わたしはかもめ2022年鴎の便り(7月)

便

7月23日

北海道日本ハム6−7千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが5連勝。1−5の4回に茶谷の2点打と荻野の適時打で追い上げ、5回に井上、レアードの連続ソロで逆転した。茶谷は8回にも適時三塁打を放った。2番手の佐々木千が2回無失点で2勝目を挙げた。日本ハムは6連敗。

123456789R
千葉ロッテ0013200107
北海道日本ハム4100000016

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[ロッテ]決勝弾のレアードは7月の50打席目でようやく初打点「打席で辛抱が足りなかった」[ニッカン]

ロッテのブランドン・レアード内野手(34)の目尻がやっと、少しだけ下がった。5回2死、4番井上のソロで同点に追いついた直後、続いた。井上と同じような左翼席中段への1発は、序盤の5点ビハインドをついにひっくり返す勝ち越し弾になった。

ナインやスタンドが盛り上がる1発も、本人は感情爆発とまではいかない。「この2〜3週間、本当に振れてなくて、自分でもしっかりしなくちゃ、頑張らなくちゃという気持ちの中での本塁打だったので」。

不振を極め、7月はこの日の試合前まで45打数5安打で打率1割1分1厘。本塁打はおろか、打点もなし。下旬にしてようやくの7月初打点を挙げ「打席での辛抱が足りなかったと思います。外れてるところのボール球に手を出したり。タイミング的にもちょっとおかしかった部分がある」と自己分析を口にした。

47打席に立ち、四球もわずか2つ。それがこの日、4回の第2打席はファウルで粘って、落ちる変化球にバットを止めた。「今日は四球も選べたし、いい傾向だと思います」。焦らずに耐え、第3打席でカットボールを完全に捉えた。「後半戦に乗っていける本塁打だったと思います」と安どの言葉を発した。

1割9分9厘だった打率は、6月27日以来となる本塁打で2割台に戻した。ただ、このまま低迷している訳にはいかない。井口監督はレアード、2軍調整中のマーティンとも「コンディションは全然大丈夫だと思います」と肉体面の不安はないとしている。

荻野、高部、中村奨の上位打線は比較的好調を維持している。井口監督はこの日も「4番、5番が打てば勝つってことです」と話したが、コロナ禍やコンディション不良での戦線離脱もある中で、ポイントゲッターがいかに機能するか。井口監督は助っ人勢を「優勝するために必要な戦力です」とし、完全復活を願っている。

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[データ]ロッテ、20年ぶり5試合連続逆転勝ちで5連勝、今季最多の貯金3[ニッカン]

ロッテが今季2度目の5連勝で、貯金を今季最多の3とした。

ロッテが昨年8月21日ソフトバンク戦(スコア0−5→8−6=5点差)以来の5点差以上逆転勝ち。これで18日ソフトバンク戦からオール逆転勝ちの5連勝をマークした。ロッテが逆転勝ちを5試合続けたのは02年7月19〜23日以来、球団20年ぶり。

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[ロッテ]佐々木千隼が好リリーフで今季初勝利「ぴしゃっと止めたのが大きかった」井口監督[ニッカン]

ロッテ佐々木千隼投手(28)が好リリーフで今季2勝目を挙げた。

先発本前が序盤に崩れたものの、4回に周囲から「茶」「チャー」と呼ばれる茶谷の適時打などで1点差に迫り、4回裏からマウンドへ上がった。

熱いおしぼりを手で踊らせるようにロジンを多めに踊らせ、いきなり上位打線に。近藤には四球を与えたものの、今川をスライダーで三振にし、無失点。その裏に井上の同点弾、すし大好きレアードの勝ち越し“すし弾”が生まれ、勝利投手の権利を手にした。続く5回も2三振を奪った。

昨季は8回の男として必勝リレーに君臨したが、今季は出遅れ、試合前時点では防御率9.26と苦しんでいた。ようやくの好投。井口監督も「千隼があそこでぴしゃっと止めたのが大きかったと思います」と評価。「1点差2点差にしていけば逆転できる雰囲気はありますので、そういう意味では早い段階で追いつけたのは大きいですし、4回から佐々木を入れたのもそこなので。チームとしていい方向に向いているなと思います」と、手応えを感じていた。

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[ロッテ]茶谷健太がプロ初ずくめの活躍、サイクルで「あがり」ならずもレアードすし弾と競演[ニッカン]

マイクを渡されたロッテ茶谷健太内野手(24)は、固まっていた。初のお立ち台。「緊張してます」。直立不動で声を出した。

3回にプロ初二塁打、4回にプロ初打点、8回にはプロ初三塁打で、試合前までは通算8安打だったプロ7年目が、気がつけばサイクル安打の1歩手前。三塁守備でもチームを助けた。

インタビューが進み、少しずつ和らぐ。「今まで全くチームに貢献できなかったんですけど、今日は少しはできたのかなと思います」。ソフトバンクの育成契約打診を断り、ロッテにやって来たのが18年オフのこと。20年には内野控えで1軍に多く帯同したが、昨季は出だしで失敗した。石垣島キャンプ初日に、足の故障でリタイア。秋の契約更改でも言葉は重かった。

「初日にやるのは正直、周りから見ても良くないと思うので…。何もしてきてないと思われても仕方ないのかなと思いながら、リハビリをやっていました」。

それでも夏場に2軍戦に復帰すると、長打も増えていた。今季もイースタン・リーグでの好調ぶりを買われての1軍昇格。井口資仁監督(47)は「まだまだゲームとしてやらなくちゃいけないことはいっぱいある」としつつ「しっかりとコンタクトできるようになってきたのはあります」と成長を認める。

スタメン起用もこれで12試合目だ。三塁安田が右肩痛でスローイングを控える状況にある中で、巡ってきたチャンスに日々、向き合っている。

「雰囲気はいいと思います。明日もまた全員で勝てるように。前半戦ラストということで勝って終わりたいので、ご声援よろしくお願いします」。

お立ち台では左手にマイクを握り、最後まで直立不動だった。井上、レアードの“ごっちゃしずし弾”が握られたこの日。サイクル安打で“あがり”とはいかなかったものの、茶柱が立ったかのように、ロッテに幸運の流れをもたらした。

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[ロッテ]井口監督「久々に見ましたね」札幌ドームで強烈“ごっちゃしずし”を炸裂[ニッカン]

ロッテが広い札幌ドームで強烈“ごっちゃしずし”を炸裂させた。

先発本前の序盤の5失点を徐々に詰め、5回2死で4番井上晴哉内野手(33)が同点2号弾を左翼席中段に運んだ。恒例ごっちゃしポーズを済ませ、ベンチへドスン。その50秒後。「ベンチ座って、あー、本前の負け消えたか、良かったな〜、あっ」。ブランドン・レアード内野手(34)の勝ち越し13号ソロが、同じような場所へ吸い込まれた。すしパフォーマンスでベンチも再び盛り上がった。

初回に4失点したが、連勝中のチームは集中力もすごかった。「どこかでいけると思っていたので。試合中はどこか隙もうかがっているので。ずっとファイティングポーズを取っていますね」。大量失点から1時間少々で追いつき、一気にひっくり返した。

井口資仁監督(47)は端的にまとめた。「久々に見ましたね。4番、5番が打てば勝つってことです」。チーム打率は12球団最下位、本塁打は10位ながら、調整中のマーティンや右肩痛の安田も含め、中軸が本領発揮すれば力はある。今季2度目の5連勝で、貯金も今季最多の3に。抜け目なく戦国パを戦う。

ロッテが昨年8月21日ソフトバンク戦(スコア0−5→8−6=5点差)以来の5点差以上逆転勝ち。これで18日ソフトバンク戦からオール逆転勝ちの5連勝をマークした。ロッテが逆転勝ちを5試合続けたのは02年7月19〜23日以来、球団20年ぶり。

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[ロッテ]“ごっちゃしずし”誕生、井上晴哉2号“ごっちゃし”直後レアード13号“すし”パフォ[ニッカン]

ロッテに強烈な“ごっちゃしずし”が生まれた。

2回までに5点を奪われながら、じわじわ迫り、迎えた5回2死。4番に入った井上晴哉内野手(33)が日本ハム西村の甘い148キロを豪快に振り抜き、左翼席中段まで運ぶ2号同点弾。ベンチ前では恒例の“ごっちゃし”ポーズをし、右翼席のロッテファンに手を振った。

その直後、打率2割を切ったブランドン・レアード内野手(34)が2球目143キロを同じように左翼席中段へ。13号勝ち越しソロをかっ飛ばすと、恒例のすしパフォーマンスを笑顔で済ませた。

本塁打数がリーグ最少のロッテが、広い札幌ドームの豪快な2発で、先発本前の5失点を帳消しにした。

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[ロッテ]茶谷健太2点適時打でプロ初打点「何とか打てて良かった」日本ハム戦[ニッカン]

ロッテ茶谷(ちゃたに)健太内野手(24)が2点適時打でプロ初打点を挙げた。

この日は9番三塁でスタメン出場し、4点を追う4回2死満塁で第2打席へ。日本ハム2番手西村の初球カーブをコンパクトにレフトへはじき返し、走者2人を迎え入れた。試合中、球団広報を通じ「何とか打てて良かったです」とコメントした。

3回の第1打席でも日本ハム河野からプロ初長打となる左中間二塁打を放つなど、右肩痛の安田がベンチを外れる中で必死にアピールした。

茶谷は帝京三(山梨)時代に本格派右腕としても注目され、15年ドラフト4位で内野手としてソフトバンク入り。18年オフに戦力外通告の上、育成契約を打診されたが、これを断り自由契約に。ロッテに育成契約で入団し、19年オフに支配下登録された。20年は内野の控えとして1軍にいることも多かったが、昨季は石垣島キャンプ初日に右足を負傷した影響もあり、1軍出場はなかった。

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ロッテ・茶谷、プロ7年目で初打点「とにかく本当に打ててよかった」[サンスポ]

ロッテの茶谷はプロ7年目で初打点を記録した。1−5の4回2死満塁で左前へ運び、2人が生還した。3回は二塁打、8回にも適時三塁打を放って3安打3打点の大活躍。逆転勝ちに貢献し、初のヒーローインタビューでは「とにかく本当に打ててよかった」と安堵の表情だった。

山梨・帝京三高から2016年にドラフト4位でソフトバンクに入団したが18年オフに自由契約となり、育成選手としてロッテに入団した。「今まで全くチームに貢献できていなかったので、少しでも(貢献)できたかなと思う」と謙虚に話した。

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ロッテ、アジャ&レア2者連発で5点差逆転5連勝!「ごっちゃし」からの「寿司」披露[スポニチ]

ベンチ前で、ロッテ・井上が手刀を切った。1点ビハインドの5回2死から左翼席へ2号ソロを運んだ。大相撲の力士をイメージした「ごっちゃし」のパフォーマンスに右翼席のファンも大喜びだ。

マウンドには、早くも3番手・古川侑が上がっていた。値千金の同点弾を放った「アジャ」は振り返る。「久々の感触でしたね。投手が代わったので、タイミングを計っていた。直球に合わせていたので、それがハマった。(3回5失点で降板した)本前の負けがこれで消えた」と一息ついてベンチに座ると、再び大歓声が起こった。

続くレアードも左翼席へ勝ち越し13号ソロを叩き込んだ。「ここ2、3週間はバットが振れていなかった。手応えは十分だったけど、本当に久しぶりだった」と「寿司」を握るパフォーマンスも6月27日以来となった。

いきなり5点を追いかける展開となったが、チームの2大エンターテイナーの今季初共演。今季2度目の5連勝は全て逆転勝利で、今季最多の貯金3とした。試合前の時点で打率2割を切っていたレアードについて、井口監督は「球宴中に特打をさせようと思っていたら、本塁打競争に出るというのでびっくりした」と冗談を飛ばしたが、試合後には「4、5番が打てば勝つってことですね」と納得の表情だった。

茶谷(プロ初打点を含む3安打3打点で初めてヒーローインタビューを受け)
「初球から振りに行けたのがよかった。今まで全くチームに貢献できなかったけど、今日は少しできたかなと思う。」

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ロッテが序盤の5点差を中盤でひっくり返す、井上、レアードが連発!レアード「自分も続きたかった」[スポニチ]

ロッテは2回までに5点を許す苦しい展開だったが、3回に荻野の左前適時打で1点を返すと、流れは一変した。

4回2死一、二塁から田村の遊ゴロを遊撃手・上野がはじくと、満塁となって茶谷、荻野の連続適時打で3点を入れて、たちまち1点差に詰め寄った。

そして5回には井上、レアードに連続ソロが飛び出して一気に逆転。左翼席へ同点の2号ソロを放った井上は「(先発して3回5失点で降板した)本前が悔しい思いをしていたと思うので、負けを消してあげたいと思っていた」と振り返る。レアードも「自分も続きたいと思っていた」と6月27日以来の左越え13号ソロで勝ち越しとなり、満面の笑みだった。

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29〜31日ロッテVSオリックス戦のZOZOマリンで3人制バスケット[スポニチ]

ロッテは夏のスペシャルイベント「BLACK SUMMER WEEKEND supported by クーリッシュ」を開催する7月29〜31日のオリックス戦(ZOZOマリン)にて、球場外周正面に「クーリッシュ アーバンスポーツエリア」と題した特設会場を設置し、3x3.EXE PREMIER(スリーエックススリー・エグゼ・プレミア)協力のもと、3人制バスケットボール「3x3」のエキシビションマッチを実施すると発表した。

3人制バスケットボール「3x3」は東京2020オリンピックで正式種目となり、3x3.EXE PREMIERとは世界初の3人制バスケットボールリーグとして2014年にスタートし、2022年シーズンは日本から48チーム、そしてニュージーランドやタイ、台湾にも拡大し、現在では100超えるチームが参加する世界最大規模のリーグとして発展している。

エキシビションマッチは各日共に3試合が開催され(1試合20分程度)、観覧は無料。

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[ロッテ]2試合連続4番起用の井上晴哉「本当の4番が帰ってくるまで負ける訳にはいかないっしょ」[報知]

ロッテが5点差をひっくり返す大逆転劇で今季最多タイの5連勝を飾った。

この日は先発の本前が2回まで5失点と誤算。今季最短の3回5失点でマウンドを下りたが、その後、打線に火が付いた。

3回に荻野の左前適時打で1点を返すと4回には茶谷の2点適時打などで3得点。1点を追う5回には井上が左翼席へ豪快な2号ソロをたたき込み同点に。その直後にレアードも13号ソロをマークし勝ち越しに成功した。

チームは現在、19日まで4番に座っていた安田が右肩痛でベンチ外。21日から2試合連続で4番起用された井上は「みんなが思っているほど(4番は)重く感じてない。だって本当の4番どっかいっちゃったんですもん。その穴埋めしてるだけなので」と謙遜。

前半戦は残りあと1試合となっているが「本当の4番が帰ってくるまで負ける訳にはいかないっしょ。しっかり万全に治してもらって、安心してもう1回打席を迎えて欲しいって本当の4番には言いたいですけどね」と胸の内を明かしつつ、チーム一丸となって戦い抜くことを誓った。

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[ロッテ]井上晴哉&レアードの2者連続弾で勝ち越し、5点差をひっくり返す[報知]

ロッテが5点差をひっくり返した。

この日は先発の本前が初回から打ち込まれ4失点の大誤算。2回には今川にソロを浴び、今季最短の3回5安打5失点(自責4)KOでマウンドを下りた。

それでも打線は四球や敵失などで4回までに4点を返し1点差に迫ると、5回2死から井上が左翼席へ豪快な2号ソロ。ついに同点に追いつくと、続くレアードも左翼席へとたたきこむ2者連続弾をマーク。5点差を一瞬にしてひっくり返し、ロッテが勝ち越しに成功した。

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[ロッテ]29〜31日のオリックス戦で3人制バスケ「3x3」のエキシビションマッチを実施[報知]

ロッテは23日、29〜31日のオリックス戦(ZOZOマリン)で、3人制バスケットボール「3x3」のエキシビションマッチを実施することを発表した。

当日はZOZOマリンスタジアム球場外周正面に「クーリッシュ アーバンスポーツエリア」と題した特設会場を設置。3x3.EXE PREMIER(スリーエックススリー・エグゼ・プレミア)協力のもと実施される。3x3.EXE PREMIERとは世界初の3人制バスケットボールリーグとして2014年にスタートし、2022年シーズンは日本から48チーム、そしてニュージーランドやタイ、チャイニーズタイペイにも拡大し、現在では100超えるチームが参加する世界最大規模のリーグとして発展。

エキシビションマッチは各日共に3試合が開催され(1試合20分程度)、観覧は無料。3人制バスケットボール「3x3」は東京2020オリンピックで正式種目となっている。

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日本ハム・河野竜生−ロッテ・本前郁也…スタメン発表[報知]

[ロッテ]
1(左)荻野、2(中)高部、3(二)中村奨、4(一)井上、5(指)レアード、6(右)岡、7(遊)エチェバリア、8(捕)田村、9(三)茶谷、投=本前
[日本ハム]
1(一)清宮、2(二)渡辺、3(中)近藤、4(右)今川、5(指)高浜、6(三)佐藤、7(左)郡、8(捕)清水、9(遊)上野、投=河野

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ロッテが今季初2者連続弾で5連勝、貯金ターン確定、井口監督興奮「久々に見た」[デイリー]

ロッテは5回、今季初となる2者連続本塁打が井上、レアードから飛び出し、序盤の5点差をついにひっくり返した。「久々に見ました。4番、5番が打てば勝つということです」と井口監督もいささか興奮気味だ。

これでチームは今季2度目の5連勝。貯金ターンが確定した。

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3年前の春、ロッテ浦和で誓った1軍での活躍、そして、ヒーローになったロッテ・茶谷健太[BASEBALL KING]

◇初のヒーローインタビュー

「1軍で活躍して、少しでもチームに貢献できるように頑張っていきたい」。

3年前の2019年3月、当時まだ背番号「124」だったロッテの茶谷健太は、1軍で活躍することを目標に掲げ汗を流していた。あれから3年−。移籍4年目で初めて1軍でヒーローになった。

茶谷は23日の日本ハム戦、『9番・三塁』で先発出場すると、0−5の3回の第1打席、先発・河野竜生が1ボール1ストライクから投じた3球目のストレートをレフトへ弾き返す二塁打でチャンスメイク。1番・荻野貴司のレフト前への安打で生還した。1−5の4回二死満塁の第2打席は、2番手・西村天裕の初球を捉え、プロ初打点となる2点適時打。7−5の8回2死三塁の第4打席は、玉井大翔から右中間を破る貴重な適時三塁打を放った。

守っても4回に渡邉諒が放った三塁への強烈な打球をダイビングし、素早く起き上がって一塁へ送球しアウトにした。茶谷の攻守の活躍もあり、チームは0−5から大逆転勝ち。試合後には、ヒーローインタビューにも登場。こちらにも緊張感が伝わってくるお立ち台だった。

◇移籍してからの3年間

23日の日本ハム戦で初めて、1軍でヒーローになった茶谷だが、ヒーローになるまでの3年間は険しい道のりだった。ロッテに移籍した当時は冒頭で述べたように育成選手。当時茶谷は「打てないと終わりだと思っているので、とにかく打つこと。結果が全ての世界なので、数字、目に見える部分でしっかりアピールしていきたい。目にみえない部分でもアピールしていきたい」と、打撃の成績を残すことにこだわった。

茶谷は19年7月14日時点でファームで打率.282と支配下登録に向けアピールしていたが、同年マーティンがシーズン途中に加入し、支配下選手登録枠が70人に到達。シーズン中での支配下選手登録が叶わなかった。

19年7月14日の取材で茶谷は自身のここまでの評価について「0点です」と即答し、「枠が決まって、結果が残っていないところです」と悔しさを滲ませていたのを今でも覚えている。

19年のオフに支配下選手登録となり、20年2月8日の楽天モンキーズとの国際交流試合では途中出場し、第2打席で、「センター方向を意識した」と1軍の実戦では初安打となるセンター前に2点適時打を放った。「相手の投手も変則だったので、結果を出せて1本打てたのはよかったです」と喜んだ。同年1軍で31試合に出場し、安打も放った。

しかし、昨年は2月1日の春季キャンプ初日に右足ハムストリングスの肉離れで離脱。「下半身の怪我なので、動けないことがあると思うので、体重をまず増やしすぎないように。いつも以上にキレを出すことを意識していました」と、リハビリに励んだ。7月10日のDeNAとの2軍戦で実戦復帰を果たしたが、21年は1軍に1度も昇格することなく、シーズンを終えた。

迎えた今季は、開幕2軍スタート。「1軍に上がればもちろんスタメンで出場することが第1の目標にはなりますが、代打だったり少ない打席で1打席1打席結果を残していかないといけないので、その時にしっかり結果を出せるようにやっています」と、6月は14試合に出場して、月間打率は.412(51−21)、試合数を大きく上回る18打点。14試合中10試合で安打を放ち、そのうち複数安打は7試合、17日のヤクルト戦では1試合に4本の安打を放つ活躍で、6月21日に今季初昇格。

昇格してからも6月22日の西武戦で今季初安打を放つと、27日のソフトバンク戦でプロ入り後初となるマルチ安打。7月7日の日本ハム戦以来となるスタメン出場となった7月20日の西武戦でレフト前に安打を放ち、23日の日本ハム戦では自身初となる3安打、3打点と、与えられたチャンスで“結果”という形で応えている。

1軍定着、その先のレギュラー獲得に向けて、今後は23日の日本ハム戦のような活躍を継続していくことが必要になってくる。ここをクリアした先に、“1軍で活躍して貢献できる選手”になっているはずだ。

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