わたしはかもめ2022年鴎の便り(10月)

便

10月8日

[ロッテ]吉井理人新監督、WBC投手コーチ続投明言「球団に言われている」本拠訪れ日程を協議[ニッカン]

ロッテ吉井理人新監督(57)が就任翌日の8日、ZOZOマリンを訪れた。

球団スタッフと今後の日程を協議。10日から宮崎でのフェニックスリーグを視察することも決め「自分が全体を見るのに慣れたいなというのが目的です」と、投手コーチ時代とは違う視点への楽しみを口にした。井口前監督の電撃辞任からわずか5日後の、電撃就任。会見日も背番号も未定だが、まずは動く。宮崎ではベンチにも入る予定。自身を「監督の見習いみたいなもんなんで」と表現し「どんな感じなのかなというのを体験したいなと思っています」と添えた。

侍ジャパンの投手コーチも務める中で、ロッテ監督就任となった。来季開幕直前の3月21日まで米国でWBCを戦う可能性もあり、動向が注目されたが「球団の方に『しっかり最後までやれ』と言われているので、やろうと思います」とこの日“続投”を明言した。

ページトップ

[ロッテ]種市篤暉らフェニックスリーグ参加27人を発表、吉井理人新監督も視察を予定[ニッカン]

ロッテは8日、宮崎・フェニックスリーグの参加選手を発表した。

種市篤暉投手(24)、佐藤都志也捕手(24)ら27人で、メンバーは途中の入れ替えもある。吉井理人新監督(57)も期間中の視察を予定している。10日から参加するメンバーは以下の通り。

[投手]
種市篤暉、東妻勇輔、坂本光士郎、広畑敦也、鈴木昭汰、成田翔、秋山正雲、中村稔弥、本前郁也、小沼健太、横山陸人、森遼大朗、佐藤奨真、土居豪人、田中楓基、永島田輝斗
[捕手]
佐藤都志也、植田将太、谷川唯人
[内野手]
池田来翔、平沢大河、福田光輝、小川龍成、西巻賢二、速水将大
[外野手]
山本大斗、和田康士朗

ページトップ

[ロッテ]オスナ帰国、9月以降クローザー定着10セーブ、今オフ、日米で争奪戦になる可能性も[ニッカン]

ロッテは8日、ロベルト・オスナ投手(27)が成田発メキシコシティ行きの便で帰国したと発表した。

今季は6月に途中入団し、安定感抜群のリリーフとして活躍。9月以降はクローザーに定着し、10セーブを挙げた。

働き盛りの右腕は今オフ、日米で争奪戦になる可能性もある。オスナ自身はロッテ残留の可能性も示しており、帰国に際して球団広報室SNSには「マリーンズファンダイスキ!!」とコメントを寄せている。

ページトップ

[ロッテ]吉井理人新監督、秋季教育L視察へ「全体見るのは初めて。監督の見習みたいなもん」[ニッカン]

ロッテ吉井理人新監督(57)が8日、ZOZOマリンを訪れ、チームスタッフと今後のスケジュールなどを打ち合わせた。

2日のシーズン全日程終了後、前監督の井口資仁氏(47)が電撃辞任を発表。5日後となった7日に、吉井新監督の就任が発表された。昨夜は「おめでとう」と祝福の連絡が多く届いたという吉井新監督は「実際やっぱみんなに会ってみないと(実感は)わかんないんで、これからです」と話した。

また、10日から宮崎県での秋季教育リーグ(フェニックスリーグ)を視察する意向を示した。「今まではほんとコーチだったんで、しかもピッチャー専門でずっと見てたから、全体見るというのは初めてなんで。そのクセを付けるというか、監督の見習みたいなもんなんで、今はまだ。そういうところを、どんな感じなのかなというのを体験したいなと思っています」と視察目的を明かした。

ページトップ

ロッテ・平沢、佐藤都らが「みやざきフェニックス・リーグ」参加[サンスポ]

ロッテは8日、宮崎県内で10日から始まる秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」に7年目の平沢や佐藤都ら27選手が参加すると発表した。

ページトップ

ロッテ・オスナが離日[サンスポ]

ロッテは8日、オスナが離日したと発表した。6月に入団し、今季は29試合に登板して4勝1敗10セーブ、防御率0.91だった。

ページトップ

ロッテ・吉井理人新監督が初仕事≠終え「実感?まだわかないです。実際、皆に会ってみないと分からない」[サンスポ]

ロッテ・吉井理人新監督(57)が8日、監督就任後に初めてZOZOマリンスタジムに訪れた。今後のスケジュールなどについて、チームスタッフと約2時間に渡り、初仕事≠ニなるミーティングを行った。

新監督は報道陣の取材に応じ「実感?まだわかないです。実際、皆に会ってみないと分からないので、これからです。周囲から『おめでとう』と祝福してもらい、嬉しかったです」と明かした。

今後は、10日から始まる「第19回みやざきフェニックス・リーグ」を視察予定。ロッテは7日に、ピッチングコーディネーターから監督就任の内部昇格を発表していた。

ページトップ

ロッテ・吉井新監督、侍投手コーチ兼任の意向、ダル&大谷育てた男は超異例の“二刀流”[スポニチ]

監督就任の電撃発表から一夜明け、ロッテ・吉井理人新監督(57)が8日、ZOZOマリンを訪問。今季はフロント業務の投手コーディネーターを務めながら兼任する侍ジャパンの投手コーチを来春のWBCまで務める意向を明かし「球団からも"しっかりと最後までやれ"と言われている。やろうと思っています」と語った。

来春WBCではかつての教え子達もメンバーに選出される可能性が高い。パドレスのダルビッシュ、チームからは佐々木朗も先発の柱として期待されるが、最大の目玉はエンゼルスの大谷。自身はその大谷も驚きそうな超異例の"二刀流"となる。新監督にとって1年目のキャンプ、オープン戦は戦力把握のためにも重要な期間。侍ジャパンは来年2月中旬には合宿がスタートし、本大会で決勝まで進めば、シーズン開幕直前の3月21日まで拘束されることになる。

いばらの道だからこそ、早くも行動に出る。この日は球団スタッフと今後の日程を確認。「まだ見習い」と自虐的に笑うが、9日に宮崎入りし、10日に現地で開幕するフェニックス・リーグでは就任4日目にして初采配を振る可能性もあり「ベンチに入ろうと思っている」と語る。来年は開幕前に長期不在の期間があるだけに「今まで投手専門だったので全体を見るのは初めて。そういうところを体験したい」と秋も1分1秒を無駄にしないつもりだ。

「みんなに(就任)おめでとうと祝福してもらい嬉しかった」と吉井監督。その表情は柔和だが、日米で121勝を積み上げた現役時代と同様、頭の中では先を見据えた緻密な準備を始めている。

ページトップ

ロッテ吉井新監督がマリン訪問、前日に電撃就任し「まだ監督見習い」[スポニチ]

ロッテ・吉井理人新監督(57)が8日、ZOZOマリンを訪問。電撃就任発表から一夜明け、球団スタッフらとミーティンなどを行い、報道陣にも対応し「みんなから“おめでとう”と祝福されて嬉しかったです。実感はまだわかないですね。みんなと会ってみないと…、これからすね」と笑った。

昨季まで投手コーチ、今季は投手コーディネーターを務めた。ポジションは代わり、9日からは宮崎入りし、10日から開幕するフェニックス・リーグを視察する。「今まではコーチだったので。しかも投手専門で、ずっと見ていた。全体を見るのは初めて。今はまだ、監督としては見習いみたいなもん。その癖づけというか、そういうところを体験したいと思う」と、初仕事へ意欲を示した。

ページトップ

[ロッテ]吉井理人新監督、10日にもフェニックスLでデビュー…指揮は「話し合いながら決めていきたい」[報知]

ロッテの吉井理人新監督(57)が、みやざきフェニックス・リーグ(10日開幕)で指揮を執る可能性があることが8日、分かった。千葉市内で日程の打ち合わせを行った新指揮官は「ベンチに入ろうかなと。(指揮を執るかは)話し合いながら決めていきたい」と説明した。

電撃的な就任発表から一夜明け、「(実感は)まだ湧かないですね。みんなに会ってみないと分からないのでこれからです」と笑った。投手コーチ、ピッチングコーディネーターを歴任してチーム事情は熟知しているが、「全体を見るのは初めて。癖づけるというか、今はまだ監督の見習いみたいなもん。どんな感じなのかを体験したい」と、早ければ10日の“監督デビュー”に前向きな考えを示した。

昨年12月には、ワールドベースボールクラシック(WBC)に向けて侍ジャパンの投手コーチに就任。「球団の方に『しっかり最後までやれ』と言われているので、やろうと思います」と、来春は“二足のわらじ”を履く決意を示した。侍ジャパンは来年2月中旬から宮崎で合宿を行い、3月のWBCに臨む予定。チームの春季キャンプやオープン戦と重なるため、今後スケジュールを調整していく。

ページトップ

[ロッテ]ロベルト・オスナが帰国、球団は残留要請する方針[報知]

ロッテは8日、ロベルト・オスナ投手がメキシコシティ行きの便で帰国したことを発表した。

今季6月から加入した右腕は勝ちパターンとして4勝9ホールド、10セーブ、防御率0.91。シーズン終盤は守護神としてチームを支えた。今後は他球団との争奪戦になる可能性もあるが、球団は残留要請する方針を固めている。

ページトップ

[ロッテ]吉井理人新監督「監督の見習いみたいなもんなんで」10日から宮崎フェニックスリーグへ[報知]

ロッテの吉井理人新監督が8日、ZOZOマリンで報道陣に対応した。

監督就任発表後、初めて公の場に現れた新監督は「いや、まだ(実感が)わかないですね。実際、みんなに会ってみないと分からないのでこれからです」と胸の内を明かし、「今まではコーチだったんで、しかもピッチャー専門でずっと見てたから、全体を見るというのは初めてなんで。クセづけるというか、今はまだ監督の見習いみたいなものなので。そういうところをどんな感じなのかなというのを体験したいなと思っています」と意気込んだ。

この日は千葉市内の球団事務所内で1時間程度チームスタッフと来季に関してなどの打ち合わせを行い、今後については「10日からフェニックスリーグに行きます。元々編成で行く予定にはしていました。その後はドラフトの時に1回ミーティングとかあるので、ドラフト前に帰ってくる予定です」と指揮官。

まずはチーム全体を把握しながら新たなチームを作り上げていく。

ページトップ

[ロッテ]退団の森脇浩司ヘッドコーチがメッセージ「成長する選手の姿を間近で見れたことは本当に喜び」[報知]

7日に退団が発表されたロッテの森脇浩司ヘッド兼内野守備コーチが8日、ZOZOマリンスタジアムを訪れ、報道陣に対応。今季を振り返りながら、選手、そしてファンへメッセージを残した。

「井口監督の下、暖かいスタッフ、素晴らしいチームメート、ファンの皆さんとの時間に心から深く感謝を申し上げます。成長をする選手の姿を間近で見れたことは本当に喜びでした。選手達の成功、成長が嬉しかった。それが僕の活力源でした。ファンの皆様と勝って喜びを分かち合える日々を信じてやってきました。ただ、ヘッドコーチとして力及ばない形となり申し訳ない気持ちしかありません。優勝という目標を果たせなかった責任を感じています。これからは陰ながらマリーンズを応援していけたらと思っています。マリーンズのさらなる飛躍を期待しています。」

ページトップ

ロッテ、吉井新監督もフェニックスLで“修行”します「まだ監督見習い。クセつけたい」[デイリー]

ロッテの吉井理人新監督(57)が8日、ZOZOマリンスタジアムを訪れ、10日から行われる秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」を視察し、“監督修行”を行う考えを明かした。

7日の電撃就任決定から一夜明け「実感はまだ湧かないけど、みんな『おめでとう』と、祝福してくれて嬉しかった」と笑みを見せた吉井新監督。この日はスタッフと今後のスケジュールの打ち合わせなどに参加し“監督初仕事”を行った。

初めて務める監督業だけに「今まではピッチャー専門で見て、全体を見るのは初めてなので、(監督の)クセをつけたい。まだ監督の見習いなんで、どんな感じかを体験したい」。フェニックス・リーグではベンチ入りすることも視野に入れている。

来年3月のWBCでは侍ジャパンの投手コーチを務めるが「球団の方には『しっかり最後までやってください』と言われている」と継続する方針を明かした。

ページトップ

ロッテ・オスナが帰国、球団は残留要請へ、「マリーンズファンダイスキ」言い残し[デイリー]

ロッテは8日、ロベルト・オスナ投手が同日に成田発メキシコシティ行きの便で帰国したと発表した。

球団は残留要請を出す方針。今季はシーズン途中から加入し、29試合の登板で4勝1敗10セーブ、防御率0.91と活躍した。

球団の広報室ツイッターでは「マリーンズファンダイスキ」と言い残してメキシコに帰国したという。

ページトップ

ロッテ・吉井新監督がZOZOで“初仕事”「みんな祝福してくれて嬉しかった」[デイリー]

ロッテの吉井理人新監督(57)が8日、ZOZOマリンスタジアムを訪れ、チームスタッフと打ち合わせをした。

7日に就任が決まり一夜明け「みんな『おめでとう』と祝福してくれて嬉しかったです。実感?いや、まだわかないですね。実際やっぱみんなに会ってみないと分からないので、これからですね」とにやけた。

今まではソフトバンク、日本ハム、ロッテと投手コーチとして手腕を発揮した新監督は早速、10日から宮崎県内で行われるフェニックス・リーグに視察にいく予定。「今まではコーチ、しかもピッチャー専門でずっと見てたから、全体を見るというのは初めてなので、そのクセづけというか、監督の見習いみたいなもんなんで、今はまだ。そういうところをどんな感じなのかなというのを体験したいなと思っています」と張り切った。

ページトップ

ロッテ、退団の森脇ヘッド「力及ばない形となり申し訳ない気持ち」[デイリー]

今季限りでの退団を申し入れたロッテ・森脇浩司ヘッド兼内野守備走塁コーチが8日、ZOZOマリンに荷物整理のために訪れた。

問いかけに応じた森脇氏は「井口監督の下、温かいスタッフ、素晴らしいチームメート、ファンの皆さんとの時間に心から深く感謝を申し上げます。成長をする選手の姿を間近で見れたことは本当に喜びでした。選手達の成功、成長が嬉しかった。それが僕の活力源でした」と2年間のロッテでのコーチ生活に感謝した。

ただ、今季優勝を目指しながら5位に終わったことは応援してくれたファンに申し訳ないとお詫び。「ファンの皆様と勝って喜びを分かち合える日々を信じてやってきました。ただ、ヘッドコーチとして力及ばない形となり申し訳ない気持ちしかありません。優勝という目標を果たせなかった責任を感じています。これからは陰ながらマリーンズを応援していけたらと思っています。マリーンズのさらなる飛躍を期待しています」と来季以降の吉井新体制の活躍を願った。

ページトップ

ロッテ、“常勝軍団”へ必要な投打の柱[BASEBALL KING]

◇エースの存在

2年連続2位に入るも、今季はリーグ5位に終わったロッテ。井口資仁監督が辞任し、来季は吉井理人新監督のもと1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指す。

ここ数年ずっと感じていたことだが、今季も日本人の絶対的な“エース”と“4番打者”、投打の軸となる選手が不在だった。リーグ連覇したオリックスを見ると投手では山本由伸、打者では吉田正尚と生え抜きの柱となる選手がいる。リーグ2位となったソフトバンクにしても千賀滉大、柳田悠岐と投打の軸がチームを支えている。もちろん、リーグ制覇するためには投打の柱だけでなく、周りの選手達の活躍も必要だ。

ロッテはというと、石川歩、美馬学、エンニー・ロメロ、小島和哉、佐々木朗希など先発投手の名前は出てくる。そのほかにも二木康太、本前郁也、河村説人、種市篤暉、佐藤奨真、森遼大朗など、先発候補は他球団にも負けないぐらい充実はしてきた。ただ、シーズンを通して勝ちが計算できる、1年間先発ローテーションを守る、さらには絶対に負けられない試合で勝利する“絶対的なエース”が今季も出てこなかった。直近5年の最多勝利投手の名前を見れば、理解ができる。

[直近5年のチーム最多勝利投手]
2018年
ボルシンガー:13勝2敗、防3.06
2019年
石川歩:8勝5敗、防3.64
種市篤暉:8勝2敗、防3.24
2020年
美馬学:10勝4敗、防3.95
2021年
小島和哉:10勝4敗、防3.76
2022年
美馬学:10勝6敗、防2.91

毎年のようにチームの勝ち頭がかわり、絶対的な存在がいない。今季は4月10日のオリックス戦で完全試合を達成した佐々木朗希が前半戦、6勝1敗、防御率1.48と圧倒的な成績を残したが、オールスター明けは間隔を空けながらの登板が多く、オールスター明けでいえば、美馬学が7試合・44回を投げ5勝0敗、防御率0.82とエース級の働きだった。結果だけ見れば、前半戦は佐々木朗希、後半戦は美馬が先発陣を引っ張った形になったが、リーグ制覇するためには、ここ1番の試合で山本や千賀のように勝ちきれる絶対的エースは必要。

そういった意味でも来季4年目を迎える佐々木朗希が、今季開幕から1軍のローテーションで投げた経験をどのように活かしていくか注目していきたい。完全試合したオリックス戦、続く日本ハム戦でも8回を無安打投球と、持っている能力は誰もが認めるところ。コンディショニングを整えて、シーズン通して前半戦のような投球ができれば、間違いなく先発の軸になれる存在だ。そこに、石川、美馬、小島、種市らが続いていければ、かなり強力な先発陣になる。個人的には種市に、佐々木とともにローテーションを引っ張る存在になることを強く期待している。トミー・ジョン手術明け復帰後、初のシーズンとなった今季はファームでの登板が多かったが、ワクワクするようなストレートを投げられれば、間違いなくエースに近い存在になっているはずだ。

◇絶対的な4番打者

打線に関しては、荻野貴司、部瑛斗という12球団でもトップクラスのいやらしさを誇る1、2番がいた中で、出塁してもクリーンナップで走者を還すことができなかった。

今季は長打という部分で長年チームを支えてきたレアード、マーティンの打撃不振が大きく、チーム本塁打トップが16本の山口航輝、打点は中村奨吾の68がトップというのは寂しい。“4番打者”に限らず、“長打の打てる日本人打者”というのがロッテの長年の課題になっている。

打撃の好不調の波がありながらも、伸び盛りのプロ4年目・山口が二桁の壁を破り、16本のアーチを描いたことは来季に繋がっていくのではないだろうか。9月22日のオリックス戦では1試合3ホーマー、8打点の大暴れ。シーズン最終戦となった10月2日のソフトバンク戦でも、0−2の6回に逆転3ランを放った。山口には一発で、チームの流れ、雰囲気を変える長打という大きな武器がある。6月に行ったオンライン取材で対応力について「まだまだうまくいっているとは思いませんし、うまくできていればもっと打てているはずですし、もっと試合に出ているのかなと思います」と話したように、安定感が出てくれば全ての数字において今季以上のモノを出してくれるはずだ。

シーズン最終盤に4番で出場した安田尚憲は、シーズン規定打席にあと3打席、二桁本塁打にあと1本届かなかったが、打率.263、9本塁打、47打点という成績を残した。7月まではわずかに2本塁打、打点も15だったが、8月以降は7本塁打、32打点。8月以降だけに限れば、打点はチームトップだ。トータルの数字を見ると4番打者として物足りなさは残ったものの、8月以降の打撃をシーズン通してできれば、100打点も夢ではない。昨季も春先一時、リーグトップの打点を挙げていたように、山口とともに課題はいかにシーズン通して調子の波を落とさずできるかだ。

さらに井上晴哉も若手に負けじと、9月は月間打率.302、4本塁打、19打点と復調の兆しを見せてシーズンを終えた。井上、安田、山口の3人がドッシリと中軸を担えれば、得点力は間違いなくアップするだろう。

ロッテは先発、リリーフ、野手も含めてだが、ある程度1軍で戦えるだけの力をもった選手は増えてきた。軸となるエースと4番打者がしっかり出てくれば、浮き沈みの激しいチームから脱却もできるのではないだろうか。言葉にすれば簡単だが、それが何年もできていないから昨年までは何とか総合力で2年連続2位となったものの、今季は5位に終わった。安定した強さ、2025年までに“常勝軍団”となるためにも投打の軸が必要だ。

ページトップ

ロッテ・井口資仁監督 電撃辞任のウラ事情…「選手とファンの心が離れ、オーナーからも見限られた『事実上のクビ』だった」[週刊現代]

◇突然の辞任、その理由は…

球界に激震が走った。

10月2日、オリックスが仙台でリーグ連覇を決めた直後、千葉のZOZOマリンスタジアムで最終戦を終えたロッテの井口資仁監督(47歳)が今シーズン限りでの退任を電撃発表した。最終戦セレモニーの挨拶で「3年ぶりのBクラスは私の責任。道半ばではありますが、今シーズンで退任させていただき、次の指揮官にバトンを移したい」と辞意を表明した。

事前に何も聞かされていなかったコーチ陣や選手、スタッフはあまりにも突然の出来事にパニック状態に陥った。前代未聞の辞任劇の裏側で一体何が起きていたのか。 ある球団幹部は「表向きは辞任ですが、事実上の解任ですよ」と声を潜める。

そもそも、責任を問われるような成績ではなかった。

'17年にロッテで現役を引退すると、伊東勤前監督の後任として翌18年から1軍監督に就任する。'19年まで2年連続でBクラスに終わったが、'20、'21年は2年連続でリーグ2位と躍進。今シーズンは5位に沈んだが、チーム成績が退任に直結したという単純な話ではないようだ。

「ポイントは河合克美社長兼オーナー代行も退任するという点です。現場とフロントのトップが同時に辞めるなんて聞いたことないですよ。こんな大ナタを振ることができるのは重光昭夫オーナーしかいない。『帝国』を築き上げて意のままに組織を操ってきた井口監督と河合社長に対して、オーナーは相当な不満を募らせていたと聞きます。球団を私物化していると受け取ったのかもしれません」(球団OB)

◇オーナーからの「通告」

井口監督の退任表明と時を同じくして、河合球団社長兼オーナー代行が3期連続の赤字の責任をとるとして退任を発表している。

この2人の蜜月ぶりは周囲の誰もが知るところだった。

母校の青学大OBや古巣のダイエーホークスOBで固めた井口監督の”お友達人事”を了承し、惜しみなく補強費もつぎ込んでサポートを続けてきたのが河合氏だ。良く言えば連携がとれていたのだが、組織の硬直化を招くという負の側面もあった。

かなり早い段階から河合氏の意向で井口監督の続投の方針を固めていたものの、いきなり重光オーナーから横やりが入った形だろう。

球団関係者によると、オーナー側は井口監督に続投の条件としてコーチ陣の全面的な刷新を求めたという。河合氏にも人事や予算案の見直しを突きつけたそうだ。

だが、そろって拒否。到底、受け入れられない無理筋を突きつけられた2トップは、辞任という決断に追い込こまれた。

「井口監督は人気がなさ過ぎたんですよ。選手からの人望を失っていた状況だと聞いています。お気に入りの選手ばかりをえこひいきして試合に使い、気に入らない選手はベンチか2軍で塩漬けにする。多くの選手達からそう思われていた。監督の考えと合わずにフロントにトレードを志願した選手もいたとか。

今のコーチ陣は監督の子飼いばかりで、選手達の不満はかなり前からオーナーやその周辺の耳にも届いていたみたいですよ」(前出球団OB)

◇最終戦セレモニーがカオスに…

チーム内だけでなく、この5年間でファンの心も離れていた。

9月下旬にスポーツ紙が井口監督の続投を報じた際には、ネット上では「辞めろ」という意見が大勢を占めた。一部のネットユーザーの声かと思いきや、球場に足を運ぶ熱心なファン達も同様の思いを抱いていたようだ。

その証拠に、退任を表明したスピーチの最中にスタンドの観客達が異例とも言える行動に出た。

「井口監督のスピーチが始まるというアナウンスが流れると、いきなりブーイングやヤジが飛んだんです。『頼むから辞めてくれ』と叫んでいる人もいました。いきなり退任を発表して『えー!』という声に包まれたんですけど、それをかき消すぐらい拍手も起きた。これまで何度も最終戦のセレモニーを見てきましたけど、こんなカオス状態を経験したは初めてです」(球場にいた40代男性ファン)

井口監督の後任について球団は「決定次第、お知らせします」としているが、現時点で球団OBの福浦和也1軍打撃コーチや里崎智也氏(球団スペシャルアドバイザー)らの名前が挙がっている。

当然、重光オーナーの意向も反映されることになるだろうが、12球団で最も熱いと言われるロッテファンが求めているのは、バラバラになってしまった組織を再び結束させることができるリーダーの存在だろう。

ページトップ