日本プロ野球選手会は16日、選手会に加入する支配下選手(721人、外国人選手は対象外)の今季の年俸調査結果を発表した。球団別の平均額はソフトバンクが7002万円で、3年連続で12球団トップだった。2位が巨人、3位が楽天。大田、西川ら主力を放出した日本ハムは2817万円で、昨年の6位から最下位になった。全球団の平均は前年比3.3%増の4312万円。調査を始めた80年以降で最高額となった。
また今年から新たに中央値と、契約更改満足度を調査したアンケート結果を公表。平均年俸では3位(6035万円)の楽天が中央値では11位(1150万円)となり、森忠仁事務局長は「球団間の格差もあるが、球団内での格差もかなりあると感じる。その辺りも変えていければ」と話した。契約更改の満足度はソフトバンクが1位。西武、DeNAと続き、中日が最下位だった。
22年度選手会年俸調査結果 | ||||
---|---|---|---|---|
順←前年 | 球団 | 平均年俸 | 年俸合計 | 人数 |
1←1 | ソフトバンク | 7002万円 | 42億120万円 | 60 |
2←2 | 巨人 | 6632万円 | 36億4770万円 | 55 |
3←3 | 楽天 | 6035万円 | 39億2272万円 | 65 |
4←4 | 西武 | 4330万円 | 25億1130万円 | 58 |
5↑7 | ヤクルト | 4050万円 | 24億2970万円 | 60 |
6↑12 | オリックス | 3922万円 | 23億1410万円 | 59 |
7↑8 | DeNA | 3732万円 | 22億3920万円 | 60 |
8↑5 | 広島 | 3693万円 | 22億5300万円 | 61 |
9↓11 | 阪神 | 3456万円 | 20億7350万円 | 60 |
10↑9 | 中日 | 3118万円 | 19億223万円 | 61 |
11↓10 | ロッテ | 3077万円 | 18億7690万円 | 61 |
12↓6 | 日本ハム | 2817万円 | 17億1835万円 | 61 |
パ・リーグ | 4545万円 | 165億4457万円 | 357 | |
セ・リーグ | 4074万円 | 145億4533万円 | 364 | |
全球団 | 4312万円 | 310億8990万円 | 712 |
※22年開幕日が基準。支配下選手で選手会入会者のみ。出来高は除く。
“金曜朗希ショー”は交流戦も続く。ロッテ佐々木朗希投手(20)の今後の登板予定について、井口監督は「今のところ、金曜日でいくようにはしてますけどね」と話し、6月以降も週末のカード初戦を任せる意向を明かした。
佐々木朗は開幕から5週連続で日曜日に先発し、5月に入ってからは金曜日でローテーションを回っている。季節がら「雨がどうなるか分からないですしね。どうずれるかは」と、雨天中止による変更の可能性を残しつつも、当面は中6日を維持していく。
24日からは交流戦が始まる。27日の阪神戦(ZOZOマリン)、6月3日の巨人戦(東京ドーム)に先発する見込み。くしくも佐々木朗のプロ初勝利は、昨年5月27日の阪神戦(甲子園)だった。当時は5回4失点(自責3)で7安打され「自分の納得いく球は投げられなかった」と話していた。
1年を経て、今季はここまで防御率1.47、完全試合を含む4勝負けなしの安定感を誇っている。自身2度目の対戦となる阪神打線、初対峙する巨人打線を相手に、成長した姿を見せたい。
日本プロ野球選手会は16日、選手会に加入する支配下選手(721人、外国人選手は対象外)の今季の年俸調査結果を発表した。
球団別の平均額はソフトバンクが7002万円で、3年連続で12球団トップだった。2位が巨人、3位が楽天。大田、西川ら主力を放出した日本ハムは2817万円で、昨年の6位から最下位になった。全球団の平均は前年比3.3%増の4312万円。調査を始めた80年以降で最高額となった。
また今年から新たに中央値と、契約更改満足度を調査したアンケート結果を公表。平均年俸では3位(6035万円)の楽天が中央値では11位(1150万円)となり、森忠仁事務局長は「球団間の格差もあるが、球団内での格差もかなりあると感じる。その辺りも変えていければ」と話した。契約更改の満足度はソフトバンクが1位。西武、DeNAと続き、中日が最下位だった。
22年度選手会年俸調査結果 | ||||
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順←前年 | 球団 | 平均年俸 | 年俸合計 | 人数 |
1←1 | ソフトバンク | 7002万円 | 42億120万円 | 60 |
2←2 | 巨人 | 6632万円 | 36億4770万円 | 55 |
3←3 | 楽天 | 6035万円 | 39億2272万円 | 65 |
4←4 | 西武 | 4330万円 | 25億1130万円 | 58 |
5↑7 | ヤクルト | 4050万円 | 24億2970万円 | 60 |
6↑12 | オリックス | 3922万円 | 23億1410万円 | 59 |
7↑8 | DeNA | 3732万円 | 22億3920万円 | 60 |
8↑5 | 広島 | 3693万円 | 22億5300万円 | 61 |
9↓11 | 阪神 | 3456万円 | 20億7350万円 | 60 |
10↑9 | 中日 | 3118万円 | 19億223万円 | 61 |
11↓10 | ロッテ | 3077万円 | 18億7690万円 | 61 |
12↓6 | 日本ハム | 2817万円 | 17億1835万円 | 61 |
パ・リーグ | 4545万円 | 165億4457万円 | 357 | |
セ・リーグ | 4074万円 | 145億4533万円 | 364 | |
全球団 | 4312万円 | 310億8990万円 | 712 |
※22年開幕日が基準。支配下選手で選手会入会者のみ。出来高は除く。
パ・リーグ6球団と「ドラゴンクエストウォーク」とのコラボが、今季も開催されることが決まった。
全15試合開催するコラボ試合では「ドラゴンクエスト」シリーズの楽曲や本コラボ限定のオリジナルコラボモンスターなどで試合を盛り上げるほか、硬球をベースに作られた「メタルスライムボール」付きの観戦チケット「スライムシート」が用意される。
「ドラゴンクエストウォーク」のゲーム内でも各球団のコラボモンスターがメガモンスターとなって登場することが決定。日曜日のコラボ試合を対象にホームランの数に応じてふくびき補助券がもらえるサンデーホームランキャンペーンの実施など、盛り沢山の内容で開催予定。
コラボ試合は次の通り。
ロッテ石川歩投手(34)が17日の楽天戦(ZOZOマリン)に先発する。
ここまでは金曜、土曜のローテーションで回ってきたが、7日のソフトバンク戦以来、中9日のマウンドとなる。チームは2連敗中で「登板間隔は少し空きましたが、いいリフレッシュになりました。カード初戦になるので、悪い流れを断ち切れるようにやることは変わらず、コースに丁寧に投げ込み、1イニングでも長く投げたいです」と意気込んだ。
楽天戦の登板は開幕戦以来、今季2度目。前回は7回を無失点に抑えた。17日は同学年の田中将大投手(33)と投げ合う。
プロ野球の斉藤惇コミッショナーは16日、ロッテ井口資仁監督(47)とブランドン・レアード内野手(34)への制裁を発表した。
井口監督は14日のオリックス戦で、レアードは15日の同戦で、ともに審判員から退場処分を受けた。両者とも厳重注意と制裁金10万円を科された。
ロッテ・佐々木朗希投手(20)が、当初の予定通りに20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発する。井口資仁監督(47)が「雨天中止などで登板日がずれるかもしれませんが、今後も金曜日に登板する予定になっています」と明言した。
今後も調整が順調に進めば、27日の阪神戦(ZOZOマリン)、6月3日の巨人戦(東京ドーム)に先発予定。ただし、疲労蓄積や肩肘の負担軽減を考慮し、あくまで体調を最優先する方針だ。
この日は、本拠地・ZOZOマリンの室内練習場で約2時間、汗を流した。無傷の4連勝中で、3、4月の月間MVPにも輝いた。最速164キロ右腕は「シーズンはまだ長いので、いい投球を続けられるようにしたいです」と冷静に今後の登板を見据えている。
日本プロ野球選手会は16日、2022年の年俸調査結果を発表。球団別平均はソフトバンクが7002万円で、3年連続で1位となった。
2位・巨人、3位・楽天、4位・西武までは昨年と変わらず、昨年日本一のヤクルトが7位から5位に、パ・リーグ優勝のオリックスが12位から6位に上昇した。最下位は西川(現楽天)ら高額年俸者が事実上の自由契約となった日本ハムで、2817万円だった(昨年は6位)。
コロナ禍による入場料収入の大幅減少によって球団経営は打撃を受けているが、12球団平均(4312万円)と総額(310億8990万円)、パ・リーグ平均(4545万円)は、いずれも過去最高を更新した(現行の調査方法となった1988年以降)。
しかし、1位・ソフトバンクと12位・日本ハムには4185万円差があり、選手会は「年俸や肖像権収入について球団間格差が広がっている」と懸念。平均年俸3位の楽天は中央値(支配下65人のうち33番目)が11位の1150万円と低く、「球団内格差の拡大」も指摘した。
また、今年は新たに、2017年からアンケートを実施している「契約更改満足度調査」の結果を公表。5段階評価の上位2つ「大きく満足」と「満足」の合計は平均年俸1位のソフトバンクが55.07%で1位、同4位の西武が54.72%で2位だったが、平均年俸上位の楽天は26.56%で10位、巨人は23.68%で11位と低かった。最下位は19.35%の中日。
調査の対象は選手会に加入する支配下の日本選手721人で、数字は開幕日(3月25日)現在。
日本野球機構(NPB)は16日、ロッテの井口資仁監督(47)とブランドン・レアード内野手(34)に対し、それぞれ厳重注意と制裁金10万円を科したと発表した。
井口監督は14日のオリックス戦(京セラ)での9回2死一、二塁の場面で、打席のエチェバリアが見逃し三振に倒れて試合終了となると、球審の判定を巡って審判団に猛抗議し、試合後に退場を宣告された。
レアードは翌15日のオリックス戦(同)での2回に見逃し三振に倒れた際に、白井一行球審のストライク判定を不服として、暴言を吐いたとして退場となった。
交流戦も完全制圧だ。ロッテ・佐々木朗希投手(20)が当面中6日で金曜日に先発することが16日、分かった。次戦20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以降は、27日の交流戦・阪神戦(ZOZOマリン)、公式戦初対戦となる6月3日の巨人戦(東京ドーム)に登板する。この日「2022プロ野球最優秀バッテリー賞 powered by DAZN」の3・4月度(対象は3月25日〜4月24日)月間賞を初受賞。完全男がセ・リーグ相手にも快投を目指す。
「13日の金曜日」も関係なかった。佐々木朗は、前回登板だった13日のオリックス戦で7回6安打1失点と好投しリーグトップタイの今季4勝目。今後も「フライデー登板」していく方針が確認された。
井口監督は次戦について「一緒です」と明言。その後も「(1ヶ月ぐらいは)その予定になっています。雨がどうなるか分からないので、登板日がズレるかもしれないけれど、金曜日にいく予定にしています」と当面のプランに言及した。予定通りなら20日のソフトバンク戦を経て、24日に開幕する交流戦は、27日の阪神戦、6月3日の巨人戦に登板。雨天による中止などでも、同カード内で登板する可能性は高い。
セの2大伝統球団とは因縁もある。昨年5月27日の阪神戦では、大船渡時代にたどり着けなかった甲子園でプロ初勝利。一方の巨人は公式戦初対戦となるが、今年3月18日のオープン戦で、岡本和に逆転満塁弾を浴びて5回途中KOされた。阪神には2年連続で、巨人には雪辱の白星で、交流戦も完全制圧を目指す。
この日は4月10日のオリックス戦で、プロ野球新記録の13者連続奪三振を含む完全試合が評価され、3・4月度バッテリー賞の初受賞が決まった。月間MVPに続く2つ目のタイトルに、佐々木朗は「こういった結果が残せているのは松川の力が大きかったし、これからも続けて選ばれるような投球ができるように頑張っていきたいと思います」。セ球団にも圧倒的な投球を見せつけ、5位のチーム浮上の原動力になる。
ロッテ・佐々木朗の女房役として、完全試合などをアシストした松川も「選出していただき、ありがとうございます」と“初タイトル”を喜んだ。18歳の新人捕手は「この賞は朗希さんのおかげでいただけたと思っていますし、これからもチームのために、何ができるかを考えながら、日々頑張っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
セ・リーグは阪神・青柳−梅野のバッテリーが選出された。青柳は4月22日のヤクルト戦での完封勝利など、対象期間は防御率0.53。コロナ感染で出遅れたが「復帰してからは梅野さんと2人で凄くいい投球ができているので、これからも2人で成長していく姿を皆さんに届けられたら」とした。好リードに盗塁阻止率4割だった梅野は「今季最初の月にこういう賞をいただいて光栄ですし、これからも青柳と一緒に続けていけるように頑張りたい」と話した。
プロ野球の斉藤惇コミッショナー(82)は16日、ロッテの井口資仁監督(47)とブランドン・レアード内野手(34)にそれぞれ厳重注意と制裁金10万円の処分を科した。
井口監督は14日のオリックス8回戦で審判員への侮辱行為、レアードは15日の同9回戦で球審への暴言により退場処分を受けた。同一チームで2試合連続で退場者が出たのはパ・リーグでは27年ぶり3度目の異例の事態だった。
日本プロ野球選手会は16日、外国人選手など一部を除く開幕時の12球団721人の支配下登録選手を対象とした年俸調査結果を発表した。
平均年俸ではソフトバンクが7002万円で3年連続トップ。全体の平均は138万円増の4312万円で、現行調査方法となった88年以降では最高を更新した。選手会は今回付帯資料として「契約更改満足度調査」の結果を公表。21年オフ契約更改について行ったアンケートの回答を集約したもので、満足度1位球団はソフトバンクの55.07%だった。最下位は中日(19.35%)で、平均年俸2位の巨人は満足度がワースト2位の23.68%、平均年俸3位の楽天も満足度は10位にとどまった。
選手会の森忠仁事務局長は、コロナ下でも年俸総額が過去最高となった経営努力を評価しつつ「球団間の格差もあるが、球団内の格差もあると感じている」と説明。選手会は平均年俸と満足度の“逆転現象”の要因として
を挙げた。査定方法を事前告知する一方、金額は事前告知も交渉の余地なしと通告する球団もあり「一部球団では不合理な対応も繰り返されている」とした。
選手会は選手の納得度を高めるためとして、各球団にアンケート調査を通知している。
22年度年俸調査結果 | |||||
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順位 | 球団名 | 平均(万円) | 総額(万円) | 前年 | 中央値(万円) |
1 | ソフトバンク | 7002 | 42億0120 | 1 | 1800(4) |
2 | 巨人 | 6632 | 36億4770 | 2 | 2000(1) |
3 | 楽天 | 6035 | 39億2272 | 3 | 1150(11) |
4 | 西武 | 4330 | 25億1130 | 4 | 1400(8) |
5 | ヤクルト | 4050 | 24億2970 | 7 | 1400(8) |
6 | オリックス | 3922 | 23億1410 | 12 | 1900(3) |
7 | DeNA | 3732 | 22億3920 | 8 | 2000(1) |
8 | 広島 | 3693 | 22億5300 | 5 | 1500(6) |
9 | 阪神 | 3456 | 20億7350 | 11 | 1500(6) |
10 | 中日 | 3118 | 19億0223 | 9 | 1200(10) |
11 | ロッテ | 3077 | 18億7690 | 10 | 1800(4) |
12 | 日本ハム | 2817 | 17億1835 | 6 | 1000(12) |
パ・リーグ | 4545 | 165億4457 | 1450 | ||
セ・リーグ | 4074 | 145億4533 | 1600 | ||
全球団 | 4312 | 310億8990 | 1500 |
ロッテ・石川歩投手が17日の楽天戦(ZOZOマリン)に、中9日で先発することになった。
今季開幕投手を務めた右腕は、ここまで3勝2敗、防御率1.83。「登板間隔は少し空きましたが、いいリフレッシュになりました。カード初戦になるので、悪い流れを断ち切れるようにやることは変わらず、コースに丁寧に投げ込み、1イニングでも長く投げたいです」と意気込んだ。
チームは2連敗中で、投げ合う相手も難敵・田中将となるだけに、ロースコアの戦いに持ち込みたいところだ。
スポーツ動画配信サービスのDAZN(ダゾーン)は16日、3・4月を対象にした「月間最優秀バッテリー賞」パ・リーグ部門にロッテの佐々木朗希投手(20)と松川虎生捕手(18)を選出したと発表した。
ロッテの若手バッテリーが今年初の月間賞に輝いた。今回の選考対象期間は3月25日〜4月24日。佐々木は4月10日のオリックス戦で28年ぶりとなる完全試合を史上最年少で達成。新記録となる13者連続奪三振もマークした。次戦の同月17日、日本ハム戦でも8回まで「完全試合」を続けた。奪三振数は2位以下に20以上差をつける60。驚異的な投球で旋風を巻き起こした右腕は「このような賞に選んでいただき光栄です。こういった結果が残せているのは松川の力が大きかったと思いますし、これからも続けて選ばれるような投球ができるように頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」と喜んだ。
松川はルーキーらしからぬ物怖じしないリード面だけでなく、4打点を挙げた打撃面でも存在感を放った。4月24日のオリックス戦では白井球審をなだめる一幕もあり、期間中、プロ野球界で大いに話題をさらった。松川は「選出いただきありがとうございます。この賞は朗希さんのおかげでいただけたと思っていますし、これからもチームのために自分に何ができるかということを考えながら、日々頑張っていきたいと思っています」とコメントを寄せた。
パ部門は、ロッテバッテリーの他にソフトバンクの千賀滉大投手―甲斐拓也捕手、オリックスの山本由伸投手―若月健矢捕手がノミネート。選考委員を務める多村仁志さんが3組を選出し、DAZN公式ツイッター(@DAZN_JPN)でファン投票が行われた。結果は全6128票のうち、82.5%の圧倒的な得票率でロッテバッテリーが月間最優秀賞に輝いた。
スポーツニッポン新聞社が制定する「2022プロ野球最優秀バッテリー賞 powered by DAZN」では、今シーズンも「月間賞」を継続している。セ・パそれぞれ3バッテリーの候補を選出し、DAZN公式ツイッターのユーザー投票数で両リーグの「月間最優秀バッテリー賞」が決定する。受賞選手にはDAZN視聴券3カ月分が贈られる。
斉藤惇コミッショナー(82)は16日、ロッテの井口資仁監督(47)とブランドン・レアード内野手(34)に対し、厳重注意と制裁金10万円の処分を科した。
井口監督は14日のオリックス−ロッテ8回戦(京セラドーム)の0−1の9回2死一、二塁。一打同点の好機でフルカウントからエチェバリアへの7球目がストライク判定となるとベンチから飛び出して猛抗議した。福家英登球審の注意を受けても引き下がらず、嶋田哲也三塁塁審から「侮辱的発言」で退場処分が下った。責任審判の吉本文弘二塁塁審は「退場に値する発言がありました」とし、嶋田塁審も「警告は1回している」と処分の正当性を主張していた。
またレアードは15日の同9回戦の2回の第1打席で見逃し三振の判定に猛抗議。暴言で白井一行球審から退場処分を受けた。
“金曜朗希ショー”が“改編”される可能性が見えてきた。井口資仁監督(47)は16日、佐々木朗の次回登板について20日のソフトバンク戦(ペイペイD)であることを明言した上で、5月中は中6日で調整させていく方針を説明。6月は天候や投手陣の疲労も考慮しながらローテが再検討される可能性もありそうだ。
指揮官はこの日、「(朗希はこれまでと)一緒です。今月はだいたいその(金曜)予定になってます」と明言。ペイペイDでの登板は5回無失点だった3月5日のオープン戦以来で、公式戦では初となる。13日のオリックス戦(京セラD)では86球を投げ7回6安打1失点。奪三振は今季2番目に少ない7個と省エネ投球ながら、無傷でハーラートップタイの4勝目を挙げるなど安定感は健在だ。チームは現在もリリーフ陣がなかなか安定せず、次回も長いイニングを投げきることが求められる。
天候によってはローテがずれることもあるが、5月27日の交流戦・阪神戦(ZOZO)に続き、6月上旬まで“金曜朗希ショー”を継続した場合は6月3日の巨人戦(東京D)に当たる可能性も。「まだ(シーズン)長いのでいい投球を続けられるように」と20歳右腕がまずは5連勝に挑む。
日本プロ野球選手会は16日、721人の支配下選手を対象とした年俸調査結果を(外国人選手、出来高払いを除く)を発表した。
球団別の今季平均年俸は7002万円(昨季は6932万円)のソフトバンクが3年連続トップ。最下位は4年ぶりの日本ハムで2817万円でソフトバンクとは4000万円以上の差が出ている。
また選手会では「契約更改アンケート」を2月のキャンプ期間に実施。「21年オフの契約更改は全体として満足でしたか?」を5段階(大きく満足、満足、普通など)で調査。満足度1位球団は平均年俸1位のソフトバンク(55.07ポイント)で最下位は中日(19.35%)だった。
日本プロ野球選手会は16日、721人の支配下選手を対象とした年俸調査結果を(外国人選手、出来高払いを除く)を発表した。
球団別の今季平均年俸は7002万円(昨季は6932万円)のソフトバンクが3年連続トップ。2位も3年連続で6632万円の巨人だった。最下位は4年ぶりの日本ハムで2817万円でソフトバンクとは4000万円以上の差が出ている。
12球団の平均は過去最高の4312万円(前年比3.3%増)。一方で中央値(721人中361番目)は1500万円と格差が広がっている。
日本野球機構(NPB)の斉藤コミッショナーは16日、14、15日のオリックス戦(京セラドーム)で退場処分を受けた井口資仁監督と、ブランドン・レアード内野手に対し、いずれも厳重注意と制裁金10万円を科したことを発表した。
井口監督は14日のオリックス戦(京セラドーム)の試合終了後に見逃し三振の判定を巡り、規則違反と侮辱発言で退場、レアードは15日の同戦で、2回に見逃し三振の判定に対し暴言を吐いたことで処分を行けていた。
阪神、オリックスで活躍した野球解説者の野田浩司さん(54)が、4月10日のオリックス戦で完全試合を達成し、自身の1試合19奪三振の記録に並んだロッテ・佐々木朗希投手(20)のさらなる活躍に期待を寄せた。自身は95年4月21日・ロッテ戦で当時の1試合奪三振新記録を達成。日本を代表する投手だった野茂英雄氏や伊良部秀輝氏と比べても「それ以上でしょうか。170キロまでいくんでしょうかね」と成長を楽しみにした。
同じように三振を重ねる姿に27年前を思い出しながらも、ただただスケールの大きさに驚かされた。「僕はランナーを出しながらだった。状況は違う。やっぱりすごい」。野田氏はテレビ中継を見ながらそう感じていた。自身は、強風で右翼・イチローや一塁・藤井の、落球後の三振などの要素も重なり記録が生まれた。完全試合達成の最中の19奪三振に次元の違いを感じた。
振り返ると、自身も佐々木朗と同じくカギを握る打者を抑えて気持ちが乗ったと言う。「いつもより風が強いな」。ナイターで、当時平均風速8メートルの中、初回からフォークが鋭く落ち、フランコを空振り三振に仕留めた。
「とんでもないワンバウンドを振ってくれたんです。現役メジャーリーガーが『あれを振ってくれるんや』と思って自信が増していく感じがしました」。
メジャーで、各ポジションで最も打撃に優れた選手が選出されるシルバースラッガー賞を、5度受賞していた助っ人。「楽しみにしていた」という対戦で“確信”を持てた。
佐々木朗は初回2死での吉田正に、フォークで三振を奪ったところから13連続三振。「圧巻でした。心技体がかみ合ってどのボールを投げても無敵だったと思ったのでは」。吉田正を3三振に抑えた姿は、フランコを4打数無安打3三振に封じた自身と重なった。
野田氏は1993年に17勝を挙げ、野茂英雄氏と最多勝を分け合った。94、95年には最多奪三振に輝いた伊良部秀輝氏とタイトルを競った。かつてのライバルと、異次元の投球を見せる右腕を比較し「過去の選手と比べてもちょっと秀でていますよね」とうなる。
「170キロも夢じゃないかも。僕自身1番速かったときは22から24歳ぐらいだった。自分は体が硬かったけど、体の使い方が柔らかいし、しなやかで理想的な投げ方をしていますね」と、大きな伸びしろを感じている。
野田氏は「ひょっとしたらナイターだったら20三振を達成したのでは」と続ける。
「僕の感覚ではナイターの方が落ちるボールを振ってくれる感覚はあるんです。そう言っていた選手もいました」と野田氏。94年の17奪三振(神戸)、93年の15奪三振(日生)はいずれも近鉄戦のナイター。佐々木朗の登板は開幕から日曜日のデーゲームが続き、今は金曜日のナイターに変更。新記録誕生への興味も尽きない。
ロッテの佐々木朗希投手(20)が16日、交流戦2カード目となる27日・阪神戦(ゾゾ)に先発することが内定した。首脳陣は5月中は金曜日に固定させる見込みだ。
4月下旬に1度、出場選手登録抹消でリフレッシュを図り、復帰後の2試合を1勝0敗、防御率1.38と安定感抜群の投球をみせる佐々木朗。次回20日のソフトバンク戦(ペイペイ)を経て、交流戦へと向かうことが有力となった。井口監督は今週の登板について「次も一緒(金曜)です」と即答。次週についても「今のところは金曜日にいく予定にしています」と明言した。
阪神戦好投で、勝ち星量産への勢いをつけたい。昨季は甲子園で、同じ5月27日に対戦してプロ初勝利を挙げた。今季は本拠地で猛虎打線を迎える。今年はZOZOマリンスタジアムの独特の風も味方に、4月10日・オリックス戦で完全試合を達成し、同17日・日本ハム戦では8回完全の投球を披露した。今季は球速もアップし、昨季以上の投球で抑え込む可能性も十分だ。
開幕から日曜日のデーゲームでローテを回り、5月6日から金曜日のナイターに変わっても快投を続けている。快速球と高速フォークで、両チームの熱いファンが二分するマリンのスタンドを“金曜朗希ショー”で魅了する。
ロッテの佐々木朗希が20日にペイペイドームでのソフトバンク戦で登板することが決まった。井口監督が今月中は中6日での起用を続けるか聞かれ「その予定でいる」と答えた。20日の次は27日のZOZOマリンスタジアムでの阪神戦となる。
前回の登板は13日のオリックス戦で、7回1失点で開幕4連勝を飾った。疲労を考慮され4月下旬から出場選手登録を外れ再調整した以外は、中6日のペースで登板している。今季は4月10日のオリックス戦で完全試合を達成するなど、7試合で4勝0敗、防御率1.47。両リーグトップの78奪三振をマークしている。
日本プロ野球選手会は16日、外国人選手をのぞく加入選手を対象とした年俸調査結果を発表した。今年は初めて選手へ行っているアンケートから、契約更改交渉の満足度ランキングも公表された。
17年から実施しているアンケートで、今回は多数の項目から契約更改での満足度のみを公表。5段階評価の上位2項目(『満足』と『大きく満足』)の合計で順位を示し、1位はソフトバンク。2位・西武、3位・DeNAと続き、阪神は7位。最下位は中日という結果だった。
選手会・森事務局長は「金額だけじゃないところの対応に満足か不満足かの結果だと思う」と説明。査定ポイントや金額の事前説明などを行わなかった球団が、満足度は低い傾向にあるという。
また、今季の支配下登録選手の平均年俸はソフトバンクが7002万円と3年連続でトップ。西川、大田らを放出した日本ハムは昨年の6位から12位に。今年から年俸の中央値も発表され、平均値で3位の楽天が中央値は1150万円の11位と球団内の年俸格差も読み取れる形となった。
プロ野球の12球団選手年俸 | ||||
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平均 | 増減 | 人数 | 年俸総額 | |
ソフトバンク | 7002 | 70↑ | 60 | 42億0120 |
巨人 | 6632 | 45↑ | 55 | 36億4770 |
楽天 | 6035 | 148↑ | 65 | 39億2272 |
西武 | 4330 | 216↑ | 58 | 25億1130 |
ヤクルト | 4050 | 418↑ | 60 | 24億2970 |
オリックス | 3922 | 1282↑ | 59 | 23億1410 |
DeNA | 3732 | 253↑ | 60 | 22億3920 |
広島 | 3693 | 331↓ | 61 | 22億5300 |
阪神 | 3456 | 570↑ | 60 | 20億7350 |
中日 | 3118 | 246↓ | 61 | 19億0223 |
ロッテ | 3077 | 45↑ | 61 | 18億7690 |
日本ハム | 2817 | 863↓ | 61 | 17億1835 |
パ・リーグ | 4545 | 164↑ | 364 | 165億4457 |
セ・リーグ | 4074 | 112↑ | 357 | 145億4533 |
全球団 | 4312 | 138↑ | 721 | 310億8990 |
※単位は万円。人数は選手会加入者数。
12球団の契約更改満足度 アンケート結果 | ||
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順位 | 球団 | ポイント |
1 | ソフトバンク | 55.07% |
2 | 西武 | 54.72% |
3 | DeNA | 48.21% |
4 | 広島 | 45.76% |
5 | ロッテ | 41.07% |
6 | ヤクルト | 39.98% |
7 | 阪神 | 37.93% |
8 | 日本ハム | 37.29% |
9 | オリックス | 32.81% |
10 | 楽天 | 26.56% |
11 | 巨人 | 23.68% |
12 | 中日 | 19.35% |
[注]対象は21年オフの契約更改。ポイントは、5段階評価の上位2項目「大きく満足」、「満足」の合計。
ロッテの石川歩投手が16日、ZOZOマリンスタジアムの室内練習場で、先発する17日の楽天戦(ZOZO)に向けて投手練習に参加した。
開幕から中6日で回っていたため、7日のソフトバンク戦登板から初めて中9日を空けての先発となる。当日の楽天・田中将との投げ合いを前に「登板間隔は少し空きましたが、いいリフレッシュになりました。カード初戦になるので、悪い流れを断ちきれるようにやることは変わらず、コースに丁寧に投げ込み、1イニングでも長く投げたいです」と首位楽天打線封じを、と意気込んだ。
日本プロ野球選手会は16日、外国人選手をのぞく加入選手を対象とした年俸調査結果を発表した。
今季の支配下登録選手の平均年俸ではソフトバンクが7002万円で3年連続となる12球団トップ。2位・巨人(同6632万円)、3位・楽天(6035万円)も3年連続で同順位となった。
昨年11位だった阪神は前年比19.8%増の3456万円で9位。西川、大田ら主力選手を放出した日本ハムは昨年の6位から、前年比23.5%減の平均2817万円で12位となった。
今年からは平均値の他に中央値も公表。平均値で3位の楽天が中央値では1150万円で11位。球団間だけでなく、球団内格差も顕著となり選手会・森事務局長は「その辺のところも変えていかないとと思っている」と話した。
2年間の新型コロナ禍で各球団の収益が落ち込む中だが、12球団全体の平均年俸は前年比3.3%増の4312万円。パの平均4545万円は過去最高となった。また、選手への契約更改交渉における満足度を調査したアンケート結果も公表し、1位はソフトバンク、2位・西武、3位・DeNAと続き、最下位は中日となった。阪神は7位だった。
プロ野球では、「審判」に注目が集まるケースが続いている。14日にはロッテ・井口資仁監督が球審の判定に抗議し、侮辱的発言を行ったとして退場。翌15日にも同じロッテのブランドン・レアード内野手が球審へ暴言を吐き、チームで2日連続の退場となった。さらに、佐々木朗希投手と審判との“騒動”が物議を醸したケースも。こんな時だからこそ、審判団に対する“本音”を元捕手に聞いてみた−。
14日のオリックス戦で、ロッテはわずか1点ビハインドの9回2死一、二塁のチャンスでエチェバリアがカウント3−2から見逃し三振に倒れてゲームセット。井口監督はラストボールの判定について福家英登球審に猛抗議し、試合終了後ながら退場処分を科せられた。翌15日の同カードでレアードが見送り三振した際に暴言を吐いた相手は、白井一行審判員だった。
現役時代にヤクルト、日本ハムなど4球団で21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は、大前提として「審判には監督、コーチ、選手を退場にする権限が認められていますが、逆は一切ありません。特にストライク、ボールの判定はリクエストの対象外であり、文句を言っても始まらないのは明白です」と強調する。
確かに、実際の試合ではスルーされることも多いが、野球規則では、審判の判定に異議を唱えることは許されていない。特にストライクやボールの判定に対しては、監督がベンチから本塁方向へ歩み出した時点で警告。警告に関わらず球審に近づけば退場になると明記されている。
野口氏は「審判を敵に回して、いいことは1つもありません。審判も人間ですから、当該審判はもちろん、別のクルーの審判から“判定に文句をつけることが多いチーム”とマイナスのイメージを持たれることも、百害あって一利なしです」と話す。
現役時代には球審に最も近いポジションにいる捕手として、審判団と積極的にコミュニケーションを取るよう心がけていたと言う。「春季キャンプを訪れる審判団には、野球以外の雑談を含めて話しかけていました。いざ試合となった時、微妙なボールの判定に対して思わず『入ってませんか?』『そこは取ってもらえませんか』と言っても嫌味に受け取られないように、いい関係を築いておくことに越したことはありません」と明かす。
最近は“AI審判”導入の論議も盛んだが、野口氏は「人間味が薄れるなどの論議以前に、根本的な疑問があります」と首をひねる。「機械である以上、誤作動もありうる。たとえ0.1%であっても、“判定なし”となったり、明らかにど真ん中の球をボールと判定した場合、いったい誰が責任を取るのか。“ノーカウント”では、投手側が球数を損することになります」と問題提起する。
もちろん、一方で「審判はルールによって守られている訳ですが、そこにあぐらをかいて欲しくない。技術向上に努めて欲しいのは当然です」と釘を刺す。「人によってストライクゾーンの広い、狭いがあるのはやむをえない。プレーヤー側が傾向を把握し、対処すべき問題と言えるでしょう。ただし、1試合のうちで同じコースを取ったり取らなかったり、一貫性がないのは困る。一部の若い審判員にはそういう判定も見受けられます」と指摘するのだ。
現場を知る者ならではの気付きもある。最近は、球審がホームベースの真後ろでなく、内外角どちらかに寄っているケースが目立つと言う。「ファウルチップが怖いのか、捕手の後ろに隠れるようにしている球審がいます。ああいう位置では正確な判定ができないはず。ファウルが怖いなら、昭和時代のように、体がすっぽり隠れるくらい大きなプロテクターを持ってくればいい」と提言。また、捕手の背中に手を置く球審もいるが、「口には出しませんが、実はあれ、捕手としては気になるのでやめていただきたいのですよ」と苦笑した。
常に両チームが判定に100%判定に満足することは、ほぼありえない。審判とチーム側がお互いに技術を磨きながら、良好な関係構築に努めることが求められているのかもしれない。