ソフトバンクの和田が球を低めに集めて、5回2/3を2安打1失点で今季初白星を挙げた。4回に柳田の7号2ランなどで先行した3点を守り切った。モイネロが7セーブ目。ロッテは中盤以降に追い上げるも届かなかった。
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 |
福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 3 |
プロ野球は22日、交流戦前の全カードを終了した。24日に「日本生命セ・パ交流戦」が開幕。各チームの監督が語ったここまでの総括や交流戦への意気込みとは。
リーグ戦2年連続2位のロッテは19勝25敗1分けの5位で、交流戦前の45試合を終えた。
両助っ人の不振が、序盤の低迷に直結した。レアード、マーティンとも低打率にあえぎ、本塁打もなかなか出ない状況に。安田、山口、藤原ら近未来の中軸候補たちも伸び悩んだ。内野の藤岡、外野の荻野と昨季の野手陣の中核が故障で離脱。盗塁数こそ12球団トップながら「あと1本」が出ずに逃した白星も多い。好投を続ける美馬がここまで1勝、小島が0勝というのが象徴的なところだ。
完全試合を達成した佐々木朗の飛躍に引っ張られるように、先発陣は試合を作り続けた。一方でクローザーの益田がセーブシチュエーションで失敗する試合が何度かあった。唐川はコンディション不良で離脱中。国吉は2軍でも制球難に苦しみ、佐々木千も状態が上がりきらない。
終盤にリードを守りきれない。投手が粘っても得点できない−。先制された試合は19連敗と、負け方がパターン化してしまったのが痛かった。
交流戦を前に7回東條、8回ゲレーロ、9回益田と必勝リレーが形成された。マーティンもここ5戦で3本塁打。井口監督も「外国人がようやく少しずつ良くなってきた」と手応えを感じ始めている。
高部、佐藤都の大卒3年目野手コンビは開幕からチームへの貢献を続ける。高卒ルーキー捕手の松川も疲れた様子を見せず、好リードで先輩投手陣をもり立てる。石川、ロメロがやや下降気味なのが心配なところではあるが、全体として底は脱している。
ロッテは対ソフトバンク3連勝はならなかった。
ソフトバンクの先発和田に対し、初回だけで24球を投げさせた。試合中盤の失点が多いベテラン左腕に対して粘りを見せたが、2回から5回は淡泊に。井口資仁監督は「何とか序盤に真っ直ぐを弾こうと話はしてたんですけど、打ち損じばっかりでした」と話した。
6回、高部のチーム初安打の後、2番中村奨がファウルで6球粘って、左中間へ適時二塁打。3巡目、球数が70球を超えてくる頃にようやく攻略したが、井口監督は「2巡目でつかまえておかないと。相手の勝ちパターンを出すとダメだと思いますんで」。続く3番マーティンが左腕嘉弥真に封じられ、その後は7回のレアードのソロで1点差に迫るにとどまった。
故障から復帰したロッテ荻野貴司外野手(36)が、1番左翼でスタメン出場した。
復帰した20日のイースタン楽天戦では、1番DHで2本の二塁打をマーク。この日は第3打席でヤクルト寺島からソロ本塁打を放った。また、実戦復帰後初めて守備についた。6回の守備からベンチへ下がった。
昨季は1番打者として全試合にスタメン出場したベテランは、今季は調整遅れと故障が重なり、まだ1軍でプレーできていない。
井口資仁監督(47)はこの日の1軍ソフトバンク戦後に「火、水、木(のイースタン・リーグ西武戦)でしっかりとフルイニングを守れれば、上がってこられると思います」と、順調ならば27日からの阪神3連戦(ZOZOマリン)で1軍合流する可能性を示した。
プロ16年目のロッテ角中勝也外野手(34)が、今季初打席で初安打を放った。
1軍に昇格したこの日、8回の先頭に代打で登場。ソフトバンク又吉に対し、カウント2−2とした後、1度タイムを要求。ホームベースにかかった砂をよけたりした後、5球目を見事にレフト前へ流した。「嬉しいです。出塁が必要な場面でとりあえず仕事はできたんで」と振り返った。
今季は開幕2軍スタート。過去2度の首位打者を獲得したバットマンは、イースタン・リーグ開幕後に打率は3割を超え「2軍で首位打者とろうと思って頑張ってたんですけど」とジャブをかましつつ「肉離れしちゃったんで」。
4月8日のイースタン・リーグ楽天戦(泉)の走塁中に、左太もも裏を肉離れ。同時期に脇腹を痛めた荻野とともに、数週間のリハビリを余儀なくされた。「お互い肉離れとかそういうのは何回もやってるので、話をしながら」。そんな荻野もこの日、イースタンのヤクルト戦で本塁打。1軍合流が近づく中で、お先にとばかりに1本打った。
少々遅い開幕となったが、思いは変わらない。目標を問われると「個人としてももっと上を目指したいんですけど、16年やって優勝したことがないんで」とキッパリ。直後に「正確に言ったら自分の目標、優勝じゃなくて優勝旅行なんすけど」としっかり添えた。
そのためにも。「今、5位っすよね?5位っすけど、この交流戦を機に順位を上げていきたいっすね。まだ全然、試合数も残ってるんで」。25日には35歳になる。「ベテラン、ベテラン言われるのも違和感あるんすけど」。交流戦通算192安打。角中節の季節だ。
ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が6号ソロを放った。
2点を追う7回1死、代わったばかりのソフトバンク津森の低め147キロをしっかり捉え、左中間スタンドへ入れた。
20日のソフトバンク戦では第2打席以降に4打席連続空振り三振を喫し、21日はスタメン落ち。この日も第1打席は三振していたが、苦しい終盤にしっかりと反撃のソロを放った。
この日はソフトバンクの「ファイト!九州デー」で、ペイペイドームはファンに配られた企画ユニホームの水色一色に。レアードの本塁打は、360度のうち10度にも満たない左翼一角のビジター応援席で待つ、黒いロッテファンの中に飛び込んでいった。
ロッテは22日、5月29日の阪神戦(ZOZOマリン)の試合前練習で「ロッテキシリトールコラボキャップ」を着用すると発表した。
選手が着用したもののうち20個は、着用した選手の直筆サイン入りで当日の来場者に抽選でプレゼントされる。抽選は入場ゲートで配布されるチラシに記載の抽選番号を使用し、5回裏終了後にビジョンで当選番号を発表する。
当日は「ロッテキシリトールスペシャルデー」として開催される。コラボキャップは白い歯をイメージしたホワイトを基調に、正面のイニシャルマークにロッテ「キシリトールガムライムミント」のパッケージカラーであるライトグリーンを採用。背面にロッテ「キシリトール」のロゴを掲出したデザインになる。
ロッテはソフトバンク先発の和田に5回まで無安打に封じられ、3連勝を逃した。ただ、楽天、ソフトバンクと上位2チームとの6連戦で4勝2敗。この日は左太もも裏の肉離れなどで出遅れていた角中が今季初昇格し、8回の代打で左前打を放ち、「すごく嬉しい」と目尻を下げた。
24日開幕の交流戦では通算打率.343と好成績を挙げている。「自分も打ってチームが勝つのが1番」と34歳は気を引き締めた。
ロッテが、29日の阪神戦(午後2時開始、ZOZOマリンスタジアム)の試合前練習で「ロッテキシリトールコラボキャップ」を着用することになった。
当日は選手が着用した20個の同キャップを、抽選で来場者20人にプレゼント。着用した選手の直筆サインが入るという。抽選は入場ゲートで配布される抽選番号を使用。5回終了後時に、大型ビジョンで当選番号を発表する。
同キャップはキシリトールガムをイメージした配色とデザイン。この企画は昨年から2年連続での実施となる。
ソフトバンク・城島健司会長付特別アドバイザー(45)が試合前のグラウンドに姿を見せた。ホームの練習を終盤に差しかかり、ビジターチームの選手らが少しずつ現れたとき。自ら足を運び、三塁ベンチ前でロッテ・井口資仁監督(47)と会話した。
身振り手振りで言葉を交わすと、2人そろって打撃の構えをするなど話題は打撃だったもよう。そこに高卒1年目捕手の松川が挨拶にくるなど、濃密な時間となった。ホークスの常勝時代を築いたツーショットに、ファンもカメラを構えていた。
2人はダイエー時代のチームメート。城島アドバイザーは1995年にドラフト1位、井口監督は97年に逆指名で1位で入団した。99年のダイエー初優勝時には城島アドバイザーが正捕手として135試合に出場して打率.306、17本塁打を放ちベストナインに輝いた。井口監督は打率.224、14本塁打ながらも3度のサヨナラ打を放つなど、勝負強さを見せつけた。時を経て、立場も変わった2人。ペイペイドームで再会した。
交流戦前の戦いを終え、ここまでのパ・リーグのペナントレースを、スポニチ本紙評論家の伊東勤氏(59)が分析した。
昨年優勝争いをしたオリックスとロッテが上位争いをするとみていたが完全に出遅れ。楽天とソフトバンクが抜け出した。
楽天は投打のバランスがいい。打撃陣は新加入の西川の1番が機能して得点力が増した。守りでは田中将、岸ら実績のある投手陣が安定している。見逃せないのは炭谷の存在。開幕こそ新人の安田が先発マスクをかぶっていたが、2カード目から炭谷が巧みなリードで投手陣を支え開幕ダッシュに導いた。ベテラン中心のチームだけに夏場をどう乗り切れるか。
ソフトバンクは藤本新監督が手堅い采配。栗原の大ケガ、柳田の一時離脱もあったが三森、柳町ら新戦力が力を発揮。層の厚さを見せつけている。
オリックスはコロナ禍で主力が次々と離脱。杉本の極度の不振もあり、苦しい戦いが続いていた。楽天に3連勝して復調気配。昨年優勝した交流戦での巻き返しを狙っているだろう。西武は開幕直後に離脱した山川が復帰。5割前後の勝率は評価したい。
ロッテは頼みの外国人の状態が上がらず藤原、安田ら若手も伸び悩み、チーム打率はリーグワースト。得点力不足が佐々木朗ら健闘する投手陣の足を引っ張っている。日本ハムは粗削りながら若手が伸び伸びとプレー。ようやく投打とも形が見えてきた。
ロッテは今季初昇格の角中が、1点差の8回に先頭・山口の代打で出場し、又吉から左前打。「実戦感覚が足りないとか、言ってられない。出塁しなければいけない場面で出塁できて良かった」。
首位打者2度の34歳は今季、右太腿裏肉離れもあって出遅れていた。3連戦3連勝は逃したが、昨季交流戦で打率.350を記録したベテランの復帰に井口監督は「これで色んな使い方ができる」と喜んだ。
ロッテは5月29日の阪神戦(ZOZOマリン)で、ロッテキシリトールスペシャルデーを開催し、試合前練習にて「ロッテキシリトールコラボキャップ」を着用することを発表した。
また、選手が着用した「ロッテキシリトールコラボキャップ」のうち20個は当日来場者の中から抽選で選手の直筆サインを入れてプレゼントする。抽選は入場ゲートで配布されるチラシに記載の抽選番号を使用、5回裏終了後にビジョンで当選番号を発表、サインは1個につき1選手、選手の選択は不可。
「ロッテキシリトールコラボキャップ」は白い歯をイメージしたホワイトを基調として、キャップ正面のイニシャルマークにロッテ「キシリトールガムライムミント」のパッケージカラーであるライトグリーンを採用し、背面にロッテ「キシリトール」のロゴを掲出したデザインとなっている。着用及びプレゼント企画の実施は昨年に引き続き、2年連続での実施となる。
左太ももの肉離れで出遅れていたロッテの角中勝也外野手がこの日、今季初昇格&初打席で左前安打をマークした。
1点を追う8回、山口の代打で出場。又吉の変化球を左前へと運ぶ技ありの一打でチャンスメイクした。代走には和田が送られたが、状態の良さをアピール。試合後角中は「嬉しいです。とりえあず仕事はできたかなと。もう16年目で、首位打者2回取ってはいるけど、優勝したことがないので。まだ5位だけど時間はある。優勝旅行するのが夢です」と“角中節”で振り返った。
ロッテは21日、29日の阪神戦(ZOZOマリン)での試合前練習に「ロッテキシリトールコラボキャップ」を着用することを発表した。
当日はロッテキシリトールスペシャルデーを開催。また、選手が着用した「ロッテキシリトールコラボキャップ」のうち、20個を当日来場者の中から抽選で直筆サインを入れてプレゼントされる(抽選は入場ゲートで配布されるチラシに記載の抽選番号を使用、5回裏終了後にビジョンで当選番号を発表、サインは1個につき1選手、選手の選択は不可)。
「ロッテキシリトールコラボキャップ」は白い歯をイメージしたホワイトを基調として、キャップ正面のイニシャルマークにロッテ「キシリトールガムライムミント」のパッケージカラーであるライトグリーンを採用し、背面にロッテ「キシリトール」のロゴを掲出したデザイン。選手の着用、プレゼント企画の実施は昨年に引き続き2年連続での実施となる。
ロッテは7回にレアードの6号ソロで1点差に迫ったが、反撃もそこまで。井口監督は借金6の5位で向かう交流戦での巻き返しを誓った。
脇腹を痛めていた荻野について「週末ぐらいに合流できそう」と27日阪神戦からの1軍復帰を示唆。この日、角中が復帰し左前打したこともあり「チームとして厚みが増してくると思う」と期待した。
ロッテの井口監督が交流戦での巻き返しを誓った。
この日は3点のビハインドから6回に中村奨の適時二塁打、7回にはレアードの左越え6号ソロで1点差に迫ったが、あと1点およばず。19勝25敗1分けで交流戦へと向かうことになった。
戦前は評論家らから優勝候補にも上がりながら、現状は5位。井口監督は「打線の方が、なかなか先発陣を助けられなかったのが、交流戦までの戦いだったかなと思う」と分析した。
一方で、明るい材料も強調。近況5試合で3本塁打のマーティンにレアードも、この日本塁打を放つなど復調気配。1軍初昇格を果たした角中が初安打を放った。脇腹を痛め2軍で調整中の荻野も指揮官は27日からの阪神3連戦中の1軍合流を示唆。「来週末ぐらいに荻野が合流できそう。今日、5イニングぐらい守っているので。来ればまた、チームとして厚みが増してくるかなと思います。そこまでケガしないことを祈るばかりです」。昨季、リーグ最多安打を記録したベテランの復帰を心待ちにした。
ロッテの角中勝也外野手が左太もも裏の肉離れが完治し、今季1軍初昇格。復帰後即安打を放ち、健在をアピールした。
過去2度、首位打者を獲得した34歳の自称若手は8回に代打で登場。左翼に陣取るマリーンズファンから大きな歓声に迎えられた。2−2と追い込まれてから又吉の変化球を左前打し今季初安打を放った。「すごく嬉しいです」と喜んだ。
今季16年目で昨季は惜しくも2位と優勝経験がないだけに「16年やっていて、優勝したことがない。正確に言ったら、自分の目標は優勝じゃなくて、優勝旅行なんですけど、イコールになる部分があると思う」と、優勝旅行に行くためにも、リーグ優勝を諦めない姿勢を明かした。
ベテランとしてチームを引っ張りたいかの問いに「ベテランと言われるのは違和感を感じる。自分が若いときのベテランの人とは全然、違う。最近の若い者は何を考えているか分からない」とまだ、ベテランの域に達していないと謙虚に振り返る。ベンチ内のムードメーカーとしても34歳の若手が野手陣を盛り上げていく。
ロメロが6回を7安打3失点とゲームは作ったが、“魔の4回”に泣き、4敗目を喫した。
この回、無死一塁から柳田に外角スライダーを左中間席へ運ばれる2ランを浴び、やや熱くなると、1死から中村晃、デスパイネ、柳町に3連打を浴び3失点目。打線が6回から中村奨の適時二塁打などで2点を返しただけに、3失点目が余計だった。
前回登板までの3連敗中は、打たれ出すとカッカして投げ急ぐ場面もあったが、この日は、初回から笑みを見せるなど、冷静に投げていた。4回だけ冷静さを欠いた内容に「1イニングだけ悪かったです。そのイニングはストライクを取れていたが、うまく打ち返されたという感じです。ただ、これ以上点差を開かせないように試合をもっていく。それが最低限、今日のやるべきことだと切り替えてその後を0で抑えられたのは良かった」と振り返った。
ロッテは中盤以降の反撃が及ばず、2連勝でストップした。
先発ロメロが4回に柳田に左中間席へ7号2ランを浴び先制を許すと、中村晃、デスパイネ、柳町に3連打を浴び3点目を献上した。
打線は6回2死から高部がチーム初安打を放つと、中村奨の左中間適時二塁打で1点を返し、7回にレアードの左越え6号ソロ。1点差の8回には1死二塁と攻め立てたが、後続が倒れ無得点に終わった。
ロメロは6回を7安打3失点で降板し3勝目を逃した。
ロッテは22日、5月29日の阪神戦(ZOZOマリンスタジアム)にてロッテキシリトールスペシャルデーを開催し、当日限定でチーム全員で試合前練習にて「ロッテキシリトールコラボキャップ」を着用すると発表した。
また、選手が着用した「ロッテキシリトールコラボキャップ」のうち20個は当日来場者の中から抽選で着用した選手の直筆サインを入れてプレゼントされる(抽選は入場ゲートで配布されるチラシに記載の抽選番号を使用、5回裏終了後にビジョンで当選番号を発表、サインは1個につき1選手、選手の選択は不可)。
「ロッテキシリトールコラボキャップ」は白い歯をイメージしたホワイトを基調として、キャップ正面のイニシャルマークにロッテ「キシリトールガムライムミント」のパッケージカラーであるライトグリーンを採用し、背面にロッテ「キシリトール」のロゴを掲出したデザインとなっている。着用及びプレゼント企画の実施は昨年に引き続き、2年連続での実施となる。
ロッテの佐々木朗希投手が、パ投手部門で“4冠”に立ち交流戦に突入する。22日の試合終了時点で防御率1.50、5勝、勝率10割、87奪三振は全てリーグ1位(勝利数のみタイ)だ。3年目シーズン序盤の“無双投球”は、ファンの想像を大きく超えていた。
ここまで登板した8試合にファンは驚かされっぱなしだった。4月10日のオリックス戦では、プロ野球記録を大幅に更新する13者連続奪三振、プロ野球記録に並ぶ1試合19奪三振、そして走者を1人も出さない完全試合を28年ぶりに達成した。次に先発した17日の日本ハム戦では、8回まで1人も走者を許さないまま降板。史上初となる2試合続けての完全試合という期待まで抱かせた。
その原動力となっているのが、平均で160キロに迫る異次元のスピードボールと、150キロ近いフォークボールのコンビネーションだ。9回あたりの奪三振数を示す奪三振率は驚異の14.24。パ歴代最高の2019年の千賀滉大(ソフトバンク=11.33)や新人時代、1990年の野茂英雄(近鉄=10.99)を大幅に上回る。共通点は速球とフォークを投球の大きな柱にしていることだ。
ロッテは19勝25敗のパ・リーグ5位で交流戦を迎える。昨季の佐々木朗の交流戦登板は2試合だけ。5月27日の阪神戦では5回4失点(自責3)でプロ初勝利を挙げ、6月10日のヤクルト戦では6回1失点という成績が残っている。今年はセ各球団に対して、どのような剛球を見せつけてくれるだろうか。