オリックスが3年ぶりにロッテ戦勝ち越しを決めた。4回に安達の適時二塁打で先制し6回に安達の2点二塁打と2死での重盗で3点を加点。山本が3失点完投でリーグ1位の勝利数を12に伸ばした。ロッテはロメロが9敗目を喫した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 |
ロッテがオリックス山本相手に1点差まで追い上げたが、今季5戦5敗となった。
6回までは1安打、打者18人に封じられた。4点を追う7回1死一、二塁から山口航輝外野手(22)が三塁ベース直撃の左前適時打。「打ったのはスライダーです。1打席目、2打席目と完璧に抑えられたので、とにかく気持ちで打ちました」と1点かえすと、井上晴哉内野手(33)が続いた。なおも一、二塁から右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち「山口が目の前で打ったので『よしっ!』と気合が入りました。ライトスタンドの応援がより一層大きくなったので気合で持っていくことができました。ありがとうございます」と感謝した。
これまでは得点圏に走者を進めることはできても、あと1本が出なかった。ギアを上げた右腕からどう打つかをテーマにミーティング。序盤は低めを振る場面も見られたが、7回は浮いた球をしっかりと捉えた。井口監督は「3巡目じゃ、ちょっと遅いですね。またあたるでしょうから、7回の攻撃を初回からできるようにしていきたい」と話した。
6回を終えた時点でスコアは0−4。相手投手は好投手、山本。ロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアムには敗戦ムードが漂い始めていた。
見せ場は7回だ。先頭・荻野が右前打で出塁し、中村奨の左前打で1死二、三塁。山口が左翼線に適時打、続く井上の右越え適時二塁打などで3点を返し、1点差に詰め寄った。
山口は「1、2打席目と完璧に抑えられたので、とにかく気持ちで打ちました」。井上は「自分の前の山口が打って、ロッテファンの応援がより一層、大きくなったので気合で持っていくことができた」と拳を握った。しかし…。
1点ビハインドながら8回からゲレーロ、オスナの勝ちパターンでつなぎ逆転勝利を追ったが2連敗。3年ぶりにオリックス戦の負け越しが決まった。この3連戦を借金「1」で迎えたが、勝率5割復帰は遠い。
ロッテは山本に3失点で完投され、今季対戦で5戦5勝を許した。0−4の7回に3点を奪ったが、追い上げも及ばず、井口監督は「(打者)3巡目からでは遅い。初回から(浮いた球を)捉えないといけない」と嘆いた。
4連勝後にオリックスに2連敗し、上位進出への勢いがしぼんだ。「まだ(山本と)当たるでしょうから、7回の攻撃を初回からできるようにしないと」と雪辱を期した。
ロッテは0−4の7回1死一、二塁で山口が山本の直球を左前打。さらに井上の右越え二塁打などでオリックスに1点差に詰め寄った。
今季ここまで4戦31イニングで3得点の天敵の山本から、この回4安打で3点を奪ったが反撃はここまで。完投を許し、対戦成績は5戦5敗となった。
チームは4連勝のあと2連敗で借金3。オリックスには8勝13敗と大きく負け越しており、井口監督も「彼(山本)がギアを上げた時、どういう打撃をするか。7回の攻撃を初回からできるようにしたい」と課題を口にした。
オリックス山本由伸の前に6回まで1安打に封じられた打線が、0−4の7回1死一、二塁で山口がフルカウントから「1、2打席と完ぺきに抑えられたので気持ちで打った」と直球を左前打。さらに井上の右越え二塁打、安田の一ゴロの間に1点差に詰め寄ったが、追いつくまではいかなかった。
これで山本には今季5戦5敗。チャンスでもう1本が出ない傾向が続き、井口監督は「得点機で(山本が)ギアを上げたときにどういう攻撃をするか」とミーティングして臨んだ。高めに浮いたボールを逃さないという意識のもと、7回は攻撃の形をつくった。指揮官は「ああいう攻撃を初回からしていきたい」と残りの対戦で雪辱を誓った。
チームは4連勝のあと2連敗で借金3。オリックスには8勝14敗と大きく負け越しとなった。
ロッテは終盤の反撃も届かず、オリックス・山本に今季5戦全敗となった。
4点を追う7回に4本の長短打を集めて1点差に詰め寄ったが、反撃もここまで。井口資仁監督は「浮いてきた球を捉えた7回のような攻撃を初回からしないといけない」と打線の奮起を促した。