ロッテが大勝。2回に安田の7号2ランで先制、3回は安田の2点打で突き放した。4、7回にも2点ずつを加えた。先発美馬は7回を投げ3安打無失点で8勝目を挙げた。西武は投打に精彩を欠いて、4連敗となった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | x | 8 |
ロッテ美馬学投手(35)が7回無失点の好投で、8勝目を挙げた。9月に入ってからは21イニング連続で「0」を並べている。
井口資仁監督(47)も「美馬が調子いいので、そこを中心に回して」と、逆転Aクラス入りへのローテ構想を練るほどだ。
2回無死一塁、オグレディをフルカウントからカットボールで空振り三振にした。続く源田も3−1から併殺打に仕留めた。3ボールになった6度とも、アウトにした。美馬も「それがデカかったと思います」と振り返った。
3ボールになって、カットボールもあれば、スライダーもあった。
「(捕手の松川が)その時にいい選択をしてくれたって感じはしますね。これでダメならこれで行きましょうって」。
前回登板に続き、この夜も要所でカットボールが効いた。意識させながら、カーブやシュートでもずらしていく。ベテランの技術の真骨頂が続きざまに発揮され、後半戦は先発した5試合でまだ1失点しか許していない。この日の7回無失点で、防御率も2点台に入った。
「数字はあんまり意識していませんし、とにかく試合に勝たなきゃいけないので。負けてないのが1番かなと思います」。
楽天からFA移籍し、入団3年目になる。2年続けて2位。「本当に負けられない試合しかないし、最低でもCSに行きたいと思うので」。ペナントも残り13試合。振り絞る。
ロッテが安田尚憲内野手(23)の2安打4打点の活躍で、借金を1に減らした。3位とのゲーム差も2に縮めた。
3回2死満塁、西武平井の初球の外角球を捉えた。「初球からいこうと決めて打席に入っていたので、どういう結果であろうと」。センターへの打球は痛烈で、走者2人を迎え入れた。打球速度は時速168キロだったという。
昨オフ、契約更改では「今年の平均スピードが150キロ、155キロくらいで」と話していた。
「好打者と言われている人達がそれから160キロくらいまでのところが平均速度で打っている、っていうデータをいただいたので、そういったところに近づけられるように」。
その領域に近づきつつある。「元々捉えたライナーはスピードが出ていたので、それに角度がついたり、引っ張られるようになってきたのが良くなった要因かなと思います」と自己分析している。
2回の第1打席は平井の内角球に反応し、力みのないスイングで右翼席へ運んだ。7号先制2ラン。後半戦の長打率は5割を超えている。構えた時に右足を小刻みに動かしていたのが、なくなっている。
「前まで足でタイミング取っていたんですけど、今は手でタイミングを取るようにしてから、だいぶタイミングが取れるようになったので。今も構える時はできるだけ動かないようにしてやってます。手で後ろに引っ張っていく中でタイミングを取るように」。
試行錯誤の末につかんだベスト。「タイミングがうまく取れるようになってきてから、いいポイントで打てるようになってきたので」と進化への過程も理路整然としている。
開幕に間に合わず、前半戦は悔しい思いをした。規定打席には1日4打席ペースだとぎりぎり届かない。「今年はずっと1軍に出れてた訳ではないので、規定はそこまで気にしていないです。最後までこの今のいい感覚を続けることのほうが大事かなと思うので、最後まで集中して継続してやっていけたら」。
同世代のヤクルト村上については「本当にすごすぎて、一ファンくらいの感覚になってるんですけど」と笑いながら、安田も“ついに”の空気をまとってきた。
ロッテ美馬学投手が7回無失点で8勝目を挙げた。3ボールが6度あったものの、全てアウトにし「それが大きかったと思います」。
後半戦は5戦先発で防御率0.28。「数字はあまり意識していません。とにかく試合に勝たなきゃいけないので」と次回へ引き締めた。
ロッテ安田尚憲内野手(23)が3回までに2安打4打点と暴れた。
まずは2回、無死一塁で打席へ。西武平井の2球目内角142キロを軽やかに右翼席へ。先制の7号2ランとした。球団広報を通じ「先制点が取れて良かったです。(先発の)美馬さんをもっと援護できるように次の打席も頑張ります」とコメントした。
そして有言実行。3回は無死満塁でフライアウトが2つ続き、2死満塁に。どうしても1本欲しい場面で今度は初球の外角球をセンターへ強烈なライナー。2点適時打とした。この日は打撃練習で右翼席天井に当たりそうな打球もあるなど、後半戦は好調を維持している。
ロッテOBで球団スペシャルアドバイザーを務める里崎智也氏(46=日刊スポーツ評論家)が始球式に登場した。
この日は千葉商科大の冠協賛試合「千葉商科大学マッチデー2022」として開催され、同大国際教養学部の特命講師を務める里崎氏が、現役時代と同じ背番号22のピンストライプで登場。同大商経学部の3年生が投げた球を、本職の捕手としてキャッチした。打者は安田が務めた。
ロッテ佐々木朗希投手(20)が15日、出場選手登録を抹消された。
佐々木朗は14日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で5回58球を投げ、今季9勝目をマーク。5回降板は首脳陣の予定通りで、井口監督は試合後に「次回の登板も含めて、5回というところを今日は目安にしていました」と話していた。
今回はローテ再編での登録抹消とみられる。再登録は25日から可能で、次回先発は25日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以降となる。
イースタン・リーグは15日、日程の再編成を発表した。
17〜19日の楽天−ヤクルト戦(楽天生命パーク、森林どり泉)を中止する。新型コロナウイルスの影響により、ヤクルトのチーム編成が困難なため。
代わって、17、18日に楽天−ロッテ戦(楽天生命パーク、午後0時半)を追加する。美馬が7回を3安打無失点で8勝目を挙げた。今月1日のソフトバンク戦から21イニング連続無失点とし、「今日はカットボールが良かった。負けられない試合しかないし、最低でもCSには行きたい」と力を込めた。14日の日本ハム戦で9勝目を挙げた佐々木朗がこの日に出場選手登録を外れ、再登録は最短で25日。井口監督は「回復具合が遅くなっている」と説明した上で「美馬が一番調子がいいので、残り試合は彼を中心に回す」と話した。
一時は完全に見失っていた獅子の尾を再び視界に捉えた。ロッテが3位西武に快勝。敗れれば他球場の結果次第で自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した一戦で、逆に西武とのゲーム差を2に縮めて、残り13試合に夢をつないだ。
「今日も思い切った良いスイングができた」。今季の自己最多となる1試合4打点を挙げた安田が充実の表情を浮かべた。2回無死一塁で右翼席に7号2ラン。続く3回2死満塁では初球を中前への2点打とした。
今季前半戦は不振にあえぐ中、試行錯誤して最近はタイミングを足ではなく初めて手で取るように変えた。「手を後ろに引っ張っていく中で取っている。そのおかげでいいポイントで打てるようになって、(右方向に)引っ張れるようになった」と自己分析する。
プロ5年目。2018年ドラフト同期入団のヤクルト・村上は目下、シーズン55本塁打を記録。「本当にすごすぎて…。もう一ファンぐらいの感覚になっている」と言いながらも、「でも、やはり刺激になるし、自分も一歩ずつ成長していければ。シーズンオフに色々話を聞きたい」と続けた。CS逆転進出へ、安田の見せ場はまだ残っている。
ロッテの佐々木朗希投手が15日、疲労のため出場選手登録を外れた。再登録は25日以降となる。井口資仁監督は15日に行われた西武戦後に「回復具合が遅くなっているので」と理由を説明した。
佐々木朗は中11日を空けて14日の日本ハム戦(ZOZOマリン)に登板。58球を投げて5回4安打1失点で降板し、9勝目を挙げていた。
ロッテの美馬が7回を投げ無四球でわずか3安打に封じ、無失点で8勝目を挙げた。コースを突く制球が抜群だった。2回1死一塁では源田に外角を攻めたあと、5球目の内角スライダーで詰まらせて二ゴロ併殺打に仕留めた。
打線の大量援護もあり、95球と余力を残しての降板となった。「序盤から点を取ってもらい気持ち良く投げられた。まだ大事な試合も続くので、ここで代わろうということだった」と納得の表情だった。
ロッテの佐々木朗希投手が15日、出場選手登録を外れた。疲労の影響で中11日での登板となった14日の日本ハム戦(ZOZOマリン)は58球を投げて5回4安打1失点で降板し、9勝目を挙げていた。再登録は25日以降となる。
井口監督は14日の試合後に5回での交代は「予定通り。5回を目安にしていた」と話していた。
村上世代には俺もいる−。ロッテ・安田が2回無死一塁で右越え7号先制2ラン。「変化球がいい投手なので追い込まれる前にと思った」と、1ボールから平井の2球目の直球を捉えた。
3回2死満塁の場面では初球のフォークを中前に2点適時打。これまで足で取っていたタイミングを手で取るようになり、下半身がより安定。8月31日のソフトバンク戦で放った右越え6号ソロ以降、13試合で放った13安打は全て中堅から右方向。安田は「タイミングがうまく取れるようになってからいいポイントで打てるようになった。引っ張れるようになってきているのが1番、良くなった要因」と口にした。
負ければ自力CS進出消滅の可能性もあったが回避。井口監督は「しっかりしたタイミングで振れている」と4打点で立役者の安田を称えた。
同学年のヤクルト・村上が55号本塁打を放ったばかり。安田は「本当に凄すぎて。凄く刺激になるし、自分も一歩ずつ成長したい」と前をいくライバルを追う。その先に逆転のCS進出がある。
ロッテの佐々木朗が出場選手登録を抹消された。中11日で登板した14日の日本ハム戦で5回1失点で9勝目を挙げたが、井口監督は「回復具合が遅くなっているので」とシーズン終盤の蓄積疲労を考慮した。
プロ初の2桁勝利が懸かる次回登板は未定。最短で25日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)から再登録が可能になる。
ロッテ・安田尚憲内野手が2回無死一塁で先制の7号2ランを放った。平井のカットボールを右翼席に運んだ。
安田の本塁打は8月31日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来、13試合ぶり。
さらに3回2死満塁では中前に2点適時打。この日、4打点目を叩き出した。
ロッテ・佐々木朗希投手(20)が15日、出場選手登録を抹消された。前日14日の日本ハム戦で9勝目を挙げたが、次回登板は最短で再登録が可能となる25日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)となる。
ロッテが西武に圧勝。今季成績を64勝65敗1分けとし、勝率5割復帰にリーチをかけた。順位は5位のままだが、4位楽天と1.5ゲーム差、3位西武にも2ゲーム差。CS進出への希望が膨らんだ。
先発の美馬学投手は7回を3安打7奪三振無四球で無失点と、ほぼ完璧な投球で8勝目。「低めにしっかり投げられたし、たくさん点を取ってもらって気持ちよく投げられた」と笑顔のベテランは、新型コロナ感染から復帰後、5試合で3勝0敗、防御率0.28と抜群の安定感。95球で余力を残しての降板に「残りも負けられない試合ばかり。最低でもCSには行きたい」と、さらなる白星の積み上げを誓った。
打線も6番・安田尚憲内野手が2回に7号先制2ラン、3回にも2点二塁打を放つなど、計11安打で8得点。投打がかみ合っての連勝に、井口資仁監督は「美馬は素晴らしいピッチング。これまで打線があまり援護できなかったが、今回はしっかりつながった」と満足そうだった。
ロッテの佐々木朗希投手が15日、出場選手登録を抹消された。佐々木朗は14日の日本ハム戦(ZOZO)に中11日で登板。5回58球で降板したものの、今季9勝目をあげた。井口監督は試合後、「次回の登板も含めて、5回というところを目安にしていた」と、コンディション面への配慮をうかがわせていた。1軍再登録は最短で25日のソフトバンク戦(ペイペイD)となる。
ロッテ・安田尚憲内野手(23)が決勝弾を含む2安打、今季初の4打点と奮闘した。チームのCS進出へ押し上げる活躍に若き大砲はお立ち台で「シーズン最終盤なので、上を目指して1つ1つ勝っていくしかない。頑張っていきます!」と高らかに言った。
2回に強烈な先制パンチを浴びせた。無死一塁から平井のカットボールを振り抜き右翼席へ7号先制2ラン。スタンドに向かって左拳を突き上げ「後半戦に入って状態は良い。良いスイングができました」と胸を張った。
前半戦は一日一善≠ェ多かったが、貪欲に結果を求め続けるのが後半戦の安田だ。3回2死満塁では、初球のフォークを打球速度168キロで中前へ運ぶ2点適時打だ。
同級生ヤクルト・村上の存在が心を揺さぶっている。「すごすぎて、一ファンくらいの感覚ですけど、すごい刺激になる」。この日は負けない活躍をみせた。3位・西武と2ゲーム差。才能が開花しつつある5年目の大砲が、逆転CS進出のキーマンになる。
先発したロッテ・美馬学投手が7回を投げて3安打無失点と好投。今季8勝目を挙げ、3戦連続、計21イニング無失点をマークした。
初回から、三者凡退と好調な滑りだしだった。2回には西武の先頭・山川に中前打を許すも、後続は三振、併殺打。安定感抜群の投球で5回までは毎回3人で抑えた。相手打線を封じ込め、「いい状態が続けられてるのかなって感じはしますけどね」と振り返った。
途中、3ボールと追い込まれる場面もあったが見事に切り抜け、「リードに支えられていいピッチングができました。ストライクが取れるボールを選択してくれて感謝です」。女房役・松川の好リードをねぎらった。
ロッテが安田尚憲内野手の7号2ランを含む2安打4打点。先発美馬投手が7回を3安打無失点に抑える好投で8勝目を挙げ連勝。3位・西武と2ゲーム差に縮め、逆転CS進出への望みをつないだ。試合後の代表取材の質疑応答は以下の通り。
ロッテの井口資仁監督は15日、出場選手登録を抹消された佐々木朗希投手について、「リカバリー的になかなか回復具合が遅くなっているので」と明かした。
佐々木朗は14日・日本ハム戦(ZOZOマリンスタジアム)で5回を58球、4安打1失点で9勝目を挙げ、5回降板について「予定通り」と話していた。最短での登板可能日は25日・ソフトバンク戦(ペイペイドーム)となっている。
ロッテの安田尚憲内野手が2回の第1打席から2打席連続打点を放ち、今季初の4打点と快音を響かせた。
まずは2回の第1打席。先頭の井上が中前打で出塁し無死一塁。1ストライクからの2球目。高めの変化球を振り抜き右翼席へ、8月31日・ソフトバンク戦以来の7号本塁打を放った。「先制点が取れて良かったです。美馬さんをもっと援護できるように頑張ります」とコメント。
3回無死満塁では山口、井上が凡退し2死となったが、平井の初球フォークを捉え中前打。2者が返り4点リード。言葉通り先発美馬を援護射撃した。
日本野球機構(NPB)は15日、出場選手の登録と抹消を発表した。ロッテは佐々木朗希投手(20)を抹消した。最短での登録は9月25日・ソフトバンク戦以降となる。
佐々木朗は14日・日本ハム戦で5回を58球投げ、4安打1失点で9勝目。「最少失点で抑えられてよかった」と振り返っていた。登板間隔を空けて次回に備えることになった。
日本ハムは佐藤龍世内野手、鈴木健矢投手を抹消し、根本悠楓投手、細川凌平内野手を登録。西武は10敗目を喫した隅田知一郎投手を抹消。阪神は江越大賀外野手を抹消した。
15日に放送された『ショウアップナイタープレイボール』でロッテ・松川虎生のインタビューが放送された。
松川は開幕から1軍でプレーを続けているが、「本当に高校時代からすると、毎日野球があるということがまず違うところだと思います。その中で良いとき、悪いときあると思うんですけど、毎日試合があるのでその日、その日反省があるところはしっかり反省して、明日試合がある訳なのでいい顔をして球場にいくことを心がけて今はやっています」と話した。
印象に残っている試合については「まずは開幕戦、完封で勝ったということが嬉しかったと思いますし、なんとか勝利で飾れたことがよかった。あとは(佐々木)朗希さんと組ませてもらっているので、完全試合というのは印象に残っていますし、完全試合でキャッチャーをさせていただいて、すごく光栄だなと感じました」とプロ初出場となった3月25日の楽天戦の開幕戦、佐々木朗希が完全試合を達成した4月10日のオリックス戦を挙げた。
ドラフト1位ルーキーの松川は2月の対外試合から開幕前のオープン戦まで松川がマスクを被ったとき(77イニング)の防御率は1.75。3点以上失った試合は、わずかに2試合と結果を残し、開幕1軍を掴んだ。開幕してからも佐藤都志也と併用で出場を続け、9月14日終了時点で59試合に先発出場し、松川が先発マスクを被った試合の成績は31勝28敗となっている。
スタメン、代打、代走、守備固め。様々な役割をこなし、チームの勝利に貢献しているのがロッテの岡大海だ。
「出場機会を多くいただいていますけど、全体的に納得がいかない数字かなと思います」。
その中でも岡自身、「1番は打つ方の打率もそうかなと思いますね」と、打率.214という数字に納得がいっていない。
その一方で、試合終盤での1打席の高い集中力、勝負強さが光る。7月21日の西武戦では2−4の9回1死満塁の場面で藤岡裕大の代打で登場すると、平良海馬が1ボール2ストライクから投じた4球目のカットボールレフトへはじき返す同点の2点適時打。代走から途中出場した8月12日の日本ハム戦では、2−2の9回1死二、三塁からロドリゲスが1ボールから投じた2球目のツーシームをレフト前にサヨナラ打。
本人は「特にそんな理由はないと思いますけど」と謙遜するが、「1打席しかないので、大きく割り切っていけているのかなと思います」と自己分析した。代打での打率は.375(8−3)、3打点、途中出場したときの打撃成績は打率.353(17−6)、4打点だ。
岡といえばすり足で打ったり、時に足を上げて打ったりする。コロナ前の19年の取材では「ピッチャーの投球モーションだったり、どれが1番その日に合う形なのかなと思ってやっています」と話していたが、現在も「今も相手投手のことを考えてもそうですし、自分が練習して今日はこっちの方がうまくいっているなと思ったらタイミングの取り方は変えています」とのことだ。
また20年の春季キャンプ取材で長打力、打率を残すことにこだわっていたが、そこに関しても「今も長打というのは求めていきたいなと思いますし、その中でも率というのは一緒に求めていきたいなと思います」と変わらない。
気になったこともある。2019年まで試合前の打撃練習ではレフトスタンドにレアードに負けないくらいの大きな当たりを放っていたが、21年11月にZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習では左の打撃の投手のときに、センターから右方向への当たりが多かった。
「左ピッチャーに関しては右ピッチャー以上に内からバットを出さないといけないという意識がある。とにかくボールの内側に入れたいということで、打球方向が左ピッチャーの練習のときは、センターから右が多くなっているのかなと思います」。
今季は右投手の打率が.183(126−23)、に対し、左投手に対しては打率.267(75−20)と高い。普段の打撃練習での意識、これまでの積み重ねがつながっているのだろうか−。
「うまくできている部分もありますし、まだまだなところもありますけど、練習ではとにかく右ピッチャーよりも左ピッチャーは、より意識を高く内から出そうというのは思っています」。
ここまではコロナ前に取り組んでいたこと、考えてきたことを確認してきたが、この2年間で打撃の取り組み方、考え方に変化はあったのだろうか−。
「しっかり自分が今日はこのタイミングだったら、これがベストかなというのを(試合前練習で)探して試合に臨むようにしています」。
「前まではどちらかというと自分の形をあまりズラすことなく、試合に向けて調整していた部分がありました。その日、その日のコンディショニングにあわせてタイミングの取り方を変えていっているつもりではいます」。
「その中でも大きくバッティングの幹、軸というのは変えている訳ではなくて、枝になっている部分をうまく調整しながらやっています」。
昨年は大事なシーズン最終盤、10月10日の日本ハム戦で2−4の9回2死一塁から値千金の同点2ランを放てば、10月15日のソフトバンク戦では1−1の9回にサヨナラ2ランを放った。
「個人成績どうこうより、チームが勝つためにどうすればいいのか、勝つために自分がどうやっていけばいいのかというのを考えて、勝ちにつながるプレーをどんどんやっていきたいと思います」。
チーム状況としては上位進出に向けて1敗も許されないなかで、岡の試合終盤の勝負強さが必要になってくる。