全パが逆転勝利。0−1の2回に松川の適時打で追い付き、6回に柳田のソロで勝ち越し。先発の佐々木朗は1回3安打1失点も、最速162キロを記録した。2回以降は継投でつなぎ、9回はモイネロ、松井裕、益田の3人を起用して逃げ切った。全セは1回に佐々木朗から3連打したが、佐藤輝の犠飛による1点止まりだった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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全パ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
全セ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
全パは1点リードの9回守護神リレーが実現した。
1人目、ソフトバンクのモイネロが巨人小林を見逃し三振。
続いて楽天松井裕樹が阪神中野を空振り三振に仕留めた。すると、佐々木朗希と松川が“コーチ”としてマウンドに登場。佐々木朗が「ご苦労さん」といわんばかりに松井裕のお尻をポンッとたたいた。
代わったロッテ益田直也がふらつき投法で、連打を浴びるも最後はDeNA佐野を打ち取って締めくくった。豪華顔触れを演出したオリックス中嶋監督は「1人1殺ということでいってもらおうと快諾していただき、3人で順番を決めて投げてくれました」と負担を軽減した。
ペナントレース後半戦にい〜よかんが漂った。ロッテ佐々木朗希投手(20)が27日、愛媛・松山での「マイナビオールスターゲーム2022」第2戦に先発し、初の球宴登板を1回1失点で終えた。
最速は162キロで、エンゼルス大谷翔平投手(28)が日本ハム時代の14年に出した球宴日本人最速に並んだ。7月1日に右手中指のマメをつぶして以降初の実戦を無事に終え、果実を得た。パの2勝で球宴も終わり、いよいよ29日から熱戦が再開する。
佐々木朗希の瞳が鮮やかになった。赤、黄、黄緑、オレンジ…。スタンドを埋める12球団のユニホーム。「シーズン中に見たことない、たくさんのユニホームを着たファンの方々がいたのですごく新鮮でした」。空や雲の色も多彩に移ろいを見せる、夕暮れの球都松山。いきなり投げた158キロの白い筋で、スタジアム全色をどよめかせた。
159、161と増速させ、2番ウォーカーに安打された球が、大谷の球宴記録に並ぶ162キロだった。「160キロ、とりあえず出てくれてホッとしています」。マメがつぶれ、約1ヶ月ぶりのマウンドが球宴の夢舞台。「どうにか1イニングしっかり投げ切れたので良かったなと」。球速更新、連続奪三振。周囲の期待はよそに、今できることをやり切った。
直球をどんどん投げ、3連打を浴び「もっと変化球投げたかったんですけど、サイン出なくて。松川のせいで打たれました」と2歳下の相棒をいじった。「セ・リーグの打者は本当にみんな打ちますし、村上選手なんかは本塁打以外はアウトにしてほしかったなと思いました」。華やかな球宴で、ちゃめっ気ある朗希節も絶好調。小学生時代、岩手にやって来た球宴を観戦してから10年、スター達にも一目置かれるスターに上り詰めた2日間だった。
戦国の名に相応しく、パ・リーグは首位から5位まで2・5ゲーム差に詰まる。前半戦6勝1敗、球史に残る完全試合も達成したとはいえ、まだまだ波もあるミカンの大器。本領発揮となれば、必ずや全球団の星取や戦略に影響する。「後半戦、全試合投げられるように、1回も抹消せず最後まで投げきれるように頑張ります」。どよめかせ、押し込む、希代のストレート。後半戦も佐々木朗希が主役だ。
言葉が人の心を打つスターになった。6月7日、ロッテ佐々木朗はZOZOマリンの打席に立った。ロッテ−中日の始球式を地元大船渡の猪川野球クラブの後輩、千葉恭佑君(12)が務めた。
その千葉君は190センチ以上ある偉大な先輩を「こんなにデカいんだな〜」と見上げた。先輩みたいな野球選手になりたいけれど、まだ160センチあるかないか。始めたことがある。
「ストレッチとか、朗希君がやっていることをやりたいと思います」。
12歳の言葉にゾクッとさせられた。佐々木朗は中学時代のケガを機に、ストレッチを大事にし始め、現在の礎を作った。入団1年目のこどもの日には、ストレッチ動画を球団YouTubeで公開。「プロ野球選手は社会的にすごく影響力があると思います」。理解した上で、次世代に伝わるよう発信してきた。
千葉君もこの春、右肘痛で投球を控えた。どこかで先輩の記事を目にし、リハビリ中もストレッチを続け、柔軟性を強化。同じ道をたどる。完治後も主に開脚に励んだり「タブレットでムキムキの人の動画を見たり…」。球宴中継をしかと見届ければ、この夜もストレッチタイム。佐々木朗は少年時代、楽天田中将に憧れた。スターが眩しいのはいつの世も同じだ。
全セの強打者達が、ロッテ佐々木朗希投手(20)の直球を打ち返した。全パの先発右腕に対し、初回に3安打1犠飛で1点を先制。1死走者なしから、巨人アダム・ウォーカー内野手(30)、ヤクルト山田哲人内野手(30)、ヤクルト村上宗隆内野手(22)が3連打を放った。1死満塁からは、佐藤輝明外野手(23)が先制犠飛。ヤクルトにとって、松山は秋季キャンプや主催試合を行ってきたなじみの場所。地元ファンへ、昨季日本一の恩返しにもなった。
全セ打線が令和の怪物に牙をむいた。直球勝負を続ける佐々木朗を打ち砕いた。まずは1死走者なしからウオーカーが162キロを中前打。続いて山田が158キロを右前打。さらに村上が160キロを中前に運び、塁を埋めた。仕上げは阪神佐藤輝。157キロを左翼への犠飛とし、剛速球をきっちりはじき返して、1点をもぎとった。
さすがの完全試合右腕も直球だけでは、抑えられない。それでも村上は「いやもう、球めちゃめちゃ速くて。あれで変化球投げられたら、もうお手上げだなと思いました」。山田も「今回は真っ直ぐだけだったけど、シーズンだったら変化球も投げるでしょう。あらためて、すごい投手」と力勝負の中にも、若き右腕の力を感じ取った。
主砲村上は、第1戦前日の25日、両リーグ代表としてイベントに佐々木朗と出席した。「佐々木君と対戦したいなと思っています」と意欲を見せつつも「多分打てないんで。思い切って振ります」と、謙遜とも自虐ともとれるコメントを残した。宣言通りの思い切ったスイングで、宣言とは違うクリーンヒット。「欲を言えば、ホームラン打ちたいなという思いもあった。そこは僕のミスショット」と3冠王を視界に入れるスラッガーの見据える先ははるかに高い。
3回1死一塁の第2打席では、オリックス山本の149キロ直球を右前に運んだ。昨年の日本シリーズで7打数1安打4三振と封じられていた東京五輪の同僚右腕から、快音を残したが「真っ直ぐが来ると分かっていて、ちょっと差し込まれた。まだまだだなと」。球界屈指の右腕2人からの2安打にも満足する様子はない。
松山は村上にとっても、ヤクルトナインにとって思い出深い地。例年、秋季キャンプを行ってきたが、直近2年は新型コロナウイルスなどの影響で実施できていない。初出場の長岡も安打を放ち、ヤクルト勢が“第2の故郷”で躍動。その中心に、村上がいる。
全パ全試合出場中のロッテ高部瑛斗は、球宴でも中堅手として2試合フルイニング出場した。
前日は無安打も、この日は安打と盗塁をマーク。プロ3年目の成長株は球宴でも走攻守で出し切り「疲れましたけど、とてもいい経験になりました。素晴らしいスター選手の皆さまと一緒に2日間、2試合を過ごせたことを今後に生かしたいと思います」と振り返った。
全パの大物ルーキー、ロッテ松川虎生捕手が敢闘選手賞を受賞し、賞金100万円をゲットした。「ビックリしました。何で僕か、ちょっと分からないですけど」と少し慌てた。2回1死二、三塁で広島床田から右前適時打。18歳9ヶ月での安打は球宴最年少タイ記録、打点は史上最年少記録。「どんな意識で打席に入ったとかもなくて、ただただ無我夢中です」という時間。「嬉しいっス」と笑った。
高卒新人捕手としてNPB史上3人目となる開幕スタメンマスクに起用され、佐々木朗の完全試合も経験しながら、前半戦を1軍で完走した。球宴では西武森をはじめ、多くの先輩と交流した。「球宴ならではというか、いつも対戦する人達と話をしていただきましたし、これも自分の糧にしていかないといけないと思います」と多くの収穫を得た様子だった。
高卒新人のロッテ松川が同点適時安打。安打を記録した高卒新人は13年2、3戦大谷(日本ハム)以来5人目となり、打点は86年2戦清原(西武)13年3戦大谷に次いで3人目だ。松川は現在18歳9ヶ月で、安打は66年3戦鈴木啓(近鉄)に並び最年少タイ、打点は86年2戦清原の18歳11ヶ月を抜く最年少記録となった。清原は同点本塁打、大谷は同点適時安打と、3人とも同点の殊勲安打だが、打点を挙げたのは清原が3打席目、大谷は7打席目(大谷は1戦が2打席無安打)。松川が2人より早い2打席目で打点を記録した。
最後はロッテ勢が持っていった。9回2死、佐々木朗投手コーチ(?)と松川バッテリーコーチ(?)がマウンドへ。
楽天松井裕に交代を告げると、佐々木朗コーチは松井裕の尻をポーン。敬礼する守護神益田にはボールを託した。益田は秘技フラフラ投法をこの日も披露し、1点差を守り抜いた。中継ぎで連投した小野郁が勝利投手になった。
第2戦は全パ11人、全セ7人の投手が登板。全パの11人は07年第1戦全セ、11年第1戦全セ、22年第1戦全パの9人を抜いて1試合の投手最多人数となり、両軍合計18人も07年第1戦、22年第1戦の15人を抜く最多記録。
剛球ショーが再び始まる。ロッテ佐々木朗希投手(20)が27日、愛媛・松山での「マイナビオールスターゲーム2022」第2戦に先発し、初の球宴登板を1回3安打1失点で終えた。
最速は162キロで、エンゼルス大谷翔平投手(14年=当時日本ハム)の持つ球宴日本人最速に並んだ。7月1日に右手中指のマメがつぶれて以降、初のマウンド。三振0ながら短いイニングを投げ終え、29日からのペナントレース後半戦への期待を高めた。
入場時も、出場メンバーのコールでも、マウンドへ向かう時も、他のどのスターよりもプロ野球ファンがわいた。佐々木朗希への拍手がどよめきに変わったのは、全セ1番塩見に投じた初球158キロ。初の球宴、初の球場。最速164キロ右腕の放つ白い直線が、球都松山の空気を裂いた。
159、161と徐々に増速し、巨人ウォーカーに安打された162キロは、球宴での日本人最速記録になった。右手中指のマメをつぶしてから26日後の復帰マウンド。「160キロ、とりあえず出てくれてホッとしています」としつつ「走者を出さないように頑張ろうと思ったんですけど、2人目でセンター前打たれたので、悔しかったです」と負けん気の強さを出した。
平均球速158.7キロとはいえ23球中21球、直球を投げ込んだ。「もっと変化球投げたかったんですけど、サイン出なくて。松川のせいで打たれました」「村上選手なんかは本塁打以外はアウトにして欲しいなと思いました」と、いじり付きの朗希節も絶好調。夢舞台を満喫した。「どうにか1イニング投げ切れたので良かったなと思います」。患部の状態が戻り、実戦で制球良く投げ込めたことが最大の収穫だ。
どこが優勝してもおかしくない戦国パで、前半戦6勝1敗の右腕の今後の出来は、ロッテの命運を左右する。「後半戦、全試合投げられるように、1回も抹消せず最後まで投げきれるよう頑張ります」。どよめかせ、押し込む、希代のストレート。後半戦も佐々木朗希の名が列島にとどろく。
全パのロッテ佐々木朗希投手(20)が、女房役に注文をつけた?初の晴れ舞台で、初球から16球連続直球勝負で160キロ超えを連発したが、内心はというと「僕はもっと変化球を投げたかったんですけど、全然サインが出なくて…。松川のせいで打たれました」と、ロッテの同僚で、この試合もバッテリーを組んだ松川にチクリと言った。
さらに「すごい真っ直ぐにこだわっていたので。『打ち取れない』ってなっちゃいました。変化球投げないと、危うく終わらないところでした」。3連打を浴び、1死満塁から阪神佐藤輝の左犠飛で先制点を献上した。途中から、フォークにカーブを交えて1失点で切り抜けた。それでも、2番の巨人ウオーカーへの4球目に162キロを記録。これが、14年球宴で当時日本ハムの大谷(現エンゼルス)が記録した日本人最速に並んだ。「160キロ、とりあえず出てくれて、ホッとしています」と胸をなで下ろした。
ヤクルト村上との対決では、打席から雰囲気を感じ取った。カウント1−1から160キロの直球をライナーで打ち返され、中前へ運ばれた。「村上選手なんかは、ホームラン以外はちょっとアウトにしてほしかったなと思いました。雰囲気もすごいですし。ピッチャーライナー来たんですけど、すごい打球速かったです」。打者6人に対し23球、1回3安打1失点で終えた。
ベンチでは、他チームの選手と交流。充実の2日間を過ごした令和の怪物は、後半戦に向け「1回も抹消せず、最後まで投げ切れるように頑張ります」と言い切った。
全パのロッテ松川虎生捕手(18)がオールスター初安打初打点をマークした。
相棒の佐々木朗とのバッテリーでスタメン出場。2回1死二、三塁から広島床田の変化球をライト前へ流した。18歳9ヶ月での安打は球宴最年少タイ記録で、打点は最年少記録を更新した。「どんな意識で打席に入ったとかもなくて、ただただ無我夢中です。嬉しいっス」と笑顔を見せた。
高卒新人のロッテ松川が同点適時安打。安打を記録した高卒新人は13年2、3戦大谷(日本ハム)以来5人目となり、打点は86年2戦清原(西武)13年3戦大谷に次いで3人目だ。松川は現在18歳9ヶ月で、安打は66年3戦鈴木啓(近鉄)に並び最年少タイ、打点は86年2戦清原の18歳11ヶ月を抜く最年少記録となった。清原は同点本塁打、大谷は同点適時安打と、3人とも同点の殊勲安打だが、打点を挙げたのは清原が3打席目、大谷は7打席目(大谷は1戦が2打席無安打)。松川が2人より早い2打席目で打点を記録した。
全パのロッテ・レアードがホームランダービー優勝を果たした。1回戦はヤクルト村上を3−2、準決勝は楽天浅村を3−2で下し決勝進出。前日に勝ち上がったソフトバンク柳田との対戦となった。先攻の柳田は3本で終了。1度きりの登場で終えた相手に対し、この日だけで3度の登場となったレアードだが、疲れを見せることなく4本で上回った。「本当に楽しい雰囲気の中、優勝することが出来て本当に嬉しいよ。出場しているメンバーもすごい打者ばかり。その中で勝つことが出来たという事は、とても価値があることだね」と胸を張った。
打撃投手は、ロッテの前里用具担当が務めた。「振りやすいコースに、ちょうどいいスピードで投げてくれたよ」と感謝を忘れなかった。さらに「なかなか松山のファンの前でプレーを披露する機会がない中、こういうイベントでファンの皆さんに喜んでもらえて嬉しいね」と言った後、もちろん、こう続けた。
「松山スシさいGOだよ」。
お決まりのフレーズで喜びを表した。「まだ食べてないけどね」と言ってニヤリ。瀬戸内海のスシが待ち遠しそうだった。
全パのロッテ佐々木朗希投手(20)が初の晴れ舞台で、大谷翔平に並ぶ日本人球宴最速タイを記録した。
先頭・塩見の打席、初球から158キロをマーク。3球で三ゴロに仕留めると、2番巨人ウオーカーへの4球目、162キロを記録した。これが、14年球宴で当時日本ハム大谷(現エンゼルス)が記録した日本人最速に並んだ。
全パのロッテ佐々木朗希投手(20)が初の晴れ舞台で、大谷に並ぶ日本人球宴最速タイを記録した。
先頭・塩見の打席、初球から158キロをマーク。3球で三ゴロに仕留めると、2番巨人ウオーカーへの4球目、162キロを記録した。これが、14年球宴で当時日本ハム大谷(現エンゼルス)が記録した日本人最速に並んだ。
ボテボテの打球は中前へ転がり安打となった。続くヤクルト山田に右前打。さらに4番のヤクルト村上との対決では、160キロを中前へ運ばれ満塁をつくられた。5番阪神佐藤輝の打席まで16球連続直球勝負。左犠飛で失点を許し、1回限りで降板。打者6人に対し23球投げ込み、1回3安打1失点の結果以上に、鮮烈な印象を残した。
ロッテは27日、西野勇士投手(31)土肥星也投手(27)が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと発表した。
26日にPCR検査を受け、判明。ともに発熱症状があり、現在は隔離療養している。ともに前日26日に特例2022で出場選手登録を抹消されている。
全パのロッテ・ブランドン・レアード内野手(34)が、ホームランダービーを初制覇し、優勝賞金100万円を獲得した。
初戦で今季33本塁打を放っているヤクルト村上を下し、楽天浅村に勝って決勝に進出。決勝では、前日26日のペイペイドームで勝ち上がったソフトバンク柳田の3本を上回る4本をスタンドに運んだ。この日は計10発の柵越え。優勝を決めると、帽子をとって盛り上がる松山のファンの声援に応えた。
第2戦のスタメンが発表された。
全パの佐々木朗希投手(20)=ロッテ=が球宴で初先発。右手中指を裂傷した前回登板から26日ぶりの実戦登板は1回3安打1失点だったが、2014年の大谷翔平(日本ハム)に並び、球宴の日本投手最速となる162キロを計測した。高卒3年目で初出場の夢舞台を「緊張したけど、楽しかった。ファンも色々なチームのユニホームを着ていて新鮮でした」と満喫した。
初出場の球宴で爪痕を残した。満員となった坊っちゃんスタジアムの観客は佐々木朗が腕を振るたびに、ざわめいた。
「期待されたストレート勝負をみせられた。スピードとして、160キロを出せたのは良かった」。
プロ野球公式戦の主な球速上位 | |||||
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球速 | 投手(所属) | 投 | 年月日 | 相手 | 球場 |
166 | ビエイラ(巨人) | 右 | 2021-08-13 | 中日 | 東京ドーム |
165 | ☆大谷翔平(日本ハム) | 右 | 2016-10-16 | ソフトバンク | 札幌ドーム |
165 | コルニエル(広島) | 右 | 2021-06-20 | DeNA | 東京ドーム |
164 | 佐々木朗希(ロッテ) | 右 | 2022-03-27 | 楽天 | 楽天生命パーク |
164 | 千賀滉大(ソフトバンク) | 右 | 2022-05-13 | 日本ハム | 札幌ドーム |
163 | スアレス(阪神) | 右 | 2021-06-08 | 日本ハム | 札幌ドーム |
163 | エスコバー(DeNA) | 左 | 2021-06-13 | 日本ハム | 札幌ドーム |
球宴 | |||||
163 | ビイエラ(全セ) | 右 | 2021-07-16 | 全パ | メットライフ |
162 | 大谷翔平(全パ) | 右 | 2014-07-19 | 全セ | 甲子園 |
162 | 佐々木朗希(全パ) | 右 | 2022-07-27 | 全セ | 松山 |
161 | クルーン(全セ) | 右 | 2008-08-01 | 全パ | 横浜 |
[注]球速はキロ。所属と球場名は当時。ヒヅケは初計測時。☆はCSファイナルステージ。
先頭・塩見(ヤクルト)への初球で158キロを出すと、2人目のウォーカー(巨人)への4球目で162キロを計測した(中前打)。2021年に巨人のビエイラが記録した163キロには及ばなかったが、14年に大谷翔平(現エンゼルス)がマークした、日本投手の球宴最速記録に肩を並べた。
直球狙いの相手打者に3安打を許すなど1失点。計23球中、変化球は2球のみだった。「僕は変化球を投げたかったけど、サインが出なかった。松川のせいで打たれました。強打者ばかりなので、直球だけは無理です」とジョークを交えて苦笑いした。
4月に史上最年少で完全試合を達成。1日の楽天戦で右手中指のまめがつぶれて出場選手登録を抹消されて以降、初の実戦登板だった。ぶっつけ本番で再発が心配されたが、どこ吹く風だった。
佐々木朗の全投球 | |||||
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打者 | 球数 | コース | 球種 | 球速 | 結果 |
1回 | |||||
塩見 | 1 | 外高 | 直球 | 158 | 見逃し |
2 | 中低 | 直球 | 159 | 空振り | |
3 | 内高 | 直球 | 159 | 三ゴロ | |
ウォーカー | 4 | 外高 | 直球 | 157 | 空振り |
5 | 外低 | 直球 | 161 | 見逃し | |
6 | 外低 | 直球 | 161 | ボール | |
7 | 外中 | 直球 | 162 | 中前打 | |
山田 | 8 | 外中 | 直球 | 159 | ファウル |
9 | 直球 | 159 | 外高 | 見逃し | |
10 | 直球 | 158 | 外高 | 右前打 | |
村上 | 11 | 外中 | 直球 | 158 | ボール |
12 | 外低 | 直球 | 159 | ファウル | |
13 | 直球 | 160 | 中高 | 中前打 | |
佐藤輝 | 14 | 外中 | 直球 | 160 | ボール |
15 | 外中 | 直球 | 158 | ファウル | |
16 | 中高 | 直球 | 159 | ファウル | |
17 | 外高 | フォーク | 143 | ボール | |
18 | 外高 | 直球 | 160 | ファウル | |
19 | 外高 | カーブ | 128 | ボール | |
20 | 外高 | 直球 | 155 | ファウル | |
21 | 中高 | 直球 | 160 | ファウル | |
22 | 外高 | 直球 | 157 | 左犠飛 | |
大山 | 23 | 外高 | 直球 | 153 | 中飛 |
[注]球速はキロ。
初の夢舞台は「いつも対戦している選手と、チームメートとして戦うので、嬉しい気持ちと緊張感がある」と臨んだ。第1戦では三塁コーチとして球宴デビュー=B山川(西武)にテレビ中継でいじられた。山本(オリックス)、則本(楽天)ら、スター選手と親交を深め、大きな経験を積んだ。
2012年、岩手県営球場で開催されたオールスター第3戦を生観戦した。東日本大震災の復興支援で被災者3000人が招待され、当時10歳の佐々木朗はスター選手達のプレーにくぎ付けとなった。スタンドで胸を熱くした日から10年。令和の剛腕≠ェ、憧れた夢舞台で躍動した。
全パの11投手による継投は球宴最多記録を更新した。先発の佐々木朗(ロッテ)から1回ずつを投げ、9回は1死ごとに交代。モイネロ(ソフトバンク)と松井裕(楽天)が三振を奪い、最後は益田(ロッテ)が2安打されながら踏ん張って1点リードを守り抜いた。
第1戦でも9人が投げ、5人が連投。2試合でのべ20投手が登板する異例の球宴となった。中嶋監督は「負担をかける訳にはいかないので。(9回は)3人で順番を決めて投げてくれた」と説明した。
マイナビオールスターゲーム第2戦(27日、全セ1−2全パ、全パ2勝、松山)全セ・大野雄大(33)=中日=は2番手で3回から登板し、2回を投げて1人も打者の出塁を許さない完全投球で敢闘選手賞に選ばれ、100万円をゲットした。
「完全投球ができたのは本当に良かった。中村捕手(ヤクルト)がいいリードをしてくれて、1球も首を振らずに投げられました」と振り返った。
また、全パの先発だった佐々木朗(ロッテ)の投球については「すごかったですね。その後に投げる投手は大変ですよ。単純に(球が)えげつないですね。それ以上に表現しようがないですね。彼は野球界を支えていく選手。日本の、世界の宝。みんなを魅了できるような活躍をこれからもして欲しいと思います」と脱帽していた。
全パが9回、オールスターならではの豪華守護神リレーで接戦を制し、2連勝を飾った。
1点リードの9回、まずマウンドに上がったのはソフトバンク守護神リバン・モイネロ投手(26)。全セ・小林(巨人)を4球目のカーブで見逃し三振に仕留めて、松井裕樹投手(26)=楽天=にバトンタッチ。同左腕は全セ・中野(阪神)をフォークで空振り三振に斬った。
2死からはロッテ・益田直也投手(32)が登場。2連打を浴びてピンチを背負ったが、最後は全セ・佐野(DeNA)を投ゴロに打ち取って試合を締めた。
全パの先発を任されたロッテ・佐々木朗が試合中に中継局のインタビューに応じた。
佐々木朗は1死からウォーカー(巨人)、山田、村上(ともにヤクルト)に3連続安打を浴び、佐藤輝(阪神)に左犠飛を許した。佐々木朗は「セ・リーグのバッターは、みんな本当に打ちますし、村上選手なんかは、ホームラン意外はアウトにして欲しいと思いました」とスラッガーへの村上ルール≠提案した。
村上には自身の近くをライナーで通過する中前打を浴びたが、「雰囲気もすごいですし、すごく打球が速かったです。危なかったです」と振り返った。
また佐藤輝への4球目までオール直球だったことに「もっと変化球を投げたかったんですけど、全然サインが出なくて。(捕手の)松川のせいで打たれました」と笑わせた。
全パ・佐々木朗希投手(20)=ロッテが先発。完全試合右腕は球宴初登板で、2014年の大谷翔平(日本ハム)に並ぶオールスター日本選手最速の162キロを計測したが、1回に3連打を許すなど1失点を喫した。以下、佐々木の一問一答。
全パ・松川虎生捕手(18)=ロッテ=が「8番・捕手」で出場。2回の第1打席で右前の適時打を放ち、2013年の大谷翔平(日本ハム)以来となる高卒新人でのオールスター打点をマークした。
「どんな意識で打席に入ったとかもなく、ただただ無我夢中でした。何とか反応して当てたら安打になった。嬉しいっス」。
高卒1年目でオールスター初出場の松川は、完全試合を達成した佐々木朗希投手とのバッテリーで初スタメン。1回の守備では3連打で満塁とされ、佐藤輝の左犠飛で先制点を許した。
迎えた2回、1死一、三塁で迎えた前日に続く球宴2打席目。高部(ロッテ)が二盗に成功し、二、三塁から床田(広島)の2球目、ツーシームに食らいつき、しぶとく右前へ適時打。大谷に並ぶ日本選手オールスター最速の162キロをマークした朗希先輩の失点を帳消し≠ノする一打で、球宴初打点をマークした。
全パ・松川虎生捕手(18)=ロッテ=が「8番・捕手」で出場。2回の第1打席で右前適時打を放った。高卒1年目でオールスター初出場の松川は、完全試合を達成した佐々木朗希投手とのバッテリーで初スタメン。1回の守備では3連打で満塁とされ、佐藤輝の左犠飛で先制点を許した。
迎えた2回、1死一、三塁で迎えた前日に続く球宴2打席目。高部(ロッテ)が二盗に成功し、二、三塁から床田(広島)の2球目、パームボールに食らいつき、しぶとく右前へ適時打。朗希先輩の失点を帳消し≠ノする一打で、球宴初打点をマークした。
全パ・佐々木朗希投手(20)=ロッテが先発。完全試合右腕は球宴初登板で、2014年の大谷翔平(日本ハム)に並ぶオールスター日本選手最速の162キロを計測したが、1回に3連打を許すなど1失点を喫した。
1番・塩見(ヤクルト)に対し、1球目は158キロをマーク。球場にどよめきが起こると2球目は159キロで空振り。3球目は高めの159キロで三ゴロに打ち取った。
2番・ウォーカー(巨人)には初球157キロの剛球で空振り、2球目は161キロで見逃し、3球目は161キロでボール、そして4球目、大谷翔平(日本ハム)に並ぶオールスター日本選手最速の162キロの剛球を中前に運ばれた。
3番・山田(ヤクルト)には159キロ直球を2球続け、2ストライクから3球目の158キロの速球を右前打とされた。4番・村上(ヤクルト)にはカウント1−1からの160キロ直球を中前打とされ、3連打を許した。
1死満塁で迎えた5番・佐藤輝(阪神)には、2球目は159キロでファウル、3球目、初めて投じた変化球、143キロのフォークはボール。4球目の160キロはファウル、5球目の128キロのカーブはボールとなり、フルカウントから6球目は155キロでファウル、7球目も160キロでファウル、8球目の157キロを左犠飛とされ、失点した。6番・大山(阪神)には初球の153キロを捉えられたが、中飛でチェンジとなった。
全パ・佐々木朗希投手(20)=ロッテが先発。完全試合右腕が大谷翔平(日本ハム)に並ぶオールスター日本選手最速の162キロを計測した。
1番・塩見(ヤクルト)に対し、1球目は158キロで見逃し。球場にどよめきが起こると、2球目は159キロで空振り。3球目は高めの159キロで三ゴロに打ち取った。
2番・ウォーカー(巨人)には初球157キロで空振り、2球目は161キロで見逃し、3球目は161キロでボール、そして4球目、大谷翔平(日本ハム)に並ぶオールスター日本選手最速の162キロの速球を中前に運ばれた。
全パ・ブランドン・レアード内野手(34)=ロッテ=が試合前に行われたホームランダービーで優勝を飾った。
1回戦で全セ・村上(ヤクルト)、準決勝で全パ・浅村(楽天)を破って決勝で全パ・柳田(ソフトバンク)と対戦。先攻・柳田の3本塁打で終えると、後攻で4本塁打をマーク。見事優勝を飾って、賞金100万円を手にした。
スタメンが発表された。26日の第1戦(ペイペイドーム)でサヨナラ本塁打を放った全パの清宮幸太郎内野手(23)=日本ハム=は「1番・三塁」で球宴初先発となる。
ロッテは27日、西野勇士(31)、土肥星也(27)両投手が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。26日のPCR検査で陽性判定を受けた。ともに発熱の症状があり、隔離療養中。球団は、一般社団法人日本野球機構(NPB)事務局に報告し、所轄保健所や医療機関と連絡をとりながら対応を行う。両投手は、26日に特例2022で出場選手登録を抹消されていた。
「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、松山市の坊っちゃんスタジアムで第2戦が行われ、全パの先発を務めた佐々木朗希投手(20=ロッテ)が1回を3安打1失点。三振は奪えなかったが、14年に日本ハム・大谷(現エンゼルス)が記録した日本選手の球宴最速に並ぶ162キロをマークした。後半戦はセ、パ両リーグともに29日にスタートする。
打たれても笑顔だった。右手中指のマメをつぶした1日の楽天戦以来26日ぶりのマウンドが、夢の球宴だった。佐々木朗は「実戦が久しぶりだったので、緊張したけど楽しかった。160キロを出せたらと思っていたので、出せてよかった」と表情を緩めた。
初球から直球を投げ込んだ。初回の先頭・塩見に158キロをマークし、3球で三ゴロに打ち取った。2番ウォーカーの2球目には161キロを記録し、スタンドはどよめいた。4球目を中前に運ばれたが、これが162キロを計測。14年の日本ハム・大谷に並ぶ球宴での日本人最速となった。
山田、村上に連打され、1死満塁から佐藤輝に左犠飛を許し、1回3安打1失点。全23球中21球が直球で、初球から16球連続直球を投じ、「直球勝負を期待されていたので、そういうところは見せられてよかったが、直球だけで抑えるのは難しい」。お祭りならではの投球を振り返った。
代名詞の奪三振もなかった。テレビインタビューでは、普段は軽口を叩かない右腕が「もっと変化球を投げたかったけど、サインが出なくて…。(女房役の)松川のせいで打たれました」とロッテの後輩をジョークでいじった。実際に、佐藤輝への6球目、この日の19球目は2回首を振ってカーブを投げた。
「令和の怪物」と呼ばれるが、子供の頃の夢はプロ野球選手ではなかった。それでも岩手県の陸前高田市で生まれ、東日本大震災後に大船渡市へ移ってさらに野球にのめり込んだ。この日は球宴仕様のブルーのグラブで登板したが、シーズン中は黄色のグラブを使う。少年時代に大好きだった楽天・田中将と同じカラーだからだ。
球宴も1度観戦したことがある。東日本大震災復興支援の一環として、12年に岩手県営球場で行われた第3戦を少年野球チームの仲間と見た。憧れだった田中将が先発し、岩手出身のヤクルト・畠山和洋が一発を放った。
あれから10年。佐々木朗はレッドカーペットの上を歩いて球場入りし、グラウンドでは1番の歓声を受けた。初めて訪れた愛媛・松山の景色も印象に残った。「シーズン中に見たことがないたくさんのユニホームを着たファンがいた。新鮮で楽しかった」。球宴は、やっぱり格別な舞台だ。
全パのロッテ高卒捕手の18歳・松川が敢闘選手賞をゲットした。4月に完全試合を達成した佐々木朗とのバッテリーで初回に1点を先制された直後だ。2回1死二、三塁で左腕・床田の変化球を右前へ運び、同点適時打。「びっくりしています。何で僕なのか分からない」と初々しいが高卒新人では86年清原(西武)、13年大谷(日本ハム)以来史上3人目の打点で文句なしの受賞だ。佐々木朗から配球について「もっと変化球を投げたかった」といじられたことについては「オールスターなので…」と苦笑いだった。
松川(ロ)が2回に同点適時打。高卒新人の球宴安打と打点は、ともに13年大谷(日)以来で、安打が5人目、打点が3人目。ロッテおよび捕手では松川が初めてだ。また、高卒新人の殊勲安打は86年第2戦の清原和博(西)の同点弾、前記大谷の13年第3戦の同点単打に次ぎ3人目となった。なお、高卒に限らず新人の先発マスクは史上5人目だったが、その試合で安打を放ったのは69年第1、2戦の田淵幸一(神)以来53年ぶり2人目だ。
朗希は岩手の誇りだよ−。高卒3年目の今季は4月10日のオリックス戦でプロ野球史上では28年ぶりとなる完全試合を達成するなど大ブレークを遂げ、ファン投票で堂々の選出となったロッテ・佐々木朗。地元の岩手で縁のある人々が、怪物右腕に向けてメッセージをつないだ。
その活躍が、東北の人々にどれだけの勇気を与えているか計り知れない。佐々木朗はファン投票で初出場となった真夏の祭典でも剛速球を連発し、全国のファンを魅了した。
地元である岩手県の陸前高田市の市民や関係者も今後のさらなる活躍に期待を寄せる。同市の戸羽太市長(57)は「陸前高田や大船渡の、この地域の方々は凄く喜んでいると思います」とコメント。日本球界にとどまらず「最後はメジャーに行ってほしい」と青写真も描く。一方でテレビなどのインタビューで口数が少ない右腕に「もう少し、メディアに対してのリップサービスができるぐらいの男になって欲しい。大谷(翔平)君ぐらいのキャラクターにならないと(米国では)溶け込めないと思う」と笑い、期待しているがゆえの注文も付けた。
少年野球時代の監督で、現在は同市職員で後援会の事務局長も務める村上知幸さん(52)は「ケガせず、1年間、投げ切って10勝とかできればいい」とプロで大ブレークを果たした教え子を温かく見守っている。後援会としては将来的に野球教室の開催を検討しているといい「何年後になるか分からないですが、(佐々木朗に)陸前高田に来てもらって子供達に夢を与えて欲しい」と願う。
野球に明け暮れた少年時代は、球宴に出場するスター選手達に自身の夢を重ねていた佐々木朗。かつて在籍した高田野球スポーツ少年団で主将も務める菅野樹良さん(11)は「陸前高田のスターです。投げる時はほとんど見ています」と目を輝かせる。怪物右腕も郷土への思いを胸に成長を続けていく。
佐々木朗が帰省した際に、よく足を運ぶのが中華料理店「四海楼」だ。東日本大震災の津波で亡くなった父・功太さんもよく訪れたこの店の看板メニューが「麻婆(マーボー)担々麺」。功太さんや町内会の人たちが集まって担々鍋で宴会をした後に、麺と麻婆豆腐を入れ食べた「シメ」が元になっている。店長の長田正広さん(57)は「朗希も(プロで)1年目が終わった後に帰ってきて、試作品を食べて“美味しいです”って言ってくれてたね」と懐かしそうに振り返った。
かつての同僚もメッセージをつないだ。大船渡時代の同僚で現在は新潟大の大和田健人投手(20)は「朗希の投球が見ている人を楽しませたり勇気を与えてくれる。刺激になっています」とコメントした。仙台市のスポーツジムでパーソナルトレーナーを務める菊地広翔さん(21)は佐々木朗とは保育園から中学校まで同じ。小3で野球を始めた時も11年の東日本大震災で津波から逃げたときも一緒だった。同級生達はそれぞれの場所で、佐々木朗の活躍を見守っている。
本塁打競争は全パのロッテ・レアードが制した。19年以来2度目の出場で初優勝。賞金100万円をゲットし「本当に楽しい雰囲気の中、優勝できて本当にうれしいよ」と笑った。
1回戦で全セの村上を下し、準決勝で全パ・浅村を相手に左翼席への3連発で勝利。決勝戦は4−3で全パ・柳田を破った16年の本塁打王は「凄い打者ばかり。その中で勝てて、とても価値があることだね」と胸を張った。
「マイナビオールスターゲーム2022」第2戦は、全パが柳田悠岐外野手(33=ソフトバンク)の勝ち越しアーチで2―1と全セを下して2連勝。通算成績を88勝80敗11分けとした。全セは昨年の第2戦から3連敗となった。
第2戦は全パ先発の佐々木朗希(20=ロッテ)の日本人球宴最速タイとなる162キロという記録で幕明け。第1戦同様に山川の“フリップ芸”あり、伊藤(日本ハム)の超遅球あり、佐々木朗が投手コーチ役でマウンドに走り、松川が水を運ぶなど球宴ならではの“ショー”などのファンサービスで盛り上がった一戦。最後は史上初となる11人継投で締めた全パの連勝で幕を閉じた。
しかし、松山に刻まれた記録はこれだけではなかった。主な記録は以下の通り。
全パはロッテの佐々木朗希投手(20)が先発。初回に球宴の日本選手タイ記録となる162キロをマークするなど、1回3安打1失点で初めての祭典を終えた。
先発や“投手コーチ役”でマウンドに向かうなど、前日の三塁コーチャーに続き動き回った佐々木朗。試合後、初登板を振り返り「実戦が久しぶりということもあり緊張しましたけど楽しかったです。投げ終えてホッとしています。ストレート勝負を期待されていたと思うので、そういうところを見せることができて良かったとは思いますが、なかなかストレートだけで抑えるのは難しいですね」と20歳らしい爽やかな笑顔を見せた。
そして「マウンドから見える景色がいつもと違って、スタンドにはいろいろなチームのユニホームを着ているファンの方がいたのがとても新鮮に感じました」と球宴ならではの球場の景色を目に焼きつけた。
自身の投球については「スピードとしては160キロを出せたらとは思っていたので、出せて良かったかなと思います。三振はシーズンで取ることができればいいかなと思います」と語り、最後に「後半戦、投げる試合は、全てで勝てるように頑張りたいです」と、ぶっつけとなった球宴を終え、シーズン後半戦の戦いに向けて頼もしい“全勝宣言”も飛び出した。
初出場の今回は日本人最速タイ記録でファンを魅了した「令和の怪物」。来年以降の最速記録樹立、奪三振ショー、そして新たな名勝負誕生に期待が膨らむ。
プロ野球のスター選手が一堂に会する「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムに舞台を移して第2戦が行われ、松川虎生(18=ロッテ)が「8番・捕手」で先発出場し、第1打席に右前適時打を放ち、球宴史上最年少での安打と打点を記録。また、高卒の新人が安打、打点を記録するのは2013年の大谷翔平(日本ハム)以来の活躍で、敢闘賞を獲得した。
試合後の松川との一問一答は以下の通り。
「マイナビオールスターゲーム2022」第2戦は、全パが柳田悠岐外野手(33=ソフトバンク)の勝ち越しアーチで2−1と全セを下して2連勝。通算成績を88勝80敗11分けとした。全セは昨年の第2戦から3連敗となった。
先発の佐々木朗希(20=ロッテ)が初回に許した1点を守り抜いたのは、球宴史上初となる11人継投だった。
2回から1イニングごとに本田(西武)、山本(オリックス)、東浜(ソフトバンク)、小野(ロッテ)、水上(西武)、岸(楽天)、伊藤(日本ハム)と投手交代し、8回まで無失点。最後の9回は全パを率いる中嶋聡監督(オリックス)が「選手に投げる順番を決めてもらった」という粋な采配で各球団のクローザーでもあるモイネロ(ソフトバンク)→松井(楽天)→益田(ロッテ)で1死ずつを奪い、史上初となる“歴史的”11人継投で逃げ切った。
これまでの球宴継投記録は、2007年第1戦の全セ、2011年第1戦の全セ、そして前日の全パによる9人が最多だった。
SNS上でも「豪華すぎる」「驚きだな」「やっぱり史上最多」などの声が上がった。
プロ野球のスター選手が一堂に会する「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムに舞台を移して第2戦が行われ、全パはロッテの佐々木朗希投手(20)が先発。初回に球宴の日本選手タイ記録となる162キロをマークするなど、1回3安打1失点だった。
「令和の怪物」は1回3安打1失点で降板後、「僕はもっと変化球を投げたかった。松川のせいで打たれました」と満面の笑みで恨み節。完全試合達成時の「松川のおかげ」という“優等生発言”の真逆をいく怪物の“ブラックジョーク”にファンも歓喜。「松川のせい」というワードがトレンド入りし、SNS上でも「完全試合達成したとき佐々木朗希『松川のおかげです』オールスターで打たれたとき佐々木朗希『松川のせいです』」「#松川のせいがトレンド入りしてるのめっちゃ面白い」「分かってるっ」「ロッテ営業、きっと発売する『松川のせいTシャツ!』」「トレンド入りは朗希のせい」など、佐々木朗の新たな一面を感じさせるコメント力にツッコミと称賛の声が寄せられた。
佐々木朗は「緊張したんですけど、楽しかった。実戦登板は1ヶ月ぶりだったので、緊張しました。どうにか1イニングしっかり投げ切れたので良かった。ランナー出さないように頑張ろうと思ったんですけど、2人目でセンター前に打たれたので、ちょっと悔しかった。160キロがとりあえず出てくれてホッとしています」と話した。直球主体の投球には「僕はもっと変化球を投げたかった。(捕手の)松川のせいで打たれました。セ・リーグ本当に強いので、真っ直ぐだけじゃ無理です。変化球投げないと、危なく終わらないところでした」とジョークを交えて語っていた。
プロ野球のスター選手が一堂に会する「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムに舞台を移して第2戦が行われ、全パはロッテの佐々木朗希投手(20)が先発。初回に球宴の日本選手タイ記録となる162キロをマークするなど、1回3安打1失点だった。
初球は158キロ直球だった。先頭の塩見(ヤクルト)を三ゴロに抑えると、2番ウォーカー(巨人)の4球目、中前打されたが162キロを記録した。3連打で1死満塁とされ、佐藤輝(阪神)に左犠飛を打たれて失点。苦笑いこそ浮かべたが、160キロ超えは7球を記録し、球場からは大きなどよめきが起こった。初回の23球中、フォークボール1球、カーブ1球。直球で押した。
佐々木朗は降板後に「緊張したんですけど、楽しかった。実戦登板は1ヶ月ぶりだったので、緊張しました。どうにか1イニングしっかり投げ切れたので良かった。ランナー出さないように頑張ろうと思ったんですけど、2人目でセンター前に打たれたので、ちょっと悔しかった。160キロがとりあえず出てくれてホッとしています」と話した。直球主体の投球には「僕はもっと変化球を投げたかった。(捕手の)松川のせいで打たれました。セ・リーグ本当に強いので、真っ直ぐだけじゃ無理です。変化球投げないと、危なく終わらないところでした」とジョークを交えて語った。
これまでの自己最速は164キロで今シーズン複数回、計測している。球宴初出場となった朗希は今月1日の楽天戦で右手中指のマメをつぶし、出場選手登録から外れ、この日が26日ぶりのマウンドとなったが、その剛速球で球場のファンを魅了、どよめきも起こった。
これまで球宴では14年大谷(日本ハム)の162キロが日本人最速で、21年ビエイラ(巨人)の163キロが史上最速だった。新記録とはならなかったが、オールスターの歴史に大きな足跡を残した。
プロ野球のスター選手が一堂に会する「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムに舞台を移して第2戦が行われ、全パはロッテの佐々木朗希投手(20)が先発。初回に球宴の日本選手タイ記録となる162キロをマークするなど、1回3安打1失点だった。
ベンチから佐々木朗が登場すると、坊っちゃんスタジアムのボルテージは早くも最高潮に達した。16球連続ストレート勝負に日本人最速タイの162キロ計測。「令和の怪物」が1球を投じる度にどよめきと歓声が沸いた。しかし、ぶっつけ球宴であったこともあり、23球を投げ2番手・本田(西武)と交代した。
SNS上でも初回から多くのコメントが寄せられ、「1回までか〜。でも162キロ見られたし、やっぱりスゴかったよ松山で投げてくれてありがとう」「佐々木朗希から山本由伸という流れを見たかったww」「ストレート最速より奪三振ショーが見たかったなぁ」「ストレート勝負、さすがオールスター!いくら速くても打者有利はしょうがない」「1イニングのみ?小園くんとの対戦、観たかったな」「佐々木朗希に変化球を投げさせるサトテルの圧」「朗希の1失点、松川がチャラにするとか最高」「テレビつけたら佐々木朗希降板してた」「無理はさせられないよね 復帰明けお疲れ様でした!」などねぎらいと、もう1イニング見たかったというファンの思いも多かった。
プロ野球のスター選手が一堂に会する「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムに舞台を移して第2戦が行われた。全パはロッテの佐々木朗希投手(20)が先発し、3番手には3回からオリックスの山本由伸投手(23)、4番手には4回からソフトバンクの東浜巨投手(32)が登板。同一試合でノーヒットノーラン達成者が3人登板するのは球宴史上初めてとなる。
オールスターでその年にノーヒットノーランを達成し、出場した球宴で継投が実現したのは1970年のオールスター第1戦(神宮)で、全セの渡辺秀武(巨人)が先発し、2番手に鬼頭洋(大洋)が登板した過去1度だけ。
この日、全パ先発の佐々木朗が1回1失点でマウンドを降りると、2回の2番手の西武・本田圭佑を挟み、3回には山本が登板し、52年ぶり2度目のノーノー継投となった。さらに、東浜が4回に4番手として登板し、球宴史上初のノーノー達成者3人が同一試合で登板した。
プロ野球のスター選手が一堂に会する「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムに舞台を移して第2戦が行われ、全パはロッテの佐々木朗希投手(20)が先発し、3番手には3回からオリックスの山本由伸投手(23)が上がり、ノーヒットノーラン達成者による“継投”が実現した。
全パ先発の佐々木朗が1回1失点でマウンドを降りると、2回の2番手の西武・本田圭佑を挟み、3回には山本が登板した。
オールスターでその年にノーヒットノーランを達成し、出場した球宴で継投が実現したのは過去1度だけ。1970年のオールスター第1戦(神宮)で、全セの渡辺秀武(巨人)が先発し、2番手に鬼頭洋(大洋)が登板して以来、52年ぶり2度目となった。
さらに全パには、東浜巨投手(ソフトバンク)も控えており、3人が同一試合で継投となれば、史上初の快挙となる。
プロ野球のスター選手が一堂に会する「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムに舞台を移して第2戦が行われ、ロッテの松川虎生(18)が「8番・捕手」で先発出場し、第1打席に右前適時打を放った。球宴で高卒の新人が安打、打点を記録するのは2013年の大谷翔平(日本ハム)以来。ロッテでは初となった。
第1戦で途中出場し、8回の初打席は遊ゴロで球宴初安打はお預けとなった松川は、第2戦の先発マスクをかぶった。先発はチームメートの佐々木朗希で、初回に1死から3連打を浴び、阪神・佐藤輝の左犠飛で先制を許した。
その失点を恋女房が“帳消し”にした。0−1の2回1死二、三塁で打席に立った松川は、全セ先発の広島・床田が2球目に投じたパームを逆らわず右前打に放ち同点とした。高卒新人が球宴で安打、打点を記録するのは13年の大谷以来となった。
プロ野球のスター選手が一堂に会する「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムに舞台を移して第2戦が行われ、全パはロッテの佐々木朗希投手(20)が先発。初回に球宴の日本選手タイ記録となる162キロをマークするなど、1回3安打1失点だった。
第一投は158キロ直球だった。先頭の塩見(ヤクルト)を三ゴロに抑えると、2番ウォーカー(巨人)の4球目、中前打されたが162キロを記録した。3連打で1死満塁とされ、佐藤輝(阪神)に左犠飛を打たれて失点。苦笑いこそ浮かべたが、160キロ超えは7球を記録し、球場からは大きなどよめきが起こった。初回の23球中、フォークボール1球、カーブ1球。直球で押した。
これまでの自己最速は164キロで今シーズン複数回、計測している。球宴初出場となった朗希は今月1日の楽天戦で右手中指のマメをつぶし、出場選手登録から外れ、この日が26日ぶりのマウンドとなったが、その剛速球で球場のファンを魅了した。
これまで球宴では14年大谷(日本ハム)の162キロが日本人最速で、21年ビエイラ(巨人)の163キロが史上最速だった。新記録とはならなかったが、オールスターの歴史に大きな足跡を残した。
プロ野球のスター選手が一堂に会する「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムに舞台を移して第2戦が行われ、全パはロッテの佐々木朗希投手(20)が先発。初回に球宴の日本選手タイ記録となる162キロをマークした。
第一投は158キロ直球だった。先頭の塩見(ヤクルト)を三ゴロに抑えると、2番ウォーカー(巨人)の4球目、中前打されたが162キロを記録した。3連打で1死満塁とされ、佐藤輝(阪神)に左犠飛を打たれて失点。苦笑いこそ浮かべたが、160キロ超えは7球を記録し、球場からは大きなどよめきが起こった。初回の23球中、フォークボール1球、カーブ1球。直球で押した。
これまでの自己最速は164キロで今シーズン複数回、計測している。球宴初出場となった朗希は今月1日の楽天戦で右手中指のマメをつぶし、出場選手登録から外れ、この日が26日ぶりのマウンドとなったが、その剛速球で球場のファンを魅了した。
これまで球宴では14年大谷(日本ハム)の162キロが日本人最速で、21年ビエイラ(巨人)の163キロが史上最速となっている。
「マイナビオールスターゲーム2022」第2戦は27日、松山・坊っちゃんスタジアムで行われる。試合前恒例の本塁打競争決勝では、全パのロッテ・レアード内野手(34)が4−3で全パのソフトバンク・柳田悠岐外野手(33)を下し優勝。賞金100万円を獲得した。
勝負の2分。延長目前の残り2秒。レアードの打球が左翼スタンドに突き刺さると、見届けた柳田は拍手で称えた。レアードは村上、浅村、そして柳田を倒して“キング”に輝いた。
レアードは「本当に楽しい雰囲気の中、優勝することができて本当に嬉しいよ。出場しているメンバーも凄い打者ばかり。その中で勝つことができたということはとても価値があることだね。(打撃投手役を務めた)前里史郎用具担当に感謝だね。振りやすいコースにちょうどいいスピードで投げてくれたよ。なかなか松山のファンの前でプレーを披露する機会がない中、こういうイベントでファンの皆さんに喜んでもらえて嬉しいね。松山スシさいGOだよ。まだ食べてないけどね(笑)」と優勝を喜んだ。
柳田は前日に清宮(日本ハム)を打撃投手に初戦で牧(DeNA)、準決勝で山川(西武)を下して決勝に進出を決めていた。清宮とは“きつねタッチ”で喜びを分かち合い「清宮という新たな相棒とともに頑張りたいなと思います。自主トレから練習してきたんで」と笑顔で語っていた。その宣言通り、前夜にサヨナラ弾を放ちMVPに輝いた清宮が連投。柳田らしい3発をスタンドに突き刺したが2017年以来2度目の“キング”には届かなかった。
両リーグ4人ずつの8人がトーナメント方式で対戦。2分間の球数無制限でホームラン数を競い、同点の場合は1分間の延長戦。延長戦でも同点の場合は
の順で順位を決める。決勝で本塁打数0で同数の場合は引き分け。優勝賞金は100万円。また、7試合通して平均打球速度が最も速かった選手に日産サクラが贈られる。
ロッテは27日、西野勇士投手、土肥星也投手の2人が26日にPCR検査を受け、新型コロナウイルス陽性だったことを発表した。
2人とも発熱の症状があり、現在は隔離療養を行っている。なお、いずれも前日に特例2022で1軍登録を抹消している。
怪物右腕に負けじと、松川も真夏の祭典に新たな歴史を刻んだ。1点を追う2回1死二、三塁。床田の変化球を捉え、球宴初安打初打点となる右前打を放った。18歳9ヶ月での安打は球宴最年少タイで、打点は最年少記録を更新。「ただただ無我夢中です。初球がツーシームだったので何とか反応して当てたら、ヒットになりました。うれしいっス」。高卒新人で打点を挙げたのも、86年の西武・清原、13年の日本ハム・大谷に次いで3人目の偉業だった。
マスクをかぶっても、球場を沸かせた。4月に史上最年少で完全試合を成し遂げた佐々木朗との“完全バッテリー”で臨み、初球から16球目まで直球のサインを出し続け、球宴の日本人最速タイ162キロを引き出した。23球中21球が直球という“剛球ショー”を演出した女房役は「フォークというより真っ直ぐで三振を取るというか、そういう部分は押していけたんじゃないかな」。試合後には敢闘選手賞に選ばれて賞金100万円もゲットした。
完全右腕とコンビを組んだ後は、今季ノーヒットノーランを達成しているオリックス・山本、ソフトバンク・東浜らリーグを代表する投手の投球も受けた。34万1160票を獲得し、高卒新人捕手では史上初のファン投票選出され、練習では西武・森とコンビを組んでもらってキャッチボールを行うなど濃密な2日間を過ごした松川。「こういうのも自分の糧にしていかないといけない。これをしっかり後半戦につなげていけるように、負けられない戦いが始まると思うので、しっかり一戦一戦、戦っていきたい」。大きな経験を力に変えて、名捕手へと続く道のりを歩んでいく。
「マイナビオールスターゲーム2022」第2戦(松山)が行われ、全パが連勝した。全パ先発のロッテ・佐々木朗希投手(20)が1回3安打1失点で三振は奪えなかったが、2014年に日本ハムの大谷翔平投手(28、現エンゼルス)が記録した日本人球宴最速に並ぶ162キロをマーク。全パは1点を追う2回、ロッテのドラフト1位・松川虎生捕手(18)が球宴初安打となる同点適時打を放ち、史上最年少18歳9ヶ月での安打&打点を記録した。決勝ソロを放った全パのソフトバンク・柳田悠岐外野手(33)がMVPを獲得した。
20歳の怪物右腕がまた歴史に名を刻んだ。初回1死、ウォーカーに投じたこの日の7球目が162キロを計測すると、球場はどよめきに包まれた。球宴では14年に大谷翔平(日本ハム)がマークした日本人最速に並んだ。
「160キロとりあえず出てくれて、ホッとしています」と胸をなで下ろした右腕がこの日見せたのは“直球ショー”だった。初球から16球連続で直球勝負。1死からウォーカーにこの日の最速162キロを中前へと運ばれ、山田、村上にも連打を許し1死満塁のピンチ。続く佐藤輝にも直球勝負を挑んだが「本当にセ・リーグの打者は打つので、変化球を投げないと終わらないところでした」とここで初めて変化球を選択した。
4球目にフォーク、6球目にカーブを交ぜ、9球目の157キロ直球で佐藤輝は左犠飛。先制点を献上したが、後続を断ち切り1回を3安打1失点。「変化球投げたかったんですけど、サイン出なくて。松川のせいで打たれました」と女房役の後輩をイジりながらも、“直球ショー”で観客を魅了した。
朗希にとってオールスターは夢の舞台だった。小学5年生だった2012年。故郷の岩手・盛岡で東日本大震災復興支援の目的で行われたオールスター第3戦を観戦していた朗希。津波の被害を受けた岩手県沿岸部の少年野球チームが招待されたあの日、輝きを放つプロ野球選手を目に焼き付けた。「この時は夢にも思っていなかった。選手として出られてうれしく思います」と10年の時を経て、ファン投票1位で選出される投手にまで成長。“主役”として夢舞台を盛り上げた。
実戦は1日の楽天戦(ZOZO)で右手中指のマメが潰れて以来、約1ヶ月ぶり。「どうにか1イニング投げ切れたのでよかった。ストレートだけで抑えるのは難しいですね(笑)」と振り返った朗希。期待の三振は0だったがこの日の直球平均は158.7キロ。計23球の朗希ショーは観客の目に焼き付いたはずだ。
「三振はシーズンで取ることが出来れば。後半戦は1回も抹消せず最後まで投げきれるように頑張りたい」。再び歴史に名を残した20歳右腕は、後半戦も新たな記録を打ち立てていきそうだ。
佐々木朗希の全投球 | |||||
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打者 | 球数 | 球種 | 球速 | コース | 結果 |
塩見 | 1 | 直球 | 158 | 中高 | 見逃し |
2 | 直球 | 159 | 中低 | 空振り | |
3 | 直球 | 159 | 内高 | 三ゴロ | |
ウォーカー | 4 | 直球 | 157 | 中高 | 空振り |
5 | 直球 | 161 | 外低 | 見逃し | |
6 | 直球 | 161 | 外低 | ボール | |
7 | 直球 | 162 | 中低 | 中安 | |
山田 | 8 | 直球 | 159 | 中中 | ファウル |
9 | 直球 | 159 | 外中 | 見逃し | |
10 | 直球 | 158 | 外中 | 右安 | |
村上 | 11 | 直球 | 158 | 外中 | ボール |
12 | 直球 | 159 | 外低 | ファウル | |
13 | 直球 | 160 | 中中 | 中安 | |
佐藤輝 | 14 | 直球 | 160 | 外高 | ボール |
15 | 直球 | 158 | 外中 | ファウル | |
16 | 直球 | 159 | 外高 | ファウル | |
17 | フォーク | 143 | 外高 | ボール | |
18 | 直球 | 160 | 外高 | ファウル | |
19 | カーブ | 128 | 外高 | ボール | |
20 | 直球 | 155 | 外中 | ファウル | |
21 | 直球 | 160 | 外高 | ファウル | |
22 | 直球 | 157 | 外中 | 左犠飛 | |
大山 | 23 | 直球 | 153 | 外中 | 中飛 |
ロッテの高部瑛斗外野手が2試合連続フルイニング出場し、1安打1盗塁とアピールした。
前夜は無安打もこの日は1点リードの7回無死一塁から栗林の直球を中前へと運んだ。高部は「疲れましたけど、とてもいい経験になりました。素晴らしいスター選手の皆様と一緒に2日間、2試合を過ごせたことを今後に生かしたいと思います。後半戦も1つ1つのプレーを全力で取り組んでチームの勝利に貢献したいと思います」と振り返った。
ロッテの佐々木朗希投手が球宴初先発し、計23球を投げ1イニングを3安打1失点。最速は162キロをマークし、球宴では14年に日本ハムの大谷翔平がマークした日本人最速に並んだ。
1死からウォーカー、山田、村上に3連打を浴びた朗希。村上の打球は投手強襲で中前へと抜け、「雰囲気もすごいですし、ピッチャーライナーが来たんですけど、すごい打球が速かったです」と振り返った。中継でセ・リーグの印象を聞かれると、「セ・リーグの打者は本当みんな打ちますし、村上選手なんかはホームラン以外はアウトにして欲しいなと思いました」とお茶の間を笑わせた。
期待の三振は0に終わったが「三振はシーズンでとることが出来ればいいかなと思います。後半戦、投げる試合は全てで勝てるように頑張りたいです」と右腕。初球宴で再び歴史に名を刻み、後半戦へと弾みをつける。
巨人のアダム・ウォーカーが27日、「マイナビオールスターゲーム2022」に「2番・左翼」でスタメン出場し、ロッテ佐々木朗から球宴初安打を放った。
初回1死から佐々木朗の4球目、162キロを捉え、中前安打を放ち、「NPBで最高のピッチャーからヒットを打ててとても嬉しいです。これをきっかけにして後半戦も頑張っていきたいです」と振り返った。
第2戦のMVPは6回に勝ち越しソロを放った柳田悠岐外野手。敢闘選手賞は球宴最年少安打&打点をマークしたロッテ・松川。セの2番手で2回無失点の中日・大野雄。2安打を放ったヤクルト・村上が選ばれた。
全パが2試合連続1点差の接戦を制して全セに2連勝した。
初回、全セは全パの先発、ロッテ・佐々木朗から3連打で満塁とし、阪神・佐藤輝の犠飛で先制した。
全パは2回にロッテ・松川の史上最年少打点となる適時打で同点。6回にはソフトバンク・柳田が左翼席に勝ち越しソロを放った。
1点リードの9回、全パはソフトバンク・モイネロが1死を取ると、楽天・則本が投手コーチ役としてマウンドに足を運び、チームメートの松井が登板。松井が1死を取ると、今度はロッテの佐々木朗と松川がマウンドに足を運び、チームメートの益田が登板。2安打を浴びたが、1点リードを守って試合を締めた。
全パは佐々木朗、本田、山本、東浜、小野、水上、岸、伊藤、モイネロ、松井、益田と11投手が登板。11人継投は球宴史上初となった。
ロッテ・松川虎生が球宴最年少打点を更新した。
全パ先発の佐々木朗の女房役として「8番・捕手」で先発。初回に1点を先取されたが、2回1死二、三塁から松川が右前に同点適時打を放った。
高卒新人で打点を挙げたのは、86年の西武・清原和博、13年の日本ハム・大谷翔平に次いで3人目。18歳9ヶ月での打点は球宴最年少記録となった。
ロッテのブランドン・レアード内野手がホームランダービーでキングに輝いた。
1回戦は10スイング中3本のホームランを左翼席にたたき込み、優勝候補のヤクルト・村上を3−2で撃破。準決勝は楽天・浅村を3−2で破り、最後はソフトバンク・柳田との決勝戦。先行の柳田が3本に対しレアードは4本で決着。ホームランキングに輝き、賞金100万円が贈られた。
夏の祭典を堪能した。初出場初先発のロッテ・佐々木朗希投手(20)が1回を3安打1失点。大谷が記録した球宴日本投手最速タイの162キロをマークし、目いっぱいの快速球を投げ込んだ。
「すごく楽しかったです。マウンドから見る景色はいつもと違って、色々なチームのユニホームを着ているファンがいて、とても新鮮に感じました」。7月1日の楽天戦で右手中指のマメをつぶし、ぶっつけ登板。失点はしたが、お祭りを楽しみ、精一杯の力で快速球を投げ込んだ。佐々木朗が腕を振るたび、坊っちゃんスタジアムがどよめいた。
ヤクルト・塩見を159キロで三ゴロ。ウォーカーにはこの日最速の162キロ直球を中前打されたが、それでも直球勝負。山田は158キロ直球で右前打。昨年、本塁打を浴びたヤクルト・村上には160キロ直球を中前打され満塁。阪神・佐藤輝には初めてフォークとカーブの変化球を投じ、157キロを左犠飛とされて先制点を失った。全23球中21球で直球を投げ込んだ。
「もっと変化球を投げたかったんですけど、サインが出なくて松川のせいで打たれました。セ・リーグはほんとに強いので、真っ直ぐだけじゃ無理です」と苦笑いしたが、強打者と対戦できたことは大きな収穫だ。
球宴は特別な感情が湧き上がる。12年に岩手県営野球場で開催された試合を観戦した。東日本大震災で被災した少年野球チームが招待されたことで仮設住宅から駆け付け、最高峰のプロの技を堪能した。今回は自身がファンを喜ばせ「160キロ出てくれてホッとしています」と安ど感をにじませた。
夢の球宴を満喫し、29日からは後半戦に向かう。「後半戦、投げる試合は全て勝てるように頑張りたいです」と威勢よく全勝宣言した朗希。大舞台での経験を糧に、逆転Vへと押し上げる。
全パ最年少の18歳が大仕事をやってのけた。若さを感じさせないどっしりとした大物感。「いつもより楽しめたかな」とロッテ・松川虎生捕手(18)が球宴初安打を適時打で飾った。ベンチも総立ちで拍手。高卒新人が球宴で打点を挙げるのは、86年の清原と13年の大谷に続く史上3人目の快記録となった。
「ただただ無我夢中」と振り返ったのは、1点を追う2回1死二、三塁。「何とか反応して当てた」と広島・床田のツーシームを右前へ運んだ。「嬉しいっす」と塁上で笑顔。佐々木朗の失点を帳消しにする一打だ。
この日は、佐々木朗との“完全試合バッテリー”を結成。ただ、23球中21球で直球を要求し、右腕から“お叱り”を受けた。それでも堂々と敢闘選手賞を獲得。松山でスターの仲間入りを果たした。
全パ・中嶋監督が粋な演出で、オールスター最多記録を更新する11人継投で逃げ切った。2試合続けて投手戦となったが、9回にはモイネロ−松井−益田とパ・リーグを代表する守護神で一人一殺の継投。指揮官は「負担をかける訳にはいかないので」と説明し、「あの3人で順番を決めて投げてくれました」と振り返った。
ロッテ・レアードがホームランダービーで優勝した。村上と浅村を下して進んだ決勝、柳田との対戦では4本のアーチをかけ勝利を収めた。
「本当に楽しい雰囲気の中、優勝することができて嬉しいよ」と振り返り「松山、スシ最高だよ。まだ食べてないけどね」と上機嫌で語った。
プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、松山市の松山中央公園野球場で第2戦が行われ、全パが2-1で競り勝ち、昨年から3連勝で通算成績を88勝80敗11分けとした。最優秀選手(MVP)には勝ち越し本塁打を放った柳田(ソフトバンク)が2014年の第2戦以来で選ばれた。
全パは先発の佐々木朗(ロッテ)が1回3安打1失点、日本選手球宴最速に並ぶ162キロをマーク。
全セが1回に佐藤輝(阪神)の犠飛で先行。全パは2回にロッテのルーキー松川の球宴初安打となる適時打で追い付き、6回に柳田のソロで勝ち越した。
後半戦はセ、パともに29日にスタートする。
全パが接戦を制して全セを下し、2連勝を飾った。
全パは先発のロッテ・佐々木朗が初回に阪神・佐藤輝に犠飛を打たれて先制を許したが、2回にロッテ・松川が高卒1年目では86年の清原(西武)、13年の大谷(日本ハム)に続く史上3人目の打点となる同点適時打。6回にはソフトバンク・柳田のソロ本塁打で逆転した。
投げては佐々木朗の後を本田(西武)、山本(オリックス)、東浜(ソフトバンク)、小野(ロッテ)、水上(西武)、岸(楽天)、伊藤(日本ハム)、モイネロ(ソフトバンク)、松井(楽天)、益田(ロッテ)と史上最多を更新する11人の継投で全セの追撃を封じた。最終回はモイネロ、松井、益田が1アウトずつ取る豪華な継投だった。
これまでの最多は第1戦の全パも含め、3度あった9人継投だった。
全パの先発を務めたロッテ・佐々木朗が、全セの4番を任されたヤクルト・村上に“クレーム”だ。
豪腕VS主砲。熱望していた対戦に、スタンドも1球ごとに固唾をのんで見つめたが、初回の対決は村上に軍配。160キロの速球を中前にはじき返し、阪神・佐藤輝の先制犠飛をお膳立てした。
佐々木朗は「セ・リーグのバッターは本当にみんな打ちますし」とし、「村上選手はホームラン以外は全部アウトにして欲しかったです」と“珍クレーム”をつけた。
オールスター直前イベントでは、そろってトークショーに出席していた2人。佐々木朗は「雰囲気もすごいですし、ピッチャーライナーがきたんですけどすごく打球が速かった」と村上との対戦を振り返った。
全パはロッテ・佐々木朗希が先発。1回23球を投げて3安打1失点、奪三振は0だった。2014年に大谷翔平(エンゼルス)が日本ハム時代に記録した162キロに並ぶ日本人最速をマークした。
降板後、中継局のインタビューに登場。「緊張したんですけどすごく楽しかったです。実戦登板も1ヶ月ぶりだったのですこし緊張しました。どうにか1イニングしっかり投げ切れたので良かったかなと思っています」と振り返った。
初回、先頭の塩見に対して初球158キロの直球を投げただけで場内がどよめいた。2番ウォーカーの4球目に日本人投手最速タイの162キロを投じたが、中前打とされた。村上にも160キロを中前打されて1死満塁。ここでまで全球ストレートを投じたが、5番佐藤輝を迎えて変化球を解禁。佐藤輝には左犠飛を打たれ1点を先制された。
「もっと変化球を投げたかったんですけどサインが出なくて、松川のせいで打たれました。セ・リーグの打者はほんとに強いので、真っ直ぐだけじゃ無理です。(松川が)真っ直ぐにこだわっていたのでちょっと打ち取れなくなっちゃいましたね」と苦笑いを浮かべて振り返った。
印象に残った打者として村上(ヤクルト)の名を挙げた。「雰囲気もすぎいですし、ピッチャーライナーがきたんですけどすごく打球が速かったです」と明かし、「村上選手はホームラン以外は全部アウトにして欲しかったです」と冗談も飛び出した。
初体験の球宴を終えて「マウンドから見る景色もシーズン中は見ることのない、たくさんのユニホームを来た方がいたので、新鮮な気分で見ることができました」と満喫。リーグ再開に向けて「抹消されず最後まで投げきれるように頑張ります」と誓った。
全パの松川が同点適時打を放った。
1点を追う2回1死二、三塁の好機に、先発の広島・床田から右前にクリーンヒット。塁上で笑顔を見せた。
松川は高卒新人ながらファン投票で初出場。前夜は途中出場で遊ゴロに倒れていたが、この日は1打席目で結果を出した。
高卒1年目での球宴での打点は86年2戦目の清原(西武)、13年3戦目の大谷(日本ハム)に続く史上3人目の快挙となった。
松川はロッテ広報を通じて「打ったのはツーシームっス。どんな意識で打席に入ったとかもなくて、ただただ無我夢中です。初球がツーシームだったので何とか反応して当てたら、ヒットになりました。嬉しいっス」と、喜びのコメントを出した。
2回終了時にヤクルト・高橋がスタンドのファンからの質問に答えた。
ロッテ・佐々木朗のファンという子供から「球速を上げるには」という質問が飛んだ。すると、高橋は開口一番に「佐々木朗希投手じゃなくてすいません」と話し、爆笑を誘った。
その後、質問の回答も「体を大きくすることが大切。佐々木投手のように体を大きくしてください」と答えていた。
全パ先発の佐々木朗希投手が初回にオールスター日本人タイの162キロをマークした。14年の大谷翔平に並んだ。
初回、先頭の塩見に対して初球158キロの直球を投げただけで場内がどよめいた。2球目の159キロで追い込み、159キロの直球で三ゴロに打ち取った。
徐々にエンジンがかかってくる。2番ウォーカーの2球目に161キロを記録。4球目に日本人投手最速タイの162キロを投じたが、中前打とされた。続く山田にも右前打を許して笑顔を見せた。
村上には160キロを中前打されて1死満塁。ここでまで全球ストレートを投じたが5番佐藤輝を迎えて変化球を解禁。佐藤輝には左犠飛を打たれ1点を先制された。佐々木朗は1回で23球を投じて降板。3安打1失点だった。
佐々木朗はパ・リーグ先発投手部門のファン投票で30万4034票と最多得票で初めての球宴出場を果たしてた。
これまでの最速は日本人選手では2014年にエンゼルス・大谷翔平が日本ハム時代に記録した162キロ、全体ではビエイラ(巨人)が2021年に記録した163キロだった。佐々木朗の自己最速は164キロ。
この日はチームでもバッテリーを組む、松川とのコンビ。佐々木朗は20歳8ヶ月、松川は18歳9ヶ月での出場で、球宴での20歳以下のオールスターバッテリーは1957年第2戦で全パの稲尾和久(西鉄、20歳1ヶ月)と、山本八郎(19歳9ヶ月)が組んで以来、2例目となった。
ホームランダービーは、ロッテ・レアードが優勝した。
先攻は前夜にDeNA・牧と西武・山川を破ったソフトバンク・柳田。この日も投手は日本ハムの清宮が務めた。最初の1分で2発。ただ、後半は失速し、ラスト15秒で放った1本だけに終わり、計3本に終わった。
後攻はこの日3試合目のロッテ・レアード。初球から左翼席に一発。残り1分を切ったところで2本目。さらに、残り30秒手前で3本目を放った。そして、残り10秒となったところで勝負を決める4本目。柳田も拍手を送り、健闘をたたえあった。
レアードはこの日、初戦でヤクルト・村上を撃破。準決勝では楽天・浅村を下し、決勝に進出していた。
ヤクルト・村上とロッテ・レアードによるホームランダービーはレアードに軍配が上がった。
先攻は村上。投手役は同僚の山田が務めた。1球目から弾丸ライナーで右翼フェンス直撃。3球目には強烈なライナーで右翼席へ運んだ。さらに、13球目に右翼席上段に運ぶ豪快な一発を放ったが、2本止まり。悔しそうな表情を浮かべた。
後攻はレアード。3、4球目に連続弾。残り30秒を残して、準決勝進出を決める一発を放った。
これにより、前日のDeNA・牧、阪神・大山。この日の阪神・佐藤輝、ヤクルト・村上とセ・リーグの選手は全員1回戦で敗退となった。
プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2022」は27日、松山市の松山中央公園野球場で第2戦が行われ、全パは4月10日に史上最年少の20歳5カ月で完全試合を達成した佐々木朗希(ロッテ)が先発し、1回3安打1失点で三振はなかったが、最速162キロを出し、2014年に日本ハム時代の大谷翔平(エンゼルス)が記録した日本選手の球宴最速に並んだ。
オールスターが12球団の本拠地以外の地方球場で開催されるのは、熊本市のリブワーク藤崎台球場で行われた18年以来。
後半戦はセ、パ両リーグともに29日にスタートする。
26日(PayPayドーム)、27日(松山)に行われた『マイナビオールスターゲーム2022』はオール・パシフィックの連勝で終えた。
オールスターに出場したロッテの選手達も、プロ野球ファンを沸かせた。ファン投票で出場した佐々木朗希は第2戦に先発し、1回1失点0奪三振だったものの、23球中21球がストレート。最速は162キロを計測した。
7月1日の楽天戦以来久々の登板となった佐々木は「実戦が久しぶりという事もあり緊張しましたけど楽しかったです。投げ終えてホッとしています」と振り返り、「ストレート勝負を期待されていたと思うので、そういうところを見せることが出来て良かったとは思いますが、なかなかストレートだけで抑えるのは難しいですね」と笑顔を見せた。
「マウンドから見える景色がいつもと違って、スタンドには色々なチームのユニホームを着ているファンの方がいたのがとても新鮮に感じました。スピードとしては160キロを出せたらとは思っていたので、出せて良かったかなと思います。三振はシーズンでとることが出来ればいいかなと思います。後半戦、投げる試合は、全てで勝てるように頑張りたいです」。
捕手の松川虎生は、オールスターに2試合とも出場。第2戦は『8番・捕手』でスタメン出場し、0−1の2回の第1打席、床田寛樹(広島)が1ストライクから投じた2球目のツーシームをライト前にはじき返す同点打を放った。これが松川にとって嬉しいオールスター初安打となった。
松川は「打ったのはツーシームっス。どんな意識で打席に入ったとかもなくて、ただただ無我夢中です。初球がツーシームだったので何とか反応して当てたら、ヒットになりました。嬉しいっス」と喜んだ。
守っても第1戦では益田直也(ロッテ)、モイネロ(ソフトバンク)、松井裕樹(楽天)、第2戦では佐々木、本田圭佑(西武)、山本由伸(オリックス)、東浜巨(ソフトバンク)、小野郁(ロッテ)、水上由伸(西武)の球を受けた。球界を代表する投手の球を受けたことは、貴重な経験になったはずだ。
マリーンズのブルペンを支える益田、小野はオールスターで連投。
益田はシーズン中でも時折見せる“ふらつき投法”でファンを沸かせ、第2戦では2−1の9回2死走者なしから登板し、2本の安打を許したが佐野恵太(DeNA)を投ゴロに仕留め試合を締めた。
チームメイトの東條大樹が新型コロナウイルス陽性判定を受け、代替出場となった小野はオールスターで存在感、プロ野球ファンの認知度を高めた。第1戦、1−2の5回に登板すると中野拓夢(阪神)、塩見泰隆(ヤクルト)、近本光司(阪神)を三者連続空振り三振に仕留めた。第2戦も1−1の5回に登板し1回をパーフェクトリリーフ。直後の6回に柳田悠岐(ソフトバンク)がソロ本塁打を放ち、勝利投手になった。小野はオールスター出場が決まった際、「東條さんの事を考えると複雑な気持ちですが、東條さんの分まで頑張ることが出来ればと思っています」とコメントしていたが、東條の分まで頑張る投球内容だった。
第1戦、第2戦を通じて表彰選手に選ばれなかったが、そのインパクトは間違いなくプロ野球ファンの胸に刻まれたはずだ。
リーグトップの盗塁数を誇る部瑛斗は、オールスターという夢舞台で2試合連続フル出場。
第2戦では2−1の7回無死一塁の第3打席、栗林良吏(広島)が1ボールから投じた2球目の149キロのストレートをセンター前にはじき返し、オールスター初安打をマーク。走っても第2戦の2回に松川の初球に二塁盗塁を決めた。
部は「疲れましたけど、とてもいい経験になりました。素晴らしいスター選手の皆様と一緒に2日間、2試合を過ごせたことを今後に生かしたいと思います。後半戦も1つ1つのプレーを全力で取り組んでチームの勝利に貢献したいと思います」と充実の時間を過ごした。
レアードは第1戦、代打で登場し森下暢仁(広島)からレフト前に安打、第2戦は無安打だったがオール・パシフィックの4番に座った。
そして、試合前に行われたホームランダービーでは「本当に楽しい雰囲気の中、優勝することが出来て本当に嬉しいよ。出場しているメンバーも凄い打者ばかり。その中で勝つことが出来たという事はとても価値があることだね。(打撃投手役を務めた)前里史郎用具担当に感謝だね。振りやすいコースにちょうどいいスピードで投げてくれたよ」と、1回戦・村上宗隆(ヤクルト)、準決勝・浅村栄斗(楽天)、決勝・柳田悠岐(ソフトバンク)を破って優勝を果たした。
オールスターではプロ野球ファンを沸かせたが、再び29日からリーグ戦が再開する。オールスターに出場した6選手はこの経験を活かし、今度はマリーンズファンが喜ぶ熱いプレーを見せて欲しいところだ。
ロッテは27日、7月30日と31日にソフトバンクとファーム交流試合を行うと発表した。
7月30日が13時試合開始、7月31日が12時半試合開始。開催球場は、いずれもロッテ浦和球場。無観客試合となり、有料配信のイレブンスポーツ、球団オウンド有料配信のMARINES PLUSにて中継を行う。ソフトバンク2軍との交流試合は初。