ロッテ佐々木朗希投手(20)が自己最速となる164キロをマークした。今季初登板となったこの日、初回回に楽天浅村への初球が球場スピードガンで「164」と表示された。
大船渡(岩手)時代の19年4月6日、高校日本代表1次候補合宿の紅白戦で投げた163キロを、約3年ぶりに更新した。また25日の楽天戦でタイロン・ゲレーロ投手(31)がマークした球団の公式戦最速記録161キロを、わずか2日後に3キロも更新。「ガンもそこまで安定してないと思うので、そういうところは今日は気にせず、打者の反応だったりを意識して投げました」と振り返った。この日は6回4安打3失点。ビハインドで降板したため、勝敗は付かなかった。
プロ入り後の公式戦では昨年9月10日の楽天戦(ZOZOマリン)などで投げた158キロが最速だった。プロ3年目の今季はすでにオープン戦で163キロを4球マーク。昨年5月のデビュー時には150〜152キロだった平均球速帯は10キロ近く上増しされ、今季は大きな飛躍が期待される。
なお、日本人のNPB最速記録はエンゼルス大谷翔平投手(27)が日本ハム時代の16年10月16日、CSソフトバンク戦(札幌ドーム)で記録した165キロ。大谷は当時22歳。同じ岩手県出身の佐々木朗は、20歳にしてあと1キロに迫った。
NPB最速記録は21年8月13日、巨人チアゴ・ビエイラ投手(29)が中日戦(東京ドーム)で投じた166キロとなっている。
ロッテは27日、場内演出を盛り上げる「HIGH−RIGHT STUDIO(ハイライト・スタジオ)」をZOZOマリン右翼席上段に新設すると発表した。
本拠地開幕戦の29日ソフトバンク戦から使用し、スタジアムMCやスタジアムDJがパフォーマンスを行う。昨季まではネット裏の放送室で活動していたが、よりファンとの一体感がある演出を目指し、英語も使ったアナウンス演出や音楽を配信し、試合前やイニング間のイベントを盛り上げる。
ロッテは27日、本拠地ZOZOマリンの来場者への“誕生日プレゼント”企画を発表した。
「Dear Birthday congrats by LOTTE」と題し、今季の主催公式戦で、試合当日が誕生日の来場者先着15人にロッテ製のお菓子詰め合わせとバースデーキャップがプレゼントされる。
また、試合当日が誕生月となる来場者先着300人にもロッテのお菓子1個がプレゼントされる。
いずれも球場のコアラのマーチゲート正面でプレゼントされる。誕生日が確認できる証明書の持参が必須となる。
佐々木朗のすごさは、真っ直ぐで空振りを取れることだ。160キロ以上の速球でも、狙いを絞ってタイミングを取れば、プロの打者ならバットに当てるのは決して難しいことではない。空振りさせるのは、真っ直ぐの質の良さ。改めて、素晴らしい投手だと感じた。
だが、1−3とリードを許して6回86球でマウンドを降りた。反省するポイントは、はっきりしている。
逆転を許した3回は、もったいない失点の仕方だった。無死一塁で安田に許したプロ初安打はカウント2−2から。1死一、二塁では西川を2球で追い込んだ後、3球目のフォークボールを拾われた(右越え二塁打)。ともに投手有利のカウント。焦る必要はなかった。
もう1つ気になったのは、右打者の内角高め、左打者なら外角高めに抜ける真っすぐが多かったこと。今季初登板の緊張があったからだと思う。ただ、開幕ローテーションに入ってチーム2戦目に登板できたのは、成長の証し。登板が楽しみになる佐々木朗の初戦だった。
楽天生命パークに足を運んだ1万9903人のファンがどよめいた。1回2死、ロッテ・佐々木朗が浅村に投じた初球の直球で164キロを計測した。
2月の練習試合、3月のオープン戦で163キロをマークしていた令和の怪物≠ェ自己最速を更新。日本投手としては2016年に日本ハム・大谷が165キロを計測して以来の快記録だ。今季初登板は1回先頭から5打者連続三振に斬るなど、計10三振を奪った。
ただ、3回先頭の渡辺佳に四球を与え、1死一、二塁から西川に逆転の2点二塁打を喫した。6回も先頭の西川に四球を与え、1死二塁から浅村に左前適時打を許した。6回86球、3失点の投球内容に「いらない四球を2つ出したり、反省点はすごく多かった。悪いときはストライクゾーンにいかず、少し極端になりました」と反省した。
次回は中6日で4月3日の西武戦(ZOZOマリン)に先発する。「同じ失敗をしないように、その中で1イニングでも長く投げられるように頑張りたい」と佐々木朗。次こそ、今季初白星を狙う。
ロッテのD1位・松川虎生捕手(18)=市和歌山高=が「8番・捕手」で先発出場。プロ初安打を含めて2安打をマークした。
5回の右前打には球団広報を通じて「前の打席(見逃し三振)でやられたカーブ。いい形で何とか打つことができて、嬉しいっス!」とコメント。8回にも右前打を放った。
しかし、2試合連続でフル出場も試合はサヨナラ負け。試合後の表情には悔しさがにじみ出ていた。
ロッテのドラフト1位ルーキーの松川が5回にプロ初安打を記録した。通算141勝の岸が投げた外角のカーブをうまく右へ流し打ち「しっかり振っていこうという中で、いい形で何とか打つことができた」と胸を張った。
8回はファウルで粘った末に、左投げの弓削から右前打を放ち、計2安打。守備力を高く評価されて開幕から2試合連続で先発マスクをかぶる18歳の新人が、バットでも存在感を示した。
ロッテ・佐々木朗希投手(20)が6回4安打3失点、10奪三振で降板した。計86球で2四球を与えた。1回に自己最速となる164キロを計測したが、3回は西川に右越え逆転2点二塁打を喫し、6回は浅村に左前適時打を許した。
球団広報を通じて「(3、6回は)フォアボールを出してから失点してしまったので、その無駄なフォアボールが全てかなと思います」とコメントした。
ロッテのドラフト1位・松川虎生(こう)捕手(18)=市和歌山高=が「8番・捕手」で先発出場し、プロ初安打を放った。5回先頭で、岸の3球目を捉えて右前に運んだ。
球団広報を通じて「打ったのはカーブです。前の打席(結果、見逃し三振)はカーブでやられていた。(この打席は、カウント)2ボールで、とりあえずしっかり振っていこうという中で、良い形で何とか打つことができてよかったです。嬉しいっス!」とコメントした。
ロッテ・佐々木朗希投手(20)が、自己最速となる164キロを記録した。1回2死走者なし。3番・浅村に投じた初球に計測し、スタンドがどよめいた。この回、三者連続三振に仕留めて、好スタートを切った。
右腕は3年目で初めて開幕ローテーション入りを果たした。オープン戦では、自己最速タイの163キロを連発していた。
ロッテの佐々木朗希投手(20)が27日、楽天戦に先発し、6回、4安打3失点ながら、初回に自己最速となる164キロをマークした。16年のクライマックスシリーズで日本ハム・大谷翔平(現エンゼルス)が記録した165キロの日本人最速にあと1キロと迫った。二転三転した試合は延長11回の末にサヨナラ負け。チームは開幕2連勝を逃したが、今季初登板の「3年目の怪物」が残した衝撃は、試合後も消えなかった。
佐々木朗は異次元の出力を初回から解放した。初回、先頭・西川、山崎を連続三振に仕留め、3番・浅村への初球の内角直球だった。自己最速を1キロ更新する164キロが決まった。大谷の日本人最速へあと1キロ、日本球界最速となる巨人・ビエイラの166キロまであと2キロと迫る衝撃。それもまだ肌寒い屋外の仙台で、今季初登板で叩き出した。
もっとも、どよめく敵地で、佐々木朗1人だけは別だった。「よく分からなかった。あんまり(スピードガンを)見ていなかったので…」。元来、球速に対する意識が強い訳ではない。「いつも通り、自分から崩れないように、強い球を序盤に投げられるように、ゾーンに強く投げる意識でした」と抑揚なく、腕を振り続けた。
浅村には直球で追い込み、スライダーで空振り三振。2回も島内、和田を三振斬りし、初回先頭から5者連続三振と圧倒した。2回までに160キロ超えは10球。3、6回にはともに先頭打者への四球から失点し、6イニングを4安打3失点で勝敗は付かなかった。それでも2桁10三振を奪い、内容で強いインパクトを残した。
3年目の今季は初めて中6日で先発ローテーションを回ることが期待される。プロ2年間の育成期間で、異次元の出力に耐えられる強い体ができあがったからこそだ。1年目は1軍登板はなく、昨季は中10日以上空けることがベースで11試合の登板にとどまっていた。体が強くなった分、これまで以上の出力で腕を振り続けられるようになった。球速については「試合で出るのは持っている力の8、9割ぐらい。トレーニングでその母数を大きくしたい」という考えがある。大船渡3年春の全日本候補合宿で1度163キロを計測してはいたが、昨季の公式戦最速は159キロで、平均球速は153キロだった。今季はオープン戦から163キロを連発してきた。
「いい時は良かったが、悪い時にはストライクゾーンにもいかなかった。次は全体的にまとめられるようにしたい」。淡々と前を見る視線が、ポテンシャルをより大きく見せる。怪物の剛球は、シーズンが進み上昇していく気温とともに、もっと速くなることは間違いない。
佐々木朗は2年目の昨季、5月のデビュー時に154キロだった最速をレギュラーシーズン終盤に158キロ、CSで159キロまで伸ばした。今季は初登板で自己最速の164キロ。日本で165キロを計測したエンゼルス・大谷のメジャーでの最速101.9マイル(約164キロ)と肩を並べた。昨季全登板の平均球速では、佐々木朗は152.6キロで大谷の95.6マイル(約154キロ)を下回ったが、この日の平均球速では157.7キロと驚異的な数字を叩き出した。
佐々木朗は最高の立ち上がりだった。160キロを超える直球を連発。高さも打者が窮屈な打ち方しかできないような理想的なところに決まっていた。ただ3回に入り先頭の渡辺佳に四球を与えたところから苦しくなった。
セットポジションで投げるとどうしても球速が155キロ前後まで落ちる。足を高く上げて投げる投手。走者を背負って足を上げにくくなる分、球速が上がらない。160キロオーバーの球を見せられている打者は、5キロ球速が落ちれば合わせやすくなる。その分、低めに投げなければいけないが、高めに浮いて安田に痛打された。
1死一、二塁でカウント0−2から西川に浮いたフォークを右越えに運ばれた。ボール球を使えるカウント。この1球のミスが致命傷になってしまった。先発の軸として勝ちを計算される投手であれば、もっと慎重にならなければいけない。
今季初登板で6回を86球。課題とされていた球数は一応の合格点をつけられる。次回以降に期待したい。
ロッテは1点リードで9回に守護神・益田を投入したが、同点に追いつかれると、延長11回にイニングまたぎとなった6番手・鈴木が田中和に中越えへサヨナラ二塁打を浴びた。
井口監督は「うちの勝ちパターンで追いつかれたので、これは仕方ないかな」と振り返った。先発した佐々木朗は序盤から160キロ台の直球を連発したが、6回3失点とビハインドで降板となった。これについては「もったいないなと思う。(6回で交代は)球数も100球に近づいていたので。変化球も浮いていましたしね」と語った。
プロ3年目を迎えたロッテの佐々木朗希投手(20)が27日の楽天第2戦(楽天生命パーク)で今季初先発。自己最速の164キロをマークし、立ち上がりの初回からいきなり5者連続三振を奪うなど6回を投げて10三振を奪ったが、要所を抑え切れず4安打3失点で勝敗はつかなかった。チームは5−6でサヨナラ負けした。
立ち上がりの初回、先頭の西川を160キロの高めの直球で空振り三振。続く山崎は161キロの直球で追い込み、同じく高めの直球で空振り三振に仕留めると、3番・浅村の初球には164キロを投じ、最後は変化球で見逃し三振に斬って取った。佐々木朗のこれまでの自己最速は大船渡時代にマークした163キロで、今季オープン戦でも何度も記録していた。なお、プロ入り後の公式戦では、この日の初回2球目にマークした160キロが、自身初の大台だった。
2回は島内を147キロのフォークで見逃し三振、和田を140キロ台のフォークで空振り三振で5者連続三振。鈴木大は右飛びに打ち取った。しかし、1点のリードをもらった直後の3回1死一、二塁から西川に右翼線2点二塁打されて逆転された。4、5回は無失点に抑えたが、6回には1死二塁から浅村に左前適時打されてリードを許したまま降板。味方打線が8回に逆転して黒星は消えたが、結局、チームは敗戦した。
エチェバリア内野手(32)が27日の楽天戦(楽天生命パーク)の8回から三塁の守備に入り、チームを救う超ファインプレーを2度見せた。
8回に1点差に迫られ、なおも1死一、三塁のピンチの場面で、小郷の三塁ベンチ前への飛球をスライディングキャッチ。さらに1点リードの9回無死一塁、代打・炭谷の場面では、バントに備えて前進し、バスターにも鋭く反応して横っ跳びで打球を叩き落として一ゴロにした。抜けていれば、無死一、二塁の大ピンチとなっていた。
ロッテの山口航輝外野手(21)が27日の楽天第2戦(楽天生命パーク)の8回に代打出場し、逆転3ランを放った。
1点差に迫り、なおも1死二、三塁。代打で登場した山口は、楽天の3番手・安楽の外角変化球をとらえ、左翼スタンドに逆転3ランを運んだ。
25日の開幕戦では出番はなく、今季初打席で大仕事をやってのけた。
プロ3年目を迎えたロッテの佐々木朗希投手(20)が27日の楽天第2戦(楽天生命パーク)で今季初先発。自己最速の164キロをマークし、立ち上がりの初回からいきなり5者連続三振を奪うなど6回を投げて10三振を奪ったが、要所を抑え切れず4安打3失点でリードを許して降板した。
立ち上がりの初回、先頭の西川を160キロの高めの直球で空振り三振。続く山崎は161キロの直球で追い込み、同じく高めの直球で空振り三振に仕留めると、3番・浅村の初球には164キロを投じ、最後は変化球で見逃し三振に斬って取った。佐々木朗のこれまでの自己最速は大船渡時代にマークした163キロで、今季オープン戦でも何度も記録していた。なお、プロ入り後の公式戦では、この日の初回2球目にマークした160キロが、自身初の大台だった。
2回は島内を147キロのフォークで見逃し三振、和田を140キロ台のフォークで空振り三振で5者連続三振。鈴木大は右飛びに打ち取った。しかし、1点のリードをもらった直後の3回1死一、二塁から西川に右翼線2点二塁打されて逆転を許した。4、5回は無失点に抑えたが、6回には1死二塁から浅村に左前適時打された。
ロッテ・松川虎生捕手がプロ初安打をマークした。5回、先頭で2ボールから岸のカーブをバットの先ながら、右前へポトリと落とした。
2試合連続で「8番・捕手」で起用され、通算6打席目で初安打に、「前の打席はカーブでやられていたので、2ボールでしたし、とりあえずしっかりと振っていこうという中で、いい形で何とか打つことができてよかったです」とコメントした。
ロッテのドラフト1位・松川虎生捕手(18、市和歌山)が「8番・捕手」で開幕戦に続いて先発出場し、第2打席でプロ初安打を放った。
2回2死の第1打席は楽天・岸の前に見逃し三振に倒れたが、5回無死からの第2打席で外角へのカーブを右前に運んだ。「前の打席はカーブでやられていたので、2ボールでしたし、とりあえずしっかりと振っていこうという中で、いい形で何とか打つことができてよかったです」とコメントした。
25日の開幕戦は、高卒捕手として、1955年谷本稔(大映)、2006年の炭谷銀仁朗(西武、現楽天)以来、史上3人目の高卒新人の開幕先発マスクをかぶり、勝利に貢献したが、打撃はニゴロ、ニゴロ、一犠、遊ゴロで3打数無安打に終わっていた。
プロ3年目を迎えたロッテの佐々木朗希投手(20)が27日の楽天第2戦(楽天生命パーク)で今季初先発。立ち上がりの初回からいきなり5者連続三振を奪い、自己最速の164キロをマークした。
立ち上がりの初回、先頭の西川を160キロの高めの直球で空振り三振。続く山崎は161キロの直球で追い込み、同じく高めの直球で空振り三振に仕留めると、3番・浅村の初球には164キロを投じ、最後は変化球で見逃し三振に斬って取った。2回は島内を147キロのフォークで見逃し三振、和田を140キロ台のフォークで空振り三振。鈴木大は右飛びに打ち取った。
佐々木朗のこれまでの自己最速は大船渡時代にマークした163キロで、今季オープン戦でも何度も記録していた。なお、プロ入り後の公式戦では、この日の初回2球目にマークした160キロが、自身初の大台だった。
今季2試合登板したオープン戦では4回2/3で計17個の三振の奪三振ショーを見せていた。
ロッテはZOZOマリン右翼スタンド上段に、スタジアムMC1人とスタジアムDJ2人がパフォーマンスする新エリア「HIGH−RIGHT STUDIO(ハイライト・スタジオ)」を設置し、本拠地開幕戦である3月29日のソフトバンク戦から使用開始する。
これまでは放送室で活動していたスタジアムMCとスタジアムDJが今後はHIGH−RIGHT STUDIOから活動することで、よりファンと一体感のある演出を目指し、英語も使ったアナウンス演出や音楽を配信し、試合前やイニング間のイベントを盛り上げる。
ロッテは「Dear Birthday congrats by LOTTE」と題し、ZOZOマリンでの22年シーズン主催公式戦当日が誕生日の来場者先着15人に「ロッテお菓子詰め合わせ」とオリジナルロゴが貼り付けられたBirthdayキャップをプレゼントする。
また、試合当日と同じ誕生月の来場者先着300人にもロッテのお菓子1個をプレゼント。プレゼントはZOZOマリンスタジアム コアラのマーチ ゲート正面「LOTTE OKASHI STADIUM」にて贈呈する。
なお、誕生日が確認できる証明書の持参必須となる。
初回2死。大きく深呼吸して浅村に投じた佐々木朗の一球は、捕手のミットにすさまじい速さで飛び込んだ。球場スクリーンに表示された「164」の数字。球場のどよめきは収まらなかった。大船渡高時代、高校日本代表合宿の紅白戦で計測した163キロを3年ぶりに更新。令和の怪物が16年に日本ハム・大谷(現エンゼルス)が記録した日本人最速まであと1キロに迫った。
驚きの数字も「あまり分からない。そんなに見てなかったので」と淡々とした右腕の3年目の幕開けは初回から160キロ超えを連発し5者連続三振と最高の立ち上がり。3回以降は変化球を多めに、直球はスピードを抑えめにしながらも圧巻の10K。「前回よりは良かったけど、いらない四球を2つ出したことを反省している」。3回に西川に適時二塁打を浴びるなど、6回4安打3失点で勝ち星がつかなかった今季初登板を悔やんだ。
2月の実戦、オープン戦と次々に163キロをマークしてきた。今季は1月上旬には地元・大船渡でブルペン入り。雪が降る寒い中で辛抱強く己を鍛え上げた右腕を支えたのは小さなご褒美だった。「一日頑張ったご褒美に夜、実家で甘酒を飲んでいる時が一番幸せ。小さい頃は嫌いだったけど年を重ねるごとに好きになって」。母・陽子さんお手製の甘酒は、今でもやる気をくれるおまじないだ。
生まれ育った故郷・東北での凱旋登板で進化を証明した令和の怪物は次回、中6日で4月3日の西武戦(ZOZO)に挑む。「今日と同じ失敗をしないように、その中で1イニングでも長く投げられるように」。予測不可の成長を遂げている朗希がチームを勝利に導く今季1勝を目指す。
もうひと踏ん張りだった。5−5で迎えた延長11回2死二塁。ロッテは6番手で登板した左腕・鈴木が田中和に中越え適時打を浴びサヨナラ負けを喫した。
先発の佐々木朗は86球を投げ、6回4安打3失点10奪三振の力投。自己最速を更新する164キロをたたき出した。チームは2点を追う6回に山口の3ランで一時逆転に成功したが、勝ちパターンのゲレーロ、益田らがそれぞれ1失点で延長戦へ。最後は11回に登板した鈴木が痛恨のサヨナラ打を浴びた。
井口監督は「逆転したけど、うちの勝ちパターンで追いつかれたのでこれはもうしょうがない」と選手をねぎらい、先発した佐々木朗に関しては「点取られたのは3点でもったいなと思いますけどね。次回またしっかり調整して投げてもらいたい」と期待した。次回は中6日となる4月3日の西武戦(ZOZO)での登板を予定している。
ロッテは1点を追う8回1死二、三塁。代打で今季初打席の山口航輝が安楽のスライダーをバットの先で捉えた。左翼方向へ力強く伸びていく打球は楽天ファンが待つ左翼席へと飛び込む逆転の1号3ラン。期待の大砲が5−3と一気に試合をひっくり返した。
ロッテの佐々木朗希投手が今季初先発に臨み6回4安打3失点で降板した。それでも楽天打線から10奪三振の圧巻投球を見せ、最速は自己最速を更新する164キロをたたき出した。
この日も初回から5者連続三振と最高の立ち上がり。初回2死から迎えた浅村には初球に自己最速を更新する164キロを計測。1点リードの3回には1死一、二塁から西川に右越え適時二塁打を浴び逆転を許すと、6回には1死二塁から浅村に左前適時打を浴び3失点。打線は7回までに1得点と佐々木朗を援護できず、6回4安打3失点、86球で降板した。
それでも10奪三振を奪うなど躍動し、3年目のシーズンもファンに衝撃なインパクトを与えて今季初登板を終えた。
ロッテのドラフト1位・松川虎生捕手=市和歌山高=がプロ初安打をマークした。
1点を追う5回、楽天・岸の110キロのカーブを捉えた打球は高く上がり、右前へ落ちるポテンヒット。プロ5打席目で念願の初安打をマークし、球場のロッテファンからは大きな拍手が送られた。
ロッテの佐々木朗希投手が今季初先発で自己最速の163キロを1キロ更新する164キロをたたき出した。
初回から西川、山崎を2者連続空振り三振に仕留めると、続く浅村の初球で164キロを計測。球場にはどよめきが起こり、最後は149キロの変化球で浅村を見逃し三振斬り。2022シーズンを最高の立ち上がりでスタートした。
ロッテは27日、ZOZOマリンスタジアムライトスタンド上段にスタジアムMC1名とスタジアムDJ2名がパフォーマンスする新エリア「HIGH−RIGHT STUDIO(ハイライト・スタジオ)」を設置したことを発表した。
新エリアは29日のソフトバンク戦(ZOZO)から使用を開始。これまでは放送室で活動していたスタジアムMCとスタジアムDJが今後は新エリアで活動することで、よりファンとの一体感のある演出を目指し、試合前やイニング間のイベントを盛り上げていきく。
ロッテは27日、「Dear Birthday congrats by LOTTE」と題し、主催公式戦で試合当日が誕生日の来場者先着15人にロッテお菓子詰め合わせとバースデーキャップをプレゼントすることを発表した。
また、試合当日と同じ誕生月の来場者には先着300人にロッテのお菓子1個をプレゼント。ZOZOマリンスタジアムのコアラのマーチゲート正面「LOTTE OKASHI STADIUM」で受け取ることができる。受付時間は開場時間から4回裏終了まで。誕生日が確認できる証明書の持参が必須となる。
異次元のスピードにスタンドが大きくどよめいた。初回2死。浅村への初球。ロッテのドラフト1位・松川(市和歌山)のミットにズドンと収まった直球は「164キロ」と表示された。佐々木朗がこれまでの自己最速163キロを上回る歴代4位の球速をマークした。
「普通にいつも通りに投げました。(球速は)あんまり見てなかった。ここの(スピード)ガンもそこまで安定していないと思うので、気にせずに打者の反応だけを意識しました」。
地元の岩手・大船渡に近い仙台。快速球を投げる度に東北のファンから大きな声援を受けたが、勝ちに導けなかったことが悔しかった。初回に投じた直球は13球中、7球が160キロ超えで、5者連続三振と最高の立ち上がりを見せたが、3回に見せた隙が命取りとなった。
先頭の渡辺佳に四球で出塁させると、1死一、二塁から西川に右越え2点二塁打を許した。6回も先頭・西川への四球から失点するなど6回4安打3失点。「いらない四球があった。反省するところはすごく多かったかな」と唇をかんだ。
次回は中6日で4月3日の西武戦(ゾゾ)に先発予定。3年目の今季、球速も勝ち星もキャリアハイの目標を立てた令和の怪物。「次は全体的にまとめられるようにしたい」。本拠地今季初登板で反省を生かし、22年シーズン初勝利をつかみ取る。
ロッテは先発佐々木朗が6回を投げ3失点とゲームメークしたが、8回にゲレーロ、9回に守護神益田が捕まり同点とされると、11回には田中和に中越え適時二塁打を浴び、サヨナラ負けで今季初黒星となった。
1点リードの9回には益田が1死一、三塁から西川に中犠飛を許し、試合は振り出しとなった。勝ちパターンで逃げ切れず、井口監督は「勝ちパターンで追いつかれたので、これはしょうがない」とリリーフ陣をかばった。
佐々木朗は自己最速164キロをマークし5回まで2失点に抑えたが、1点ビハインドの6回に先頭西川への四球から浅村に左前適時打を浴び2点差とされ降板。井口監督は「点を取られたのは3点。もったいないなと思いますね。次回またしっかり調整して投げてもらいたい」と次回に期待した。
ロッテの山口航輝外野手が、代打逆転3ランで先発佐々木朗の負けをかき消した。
先発佐々木朗は6回を4安打3失点で降板。2点のビハインドで迎えた8回、佐藤都の適時二塁打で1点差となり、さらに1死一、二塁から代打で登場。パスボールで1死二、三塁となり2球目のスライダーを左翼席ぎりぎりに飛び込む3ランで逆転1号3ラン。開幕戦スタメンから外れた悔しさを振り払った。
ロッテの佐々木朗希投手が今季初登板初先発し6回を4安打3失点。自己最速の164キロをマークするなど、毎回の10三振を奪う力投を見せたが、初勝利はならなかった。
今季初登板が故郷の東北となり、初回から快速球を連発。2死から浅村への初球に164キロをマークしスタンドがどよめいた。
2回まで5者連続三振。3回に1死一、二塁。西川へは初球から3球続けて変化球を投じ、見逃さなかった西川が右越えへ逆転適時三塁打。
1点を追う6回1死から山崎剛へフォークで見逃し三振を奪うも1死二塁から浅村に左前適時打で3点目を許した。降板後「フォアボールを出してから失点してしまったので、その無駄なフォアボールが全てかなと思います」とコメントした。
ロッテのドラフト1位・松川虎生捕手が、佐々木朗希とバッテリーを組み「8番」で出場。5回先頭。岸の110キロカーブを右前へ。プロ6打席目で初安打を放った。
この日は守備でも佐々木朗をもり立てた。3回無死一、二塁では田中和の送りバントを素早く捕球し、三塁へ送球。間一髪アウトにした。この好守に佐々木朗もグラブで背中をたたき感謝の思いをあらわにしていた。
ロッテ・佐々木朗希投手が、自己最速164キロを計測した。初回2死、浅村の初球にマークし、球場がどよめいた。初回は圧巻の3者連続三振でスタートした。
今年2月の実戦で、大船渡高校時代に計測した自己最速タイの163キロを計測。順調に調整を続け、開幕3戦目に起用された。
東北での初マウンド。初回から160キロ台の直球を連発した。先頭西川を160キロ、山崎は153キロで2者連続の空振り三振。さらに浅村でギアを上げ、初球で164キロを計測。最後はスライダーで見逃し三振に仕留めた。164キロはNPB4位の記録となる。
2回も2者連続三振に仕留め、初回から5者連続に球場は騒然。6番・鈴木は右飛となったが、異次元の投球を披露した。ただ、3回は四球と安打で1死一、二塁とされ、西川に2点二塁打を打たれた。結局、10奪三振の力投も6回3失点で今季初勝利をお預けとなった。
日本プロ野球の球速上位は以下の通り。
ロッテは27日、ZOZOマリンスタジアムライトスタンド上段に、スタジアムMC1名とDJ2名がパフォーマンスする新エリア「HIGH−RIGHT STUDIO(ハイライト・スタジオ)」を設置すると発表。ホーム開幕戦である3月29日・ソフトバンク戦から使用開始する。
これまでは放送室で活動していたスタジアムMCとスタジアムDJが今後はHIGH−RIGHT STUDIOから活動することで、よりファンとの一体感のある演出を目指し、英語も使ったアナウンス演出や音楽を配信し、試合前やイニング間のイベントを盛り上げていく。
ロッテは27日、「Dear Birthday congrats by LOTTE」と題し、ZOZOマリンスタジアムでの2022年シーズン主催公式戦で試合当日が誕生日の来場者先着15人にロッテお菓子詰め合わせと本企画のオリジナルロゴが貼り付けられたBirthdayキャップをプレゼントする企画を開始すると発表した。
試合当日と同じ誕生月の来場者先着300人にもロッテのお菓子1個をプレゼント。プレゼントはZOZOマリンスタジアム コアラのマーチ ゲート正面「LOTTE OKASHI STADIUM」で贈呈する。
ロッテは1−3の8回に佐藤都志也の適時二塁打、代打・山口航輝の3ランなどで4点を奪い逆転に成功するも、延長11回に鈴木昭汰が田中和基にセンターオーバーの適時二塁打を浴びサヨナラ負け。今季初黒星を喫した。
8回に4点を奪って逆転した直後の8回に登板したゲレーロ、守護神・益田直也が失点し、逃げ切れなかったことよりも気になったのが、足を絡めた攻撃、送りバントで得点圏に走者を進めるなど、1点を奪うために細かい部分を徹底するチームにおいて、犠打失敗がこの試合だけで3度もあったことだ。
昨季は4月終了時点でチーム19個の犠打を決めていたが、そのうち失敗はわずかに1度。それも、4月25日のソフトバンク戦の5回1死一塁から荻野貴司がセーフティバントを試みて捕邪飛になったものだ。昨年の3・4月は、走者を置いた場面で犠打はほぼ成功させていた。
そんな中、この日は1−2の5回に先頭の松川虎生が楽天先発・岸孝之が投じたカーブをライト前に弾き返し出塁すると、9番・平沢が初球バントを試みるもファウル、2球目もバントをしたがフライを上げてしまい一塁走者を進めることができなかった。
8回も山口の3ランで逆転し、続く松川がライト前にこの日2本目の安打を放ち、平沢が2ボールからの3球目にバントをするも捕手前に転がり、一塁走者の松川は二塁でアウト。試合の流れがロッテにきている中で、送ることができなかった。
同点に追いつかれた直後の5−5の10回は、先頭のエチェバリアがこの回からマウンドに上がった守護神・松井裕樹のストレートを捉え、ライト前に運ぶ。ここで続く岡大海は初球バントをするもファウル、2球目もバントをしたがピッチャー・松井に素早く二塁に送球され、二塁フォースアウト。途中出場した三木亮がレフト前に安打を放ち一、二塁としたが、後続が倒れ無得点に終わった。
先制点を奪った3回の攻撃は先頭の9番・平沢が9球粘った末に四球で出塁し、2死後、中村の打席中に平沢が岸の投球モーションを完全に盗み盗塁成功、中村のライト前にポトリと落ちる安打で平沢が生還した場面は、四球から足を絡めて得点を奪うロッテらしい攻撃だった。2点を追う8回に、4点を奪い一時逆転する展開に持ち込むことができたのは素晴らしい。27日の試合を振り返れば、3回の攻撃、8回の一時逆転劇、松川のプロ初安打を含むマルチ安打、佐々木朗希の自己最速164キロと場面場面で見れば、良いところも多かった。
忘れてはならないのは、犠打はロッテが得点を挙げる上での生命線。ここをきっちりと決めていかないと、得点に結びつけることができないし、足を絡めた攻撃、1本の安打でホームに還ってくるロッテらしい攻撃ができなくなる。また小さなミスの積み重ねが、敗戦に繋がることもある。2年連続Aクラスに入り、今季は頂点を目指すチーム。厳しくなってしまったが、29日からのホーム・ZOZOマリンスタジアムでの6連戦(ソフトバンク3連戦、西武3連戦)では、ロッテらしいいやらしい野球に期待したい。