わたしはかもめ2022年鴎の便り(4月)

便

4月9日

千葉ロッテ2−4オリックス(ZOZOマリン)

オリックスは0−1の5回に佐野皓の3ランで逆転し、8回に福田の適時打で加点した。山本は7回で9安打6四死球と苦しんだが2失点で粘り開幕3連勝。9回は平野佳が締めた。ロッテは10安打しながら好機で適時打が出なかった。

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オリックス0000300104
千葉ロッテ1000001002

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[ロッテ]レアード通算200号「自分はいいバッターなんだ」自信を胸にスタイルぶらさず[ニッカン]

ロッテ・ブランドン・レアード内野手(34)が通算200本塁打を放った。プロ野球112人目。

節目のネタは“極上のウニ”だった。1−3の7回先頭、レアードがオリックス山本から左越えにソロを放った。2球続けて変化球が外れた。「回の先頭で、僅差の試合。彼も歩かせたくない」と投手心理を読んで、直球を待った。その通り、3球目の内角低め151キロを捉えた。球界屈指の右腕から放ち「素晴らしいピッチャーから打てた。本当に名誉なこと」と胸を張った。ベンチで三木に“すし”をふるまうと、お返しとばかり、200号の記念ボードを贈られた。

来日8年目。明るいキャラでファンの心をつかんでいるが、日本球界で長くプレーを続けられるのは地道な積み重ねの成果でもある。「詳しくはシークレットだよ」と笑うが、過去の対戦の研究を欠かさない。相手投手の特徴や配球を頭にたたき込む。「しっかりとした打撃をするには、投手を知らないといけない。その中で辛抱強く、自分が待っているボールを待つことが必要」。この日の1発もそうだった。

すしポーズに代表されるように、日本文化へのリスペクトも忘れない。ただ、こうも話す。「野球自体は、アメリカでも、日本でも一緒」。打席には「自分はいいバッターなんだ」と自信を持って向かうようにしている。異国であっても、研究に裏打ちされた自信を胸に、自分のスタイルをぶらさない。そうやって積み上げた200本塁打だった。

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[ロッテ]山本由伸から9安打も及ばず…井口監督「ギアを上げたときに、こっちも対応しないと」[ニッカン]

ロッテは難敵攻略まで、もう少しだった。オリックス山本に7回で9安打を浴びせた。山本にとって被安打9は今季最多。球界屈指の右腕の直球に絞った。変化球は、4回に高部がカーブを右前打したのみ。あとの8安打は全て150キロ前後を捉えた。

井口監督は「しっかりコンパクトにいこうということができたと思います」。初回、先頭高部は直球を2球続けて空振り。3球目も続いた直球を変わらず振りにいき左前打。先取点につなげた。立ち上がりから、チームとしての方向性が実った。

だが、追加点が遠かった。山本に対し、2回以外は毎回得点圏に走者を進めたが、あと1本が出ない。逆転された後の7回にレアードのソロで1点を返しただけ。ここぞで踏ん張られた。井口監督は「向こうがギアを上げたときに、こっちも対応しないといけない」と指摘。それでも、攻略の糸口はつかめた。「攻撃としては、いい形でできたと思います。また次回、今日みたいに攻めながら、もう1本、出せるように」と前を向いた。

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[ロッテ]レアード通算200本塁打「ネタは極上ウニ」“すし”振る舞った三木から記念ボード[ニッカン]

ロッテ・ブランドン・レアード内野手(34)が通算200本塁打を放った。プロ野球112人目。

1−3の7回先頭でオリックス山本の内寄り低め151キロを振り抜き、左越えへ今季2号ソロを放り込んだ。ダイヤモンドを1周すると、ベンチで三木に“すし”をプレゼント。その三木から200号の記念ボードを贈られた。

「今シーズンは1本目のホームランから時間がかかってしまいましたが、すごく名誉なことですし、この200号を何とか達成することができて嬉しく思います。このZOZOマリンスタジアムで打てたことが本当に良かったと思います。今日のネタは極上のウニだよ」と喜びを語った。

通算200本塁打=レアード(ロッテ)
9日のオリックス2回戦(ZOZOマリン)の7回、山本から今季2号を放って達成。プロ野球112人目。初本塁打は日本ハム時代の15年3月29日の楽天3回戦(札幌ドーム)で横山から。

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[ロッテ]佐々木朗希「状態は引き続き順調」3戦連続2桁Kなら球団で伊良部以来27年ぶり快挙[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(20)が今季2勝目へ向け、気持ちを引き締めた。

10日のオリックス戦(ZOZOマリン)に先発する。前日の練習を終えると「まずは先制点を与えないように。そして、しっかりと長いイニングを投げられるように頑張りたいと思います。状態は引き続き、順調です。観戦にお越しいただく多くのファンの皆様の期待に応えられるように頑張ります」と意気込みを語った。

現在25イニング連続奪三振中で、2試合連続2桁奪三振も続けている。3試合連続2桁奪三振となれば、ロッテでは95年伊良部以来27年ぶりだ。

ロッテ投手の1試合最多奪三振は、79年6月8日近鉄戦での村田兆治の16奪三振。また、佐々木朗は通算奪三振91個で、通算100奪三振が間近となっている。

10日の前売り券は、Mチケットオンラインで販売中。当日券は、午前11時からZOZOマリンスタジアムMチケット窓口にて販売を開始する。

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ロッテ・小島、オリックス・佐野皓の一発に泣く「もっと大事にいっても良かった」[サンスポ]

ロッテの小島は一発に泣き、7回4安打3失点で今季初黒星を喫した。1−0の5回1死一、二塁で佐野皓に甘く入った速球を捉えられ、左越えへ3ランを運ばれて逆転され「1球1球、もっと大事にいっても良かったかなというのが反省」と声を落とした。

打線は難敵の山本にコンパクトな打撃で食らい付き、毎回のように好機をつくったが、得点は犠飛とレアードの本塁打で挙げた2点止まりだった。井口監督は「攻撃としてはいい形でできた。向こうがギアを上げた時に対応しないといけない」と収穫と課題を口にした。

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ロッテ・佐々木朗希が10日のオリックス戦に先発「お越しいただく多くのファンの皆さまの期待に応えられるように」[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(20)が、10日のオリックス戦(午後2時開始、ZOZOマリンスタジアム)に先発する。右腕は球団広報を通じて、「まずは先制点を与えないようにして、しっかりと長いイニングを投げられるように頑張りたいと思います」とコメントした。

2勝目に向けて「状態は引き続き、順調です。観戦にお越しいただく、多くのファンの皆さまの期待に応えられるように頑張ります」と気を引き締めた。右腕は今季25イニング連続奪三振中、2試合連続2桁奪三振中で注目が集まる。

前売り券の詳細は球団ホームページより。10日の当日券は、午前11時からZOZOマリンスタジアム「Mチケット窓口」で販売開始する。

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ロッテ・レアードがNPB通算200本塁打達成、得意のすしポーズで「今日のネタは極上のウニ」[サンスポ]

ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が「4番・DH」で先発出場し、NPB通算200本塁打となる左越え2号ソロを放った。2点を追う7回無死走者なし。相手先発、山本の3球目、151キロの直球を捉えた。

レアードは球団広報を通じて、「すごく名誉な200号を、このZOZOマリンスタジアムで打てたことが本当によかった」とコメント。おなじみのすしポーズで今季2貫目≠にぎり「今日のネタは極上のウニだよ」と声を弾ませた。

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ロッテ・レアード、通算200号も空砲、オリックス・由伸からメモリアル弾「名誉なこと」[スポニチ]

来日8年目のロッテ・レアードが7回に左越え2号ソロを放ち、NPB通算200号を達成。山本からの記念弾に「いい投手から打てたのは名誉なこと」と喜んだが勝利にはつながらなかった。

打線は山本から9安打を放ったが、初回1死満塁はマーティンの右犠飛による1点止まり。本塁打性の打球が強風に押し戻される不運もあった。本拠での連勝が4で止まった井口監督は「コンパクトにいこうということはできたが、チャンスでそういう打撃ができるかというところ」と悔しがった。

レアード(ロッテ)通算200本塁打
9日のオリックス2回戦(ZOZOマリン)の7回に山本から今季2号ソロを放って達成。プロ野球112人目。初本塁打は日本ハム時代の15年3月29日の楽天戦で横山から。

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ロッテ、佐々木朗希が、伊良部以来の球団記録かけ先発「先制点与えないように」[スポニチ]

ロッテの3年目右腕・佐々木朗希投手(20)が、10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で今季3度目の先発登板する。

今季2勝目を狙う佐々木朗は「まずは先制点を与えないように。そして、しっかりと長いイニングを投げられるように頑張りたいと思います。状態は引き続き、順調です。観戦にお越しいただく多くのファンの皆様の期待に応えられるように頑張ります」とコメントした。

佐々木朗は現在25イニング連続奪三振中。また、2試合連続2桁奪三振中で、3試合連続2桁奪三振なら球団では95年伊良部以来27年ぶりとなる。

さらに通算奪三振も91個で通算100奪三振まで、あと「9」と迫っている。

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ロッテ、レアードが山本由伸からNPB通算200号「凄い名誉なこと」[スポニチ]

ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が7回、山本由伸の151キロ直球を捉え、左越えの2号ソロを放った。これがNPB通算200号。

レアードは「凄い名誉なこと。この200号をZOZOマリンスタジアムで打てたことが本当によかったと思う」とコメントした。

レアードは来日8年目で、初本塁打は日本ハム時代の15年3月29日・楽天戦(札幌ドーム)。16年には日本ハムで本塁打王を獲得した。

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[ロッテ]えっ?田村龍弘がサード、2軍で今季初出場、本職の捕手でなく内野手!?[報知]

ロッテの田村龍弘捕手(27)が9日、2軍の楽天戦で今季初の公式戦出場を果たした。コンディション面などを考慮して1、2軍通してここまで出場がなかった。

7回に荻野の代打で出場。そのまま三塁の守備に入った。

田村といえば2016年のパ・リーグ捕手部門ベストナイン。近年は故障などで出場機会を減らしていたとはいえ、1軍では1度も三塁を守ったことがなく、内野は二塁で1試合守ったことがあるだけで、三塁での出場は極めて珍しい。

この日、ロッテ2軍は外野手の菅野が三塁で先発していた。田村がゴロをさばく機会はなかった。

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[ロッテ]小島和哉が痛恨の逆転被弾、「もっと大事にいっても…」[報知]

ロッテの小島和哉投手が、1点リードの5回に痛恨の逆転3ランを浴び、今季初白星を逃した。

中9日で臨んだ今季2度目の先発マウンドは、4回まで1安打2四球で無失点と好調な出足だった。しかし、1点リードで勝利投手の権利が目前だった5回、味方の失策をきっかけに1死一、二塁のピンチを背負うと、オリックス・佐野皓にカウント1−1からの内角直球を左翼席に運ばれた。

その後は6、7回と無失点でまとめたが、味方打線がオリックス・山本を打ち崩せず敗戦投手に。降板後は「風が結構強かったのでちょっとコントロールが甘い部分もあったんですけど、全体的には丁寧に投げれたかなと思います。ホームランの場面は球数も少なかったので『タラれば』ですが、1球1球もっと大事にいってもよかったかなというのが反省です」と振り返った。

今季は左のエース格として期待を寄せる井口資仁監督は、手痛い一発を浴びての黒星に「ああいうところが1番もったいない。もう少し注意しながらやってかないと、もったいないゲームになってしまう」と渋い顔だった。

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[ロッテ]レアードが通算200本塁打、「名誉なこと。極上のウニだよ」[報知]

ロッテのブランドン・レアード内野手が、7回にオリックス・山本から今季2号ソロを放ち、NPB通算200本塁打を達成した。プロ野球112人目。

初本塁打は日本ハム時代の2015年3月29日の楽天戦(札幌D)。来日8年目での大台到達に、得意のすしパフォーマンスをきめた助っ人は「打ったのはストレート。今シーズンは1本目のホームラン(2日の西武戦)から時間がかかってしまったが、すごい名誉なことですし、この200号を何とか達成することができて嬉しく思います。このZOZOマリンスタジアムで打てたことが本当によかった。今日のネタは極上のウニだよ。幕張スシ さいGO(最高)!」と笑った。

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[ロッテ]佐々木朗希が10日オリックス戦に先発、伊良部以来の3戦連続2ケタKに挑戦[報知]

ロッテの佐々木朗希投手は9日、今季2勝目をかけて先発する10日のオリックス戦に向け、ZOZOマリンでランニングなどの最終調整を行った。

開幕から中6日のローテで3度目の登板。調整を終えた佐々木朗は「まずは先制点を与えないように。そして、しっかりと長いイニングを投げられるように頑張りたいと思います。状態は引き続き、順調です。観戦にお越しいただく多くのファンの皆様の期待に応えられるように頑張ります」と意気込みを語った。

3月27日の楽天戦(楽天生命)は6回10奪三振、4月3日の西武戦(ZOZO)は8回13奪三振と2試合連続で2ケタ奪三振。3戦連続2ケタ奪三振をマークすれば、球団では1995年の伊良部秀輝以来となる。

10日の前売り券はMチケットオンラインで販売中。当日券は午前11時からZOZOマリンスタジアム Mチケット窓口で販売される。

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ロッテ・小島和哉−オリックス・山本由伸…スタメン発表[報知]

[オリックススタメン]
1(一)佐野皓、2(三)バレラ、3(左)吉田正、4(右)杉本、5(指)ラベロ、6(中)福田、7(遊)紅林、8(二)太田、9(捕)若月、投=山本
[ロッテスタメン]
1(左)高部、2(中)藤原、3(捕)佐藤都、4(指)レアード、5(右)マーティン、6(一)安田、7(三)エチェバリア、8(二)福田光、9(遊)藤岡、投=小島

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ロッテ・レアードNPB通算200号、山本由伸撃ちで助っ人史上17人目快挙[デイリー]

研ぎ澄まされた集中力。山本の配球を読み、振り抜いた打球は左翼席に飛び込んだ。ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が放った今季2号は、通算200号本塁打となるメモリアルな一発。外国人選手ではNPB史上17人目の快挙。大喜びで“すしポーズ”を披露し、ベンチ前で記念のボードを掲げた。

2点を追った7回だ。変化球を2球見送り、2ボールからの3球目。151キロ直球を捉えた。「回の先頭で僅差の試合で歩かせたくないだろうと。真っ直ぐを投げてくるなと頭の中にはあったよ」。対山本通算4発目。失投を逃さない打撃に、してやったりだ。

15年に来日してから8年目。研究心旺盛な助っ人は、日本ハム時代に3年間ともにプレーした大谷(エンゼルス)からも学んだ。「自分の中ですごく影響の大きかった選手」。打撃練習に黙々と取り組む姿には、感心させられたという。

山本からメモリアル弾を含む2安打を放ったが敗戦。祝砲にはならなかったが「残念だけど、達成できて嬉しく思う」。節目の一発に胸を張った。

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ロッテ・井口監督「ギアを上げた時に対応しないと」9安打放つも山本攻略できず[デイリー]

ロッテが山本由伸投手から9安打を放つもあと1本が出ず、オリックスの球団記録を更新する18連勝を許した。

初回には高部、藤原の連打などで1死満塁としたが、マーティンの右犠飛の1点のみ。2回以降は150キロを超える直球に鋭いカーブ、スライダーなどで緩急をつけられ、6回まで無得点に抑えられた。

2点を追う7回にはレアードが151キロ直球を引っ張り左翼席へソロ本塁打を放ったが、後続を抑えられた。井口監督は「しっかりとコンパクトにいこうということはできたが、チャンスでそういうバッティングができるかどうかだと思う。向こうがギアを上げた時にこっちも対応しないといけない」と次回対戦に目を向けた。

10日は佐々木朗が先発。「何とか明日しっかり勝てるように準備をしていきたい」と力を込めた。

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ロッテ・レアードがNPB通算200号「今日のネタは極上のウニだよ」山本から豪快弾[デイリー]

ロッテのブランドン・レアード内野手(34)がNPB通算200号本塁打を放った。

2点ビハインドの7回無死。オリックス・山本が2ボールから投じた内角低めの151キロ速球を豪快に振り抜くと、打球は左翼席に飛び込む今季2号ソロとなった。

球団を通じて「今シーズンは1本目のホームランから時間が掛かってしまったが、すごい名誉なことですし、この200号を何とか達成することができて嬉しく思います。このZOZOマリンスタジアムで打てたことが本当に良かったと思います」と記念の一発を振り返り、「今日のネタは極上のウニだよ。幕張スシ さいGO」と、『さあ、行こう』と『最高』を1つにしたレアードオリジナルの言葉で喜びに浸った。

レアードは2015年に日本ハムに入団。18年までの在籍4年間で131本塁打を放った。19年にロッテに移籍。19年に32本塁打、21年に29本塁打を記録し、ロッテではこれで通算69本塁打となった。

外国人選手のNPB通算200号本塁打は通算17人目。最多はオリックス、近鉄、巨人で活躍したタフィ・ローズの通算464本塁打となっている。

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ロッテ・佐々木朗、10日オリックス戦で先発「先制点を与えない」[デイリー]

ロッテの佐々木朗希投手が9日、先発する10日のオリックス戦へ向けてZOZOマリンスタジアムで最終調整。外野でダッシュや、キャッチボールを行い当日に備えた。

前回4月3日の西武戦では8回を1失点に抑え、本拠地ZOZOプロ初勝利を挙げた。現在25イニング連続奪三振中、現在2試合連続2桁奪三振中もあり意気上がる。

「まずは先制点を与えないように。そして、しっかりと長いイニングを投げられるように頑張りたいと思います。観戦にお越しいただく多くのファンの皆さまの期待に応えられるように頑張ります」。当日券も11時から販売を開始することもあり、多くの来場を呼びかけた。

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ロッテ安田は「同じ内容の空振りが目立つ」、イチロー育てた名伯楽が指摘する課題[Full-Count]

◇伏兵のオリックス・佐野皓大が“強風”を生かした逆転3ラン

オリックスは9日、敵地・ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦に4−2で勝利した。先発の山本由伸が7回9安打2失点の力投で無傷の開幕3連勝をマークしたが、5回に佐野皓大が放った逆転3ランも大きかった。南海、近鉄で通算2038安打を放ち名球会入りした野球評論家・新井宏昌氏は勝敗のポイントを「球場特有の強風をいかに理解していたか」と指摘する。

オリックスは0−1で迎えた5回。1死一、二塁から佐野皓が左腕・小島が投じた142キロの直球をコンパクトに振り抜き、左翼のホームランラグーンに飛び込む逆転3ランを放った。新井氏は「この球場では“フライにならない打球”を打つことが必要。強いライナー性の打球の方が伸びてスタンドインする確率が高い。佐野は第1打席の内容が悪い訳じゃないが、凡打になったことで上手く修正したように見えました」と語る。

初回の第1打席では会心の当たりを放っていたが放物線を描いた打球は風に流され左邪飛に。だが、その後は3回の第2打席で強く上から叩くスイングで外野の間を抜ける二塁打、そして5回の第3打席では逆転3ランを放つなど3安打の固め打ちを見せていた。

この日の試合のようにセンターからホームベースに吹く風はフライボールは結果が出にくいとされている。ZOZOマリンは特に外野からホーム方向が多く、打者にとっては逆風になる。高く上がる飛球は押し戻され、逆に低いライナー性の打球は伸びる傾向があるのが特徴だ。

◇第1打席は会心の当たりも強風で打球が流され左邪飛も「その後はライナーを打つイメージ」

巧打者タイプの佐野皓がなぜ長打を打てたのか。新井氏は「1打席でいい感じの打球が逆風でアウトになった。遠くに飛ばそうというような形だったが、その後はライナーを打つイメージの打席に変わっていた。ヒットでいい、その延長が長打になる。球場の特徴を把握して生まれたヒット」と分析する。

一方、対照的だったのがロッテの安田だった。初回2死一、三塁の第1打席、3回2死満塁の第2打席で空振り三振を喫するなどオリックス・山本の前に3三振。ストレートを待ちながらも空振りする場面が多く、打席の中で修正することができなかった。

「次も真っ直ぐ打ってやろう、と言うのは分かります。ですが、ボールの下をバットがくぐっている同じ内容の空振りが目立った。プロの一流投手は甘い球は1打席に1球あるかどうか。それを打ち損じてしまうと苦しい。3、4打席ある中で何か工夫が欲しかった」。

◇3三振もロッテ安田は「相手投手、状況を理解した打撃を掴めば中軸を担える存在」

2017年にドラフト1位で入団し和製大砲として期待されているが、完全にレギュラーを掴めていないのが現状だ。「大振りしなくても、しっかりアジャストすればボールは飛ぶ。相手投手、状況を理解した打撃を掴めば中軸を担える存在」と、潜在能力の高さは認めている。

オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任し“イチローの恩師”としても知られる新井氏は「球場の特徴も理解して打席に入っているか。相手との勝負だけではなく、そういった部分も頭に入れることで結果は変わってくる」と口にする。この日はマリン特有の風を味方に付けたオリックスが勝者となった。

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