わたしはかもめ2022年鴎の便り(10月)

便

10月10日

[ロッテ]吉井理人新監督、選手に試合を観戦させミーティング「日本ハムの時やって成果あった」[ニッカン]

ロッテ吉井理人新監督(47)はまず、司会役に回った。

試合後の青空ミーティング。新指揮官に促されて話し始めたのは、トレーニングウエア姿の広畑敦也投手(24)だった。試合前にミッションを言い渡され、ネット裏で試合を眺めた。

あえて広畑を選んだのかは不明だが、社会人出身のルーキーは発信力が強く、物おじもしない。3時間少々、グラウンドを俯瞰して感じた課題を誠実に口にする。

勝利寸前の9回2死から崩れた種市、それに絡んでしまった外野の声掛け連係ミスでの失策。広畑のスピーチが終わると、吉井新監督は穏やかに種市に話を振る。「反論はある?」。あくまでも穏やかに、内心は悔しいであろう右腕をたてるように。ひと言ふた言、種市も謙虚に発した。

他の選手にも意見を求める。佐藤都が声を上げた。外野の連係ミスを冷静に、しっかりと指摘した。

「やっぱりみんなに考えてもらいたいんで。選手同士で喋るともっと頭に入ってくるし、ちょっとカーッとなって反論したくなるところを抑えて自分のことを振り返ったり、客観的に見られるようになると思うので。日本ハムの2軍コーチの時に投手陣でやってみて成果があったんで、全体でやってみようかなと」。

自分のミスはどんな原因から起きたのか−。試合直後、当事者として冷静になりすぎない前に、第三者の客観視をとり入れる。

「今日の試合に関しては最後の1つのアウトとるの本当に難しいなとあらためて分かりましたし、選手達が気持ちでパフォーマンスが変わっちゃうというのもよく分かったので。ここは若い選手がいるので、そういう子達は自分の感情もうまくコントロールできるようになっていってくれればなと思いました」。

来季、2軍ではこの取り組みを年間を通じて実施したいという意向も示した。この日、グラウンドを観戦者目線で眺めた広畑は、11日のオリックス戦(SOKKEN)に先発予定。前日の学びをどう生かすか。11日の試合後には、池田来翔内野手(22)が総括を担当する予定だ。

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[ロッテ]吉井新監督初勝利、選手に拍手で賛辞示す「勝ちにこだわるが、見て楽しいチームに」[ニッカン]

ロッテがサヨナラ勝ちし、7日に就任したばかりの吉井理人新監督(57)が“初陣”を飾った。

ミスの連鎖で終盤で同点とされたが、9回裏2死満塁で山本大斗外野手(20)が押し出し死球。投球が山本のユニホームをかすめると、この日は監督代行としてベンチ入りした吉井新監督は、右手を突き上げた。そのままベンチ内を動き、他のコーチ陣と喜びを交わした。「もちろんです。何でも勝てたら嬉しいです」。勝利の喜びを問われると、そう答えた。

背番号は未定で、ユニホームもまだない。ベンチでは球団フリースを着て、本塁側の奥列に。攻撃中は立ち、守備中は座る。「投手コーチの時は攻撃はぼさーっと見てられたんですけど、監督は全体を見なきゃいけないので長く感じました」と3時間少々の試合を振り返った。

初回、山本が先制ソロを放つと、立ち上がって笑顔でタッチを求めた。ただ、とりわけ派手なことはしていない。目立ったのは拍手。選手が活躍すると1秒間に2発ほどのリズムで、甲高く鳴らした。3回、和田が二盗に成功すると9発。山本が適時打を放ち、イニング後にベンチへ戻ると14発。6回1死一、二塁。池田の深い中飛で一走、二走がタッチアップに成功すると10発、手を鳴らした。

9回表、2死から種市が突如乱れて同点にされ、なおも満塁のピンチ。「最後の1つのアウトを取るの、本当に難しいなとあらためて分かりました」。緊急登板した左腕成田が投ゴロに抑えるとまず7発、さらに時間を置いて15発、拍手を重ねた。

ミスには特に動くことなく、成功には分かりやすく賛辞を示した。「もちろん勝ちにこだわりたいと思っています。勝ちにこだわるんですけど、ファンが見て楽しいチームだなという風にならないといけないと思うんで、我々はプロなんで。プロらしく勝ちにこだわっていければなと思います」。監督としての公約を口にした。

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[ロッテ]平沢大河がフェニックスLキャプテン「本当に1軍で活躍して欲しい選手」吉井新監督[ニッカン]

ロッテ吉井理人新監督(57)の初仕事はキャプテン指名だった。

この日、フェニックスリーグ阪神戦の試合前に、選手達の円陣に参加。何かを伝えたかのように見えた。「フェニックスリーグのキャプテンを大河に指名しただけです」と吉井新監督。今季イースタン・リーグで首位打者を獲得した平沢大河内野手(24)を今リーグの主将に据えた。

理由としては「まず本当に1軍で活躍して欲しい選手なんで、自覚もってみんなを引っ張るところを見せて欲しいと。2軍の成績もよかったんで、いま1番やる気になってると思ってるんで。そういう意味で」と説明。「キャプテンマークのアップリケ付けとけ」と添えた。

新指揮官の言葉通り、この日、試合前に真っ先にベンチ前に現れて熱心に素振りを繰り返していたのは平沢だった。円陣でも「1軍監督見てるんで。来年もう始まってると思うんで。アピールしていきましょう!」と声出しで景気づけ。戦いが始まった。

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[ロッテ]吉井新監督が“初陣”勝利、2軍試合後に選手が総括する青空ミーティング構想も明かす[ニッカン]

ロッテ吉井理人新監督(57)が“初陣”を飾った。7日に就任が決定。

2軍監督が未定のため、この日は監督代行の立場でベンチ入りした。9回サヨナラ勝利の瞬間は、ベンチ内で腕を突き上げた。

試合は初回に山本大斗外野手(20)のソロなどで2点を先制。先発した鈴木昭汰投手(24)が6回1安打無失点の好投で、阪神相手に主導権を握った。吉井新監督は「鈴木がどんどんストライクを先行させて3球勝負にいってたので、そこは良かったなと思いますね」とたたえた。

一方で8回、9回と外野の連係ミスによる落球失策やバッテリーミスが相次ぎ、一時は同点に追いつかれた。「誰でも出来ることが出来てなかったところが何カ所かあったので。守備のところで最後、外野の声の連係とか。あと、一塁までの全力疾走も何人かできていなかったので、そういうところをきちっとやっていきたいと思います」としっかり引き締めた。

9回は種市篤暉投手(24)が2死をとった後、3四球などで崩れた。「最後の1つのアウトを取るのは本当に難しいなとあらためて分かりましたし、選手達が気持ちでパフォーマンスが変わっちゃうというのもよく分かったので」。試合後の青空ミーティングでは、事前に指名していた広畑敦也投手(24)が試合を総括。選手達で意見を交わし合った。吉井新監督の発案で「まだ2軍監督は決まってないですけど、来年、2軍選手は(同じことを)やって欲しいなと考えています」と構想を明かしていた。

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吉井ロッテ、劇勝発進のち青空討論会、就任発表から3日!初采配でイズム見せた[サンスポ]

ロッテ・吉井理人新監督(57)が10日、宮崎県内で開幕した「みやざきフェニックス・リーグ」の阪神戦(サンマリンスタジアム宮崎)で初采配≠振るい、同点の9回に押し出し死球でサヨナラ勝利を飾った。7日に就任が発表されてから初めてグラウンドに合流。好発進を切った新指揮官は「ファンが見て楽しいチームにしたい。プロらしく、勝ちにこだわる」と決意表明した。

初陣を劇的≠ネ勝利で飾った。3−3の9回2死満塁から、2年目外野手・山本の押し出し死球でサヨナラ勝ち。吉井新監督は勝利のエアタッチで選手を出迎えた。

「何でも勝てたら嬉しい。投手コーチの時は攻撃をボサッと見ていられたが、監督になったら全体を見ないといけなくなるので長く感じた」。

7日に就任が発表されてから初めてグラウンドで選手に合流。若手主体の秋季教育リーグで監督として登録していないため、試合前セレモニーでは「吉井監督代行」と紹介された。新背番号は未定でユニホームはなく、チームウエアでベンチ入り。試合終盤には選手交代を球審に告げた。

「試合を動かす采配は何もなかったと思う。盗塁は(選手に判断を任せる)グリーンライトだった」と振り返ったが、早くも吉井イズム≠ェ目立った。

試合後には右翼ファウルゾーンに全員集合し、日本ハムの2軍投手コーチ時代に成果を得たという青空討論会を敢行。「(課題を)選手同士で話すと頭に入る。少しカッとなって反論したくなるところを、自分を客観的に見られるようになる」と意図を説明した。

さらに内野ゴロで一塁への全力疾走を怠った選手の姿に「きっちりやっていく」と宣言。厳しさを見せる一方、試合前の練習では7年目内野手の平沢を教育リーグでの主将に指名し「C(キャプテン)のアップリケを『自分でつけておけ』といった」と笑わせた。

チーム再建へ、新指揮官は「知らないことや、勉強することがいっぱいある。若くていい選手がたくさんいて、可能性があるチーム。ファンが見て楽しいチームにしたい」と夢を膨らませた。

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ロッテ・吉井新監督「長く感じた」、秋季教育リーグを視察[サンスポ]

ロッテの吉井理人新監督が10日、宮崎市のひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われた秋季教育リーグの阪神戦を視察した。「知らないことがたくさんあり、勉強することがいっぱいあるなと感じた。監督になったら全体を見ないといけなくなるので長く感じた」と充実した表情で語った。

7日に就任が発表されてから初めてグラウンドで選手に合流。試合前の練習では円陣をつくって平沢大河内野手を教育リーグでの主将に任命し「本当に1軍で活躍して欲しい選手。自覚を持ってみんなを引っ張るところを見せて欲しい」と期待した。

試合では球団のフリースを着てベンチ入りし、選手交代を告げる作業も行った。チームは競り勝ち「ファンが見ても楽しいチームだなってならないといけない。勝ちにこだわっていきたい」と言葉に力を込めた。

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ロッテ“吉井流”始動、監督就任3日で初陣白星「感情をコントロールできるようになって欲しい」[スポニチ]

試合後のロッテ・吉井新監督は「あっ、やばい!」と慌ててユニホームのズボンのチャックを閉め直しながら登場した。あわや監督デビュー戦で“初失策”を犯すところだったが、報道陣の笑いはしっかりとつかんだ。

7日の電撃就任からわずか3日。阪神とのフェニックス・リーグ開幕戦でベンチ入りした。まだユニホームがなく上半身は球団フリースを着用。同点の9回2死満塁から山本の押し出し死球で初陣をサヨナラ勝利で飾った。「何でも勝てたら嬉しい」と素直に喜び「オーダーは(コーチに)決めてもらったが守備変更とかは話し合って決めた。試合を動かす采配は今日はなかった」と振り返った。

ベンチワークは少なかったが、試合後には“吉井流”を実践した。2点リードの9回に種市が簡単に2死としながら四球を与えると味方の失策も絡んで流れを止められず同点とされた。「種市はあとアウト1つで勝ちと思ったはず。最後のアウトを取るのは本当に難しい。若い子には自分の感情をコントロールできるようになって欲しい」と願う指揮官は試合後に青空ミーティングを実施。広畑には試合全体の印象を尋ね、佐藤都の「声の連係が足りなかった」との意見にも耳を傾けた。

吉井監督は「自分のことを振り返ると客観的に見られる。日本ハムの2軍コーチの時、投手陣にやって成果があった。(来季の)2軍監督は決まっていないが、来年は2軍選手にやって欲しい」と言う。どんな感情になるとミスは起こるのか。筑波大の大学院で野球を研究した男の改革は、もう始まっている。

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ロッテ・新任の福浦ヘッド、秋季練習初日から精力的、松川「配球とか色々聞きたい」[スポニチ]

ロッテはZOZOマリンで秋季練習がスタート。新任の福浦ヘッド兼打撃コーチも参加し、初日から精力的に動き回った。

フリー打撃ではケージ裏から熱視線。安田、井上ら発展途上の若手に助言も送った。今季は高卒1年目ながら佐々木朗の完全試合をリードで支えるなど捕手では躍進した松川は打撃は打率.173と低迷しただけに「思うような結果が出なかった」と反省。フェニックス・リーグにも途中参戦する予定で「吉井監督に配球とか色々聞きたい」と希望した。

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ロッテ松川、飛躍の2年目へ「打撃が課題」[スポニチ]

ロッテの松川虎生捕手(19)が10日、ZOZOマリンで行われた秋季練習初日に参加。来季への課題に「打撃」を掲げた。

「今シーズンは打撃で思うような結果が出なかったので、磨いていきたい。1球で(甘いボールを)捕らえる確率を上げていきたい」。プロ1年目は佐々木朗希投手(20)の完全試合をリードで支えるなど、76試合に出場したが、バットは打率.173、14打点、本塁打ゼロに終わった。

一方で8月19日の楽天戦(楽天生命パーク)では2点を追う6回2死満塁から走者一掃の右中間3点二塁打を放ち、佐々木朗に7勝目をプレゼントした打撃も光った。「ああいう打撃がチームにもいい影響を与えられると思うので、もっと増やしていきたい。レベルアップが大事だと思います」。

秋季練習初日はキャッチボールを終えると、ティー打撃、フリー打撃などで約4時間、汗を流した。

第1クール終了後には、みやざきフェニックス・リーグに途中参戦する。「(新監督の)吉井さんに配球とか学ぶことたくさんあると思うので、ボクからも聞きながら、しっかりやっていきたい」と目を輝かせた。

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ロッテ吉井監督が阪神戦で初采配、初陣サヨナラ勝利にも「最後のアウトを取るのは難しい」[スポニチ]

ロッテ・吉井理人新監督がフェニックス・リーグの開幕戦となった阪神戦(サンマリン宮崎)にベンチ入り。ユニホームが間に合わず、球団フリースで指揮を執り、同点の9回2死満塁から山本の押し出し死球で4−3のサヨナラ勝ちを収めた。

就任後、初采配を劇的な白星で飾った新指揮官は「何でも勝てたら、嬉しいです」とニンマリ。「プロなのでファンが見て、楽しいチームだなと思うように、プロらしく勝ちにこだわっていきたいと思います」と、率直な感想と今後の意気込みを口にした。

また、指揮官として初めて感じたことも明かした。2点リードの9回に種市がマウンドに上がったが、簡単に2死を奪いながら四球を許すと、ここから味方の失策も重なって、同点に追いつかれた。「最後の1つのアウトを取るのが難しいなと、あらためて思った」と来季への課題の1つも肌で感じ取っていた。

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[ロッテ]吉井理人新監督デビュー、いきなり平沢大河を主将指名「本当に1軍で活躍を」初陣はサヨナラ勝ち[報知]

ロッテの吉井理人新監督(57)が10日、「みやざきフェニックス・リーグ」の阪神戦(サンマリン)で監督デビューした。サイン出しなど具体的な采配は振らなかったものの、いきなり平沢を若手主体のチームのキャプテンに指名する“初仕事”。伸び悩む2015年ドラフト1位に「自分でC(キャプテンマーク)のアップリケ付けとけ」と指令した。

若手が芽を出しつつも、突き抜けられないチームの現状を歯がゆく思うからこその主将指名だろう。「本当に1軍で活躍して欲しい選手だし、自覚を持って引っ張るところ見せて欲しいと思って」と監督としての顔をのぞかせた。

試合は9回、押し出しでサヨナラ勝ち。初陣を勝利で飾り「何でも勝てたら嬉しいです」と目尻を下げた。一方で打順や選手交代、戦略については「知らないことがいっぱいあるので勉強しないと」と“監督研修”1日目を振り返った。

注目を集めたのは初のユニホーム姿。下はユニホームだったが、寒さのためか、試合中には球団のフリースを着ていた。試合後にお披露目―と思いきや、腹部をちらっとめくり「着てないで」。着ていたのは、まさかのアンダーシャツ。「勝ちにはこだわるけど、ファンが見て楽しいチームにならないと」。一人称は「わし」。吉井ワールド全開で新生ロッテがスタートを切った。

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[ロッテ]吉井理人新監督がフェニックス・リーグで初陣をサヨナラ勝利で飾る 「何でも勝てたら嬉しい」[報知]

ロッテの吉井理人新監督がフェニックス・リーグで監督代行としてベンチ入り。初陣をサヨナラ勝利で飾った。

ロッテは初回に山本の先制ソロや池田の適時打で2点を奪うと、3回には再び山本のタイムリーで3得点。

先発の鈴木は6回無失点投球で試合を作った。だが2点リードの9回に種市が連続四球と味方の失策も絡み2失点。同点に追いつかれたが、その裏に1死満塁から山本の押し出し四球でサヨナラ勝利となった。

試合後ナインとグータッチを交わした吉井新監督は「長いですね。投手コーチの時は攻撃はゆっくり見てられたんですけど、監督なので全体見ないといけない」と振り返ったが、初陣初勝利に「何でも勝てたら嬉しい。もちろん勝ちにこだわりたいと思ってます。勝ちにはこだわるんですけど、やっぱりプロなのでファンが見て楽しいチームにならないといけない。プロらしく勝ちにこだわっていきたいなと思います」と今後に向けて意気込みを語った。

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ロッテ・吉井新監督、会見前に初采配、フェニックスLで初陣星!「勝てたら嬉しい」[デイリー]

ロッテの吉井理人新監督(57)が10日、フェニックス・リーグの阪神戦で、まだ入団会見を行っていない中、異例のベンチ入り。初采配を振り、サヨナラ勝ちで初陣を飾ると拳を突き上げた。「何でも勝てたら嬉しい」と喜びをかみ締めた。

7日の就任発表からわずか3日。まだ入団会見日は正式決定してないが、新指揮官は早くも監督修行に精を出した。フリースを着てベンチで戦況を見守り、自ら選手交代を告げた。選手の活躍には手をたたいて喜び、「ピッチングコーチと違って長く感じました。知らないことがたくさんあって、勉強することがいっぱいある」。相手の守備隊形などでの疑問が残ったことは、野手コーチに質問を繰り返した。

“監督初日”から吉井色を全開させた。試合前にフェニックス・リーグの主将に平沢を指名。試合後は選手同士の青空反省会を開催させた。「ファンが楽しいチームだなと思ってもらえるように勝ちにこだわっていきたい」。新指揮官は常勝軍団プロジェクトの担い手として、チーム改革に全力を注ぐ覚悟だ。

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ロッテ吉井新監督「長く感じた」秋季教育リーグを視察[デイリー]

ロッテの吉井理人新監督が10日、宮崎市のひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われた秋季教育リーグの阪神戦を視察した。「知らないことがたくさんあり、勉強することがいっぱいあるなと感じた。監督になったら全体を見ないといけなくなるので長く感じた」と充実した表情で語った。

7日に就任が発表されてから初めてグラウンドで選手に合流。試合前の練習では円陣をつくって平沢大河内野手を教育リーグでの主将に任命し「本当に1軍で活躍して欲しい選手。自覚を持ってみんなを引っ張るところを見せて欲しい」と期待した。

試合では球団のフリースを着てベンチ入りし、選手交代を告げる作業もした。

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ロッテ吉井新監督が「青空反省会」選手の意識改革に着手[デイリー]

ロッテの吉井理人新監督が、初采配初勝利後、参加メンバーのポテンシャルの高さに、来季への手応えを口にした。

先発は2年間で、2勝の20年ドラフト1位の鈴木が最速148キロの直球を制球よく投じ、6回を1安打無失点に抑えた。指揮官は「今日は鈴木がどんどんストライク先行させて、勝負にいっていた。よかったです」と喜んだ。

今季支配下を勝ち取った山本と小沼も活躍。イースタン・リーグでチームトップの12本塁打を放った山本は初回に左翼席中段へ先制ソロ。2番手小沼も7回から登板し1イニングを三者凡退に抑えた。試合後、吉井監督は「若い子にいい選手がたくさんいる。可能性のあるチームだなと思っています」と手応えを明かした。

今季1軍で本来の力を出し切れば、5位に終わることはなかったという。新指揮官は個々の能力を平常心でいかに出し切るかの大事さを説いた。19年に8勝を挙げた種市は9回から登板し2死後、四球を与えてから、味方の失策で崩れ、2/3回を無安打ながら3四球で2失点。吉井監督は「ツーアウトを簡単に取って、最後の1つのアウトを多分、意識したと思うんですよ。ストレートのフォアボールと野手もエラーしましたけど。気持ちでパフォーマンスが変わってしまうので、自分の感情をコントロールできればと改めて思いました」。気持ち良くグラウンドに立たせる必要性を明かした。

試合後は吉井監督発案で選手が円陣を組み“青空反省会”を開催し、個々の反省点を述べ合い、技術とメンタルの向上へ向きあわせた。

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ロッテ、ZOZOマリンスタジアムでの秋季練習がスタート![BASEBALL KING]

プロ野球はクライマックスシリーズ真っ只中、今季5位に終わったロッテは10日、ZOZOマリンスタジアムで秋季練習がスタートした。

吉井理人新監督はこの日から始まったフェニックス・リーグで宮崎にいるため、不在のなか行われたZOZOマリンでの秋季練習初日は、厳しい練習も選手同士が声をかけて盛り上げるなど、充実の1日となった。

午前9時過ぎから海浜幕張付近は小雨が降っていたため、ウォーミングアップ、体幹トレーニングなどは室内練習場で行った。室内練習場には全体練習から外れ、9月16日に『右尺骨神経前方移行術および右肘内側側副靭帯補強術』を行った河村説人、9月29日に『右肘の関節鏡による滑膜切除およびスクリュー挿入術』を行った育成の村山亮介などもリハビリを行う姿があった。

雨が止んだ後は、室内練習場からZOZOマリンスタジアムに移動してグラウンドでランメニュー。一緒の組で走った選手達が走り終わった後、苦悶の表情を浮かべる中、小島和哉は最後まで変わらぬペースで走りきり、走り終わった後も涼しい表情を見せていたのが印象的だった。

約20分の休憩の後、投手と野手に分かれてキャッチボール。佐々木朗希はすぐに休憩を終え、キャッチボール10分前にはグラウンドに戻り、ストレッチなどキャッチボールに向けて入念に準備を行っていた。

投手組のキャッチボールでは、他の投手達が短い距離でキャッチボールを続けるなか、二木康太は少しずつ距離を伸ばしていき、長い距離を投げた。

野手組はキャッチボールが終わった後、安田尚憲の「バッティングいきま〜す」の掛け声とともに打撃練習がスタート。最初は井上晴哉、三木亮、岡大海の3人がケージでの打撃練習、バックネットのところで藤岡裕大、部瑛斗、安田尚憲がティー打撃、二塁ベース上付近で大塚コーチ、伊志嶺コーチが見守る中で茶谷健太、藤原恭大、山口航輝が打撃練習中の打者が打った打球に合わせて走塁練習、捕手組は三塁ベース付近で小坂コーチが打つノックを受けた。

来季から1軍ヘッドコーチ兼任打撃コーチとなる福浦コーチは、昨年の秋季練習では加藤匠馬、藤岡、若手選手達に身振り手振り指導する姿があったが、この日は打撃練習の序盤、ケージで打撃練習する選手を見守りながら、時折ティー打撃中の選手達に一言、二言アドバイスを送る程度で、長い時間丁寧に指導するというのはあまり見られなかった。

また、打撃練習では昨年行った秋季練習との違いが見られた。昨年秋に行ったケージでの打撃練習は2人1組で1人選手あたり右投手、左投手ともに10分〜12分打っていたが、この日の最初の2組は福浦コーチがストップウォッチでタイマーを測っていたものの、3選手がローテーション(右の打撃投手を打っている選手、左の打撃投手を打っている選手、休憩)で回り5スイング〜6スイングしたら交代というのを何往復も行っていた。

1組目のケージでの打撃練習が終わると打撃練習組がノックに移り、走塁練習組がティー打撃、ティー打撃組がケージでの打撃廻り、ノック組が走塁練習と、練習をローテーションで回していた。

打撃練習では井上、三木は広角に打ち分け、安田は引っ張った打球が多く、ライトスタンドに飛び込む打球や、ライトへのライナー性の鋭い打球が目立った。藤岡は右の打撃投手、左の打撃投手ともに、これまでと同じようにセンターから反対方向を中心に強い当たりを飛ばしていた。

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千葉ロッテ「3年ぶりBクラス」を招いた”女性スタッフ”の正体[FRIDAY]

千葉ロッテマリーンズの井口資仁・前監督は10月2日、本拠地でソフトバンクに5-3と勝利した後に行われた最終戦セレモニーで突然、ファンの前で今季限りでの辞任を発表した。現場で戦ってきた選手やスタッフは当日まで一切辞任の意向を知らされていなかったという。井口前監督が「来季に向けて求められたコーチ陣のテコ入れの内容が飲み込めるものではなかった」ことが辞任の原因といわれているが、同前監督がシーズン途中からベンチ入りを決めた女性スタッフとコーチ陣の間に生まれた不協和音によって、チーム内に亀裂が走っていたことが明らかになった。

◇シーズン途中からベンチ入りした女性スタッフが…

「昨年、一昨年と2位になり、今年こそ頂点をつかむ、ということでキャンプインし、シーズンをスタートしました。3年ぶりにBクラスになってしまったことはこれは本当に私の責任だと思っています。『2025 マリーンズプロジェクト』に向けて突き進んでまいりましたが、志半ばではありますが私は今シーズンをもって退任させていただき、次の指揮官にバトンを移していきたいと思います」。

突然の辞任表明。当然、ベンチ裏に戻ってきた選手やスタッフは戸惑いを隠せなかった。

「ビックリですよ。試合前まで何も聞かされていませんでしたから…」。

「(井口前監督の)挨拶の途中で『お前が辞めろ』という心無いヤジがスタンドから飛んだんです。それで、井口監督は本当は言うつもりはなかったのに、カッとなってつい言ってしまったのかな…。そう考えたくなるぐらい、驚いています」。

2018年に就任した井口監督は就任3年目、4年目の2020、21年と連続でパ・リーグ2位となりチームをCS出場に導き、今季は優勝を期待された。開幕13戦目の4月10日、20歳の佐々木朗希がプロ野球史上16人目の完全試合を達成。受けた捕手は高卒ルーキーの松川虎生だった。イキのいい若手も台頭し、17年ぶりのリーグ制覇への期待は高まるばかりだった。

しかし開幕4番を任されたレアードは来日8年目で初の打率1割台、本塁打も15本にとどまり、同じく主軸として期待されたキューバ出身のマーティンも打率1割台と極度の不振に陥り、8月末に途中帰国。リーグ最多失点だった投手陣を打線がカバーできなかった。完全試合を達成した佐々木も、チームが3位で踏ん張っていた夏場にマメがつぶれて約1ヶ月離脱。完全試合の輝かしさがある反面、チームが苦しい時に救う投球はできなかった。ある球界関係者がこう明かす。

「今季、ロッテは女性スタッフがシーズン途中からベンチに入ったのですが、そのスタッフが選手や首脳陣と話すようになってからぎくしゃくし始めたみたいです。ベンチに入れる人数は決まっています。井口監督の意向で本来入れるスタッフを削って彼女が入った、と聞いています」。

その女性スタッフは井口監督と一緒に今季限りで退団する河合前社長の娘だったのだという。どんな女性なのか。ベテラン野球記者はこう明かす。

「メンタル面のケアを目的にベンチ入りしたようで、選手と個別面談などをしていました。その女性は元々ヨガ講師ですが、プロ野球の選手やコーチが一目置くようなメンタル面の公認の資格は持ってなかったようで、それだと彼女が何を言ったとしても素直に聞き入れる選手は少ないですよね。アドバイスが選手にとどまっていればまだ傷は少なくて済んだかもしれませんが、コーチ陣にも及んだんですよ」。

◇見方によっては自業自得

優勝を期待された今季、チームは3位〜5位をいったり来たり。少しでも好転させたいとコーチが時折選手に厳しい要求をしても、結果につながらず、雰囲気が重くなる悪循環に陥った。改善をしようとした女性スタッフはコーチ陣に、選手に対するコミュニケーションの取り方についても言及するようになった。

特に今季の1軍コーチは井口監督と野球観が似ていて、信頼を寄せられた人が招かれ、大半が現役時代とあわせて20年以上、プロ野球界でメシを食ってきた人ばかり。彼らにもプライドがある。一部のコーチは「彼女は何なんだ…。(プロ野球のことを)何も知らないのに」と周囲に漏らすようになったという。そんな不満を示す態度はいずれ父親である社長の耳に入る、と考えるのが自然の流れだろう。ある球団OBはこう明かす。

「例えば、コーチ陣がその女性スタッフの言い分に納得がいかなくて改善を求めたいと考えたとしても、監督が選んだスタッフであり、その人の背後に球団幹部がいるとわかれば、正面切って訴えることはなかなかできないものです。なぜなら、コーチも雇われの身ですからね。選手の中には『(社長に情報を伝える)スパイだ』と考えていた人もいたようです」。

当の井口前監督はどうだったのか。ベテランの野球記者が明かす。

「実は井口前監督もシーズン終盤からその女性スタッフとは距離を置くようになったみたいです。今年、シーズン途中で複数の外国人が帰国していますが、井口前監督が知らないところで帰国の話が進んでしまっていた外国人もいた。女性スタッフは英語が堪能で、彼女が外国人とコミュニケーションをとって(父親である)河合前社長に話をして、井口監督に相談する前に帰国が内定した例もあった、と聞いています。井口前監督はそのプロセスに不信感を抱いていたようです」。

優勝を目指したチームの成績が伴わない上、自分の打った手が裏目に出たイライラが重なったのか、今年はCS進出を決めた2020年、21年の時と違い、バント失敗やチャンスに凡退した時に、井口前監督はベンチ内で感情をあらわにすることが多かった。

見方によっては「自業自得」で結果を残せず現場を去ることになった井口前監督は退任挨拶で最後にこう締めた。

「後ろに立っている若い選手は1日1日、1歩1歩成長しています。長い目で見守っていただき、来年、再来年、そしてその先と飛躍することを期待しましょう」。

球団は7日に吉井理人新監督を発表し、その日までに井口前政権を支えた8人のコーチが退団した。ただ、球団関係者で責任をとるのは今のところ、河合前社長1人だ。

2021年3月、「目の前の戦いにおいて勝利を目指しながら、2025年に令和の常勝軍団を目指す」という球団の中長期プラン「マリーンズプラン 2025」をあえて掲げて、今まであまり積極的でなかったFA補強や外国人補強に積極的に参戦できたのは、井口前監督の実績やネームバリューに拠るところもあった。だが、理念を掲げた河合社長と現場トップの井口前監督がともに球団を去る。残された球団関係者が志を受け継いでチーム強化への投資を続けないと、来季以降ロッテで戦う選手やスタッフが1番の犠牲者になってしまう。

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